もしも、桜と広斗が円満に別れ、凛太郎と桜が良い雰囲気になったら…で書いてみました。
またエロ無しです。すみません。
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営業を終えた店内、他の従業員は帰って、2人きり。
桜の髪を凛太郎に切ってもらうことになった。
理由は「美容師がそんなダサい髪型って問題だろ。店長みずからカットしてやる。感謝しろ。」
シャンプー台を倒され、顔にガーゼを置かれ、洗髪が始まる。
「店長がシャンプーすることって、あんまり無いから、下手なのかと思ってけど、上手いね〜。」
「当たり前だろ」
流し終わってタオルを巻きながら、
「…おまえ、あいつに言ってたよな。好きな人の髪切るの初めてだって。…俺も初めてだよ」
次の瞬間、ガーゼが取り払われ、唇を塞がれた…。
「んっ…!」
横たわったままで、逃れられない。
かろうじて、肩を押し返して抵抗すると、
「俺がタダで切ってやるんだから、いいだろ、これぐらい」
桜が答えに詰まると、「いいだろ?」と囁いて、もう一度重ねてきた。
桜の唇の柔らかさを確かめるように何度も優しく触れる。強引な態度とは裏腹な甘いキスに調子が狂う。もっとしてほしい、と思ってしまう。
でも、凛太郎はそれ以上のキスはしてこなかった。下唇を甘噛みして離れると、シャンプー台を起こし、「こちらへどうぞ」と、すっかりお仕事モードに戻って、カットの準備をし始める。