【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ8
0001名無しさん@ピンキー2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:EvXFiz6W
ここは異種族と人間のエロ・非エロでハァハァするスレです。
モンスターでも異星人でも動物でも植物でも無機物でも!
とにかく人外と人間でハァハァ萌え萌えエロエロしようぜ!
人外の見た目に貴賤無し、人外なら何でも受け入れます

《利用上の注意》
・sage推奨
・厨くさい書き込み、荒らしはスルー
・801は801板へ
・SS投下の際には種族や傾向等の注意書きを
・議論したい人は避難所へどうぞ、移動しない人も荒らしです

保管庫
ttp://www26.atwiki.jp/monsters/
絵板
ttp://www2.atpaint.jp/jingai/

前スレ
【なんでもあり】人外と人間でハァハァするスレ7
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1320767038/

「人外と人間でハァハァするスレ 避難所」 管理人:◆AN26.8FkH6 氏
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/12634/
本スレに投下するか迷ったような作品を投下するスレ
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12634/1240613751/
0003名無しさん@ピンキー2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:SAK/3inZ
久々に見たスレタイだ
0006名無しさん@ピンキー2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:uth5YqHw
投下します
スレ7で書いた「戦え愛染三姉妹」の続きです

注意
・悪い烏男達が巫女三姉妹にエロいお仕置きをされてるだけ
・ドM向け

以上苦手な方は回避お願いします
0007名無しさん@ピンキー2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:uth5YqHw
「戦え愛染三姉妹(2)」


もう一体の烏男は大木の枝の上に墜落した


ゴスッ!!!


「グエェッ!」っと烏なのに蛙の潰れたような呻き声が上がる
仰向けで枝に引っ掛かりプラーンッと宙に浮いた姿はまるで物干し竿に干された布団のようだ
「イテェ、腰モロに打っアッ!」
烏男は己をこのような目にあわせた退魔師に激しく怒りを感じ
この借りは万倍返しだと心に誓いながら起き上がろうとする


ぎゅうっ!

「ひゥッッッ!!??」
突然男根を力強く握られ烏男の全身から力が抜け、またもや枝からぶら下がる姿勢になる
見れば、自分が引っ掛かっている枝の上に一人の巫女の娘が腰かけているではないか
「やあ、こんにちわ。烏男クン」
そう語りかけてきたのは、眼鏡をかけた無表情の少女で長い蒼色の髪をポニーテールにして纏めている
少女は片手で烏男の男根を握りながら読書をしていた
表情は無表情だが熱心に読んでいるようで紙面から視線を反らさない
その少女が読んでいる本の表紙には『美人巫女姉妹 禁断の濡れ濡れ百合世界 〜姉と妹が〜』という題名が書かれていることは
人間世界の字が読めぬ烏男が知る由も無い
「・・・グッ、貴様ッ、俺のイチモツを握り潰スつもりカッ・・・!」
「ん?」
烏男の乱暴な呼びかけに少女は一応返事はしたが視線は紙面に向けたままだ
「ウゥ、巫女のくせに恐ろしいッ、このまま男の勲章を潰されるワケにハッ・・・」
己の男根を握っている少女の手を引きはがそうと烏男が上体を起こそうとした時、少女の唇が動き
「今クライマックスでいい所なのだ。だから今はこれで我慢しておいてくれ」

シュコシュコシュコシュコシュコシュコシュコッッッッッ

「はヒインッッッ!!!」
男根を握っている少女の片手が激しく上下に動き、烏男はビクンッと背筋を震え上がらせた
と同時に人外の大きさを持つ男根がさらに巨大に、ビキビキと血管を浮き立たせながら怒張する
烏男は目を見開いて驚愕した
今まで大勢の妖怪の女を交尾の相手にしてきた烏男でもこれほどの技巧を持った相手にはお目にかかったことは無い
それほどに少女の男根を扱う手さばきば凄まじいものであった
(オオオ・・・小娘のくせに何と言うテクニックダっ!!こ、この前相手した淫魔の手淫よりずっとイイっっっ!!!)
少女の手の平と指はまるで絹のように心地よい感触で幹を扱くたびに痺れるような快感が走る
ダラダラと先端から洩れる先走り液が少女の手と指を濡らしては、さらに滑りを良くする
指は竿を扱くだけは無くカリ首も撫で回す、そして亀頭の先端を指先でクリクリと弄り回しては軽く爪先で引っ掻く
その動きは相手を即には絶頂に至らしめず、快感を溜めて溜めて溜めて放出させる、相手により高い絶頂を与えるために計算されたものだ
が、その手淫を行っている当の少女は相変わらず無表情のまま読書を続け
「ドSと思った姉は実はドM。しかもドMになるのは愛しの妹の前だけ・・・ふむっ、これはタマラナイ設定だな」
と何やら訳の分からぬことを呟いている
「うヒイッ、うヒィ、うヒイイイイイイイッッッ!!!」
一方、烏男の体は枝にぶら下がったまま起き上がれない
それも少女に圧倒的快感を流され続けているせいで全身は震え続け、バタつく羽の欠片とのた打ち回る手足が虚しく宙を舞う
嘴からは涎が垂れ眼尻には涙が浮かび、まともに言葉を話せずに情けない悲鳴ばかりが上がる
そして少女は本を全て読み終えたようで、やっと烏男に視線を向けた
「待たせたな。イってくれ、実に激しく」
少女の指先が亀頭の先端に会心の一撃を食らわせる、絶頂に至らせるには申し訳無い程の強い刺激
烏男は手足をピィンッと貼らせながら絶頂の雄叫びを上げた
「イ、イグゥッ!!イッチマウウウーーーーーーーーーーッッッッッ!!!」
0008名無しさん@ピンキー2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:uth5YqHw
びゅるっ、ぴゅるるる、びゅるるるるーーーーーーーーんっっっ!!!

放射線を描きながら、男根の先端から飛び上がる大量の精液
100年以上の妖怪人生を生きた彼でもこれほど強烈な絶頂を味わうのは初めてだ
その絶頂を味あわせてくれた女が、人間の・・・巫女の小娘とは何と言う皮肉か・・・
烏男は全身汗にまみれながらゼェゼェッと荒い息を吐き、筋肉の盛り上がった胸を上下させ何とも微妙な面持ちで少女を見た
少女が男根から手を離す、するとぬとぉっと粘着質の糸が男根から糸を引いた
「何て生臭い精液・・・あぁ、鼻が曲がってしまいそうだ・・・」
嫌悪の言葉を発しながらも少女は片手に付着した精液をペチャペチャと舐め取っている
そして烏男の萎んだ男根に眼鏡のレンズの奥から冷ややかな視線を送ると
「何だ、一度で終わりなのか?」
「ウッ・・・!!」
少女の繊手が烏男の羽毛が備わった脇腹を撫で感触を味わうように指が上下する
その動きに射精直後で敏感になった烏男の体が反応し男根がムクリッと起き上がった
「それでいい。女に欲情し、精液の匂いを奥底まで染み込ませる・・・それが君達男の悦びなのだろう・・・」
少女が反勃起状態の男根を手に取ると、横髪をかき上げながら顔を近づけ亀頭を柔らかな舌で舐め上げた

れるっ

「グハァッッッ!!!」
一舐めされただけで烏男の背筋に走る電流のような刺激
と同時に股間の男根が脈打ちながら天を穿つように勃起する
今、自分の体に起こっている異変に気付き烏男は混乱した
「ア・・・クゥ・・・ナ・・・ゼ・・・!?」
「何故こんなに体が感じやすくなっているかって?答えは単純、君が私の体を欲しているからだよ」
「ナッ、そんなことあるわけ・・・ッッッ!!!」
その挑発的な言葉に烏男は少女を睨みつけようとするが、次の瞬間逆に目を見開かされることとなる
見れば、少女の巫女装束の上下が肌蹴た状態にあり彼女の肢体が露わとなっている
開かれた小袖の胸元から覗く豊満な胸の谷間、ずり落ちた紅の袴から露出した黒の紐パンティの下着に包まれた桃尻
特に胸元は半端に肌蹴たことで彼女のたわわな乳房をさらに強調することとなり、薄桜色の乳首が襟元の間から今にも零れそうな位置で見え隠れしている
まるで男の欲望をぶつけられる事を待ち望んでいるかのような色香漂う少女の肉体に烏男は大きく喉を鳴らしながら唾を飲み込んだ
案の定、男根も先走り液を垂らしながらビクンビクンッと欲望の吐き気を求めて脈立つ
「こんなに愚物を熱くして・・・とんだケダモノだな、君は」
自分の肉体を見て屹立した男根を前に無表情だった少女の頬にやや赤みがかかみ、口元には微かな笑みが浮かぶ
「では君の期待に応えて私も君をじっくり愛してあげよう・・・あっさりイッてくれるなよ?」
そう言って熱い息を吐きながら口を開けると小さな口腔で亀頭を呑み込んだ
「んむうっ、はふっ、んんんっ、ちゅううううっ、じゅるじゅるじゅるっっっ」
「おアアアアアアァァァァァーーーーーーーーッッッ!!!」
少女の熱く柔らかな舌が男根の亀頭やカリ首を舐め回しては口腔をすぼめ亀頭全体を強く吸い上げる
同時に片手で竿を扱きあげ、もう片手で玉袋を揉み上げてくる
やはり手淫と同じ口淫でも少女の与えてくる快感は圧倒的であり烏男は成すすべもなく絶叫した
「ぅうぐオオオオ、ウウゥッッッ、ふうううググググッッッ!!!!!」
時間をかけて射精に至らしめた手淫とは違い、油断していたら即精を漏らしてしまいそうな口淫に烏男は必死に射精を堪えている
その相手の形相に少女は亀頭の先端をチュルッと吸い上げながらら眼鏡の奥の瞳を細める
「んふっ、いい顔で耐えるじゃないか・・・では、これはどうかな?」
「ふギいいいいいいイイイイイ〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
少女は亀頭から唇を離すと、今度は責め方を変え裏筋に唇を吸い付かせてきた
「はちゅっ、ちゅうっ、ちゅっ、ちゅっ、んちゅうううう・・・・」
裏筋に降る少女の接吻の嵐
柔らかな唇が裏筋に激しく吸い付きながら上下する
片手で指の輪を作りながらカリ首を扱き、もう片方の手でパンパンに膨らんだ玉袋をグニグニと揉み続ける
乳房も烏男の腰に密着し出しむにゅむにゅと擦りつけながら感触を与える
「いっ、イイイッッッ・・・ま・・・またイグゥゥゥ・・・ッッッ」
烏男は限界まで見開いた目を血走らせ、腰を突き上げる
その射精の合図に少女の無表情が愉悦へと変わる
「いいぞっ、思いっきりイッてしまえっ!」
0009名無しさん@ピンキー2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:0neCyEOD
ズブッ!!

「ピギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイーーーーーッッッッッ!!!!!」
突如、玉袋を握っていた少女の人差し指が一気に根元まで烏男の肛門を貫き前立腺を突き上げた
未知の快感に烏男の全身が痙攣し、甲高い絶叫が上がる

びゅるるるるるるうううううううううううううーーーーーーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!

「んむううううううっっっ!」
烏男が射精すると同時に少女の口腔が男根を根元まで呑み込み、コクコクと喉を鳴らしながら精液を飲み続ける
と同時に挿し入れた人差し指をグリグリと円を描くように動かしながら肛門を掻き回した
「グアアアアアアーーーーーーッッッ!!!ヒイガアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーッッッッッ!!!!!」

ぴゅるぴゅるぴゅるぴゅるぴゅるーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!

「ギモヂイイッッッ!!!ギモヂイイイイイイイイッッッッッッ!!!!!」
全身を駆け巡る連続射精の快感に烏男は白目を剥いて絶叫する
その絶叫に応えるように、肛門を掻き回しながら前立腺を刺激し続ける少女の指の動きは激しさを増す
そして

ズボオッッッ!!!

「ピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイーーーーーーーーッッッッッ!!!!!」
肛門に差し込まれた指に中指が追加され、腸内を押し広げるように2本の指がうねり出す
さらに激しくなる射精
そして最後の一滴が少女の口腔に注がれた時、少女は男根から唇を離し天を仰ぎながらゴクンッと精液を飲み干した
「君らしい下劣な味がした精液だったよ、烏男クン」
「ギピィ・・・ピィ・・・ィ・・・」
少女は口端から零れ落ちる精液を指でぬぐうと、肛門に挿しこんでいた指を引き抜いた
一方、烏男は白目を剥いて半死半生の様子だ
男根も枯れ果てたようにダランッと股間からぶら下がっている
(・・・やっと解放サレル・・・)
地獄の連続射精からの解放に烏男は安堵の息を吐くが・・・

「はんっ、あっ、これで、最後っ・・・なんて、つれない態度は無しだぞっ」
「ウッ・・・ッッッ!!!」
ぴちゃんっと烏男の萎びた男根に降りかかる生暖かい水滴
見れば、少女が烏男の腰の上に尻を向ける形で跨りながら己の秘所を指で弄っているではないか
「ふあっ、はぁっ、あんっ、見てくれっ、君の精液があまりに下劣な味だったからっ、こんなに濡れてしまったよっ・・・!」
突き出すように向けられる少女の桃尻
ずれた黒の紐パンティから剥き出した尻肉はむっちりしており、谷間からは濡れそぼった蜜唇と引き締まった肛門が露わになっている
「ひあっ、ああんっ、ふうううっっっ!」
少女が己の乳房を細い指で揉みしだきながら切なく喘く
蜜壺には根元まで指が挿入し、グチュグチュッと水音を立てながら掻き回す
そのたびにポタポタッと大量の愛液が降りかかっては真下にある烏男の男根と玉袋を濡らし、愛液の雫が蟻の門渡りを通って
肛門に染み込む
「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・」
少女の痴態に烏男の心臓の鼓動が昂ぶり、荒い息を吐く
そして限界を超え萎びていたはずの男根はムクリッと起き上がり再度熱を持つ
「ふふふふふふっ・・・」
こんな状態の自分を放っておくつもりか?とでも言うように少女の口端が釣り上がり、眼鏡の奥の瞳が妖しく光る
少女のその表情に烏男の昂ぶっていたいた鼓動は速さを増し、男根は破裂しそうな程に怒張した
(犯シタイッ、犯シタイッ、犯シタイイイイッッッ・・・・)
ブルブルと震えながら起き上がる烏男の上体
そのまま尖った指先を少女の桃尻に伸ばす
「あふっ、んんっ・・・見たいかい?」
少女が烏男に見せつけるように指先で左右の蜜唇を開く
くぱぁっと愛液の糸を引きながら奥まで露わになる少女の蜜壺
そこは汚れを知らぬ処女のように美しい桃色をしていた
だが膣内にびっしり折り重なった肉襞は雄の欲望を待ちわびるかのように淫らにヒクついていて・・・
0010名無しさん@ピンキー2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:uth5YqHw
「んふっ、貫きたいだろう?掻き回したいだろう?・・・君の好きにしていいのだぞ・・・」


「んあああああっ、ふあっ、あっ、はあんっ!」
「ウォ、オオオオオ・・・・ッ」
巨木の枝で抱き合いながら深く繋がり合う雄と雌
だがその光景は枝に真っ逆さまの形でぶら下がりながらお互いの体を貪り合うというで倒錯的な体位であった
「ふふふふふふふふふふふっ・・・・・・」
一方、今まで冷徹な雰囲気を纏っていた少女の表情に大きな変化が現れた
少女は満面の笑みで微笑んでいたのだ
その表情はまさに淫欲に塗れた『女』の表情であった
「はぁっ・・・楽しいよ烏男クンっ、こんな蝙蝠みたいに宙に浮きながらセックスできるなんてっ・・・」
黒い羽毛に覆われた烏男の大きな胸板を少女の滑らかな手が這い回る
乳首を探し当てると指の先で摘まみ、コリコリと弄りだす
「あグゥッ!!」
「くくっ、女の子より敏感な乳首に調教してあげよう」
そして乳首に少女の柔らかな唇が吸い付いた

んちゅっ、ちゅうううっ、ちゅるるっ!
こりこりこりっ!

「オアッ!!!アアアアアッッッ!!!!」
乳首を襲う身を裂くような快感に弓なりに反りかえりながら震え上がる烏男
ビンビンに勃起しきった両乳首を少女の指と舌が緻密な動きで快感をさらにさらにと送り込む
「ヒ、ヒイイイッッッ!!!ち、乳首感じるヨオオオッ!!!も、もっと、吸っテェっっっ、コリコリひテェェェェェッッッ!!!」
烏男は狂乱の表情で胸を突出し自ら快楽を求める
少女はその反応に瞳を細めながらニヤリと笑うと
「ではこのままイけ、淫獣ッ!」

ギュウウウウウウーーーッッッ!!

「アギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!!」
烏男の両乳首が少女の爪先でギリギリと捻り上げられる
電流を全身に流されたような刺激に烏男は涙と涎を撒き散らしながら絶叫した

どぷどぷどぷどぷどぷうううううううううーーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!!!

少女の子宮の最奥に吐き出される人外の熱く濃いドロついた精液
「嬉しいよ烏男クンッ・・・私の肉体を、君の汚らわしい精液でこんなに愛してくれるなんてっ・・・」
少女は今も注がれ続ける精液の熱さを感じながら震え上がる
そして己の長い蒼髪を纏めているポニーテールのリボンに手をやると、ふぁさっと解き
「では私は100倍返しだ」
0011名無しさん@ピンキー2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:uth5YqHw
ぬぷっ、つぷつぷつぷうっ

「ヒアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!???」
新たな刺激に驚愕する烏男
見れば、少女の長い蒼髪が触手のように蠢き出し束となって次々と烏男の肛門に進入しているではないか
そのまま腸内の奥に伸び、前立腺をくしゅくしゅっと擽り上げる

びゅびゅびゅびゅうううううううううううーーーーーーーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!!!

「あんっ、今私を抱いていることも忘れてもらっては困るぞ、烏男クンっ」
「ピギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!!!」

ぬるうっ、ぬりゅぬりゅぬりゅううう・・・・

少女の桃尻が円を描くようにくねり、蜜壺の無限の襞が男根に余すとこ無く吸い付き、ぞろりぞろりと舐め上げた

プシュウウウウウウウウウウウウウーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!

勃起と射精を延々に繰り返す、終わりの無い快楽に烏男は顔面を涙と涎でグシャグシャにしながら泣き叫ぶ
少女の蒼髪はそのまま二人の体にシュルシュルと絡み付きながら、縛り上げ、いつまでも離れることの無いよう拘束し
やがて一つの大きな毛玉となった
「ひああああああっ・・・烏男クンっ、次はお尻だっ・・・私のお尻に君の肉棒を挿れて射精してくれっ!」


エロ小説を熟読しながらの搾精に倒錯的な体位による結合を好む
この変態系眼鏡娘の名は・・・

愛染五葉(あいぜん いつは)
愛染三姉妹の次女
エロ小説、エロ漫画収集家
一見クールに見えるが、卑猥なことへの執着が強い痴女である
妹と姉を性的な意味で愛している
常に身に着けている下着は黒の紐パンティ
0012名無しさん@ピンキー2013/07/10(水) NY:AN:NY.ANID:uth5YqHw
乱文失礼しました
続きは暫くお待ちください

言い遅れましたがスレ立て乙です
0015名無しさん@ピンキー2013/07/15(月) NY:AN:NY.ANID:s7CVLpLB
0019名無しさん@ピンキー2013/07/23(火) NY:AN:NY.ANID:w9RFf5V2
0022名無しさん@ピンキー2013/08/01(木) NY:AN:NY.ANID:LGK4iYWh
ケモと女の子書きたい
0023名無しさん@ピンキー2013/08/06(火) NY:AN:NY.ANID:0yNpNsNp
最近蛇神様に嫁ぐ人間♀のエロバナー見たんだけど誰か見たかな
蛇神様とねっとりみっちり致す妄想楽しいのに、文章にできないのがつらい
0025名無しさん@ピンキー2013/08/09(金) NY:AN:NY.ANID:cOdsgySH
蛇神さまはヘミペニスで一人で二穴責めできるんですよね?
0026名無しさん@ピンキー2013/08/10(土) NY:AN:NY.ANID:xmbctAlc
そのための蛇キャラだからね
怖がらせないように人型でヤってたのに繁殖期で我慢できず蛇の姿で襲いかかるんですよ
でもあれ?以外と嬉しそうな女の子
その後華奢な身体に蛇の胴を絡ませながら人型より大きい二本のペニスで三日三晩離さず
最終的に女の子に怒られてシュンてすればいいよ
0027名無しさん@ピンキー2013/08/14(水) NY:AN:NY.ANID:V+Sykf3F
男ラミアでもいんじゃねーの…?だめか
上半身ががちむちの鱗つきのおっさん
0028名無しさん@ピンキー2013/08/19(月) NY:AN:NY.ANID:xnh2Wd1U
男ラミアはtnkが人と同じ位置にあるのか、それとも蛇の尾の方にあるのか…

どっちでも美味しいけど
蛇の尾の方にあれば二穴責めしながらクンニできるし
0029名無しさん@ピンキー2013/08/27(火) NY:AN:NY.ANID:DxKg1PR7
ほしゅ
0031名無しさん@ピンキー2013/08/29(木) NY:AN:NY.ANID:1Ag5I2lV
オーソドックスに生け贄にされた少女と人外をください
0032名無しさん@ピンキー2013/09/06(金) 10:17:23.05ID:OE/1Sncn
ほしゅ
0034名無しさん@ピンキー2013/09/15(日) 01:01:45.93ID:KsQs52kk
飼われてるってどんな範囲だ。
鎖と首輪付けて檻に入れて性欲処理のみか、
「あいつニンゲンなんか囲ってるぜwww」と仲間内で言われつつも
夫婦同然の生活で愛あるセックスしてるのか、どんなだ。
0035名無しさん@ピンキー2013/09/15(日) 22:24:40.92ID:RVFpvNBn
周囲から見たら虐げられてるようにしか見えないけど実はラブラブっていうシチュエーションって好き
0036名無しさん@ピンキー2013/09/22(日) 12:52:47.70ID:QnGJV7V1
朝方寒くなってきたからもふもふ人外さんで暖をりたいですあげ!
0039名無しさん@ピンキー2013/10/04(金) 20:28:32.95ID:y1ZqQV3m
ほしゅ
0040ああああ2013/10/07(月) 18:20:56.97ID:/dihr7Ld
頑張れ!!保守する!
0042名無しさん@ピンキー2013/10/14(月) 22:24:31.06ID:8q/h8FkD
今季アニメのキルラキルまだ1話しか見てないが
喋る制服と勇ましい女の子が良かった
『力ずくでも着られてやるっ!』ワロタ
0043名無しさん@ピンキー2013/10/17(木) 22:59:49.16ID:kcStD3U6
とても恥ずかしい事をしているのだと知りながら、
自分からローブをまくり上げ、ショーツをずらして四つん這いになって、

魔犬のペニスを自分の女性器に擦り付けちゃう女の人が好き。

ちょっと眉を寄せながらも、身に湧き上がる快感に抗することはできず、
やがてゆらゆらと腰を動かして、膣とクリトリスを交互に刺激しちゃう。

叫ぶでも泣くでもなく、お互い声を押し殺しながらセックスに夢中になる。
そのうち、組み伏せられることにも悦びを感じて、
腰を震わせながら魔獣の射精を受け入れちゃうような。

そういう人に限って、
普段の生活ではとても優しい、みんなの憧れの女教師だったり。
0044名無しさん@ピンキー2013/10/27(日) 18:15:15.58ID:vpRWHDrf
ほしゅ
0046名無しさん@ピンキー2013/10/27(日) 20:11:50.57ID:rUdT2bQb
>>23
見たけど、短い上にエロなしの広告詐欺だった。好きな作者でシチュ萌えしただけに残念
首に巻き付いた蛇神様と一緒にネットでやり方を調べるヒロインは可愛かったけどね
0047名無しさん@ピンキー2013/11/06(水) 23:10:16.38ID:7H46Ov3+
ほしゅ
0049名無しさん@ピンキー2013/12/02(月) 02:55:50.80ID:Im+EPD3p
0050天に馬、地に蛇 1/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:11:22.79ID:YLYA6l4r
今年の干支×来年の干支、ということで
男ラミア×ケンタウロス娘です。濡れ場は2〜9ら辺り
**

さほどの期待はしていなかった。
特産品が麻薬というだけで、ほかになんのとりえもない村の用心棒という仕事。
謝礼もそこそこ、蛇人の自分に向ける目も畏怖7嫌悪3の割合。
あからさまに値切られたり、断られなかっただけまし、というものだ。
割り当てられた小屋は小さく、中でとぐろを巻くのが精一杯だが、これは自分の身体が長いのだから仕方がない。
だが、夜更けに戸を叩かれたとき、期待をしなかったと言えば嘘になる。
妙に脂ぎった村長の後妻や、田舎娘にしては身綺麗なその娘たちを見て、
もやもやしながら床に就いたところだったので尚更だ。
それが戸を開けてみたら、鼻先にでっかい馬の身体があったときの俺の気持ちを考えてみて欲しい。

とにかくでかい。馬の身体は戸口を埋めつくし、首から上は夜闇に隠れて見えない。
「……ここは馬小屋じゃない」
一人言のつもりのぼやきに、意外にも返事があった。
「は、はい。地虫さんの小屋ですよね? 夜分遅く失礼します」
馬がしゃべったことよりも、“地虫”と呼ばれたいらつきの方が先に立つ。
もちろん俺にはれっきとした姓も名もあるが、だいたいの人間は“蛇”“地虫”と陰口を叩いている。
それを面と向かって、しかも馬に。
「……地虫じゃない」
「え、違うんですか、でも村長さんは地虫だって」
あの陰険デブの村長が言いそうなことだと思うが、頭上から気弱そうな声を出す馬に怒るのも面倒くさい。
「とにかく、寝るところだから帰ってくれ」
「あ、そ、それです」
「それ?」
「添い寝をするように、と言われて参りました」

俺は闇夜に溶けこむような馬の身体と、落ち着きなくばっさばっさと振られる馬の尾を眺める。
「帰れ」
「で、でも」
村長さんに叱られますともごもご言っている。知るかそんなこと。
「第一、この小屋のどこで寝るつもりだ」
馬は俺の肩越しに小屋を覗きこんだようだ。
小屋は俺の身体で埋め尽くされ、文字通り足の踏み場もない。
馬はしばらく考えこんだあと、良いことを思いついたという声色で言う。
「あ、でもあたしが上に乗れば平気ですよね」
「帰れ!」
大人げなくシャアッという威嚇音まで出してしまった。
効果はてきめんで、馬は悲鳴を上げて尻餅をつく。
0051天に馬、地に蛇 2/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:12:58.93ID:YLYA6l4r
に、してもだ。
さすがに俺も“しゃべる馬”などという荒唐無形なものが存在しないということは知っているし、
これが下半身が馬で上半身が人間のいわゆる“馬人”というものだろうと見当はついていた。
追い返そうかと思ってはいても内心、
馬の身体の上にむちむちとした健康美あふれる田舎娘がくっついているさまを想像していたのだ。
だが
「……お前、栄養が全部下に行ってるよな?」
「え?」
馬人の娘はおどおどと俺を見返す。
愛らしいと無理矢理言えなくもないが、色黒で平凡な顔。
あばらが目立つ平たい胸。声が高くなければ男だと思う……というのはさすがに言い過ぎか。
とにかく、食指が動かない。

しかしまあ、脱がしてみないとはっきりしたことは言えないな、と考えてしまうのが男の性だ。
「お前、とりあえず脱いでみろ」
村外れで人気のない場所とはいえ、戸口の外で服を脱げと言うのはあんまりだが、
その時の俺はすっかり意地の悪い気分になっていた。
そして俺が罪悪感を覚える間もなく、娘はあっさり帯を解く。
「……脱いでも変わらんなあ」
あばらの目立つ身体に乗せられた薄い乳房。
普段さらしでも巻いているのか、胸だけが白く、陽に焼けた身体と奇妙な対象を為している。
雲間から覗く月が、薄い色の乳首を照らした。

思ったことを口にすると、娘はさすがにしょげた様子を見せる。
「胸、小さいんです」
言わなくてもわかる。
「子供でも孕めば大きくなるだろうって、村長さんが」
若い娘に言うことだろうか。自分を棚に上げて義憤を覚える。
「しまった方がいいですか?」
「まあ、ちょっと待て」
俺は腕を伸ばし胸を掴んだ。薄い肉の下にこわばった筋肉と小刻みな鼓動を感じる。
こりこりとした硬い乳房はあまり趣味ではないが、
娘が食いしばった歯の間から荒い息を漏らしているのを聞いていると嫌な気はしなかった。
しかし硬い。あまり触られ慣れた様子もないし、まさかこいつは生娘なんだろうか。
今更であるが、ちょっと気がひける。
「あの、尺八したほうがいいですか?」
まあ俺のところに送り込まれるのだから、生娘な訳ないな、と納得するものの微妙な気分だ。
「別にいい」
「じゃ、じゃあ、もうしますか? 後ろ、向きますから」
そう言って娘は俺の手を逃れると、大きな馬の尻を向ける。
0052天に馬、地に蛇3/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:18:08.06ID:YLYA6l4r
しかし、馬の尻以外の何物でもないなと俺は少し途方にくれた。
引き締まったでかい尻、と言えなくもないが、馬の尻は馬の尻。
馬でも馬人でもない俺には、性欲の対象に入れたことのない物体だ。
この村の連中、趣味がどうかしてるんじゃないか?
「ひゃあっ」
俺が両腿に手を当てると娘はとんきょうな声を上げ尻尾を大きく揺する。
柔らか過ぎない肉の弾力は意外に悪くないと思いながら、俺は中心を広げてみた。
どろっとした熱い潤みが指を濡らす。
「ふあっ」
やっぱり、声はいい。甘くてかすれた声がそそる。
そんなことを考えながら俺は娘の秘所を指で掻き回す。

「あの、ゆび、もういいです、」
娘は腰を落とし尾を波打たせている。細い足は不自然に思える角度で地につき、
折れるのではと心配になるほどに引き攣っていた。
「わたし、準備、してきたので、すぐ、いれられ、ますよ?」
思ったよりはいい感じだが、手が届く範囲内すべて馬、というのは味気ない。
俺は馬の尻をいじめるのを止め、身体を伸ばす。
「ひゃああっ」
娘の背にのしかかり、後ろから胸をわしづかみにすると、とんきょうな悲鳴を上げる。
「静かにしろ、人聞きが悪い」
「だ、だって、なんで? お尻にまだ、なんか当たってるのに、胸触られて、え?」
なるほど馬人である以上、尻を触られながら、その遥か遠くにある胸をいじられるのは不可能である訳だな、
と察する。
相手が普通の人間だった場合は、だが。
「お前、俺が蛇人だってこと、忘れてるだろう」
娘は首を曲げ、貼りついた俺の肩越しに見えたものに息を飲む。
「本当に、身体、長い」
「今更なに言ってるんだ」
俺の長い胴体が馬の胴体を押し潰し、鱗を汗と月光で毒々しく輝かせている。
「ざらざらします」
「お互い様だ」
娘は俺の鱗にひっかかるのだろうが、俺は娘の背に生えた硬い毛が気にかかる。
短い毛が乱され、俺の鱗の跡がくっきり残ることを考えると、下腹が強く張るのがわかった。
0053天に馬、地に蛇4/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:22:08.37ID:YLYA6l4r
娘の乳首を押し潰していたことに気付き、手を緩める。
薄い胸の上で乳首は鋭く尖り、苺のようにつやつやと輝いていた。
それにつられて、舌を長く伸ばす。
「え、ちょ、それ、べろ? な、なんか、こわい、から、やだっ」
甲高い声を無視して、舌先を乳首に巻きつかせた。
絞られた粒からは、出ているはずのない甘い乳の味がするような気がする。
空いたもう一つの乳首は胸を揉みしだく手の、人差し指と中指の間だ。
挟まれ潰され指の股に扱かれ、硬くそそり立つ乳首が物欲しげに見える。

まあ、乳首に限った話でもない。
ぽってりとした唇も涙の浮いた瞳も汗にまみれた首すじも、すべて男が欲しくて仕方がないように見える。
「地虫、さん」
娘はよだれとともに言葉をこぼす。
「地虫さんは、変態の人、ですか」
「普通に失礼だな」
俺は先ほどまで舌を巻いていた乳首に、軽く歯を立てる。
娘はまた喘ぎ声を上げて悶えたあと、歯型のついた胸を不思議そうに眺めた。
「だって、胸小さいのに、いじるの、変」
「そういうもんだろ」
俺は娘の胸の下、普通人の女ならばしかるべきものがある箇所を撫でてみる。
もちろん穴が空いている訳ではないのだが、娘は荒い息を吐き俺の顔を見上げていた。

「普段からいじっている場所なのか?」
「はうえ?」
娘は俺の手にこすりつけるように身体を動かしている。
俺からすれば硬い肉とざらざらした馬の毛しか感じられないが、
娘にとってはまともな受け答えもできなくなるような箇所らしい。
女陰が二つあるとすると不便なように思うが、触っている方としては愉しい。
「さわった、り、したこと、ない、です、なんで、さわるのか、わかんない、し」
やっと問いが頭に届いたのか、娘はよだれ混じりに答える。
「触った方が気持ちいいだろ」
「きもち、よくなるの、へん。わたし、馬人なのに、馬人じゃない人として、きもちよくなるの、へんです」
0054天に馬、地に蛇5/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:28:14.75ID:YLYA6l4r
思わず手を止めるのと、娘がしゃくり上げるのとは、ほとんど同時だった。
「こうされるのは、嫌か」
「わか、わかんない」
娘は細い悲鳴のような声を上げる。
「だ、だって村長が、毎日まじめに働いて、みんなとして気持ちよくしたら、
馬人のお婿さんをもらってくれるって、だから」

俺は娘の耳を強く噛んだ。そうしないと憤りを隠せない気がしたのだ。
この村から出たことのない娘は知らないのだろう。
馬人は勤勉で力が強い種族の為、市場ではいつも高値で取引されている。
こんな小娘が痩せた土地を耕した程度では到底届かないような金額だ。
あのしみったれ村長が憐れな娘の為にその金を出すところを俺は想像出来なかった。

また、馬人に高値がつく理由はもう一つある。
そもそも市場に出回らないのだ、馬人たち自身が強い権力を持っているために。
人より足も早く力も強く、農地の耕作も武力でも上、それで権力を持たない方がおかしい。
かつては奴隷扱いされていた時期もあるが、彼らは叛旗を翻し自分たちの国を作った。
以来彼らは屈強な傭兵軍団を各国に提供する一方、固い防備に囲まれた豊かな土地を有している。
そんな彼らにとって、かつての自分たちの境遇を思い出させる者は最大の敵である。
もし彼らにこの娘のことを知らせたならば、間違いなくこの村を地上から消しにやってくるだろう。
この村が生い茂る潅木と深い湿地という、馬人にとっての鬼門に位置していなければ、だが。

「いたぁ、いたい、です」
娘の声には痛みよりも強い歓喜が混ざっていた。
俺は娘の耳から口を離して尋ねる。
「そんなまどろっこしいことせずに、自分でここを出て旦那を探せばいいだろう?」
娘は目を見張ったあと、しょんぼりとした顔で俯く。
「……ここから、出たことないです。
ここの外は全部沼だから、身体の重い私が通ったら、沈んでしまうって、村長さんが」
恐らくはったりだろう、だがここが外界と隔絶し、沼舟だけを交通の足としていることもまた事実なのだ。
泥の中で溺れ死にするかもしれない道を進めとは、とても言えなかった。
0055天に馬、地に蛇6/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:34:52.00ID:YLYA6l4r
「あの、なんで怒ってるんですか?」
黙りこんだ俺を娘は見上げている。
「おまえ、気持ちよくなるのは馬人とじゃないと、嫌か?」
娘はきょとんとした顔をした。
「嫌なら、さっさと、おまえが気持ちよくなる前に終わらせる。そうじゃないなら、ゆっくりする」
「ゆっくり……」
娘は俺の言葉をおうむ返しにする。
「ゆっくりしたら、今より気持ちよくなっちゃうんですか?」
俺は喘ぐ娘の胸を包み、柔らかく揉み上げる。
「まあ、そうだろうな」
「こういうこと、ずっと、する?」
「もう少し強引なことも、するだろうな。だが痛くなるほどのことは、しない」
娘は何度も唾を飲んでから声を絞り出す。
「地虫さんは、どっちがいいんですか?」
「おまえがしたい方がいい」
「で、でも、あたし、は地虫さんの、お世話に、来て、だから」
「おまえが決めろ」
「わかんないです、だって、そんなこと言われたことないから、わかんない!」
俺は泣きわめく娘からゆっくり身体を離した。
娘は自分の胸を抱き、呆然として俺を眺める。
「どっちにするか、決めろ」
娘は何度も息をつく。筋肉がうごめき、馬の尾が荒々しく振られた。
「ゆっくり、気持ちよく、して」
娘の声はその身体に不似合いなほどか細かった。

俺は身体を滑らせ娘の前に回り込む。
目の前に現れた蛇面にたじろぐ娘をすかさず引き寄せた。
「おまえ、口吸いの経験はあるか?」
「え、あ、ない、です。でも尺八はうまいって」
娘の言葉を遮って唇を奪った。
蛇人は面と鱗のわりにすけこましだ、という悪口を聞くが原因の一つは舌だろう。
この細く長い舌で、俺はどの種族よりも巧く、相手を極楽に行かせる自信がある。
0056天に馬、地に蛇7/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:40:58.60ID:YLYA6l4r
口を離した後しばらくほうけていた娘は、どこか恨めしげに俺を見上げた。
「私、口吸いは恋人や夫婦になる証だと思ってました」
「そりゃあ悪かったな」
「そうじゃ、なくて」
大して心もこもっていない謝罪だが、娘は首を横に振る。
「みんな、こんなにいやらしくて、気持ちいいことをしてたんだな、って」
口吸い以外はさんざんしてきただろうに、きらきらした目でそんなことを言う。
せがむように首を伸ばすのをかわし、娘の耳を噛んだ。
「一応教えといてやるが」
娘の林檎のような頬に鱗でざらついた自分の頬をすり寄せて囁く。
「気持ちがいいのは、俺が上手いからだ。他の奴のはこんなじゃない」
自慢してどうする、と頭の片隅で呆れるが止めることはできない。言葉も、身体も。
俺は小屋の中でとぐろを巻いていた下半身を引きずり出し、娘の腰にのしかかる。
ばさばさと振られる馬の尾を押し潰し、その下に自分のものを当てがった。

身体の構造上、俺たち蛇人は挿入れるとき手を使ったりしない。
「蛇人は下半身に別の蛇が生えてる」と言われる通りだ。
俺としては、他種族はなぜあんな不器用そうなのかと思う。
挿入れるべきところに持っていけば自然に入るのが当たり前だと思うのだが。
今回もすんなりと、それは飲みこまれる。
「んむぅっ」
娘の口を自分の口で塞ぎ、舌を捩込んだ。
身体の上と下から、俺の身体が串刺していくのだと考えると余計にたぎった。

さすがにちょっと息が苦しくなって口を離す。
娘は荒い息をつき、怒ったような顔で俺を見る。
「私、初めてじゃないです」
「そりゃ、そうだろう」
「いつも、してるし」
「ふむ」
「だ、だから、ゆ、ゆるいのはしかたないんです」
「緩い?」
ああ締め付けのことかと二三度突いてから得心がいく。
確かにやわやわと少しもどかしい感もあるが、これはこれで悪くない。
同時に気付く。いつもそう言われているのだろう。
「馬人のものを入れるなら、これでもきついくらいだろ」
馬人の男のものはあらゆる種族の中でもっとも立派だ。
それに対するので緩くて当たり前なのだが、気にしているのが不憫だった。
「で、でもちゃんと動きますから」
ばさばさ振られる尻尾にくすぐられて、下腹部にある『もう一つのもの』が張り詰めるのを感じる。
「へ? へぁっ? なんですか? 後ろに……」
「ああ、これか」
俺はやや気まずい気持ちで答える。
「蛇人は二本あるんだ」
0057天に馬、地に蛇8/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:46:22.53ID:YLYA6l4r
娘はじと目で俺を見る。
「いくらあたしでも、かつがれてるってわかります」
「嘘じゃないんだって!」
実物を見せれば話が早いのだが、それには今挿入っているものを抜く必要がある。
冬の朝に温まった布団でまどろむような快感から抜け出したくない。
「と、とにかく、気が散るから、それ、どけてください」
「どかせるか」
もう一つのものはべちべちと娘の下腹を叩く。
二本の根の間に花弁や雌しべを押し潰し、腹の皮を隔てて互いの頭を叩き合っている。
他の種族にはわかり辛い感覚だと思うが、俺はこの『叩き合い』が結構好きだ。
「やっ、やだぁ、これ、外、すられるの、変に、なる、から」
そう言いながらも娘は身をよじり俺のものに腹を押しつける。
だからまあ、俺だけのせいではないのだ。言い訳になるが。

「あぐぅっ」
「あ」
ちょうどよくほぐれて濡れそぼるところに押し当てていたのだから、
つるっと入ってしまうことも、ないとは言えない。
いや、いつもそんなことをしている訳ではない。
蛇人同士であっても二本を一つ穴に入れることはしない。
蛇人の女のあれはそう大きい訳ではないのだ。
「いだっ、痛い痛い痛い! なに? なにこれ?」
なにこれと言いたいのは俺も同じだった。
自分のもの二本がぎっちりと詰まり擦れ合い、柔らかな粘膜に甘噛みされる感覚はすべてを忘れさせ、
しばらくなにも考えず腰を動かす。

「いだぁ、ひどいぃ、うそつき、痛くしないっていったのにぃ」
娘がべそをかき始めてようやく我に返った。
罪悪感が胸を刺すが、下半身は沸き立ったままだ。
「悪い、悪かったって! ま、まあ力を抜け。きついから」
「早く抜いて」
「力抜け」
互いに同じことを言いながらも真逆というのが奇妙だ。
俺の方は抜く気などさらさらなく、逃げようとする腰に絡み付き拘束する。
尾を幾重にも巻き付けぜん動していると、自慰をしている気分になった。
張り詰めた自分のもの、それを薄く包む娘の腹、それらをこすり上げる自分の尻尾。
娘の首を噛み耳を噛み、腹に並ぶ複数の乳首を押し潰しても気が納まらず、俺はあっさり果ててしまった。
初めてしたときに匹敵する、腰が弾けたのではないかというくらいの快感が脳を灼く。
自分でも情けないと思ってはいるのだが、噴き出すものは止められない。
よだれをぼたぼたと、赤らんだ娘の首すじに落とす。
0058天に馬、地に蛇9/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:53:04.43ID:YLYA6l4r
「ば、ばかぁ、いたい、いたいよぉ、初めてのときより、いたいぃ」
そう言いながらも娘は腰を痙攣させ、潰されるのではないかと思うくらいに締め付けてくる。
「いや本当、今度こそ抜くから力抜いてくれ」
「む、むりぃ、どうしたらいいかわからな、あっ、あっ」
よく下の口などと言うがまさしく下半身を咀嚼されている感覚だ。
すっかり出来上がってるじゃないかと尻の一つも叩いてやりたくなるが、
本人は鼻水をたらして泣きわめいている。
「こわれた、あたしこわれちゃったよぉ、あぁっ、すごく、すごく裂けて、いたいし、おなかに穴、あいたみたい」
「開くか馬鹿」
「でも」
娘は鼻をぐずりとすすって言う。
「きっと前より緩くなった。ゆるゆるだって言われる」
それを言われると痛い。
「お婿さんもらっても、緩かったらきっと、嫌われる、し」
そう言ってまたしゃくり上げ始める娘の頭を俺は抱いた。
「ああもう泣くな! 緩くなってなんかないって! もしがばがばになってたら責任取って……」

俺は一瞬言葉を止める。
責任取って何だって?
まさか俺はこんながりがりの小娘と所帯を持とうと考えてるのか?
そこそこの見入りがある用心棒暮らしを捨て、この胸糞悪い村で泥を啜って暮らすと?
冗談じゃない。

「責任取って、おまえのあそこをぎっちぎちにするような旦那を見つけてきてやるよ」
俺はそう言って娘の口を吸う。
娘の舌は塩辛く乳臭く、気を高ぶらせる味がして、俺はまた娘を締め付け、腰を動かし始めていた。
0059天に馬、地に蛇10/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 00:58:58.30ID:YLYA6l4r
後になって考えて見ると、俺も娘と大差ない餓鬼だったのだろう。
渡世人気取りの、安いチンピラだ。
案の定、俺は娘にいかれてしまい、ずいぶん無茶をした。
娘を抱きに来た村人を脅し付けたり、これみよがしに人前で交わったりもした。
娘のあそこをしゃぶりまわし、
蛇人の唾液が触れた場所に突っ込むとぼこぼこに腫れて膿がでるとほらを吹いたときは愉快だった。
一服盛ったせいもあり、村人はかなり長くこのほらを信じこんでいたようだ。

だが娘の身体にはみみず腫れやあざが残った。
娘を抱けない腹いせに男たちが殴っていくのだ。
娘を抱くのは、女を買う金もない村の最下層民で、彼らはほかに楽しみもない。
その唯一の憩いを奪うのはいかがなものか、と村長が釘をさしてきたときのことを今でも考える。
もっと、良い答えがあったはずだ。
俺と娘が手に手をとり、面白おかしく暮らせるような答えが。
だが安いチンピラの俺はさして考えもせず答えた。
仕事の報酬としてあの娘をもらいたい。
俺には馬人へのつてがある。断るなら、この状況を彼らに伝えてもいい。

村長の顔色は一瞬赤黒く変わり、
そんなことは到底受け入れられない、一晩やるからよく考えろと言い捨てて去っていった。
俺は一晩も待つつもりはなかった。村は沼に囲まれているが、蛇人ならば泳いで渡れる。
ついでに娘を助けて渡らせるくらい、造作ないことに思えた。

やがて夕飯の支度にきた娘を俺は沼辺に誘いだした。
娘は嘘のつけない性質だ。あれこれ説明するより連れ出してしまった方がいいだろう。
「今日はどうしたんですか?」
娘は不安げに、視線を落とす。
「あの、もう外でするのはちょっと」
「そんなことするか」
実際したのだから信用されなくても文句は言えない。
「あのな、俺とこれから」

俺は言葉を切り、鈍い痛みを感じた脇腹を眺める。
脇腹からは先に羽の生えた細い棒が生えている。
棒じゃないか、矢か。
そう気付いたころには次の矢が、また次の矢が突き刺さる。
0060天に馬、地に蛇11/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 01:04:01.00ID:YLYA6l4r
娘の悲鳴がうるさい。首にかじりつかれているからか。
身体中がべたべたして不快だと思ったときには、あちこちから血が流れ出し、足元に溜まっている。
そのわりに痛くないのは、鏃に毒が塗られているからだろう。毒なら売るほどある土地柄だ。
痛くないのはありがたいが身体は動かない。痺れと寒気で身体が砕けていくように感じる。

いや
もう砕けてしまったのか。

俺は頭を割られ全身をずたずたに切られ、尾をぶつ切りにされた蛇人、つまり俺を見下ろしている。
自分自身を見下ろすという奇妙さも痛みも怒りも、もう感じない。
死ぬというのはこんなに呆気ないものなのか、と笑いたくなる。
これまでいろいろやってきたし、畳の上で死ねるとは思っていなかった。
これも仕方ないことなのだろう。
でもまあ、地獄に落ちるものだと思っていたけど、これからどうなるのだろう。
いい加減、俺の死体を村人が小突き回すのを見るのに飽きてきた。
そしてべったりと泥の上に座り込み、虚ろな目で死体を見つめる娘にも。

娘の顔は月に照らされていることもあって、これまでで一番白く見えた。
頬や身体のあちこちに殴られた後があり、唇が震えていなければ娘の方こそ死体のようだ。
先程まで泣き叫んでいたが、今は何かが切れたように黙りこんでいる。

危ないところだったのだよ、と村長が娘に語りかける。
あのならず者はおまえを騙して連れ出し、売り飛ばすところだったのだよ。
甘い言葉を囁かれただろうが、みんな嘘だ。
白々しいことを言うと腹が立っても、今の俺は何もできない。
それに、その言葉を信じた方が娘のためになると、わかっていた。
娘はこれからも村で暮らしていかなくてはいけない。ずっと、死ぬまで。
初めて胸に怒りが灯った。
俺はなぜあの娘を幸せにできないのか、なぜ虐げられ辱められるのを見ていることしかできないのか。
怒りは身体全体にまわり、臓腑を焼き尽くす。
苦しい、憎い、殺してやる、だれもかれも、あの娘を不幸にする全てを、殺してやる

そうしたところで何が起こるわけもなく、村人たちは死体を沼の奥に投げ入れ、俺はぶくぶくと沈んでいった。
0061天に馬、地に蛇12/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 01:09:43.17ID:YLYA6l4r
それからどれほどのときが過ぎただろうか。

暗い泥の底で眠り、目覚めては憤り、怒り疲れて眠り、身体は腐り溶けていった。
俺は泥水そのものとなり、沼を渡る船底や、浅瀬でじゃぶじゃぶする足を感じることもできた。
手当たり次第に引きずり込み、肺を臭い水でいっぱいにしてやりたいと思うものの、
俺はなにも出来ず流れるだけだった。
もしもこの「俺」の中に、あの娘が足を、いや、蹄を踏み入れたなら、俺はどうしたいだろうと時々考えた。
足首を掴み引きずり込んで、亡きがらとなった娘を沼底で抱いて暮らす。
俺はそんなことを考え、自分の想像に慄いた。
そんなことがあってはいけないという気持ちと、どうしてもそうしたいという欲望が渦巻き、
泡となって水面に浮かんだ。

娘の蹄を岸辺に感じとったのは、それからずっと後のことだった。
俺が死んだときと同じように水面を月がきらきら照らす夜だ。


硬いように見えて、意外とやわらかいところもある娘の蹄が泥につかったとき、すぐそれとわかった。
妄想のように、娘の足首をつかんでひきずりこめたりしないことに、俺は安堵と落胆を感じる。
それでも少しでも長く、娘に触れていたい。
願いに応えるかのように、娘はべったりと泥の上に座りこむ。
腹が泥まみれになるんじゃないかと俺は気をもんだが、娘は頓着する様子もなかった。
そのまま腹ばいとなり、手で泥をかきまわす。
娘のひびわれた指に、泥となった俺がしみこんだ。

娘はなにをしているのだろう。なにか落とし物をさがしているのだろうか。
無い首をかしげる俺に、娘の唇からもれた言葉が届いた。
「うそつき」
ぼたあ、と大粒の涙が俺の上に落ちる。
「地虫さんの、うそつき」
ぼたぼたと、堰を切ったかのように涙と泣き声が落ちてくる。
「みんな、地虫さんは調子のいいこと言ってたとか、人買いだったとか言ってるよ、でも」
ばちん、と娘の手のひらが叩きつけられる。
「でも、あたしには、一度もそんなこと言ってくれなかった!
かわいいとか、すきとか、一緒によそで暮らそうとか、そんなこと、一度も言ってくれなかった!」
0062天に馬、地に蛇13/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 01:16:22.37ID:YLYA6l4r
「うそつき! 地虫さんのうそつき! きらい! だいっきらい!」

初めは、こんな田舎娘に入れあげているのが恥ずかしかった。
変に気をもたせるのも気の毒で、俺はこいつにそういうことをなにも言っていない。

「うそで、いいよ。
うそでも、そういうこと言ってくれたら、地虫さんはうそつきの人買いできらいになれたのに、
言って、くれなかったから」

俺はなんて馬鹿なんだろう。
馬鹿で最低で地獄に落ちるべき男なんだろう。
なぜ俺はこいつの下でぐずぐずとぬかるんでいることしかできないんだろう。
泣きわめく娘の手はめちゃくちゃに泥をかきまわし、俺はただその手に翻弄されるだけだった。

「あった」
娘がつぶやいたのは月が西に傾いた時分だった。
手のひらにすくった泥を、もう片方の手でゆっくりとなでまわす。
娘の指が手のひらにあるものの形を浮かび上がらせた。
親指の爪ほどの大きさの、うすくもろいかけら。
俺の死体からはがれた、鱗の一枚だ。
「あった。地虫さんがあったよ」
それはもう俺ではなく、ただの死体のかけらだ。
その声が届くわけもなく、娘は心底うれしそうに笑っていた。
こんなにうれしそうにしている顔は見たこともなくて、俺は罪悪感と不吉な予感で無い胸が痛くなる。
「地虫さん、あのね」
娘は手のひらの鱗に話しかける。


「地虫さんは言ってたよね。あたしにおむこさんを見つけてくれるって」
ああ言った。ろくでもないことを言ったものだ。

「でも、もう見つけられないよね? やっぱり地虫さんってうそつきだ」
まったくだ。ほかの男に渡すなんて冗談じゃない。

「だから、責任をとってくれてもいいと思うの。責任をとって、あたしを」
言えばよかったのだ。

「あたしを、およめにしてくれても、いいと思う」
言えばよかった。
0063天に馬、地に蛇14/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 01:23:31.96ID:YLYA6l4r
「ほんとうの、ほんとうのおよめさんじゃなくてもいいよ。
おめかけさんとか、二番目三番目でも、だめなら下働きとかでもいいよ。
地虫さんの、そばにいれたら」
俺に妾や二人三人の嫁を持つ甲斐性があるわけないだろう。
こいつ一人でよかった。こいつ一人のそばにいられれば。

「ううん、地虫さんが言うならあたしはどこに売られてもいい。
どんなことになっても、それが地虫さんの望みなら」
やっぱりこいつは馬鹿で世間知らずの田舎娘なのだ。
俺のようなちんぴらに入れあげても、なにもいいことはないと、なぜわからないのか。

「だから、あたし、行くね。地虫さんのところに」

この馬鹿でうすのろでデカ尻でまな板胸の馬女、おまえなんか願い下げだ!


そんな俺の叫びが届くわけもなく、娘は沼に足を踏み入れる。
足首が、くるぶしが、ひざが、ふとももが、一歩歩くごとに深く沈んでいく。
娘の身体は熱く、頬はばら色に染まり、この道のりの果てに花嫁になれると本気で信じこんでいるようだった。
そこにはなにもない。
冷たい水と臭い泥しかないのに。

神様、くそったれの神様、俺を地獄に落とすことさえさぼっている神様。
ずうずうしい祈りかもしれないがかなえてくれ。
あいつをここに来させないでくれ。
あいつを死なせないで、幸せにしてやってくれ。
娘の下半身は完全に沈み、胸から上が泥の中でもがいている有様だ。やがてそれも沈むだろう。
あいつを救う力を、俺にくれ。

娘の身体が大きく沈みこみ、前の蹄が泥をかく。
その蹄が、俺に触れた。
正確には、沼底に沈められた、俺の死体に。

娘の身体は跳ね返されて、水面に浮かぶ。
娘はなおも足を進めたが、身体はだんだんと、水の上にあがっていく。
腹が、腰が、ふとももが、水の上に出て
いつのまにか、沼を渡りきっている。
0064天に馬、地に蛇15/15 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/04(水) 01:29:49.70ID:YLYA6l4r
簡単な話だ。
沼はたしかに深い。大人の男一人を飲み込むくらいだ。
だが、馬の身体の上に人の身体を持つ馬人ならばどうだろうか?
ぎりぎりで、首から上が出る程度の深さだ。
そして、並の人間ならば泥の重みで動けなくなるところを、馬人は持ち前の力で突破できる。
ただそれだけの話だった。
あいつも俺も、あの村の住民たちも、それに気づいていないだけだったのだ。

娘はぽかんとした顔で泥まみれの身体を見下ろし、ついで自分が渡ってきた沼を見回した。
空は白みはじめ、月は沈もうとしている。
娘はしゃくりあげ、再び沼に足を向けたが、震えた足はその場から動かなかった。
娘が動かない足を打ち、泣きわめいているうちに日はゆっくりと昇っていった。

娘がべそべそ泣きながら沼から遠ざかっていくのを俺は見送っていた。
結局俺はあいつになにもできなかった。
幸せにしてやることも、好きだと言ってやることもできない。
娘が沼を渡りきったのも、偶然と自分自身の力故だ。

でも俺は祈るのをやめない。
娘が幸せになるように、好きだと言ってくれる相手を見つけられるように。
金持ちで働き者で優しく頼りがいがあり、ついでにいちもつのでかい旦那を見つけられるように。
せめて最初に交わした約束をはたせるよう、俺は祈っていた。


娘はやがて町にたどりつき、そこで働きながら子供を産んだ。
背中に鱗を持つ馬人の男の子だった。
俺はといえばこれで成仏することもなく、未練がましく娘にとりついて過ごした。

数十年の後、年老いた娘が孫たちに見守られて息をひきとったとき、
俺は花嫁衣装を持って迎えにいったが、これはそれこそ蛇足というものだろう。
0067名無しさん@ピンキー2013/12/04(水) 23:23:29.08ID:PxLWcPEi
この読後感…
前スレだったか「石の花」のお人じゃないのかい?
0068名無しさん@ピンキー2013/12/05(木) 00:48:28.30ID:Ob1gqMNo
馬娘かわいいGJ
地虫さんにも生きててもらいたかったがバッドエンドにはならなかったのでよかった。

・西洋風ファンタジーと思ってたら畳で死ぬ世界観だったとは。
・前から気になってた馬人の体、この作品では性器は馬側(のみ)、乳は両方についてるのね。
身籠っても人間側はスリムボディを保てていいけど母乳はどこから出るのだろう?
・しかし作品自体はすごくよかったんだけど根本的な問題として人外×人外はスレチなのでは?
「【妖怪】人間以外の女の子とのお話30【幽霊】」スレなら 人外が♀ 以外の縛りは無いようですよ。
0069 ◆vpePLp7Z/o 2013/12/05(木) 21:12:13.79ID:DqgXGwDS
>>68
すいませんうpしてから気づきました。
来年の干支獣人のときは気をつけます……

個人的には「立ち上がった子供が飲める位置」ということで、
馬体側から母乳が出るんじゃないかと思っています。
0073名無しさん@ピンキー2013/12/07(土) 13:00:25.19ID:f6kCOwoC
丸一年全裸待機はつらいな
なんならサンタウロスと獅子(獅子舞の)ですぐにでも…
2月 鬼娘
3月 桃or桜の精
5月 鯉人魚→龍娘
7月 鰻娘
9月 玉兎
うむ、半分しか埋まらん
0074名無しさん@ピンキー2013/12/09(月) 14:03:10.22ID:F3TUSBGi
暗殺教室には触手とJCという最高の材料が集まってるのに
生徒と先生の間に堅い信頼関係が構築されてて全くエロくできない…
先生に惚れてる女子はよ出てこい
0075名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 22:24:40.59ID:MigRSB0x
小説版戦闘妖精雪風とその続編グッドラック読んでたんだけど
まさか戦闘機に萌えるとは思わなかったぜ……
機械がデレるところがこんなに可愛いとは
0076名無しさん@ピンキー2013/12/22(日) 20:10:00.54ID:2F41FG0P
ほしゅ
0077名無しさん@ピンキー2013/12/23(月) 10:28:51.35ID:7piRzf8Q
野郎と美獣、というネタを見かけて滾ったのでちょっと妄想。

――――

薬屋の、仲睦まじい若夫婦にはささやかな秘密がある。

そろばんを弾きながら帳簿をつけていた主人の部屋に、妻がおぼんを持って現れた。
「あなた、お茶を入れたのでお飲みになられますか」
「ああ、飲ませてもらうよ」
「最近寒くなってきましたね」
「そうだねえ。お前も風邪には気をつけるんだよ」
「はいっ……くしゅん」

その瞬間、着物を着た狐が座布団の上でしっぽを振っていた。

「うおおおおおお前ー!!」
「あなた、何するんですかあなた! 待ちなさい!」

数分後、ほっぺたにかみ傷をつけた男が歯切れで血を拭っていた。

「お前いつも狐の格好でいればいいのに」
「あの姿だとあなたが昼間から押し倒してきますから。人間は年中盛るから嫌なものですね」
「ちぇっ」
0080名無しさん@ピンキー2014/01/01(水) 12:07:05.79ID:p5uBP5fp
あけおめ
0084姫馬ならし1/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 01:58:12.47ID:tYZFHvG0
人間女×ケンタウロス娘の百合です。
苦手な方は「姫馬ならし」でNGしてください。濡れ場は5〜11、13〜14辺りです。

**

今から少し昔のこと。

馬人の中で普通人が暮らすのは、今以上に大変なことでした。
皆さんご存知のように我々普通人と馬人の仲は決して良好ではありません。
普通人の奴隷であった歴史を持ちその屈辱を忘れることができない馬人と、
その馬人に経済的軍事的に逆転された普通人。
正直申しますと悪い話はいくらでも見つかります。
ですが今回は、そんな馬人の社会で平穏に生きた普通人の話をご紹介したいと思うのです。

主人公は……仮にハナエとしておきましょう。
ハナエはごく平凡な家庭に育った普通人の女性でした。
年頃になったハナエは結婚し、まもなく子供をもうけます。
子供は女の子でした。
それからすぐ、戦争がおきました。

ハナエは夫も子供も両親も家も財産も、すべてを失いました。

どのような経緯か詳しく語りませんでしたが、彼女は焦土となった故郷を捨て馬人国に渡りました。
当時の移民は不当な扱いを受けたり、最悪奴隷として売り払われることも珍しくなかったといいます。
ハナエも言葉の通じない異国で苦労しましたが、なんとか女中の職を得ることができました。
馬人と違い、身体の小さく手先が器用な普通人が使用人として重宝されていた風潮も、
追い風になったようです。
こうしてハナエが働き始めてから十年近い月日が過ぎました。

ハナエが仕えていたのは、広大な領地を持つ裕福な家です。
馬人の社会では女主人が家を切り盛りし、男は傭兵として国外で働くのが一般的ですが、
ハナエの主人は違いました。
女主人が若くして亡くなったために、その夫が家業を継いでいたのです。
女主人は忘れ形見として娘を残し、周囲はこの娘に婿をとらせ跡を継がせるのだろうと考えていました。
ハナエもその話は耳にしていましたが、それほど気にしていませんでした。
長く勤め信頼は得ていましたが、所詮使用人、住む世界が違います。
ただかすかに、幼いころから見守ってきたお嬢様の成長に感慨を覚えたり、
あの甘えん坊なお嬢様に結婚は早いんじゃないかしらと心配したりした程度です。
だから主人に呼び出されたときもお嬢様絡みとは考えもせず、
なにか粗相をしたのかと胸を押さえながら向かったのでした。
0085姫馬ならし2/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:04:31.11ID:tYZFHvG0
「娘が婿を取ることになってね。それで『ならし係』をお前に、と言っているんだ」

お嬢様の結婚はもちろんめでたいことですが、『ならし係』とはなんでしょうか?
耳慣れない言葉にハナエが目を白黒させていると主人は助け舟を出してくれます。
「『ならし係』というのは花嫁の世話係のようなものだ。普通人にそういうものはないと聞いているが」
ハナエは自分が結婚したときを思い返します。
ハナエの実家はそう裕福ではありませんでしたが、親類がてきぱきと仕切り、
花嫁としての所作を教えてくれた記憶があります。
「いえ、普通人にも似たような慣習があります。私も嫁ぐとき面倒を見てもらいました」
「それはよかった。未婚の者には任せられないからなあ」

主人は破顔しましたがハナエはまずいことになったと思いました。
ハナエが知っているのは普通人の婚礼です。馬人の作法などわかりません。
だがそれを言う前に主人は「詳しいことはばあやに聞くように」
と言ってハナエを下がらせてしまいました。

「ばあや」こと女中頭は苦虫を噛み潰した顔でハナエを見下しました。
「旦那様はお嬢様に甘くていらっしゃいますから。
わたくしも申しましたのよ。こういうことはきちんとした経験と作法を心得た馬人が良いと」
馬人の女中頭の顔はハナエの頭上にあり、遥か上から降り注ぐ苦言に押し潰される気分です。
「それも『ならし係』が来る今日になってこんなことをおっしゃられるなんて! 
もう婚礼まで時間もないんですよ!」
そう言われたところでハナエにはどうしようもありません。
せめて『ならし係』はどのようなことをするのか聞かなくては、と思っても
女中頭の愚痴は際限なく続きます。
「まあ、あなたは結婚していたことがあると聞いていますし、まだ何とかなるでしょう。
では、きちんと努めるように」
気づけば二人はお嬢様の部屋の前まで来てしまっています。


「ま、待って下さい」
「なんですか」
「どのようなことをしたらいいのか……」
女中頭は深いため息をハナエの頭上に投げ落とし言いました。
「普通にやればいいんですよ。ああ、お湯はたっぷり沸かしてあります。
あと、薬液をまんべんなく塗って使うように。痛みを和らげますからね。
とにかく乱暴にせず、けがをさせないこと」
早口に言い捨てて、女中頭は去っていってしまいました。
ハナエは女中頭の言ったことの意味がまったくわかりません。
ぼうっとしているわけにもいかず、ハナエは扉をノックします。
返事を得て部屋に入ってから、ハナエはかすかに戸惑いました。
0086姫馬ならし3/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:09:38.36ID:tYZFHvG0
大きな窓からは光が差し込み、お嬢様の白い肌と白い馬体を照らしています。
髪の色は尾と同じ色の白、すべて大理石で刻み上げられたかのようでハナエはほんの少し見惚れました。
毎日接しているお嬢様がまぶしく見えて、これが花嫁になるということなのかと思います。
しかしお嬢様は下着しか身につけていません。
「お召し変えの途中でしたか?」
「うん」
「お手伝いいたしましょうか?」
「……うん、脱がせて」

なぜこんな時間に着替えるのかしらと内心首をかしげつつ、ハナエはお嬢様の下着の紐を解きます。
汗の浮いた肌と薄桃色の小さな乳首に柄にもなくどきどきするハナエは、
お嬢様の尻尾が落ち着きなく振られていることに気づきませんでした。
「では、次はどれをお召しになりますか」
「こ、このままでいい」
「風邪をひいてしまいます」
このころになるとハナエはお嬢様の様子がどこかおかしいと気づいていました。
お嬢様の頬はばら色で、大きな瞳は潤み、なにかもの言いたげな様子です。
お加減が悪いのかしらと心配するハナエの前でお嬢様は引き出しから なにかを取り出し手渡します。

「ハナエが私の『ならし係』なんでしょう? これを使って」
ハナエはそれを受けとった後、驚いて取り落としてしまいました。
「ま、まあ! いけません! どうしたんですかこんなもの」
「ばあやに用意してもらったものだけど、だめだった?」
「だ、だめに決まっています、嫁入り前なのに、こんな」
「でも、こういうのじゃないと上手く『ならせ』ないって……ハナエはどういう風にするの?」

ハナエはお嬢様がつまみ上げたそれ……べっ甲作りの精巧な張形を見つめます。

「申し訳ありません。私『ならし係』がどんなことをするのか、実はあまり存じ上げていなくって」
ハナエがそう言うとお嬢様はあごに手を当て考えながら答えます。
「私もあまり詳しくないけれど……お嫁に行く前に女陰を広げてならすことをするんでしょう。
もし狭いままでお嫁に行ったら痛くて困るものね」

さて、皆さんもご存知かと思いますが、馬人の男性器は非常に大きなものです。
これを受け入れるのは他種族の女性だけでなく馬人の女性にとっても困難であり、
いくつもの悲劇を生んできました。
結果、馬人の間には「結婚前に器具を用いて女性器を拡張する」という習慣が生まれたのです。
多くの場合、その役割を担う『ならし係』は女性の親族が当たりましたが、
『ならし係』を職業とする者や、ハナエのような使用人も珍しくありませんでした。

というようなことをお嬢様から説明されても、ハナエはぽかんとするばかりです。
0087姫馬ならし4/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:15:04.72ID:tYZFHvG0
「そのう……これを、お嬢様に入れる」
「うん」
ハナエは手にしたそれ……ハナエの年収くらいの値がつくであろう精巧な張形を見つめます。
自分の夫のものよりは細いけれど、馬人用ということもあって倍以上の長さか、
というところまで考えて赤面しました。
死に物狂いで働いてきたハナエはこんな玩具を欲しいと考えたこともありませんし、
夫とは道具を必要とするような『マンネリ』を経験する前に死に別れました。
つまり、知識で知っていても実物を手にするのは初めてだったのです。
しかもそれを同性の、はかなげで愛らしく、亡くした娘代わりのようにも思っていたお嬢様に挿入する。
ハナエの頭の処理を越える問題です。

「お嬢様、大変申し訳ありませんが、ハナエはその『ならし係』の経験もありませんし、
お怪我をさせてしまうやもしれません。専門の、そういう方のほうが」
そう言いつつもハナエは誰であってお嬢様にそんなことをするなんて納得できないと考えていました。
いやらしい笑みを浮かべた商売女にいじくり回されるのも、
冷たい医者に作業のようにされるのも、絶対に嫌です。
なんの不自由のない身分で、なんの落ち度もなく生きてきたお嬢様が、
なぜこんな酷い目に合わねばならないのかと、涙さえにじんできます。
「本当は今日、エヴァ叔母さまが来るはずだったの。『ならし係』として」
ハナエは主人の妹だという油ぎった婦人を思い浮かべます。
歳より若く見える美しい容姿の持ち主ですが、浮いた噂の絶えない婦人がどのようなことをするか
想像するのも厭わしく、ハナエは手を握りしめます。

「でも私恐くて……お願い、ハナエ、私の『ならし係』になって」
だからお嬢様が潤んだ瞳で見つめてそう願うと、ハナエは迷うことなく頷いてしまうのでした。
0088姫馬ならし5/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:20:35.63ID:tYZFHvG0
しかし頷いたものの、ハナエはどうしたらいいのかわかりません。
馬人と交わったことも、まして同性と交わったこともないのだから当然です。
「あ、あの、ハナエは旦那さんがいたのでしょう? そ、そのときは……」
お嬢様は赤面して言葉を吐き出します。
「どうやったの?」
ハナエも顔を赤くして記憶をたどります。
「ええと、まず口づけをしますね。それから互いの着物を……」

いつのまにか、お嬢様の腕はハナエの背に回っていました。
ハナエの娘と言っていいほどの歳のお嬢様ですが、馬人である以上、力も体格もハナエを上回ります。
その力で持ち上げられ、口づけられようとしているとハナエは気づきました。
「ま、待って下さい! だめです!」
「だめ?」
「は、初めての口づけは、結婚する相手にとっておくものです」
「そういうもの?」
「そういうものです」
お嬢様は腑に落ちない様子でハナエを下ろします。
「じゃあ次はなにをしたらいいの?」
「そ、そうですね、普通なら胸を……」
と言ったところでハナエに疑問が生じます。

まず、ハナエの頭上に、小ぶりながら形よく揺れるお嬢様の胸。
そしてハナエの眼下、お嬢様の馬の体に揺れる胸。
どちらを愛撫するべきなのでしょう?

「胸を?」
「……胸を触ります」
言ったものの、ハナエは迷います。
幼いころから何度も見てきて、性欲の対象に入れたこともなかった胸。
その胸をもみしだき、搾りあげ、甘い声を出させる。
そんな罪深いことできるわけがありません。
ですが、なにもしないわけにもいかない。

「し、失礼します」
考えた末にハナエが手を伸ばしたのはお嬢様の馬の体についた乳房でした。
お嬢様の人間の体についた胸を触るのは恐れ多く、どうしても触れなかったのです。
馬の体ならば動物の体と同じだし、冷静な気持ちで触ることができる、
と非常に『差別的』な腹積もりもありました。
それに馬人の子供が乳をもらうのは馬の体からだと聞いています。
きっと一般的な馬人における『胸』は馬の体に付いている方でしょう。

「あっ、やっ、そこ、さわるの?」
お嬢様の声にハナエはあわてて手を引っ込めます。
「は、はい……あの、やっぱりやめておきましょうか?」
ハナエの位置からお嬢様の顔は見えませんが、声の震えから羞恥に染まっていることがわかります。
「……いい、やって」
しぼり出すような声色に絞り出すような声を痛ましく思いつつ、ハナエはお嬢様の乳房、
ほかよりも少し薄い桃色の皮膚に手を当てます。
0089姫馬ならし6/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:25:46.47ID:tYZFHvG0
さて、少し考えればわかることなのですが、馬人の性交というのは基本後背位です。
体の構造上、それ以外の体位を取るのはそうとうの無理があると、ハナエだってわかったはずでした。
そして後背位(馬人にとってはこれが「正常位」ですが)で交わる馬人の手が届かず、
決して愛撫できない箇所というのが「馬体の乳房」です。
故にそこは「乳飲み子だけが触るのを許された、神聖な場所」と考えられています。

もっともタブーがあれば破りたいと思う者がいるのは当然で、
「そこ」の愛撫は馬人向け性風俗の定番です。
当時、馬体の乳房を縄で戒められ辱められる官能小説が大流行しましたが、
ハナエは知るよしもありませんでした。

知らないものですからハナエは遠慮なくそこをもみまわします。
乳房は普通人同様二つですが、薄い皮膚の下に筋肉が張りつめ、あまりやわらかくありません。
乳首も人の体より大きく、ぽっちりと自己主張をしています。
それでもハナエには絹のようになめらかでもみ心地のよい肉に感じられました。
指を食いこませるたびに甘い声が降ってくるのだからなおさらです。
始めは声を押し殺していたお嬢様ですがすぐに我慢できなくなり、
甲高い声を上げて身体を上下させています。
ハナエには、もうすでに男の馬人がお嬢様の上にのしかかり、
身体を貫いてゆさぶっているように思えました。
その妄想には胸を刺す痛みとざらついた甘さがあり、ハナエの指をいっそう激しくさせます。
当初はほころんだつぼみの硬さだった乳首には血が通い、
今にも乳を噴き出すのではないかというくらいに張りつめていました。
ハナエは無意識に乳首に口を寄せる自分に愕然とします。
相手は、お嬢様です。
自分の娘でも不思議ではない歳の、愛らしいお嬢様。
それをあえぎ狂わせ、あげく乳首を口に含もうなんて――

「ハナエ、ハナエ」
何度もあえぎ声にまぎれて名を呼ぶお嬢様と、ハナエは目が合いました。
馬の体をへだて、はるか頭上から見下ろすお嬢様の頬には涙が伝っています。
両手は人の体の乳房をわしづかみ、跡が残るほどにもみしぼっていました。
てらてらと輝く汗が、見上げるハナエの額に落ちます。
「おねがい、ハナエ、胸を、おっぱいを吸って、吸ってくれなきゃ、やだ」

お嬢様の懇願は、ハナエの理性をたやすく打ち崩してしまいました。
ハナエはお嬢様の腹にすがりつき、
お嬢様の乳首をすすり、甘噛みし、舌で転がし、
二つの乳首が赤く腫れ上がるまで続けました。
0090姫馬ならし7/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:30:55.20ID:tYZFHvG0
馬人は立ったまま寝るなどと言いますが、それはよほどの貧困層の話で、
ハナエの主人宅ではみな寝床というべきものを持っています。
もっとも、足下が見えづらい馬人は段差が苦手なので、
普通人と違って寝台ではなく、床に絨毯を敷きいくつものクッションや毛布を配置したものになります。

そんなクッションの山の中にお嬢様とハナエは倒れ込んでいました。
互いに荒く息をつき汗にまみれた姿を人が見れば、すでにことを成したあとと思ったかもしれません。
ですがまだこれは途上であり、一番大事なことが残っていることを考えると、
ハナエの胸は押しつぶされそうになります。
だがその重圧にぞくぞくするような期待や愉悦が混じっていることにも、ハナエはもう気づいていました。
「お嬢様」
ハナエは乾いた唇をなめて言います。
「お怪我はございませんか、お加減の悪いところは?」
お嬢様は少し間を置いて答えます。
「平気。ハナエは大丈夫? 私につぶされたりしなかった?」
「大丈夫です」
言うべきこと、するべきことはわかっているはずなのに、二人は黙りこみました。
ハナエはねっとりとした蜜に包まれ、それが息をつまらせ手足をからめとったかのように感じていました。
「さっきは、平気って、言ったけど」
お嬢様は大きく息をついて言います。
「足が、腰がしびれて、立ち上がれないの。ももが、ぶるぶるして、変に、なって」
横たわったお嬢様は、同じ姿勢のハナエとまっすぐに目を合わせていました。
「ねえ、ハナエ、なおして、わたしの、あそこ、見て」
はい、と応えたハナエも腰が立たず、這いずるようにお嬢様の背後に回ったのでした。

お嬢様は染み一つない白い馬の体を持っていましたが、このときだけは鮮やかな紅色がのぞいていました。
体の色が白いせいで、お嬢様の局部はまるで毛に守られていない幼いもののように見えます。
実際は細かい白い毛が尻全体を覆っていますが、こぼれる汁によってぐっしょりと濡れ、
きれいな尻尾もべとついた毛の束となり果てていました。
いつもブラシをかけている尻尾が痛ましく、ハナエは無駄と分かっていても手櫛で整えてしまいます。
その指が毛筋一本に与える刺激だけで、お嬢様は腰を弾ませてしまうのでした。
0091姫馬ならし8/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:35:53.51ID:tYZFHvG0
「ねえ、ハナエ、わたしのあそこ、へんかな」
「い、いいえ」
尻尾を持ち上げ、あらわにしたそこを見つめてハナエは息をつきました。
自分以外の女性の局部など、そうまじまじと見たことはありません。
馬人のものとなれば尚更です。
当然ですが、馬人の女性のものは普通人のものよりはるかに大きく出来ています。
ハナエの前には、自分の顔の半分以上はある果実が、はぜて傷口を広げていました。
柔らかな薄桃の果肉からは今もぷつぷつと泡が噴き出し、酸素を求めるかのように口をひくつかせます。
もう断りを入れることも忘れ、ハナエは指を差し入れました。
一際甲高い声とともに、白く濁った汁が吐き出されます。

両手の指を左右に差し入れ、引き裂くように開きます。
普通人の女性なら決して耐えられないようなことですが、お嬢様の声には苦痛の色もありませんでした。
そうして肉を引き裂くハナエは、自分の胸の中に感じたことのない気持ちが広がるのがわかります。
目の前のものを興味のおもむくままにいじまわし、めちゃくちゃにしてしまいたいという気持ち。
当たり前の男性ならば誰でも持っている獣欲、征服欲というべきものでした。
お嬢様の中は女の掌を二つ飲み込んでもまだ余るほど広く、熱い泥をかきまわすような気持ちでハナエは手を動かし続けます。
このまま絡めとられて、すっぽり腕がはまってしまうのではないかと恐れながらも、
ハナエはお嬢様の尻に顔を埋めました。
いくらでもあふれ出る汁のように、お嬢様の欲望は終わりがなく、その中に溺れるように思います。
ハナエは自分でもよくわからない衝動のままに、あふれる汁をすすりあげました。
同時にお嬢様の中に入れた手が押しつぶされるかのようにきつく、絞り上げられるのを感じました。
0092姫馬ならし9/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:40:49.63ID:tYZFHvG0
ハナエが手を引き抜くと、泡だった汁が糸を引き、絨毯に汚らしい模様を残します。
「ね、ねえ、ハナエ」
お嬢様はクッションに顔を埋めたまま、わずかに腰を持ち上げます。
ですがその足の動きはいわゆる「馬人の赤ん坊」のようにがくがくと震え、おぼつきません。
「わた、わたし、ハナエに、ならされなきゃ。
ハ、ハナエの手で、もっと、広げて、いっぱいにしてもらわなきゃ、だめなの」

どろどろに汚れた手をぼんやり眺めていたハナエは、我に返りました。
そうです。ハナエはお嬢様の女陰を拡張し、張形を埋め込むために呼ばれているのでした。
目先の欲望に溺れている場合ではありません。
それをお嬢様は自覚しているのに、年長の自分は忘れていたのだと、ハナエは顔から火が出る思いでした。
冷静になり、自分の下腹に燃える熱のことは忘れて、役目に専念しなければいけない、
とハナエは気を取り直します。
それでも、女中頭の言葉をすっかり忘れ、
張形に薬液ではなく手にまとわりついた汁を塗りたくっていたのですから、冷静とは言いがたい状態でした。

「あ、あの、挿れ、ます」
「う、うん」
緊張をほぐして、優しく、ゆっくりと、そう自分に言い聞かせるハナエの方ががちがちに緊張しています。
それでも指でもみほぐしていた甲斐あって、お嬢様の秘所はつるんと張形の先端を飲みこみました。
「は、あ、つめたい」
「も、申し訳ありません!」
「ハナエの、せいじゃないよ」
実を言えばハナエの不注意のせいでした。
張形は中に湯を入れて温められるようになっていたのですが、
ハナエがそれに気づいたのはお嬢様に挿し入れたあとだったのです。
なぜ女中頭が「お湯はたっぷり沸かしてある」と言っていたのか、よく考えてみるべきでした。
「あ、あの、お湯を入れますから」
「抜かないで!」
張形を持つ手を引くハナエにお嬢様は悲鳴のような声を上げます。
「お、奥まで、ちゃんと入れて」
ハナエの頭は罪悪感で白くなり、力加減がわからぬままに突き入れてしまいます。
お嬢様がクッションを噛みしめているのがわかるので、
冷静さは熱せられた雪のように溶けて消えてゆくばかりです。
それでもなんとか気を紛らわせればと、ハナエは必死でお嬢様のお尻を撫でます。
お尻はまんべんなく淫水を塗られてらてら輝くほどですが、
もうハナエはどうすればよいのかわかりませんでした。
0093姫馬ならし10/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:45:14.69ID:tYZFHvG0
「すごく、かたくて、ささるみたい」
お嬢様はよだれとともに言葉を吐き出します。
「ね、ねえ、ハナエ」
「は、はい! なんでしょうか」
「ハナエの」
お嬢様は一度言葉を切り、大きく息をついて続けます。
「ハナエの、ときも、痛かった?」
一瞬ハナエの脳裏に、はるか昔、なにも知らぬ花嫁だったころの記憶がよみがえりました。

顔を真っ赤にして身体を固くするばかりだった自分と、それを力強く抱きすくめた無骨な夫。
おずおずと重ねられる唇
すそを割りももをつかむ大きな手
引き裂かれる痛みでただただ早く終わってほしいと思っていた夜
なしとげた喜びと髪をなでられる心地よさでいつまでも続けばいいと思った朝

「ハナエ」
ハナエはお嬢様のきっぱりした声で、我に返ります。
気づけばハナエの目からこぼれた涙はお嬢様の尻尾の上に落ちています。
お嬢様はぱさりと尻尾を振りました。
「わたし、平気だから。ハナエもいたかったんだから、ハナエと一緒だから、平気」
「は、はい」
ハナエがあっと思ったときには、お嬢様は腰を突き上げていました。
ぶちりとした嫌な手応えが腕に伝わります。
同時にお嬢様の背がぴんとひきつり、背に生えるたてがみが逆立ちました。
「お嬢様!」
「へいき」
張形の根元から赤い色が混じった粘液が流れ、それを握るハナエの手に絡みます。
「うごかして」
「……はい」
ハナエはゆるゆると、こわばった手を動かしはじめました。

指を差し入れたときはあれほどやわらかく、水のようだったお嬢様の膣内は、
きつく固まり粘土の塊のようです。
それを突き、広げ、かきまわすのを、できる限り無感情に行おうとハナエは心がけました。
お嬢様の負担にならぬよう、手早く済ませてしまおう、ということだけ考えます。
しかしハナエが手にしているのは張形で、
本物の男と違って力つきることもないし、精を吐き出してしぼむこともないのです。
いつまで続ければ「済んだ」ことになるのか、と考えてハナエはふと、怖くなりました。
0094姫馬ならし11/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:50:20.75ID:tYZFHvG0
やろうと思えば私は、日が沈みまた日が昇るだけの時間、お嬢様を責め続けることができる。
その考えはハナエの心を凍らせ、そしてじりじりと焦がしはじめました。
もちろん、現実的に考えて不可能であるとはわかっています。
食事の時間には誰かしら呼びにくるでしょうし
(この有様を誰かに見られることを想像すると、ハナエは絶望的な気持ちになります)
ハナエにもお嬢様にも仕事や予定があります。
なによりお嬢様もハナエも疲労困憊していました。
頭がぼおっとして、床に座り込みたいという気持ちとハナエは必死に戦っているのです。

それでも
もし、邪魔が入らなければ
いつまでもいつまでもこの時間が続いたなら
自分はがまんして、適当なところで切り上げてお嬢様から離れることができるのか?

ぽたり、とハナエの口から垂れた唾液は、お嬢様の尻の上に落ちました。
「あ、ああああっ」
ひときわ高いお嬢様の声にハナエは驚いて顔をあげます。
「お、お嬢様、痛くしましたでしょうか?」
「ち、ちがっ、あっ」
ハナエは手を止めていましたが、お嬢様のからだはうねるように動きつづけます。
「どうしよ、へん、ハナエ、ハナエ」
「はい」
おろおろするハナエにも、お嬢様の秘所ががっちりと張形をくわえこみ空腰を振っていることはわかりました。
「おしりを、ぎゅうっとして、両手で、つかまえていて」
「は、はい」
ハナエはお嬢様の尻に顔を埋めます。
鼻孔にとびこんでくるのは淫水の磯臭さと血の鉄臭さ、馬人特有の獣臭さ、そして香水の甘い香りでした。
胸をむかつかせる臭いのはずなのに、どれも心地よく思えてハナエは思い切り息を吸い込みます。
「あ、ああ、どうしよう、おなかの中からなにかくるの、こわいよ、こわ、あっ」
痛みにも毅然とした様子を崩さなかったお嬢様が、快感を前にしておびえきっています。
「おねがい、ハナエ、はなさないで」
「はい、大丈夫です、決して、離しません」
このお嬢様を弄ぼうなど、なんて怖ろしいことを考えたのだろうと、ハナエは自分に憤ります。
それでも両手いっぱいにお嬢様を抱えていると、
ハナエは自分の中が深く充たされ、身体の奥が大きく震えるのを感じました。
0095姫馬ならし12/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 02:55:45.52ID:tYZFHvG0
**

『ならし係』というのは馬人ではごくふつうの、誰でも知る風習です。
ハナエが『ならし係』に任じられた翌日、朝礼で女中頭がそれを皆に伝え、
そのためにハナエはときどき仕事を抜けることになると言ったときも、
周囲はさほど大きな反応はしませんでした。
女中頭のように「『ならし係』は馬人の方がいいんじゃないか」と言う者もありましたが、
「『ならし係』なんて大変でしょう? あたしが隣の家の娘にやったときは本当に面倒だったわ」
とか
「うまい人に当たらないと苦労するのよねえ。わたしが結婚前に頼んだ『ならし係』なんて……」
とか
「うちの娘のときたら『ならし係』が気に入らないとかわがままを言って。
穴を広げるだけなんだから誰でも同じじゃない」
とか、
世間話の一つに過ぎない様子で、ハナエの役割をあっさりと受け入れてしまいました。
普通人の同僚はどうかというと、『ならし係』という役割自体うまく理解できなかったようです。
ハナエは同輩の一番若い娘に
「ハナエさんの仕事って、お嬢様に美容マッサージをすることなんでしょ?
お金持ちは結婚前により美しくなれるよう色々するって言うものね」
と言われ、なんと答えたものか悩んだものでした。

実際「美容マッサージ」と大差ないものなのかも知れない、と結婚を間近に迎えた今、ハナエは思います。
お嬢様の部屋に行き、お嬢様の女陰に張形を入れ、事が済んだあとはお嬢様の身を浄めて退室する。
幾度となく行為を重ね、もはや作業と代わりないとさえ思うときもあります。
少なくとも、お嬢様はそうなのでしょう。
今日も、荒い息をつきながらもお嬢様はしっかりと四本の足で立ち上がり尻尾を振ります。
女陰にはハナエの腕ほどの太さの張形が埋まったままです。
「だいぶ、これにも慣れたみたい」
少しずつ太い張形を挿れてきましたが、今回使ったのはその中でも一番太いものです。
これを使うのは三回目で、お嬢様はもう苦痛すら見せずに飲み込んでみせました。
「お嬢様、抜いてもよいでしょうか?」
「……うん」
巨大な張形を抜くのは、内臓を裏返すような痛々しい有様ですが、お嬢様自身は軽いため息をつくだけです。
0096姫馬ならし13/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 03:00:54.85ID:tYZFHvG0
「どうでしたでしょうか?」
ハナエはお嬢様の身体を、ねばっこい艶を感じる尻や、いじり慣れた馬体側の乳房を拭き浄めながらたずねます。
「どうって?」
「もう、十分『なれた』でしょうか」
「そうね」
ハナエの位置からはお嬢様の顔は見えません。
その声は落ち着いていて、行為中の様子はみじんも感じさせませんでした。
「あの、女中頭から、あまり、広くしすぎてもよくないと」
「それもそうよね」
「だから、そろそろ『ならし』を終わらせるように、と」
「そうねえ」
お嬢様は少し考えたあと、こう答えます。
「次くらいで終わりにしても、いいかもね」


ハナエは汚れたリネンと、そして張形を持って退室します。
リネンは洗濯室で係の者が洗うことになっていますが、
張形は同じ洗い場で『ならし係』であるハナエが洗い、お嬢様の部屋の引き出しに戻すことになっています。
衆人環視の中で粘液が絡みつく張形を洗うことに今でも抵抗がありますが、
周囲の馬人たちは気にしていません。
きっと馬人からすれば、経血がついた下着と同程度なのでしょう。

ハナエはお嬢様の部屋からまっすぐ洗濯室に向かわず、物置に向かいました。
身体が大きい馬人は狭苦しい物置が苦手です。
よほどのことがなければ人の来ない場所でした。

ハナエは扉につっかい棒をし、用心深く一番奥の片隅にもぐりこみました。
比較的ほこりっぽくなさそうな場所にリネンと張形を置き、荒く息をつきます。
ごそごそとリネンを探り、隠していたものを取り出しました。
中から出てきたのも張形です。
一番小さい、一番始めの『ならし』に用いたもので、今日使ったものとは大人と子供ほどに大きさが違います。

ハナエにはこれがとても高価なもので、
黙って持ち出したことがばれれば大変な問題になるとよくわかっていました。
それでもハナエは熱っぽい目で張形を見つめ、血管を模したふくらみを指でなぞります。
そしておもむろに服のすそをまくりあげ、下着をおろしました。
ハナエの股から垂れる汁は糸を引き、ほこりっぽい床に落ちます。
ハナエは荒い息をつきながら張形をあてがい、一気に刺し貫きました。
口からもれそうになる叫びを、リネンを噛んで殺します。
口の中はリネンにしみついたお嬢様の体液の味でいっぱいでしたが、それすら刺激にしかなりませんでした。
0097姫馬ならし14/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 03:06:25.65ID:tYZFHvG0
くずれおちそうになる身体を棚にもたれかからせ、ハナエは張形を上下に動かします。
馬人用の張形は太さはともかく長さは普通人以上で、ハナエが奥までくわえこんでもまだ余ります。
まるで自分の腰から男のものが生えて、それをしごきまわしているような倒錯感が
ハナエの動きをより激しくしました。
早くいかなくてはいけない、そう気持ちはあせるのに、身体の奥から飢えばかり湧き上がってきて止まりません。
あまり時間はないのです。
次の仕事もあるし、ここでこんなことをしているところを見られたらおしまいだと、わかっているはずです。
それも、お嬢様のもので
お嬢様の、初めてを貫いたもので
お嬢様の匂いをかぎながら
お嬢様を抱き、頭の中で犯しながら
「お嬢、様」
つぶやいた言葉が引き金になり、ハナエの身体は大きく震えます。
ハナエのそこは、お嬢様の張形を二度と離すまいとするかのように、ぎゅっとしぼられ、脈打ちました。

ハナエは息をつきながらゆっくりと張形を引き抜きました。
汚れた手と股をリネンで拭いてから、頬が濡れていることに気づきます。
「……なにをやってるんだろう」
ごしごしと顔をこすってからも足の力は戻らないままで、ハナエは棚にもたれていました。

本当に、なにをやっているのでしょう。
ハナエがこのような下半身の飢えに苦しむようになったのは、『ならし係』になってすぐのことでした。
目の前で若い女体が欲望にまみれているのですから、当たり前と言えば当たり前です。
ですがその飢えが、欲望を充たすためだけではなく、
お嬢様に対する恋情というべきものに変わったのも、それからまもなくでした。
それに気づいたハナエは、なんとか否定しようと必死に考えました。
自分は夫に操を立てるべき身だということ。
お嬢様は女性であるということ。
親子ほどに年が離れているということ。
身分がまるで違うということ。
そして
お嬢様にとって自分は単なる『ならし係』で、別にどうとも思っていないこと。
0098姫馬ならし15/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 03:12:34.69ID:tYZFHvG0
そうです。
お嬢様は行為が終わればまるでさばさばした様子で、
それこそ美容マッサージをしていたかのような態度しか見せません。
きっと、馬人にとって『ならし係』とはそうしたもので、
どのような痴態を見せたところで気にならない相手なのでしょう。
馬人の同輩にさりげなく聞いてみても『ならし係』など結婚前に関わらなくてはいけない面倒事で、
結婚したら名前も覚えていないような扱いです。
お嬢様にとって自分は、この張形一本より価値のない存在なのだと思うと、
ハナエは張形を粉々に砕いてしまいたい気さえします。
そうしてよこしまな気持ちを抱く自分がいとわしく、
自分こそ粉々に砕けて消えてしまえばいい、とハナエは自らの腕に爪を立てました。
お嬢様が欲しい
その背に指を這わせ
丸い乳房を包み
首筋を舐め
髪を撫で
唇に口づけたい

そんなことが叶うはずもないと、ハナエにはわかっていました。
いつもお嬢様の馬体を抱くハナエは、その身体のはるか先にある人体に触れることもできないのですから。
行為の最中、お嬢様がどんな顔をしているか、見ることもないのですから。

翌日「最後は一番小さい張形で復習をしたい」というお嬢様の求めに応え、
ハナエは『ならし係』を勤め終えました。
お嬢様は自分の尻がハナエの涙で濡れたことに気づかぬ様子でしたし、
ハナエは張形をしまう引き出しがかすかに開いていたことに気づかぬままでした。
0099姫馬ならし16/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 03:20:08.66ID:tYZFHvG0
それからまもなくして、お嬢様の元に夫がやってきました。
夫はお嬢様と同じ年頃で、線の細い優しげな顔立ちと、ひきしまった栗色の馬体を持つ若者です。
周囲は似合いの夫婦だとほめたたえ、二人はまばゆいほどに輝いて見えました。
婚礼の宴が終わり、片づけも済んで使用人たちが泥のような眠りに沈むころ。

ハナエだけが眠ることもできず、幾度となく寝返りを打ち続けていました。
目をとじていても、まぶたの裏にはくっきりと絵が浮かびます。
考えてはいけない、と言い聞かせるほどに絵は鮮明になっていきました。

白い身体に浮かぶ汗
血の混じった汁が伝う足首
かすれた喉から吐き出される声

これはもう、夜風に当たり頭を冷やすしかない、と決意したハナエは起き上がり、そっと部屋を出ます。
庭に出るとさわやかな風が花の香りを伝え、澄んだ空に月が浮かんでいました。
夜が美しければ美しいほど、ハナエはみじめな気持ちになります。
こんな晴れの日に、みにくい気持ちを抱いているのは自分だけなのだと、また少し、涙が流れました。

「いやあ、飲まされた飲まされた」
場違いなほど陽気な声に驚き、ハナエはあわてて物陰に隠れます。
「お義父さんがあんなにお酒に強いとは。まったく、あのままつきあっていたら朝になっていたよ」
そうして蹄を響かせて現れたのは花婿である青年です。
「飲み過ぎだわ、貴方もお父さまも。きっと明日は起きられなくてよ」
そう言うのは彼と腕を組むお嬢様でした。
ハナエは胸にずきりと痛みを感じつつも、二人から目を離せません。
「お義父さんはきっと寂しいんだよ。だから邪魔してるんだ」
「邪魔?」
「こう酔っ払っては、せっかくの初夜だけどなにも――」

花婿の言葉を遮ったのはお嬢様の唇でした。
背伸びして口を吸うお嬢様の腰に花婿は腕を回し、引き寄せます。二つの影はしばし、溶け合いました。
やがて、かすかによろめきながらお嬢様は身体を離します。
「やっと、できた」
お嬢様は軽いため息とともに囁きました。
「初めての、口づけが出来てよかった」
小さな声は風に乗り、ハナエの耳に届きます。
その艶めかしい声はハナエの心を打ち砕きました。
ああ、本当ならば、
あのとき、自分が良識なんてものに縛られていなければ、
あの口づけは自分のものになっていたのです。
『初めての口づけは、夫になる人と』
そんなことさえ言わなければ――
「ごめん、さっきは、なにも出来ないと言ったけど」
そう言って荒々しく抱き寄せる花婿を、お嬢様はまた遮ります。
「大丈夫。準備は、出来ています」

ハナエは月の光に照らされた二人が抱き合い互いに求め合う様をずっと、見つめていました。
0100姫馬ならし17/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 03:25:38.65ID:tYZFHvG0
**

それから三月が過ぎて。

ハナエの身にはこれといった変化はありませんでした。
もちろん一時は思い詰め、職を辞すことも考えたのですが、これまで通り働き続けたのです。
異国の地で新たに職を求めるのが難しかったから、というのもあります。
だがそれ以上の理由は、ハナエが怒り狂っていたからでした。
『ならし係』という頭のおかしい制度や、軽んじられる立場や、
なにごともなかったようにふるまうお嬢様への怒りに、我を忘れていたのです。
これがどこにでもある、ありふれた制度だというのなら、
そのために苦しんでいる自分は、まったくばかみたいではありませんか。
だからハナエは、こんなことはなんでもないし、
自分はお嬢様のことなどなんとも思っていないのだ、ということを証明するため職に留まったのでした。

だから、お嬢様がどうやら懐妊したらしい、という知らせにも、ハナエはそれほど動揺しないで済みました。
「あれほど仲がよくていらっしゃるんですもの。ふしぎではないわよね」
と落ち着いた声で返すことさえ出来たのです。
「あーあ、でも残念」
ハナエに噂をもたらした馬人の同僚はため息をもらします。
「これで旦那さまはお役ごめんでしょう? 目の保養になってたのに帰っちゃうなんて」
「……あの、帰るってどこへ?」
「ご実家でしょ。あ、それとも兵役かしら? 
どっちにしろ、子供を作る間しか男の人って居着いてくれないのよねえ」
ぽかんとしたハナエを見て同僚は初めてなにかに気づいた様子でした。
「やだ、もしかして知らないの? 普通人はこうじゃないわけ?」

そう、もちろん普通人は「こう」ではないのです。

建国当初から現在に至るまで、馬人国は傭兵を主な産業としてきました。
高い膂力と機動力を持つ馬人兵はどの軍でも重宝されたものです。
一方、国に残る馬人の女は男に代わって畑を耕し、家を守る役割を持ちました。
この国では、男の数が戦によって減りやすいこともあって、
結果、一妻多夫の母系家族制へと移行していったのです。

ハナエは、自分の主人宅のように男性が当主をつとめる家は少数派で、
ほとんどの場合女当主を頂いているということを、これまで知らずにいたのでした。
言われてみれば思い当たることもあります。
同僚にやけにやもめが多かったり、
馬人の女性がちょくちょく夫を取り替えているように見えたのはこういうことだったのか、
こんな根本的なことに気づかずにいたのか、とハナエは愕然としました。
0101姫馬ならし18/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 03:31:50.29ID:tYZFHvG0
が、なんとか気をとりなおします。
確かにお嬢様は夫と別れるかもしれませんが、それで自分のものになるという話でもないのです。
いや、そもそもお嬢様が自分をなんとも思っていない事実は変わらない訳で、
と必死に考えるハナエに声がかかります。

「ねえ、お嬢様が散歩に行くからお供しろって言ってるわよ。
聞いてるの、ハナエ?」


ハナエはお嬢様の後をついて歩いていました。
普通人に合わせて少しゆっくり歩いてくれていますが、
それをのぞけばお嬢様はハナエに対して関心のない様子で、ぼんやりと、
空や色づき始めた麦畑を眺めています。
やっとぽつりと呟いたのはこんな言葉でした。

「この麦って、私のものでもあるのよね」
「え、ええ、そうです」
お嬢様の領地ですから、当たり前のことでした。
「でも、種をまいた人のものでもあるわね」
「ある程度は、そうですね」
小作料を納めれば、残りは小作人のものでしょう。
領地の小作料はそう厳しいものではなく、領民たちはお嬢様を慕っているとハナエは聞いています。
今も、畑の間を歩くお嬢様に気づき、小作人があいさつをしたところでした。
「私は、耕した人のものでもあると思うわ」
「耕す者と種をまく者は同じなのでは?」
「・・・・・・違った場合も、そうだという話よ」
ハナエは少し首をかしげた後、答えます。
「そういうとき、耕した者は別に給金をもらうのではないかと思います。故郷ではそうでしたから」

お嬢様はなぜかとても不機嫌そうな顔になりました。
「いいえ。私の麦は、私と、種をまいた人と、耕した人のものだと思ってるわ」
そう言って、人気のない散歩道を先に歩いていってしまいます。

ハナエはあわてて後を追いながら様子を伺います。
初めての懐妊で気持ちが不安定になっているのかしら、とハナエは自分のときを比べて想像しました。
当時のハナエの周りには両親や義理の両親、そして夫がいてくれましたが、お嬢様はどうなのでしょう?
お父様は健在ですが、女親のように身を持って理解するというわけにはいきません。
ああいうとき、母親の次に頼りになったのは夫だった、とハナエは思い返します。
無愛想な人と思っていた彼が相好を崩し、横で一喜一憂してくれたのが、今でもうれしく思えます。
お嬢様の旦那様はどうなのでしょう。
本当に彼と別れてしまうのでしょうか?
0102姫馬ならし19/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 03:36:57.80ID:tYZFHvG0
「あの、お嬢様」
「なあに」
「旦那様は……」
ハナエは口にしてから、自分の職分を越えた問いであると後悔しました。
「彼といつ別れるのか、という話?」
「い、いえ、そんな」
お嬢様は軽く尻尾を振ります。
「そう先じゃないと思うわ。今、彼は次の嫁ぎ先を探してて、色よい返事をもらえた様子だったから」
言葉を失うハナエにお嬢様は困ったような笑みを浮かべます。
「若い男の人って、ふつう『こう』だわ。
たくさん女の人を回って、よりたくさん子供を作れた方が勝ち、というゲームをしてるようなものよ。
互いに束縛なんてしないし……どうせ、本当に欲しい人って、手に入らないものだもの」

ハナエの目には、お嬢様がひどく老成してしまったように見えました。
ついこの間まで、あどけないようにさえ見えたことを思うと、ひどく痛ましく思えます。
「ハナエには嫌われちゃったかしら」
「えっ」
「普通人は『こう』じゃないんでしょう?」
お嬢様は少し唇を歪めます。
「夫と定めた人とは一生離れず、その人のものになる、って聞いてるわ。
ハナエから見たら私って、浮気性でいやらしい、嫌になっちゃうような女かな」

馬人であるお嬢様の顔はハナエの頭上にあり、更に少し前を歩いていたので、
表情を読みとることはできません。
でも、ハナエの目にはお嬢様の尻尾は見えました。
しょんぼりとうなだれた尻尾が。

「お嬢様」
ハナエはお嬢様の背に手を当てます。
「嫌いになんて、なるわけありません。
ハナエで良ければ、いつまででも、お側におりますから」

お嬢様の背の温もりを感じながら、ハナエはわだかまっていた屈託がきれいに溶けていくのがわかりました。
そうです。
自分がお嬢様にどう思われているかではなく、
自分がお嬢様をどう思っているかだけを考えればよかったのです。
たとえお嬢様にとって自分がただの使用人で、どうとも思われていなくても、
自分にとっては誰よりも大事で誰よりも可愛く、誰よりも幸せになって欲しい人でした。
そのためなら捨てられても、踏みにじられてもいいと、ハナエは気づいたのです。
0103姫馬ならし20/20 ◆vpePLp7Z/o 2014/01/21(火) 03:41:39.50ID:tYZFHvG0
「ハナエ」
お嬢様は尻尾をぱさぱさ振りながら言いました。
「そういうこと言うと、勘違いするわ」
「えっ?」
「……なんでもない」

お嬢様はばさりと大きく尻尾を振ってから言います。
「とにかく、私、今日は頼み事があって連れてきたの」
「はい、なんでしょうか」
「私は、結婚したわけよね」
「はい」
「結婚した馬人の女というのは、その、『ならし係』を頼まれることもあって……
これは付き合いもあるし、断れないわ」
「……はい」
ハナエはつとめて、なにも考えないようにします。
「でも、実際やられるのとやるのとじゃ大違いだし、うまくできなくて怪我をさせるかもしれないし」
「はい」
「だから練習台になって」
「はい……えっ」

ハナエはお嬢様を見上げます。
お嬢様はごくなんでもないように微笑んでハナエを見下ろしていました。
もしハナエがお嬢様の背に触れたなら、たてがみが針のように逆立っているのを感じたでしょうが、
もちろんそんなことはわかりません。

「あの、練習台とは」
「本当に痛くしたりはしないわ。太いの挿れたらきっと壊れちゃうし、指とか、一番小さいのとか」
ハナエは様々な想像で茹で上がった頭で必死に言葉を探します。
「いえ、あの、わたしは馬人では、ありませんし、練習のお役には立てないか、と」
「どうしても、だめ?」

結局のところ
ハナエはお嬢様に潤んだ目でじっと見つめて
願い事をされたら、大体どんなことでも「はい」と言ってしまうのでした。

「ああよかった」
くったくなく笑うお嬢様はハナエを抱き上げます。
まるで人形扱いですが、ハナエは嫌な気持ちではありませんでした。
いつか飽きられて捨てられても、それまでお嬢様を笑顔にできればいい。
まあ、気をしっかり持って、勘違いをしたり変な気分になったりしないよう
肝に銘じないといけないけれど。
特に、今のようなときは、あぶない。

「お嬢様」
ハナエはやっと自由になった口を開きます。
「その、口づけは、だめです」
「あら、そうかしら」
お嬢様は若干むっとした様子の赤い顔で返しました。
「最初の口づけはもう夫としたもの。あとは誰と何回しようが私の勝手よ」
そう言ってお嬢様はまた、ハナエの口を塞いだのでした。


さて、残念ながら、その後ハナエがどうしたのかは伝えられていないのです。
ですが伝えられていないということは、伝えるべきこともなく、
言わずもがなに落ち着いたのだろう、と筆者は考えています。
0105名無しさん@ピンキー2014/01/27(月) 23:59:06.59ID:Z6bJby+6
間違ってたらごめんだけど蛇×馬の人かな?
なんとも言えないいい話だったGJ
ただ普通人ていう表現が馬人視点でも人間視点でも違和感が半端ないのが
珠に傷で残念だった。あくまでも個人的な意見だけど
0106名無しさん@ピンキー2014/02/11(火) 18:22:40.37ID:v+spnjtN

バレンタインだしチョコレート怪人のチョコバナナをだな
0107名無しさん@ピンキー2014/02/12(水) 17:55:44.79ID:IR22YzFk
バナナの先端からホワイトチョコレートが出るんですねわかります
それかチョコ好き女子が豪快にチョコバナナを噛みちぎって怪人にどん引かれる
0108名無しさん@ピンキー2014/02/21(金) 12:59:43.15ID:aMH3hk21
アシュラバスター見て思ったんだけど
ケンタウロスとかアラクネとか多脚系は普通に見るけど
多腕キャラ(男女どちらでも)の絡みって見ない気がする
脚が多いよりは幅が広がりそうなのになぜだろう

てかぶっちゃけ読みたいです
0109名無しさん@ピンキー2014/02/25(火) 21:39:19.69ID:7LwfHj55
>>108
多脚に比べて安定感がないからじゃね?
千手コキとか考えてしまったじゃあないかw
0111名無しさん@ピンキー2014/03/30(日) 14:07:06.63ID:LRX9RQ1x
触手と多腕は違うと思うけど
そもそも住み分ける必要なくね?
0112名無しさん@ピンキー2014/04/08(火) 05:39:06.22ID:iGqXcG6Q
んほぉ系と即堕ち系を書こうとしたが俺にはこれが限界だったよ。なご都合主義ほのぼのレイプもの。
サイクロプスと高慢女魔術師
多腕もいいよね。
0113サイクロプスと女魔術師2014/04/08(火) 05:42:42.33ID:iGqXcG6Q
魔術師とは、知識の探求者である。
カミラもその例に漏れず、かつての神代の時代の魔術を研究していた。
魔術師らしい隠れ家の、地下牢の前で一人の女が笑う。
「神代の時代の秘術の一つ、「支配の指輪」だ」
長い黒髪の女魔術師は、クククと悪そうな顔で指輪を見せる。
その視線の先にいるのは、膝まづいているサイクロプスだ。
通常男性の頭三つ分は高い背丈に、鍛え上げられた体躯、青い肌、二本の角、そして赤いひとつの目。衣服は申し訳程度にしか来ていない。
両手には手錠がかけられ、捕らわれているのだと一目でわかる。
一つ目の巨人の片方の角には不釣り合いな角飾りの輪が嵌められていた。
よくみれば、カミラの指輪と同じデザインだとわかるだろう。
サイクロプスは何も言わず、ただカミラを見据える。

「かつて、巨人族は神代の時代、強力な魔力を持っていた。貴様のその巨人族の末裔の力を研究に使わせてもらおう。」
モノクル越しに、貴重な実験生物を見てカミラは薄い唇を笑み歪める。
「とはいえ、簡単に言うことは聞かなそうなんでな、さっそく「支配の指輪」の力、試させてもらおうか」

サイクロプスは何も言わない。
カミラが指輪に魔力を込め、サイクロプスに「立て!」と命令する。

言われるままにサイクロプスは立ち上がるのを見て、カミラは成功だ!と喜ぶ……が

「『開けろ』」
「へっ?」

魔力を込めたサイクロプスの言葉に、カミラの体が支配される。
体が勝手に牢屋の扉を開ける。

「『手錠を外せ』」
「なっ!あ!あれぇ!?」

言われるままにサイクロプスの手錠を外してしまう。
理解できず、キョトンとしているカミラに、サイクロプスはぽつりと告げる。
0114サイクロプスと女魔術師2014/04/08(火) 05:43:35.87ID:iGqXcG6Q
「「支配の指輪」の作りが逆だ」
「……はっ!?」
「どうせ、秘術書の解読でも間違えたんだろ。俺のこの飾りが支配する側。お前の指輪が支配される側の作りになってるぞ」
「そ、そんな馬鹿なっ!なんで!お前がそんなことを!」
「巨人族が全員バカというのは人間の偏見だ。仮にも神代の時代で繁栄した末裔だぞ……」
カミラの顔が青くなり、今にも泣きそうになる。
慌てて指輪を外そうとするが、外せない。
「支配される側の指輪がそう簡単に外れるわけがないだろうが」
ぽん、サイクロプスがカミラの肩に手を置く。
「で、なんだっけ、命令は、「勃て」だったか?」
「ひっ!ひぃぃぃ!!!」
申し訳程度の布で隠されていたサイクロプスの股間が盛り上がっているのも見てカミラは腰を抜かす。
「どうした、実験体の生態だぞ、しっかり調べたらどうだ?」
「ば!バカか貴様ぁぁ!」
先ほどの威勢はどこにやら、腰を抜かしてカミラは四つん這いで逃げようとする。
「『動くな』」
サイクロプスの言葉に、カミラはぴたりと動きをとめる。
「きっ!貴様、何をする気だっ!やめろっ…!」
サイクロプスの手が、カミラの体に触れる。
魔術師のやぼったいローブを、ブラウスを脱がされ、質素な下着姿だけになったときには、カミラはぶるぶると震えていた。
「その身で実際味わうのも、研究には必須だろう。」
「何がだ!やめろ!!」
下着ごしに、硬いものが秘裂に当てられる。
「性魔術もあるだろう?経験しておけ」
サイクロプスが覆いかぶさり、カミラのブラを外す。
少し小さめの乳房をやわやわと揉みほぐされ、耳元では荒い息がかかり、股間部分ではサイクロプスの男根がぐりぐりと押し当てられている。
「ひっ!ぐっ……!ふ、ふん、やれるものならやってみろ……!」
生来の気の強さなのか、プライドを守ろうとしたのか、それとも本当にアホなのか。
そんなことを口走るカミラ。
「それでは遠慮なく」
と、乳房から手が離れたかと思えば、下着が一気にずり下ろされ…
「ふあっ!」
サイクロプスの指が秘裂を押し広げて侵入する。
人間の指より少し大きい程度ではあったが、サイクロプスの外見からは信じられないほど優しく丁寧にそこを愛撫し始めた。
0115サイクロプスと女魔術師2014/04/08(火) 05:44:41.53ID:iGqXcG6Q
ふーっ!ふーっ!と息を大きく荒げ、カミラは思わず尻を挙げる。
内壁を擦られ、豆を押しつぶされて擦られる。
つぷ、と二本目の指が入ると、痛みでカミラは体を震わせる。
くちゅくちゅと濡れていく秘所に、下腹部が疼き出す。
それでも、しばらくは耐えていたカミラだが、豆を少し強くつままれた時大きく体が跳ねた。
ちょろちょろ…と水音が小さく牢に響く。
自分が失禁していると嫌でもわかった。そのようすをサイクロプスに見られているということも。
「みっ!見るな!みるにゃあ!!はぁん!!」
三本目の指が入る。
「失禁見られて余計濡れたか?」
「そんなわけないだろうがぁ!あっ!駄目!そこだめっ!!」
ガクガクと腰を振る様は、誘っているようにしか見えなかった。
指が抜かれてすぐに、腰を掴まれる。
カミラの秘裂に、ピトッ!と何が触れたかと思った時。
「ひゃあああああ!!」
指三本とは比べ物にならない大きさの男根に貫かれ、カミラは声を挙げる。
じんじんとした痛みと、腹部の圧迫感、それ以上に熱い疼きに、息を荒くしてそれに耐えようとする。
「処女だったのか?『答えろ』」
「ひゃっ!ひゃい!しょ、処女でしたぁっ!!」
泣き叫ぶような声でそう答える。カミラの薄い尻にサイクロプスの鍛えられた肉体が打ち付けられる度、カミラの声はだんだん熱と色を帯びていく。
「やだっ!初めてなんだってばぁ!!痛いのっ!いたいのにぃ!!あっ!いやっ!いやあああ!!」
「『どんな気持ちだ?言ってみろ』」
魔力のこもった言葉が、カミラの体を支配すると、口から嬌声と共に言葉が溢れ出す。
「気持ちいいですぅ!中、ごりごりってぇ!!パンパンされりゅのしゅきぃぃぃ!!もっとパンパンしてほしいですぅ!サッ、サイクロプスに犯されてるなんてぇ!でも、気持ちいいっ!やだぁ!あっ!そこ好きっ!そこ擦られるの気持ちいい!」
「ここか?」
0116サイクロプスと女魔術師2014/04/08(火) 05:45:54.47ID:iGqXcG6Q
感じる部分を突かれ、カミラは一段と大きな声を上げてその背をのけぞらせる。
じゃあ、こうしたほうがいいな、とサイクロプスは四つん這いになっていたカミラの片足を持ち上げる。
「ひぐっ!やだやだ!見るなぁ!やめろ!あっ!そ、そこきもちいい!!」
体を捻る体位となり、カミラの目からもサイクロプスの男根が打ち付けられているのが見えた。
男根をしっかりと受け入れていてぐちゃぐちゃに濡れている事、その相手がサイクロプスであること、
そして、下腹部で大きく膨らみ始めている熱の正体がわかったとき。
「ひっ!やっ!ああああああああ!!!」
彼女は明らかに感じている声を上げると体を震わせて、達した。
一拍遅れて、サイクロプスがうめき声を上げて、彼女の中に吐精した。
びゅくびゅくと胎内に注がれる精液に、カミラはとろんとした顔を晒す。

「何日も追跡して、やっとの思いで捕まえた実験体に犯される気分はどうだ?」
サイクロプスの皮肉を込めた言葉に、カミラは答える。
「すっごい……気持ちよかった……」
数秒の間の後(正直、サイクロプスも予想外の言葉で固まった)、慌ててカミラは「最悪だ!馬鹿が!」などど罵声を浴びせる。
無言で、サイクロプスはカミラを仰向けにさせると、また硬くなった男根を押し当てると、一気にぶち込んだ。
「ひぐぅっ!!」
秘所から先ほど注がれた白濁液が溢れ出る。
サイクロプスはカミラを抱きしめるようにして腰を振り、奥へ奥へとその先を打ち付ける。
先ほどとは、また違う深さにカミラはもはや喘ぎ声しかでない。
サイクロプスにとって、陵辱のための行為ではなく、孕ませるための行為になっていることに気づかずとも、無意識のうちにカミラも足をサイクロプスの腰に絡ませる。
0117サイクロプスと女魔術師2014/04/08(火) 05:48:27.48ID:iGqXcG6Q
『ち、違うっ!こ、これは研究のためっ!そうだ研究のためだ!こいつを利用して言うことを聞かせてやるためだ!』

そう自分に言い聞かせ、サイクロプスの接吻にも応じてやる。
獣臭い体臭、大きな舌、そのくせ自分を優しく抱きしめて、睾丸の精液を自分の胎内にぶちまけようとしている。

「っ!ふっ!!んっんーーーー!!!」

叫び声は接吻で封じられ、二度目の射精にカミラも達する。
ぷしゅっ!と愛液が二人の結合部をさらに濡らした。

達したのにもかかわらず、抜くこともせず、サイクロプスは接吻をやめない。
蕩けた頭で、カミラも舌を絡ませる。

くちゅくちゅと、まだまだ水音が牢に響く。

***

「最初は仕置程度のつもりだったんだがな……このご時勢、雌を捕まえるのは大変なんだよ」
「……へぇ」
「巨人族なんてもう絶滅種だぞ。まぁ、俺もひっそりと死んでいくかなと思ったら、ちょうど魔力申し分ない女がやってきたじゃないか」
「……貴様……」
「お前の研究には協力してやるよ」
全裸で睨みつけるカミラと、ヘラヘラと笑うサイクロプス。
「それに、もう人間のじゃ満足できねぇと思うぞ」
ちゅ、ちゅっとカミラの小さい乳房を吸いながらそんなことをいう化物。
不思議と、嫌悪感はなく、ただ羞恥とどこか愛しいという感情さえ芽生えつつあることにカミラは困惑する。
「こ、これも「支配の指輪」の影響か……?」
「多分な。まぁ、気にすんな」
「ぜ、ぜったい、外してやるっ……」
「そーかい、それじゃあ外される前に楽しんどくか」
「ふっ!ふざけるなぁぁ!!」
「『今度は上になれ、自分で腰を触れ』」
「ああああ!きさみゃああああ!!!」

半泣きでカミラが叫び、サイクロプスに跨ると穿たれるため腰を下ろす。
「や、やだやだ、死ぬ、これ以上すると死んじゃうっ!」
すでにサイクロプスのモノの形に馴染みはじめていたカミラのそこは、簡単に受け入れ、それどころか歓迎するとばかりに締め付ける。

「ひゃっ、やらっ!見るなっ!ひっ!やだ、腰が止まんない!も、もうやだぁぁぁ!!」
「『本音は』」
「好きぃっ!これ好きっ!お前もお前のコレも大好きぃっ!」

結局、カミラとサイクロプスは牢を出ることはなく、一日中行為を続けることになったのだった。
0118サイクロプスと女魔術師2014/04/08(火) 05:51:43.45ID:iGqXcG6Q
終わりです、ありがとうございました。
女魔術師、もしくは魔女がその使い魔とパコる展開大好き。
使い魔にしようとして、逆にパコられる展開も大好き。
0120名無しさん@ピンキー2014/04/09(水) 22:59:24.45ID:j8uhuK3Z
また投下失礼……少しアホエロ入った、なんだかんだで合意プレイ
113の続編でサイクロプス×女魔術師
0121サイクロプスと女魔術師 その22014/04/09(水) 23:00:47.98ID:j8uhuK3Z
女魔術師カミラの隠れ家は森の中にある。
幾つかの結界と人避けの魔術がかけられており、滅多に人は訪れない。
魔術の研究、実験を他の魔術師に見つからないようにするため
また魔術に集中するためという理由はあるのだが、一般人にはただの人間嫌いに見えるのであろう。
カミラのような隠居魔術師は多いため、魔術師は薄暗い洞窟や塔や廃墟に隠れたがるものだ、と皮肉る人も少なくはない。

さて、そんな定番の隠れ家の一室で、床に座り込んでいるのは体毛を持たず、青い肌、一つ目の巨人であった。
二本の角の片方には角飾りが嵌っており、適当なローブを腰にまき、今にもページが崩れ落ちそうな本を読んでいる。
「巨人族が字を読めるのか?」
皮肉った言葉を投げかけるのは、この隠れ家の主カミラであった。
「人工生命の巨人なら読めないだろうな。あいつらは短命で繁殖能力もないんだろう?」
視線は本のまま、なんでもないことのように巨人が返す。
「よく知っているな」
「何度かそういうのを従えた魔術師に襲われた、天然物の巨人は高く売れるそうだ」
大きな赤い一つ目が、不機嫌そうなカミラを見て笑いに歪む。
「ああいう連中はお前の中に出した精液でも、欲しがって買うだろうな」
「うるさい!それぐらい知っている!」
目を釣り上げてカミラが怒鳴る。あまりの怒りに愛用のモノクルがずり落ちそうになった。
「クソ……隷属させたら精液でも売って研究費にしようと思ってたのに」
親指の爪を噛みながら、カミラは悔しそうに己の指輪を眺める。
他者を従属させる「支配の指輪」のセットを作ったのだが、あろうことか、それを逆につけてしまい……
カミラは従属させる予定だったこの一つ目巨人に支配され……

その結果、この忌まわしい巨人に己の隠れ家で好き勝手やられているのだ。
興味深そうにカミラの蔵書を読みふけったり、カミラの衣服を勝手に腰まきにつかったり……
かと思えば、ベッドでは小さすぎると、床で交尾の相手をさせられ、たっぷりと中に出される。
昨夜の行為を思いだし、カミラの下腹部がきゅんと疼く。
昨日は青黒い剛直が中に入っていく様を、わざわざ姿見の前で見せられた。
童女が用を足すような格好で持ち上げられ、ヒクつく秘所が巨人のモノを飲み込んでいく様を思い出す。
杭を打ち込まれる衝撃、耳にかかった荒い息、鏡にうつる結合部……
そして、マーキングするようにあの白濁液をたっぷりと注がれた……
とろり、と下着が濡れる。昨日の子種が漏れたのだろう。
決して思い出して濡れたわけじゃない。決して。
0122サイクロプスと女魔術師 その22014/04/09(水) 23:01:20.23ID:j8uhuK3Z
「今日は、来客がある。大人しくしておけよ?言っとくが私並に強い魔術師だからな」
下着の濡れを誤魔化すようにしかめっ面でそう告げる。
「来客?なんのようだ?」
「薬や食料品の売買だ。知り合いの魔術師が商人も兼業していてな」
「なんだ、ホントに売るつもりだったのか?」
「はっ?あっ?」
サイクロプスは本をそっと閉じて本棚に戻す。
「魔術師の商人なら、精液を買いそうだな」
サイクロプスの声が笑っているのがわかった。それが気に触ってカミラは鼻で笑ってみせる。
「協力すると言ったし、売れるものは多い方がいいだろう」
「随分と話がわかるじゃないか。研究材料という自覚はあるようだな」
サイクロプスがこちらに向き直り、腰まきを外す。
「さっさと入れ物でも持って来い」
「……わ、わかった」
あぐらをかいたサイクロプスの股間に眼が行く。
青黒い巨根を見て、カミラの子宮が疼き、また下着が濡れたのがわかった…
カミラは慌てて眼をそらし、わざとらしく足音を立てて適当なガラス瓶を探しに行く。

―――なるべく広い口の瓶を探し出し、サイクロプスの元に戻る。
「ほら!さっさとこれに出せ」
瓶を突きつけるが、その手を取られぐいと引き寄せられる。
「支配の指輪の力を、使われたいか?」
赤い目が笑い、カミラを見据える。
言わんとすることは、嫌でもわかった。カミラは露骨に嫌そうな顔をしてみせる。
無言でカミラは座ると、小瓶を床に置き、サイクロプスの股間に手をやる。
生暖かく、ぐんにゃりとした肉の塊をカミラは震える手で撫で、ゆるゆると擦り上げる。
拙い行為だが、刺激を与えてはいるらしく、徐々にそれは硬度を増し頭をもたげ始める。
『……こんなふうに大きくなるのか……』
今まで膨張済みのものばかり見せつけられてきたカミラは、そんな感想を持つ。
ふいに、ぽん、と頭にサイクロプスの手が乗る。
そうして、何度かゆっくりと頭を撫でられる。
慈しみ、愛でて、褒めるような手の動きに、カミラは一つ目の巨人を見上げる。
「……不快か?」
カミラの視線を拒否と思ったのか、サイクロプスは手を離す。
「いや」
驚く程、早く、素直にカミラの口から言葉が出た。
「不快ではない」
「そうか、よかった」
また頭を優しく撫でられる。カミラの黒髪を大きな指が梳く。
一方のカミラは、そんな言葉を吐いた己の口を罰したくなったのか。
すでに屹立しはじめていた青黒い男根を、その口に含んだ。
0123サイクロプスと女魔術師 その22014/04/09(水) 23:02:06.88ID:j8uhuK3Z
とても口には収まりきらず、亀頭をほおばるだけで精一杯だ。
尿道と何度もキスをし、舌先で掃除をするように舐めまわす。
開きっぱなしの口からよだれが垂れ、男根を濡らしていく。
そんなカミラの顔も、先走りで汚れていく。
男根が脈打ち始めているのが、嫌でもわかった。
じゅるじゅると音を立ててはしたなく吸い上げた時には、カミラを撫でていた手もさすがに止まる。
「お、おい、そろそろっ……」
「ああ……」
ぐちゃぐちゃに濡れた手で小瓶を取る。
亀頭に小瓶を当てつつ、カミラは男根の根元に顔を突っ込む。
四つん這いで、まるで餌を求める犬のように。
舌で、唇で、息遣いでしばらく愛撫を続けると……
いつものうめき声と、小瓶に液体が叩きつけられる音が聞こえた。
「……出たぞ」
サイクロプスの言葉に、カミラは無言で顔を上げると、小瓶を手に取り、蓋を閉める。
吐精した性器はいくらか萎れている。
「一回分でいいのか?」
サイクロプスの言葉に、カミラは何も言わず、適当に床に置く。
「なんだ?怒ってるのか?」
「違う」
カミラは真剣な声で呟くと、いそいそと立ち上がる。
「わ、私も……欲しいんだよ……!わかれっ……」
はぁはぁと荒い息で、カミラは目の前で下着を脱ぎ捨てる。
「おぉ、濡れてるな」
「ばっ!やめろバカ!」
脱ぎ捨て下着をしっかり拾われ、まじまじとサイクロプスに見られる。
慌てて取り上げようとするが、片手で軽くあしらわれる。
「見るなバカ!っ!なんでそれでまた勃起してんだ変態!」
「いや、これは正常な反応だからな。さ、またがれ」
何故か嬉しそうなサイクロプスがカミラの腰を掴んだ時。

カランカラン!と金属音が響いた。

「!」
玄関の来客を伝えるベルだとわかり、カミラは飛び跳ねそうになる。
この隠れ家にやってこれる人物は、ほんの数人しかいない。
「来客だ!おい、大人しくしてろよ!?というか何も喋るな!出るな!」
そうカミラが喚き、わたわたとローブとロングスカートを直し、
適当な布で顔とモノクルを拭き、玄関に走る。
巨人は黙って見送る。片手にはカミラの下着が残っていた。
0124サイクロプスと女魔術師 その22014/04/09(水) 23:02:45.51ID:j8uhuK3Z
―――
「お久しぶり、カミラ」
「……やぁ、アロア」
革鎧に、かっちりと纏めた金髪。しかし穏やかな表情の女が、扉を開けると待っていた。
「相変わらず、結界がしっかりしてるわね、招待がなきゃ私でもこの隠れ家に来れないわ」
アロアと呼ばれた女、格好こそローグのようだがれっきとした魔術師である。
カミラの数少ない友人であり、旅商人でもある。
「まぁ、入れ」
部屋に通し、椅子をすすめて、お茶を用意するカミラ。
「ありがとう。そうそう食糧と、言われてた本も持ってきたわよ」
テーブルにアロアは注文の品を置いていく。
「あ、あぁ、助かる」
いつものように、手に入りにくい生活必需品を、薬と交換し、
稀にカミラ自身が街に出ることもあるので、いくらかは貨幣に変えてもらう。

「で……」

あらかた、取引が終わったあと、アロアが切り出す。
「サイクロプスを捕まえたんでしょ?」
カミラは、あの巨人を捕まえたその日にアロアに自慢した事を思い出した。
捕まえた時、わざわざ通信魔法を使って自慢した自分を、今は殴りたい。
「……あぁ……」
「使い魔にできたなんて、すごいわねぇ……でも気をつけてね」
感嘆しつつ、アロアは心配そうに忠告する。
「強力で珍しいのは、王国に献上するよう命令されるって話も聞くわ」
「……気をつけるよ」
「で、どうする?サイクロプスの精液、高く買うけど」
カミラは、目を泳がせる。
「人工生命の素材にとか、精力剤の材料とか、需要はあるし……」
「あ、あー……それは……」
なぜだろう……カミラは売りたくないと思ってしまった。
「まぁ、無理にはとは言わないけど……」
アロアはこの返事を予測できてたようだ。
「意外と使い魔の精液売りたがる魔術師って少ないの。
売ってもらえるなら、できれば新鮮なのがいいんだけど……」
サイクロプスなら珍しいし、貴方が研究しつくしてからでもいいんじゃない?
とアロアは告げた。
0125サイクロプスと女魔術師 その22014/04/09(水) 23:04:05.54ID:j8uhuK3Z
商談が終わり、アロアを玄関まで見送ったあと、部屋に戻ればのそのそとサイクロプスが出てきた。
「なんだ、結局売らなかったのか」
「お前を飼ってるとばれると、面倒になりそうだからな」
ふん、とカミラはそっぽを向く。
「『テーブルに手を付け』」
「お前っ……!ホント嫌なやつだな!」
思い出したように指輪の力(奴のは角飾りだが)を使うサイクロプス。
カミラはそう叫ぶが、魔力には逆らえず、テーブルに手をつく。
サイクロプスは彼女の後ろに回ると、ローブとスカートをめくりあげた。
太い指が、彼女の濡れた秘裂を左右に広げる。じっくり見られているとわかり
カミラは羞恥で顔を朱に染め、唇を噛み締めるが、それ以上にまた濡れ始めていた。
「太ももまで濡れてるぞ。お預けだったからなぁ」
「うるさい!調子に乗るな!」
騒がしい口はそこで閉じる。
ぐちり、と彼女の求めていた穴に、サイクロプスのモノの先端が侵入したからだ。
そして腰を掴まれたと思ったら、パァン!と乾いた音を立てて勢いよく突かれる。
子宮口とあの青黒い性器の先端が接触し、心地よい痛みと痺れが下腹部から脳天に突き抜けた。
「おっ、おっ……」
目を見開いて、まるで金魚のように、口をぱくぱくさせるカミラ。
滑稽な姿だが、サイクロプスにはそれが愛しくてたまらない。
こんどはゆっくりと抜いてやると、カリの部分が彼女の内壁を擦っていく。
びくびくと体を震わせ、弓なりに体をそるカミラ。
「よしよし、いつもみたいに存分によがれ」
「よ、よがってなんかない!よがってなんか!ひぅっ!」
もうすぐで抜けるというところで、またゆっくりと押し入られる。
こりっ、と弱い部分を擦られ、カミラの肌が粟立つ。
「しばらく、俺の子種はお前の独占だなぁ」
サイクロプスはそう冗談を言ってみるが、返事はなかった。
さすがに気持ち悪い台詞だったか?と思う暇もなく……
赤い一つ目には、こくん……と頷くカミラが確かに見えた。
「あ、飽きるまでは使ってやるよ」
彼女の精一杯の虚勢の言葉に、そうかいと、サイクロプスは上機嫌に答える。
言葉とは裏腹に、サイクロプスが挿入しやすいように、つま先立ちまでして尻をあげているとか
部屋の隅に置かれた姿見には、照れ笑いを堪えているカミラの顔が映っているとか
そういうことは気づかないふりをして、サイクロプスは腰を動かし、その度にカミラは必死に喘ぎ声を飲み込む。
0126サイクロプスと女魔術師 その22014/04/09(水) 23:05:09.52ID:j8uhuK3Z
さて―――取引が終わり、カミラの隠れ家を出たアロアであったが……
「あ、やだ!ランタン忘れてる」
踵を返してアロアは慌ててカミラの隠れ家に戻る。
「カミラー!ごめんなさい!私ランタン忘れちゃってー!」
ガランガランと乱暴にベルを鳴らす。
返事はない。いや、本当は「返事が遅れただけだったのだが」アロアは気づかない。
「カミラー?入るわよー!ごめんねー!すぐに出るから!」
「あ、アロア、待てっ!駄目っ!!」

長年の付き合いのせいか、ついついアロアは遠慮を少しばかり忘れていた。
はやく忘れ物を回収したいと、焦ってしまったのも原因かもしれない。
そして彼女が見たのは、先ほど商談したテーブルに手をついて尻を突き出しているカミラ。
そしてそのカミラを後ろから犯しているサイクロプスであった。

「ちょっ!!ひっ!あっ!あぐぅぅぅぅぅぅ!!!
カミラが大きくのけぞり、サイクロプスが目をつぶり、呻き、体を僅かに震わせた。
アロアはばっちりその様子を見た、それがなんなのか理解できた。
三者三様の沈黙が満ちる。

「ご、ごめんね。カミラ」
「ちがう、違うんだぁ!!」
「どうも、初めまして」
「あら、このサイクロプス言葉が通じるのね。初めまして、アロアです」
「トニトルスです」
「何普通に会話してるんだ!てか、お前の名前今初めて知ったぞ!」
「カミラ、精液と愛液の混合モノも結構高値で売れるけど、どうする?」
「売るかバカ!ホント!バカ!ひぁっ!お前も!ぬ!抜け!!」
「ここでやめてたまるか。気にしないで会話を続けろ」
「できるか!バカ!ひっ!ひぅっ!」
「ト二トルスさん、何かご入用なものあります?」
「そうだな、俺用の衣類を頼みたい」
「商談をはじめるなぁぁぁぁ!!!」

後に、アロアもト二トルスも混乱していたゆえの挙動だったと語る。
ここで動揺しては負けだとか思ったらしい。何が負けかは二人ともわからないとか。
結局、ト二トルス用の衣類や生活用品を幾つかと、次回の食糧は多めに仕入れるという話をし、アロアは帰っていった。

なお、商談の間、ずっとカミラはト二トルスと繋がったままだった。
恥ずかしくて言葉も抵抗もできなかった!と……
彼女はその後半泣き半ギレで巨人をポコポコと殴り続けるのであった。
0127サイクロプスと女魔術師 その22014/04/09(水) 23:06:19.27ID:j8uhuK3Z
投下終了、ありがとうございました。
筋肉バカや動物的なサイクロプスが基本だけど
元々は鍛冶や魔法使った巨人族でもあるんだから、知性の高い奴がいてもいいと思った。
0130名無しさん@ピンキー2014/04/13(日) 00:51:13.35ID:PPrO7y4w
ふと、オークや触手等の「孕ませてナンボ」な人外って捕えたメスが不妊症だったらどうするんだろうと考えた
石女として村で疎まれてた女がこれ幸いとばかりにそれらの存在に献上されて
献上された方も「えー、俺子孫残したかったのに。それじゃダメじゃん」と落胆する
このまま食っちまってもいいけど殺す前に少し弄ってみるか…とラブラブHするうちに女側の体質が改善されて見事懐妊
みたいな話が脳裏を駆け巡った
0133名無しさん@ピンキー2014/04/26(土) 15:09:07.08ID:BOBncV0u
逆に子孫を残すことが重要視されている人外が、石女の女性に惚れてしまうってのも悲恋気味で美味しいです。
高貴な竜人がプライドかなぐり捨てて、プロポーズするも
「私、子供が産めないから……」って涙ながらに振られるという。

機械系人外やスケルトン系人外ならそんなの関係ねぇ!って感じだがなw
0134名無しさん@ピンキー2014/04/27(日) 23:44:38.67ID:BuwRdjzf
良家に嫁いだがなかなか子供を授からず、夫の愛が冷めていくことに心を痛める娘
そこで屋敷の婆やから女体の感度を上げ着床率を上昇させるラブグッズである触手を贈られる
貴族の淫習にドン引きする娘だが、愛情深い触手の動きに傷ついた心を癒されていき…

みたいな粘液たっぷりハートフルストーリー読みたい
0135名無しさん@ピンキー2014/04/28(月) 22:30:25.56ID:R3doxco5
>>134
今一生懸命「不妊と触手」のテーマでSSを書こうとしては捨て、書こうとしては捨てをしているのに、
どうしよう、それが一番面白そうで泣く。
0136触手保健室2014/04/29(火) 14:48:41.34ID:rZK8LJfi
「うっ」という、湿り気を帯びた吐息が少女の口から漏れた。
ほんのりと朱に染まった頬に、ぷっくりと膨らんだつややかな唇。くっと反らした喉元はか細く、今にも折れてしまいそうなほどだ。

白く清潔なベッドの上に浴衣一枚で寝かされ、少女は今、体をくねらせ身もだえしていた。ほっそりとした白い脚はくの字に曲がり、つま先をきゅっと丸めてシーツを掴む。熱病にでも罹ったかのような火照りが全身を覆い、はだけた裾を直すことにすら気が回らない。


少女の全身に、無数の触手が絡みついていたからだ。



カーテンを締め切られた、保健室のベッドの上。
12歳になったばかりの少女は、泥まみれのプディングのような身体をした触手に四肢を拘束され、ありとあらゆる敏感な部分を責められ続けていた。

少女の薄桃色のちいさな唇を、甘い媚薬の香りを漂わせながら這いずる触手。
小さく可愛らしい耳の後ろから回り込んで、耳の穴をクチュクチュ嘗め回す触手。
はだけた浴衣の襟から入り込み、まだ膨らみかけの小さな乳房に巻き付いて、その頂にあるピンク色の乳首をちゅっちゅと吸い上げる触手。
浴衣の両方の袖口から、少女のつるんとした腕に絡まるようにもぐりこみ、汗ばんだ腋を舐めあげる触手。
少女の脚を閉じさせないように、くるぶしのほうからゆるゆると巻きつき、内腿を摩擦して刺激を与える触手。
まだ丸みを帯びていないお尻の割れ目を掻き分け、少女の菊座と、その先にある小陰唇をちゅくちゅくと擦りあげる触手。
そして、へそから下腹部、下腹部から恥丘を分け入って、まだ誰も触れたことのないクリトリスへと吸い付く触手。

まだ性の知識も浅い少女は、身体中から同時に快感を注ぎ込まれ、抵抗しようにも力さえ入らず、なすがままの状態だ。あまりにも強い刺激に、時折びくんと身体が跳ねる。
0137触手保健室2014/04/29(火) 14:50:33.18ID:rZK8LJfi
保健室は通常なら日当たりのいい南向きだが、今は閉ざされたカーテンによって、空気全体がピンク色に染まっている。
外の日差しに暖められた空気と触手の体温で、少女の身体はとろけるような温かさに包まれる。拘束されていることにさえ、感じてはいけない安心感を与えられてしまう。このまま身を任せて、触手に優しく包まれていたい――

そんな少女の心を知ってか知らずか、浴衣の中でさらに触手は妖しく蠢く。

内腿に包まれた少女の花園が、触手によってゆっくりと開拓されていく。
ある触手は小陰唇をかき分て、敏感な内ひだを粘液とともにゆっくりと擦る。またある触手はクリトリスに絡みついてきゅっきゅと幼い花芽を締め上げる。さらにはひだの奥でひっそりと震えていた少女の膣口さえも探り当てて、丹念にその周囲をねぶる。

敏感な場所を周到に刺激されて、少女はくぅっと呻き、そっと蜜を出した。

少女の頬は今や真っ赤に燃えている。興奮を抑えきれないのか、目はうつろで、鼻息も荒い。
身体を完全に触手に支配されて、休むことなく刺激されては、たとえ性の知識がほとんどない少女でも、本能の奥底に眠る牝の性が頭をもたげる。次第に「あっあっ」と、触手の刺激に呼応して声を上げはじめた。
0138触手保健室2014/04/29(火) 14:52:03.26ID:rZK8LJfi
生まれて初めての性的な高ぶり。

触手はそれを的確に察知して、少女への刺激をより強くしていく。
性に未熟な少女が痛みを感じないように、やんわりと胸を揉み、わずかに勃起した乳首に淫らな粘液をまぶして、ちゅるりと吸い上げる。そして同時に、下半身も容赦なく愛撫する。
少女の泉からじゅくじゅくと溢れる蜜を巧みにすくい、真っ赤に充血している小陰唇のひだをしゅるりと舐める。
触手の先端を膣口にあてがって、じゅぽじゅぽと、まるでペニスをあてがうかのように刺激する。

少女は疼くような快感で全身がじんわりと覆われ、無意識に脚がぴんと伸び、背中が反り返った。唇が震え、喉がきゅっと締まる。快楽を求めて、意識が下半身に集中する。


絶頂が近い。


触手は少女の身体の変化を見ながら、ゆっくりと、しかし着実に刺激を強めていく。性的に未熟な少女の、敏感な肌や粘膜を知り尽くした動きで、クリトリス、膣、小陰唇を巧みに責めあげる。
そして不意に、クリトリスと包皮との間に触手を挿し挟ませると、そのままぐるりと円を描いて、クリトリスの皮を一気に剥いた。


「うううっ!」


突然の快感に、少女の背中がきゅんと緊張した。両脚をベッドの上にぴんと伸ばし、つま先でブリッジでもするかのように、お尻が浮かせる。頭が真っ白になって、ふうっと意識が遠のく。

びくり、びくり。
括約筋がきゅっきゅと弛緩を繰り返す。
彼女は生まれて初めての絶頂に達した。
そして、同時に意識を失った。
0139触手保健室2014/04/29(火) 14:52:57.72ID:rZK8LJfi
*   *   *



《はい、お疲れ様でした。検査は終わりですよ。あ、これ、リンゴジュースです。飲んでくださいね。》


どれほどたったろうか。
意識を取り戻した少女の耳に、触手の声が届いてきた。

触手ははだけた少女の浴衣を丁寧に直すと、まだ放心状態の少女に優しかけ語り掛け、ストローを差した紙パックのジュースを差し出した。
呆けた顔で、少女は触手から差し出されるままにジュースを受け取る。そして、息をつくとちゅうちゅうの飲み始めた。まだどこか上の空といった感じだ。
触手は穏やかに、しかし事務的に言葉を続ける。


《しっかりと分泌液が取れましたのでね、1週間もすれば結果が出ると思います。ちょっと恥ずかしい思いをさせちゃいましたけど、将来元気な赤ちゃんを産めるかどうかの検査ですからね、辛抱してくれてありがとうございました》


こくり、とストローからジュースを吸ったまま、多少頬を染めて少女がうなずく。
生まれて初めての絶頂であったためか、まだ頭がぼうっとしているようだ。


《検査結果は先生から渡されますけど、あなたの秘密はちゃんと守られますからね、心配なさらないでください。
 もし結果について不安な点がある場合は、お母さんとご一緒でも構いませんから、当院まで直接お越しくださいね。
 こちらが地図になります。服はそちらのパーティションの向こうにありますから、着替えが終わったらそのまま退室なさっていただいて結構ですよ》


「あ、あの・・・ありがとうございました」


ふらふらと立ち上がりながら、少女がぺこりと頭を下げる。
触手は自らの手をゆるゆると振ってこたえた。
触手だから表情は分からないが、きっと、微笑んでいたのだろう。

そして触手は、そのままくるりと机のほうに向きなおると、校内放送と書かれたスイッチを押す。

《6年B組の……さん。第2保健室の前までお越しください》

次に愛液を摂取する少女を呼び出しであった。


*   *   *


少女の検査の結果が出た。
幸い、不妊にかかわるような問題は何も見つからなかった。過剰なダイエットなどをせず、栄養バランスと規則正しい生活に気を付けてさえいれば、元気な赤ちゃんを産めるとのことだった。
恥ずかしい思いをしただけの結果が得られて、少女はほっと胸をなでおろした。


次の日には、少女はまた普通の小学校生活に戻っていた。


・・・そんな少女にとって、たった一つだけ困ったことがある。

それは、彼女が無類のオナニー好きに・・・それも、縄で自分を縛り、自分自身で拘束されながらするオナニーに異様な興奮を覚えるようになってしまったことであった。

(了)
0141名無しさん@ピンキー2014/05/05(月) 04:38:31.03ID:5hRWS+vd
とある森
良く日に焼けた褐色の肌に鞣の露出の多い装備の新人魔物ハンターが初めて生け捕りにした獲物を前に佇んでいた

なぁ、お前って本当にワーウルフで良いんだよなぁ?
ふぇ?あ、はいっぼくはワーウルフの一族ですが?

その獲物の姿は垂れた犬の様な耳にするんと丸まった尻尾、ピンク色の肉球の覗く栗毛で肘から下が覆われた腕に紅いたれ目がちな瞳が覗く愛狂しい顔立ちそして雪肌と言うおよそ狼男とは見えない小柄な少年だった。

まじか・・・
まじです
こんなワーウルフ聞いたことねぇよ!?
そうなんですか?
なんかもっとこう・・・がおーって感じのやつだろふつーは!
そ、そんなこと言われても〜(おろおろ)

その時!いきなり背後より巨大は蜂が魔物ハンターに襲いかかった!

がはっ!?なんだこいつら!
この辺りに住む毒蜂です!とりあえずこっちへ!
え?あ、うん
0142名無しさん@ピンキー2014/05/05(月) 04:53:30.10ID:5hRWS+vd
〜洞窟

大丈夫ですか?
お、おうなんとかな・・・・・・・・じゃねぇよ!
ふぇ!?ぼ、ぼく何か変なこといいました!?
いや、いってないけども・・・いや、ありがとうだけど・・・なにナチュラルにたすけてるんだ!!!もしかして喰う気か?
えーと、ぼくはカルバリズムに走る気はありませんよ!?パンとハチミツと果物で良いです!
いやいや、お前ワーウルフだろ?もっと肉にがっつけよ?背ぇ伸びねぇぞ
あう、ごめんなさい・・・(しゅん)
いや、別にイメージと違うなーって
べ、別に良いじゃないですかワーウルフがリンゴを食べたって!
いや、まぁ、そぉだわなってなるとなんで人間喰ってるやつらがいるんだよ・・・
恐らくはリビングデットじゃ無いんですか?ワーウルフって別に昼間でも活動できますし、夜しか現れ無いのなら人間のリビングデットと一緒ですよ!
う、まぁ、確かにってそれならなんで私に付いてきてむざむざつかまったんだ?
そ、それは・・・その・・・・夏は・・・・んしょく・・・・だから
んぁ、あんだって
な、夏は繁殖期だから無条件にドキドキしちゃうんです//////(かあぁぁぁ)
まじか・・・
まじです
0143名無しさん@ピンキー2014/05/05(月) 05:08:32.05ID:5hRWS+vd
永い沈黙が流れた

ぷ、ははは♪
な、なんですか!?
いや、悪りぃなんかお前が可愛くてなそんなに顔を真っ赤にして『ドキドキしちゃうんです〜』ってははは♪
・・・・・たまんねぇよペロリ
ふ、ふえぇぇぇ(びくうっ)
かわいい、焦ってるかわいい、ふええって言ったかわいいオシタオシ
ちょ、いきなりゅ・・にゅる、ちゅる、じゅぞぞ、チュパチュパ
ふぅ、どうだキスの味は?
ふああ(トロ〜ン)
そういゃあまだ名前聞いてなかったな?名前なんてんだ?
ぼ、ぼくの名前?
そうだよお前の名前だ
ぼく、名前なんてないよ・・生まれてすぐにパパとママは死んじゃったし
そっか・・・じゃあ名前つけてやんなきゃな・・・・・ルナってどうだ?
ルナ?
ああ、月って意味だ、夜を天空(そら)から優しく照らす月、いいだろ?
ルナ、ルナ、ルナ、ぼくの名前・・・
ああ、それと私はサファイヤだ改めてよろしくな!
うん、サファイア・・・
0144名無しさん@ピンキー2014/05/05(月) 05:33:23.15ID:5hRWS+vd
そ、それでサファイヤ・・・あの・・
あぁ、ズボン、苦しそうだな・・・・・・脱がすぞ・・
(こくん)

その肉棒を見てサファイヤは息を飲んだ
只でさえ男性の性器など見たことがないと言うのに眼前のそれは30センチは有ろうかと言うサイズにガスボンベの様な太さ
鶏卵を内包している様なこうがんに根本の犬科特有の肉こぶと高いカリに皮が振り落とされそうになっているソレが
おへそにくっつきそうな程に反り返って脈を打っていたのだ

なぁ、ルナ(震え声)
なぁに?サファイヤ?
男って皆こうなのか?
えぇと、知らないけど・・・
そうか・・・

そういって自らも衣服を脱ぎ捨てる
褐色の肌に鍛え抜かれ締まった体に大きめの乳房が形を崩さずに揺れた

こ、これがサファイヤのおっぱい//////
揉んでみるか?
も、揉む?
そうだ、お前の肉球で
こ、こうかなえいっプニュン
あん♪
おお、暖かくて柔らかい・・・(もみもみ)
ふふ、次はこっちも見てみないか?(くぱぁ)
こ、これって・・・
ふふ、ここが女の大切なところ・・赤ちゃんを作るところだ
な、なんか濡れてる
ああ、ここはな、好きな男の赤ちゃんを孕みたくなると濡れるだ
さ、サファイヤはぼくの赤ちゃん・・その・・(もじもじ)
あぁ、孕みてーぜ(にかっ)
あうあう////
なぁ、ルナ、私のここ、舐めてくれよ
舐めて良いの?
ああ、大丈夫だ私の処女まんこの味をたっぷり味わえ
ん、ぺろぺろ・・・なんか・・・不思議な味がする・・・しょっぱくて・・甘くて・・トロトロで・・だんだん白くなってく
ああ、もうそろそろだな、一回舐めるの中止!
ええ、なんで!?
次は、・・・・ここでするからだ(くぱぁ)
0145名無しさん@ピンキー2014/05/05(月) 05:55:30.36ID:5hRWS+vd
ん、いれるよ・・サファイヤ///
ああ、こい、ルナ

ブヂブヂブヂッ

ふぇ!?さ、サファイヤ!なんか血がでてるよ!?
大丈夫だ、初めてだとそうなるだけだ遠慮しなくて・・・ルナ

雰囲気が変わったルナに目をやるサファイヤ

血、血、血、ふぅーふぅー、がああああああ(ごんごん)
んひぃぃ!?ルナっあが、いきなりっ激しっぎぎ
がああああああ(パァァンパァァン)
あ、あああガグガグ

肉棒は遂に子宮口をこじ開け直接胎内をじゅうりんする
そして更に体位を変え犬のように後ろから背中に体を預け乳房を鷲掴みにして褐色の女体に純白の腰をぶつけるように振る

ちょ、ル・・・ナ・・・
があああ(ドピュドピュ)
んほおぉぉガグガグ
っ、はぁ・・はぁ・・あれ?サファイヤ・・?
良かった、ルナ・・血を見て魔性に目覚めちまったんだな
うう、サファイヤの中におしっこしちゃってるぅ
ふふふ、そっか・・・今のが初めての射精だったんだな・・精通精子注がれちまったか
っ、ああん、ま、まだおちんちん熱いぃ〜
え?あっ!確か犬の交尾って雌を確実に孕ませる為に1〜2間続くんじゃ]]]
あきゅうボグン

肉こぶが膨らみ接合部を内側から締め切り胎内に精子を送り始める

ああん、なんか変だようサファイヤぁぁ
あばばばガグガグ
0146名無しさん@ピンキー2014/05/05(月) 06:00:11.39ID:5hRWS+vd
〜10か月後〜

んん、サファイヤのおっぱいおいひぃ(ちゅーちゅー)
ん、そうか・・はぁはぁ・・ルナが私を孕ませてくれたおかげだな(ボテ腹)
サファイヤ・・・
ん?どうしたルナ?
大好き(はぁと)
ああ、私も大好きだ

おしまい
0148名無しさん@ピンキー2014/05/15(木) 06:29:56.38ID:FiECPn9+
>>147
どうした?欲求不満か?自慰でもして落ち着けよ
0150名無しさん@ピンキー2014/05/28(水) 09:23:17.61ID:T+E4bsne
獣系人外だと発情期ネタは定番だけど
人外娘ちゃんに「えっ人間のオスって年中発情できるの気持ち悪い……」
って思われてるとそれはそれで面白い
0151名無しさん@ピンキー2014/05/28(水) 17:03:09.44ID:LT6jrnKZ
びっくりするぐらい廃れてるけどどうしたんだよと。
人間のメスは年中発情できるらしいと聞いて、テンション上がる人外男もいいと思うんです。
0152名無しさん@ピンキー2014/05/28(水) 18:07:26.55ID:/5hsKDBS
彼氏のことを愚痴る人外娘と人間娘とか可愛いよな
その後ろでエロ自慢しあってる彼氏共とか
0153名無しさん@ピンキー2014/05/29(木) 00:28:42.87ID:WrCFpEZ3
人外と女の子だと、最近出た魔法使いの嫁が今後イチャラブになることを期待したい
あとこのスレで以前良く話題になってたジャバウォッキーの新装版、誰か買った?
全巻持ってるからちと悩むわ
リリイとタバサのコンビ?は好きだが、追加がコラムやあとがきだけだとなー
0154名無しさん@ピンキー2014/05/29(木) 13:52:14.39ID:5P6jRQdN
流れを切って申し訳ない
某同人本のリザードマンをみて思う浮かんだ話
中世
非エロ



(久しぶりにベッドの上で寝られるなぁ…)
俺は馬車に揺られながらそんな事を考えた。
「お前さん、街に着いたらどうする?」
街に野菜を売りに行く農夫の爺様が聞いてくる。
「さぁねぇ……仕事があればいいけどな」
爺様はカッカッカと笑って言った。
「最近は戦(いくさ)も少ねぇからな。ワシらにとっちゃ
ありがてぇ話じゃわい。お前さん達には酷だがの」
そう、俺は戦がなければ食っていけない。
職業が『傭兵』だからだ。
一昔前は戦につぐ戦で稼ぎも良かったが、戦には金がかかる。
どの国の王様や議会も『割に合わない』と戦をやめて、話し合いで
物事を決める時代になってしまった。
「ま、賭場の用心棒でもするかね。これ馬車代だ」
「達者での」
俺は銀貨を1枚、爺様に渡して馬車を降りた。
時間は昼を回った頃か…街の喧騒をぬけて酒場に行く。
情報を仕入れるためと宿を探すためだ。酒場はこの時間でも騒がしい。
0155名無しさん@ピンキー2014/05/29(木) 13:52:59.56ID:5P6jRQdN
「麦酒くれ」
カウンター席に腰掛けながら親父に注文する。
「最近じゃ傭兵も仕事が減ったね。皆、麦酒ばかりだ」
樽の栓を抜いてグラスに麦酒注ぐ親父がぶつぶつ言っている。
「耳が痛いぜ。ウイスキーの味忘れちまったよ」
グラスを受け取り、一口飲む。羽振りのいい頃が懐かしい。
「この辺じゃ仕事はないな。もっと西の方に行けば国境で小競り合いを
しているらしいがね。宿は満室だ。娼館は街の西」
さすが酒場の親父。俺が聞きたいことを全部教えてくれた。
「ありがとよ。これは情報料だ」
俺は紙幣を置いた。多少弾んでやれば、もっと教えてくれる。
「娼館行くなら『ライム』ってトコ行きな。酒場に親父に聞いたっていえば
生でヤラしてくれる。病気持ちもいねぇから安心しな。あと
7日前から街の広場で腕比べしている亜人がいる。勝てば今まで巻き上げた金を全部くれるらしい。金貨1枚から挑戦しているってよ」
上機嫌な親父が小鳥のように饒舌になった。
「へぇ7日……」
亜人と一口に言っても、この大陸には様々な種族がいる。
最近ではどの種族の若者も古い習慣を捨て社会に進出している。
街ですれ違う人間と亜人のカップルなんていうのも珍しくない。
ドワーフ、ホビット、エルフ、希にハーピーやラミア、ケンタウロス
なんてカップルもいる。どうやってヤっているのか気になったりもするが、
割と上手くヤッてるのかもしれない、馬だけに……
俺はくだらないことを考えながら、親父の話に相槌を打っている。
「今まで何人も挑戦したのだが、誰も勝ったことがないらしいな。
お前さんもどうだい?」
……あまり乗り気はしないが、野次馬に混じって見物していくか……
0156名無しさん@ピンキー2014/05/29(木) 13:54:19.83ID:5P6jRQdN
広場では既に人だかりができていた。
皆、個々に賭けたりしているんだろう。輪の中心では2メートルはある
巨人族が厳つい剣を振り回している。たぶんあの巨人族が
腕比べしている亜人なのだろう。相手は…よく見えない。
甲高い金属音が響く。真剣でやっているのかよ。危ねぇなぁ…ったく
「なぁ、あの巨人、いつも真剣でやっているのか?」
俺は近くにいた野次馬に聞いてみた。
「ああ?ちげぇよ!あの野郎、負けたのに『真剣で』って言い出したんだよ!あいつは挑戦――おっそこだ!いけいけ!」
あとは取り付く島もない。もう決着がつくみたいだ。
「ま、参った!降参だ!」
巨人が膝をつき、手をあげた。肩で息をしているところをみるに
相当動き回ったんだろう。野次馬が喚声を上げた。
賭けに勝った奴、負けた奴、その他……
もうお開きとばかりに徐々に野次馬が減っていく。
「挑戦…誰かいないか?」
凛と響く声。こいつが件の亜人か…
「リザードマンか…しかも女とはね」
この辺りじゃ珍しい種族に入る。
リザードマンといえばトカゲが二足歩行しているように思い浮かべるが、
この種族は顔も身体もほとんど人間だ。違うのは長く伸びた尻尾ぐらいか?
挑戦者を募る少女はブラウンの髪を後ろでまとめている。
装備は……背中にあるロングソード。涼しげな衣服の下に見える鎖帷子
腰に差したダガーか……構えや動きから相当な手練れだ。
しっかし……けっこうおっぱいデカイな。と、そんな事を思っていると
0157名無しさん@ピンキー2014/05/29(木) 13:55:34.49ID:5P6jRQdN
「貴方、勝負です」
誰か指名されているぞ、俺はキョロキョロと左右を見た。
「貴方だ。そこの傭兵」
傭兵って……お、俺?
「い、いや…俺、金貨1枚なんて持っていないから遠慮しとくよ」
「お金はいらない、勝負」
リザードマン、いやリザ子は木刀をこちらに放ってきた。
思わず受け取ってしまう俺。面倒だなぁ………
何だ、何だと野次馬が戻ってきた。ギャラリーが増えた。これで断れば
暴動が起きるかもしれない。しかも、警備兵まで野次馬に加わっている。
くっそ、野試合とか取り締まれよ。
「構えて下さい」
「あー…あー…いや、俺、これでいいよ。うん」
リザ子は木刀を両手で持ち、言った。対する俺は片手で持ったまま、
だらんと下げている。
『真面目にやりやがれ』『金を賭けているんだぞ』
『何だ!何だ!やる気あんのか傭兵!』『賭けにならねぇじゃねえか!』『ボケ』
誰だ、最後にボケって言った奴!
「いざっ!」
リザ子が木刀を上段から降り降ろしてきた。あっぶねぇ。
俺はそれを左に避けた。リザ子がそのまま下段から頭部を狙い切り上げてくる。
それもバックステップで避け、距離をとった。
その後も避けて、避けて、避けまくった。
『避けってばかりじゃないか!』『打ち合えよ!つまらなぇんだ!』
『余裕みせてんじゃねぇ!』『でも、全部避けるってすごくねぇか?』
『避けた瞬間に切りつければいいのに』
好き勝手いいやがって、こっちに余裕なんかねぇんだよ!
息が切れてきた、あちらの息も荒い。タフだなぁ…こいつ。
そろそろ決めないと木刀でやられちまう。
0158名無しさん@ピンキー2014/05/29(木) 14:24:05.83ID:5P6jRQdN
「こっちから行くぜ」
俺は木刀を構えて突進した。
「せぇい!!」
しめた、横に薙ぎ払ってきた。俺はその一閃を前転して空振りに
させ、擦り抜け様に片手でもった木刀でリザ子の腰を叩いた。
「ぐっ!?」
手応えがあった。リザ子は痛みをこらえて振り向き様に木刀を
振り下ろそうとした。が、俺はすで立ち上がり、木刀をリザ子の
喉元に突きつけた。静止するする時間。木刀の先が微かに喉元に
触れている。
「これで勝負あり………じゃねぇかな?」
俺はおそるおそる言ってみた。
カランと地面に転がる木刀。リザ子のだ。
「私の……負けです」
次の瞬間、野次馬がドッと歓声を上げた。
『勝ちやがった!』『すげーぞ、傭兵!』『リザードマンに勝ちやがった』
『避けて、避けてってのは作戦か』『ボケ』
だから誰だよ最後にボケって言ったのは!
野次馬を余所に俺はそそくさと退散しようと走って路地に入った。
「あーやばい、やばい…警備兵に取り締まられなくて良かった!」
右に左、右と間借りに曲がって路地の行き止まりまで来た。
「ええ、よかったです」
止まって息を整えていると、後ろから声がした。
って―――なんでっ!?
「何でアンタがいるんだ!?もう終わったろ?仕返しとかやめてくれ
真剣で試合もノーだからな」
「そ、そんなつもりは!あのこれ、お金です!」
リザ子も肩で息をしながら、革袋をつきだした。
そうか、勝ったら稼いだ金全部くれるんだっけ。
「あーそういうことなら貰っておくぜ、にしても律儀だな」
「はい、そ、それと――」
何だ、まだ何かあんのか?
「私と結婚してください!」

0161名無しさん@ピンキー2014/05/31(土) 20:17:15.62ID:6Ydm525t
汗ばむ季節になってきたので、そろそろ爬虫類や虫、ロボ系が重宝され
モフ獣人系が女の子に敬遠されている頃だな
クーラーで冷やされた甲殻類を抱きまくらにするのもひゃっこくていいかも
0162名無しさん@ピンキー2014/06/02(月) 22:46:52.52ID:sBKOaiaw
>>158の続き 
人間♂×リザードマン♀
エロ



夕刻、酒場の親父に金をはずみ、奥のボックス席に座った。
「……んで、どういうワケなんだ?」
俺がこのリザードマンを酒場に連れてきたわけではない。
昼間の1件以来、俺がどこへ行こうともコイツはついてくる。
歩いても、走っても、何をどうしても、必ずついてくる。
『俺は迷惑なんだよ!着いてくるな!』
と言うと、少しの間シュンとするがついてくるのだ。
「はい、私の一族は自身を打ち負かした異性を夫とし、
夫や自身より強い子を求めます。一族を繁栄させる為です」
そういえばリザードマンはヤケに強いし、身体能力が異様に高い。
傭兵にもリザードマンはいた。味方であれば心強いが、敵であれば
脅威以外のなにものでもない。
「私も夫を迎える適齢期になったので夫探しの為、あちこち旅をしながら
今日のような事を続けていたのですが……」
ああ、昼間の『腕試し』の野試合のことか……
「気づいたらこんなにいっぱいお金が貯まってしまって」
リザ子はため息をついて言った。
かなりの重量の革袋。中には金貨がごまんと入っている。
「そんで…打ち負かしたのが俺だったと」
「はい、ですから私の夫になってください」
「断る」
「そんな!困ります!」
悲壮な顔をしてリザ子は言った。
「困るのはこっちだ!試合に勝ったら!金くれるだけって条件だろ!?
勝ったら『結婚』なんてどんな罰ゲームだよ!」
「こちらは切実な問題なのです!」
「俺は人生最大の問題だ!お前の問題に俺の人生を巻き込むな!」
0163名無しさん@ピンキー2014/06/02(月) 22:47:52.72ID:sBKOaiaw
「お待たせしました♪ご注文のメニューです」
黄色い声を上げて、にっこり営業スマイルなバイトが料理を運んできた。
俺はオーダーしたウイスキーに摘まみの数々、対してリザ子は
ミートボールに骨付きウインナー、それにミルクと実に質素だ。
「奢ってもらってなんだけどよ………お前、それだけで足りるのか?」
「これからの結婚生活に貯蓄は大切ですから」
とニッコリスマイル。………はやいとこ食べて飲んでオサラバしよう。
「だから俺は結婚しないって言っているだろ!?いい加減にしろ」
ウイスキーを呷りながら俺は言った。喉にしみる、美味いウイスキーだ。
「人間って万年発情期だから、すぐ結婚してくれるというは…デマですか?」
万年発情期……それは間違っていない。
「デマだ!だいたいなぁ、俺より強い奴なんてごまんといるぞ?」
「私だって……その…」
ぱくっ…とウインナーを口にしてもぐもぐと口を動かす。
「もぐもぐ…太くて歯ごたえが…んぐ」
「……………」
俺は摘まみのサラミを口に放り込み、眼をそらした。
「コクコクコク……ああ、美味しい」
ミルクを飲んで、ふぅと息をつく。
「お前、わざとか?わざとなんだろ?ん?」
「え?あの?」
リザ子は心底、困った顔をした。わざとではないようだ。
「お、俺はもう…行く…だ、だから…」
あ、ヤバイ。久々のウイスキーがもう回って…しまった。
かなりどころか特上のウイスキーだった…もうろうとする意識の中、
酒場の親父がニヤニヤと含みのある笑みを浮かべていた。
くっそ、コイツに買収されやがったな……俺の意識はそこで途絶えた。

ハッと気がつくと俺はベッドの上にいた。
鼻をくすぐる香の臭い。見上げている天井にはどでかい鏡。
こ、ここは――ラブホテル!?
浴室からはシャワーの音が……
やばい、これは非常にやばい状況だ。俺は立ち上がると
ドアに向かってダッシュした。が、鍵がかかって開かない。
「クソックソッ!どうなっている」
殴ったり、蹴ったりしているとドアノブが回った。
0164名無しさん@ピンキー2014/06/02(月) 22:48:45.46ID:sBKOaiaw
『お客さん、困りますよ。ドアを壊すつもりですか?』
半開きのドアからぬっと現れたのは甲冑だった。
いや、首を抱えているからデュラハンか。しかも女。
おいおい、なんだってこんなラブホに首なし騎士がいるんだよ?
「おい、お前!俺はどうしてここにいる!?」
『貴方の彼女が連れてきたんですよ。リザードマンが彼女って
良い趣味していますねぇ』
甲冑に抱えられた首が二ヒヒッと笑った。
「違う!つか、お前、死人がでるトコにいるんだろ!何でいるんだよ」
『最近は戦がなくてバイトしているんですよ。それに皆さんヤッてる最中に
『死ぬ』とか『逝く』とか言っているようなので、まぁそれでいいかなと』
何ていい加減なデュラハンだ。ちゃんと仕事しろよ。
『あと彼女さんにたんまりチップもらってますんで、貴方は
彼女の了承なしに部屋から出られません。そんじゃ』
バタンっとドアが閉じられた。
あの半ニートの首なし騎士を抹殺して出るか…つか、甲冑に剣とか
効かないし、あんなのがバイトでいるなら用心棒には
バケモノ級の奴がいるかもしれん。ああ、どうしょうもねぇのか。
「あの……」
「……ああッ何だよ!?」
俺はその姿を見て、固まった。
明かりに照らされ、浮かび上がるリザ子の肢体。
濡れたブラウンの髪。腕で隠しきれない大きな乳房、
それを支える胸筋によって大きく張り出し、 たぷんっという擬音が似合う。
そこから腰へと伸びるきれいな曲線。
小振りだが官能的な尻。身につけているモノは股間を覆う下帯のみ。
俺の息子はフル勃起した。ここの最近、女を抱いていないからだ。
――もう!なるようになれ!

「おっ…んん!!」
俺は壁にもたれた背をビクっと反らせた。
リザ子がズボンのジッパーを開き、勃起しているモノを舌で
チョロチョロと舐めたのだ。 その舌使いよりも舌そのものに反応してしまう
人間の舌よりも長い爬虫類を思わせる細長く、先端が二股に分かれた舌が
棹にからみついてくるからだ。
「こういうがあまり経験がないもので…その…痛かったですか?」
軽い鳥の囀りのような接吻。ゾクゾクゾクと背筋を登ってくる快感に
俺はまたしても背をのけ反らせた。
0165名無しさん@ピンキー2014/06/02(月) 22:49:31.23ID:sBKOaiaw
「だ……大丈夫だ…クッ」
リザ子は言い終わる前に俺のズボンをずり降ろし、下半身を顕わにした。
「す、すごい…初めて見ました、人間の生殖器……とっても硬くて
熱くて猛々しいですね…ん、ちゅ」
竿に添わせ、歯で軽く甘噛みしながら、唾液を擦りつけ始めた。
「くッ…はぁ!?」
俺は段々と荒くなる息を押さえ、股間に踞るリザ子は言った。
「…口淫は奉仕する性技術は予備知識として学んだ程度して…」
上目使いにリザ子は俺を見た。どういう予備知識だよ!?
「……くっ…あ……くはっ」
「し、舌だけでなく!こ、こっちも、おっぱいで挟みますね」
リザ子は、豊満な乳房を両手で寄せあげた。
そして、その胸に上に申し訳程度についている桜色の乳首。
俺は生唾を飲み込んだ。リザ子はその反応に満足したのか、
乳房を捧げ持つようにして起立したモノを挟み込んだ。
「うっ…く…ぁ…」
圧倒的な圧迫感に俺は思わず唸った。ぐにゅぐにゅと脈動する
極上の柔乳に挟み込まれる感覚は何とも形容しがたい。
「ん……ピクピクと熱いですね……確かこう…ん、ちゅ…はぁん、ちゅる、にゅちゅ…舌とおっぱいのコンボで」
ゆっくりと乳房を上下させ、先端が飛び出る瞬間を狙って、そこを口で責め、
裏筋を、舌を這わせ、乳首の突起をモノに擦りつける。
「ぐう…あっ…」
乳房を両手で抱えシュッシュッとリズムよく扱き上げるリザ子の
淫らな性技に俺は思わず天を仰ぐ。隙間なく肉棒を扱く乳肉の猛烈な圧迫感。
「人間っておもしろいですね、乳をこんな風に使うなんて…」
俺は拳を握りしめた。モノがビクンビクンと大きく反応する。
それを見て射精の前兆と悟ったリザ子は扱くスピードを早めた。
「ぐ、うう…も、もう……あああっうっ…ぐう!」
俺はついに限界に達した。それを見逃さず、口を開けた。
モノの先端がビクビクと震え、グワッと大きくなると透明な液がピュッと出され、 続いてドロッとした大量の白濁液がリザードマンの口にぶちまけられた。
「う…おお…で、出る…はぁはぁ…んんっ」
「はむ!…ん…んっんんっ」
乳でむにゅむにゅと竿を扱きながら俺の射精を口と顔で受け止めた。
「ぐ…あ、ああ………うっ」
腰をガクガク振るわせながら、身をかがめリザ子の頭部に手を回し、
モノ突き出した。もっと汚したい、顔に精を振りかけたい。
雄としての支配欲が俺をそうさせた。
「うっ…ううう…く…」
ようやく長い射精を終え、リザ子が眼を開き、俺から離れた。
その口元や頬からとろりと白濁液が垂れ落ちる姿は淫靡すぎる。
「んぐぐ…ううん…んっんっんん…ケホッケホッ…に、苦いし
濃い ケホッケホッ……あ、あのすっきりしましたか?」
リザ子は頬に付着した精液を舐め取ると激しく咳き込みながら言った。
萎えかけたモノが再び、起立し始める。
「ふふ、やっぱり発情期……デマじゃなかったんですね」

リザ子の背中、脚、太腿、そして尻。
盛り上がったその肉付きは女の尻そのもの。尻尾がなければ人間の女だ。
左右からもちっと盛り上がった尻肉が女性らしい官能的な丸みを帯びている。
俺は両手でリザ子の尻を掴んだ。吸い付くような柔らかい尻肉に
指が沈んでゆく。餅のように柔らかく、ムニュとした感触は
いつまででも揉んでいたくなる。
0166名無しさん@ピンキー2014/06/02(月) 22:50:26.23ID:sBKOaiaw
「ん、積極的ですね……ひゃん!」
尻の谷間の終わりにあるリザ子のアソコに指を立ててみる。
特に拒否はしないみたいだ。まー結婚してくれっていうぐらいだし。
勢いに任せて下帯を解いて、割れ目をなぞった。
「あッ!ダ、ダメ!ほんと…そこは…ンンッ……ン!」
な、なんてエロイ声をだしやがるんだ…ふにふにとした
股間を指で擦ったりしているだけなのに、とろっとした蜂蜜のような
液体がリザ子のアソコから溢れ出してきた。アソコがヒクヒクと開閉している。
「濡れてきた」
指でなぞる度に、ヒクヒクしているアソコ。
「そんなこと…言わないであ、あッ…ああッ―――くン」
リザ子が眼を瞑り、大きく声を上げた。
「はぁ…はぁあ…はぁ」
荒い息をつくリザ子の表情は扇情的だ。
俺もアソコが痛いくらいに勃起し、その存在を主張している。
リザードマンに勃起する日がくるとは……
「リザ子…もしかして…」
「…言わないでください」
弱々しく言う女戦士を俺は抱きしめ、俯せにすると
俺はリザ子を後ろから責めることにした。
「きゃ…後ろ―――」
リザ子が抗議の声を上げるが、構わず腰をぎゅっと掴む。
「もう止まらないからな…」
「えっ……」
戦士と言ってもリザ子は俺より低い。
後ろから抱きしめると俺の鼻あたりが頭の天辺になる。
ブラウンの髪、日焼けしていない白い項…俺はリザ子の髪に鼻をつけた。
香りのいい石鹸の匂い、濡れた女の髪はなんかエロイ。
リザ子の尻に俺の息子が当たって、ふにふにした尻は柔らかい。
やばい…限界だ。尻尾が器用に俺の腰に巻きついている。
「……お、お願いします。その優しく」
「………リザ子」
開閉を繰り返すリザ子のあそこに先端をあてがう。
くにゅと驚くほど簡単に先端がのみ込まれた。が、そこからがなかなか
入らない……俺は処女とした経験がない。やっぱり痛いんだろうか?
「な、なぁ…ゆっくりするから…」
「だ、大丈夫です…その…興奮してると痛みは…ありませんから」
なんて便利――じゃなくて、最高だぜ!リザードマン!

「あン、ああッ!ダメ、ダメッ!」
後ろからリザ子を四つん這いにして腰を打ちつける。
ぷるんぷるんと揺れる乳に尻。ぐいぐいと締め付けてくる尻尾。
「はぁはぁ…くッ」
俺はリザ子の左足を持ち上げ、もう一方の足を俺の右足で乗り越える。
リザ子の右足に跨る格好だ。
より深く繋がる体位だ。根本までズプッと埋まり、先端が最深部に触れた。
「あっ!はっ!お、奧っ!突かれ、ふ、深…あッ」
リザ子の眼が見開かれ、喉をのけ反らせた。
キュウキュウ締まるリザ子の膣内に思わず出そうになる。
そのまま、位置を調整して腰を突き出した。
0167名無しさん@ピンキー2014/06/02(月) 22:51:12.09ID:sBKOaiaw
「あッああ!な、中が擦れ…はッ!はッ!ど、どうにかなってしまッンン!」
確かに、き、気持ちいい、というかよすぎる。
熱いぐねぐねした筒に無理矢理突っ込むような感じだ。
それもその筒は空洞ではなく、ぴっしりと閉じたモノ。
なにより腰を動かす度に上がるリザ子の声がものすごくエロい。
泣いているような、甘えているような…
リザードマンの鍛えられた身体、当然ながらアソコも締まりがすごい。
「リザ子、俺もすごく気持ちいい!」
「あはッ!あンン!わ、わたしッ!へ、変になる!あはッ中!中!あはァ!」
リザードマンってこんなに乱れるのか?あ、結婚適齢期っていわゆる
発情期か…突く度に上下、左右に跳ね踊る乳もエロすぎる。
「乳でかいな、跳ね回ってる。ゴム鞠みたいだ」
「そッ!い、言うこと!言わないッ!で!あンン」
もう断続的にしか聞こえないリザ子。
そのおっぱいを鷲掴み、指で乳首を扱いた。
「あッあッあッ!それ、やめッ!くッふッ!」
コリコリとした感触に悪ノリした俺は、指で摘んで激しく転がすようにこねた。
「あッやッ…それ!や、やめて!」
身をよじっていやがるそぶりを見せた途端、ビクッビクッと腰が震え、
うッ…し、締め付けがさらにキツくなった。リザ子がイっている最中なのか。
「は、はああ!あッああああ!」
リザ子の甘い吐息、汗ばむ尻にそこからポタポタ垂れる透明な粘液。
お、俺も…や、ヤバイ。初めはソフトにするため、
太腿あたりに抱えてやったが、リザ子の足を肩に担いだ。
「あ、足!」
「リザードマンの身体は、すごく柔軟だろ?」
「それとこれとは!あッあッあッ!」
突く度に震える尻肉、ゆっさゆっさと揺れる横乳、
眼下の光景に俺はもう限界だ。
そりゃそうだろう。リザードマンの女を組み敷く機会なんて、そうそうない。
「あッ!あッ!ま、また!わたしィ!」
や、やばい!俺は根本からグググッと昇ってくる感覚に眼を閉じた。
いつもより遥かに多い精液が昇ってくる。
「―――うッ!!」
「あああああっ!」
ビュルボビュッと塊のような精液が先端からリザ子の中にぶちまけられた。
何週間も溜め込んだドロドロのゼリーだ。相当な濃度と粘度に違いない。
「おッ…おおッ…リザ子…ンお…」
リザ子の脚を掴んで、奧へ奧へというように下腹部を密着させる。
「あッあああッ!へ、変になる!わたし!お、おかしくなっちゃう!!」
俺はリザ子の脚にすがりつくようにして出し切った。
あ…あ…はぁはぁ…何とも言えないような優越感が込み上げてきた。
リザ子の中に押し入ったムスコは、出すモノを出し切ったらしく
嘘のように萎えた。腰を引くとぬめっとリザ子の中から引き抜かれた。
「んッ…あ…あ…力が…入らな…」
ぶるぶると身体を震わせて、リザ子の身体から力が抜けた。
解放されたリザ子はガクガクと膝を震わせて身を横たえていた。
「はァはァはァ…ン…はァはァ…」
犬のように荒い息をつき、お互いしばらく何も言えなかった。
「リザ子…だ、大丈夫か?」
「はァはァ…は、はい…」
0168名無しさん@ピンキー2014/06/02(月) 22:51:47.83ID:sBKOaiaw
その後、何回戦して体力を消耗した俺はリザ子を浴室へ
入れた後、ルームサービスを呼んだ。
あの首なし騎士がオーダーされた飲み物や食い物を持ってきた。
『二ヒヒ、お楽しみでしたか?死ぬほどよかったですか?逝きましたか?』
「うるせえな。早く置いて出て行けよ」
水を浴びるように飲むと、髪をタオルでまとめたリザ子が
顔を出した。
「あ、あの…もういいですか?」
「もう行ったよ。出て来ても大丈夫だ」
浴室からでてきたリザ子は身体にタオルを巻き付けた格好だ。
「ほら、水」
リザ子は水が入ったグラスに口をつけ、一気に飲み。
「んぐんぐんぐ…ぷはー!生き返りました」
「ああ…1つ聞いていいか?」
「はい、何か?」
グラスを持ったままリザ子はこちらを向いた。
「…お前って孕んだら卵で産むのか?」
リザードマンが妊娠したら、当然それくらいの発想しか浮かばない。
亜人といっても元はトカゲなワケだし。ハーピーやラミアは卵らしい。
「えッ…私って卵産むんですか!?」
初めて聞いたというようにリザ子は驚いた。
「俺が聞きたいわ!どうやって産まれたんだよお前は!?」
「えーと…たぶん、人間と同じかと思われます……」
チェリーをかじりながらリザ子は問う。
「私も1つ聞きたいのですが……エッチしといて何ですが、その
名前は…貴方の名前は?」
そういえば名前って名乗ってなかったな。マジで今更だ。
「俺の名前はカズンって名だ。お前は?」
「はい、私はセラって言います…その、よろしく…あなた」
セラは尻尾を左右に振りながらすり寄ってきた。
「……それ、やめてくれ。カズンでいいから」
「ダメですよ。夫なのに……ねぇ、あなた♪」
勘弁してくれ。
「ふふふ……ねぇ、もう1回戦しませんか?」
バスタオルを解いて、セラは俺に抱きついてきた。

おしまい

人外SS『傭兵とリザードマン』
0169名無しさん@ピンキー2014/06/04(水) 12:22:11.69ID:Xx2dH2Ac
こんなスレあったのか・・・GJじゃないか・・・
ここって二次もいいの?
獣人傭兵が主人公してるラノベのエロパロ書きたいんだが
0170名無しさん@ピンキー2014/06/04(水) 15:52:15.80ID:pfW3QkUH
>>169注意書きしとけばいいんじゃない?
たぶん『ゼ○から始める魔法の書』のことだよね?
0172名無しさん@ピンキー2014/06/06(金) 00:52:56.55ID:WcVcoqFH
ゼロから始める魔法の書の二次
白い虎の傭兵×ぼくっこ魔女
エロなし


 白い虎の獣人と、一言で表せばそういう事になるだろう。
 ただ「傭兵」と名乗るその男は、“獣堕ち”と呼ばれる半人半獣の化物だ。
 趣味は料理で、夢は自分の酒場を開いてのんびりと余生を過ごす事。
 その性格は獰猛な肉食獣の見た目とはうらはらに、どちらかと言うと臆病で、
少しばかりぶっきらぼうで偽悪的なだけの小市民だ。
 今はわけあって戦争稼業は休業し、魔女の傭兵などといういかがわしい
仕事を請け負っている。
 今もその関係で、傭兵はウェニアス王国の王城に滞在していた。
 夜中である。
 あてがわれた召し使い用の部屋のベッドでぐうぐうと眠りこけていると、
しのびよる気配を感じて傭兵はふと目を覚ました。
 だがそれが知っている気配だと気がついて、特に騒ぎたてる事もなくゆっくりと目を開ける。
 そのまま無視して寝ようかと思ったのだが、気配がベッドの近くに立ったまま動かないので、
傭兵は仕方なく半身を起した。
「何の用だ? そんなところにぼーっと突っ立ってられたら、気が散って寝られ――」
 ねぇだろう、と言おうとして傭兵は口を閉ざす。
 そこには、一糸まとわぬ姿の少女が立っていた。
 思いきりよく短く切った金色の髪と曲線の少ない体は、ともすれば少年と
見間違えそうだが、傭兵はそれが少女だと知っている。
「な……何やってんだ、お前……! 馬鹿! 服を着ろ!」
 思わず怒鳴ると、少女――アルバスは思い詰めたように唇を引き結び、
傭兵のベッドに膝をかける。
 傭兵は喉の奥で悲鳴めいた声を上げ、アルバスから逃げる様にしてベッドから転げ落ちた。
「な、何の冗談だ一体!? 俺の毛皮を寝床にするのが目的か!? だが、お前にゃ
犬面っていう下僕がいるだろうが! ベッドにするなら俺じゃなくあっちにしろよ!」
 ベッドから離れた壁に背中を張り付け、情けないくらい震えた声で叫ぶように言うと、
ベッドに取り残されたアルバスがきっと傭兵を睨み付けた。
「そんな理由で僕がわざわざ君の部屋に来るわけないだろ……!
夜這いにきたんだよ! 決まってるだろ!?」
「よ、ば……い……ってなぁ! お前、意味分かって言ってんのか!?
おまえみたいなガキがそんな亊してどうするんだよ。いいから服を着て、
自分の部屋に戻れ!」
「なんだよ、いくじなし! 人が折角勇気出して部屋まできたのに……!
そんな風に追い返す事ないだろ……よーへいの馬鹿!」
 アルバスはどなって、枕を傭兵に投げ付けた。
 しかし全裸でベッドの上に居座ったまま動こうとはしない。
 傭兵は困りはて、投げ付けられた枕を手に立ち尽くした。緊張で無意識に爪が出て、
枕につき経ったせいで中身がこぼれる。
「そ……そんな亊言われてもだなぁ……」
 猛獣の姿で生まれたせいで、今までずっと女と無縁の生活を送ってきた傭兵である。
 それがいきなり全裸で夜這いをかけられたところで、
いきなりその気になんぞなれるわけもない。
 相手が色気のかけらもない、チビで貧乳のガキでは尚更だ。
「……必要なんだ、どうしても」
「――あん?」
0173名無しさん@ピンキー2014/06/06(金) 00:53:45.77ID:WcVcoqFH
「け、獣堕ちの……せ、せーえき……が、必要で……だ、だから……」
 言いながら、アルバスの顔は見る見る赤くなっていく。
 獣堕ちの首は、魔術や魔法を扱ううえで重要な贄となる。
 首だけでなく血や爪、肉に至るまで役に立つというのだから、
精液だってそれは確かに何かの役に立つのだろう。
「けど、ホルデムは……あ、あいつは馬鹿だし、凄い女好きだし、
僕が精液よこせなんて言ったらどうなるかわかんないし……だから傭兵なら、
その、や、優しくしてくれと、思って……それで……なのに……」
 馬鹿、とアルバスは弱々しく傭兵をなじった。
 ホルデムとは、アルバスの下僕の獣堕ちだ。
 その姿は狼で、好色な上に真性のクズ野朗だ。だがアルバスの前でだけは大人しく、
アルバスの命令は喜んで聞く犬的な気質も持ち合わせている。
 だが確かに、アルバスがホルデムに「精液をくれ」などと言ったら、
たががふっとんで大惨事になるだろう事は傭兵にも想像がついた。
 ――それで、俺の所にくるのかよ。
 内心嘆息して、傭兵は頭を抱えた。
「だからって……裸で俺の部屋に乗り込んでくることはねぇだろう……
そんなもんが欲しいだけなら、口で言えば何か……その、入れものにい
れるとか……とにかく、俺みたいに化物に体を投げ出すようなマネする
必要は――」
「傭兵は化物なんかじゃない!」
 鋭く怒鳴られて、傭兵はびくりと尻尾を跳ねさせた。
「そりゃ、君は獣堕ちだけど……けど、そんなの関係無いよ。
僕は傭兵ならいいと思って……ホルデムより、傭兵の方がいいって、
そう思ったから……」
 ぎゅうと、アルバスは裸の体に足を引きつけ、その小さな肩を抱きしめる。
「僕……と……したく、ない……?」
 上目遣いに聞かれて、傭兵はごくりと喉を鳴らす。
 まだ、ガキだ。
 しかしベッドの上に白い素肌を晒し、頬を染めて男を見るその顔には、
女の色香が漂っている。
 触れたいという欲望なら、ある。
 枕を落として、傭兵は一歩足を踏み出した。アルバスが小さく肩を跳ねさせて、
膝をより強く抱き締める。
 アルバスの心臓の音が聞こえてくるようだった。
 近づくとふわりと汗の香りが傭兵の鼻をくすぐる。
 その柔らかな白い肌に手を伸ばし、傭兵は触れる直前で拳を握り締めた。
 剛毛に覆われた、ケモノの手。その指先に光る鋭い爪は、少しでも力加減を
間違えればやすやすとアルバスの体を引き割いてしまうだろう。
 心に芽生えた欲望が萎えるのは、一瞬だった。
 アルバスの服を拾い上げ、その肩に巻き着ける。すると、アルバスは大きく
目を見開き、裏切られたような顔をして傭兵の顔を引っぱたいた。
「よーへいの馬鹿! いくじなし! 一生童貞野郎!」
 捨て台詞を吐きながら、アルバスは外套を体に巻き付けて部屋から飛び出して行った。
 取り残されて、傭兵は叩かれた頬を押さえながらベッドに座り込む。
「……ぶねぇ……マジで……」
 そのままベッドに仰向けに倒れこんだが、結局朝まで眠ることはできなかった。


終り
だめだ傭兵がへたれすぎてエロくならんかった
0174名無しさん@ピンキー2014/06/06(金) 18:21:05.48ID:mL+nIzEb
これはいいへたれ!GJ!
次はぜひへたれ返上も期待している!!
人外が女の子に頭上がらなかったり強面なのにへたれだとニヤニヤせざるを得ない
0175名無しさん@ピンキー2014/06/07(土) 14:31:45.54ID:ww+Q5dBQ
ホルデムに襲われるアルバスとか・・・
ゼロに襲われる傭兵とか・・・・
0176名無しさん@ピンキー2014/06/30(月) 16:16:05.92ID:X+kaiO8D
>>111以来久々に覗きに来ましたが>>112以降の職人の皆様どれもよかったですGJ続編にも期待
特にサイクロプスの話の各要素が悉くツボでね

しかし質(読み専が主観で偉そうにして失礼)も数もも十分に投稿されてるのに
レスがほとんど付いていないのは一体どういうことなのか?
読み手より書き手の方が多いとしたらかなり特殊な状況だな…
0177名無しさん@ピンキー2014/06/30(月) 17:10:27.56ID:d0Iu2I1y
言ってしまえばニッチの極みだからねぇ、人外って
悲しいけど需要が少ないのも当然ちゃあ当然だろう

職人さん乙です。
0178名無しさん@ピンキー2014/06/30(月) 22:37:43.67ID:fOend2Qc
需要が少ないと供給はそれ以上に少なくなり
結果的に自家発電率が高くなり、それぞれの質も高くなるという流れ

かもしれないが、そもそもこっちのスレと被っているのが原因ではないのか
【妖怪】人間以外の女の子とのお話30【幽霊】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1348297104/
というか差がよくわかんにゃいにゃん
0179名無しさん@ピンキー2014/06/30(月) 22:42:26.59ID:fOend2Qc
そして専スレのないSSスレに投げようかと思ったけど
思い直してここに思いつきネタを投下する
たぶんスレ違いではないと思う、というかこういうスレかと思った

【エロ内容】 子宮ファック
【ストーリー内容】 ファンタジー
【ターゲット属性】 子宮


正しくない位置

×
タンポンの挿入位置が浅いので、異物感があります。
挿入の目安あたりまで挿入しましょう。

月のものに悩まされるすべての女性のために。
私は多くの女性を導き、苦しみを軽減してきました。
今また一人の女性を救おうとしています。

……えっ?
何コレ何コレ、膣におちんちんがはいってくるぅ!
やめて、私はそういう事をするために居る訳じゃないんだから!
ああっ……私のところまできちゃう!やめてっ!こないでっ!
ああああっっ!!!
私……タンポンの説明書の図解なのに犯されちゃったよぉ……図中でも当てられた事ないのに……
黒いモノぐりぐりしないでぇぇっ!!
もう無理だから!もう無理だから中まで描き入れないでっっ!!
いやぁぁぁぁっっ!!!
全部いれられちゃった……私、もう図解としての役目はたせないよぉぉ……
ね、ねえ、もういいでしょ?満足したでしょ?終わりでしょ?
ちょ、ちょっと……その白い液は何?ただの図解相手にやりすぎでしょ?ねえ
いやあああ!出てる、白い液が出てる!臭いよぉ、汚いよぉ、ぐちょぐちょだよぉ
どうして私だけ、こんな目に……

おわり
0181名無しさん@ピンキー2014/06/30(月) 23:33:04.05ID:X+kaiO8D
何故急に人来たしww
>>177
ニッチってことはないだろう>>178の言うように類似スレが複数ある
触手・怪物に犯されるSS 28匹目
擬人化した狂暴な♀動物が逆レイプする【二十匹目】 とか
>>178
人外×人間なら性別問わないのがこっち
一方が人外♀なら相手種族性別問わないのがむこうではないか
つまり人外♀×人間♀、人外♀×人間♂はどちらでもいいと。うん、もうみんな統合でいいんじゃないかな
>>179
ノリ自体はすごく好きなんだけどよくわからんです
説明書のイラストが落書きされてるってこと?
だとしたら非生物系のスレってのもあったはず
0182名無しさん@ピンキー2014/06/30(月) 23:41:33.04ID:fOend2Qc
>>180
なんだろうな
インスピレーションはもうちょっとだけエロかったような気がしないでもなかったような

>>181
だいたいそういうかんじ
非生物とかそういう感じのスレがあったような気がして検索してみたんだけど
見当たったのがこのスレぐらいだったので…
0183名無しさん@ピンキー2014/07/04(金) 14:13:47.21ID:iY86oniF
無機物とかタイトルに入ってるスレとかね

だめぇ 激しくゆさぶらないでぇぇぇぇぇぇ
スレは少し方向性が違うか?
0186名無しさん@ピンキー2014/07/26(土) 15:45:58.20ID:Ap50zVHW
某SNSで書いてた人外ものは昔より見に来る人が増えた気がするので
純粋にこのスレが過疎ってるのかもしれない……
ここは投稿サイトみたいに宣伝とかできないから見る人増やすにも限界があるんだよなー
0188名無しさん@ピンキー2014/08/06(水) 00:19:14.51ID:1wOyAIyN
山の社の守り神様的なものか
さっちゃん、まあまあよぉ来たなあ
駅からあのひとに乗せてきてもらったんか?
最近この辺の畑さ耕し始めたんだけどもまあえらい働きもんでえ、
無口だけんどもいい人外だよぉ
お礼にあとでばっちゃの作った煮物でも持ってってあげねばな(適当
みたいな展開か
0190名無しさん@ピンキー2014/08/23(土) 21:35:39.59ID:VJXOOlT4
deemoっていうスマホアプリが良い感じに人外×少女だった
0191名無しさん@ピンキー2014/08/30(土) 23:39:10.19ID:viS6qaOS
あれいいよな、ようじょと人外
あとジャバウォッキーが仕切り直しで新連載始まったのを最近知った
色々どういう事なの状態なので次回を待ちたい
0193犬の人 ◆PN..QihBhI 2014/09/14(日) 03:53:24.75ID:PpNL4qqJ
題名『リザードマン』
 モンス大陸西方海軍には優秀な軍人がいる。
 リザードマンと呼ばれる種族のエルバードだ。
 身体を覆う外皮は強固な鱗で覆われ強靭な筋肉を包んでいる。
 その筋肉は人とは比べられない程にしなやかで固くたとえ外皮が無くても生半可な刃物では傷一つつけられないだろう。
 そして爬虫類らしい口に生えそろう歯は鋸のように生え獲物を食いちぎる事が出来る。
「エルバードさーん」
 気の抜けた声で呼びかけるのは同海軍所属の女性将校ユミルだ。
 長い藍色の髪を後ろで魚の骨のような四つ編みに束ね、腰には金細工の施されたサーベルを身に付けた白い軍服の人間の女性だ。
 徽章を見れば階級はエルバードと同じ中尉である。
「エルバード中尉と呼べよ……」
 ユミルの声に頭を抱えながら返事をするエルバード。同期故の気楽さなのか互いに対して遠慮が少ない二人なのだ。
「いいじゃないですかぁ二人きりなんですから」
 ユミルはエルバードの首に抱きつくようにしな垂れかかってくる。
「ユミル」
「んー……この肌触りいいですね」
 彼女の腕がエルバードの首元の筋肉に触れる。
 肌に吸い付くような滑らかな爬虫類の鱗の下にあるしっかりとした筋肉。
 がっしりとしていて尚且つしなやかさを持っていた。
 白魚のような肌の指はエルバードの軍服の前を肌蹴させていく。
「ユミル、ここは職場だぞ」
「でも二人きりですよ」
 エルバードは口では反抗するがユミルを押しのけるような事はしなかった。
 ばれて困るのはユミルなわけだしこの先の展開を期待していたからだ。
「エルバードさんの腹筋は締まってますね」
 曝け出されたエルバードの腹部は余分な肉など無く引き締まっている。
 周りの緑色の肌とは違う少し黄みがかった色をした腹部は呼吸と共にゆっくりと上下していた。
「おい、その辺でやめておけよ」
「二人きりだしいいじゃないですか」
 二人の上官であるエリオル大佐が数日前から行方不明な為に二人しかこの場にいなかった。
 エルバードは生唾を飲み込んでから口を開く。
0194犬の人 ◆PN..QihBhI 2014/09/14(日) 03:54:31.95ID:PpNL4qqJ
「そうだな」
 エルバードも二人きりなのを良い事にユミルといちゃつきたかったのだ。
 ユミルは喜びの表情を浮かべるとエルバードのデスクの下に潜り込んでいく。
 そして慣れた手つきでエルバードのズボンを引きずりおろしその先にある物を外気に触れさせる。
「わはっ、今日も大きいですねー」
 エルバードの脈打つ男性器は腹部と同じ黄みがかった色の鱗に覆われている。
 だが人間とは違っていた。
 精液を貯める睾丸はどうやら体内に収まっているようだが陰茎が二本飛び出ていた。
「大きな大きなエルバードさんが二つですねー」
 ユミルはその一本を片手で掴みゆっくりと上下に擦り上げつつもう一本の根元から先までを舌で何度も舐め上げる。
 鱗を滑る白い手はこの行為に慣れているようだ。
「はぁ……はぁ……」
 荒い吐息を漏らすのはエルバード。
 ぎっしりと鋸のような歯が並ぶ口を天井へ向けて快楽の呼吸を漏らす。
 ユミルは彼の呼吸に合わせて嬲るように唇や舌を使って柔らかな快感を与えていた。
「んふふ……んっ、れう……ん……ちゅ……」
「っく……さすがに……うまいな」
 エルバードはユミルの絶技に天を仰いだり下を向いたりして快感に耐えはじめる。
 それを面白そうに見ながらも舌を止めないユミル。
「んちゅ……れう……ん……おいひい……」
「はあっ、お前……何が美味しいだ……っく」
 エルバードはぐるると低い唸り声混じりの吐息を吐きだす。
 唾液混じりになった二本の陰茎はてらてらと光っている。
 ユミルの手が二本の陰茎を優しく包み込むと唇が二本の陰茎の鱗を逆なでするように進む。
「くあ、お前っ」
「んふっ、ひほひいへふは?」
 二本の陰茎を口に含みながらもごもごと口を動かし陰茎に振動を与えるとエルバードの背が反り快感を逃がそうとする。
 縦に大きく開けられた口に二本の陰茎を無理やりに頬張るユミルの顔は滑稽ではあるがその分快感は増しているようだ。
「んんんっん、んー。んっんっん」
「あっはぁあっ、お前、二本は、くうっ無理だろっはぁ」
 開かれた口には二本の極太な陰茎が刺さる様に飲み込まれていた。
 ユミルも額に汗を浮かべつつ頬を染める。
 大好きな人の物だからこそ努力できるのだ。
0195犬の人 ◆PN..QihBhI 2014/09/14(日) 03:56:02.03ID:PpNL4qqJ
「あっくぁぁっ舐めるっなっ、いきっそうだ」
「んっむ……んんんっちゅぱ」
 大きい音を上げて口から二本の隆起した陰茎を放り出す。
 音でもあげるかのように天高くそそり立つ二本の陰茎。
 絶頂に至る直前で快感を失いびくびくと震えている。
「ふあっ、顎疲れちゃいました」
「お前、わざとイく直前で止めただろ」
「んふふふ」
 エルバードが眉間に皺を寄せるのを笑って誤魔化すユミル。
 顎が限界なのも事実ではあるのだがユミルは立ちあがって姿勢を変える。
 執務机にうつぶせに上半身だけを乗せて尻を高く上げてエルバードを誘惑する。
「おいおい舐めてただけで大洪水じゃないか」
「そうなんですよーエルバードさんの欲しくて堪らないんです」
 そしてエルバードの方を振り返り小さな声で「きて」と囁いたユミル。
 それに我慢出来るはずもなくがちがちの二本の陰茎を愛蜜であふれる蜜壺へと突き入れる。
「あぎぃっああああっんあああああ」
「っく、きつ……痛くないか」
「いああっいたく、あああいからもっと、もっひょおおお」
 脳天まで貫く様な快感で呂律も回らないまま雌の鳴き声をあげるユミル。
 ごりごりと蜜壺を押し広げる二本の陰茎は本能のまま雌を求めて穴を穿つ。
「っくぅっ、ユミル、ああっ」
「ひああああっあっあっああああああああ」
 緑の鱗を持つ手が彼女の臀部を鷲掴みにし指のあとをつけようとする。
 そしてそれすらも快感に転じたユミルの絶叫が部屋をこだまする。
「ああああっあああっあああああぁあっ」
「ユミ、ルっ可愛いぞ、俺だけの、ユミル」
「あああああああああああああああああああああああ」
 ユミルの長い遠吠えのような絶叫と同時に一際奥深くへ陰茎を差し込むとどくどくと白濁した液体が注ぎ込まれていく。
 種族の違いで妊娠する事は稀だがそれでも雄の本能を満たす行為には違いない。
「ああ……」
「お、おい生きてるか」
「ひゃい」
 ユミルは呂律の回らない舌でなんとか返事を返す。
 陰茎を引き抜いてしまいたいが二本を無理に刺してる為か膣が締まってる間は繋がったままなのだ。
「ユミル」
「ふや?」
 エルバードは自分の緑の鱗を見ながら彼女の髪を撫で下ろした。
 明らかな種族の違いを感じつつもこの行為の後だけは自分の心に素直でいたいのだ。
「大好きだよ」
「わたしも好きですよ、エルバードさん」
 ユミルは上半身を逸らしエルバードへとキスをした。
 これが二人の愛の証なのだ。
0198名無しさん@ピンキー2014/09/15(月) 01:23:07.10ID:o7EThJOp
久々の投下だありがたやありがたや
職場で軍服で淫行とか
良いね!
0200蜘蛛と女商人2014/09/19(金) 00:27:44.08ID:nz4ONKZd
>>121の続編投下します。
アラクネ(♂)と女商人もので、逆レ○プ。ファンタジーで短め。
0201蜘蛛と女商人2014/09/19(金) 00:29:47.83ID:nz4ONKZd
アロアは商人である。
きっちりと金髪を結い纏め、皮鎧装備に、大きなカバンを背負い、歩いてお得意様の家や街を行き来きしている。
女商人の一人旅というのは本来酷く危険である。
通常ならば護衛を雇ったり、契約した精霊を呼び出しておくなど防衛策は欠かさないのだが…
『何度も歩いてるルートだし、怪しい気配はなかったから……油断してたなぁ』

首筋がじんじんと痛むのを感じ、アロアは小さなため息をついた。

アロアの見つけた、とある森の獣道。
とある事情で今夜は魔法の使用を避け、無謀にもランタン片手に一人で進んだ結果……
木の上の「彼」に奇襲をかけられ、無防備であった首筋に毒牙を打ち込まれ、意識を失った。
こうしてまた意識を取り戻せたのは不幸中の幸いだった。
『頭痛がする……どこかの洞窟に運ばれたか……首痛い……今度から襟巻きでもしよう……』
そんな事を考えながらアロアは周囲を見渡す、薄暗い洞窟で湿った空気の匂い、アロアの荷物が荒らされる音がする。
麻痺毒が緩やかに抜け、ぼやけていた視界がクリアになっていく。
自分を縛っているのは麻縄ではなく、白い分泌液が固まったものであることが分かる。
そして、アロアが使っていたランタンの光で、荷物の商品を吟味しているのは……
「……アラクネ?」
「!?」
アロアの言葉に、その男は八つ目が揃った顔で振り返った。
下半身は巨大な蜘蛛であり、女の上半身がついたものが、この世界の通常のアラクネなのだが……
「へぇ、男のアラクネなんて初めて見たわ……」
下半身は巨大な蜘蛛であるものの、上半身は甲殻に覆われた男の上半身のようだ。
通常のアラクネが美女の顔を持つのに対し、こちらはそのまま蜘蛛の顔だ。
口器である鋏角を震わせ、アラクネが身動きの出来ないアロアに近づく。
「いたぁっ!」
ぐちり、とアロアの首筋の傷跡に牙が刺さり、広がったのがわかった。
毒を流すついでに、血もすすられ、アロアはうめき声をあげる。
「や、やめなさい……後悔するわよ?」
息も絶え絶えな獲物の言葉に、蜘蛛は返事もせず食事を続ける。
すぐに、アロアは意識を手放しおとなしくなった。
0202蜘蛛と女商人2014/09/19(金) 00:31:44.23ID:nz4ONKZd
このアラクネに名は無い。
本来、アラクネは女性だけの魔物で単性繁殖の場合、また雌を産む。
別種族を含む雄の精と肉を食らって繁殖した場合のみ、極稀に雄のアラクネが生まれるのだと言う。

「?」
アラクネは興味深そうに透明な瓶を眺める。中には液体が詰まっている。
キラキラとしたコインや、宝石、ガラス瓶にアラクネは何度もランタンの光に照らしてその輝きをうっとりと見つめる。
アラクネは獲物の荷物を分ける。硬いもの、綺麗なもの、柔らかいもの、美味しそうなもの。
よく使い方のわからない道具は、樫の木の精霊にでもに聞けばいい。
再び、うめき声が洞窟に響く。もうあの獲物が起きたのかと、アラクネは獲物の元へと向かった。
「くっ……ううっ……」
蜘蛛の糸で身動きできない獲物は、アラクネを見る。
また毒牙で噛もうとしたとき、アラクネは違和感に気づく。
もう傷がふさがりつつあった。はて、人間は治癒能力が高いのか?と、アラクネは小首をかしげる。
「もう止めて……これ以上治癒に魔力を使っちゃうと……」
獲物の言葉に、アラクネは少しだけ考えて、その白い首筋に牙を立てた。
「あ……」
甘い吐息が聞こえる。魔力の満ちた血肉は今まで食べた何よりも美味であった。
「だ、ダメ、今夜はホントにダメなの……」
じゅるじゅると魔力が吸われていく。獲物、アロアはそう懇願するが、アラクネは止まる気配がない。
「ああああああ!も、もうダメぇぇぇぇ!!!」
ぶちぶちぶちぃっ!、と音を立ててアロアを縛っていた蜘蛛の糸がちぎれ、アラクネはとっさに後ろへと跳ぶ。
「もーーー!!今日に限って……もーーー!!」
アロアは己の股間を両手で抑えて子供のように癇癪を起こす。
「もう無理!もう!もーーーー!!だから今日だけは魔力消費したくなかったのにぃぃぃ」
がちゃがちゃと自らの装備を外して行くアロアを、アラクネは警戒しつつゆっくりと近づく。
白い女の肌が、結われていた金髪が、荒い息に、何故かアラクネはひどく魅了されていく。
アラクネの蜘蛛である腹部が大きく膨らみ、固く閉じられていた生殖孔から触肢がその姿を現していた。
明らかにおかしい行動をしている獲物に、何故かアラクネは引き寄せられていた。
「ごめんなさいね。もうこうなると「魅了」の魔法が自動発動しちゃうの」
いまにも飛びかからんとするアラクネに、アロアはそう言うと軽く腕を振るう。
「ギッ!?」
強い衝撃にアラクネは弾き飛ばされ、洞窟の壁にぶつかる。
アロアの魔法によって、ひっくり返って仰向けになったアラクネに、アロアは早足で近づく。
「ギャッ!!!」
生殖孔から飛び出たアラクネの触肢に女の手が包み込む。
敏感な箇所を触れられ、アラクネは身を強ばらせた。
「綺麗なピンク色……もー、久しぶりだから……我慢できない……」
アラクネの腹部にまたがると、アロアは自ら秘所を広げて、その先を添える。
その秘所はすでに蜜をあふれさせ、艶かしく指を濡らしていた。

「いただきます」

その一言と共に、アラクネは、初めて捕食される側に立たされた―――
0203蜘蛛と女商人2014/09/19(金) 00:33:35.92ID:nz4ONKZd
「!!!!ーーーーーっ!!」
アラクネは初めての性行為にその体を震わせていた。
自分の腹部にまたがり、生殖器を「飲み込んだ」のは先ほどの女だ。
アロアは、ソファほどもあろうかというアラクネの蜘蛛の腹部に向かい合って座り込んでいた。
アラクネの柔らかで敏感なその箇所を、穏やかな女の内部とは思えぬほど責め立てる。
きゅうきゅうに締め上げたかと思えば、肉壁が脈動するように蠢き、あと少しというところで……
「ギッ!!!」
わざと動きを止められて、女の腰使いで焦らされる。
そんなことを数度繰り返され、とうとう大きくアラクネの腹部が膨れ、生殖孔より後ろの糸疣から音たてて糸が飛び出した。
「あら、ごめんね、いじわるが過ぎちゃったかな?」
くいっと、アロアが腰を動かすと、アラクネは声にならない声を上げて射精した。
生まれて初めての射精に、アラクネの体が大きく揺れる。
「アッ!アッ!ウアア!」
何が起こっているのか正直分かっていないアラクネは八つの目でアロアを見る。
白く柔らかな肉、乱れた金髪、色香を匂わすその仕草、そして慈母のような微笑み。
それらとは正反対の快楽責めに、アラクネは目を白黒させる。
「!?!!!ギッ…!」
アロアが「飲み込んでいる」部分から何か、暖かいものがアラクネの生殖器を包む。
蜜のような愛液は、接合部から溢れ、アラクネの腹部を濡らす。

「あ、おっきくなってきたね」
己の内部で熱く固くなってきたアラクネの生殖器にアロアは甘い声を出す。
腰を動かせば、アラクネの喜びの悲鳴が洞窟に響く。
「もう、意地悪してる余裕もなくなっちゃった」
目にハートでも浮かんでいるように、蕩けた顔でアロアは腰を動かす。
「沢山、出してね?」
二発目を射精させようとアロアは腰を激しく動かす。
アラクネの声にならない悲鳴は、やがて荒い息に、そして、時折呻き声を漏らすだけになっていく。
「言っとくけど、私、最低2桁はイカないと満足しないから」
その言葉を聞いて、アラクネの八つ目が潤み出してきたのは気のせいだろう。
「ほら、一緒にイこうねー」
くるりと体を丸ませているアラクネに、アロアは体を預けて尻を動かす。
「ギァッ!ギヒャッ!!」
アラクネは悲鳴のように喘ぎ声をあげつつ、アロアのそのもっちりとした白い臀部に、アラクネは甲殻質の足で押さえる。
そして、また、その恐ろしい捕食者に精を放つのであった。
0204蜘蛛と女商人2014/09/19(金) 00:35:57.54ID:nz4ONKZd
―――洞窟内に交尾の音が響き始めてから、どれぐらいの時間が経過したのだろう
「ーー!ーー!ーー!」
息を吸う、吐く、そして快楽に負けて射精する。もう回数を数えることも出来ない。
とうとうアラクネは精根尽き果てたとばかりに、脱力する。
「あら、もう飽きちゃった?じゃあ、別の遊びをしましょうか?」
ゆっくりと腰を浮かせると、ごぽりと下劣な音を立ててアラクネの生殖器がアロアの膣から抜かれる。
そして蜘蛛部分の力尽きた生殖器が、ゆるゆると生殖孔にしぼむように引っ込んでいった。
アロアは内部に吐き出された白濁液を、太ももに垂らしながらアラクネの腹から降りる。
歩くたびにどぷっ!と白濁液があふれる様が下品としか言い様がない。
「何か道具が荷物にあったかしら……荷物……?」
ハッ!とアロアはようやく正気を取り戻す。
「あ、あぁぁ――……あー……ひさびさにやらかしたなぁ……」
ごくまれに、ボーイフレンド相手にやらかしたときは、決まって別れを告げられたものだ。
曰く、「君の相手をしていたらいつか死ぬ」と、真面目に言われて。
ちらりと見てみれば、アラクネの腹部の膨らみは半分以下になっており、いくつか糸が出た痕跡もあった。

「アラクネ相手にはしゃぎすぎでしょう……私……」

さすがに腹上死させてしまうのは目覚めが悪い。
アロアは少し考える。
雄のアラクネ、ふむ、友人のカミラなら何か良い使い道を思いつくかもしれない。
「えーと、この薬と……干し肉は食べれるかしら……あ、蜂蜜もあったわね」
アロアは全裸のまま、体力が尽きかけているアラクネの世話の用意を始める。
それでもついつい、悪戯心が湧いてアラクネの生殖孔に触れてしまう。
スリットをなぞれば、びくん!と大きくアラクネの体が震え、嗜虐心がそそられる。
「回復魔法かけてもいいけど、それで私がまた魔力補給のために精力搾り取ったら……意味ないわねぇ……」
仰向けになっているアラクネの口元に、蜂蜜を入れてやろうとすれば、腕を掴まれた。
また毒牙で刺されるかと思えば、アラクネはキィー、キィーと甘えるような声を出してアロアに擦り寄る。
「あら、気持ちよかったの?それは良かったわ。大抵、私とシた後の男ってミイラみたいになっちゃうから」
初めは甘えるような声を出していたアラクネだが、段々息が荒くなり、またも興奮状態に入ったようだった。
「困るわぁ、私もそんな風にされると、我慢できなくなっちゃうんだけどなぁ」
アロアは自らの乳房に蜂蜜を垂らす。豊かな乳房の間で黄金色の液体をぬちゃぬちゃと挟んで見せる。
「上手に舐められるかな?」
また、アロアはアラクネに跨るとその乳房を彼の顔の前につきだしてやった。
アラクネはアロアを抱きすくめて牙でその肌を引っかきながらも、蜂蜜を舐め始めた。
全て舐め終わる頃には、アラクネの生殖孔から、はちきれんばかりの生殖器が飛び出ていることだろう。
「もうちょっとだけ、遊びましょうねぇ」
その言葉に、コクコクと大きく頷いて蜂蜜を舐め続けるアラクネに、アロアは舌なめずりをし、下の口からさらに涎を垂らすのであった。
0205蜘蛛と女商人2014/09/19(金) 00:38:14.86ID:nz4ONKZd
―――――
とある森の、女魔術師カミラの隠れ家にてーーー
「サキュバスのハーフ?」
「そうだ、アロアは魔法使いの父とサキュバスの母との半人半魔だ」
アロアの友人にして、傲慢、高飛車、陰気という典型的な女魔術師カミラはそう語る。
「そのせいで魔力は一流だが、王立魔術団から弾かれたし、本人もなるべく一箇所には留まらないよう、旅商人になった」
「魔術団からはじかれたのは、半魔だからってのはわかるが……もう一つは?」
カミラと同居している、青い肌の一つ目巨人…サイクロプスのトルトニスは疑問を口にする。
「普段は抑えているが、やはり男を狂わす魅了の魔法が常に出るらしい。微量だがな。
だから、一箇所に長く滞在すると雄がアロアに惚れちまうんだよ」
学院時代は大変だったぞ……サキュバスってだけで男どもがはしゃぐしなと、カミラが吐き捨てる。
「一定周期でサキュバスの血が強く出るって聞いたな。まー、発情期みたいなもんだろ」
「そうなのよー、そんな時にこの子と出会っちゃってねー」
隠れ家に商売に来たアロアが、なんてことのないように語る。
「この子」こと、雄のアラクネがアロアの後ろで物珍しそうにキョロキョロを周囲を見回している。
「……で、うまく懐かせたってことか」
その家の主であるカミラは、アロアの後ろの雄のアラクネを見やる。
「懐くと可愛いわよー。大抵の男は暴走した私と「した」後は怯えるか、逃げるかなんだけど……
この子、またおねだりしてきて。そこがまた可愛くて……」
うふふふーと笑うアロアに、カミラはへいへいと軽く流す。
「名前はね、オニキスにしたの。ほら、この八つのお目目が黒瑪瑙みたいでキレイでしょう?」
「惚気はいいから、商談を始めようぜ……」
「あらー、カミラも惚気けてくれていいのよー?」
「惚気けないからな!」

二人のやりとりをオニキスは小首を傾げて眺め、ト二トルスはニヤニヤとしながら眺める。

「で、オニキスでうまく商売できないかしら?」
「無理だろうな。雌のアラクネは愛好者が多いが……アラクネ自体はそう珍しくないしな。糸も結構流通してるし
特にアラクネ愛好者は男が多いから、雄のアラクネはなー……」
「あらー、残念。じゃあしばらく私のお手伝いしてねーオニキス」
少しも残念に思っていない声音で、後ろにいるオニキスに振り返ると、アロアはその硬い甲殻に覆われた顔に何度もキスをする。
拙いしゃべりで、オニキスも「あろあ、あろあ」と嬉しそうに彼女の名を呼ぶ。
「いちゃつくなら帰れ!」
「何よぅ、この間、目の前でト二トルスさんと交尾して見せつけたくせにぃ」
「っーーー!!」
「冗談冗談、はい、この間注文受けた品」
「あろあ、これも、これも」
オニキスが商品をアロアに手渡す。立派に商人の護衛、荷物持ちとしての手伝いは出来ているようだ。
「そうそう、ありがと。オニキスはいい子ねー」
また、オニキスの頬にキスをするアロアに、見てられないとばかりにカミラは大きくため息をついたのだった。

終わり
0206蜘蛛と女商人2014/09/19(金) 00:39:35.46ID:nz4ONKZd
投下終了。ありがとうございました。
0211名無しさん@ピンキー2014/11/05(水) 21:19:57.48ID:GmpbIy98
もうハロウィン過ぎたけど、人外キャラにハロウィンっておいしいイベントだよね
0212名無しさん@ピンキー2014/11/06(木) 00:15:21.73ID:XcyUehAa
「うっわすっごーい、これ一品モノ?
超良く出来てるんだけど!
手触りも化繊とかじゃなくて何か妙にあったかいしヌメってしてるし
えーとこれマジなにこれ」な展開ですね
0213名無しさん@ピンキー2014/11/07(金) 01:05:20.56ID:awA/eQIM
アカデミアのカエル娘がぬるぬるでエロくて勃起する
0216名無しさん@ピンキー2014/11/21(金) 13:42:49.45ID:lCIZiSao
美女と野獣見てきた。
美術すごくてそれだけで見る価値あるけど、
萌えはそこまでじゃなかったかな……
世界観を楽しむ映画な気がする
0217名無しさん@ピンキー2014/11/21(金) 23:17:11.56ID:0XTUZH4I
元々人間だし最後は人間に戻るし
あれは人外と人間のラブストーリーではないから
人外萌えを考えると微妙
0218名無しさん@ピンキー2014/11/23(日) 17:08:20.37ID:bJoYA4GG
一番肝心なエロが無いだろw

野獣の仔を孕め!と
引き裂かれたドレスの隙間に
野獣の剛直が貫いていたなら該当
0220羊娘のお正月1/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 02:21:14.07ID:MDm2Ni8M
空気読まなくてすまない。
どうしても干支という話題を皆が覚えているうちに書きたかったんだ……
そういう訳で、人間男×羊獣人女。濡れ場は9〜11辺りです。
NGは「羊娘のお正月」で。

**

駅の混雑を抜け振り返ると、案の定彼女はいなかった。
さすがにもう慌てず、携帯を取り出す。
「今どこにいるの」
「……わかんない」
スピーカーの向こうから、泣きそうな声が帰ってくる。
「建物の中?」
「建物の中」
「上の方に案内板はない?」
「あるけど、漢字が多くてわかんない」
「落ち着いて。英語でも書いてあったりしない?」
「あ、書いてある。ええと『西口改札』ってあって……」
そんな風にいくつもの質問を重ね、彼女に辿りついたのは二十分後だった。
いつもと同じように、彼女は潤んだ目で僕を見上げてきた。
「ごめんなさい」
「大丈夫だよ。すぐ会えたじゃないか」
「人が多くて、何がなんだかわからなくなっちゃって……癖、直そうと思ってるのに」
僕は言いつのる彼女の頭を撫でる。指がやわらかな白い巻き毛に沈んだ。

「ママー、ぼくもあのフワフワさわりたい」
「こ、こら、ダメよ」
彼女を指さす幼児とそれに慌てる母親、これも彼女の『迷子』同様、よくあることだ。
「平気ですよ。さわっていいからね」
彼女はすぐに笑顔を浮かべ、幼児の前で腰を屈める。
きゃあきゃあ声を上げて彼女の髪を掻き回す幼児。
それをおろおろ見守る母親と目が合った。
「どうも、すみません」
「いえ、あいつ子供好きですから」
「奥様、ですか?」
「ええ」
「日本語お上手ですね」
「もともと、日本語の通訳だったんですよ。仕事で向こうの国に行ったときに知り合って」
こうして見ず知らずの他人に彼女との馴れ初めを話すのもいつも通り。
外国の旅番組でしか見ることのない彼女の姿は、いつも周囲の詮索を呼ぶ。

頭をおおう白い巻き毛
左右のこめかみから生えるねじれた角
にこ毛の生えたとがった耳
つま先立っているように見えるひづめのついた足

彼女は高原の少数民族「羊人」だ。
0221羊娘のお正月2/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 02:26:31.10ID:MDm2Ni8M
「ねえ、つのにもさわっていい?」
「いいよ」
幼児のちいさな指が、彼女の角をなぞる。
「こうするとくすぐったい?」
「そんなでもないかな」
いつものこと、ではあるのだが、
彼女が赤の他人にいじりまわされているのは、正直おもしろくない。
相手は就学年齢にも達していない幼児だ。
大人げないとはわかっているが、
朝、寝覚めのキスをするようなときに撫でる場所を他人にさわられるのはいやだ。
彼女の方はそんなこと、気にもとめていないようだが。
「おねえちゃんは『羊人』?」
「うん、そうだよ」
「『羊人』は自分の毛皮があるから服を着ないってほんと? 
そのコートの下ってはだかなの?」

この質問も初めてではないのだが、彼女は前と同じく真っ赤になり、
悪ガキは謝る母親に引きずられて離れていった。

ガキ(もう幼児とは呼ばない)がいなくなってから彼女は僕にささやきかける。
「私ってやっぱり、服を着てないように見えるのかな」
「まさか。みんな羊人をよく知らないだけだよ」
僕は彼女を上から下まで眺める。
ひづめに合う靴はないので裸足だが、くるぶしはレッグウォーマーに覆われている。
その足の大部分はロングスカートで隠されていた。
上はコート。その下には薄手のセーターを着ていることだって知っている。
でもまあ
たっぷりつきだした乳房や丸い尻肉は衣装の下からでも自己主張しており、
見た人間がその下の裸を想像するには十分だ。
「ぜんぜん裸じゃない。ふつうの人に見えるよ」
僕がそうなぐさめても、彼女はだいたい三十分くらいは納得してくれないのが常だった。

数時間後

僕はその日二度目の迷子となった彼女に電話をかけていた。
目の前を流れる人波を眺めながら、無謀だったかなと後悔する。
日本の年末らしい風景を見せてあげたいとアメ横まで来てみたが、
彼女には刺激が強すぎたらしい。
その上、羊人には「群の流れに沿って移動する」という癖がある。
遊牧を営み、何千年も羊の群と草原をさまよい歩いてきた彼らの習性だ。
今日だけでなく、日本に来てから何度も何度も彼女は人波に流されつづけていた。
0222羊娘のお正月3/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 02:32:27.35ID:MDm2Ni8M
人波を眺めながら、
彼女の国の首都だって、こんな人口密度になることはなかったな、と思い返す。
いや、今ここにいる人数だけで彼女の国の人口より多いかもしれない。
空港を一歩出れば、見渡す限り広がる草原、彼方にかすむ山脈、
そして僕の会社名が書かれたボードを持ち待っていてくれた彼女。

電話がつながった。
彼女の泣きそうな声に応じながら、
僕は彼女をここに連れてきてはいけなかったのではないか、とかすかに考えた。


自宅の玄関に、ぱんぱんに膨れたエコバッグを置くと、彼女は大きく息をついた。
「疲れた?」
「ぜんぜん。でもおなかいっぱいで夕ご飯食べられないかも。
あのニンギョヤキ? いっぱいもらっちゃったから」
迷子になっている間、
彼女は羊人を珍しがる中年女性の群に捕獲され、大量の和菓子を与えられていた。
彼女は子供にも人気だが、妙に年輩の女性に好かれるところがある。
僕の母親も「めえちゃん」と呼んでかわいがっていた。
「今年はめえちゃんを連れてきてね」
母親の声が耳の奥に蘇り、僕は頭を振って打ち消す。

彼女は僕の方を見ずに、エコバッグの中身を冷蔵庫に詰めていたが、ふと口を開いた。
「今年はいつおうちに帰るの?」
考えていたことを言い当てられたようで、一瞬うろたえる。
そのため、少し荒い口調になった。
「説明しただろ。今年は仕事が忙しくて行けないって。大晦日だって仕事はあるんだよ」
「でも、お正月をすぎたらお休みがとれるでしょう? 
新幹線の切符、早く買った方がいいんじゃない?」
「そんなの、そのときになったらすぐ取れるよ」
「ねえ」
彼女は僕の肩をつかみ、強引に振り向かせる。
「本当は、私のせいで帰らないんじゃないの? 私が変なこと、言ったから」
「違う」
「私が羊人で、変なことをしてしまうかもしれないから」
「これ以上言ったら、怒るよ」
僕がにらみつけると、彼女はうつむいたまま背を向けた。
「……ごめんなさい」
ぽつんと言ってから、彼女はアメ横の戦利品を冷蔵庫に詰める作業に戻る。
僕はその背中を見つめながら、うまく言葉にできない思いをもてあそんでいた。
彼女がピントのずれた言動をするからじゃない。
僕の両親や親戚に苦笑いされるのがいやなんじゃない。
ただ、僕のものにしておきたい。
ほかの誰かのものにもできる、という可能性を、誰にも気づいてほしくないだけなのだ。
0223羊娘のお正月4/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 02:37:06.29ID:MDm2Ni8M
今年の八月。まだ僕と彼女が結婚したばかりで、日本に帰国したばかりのころ。
僕は彼女を連れ、意気揚々と帰省した。
本音を言えば、美人でかわいい嫁を見せびらかしたいという気持ちもあったと思う。
僕の家は田舎の旧家というやつで、やたらに広い住居とやたらに多い親戚がいる。
その親戚たちと家の広間でどんちゃん騒ぎをするのが、いつものことだった。
それでも年寄りが多いので十時くらいにはお開きになり、
泊まるものは別室に寝床を作り、家が近いものは帰っていく。
今年もそうで、そろそろ別室にお布団をしきましょう、
羊のお嫁さんも手伝って、と言われたとき、彼女はこう答えた。
『えっ、ここでみんなで寝るんじゃないんですか?』
周囲の親戚たちは笑い、
僕は『羊人は大きな天幕でみんな一緒に寝る習慣だから』とフォローした。

ただそれだけの話だ。
僕の両親や、親戚たちにとっては。

僕と彼女も自室にひっこむ。
自活するまで使っていた部屋だが、
真ん中に大きな布団と二つ並んだ枕が置かれると、なんともむずがゆい気持ちになる。
僕が感慨にひたっている間も、彼女は落ち着かない様子で部屋の外に視線を泳がせていた。
「本当に一緒に寝なくていいのかな」
「いいんだよ」
彼女がなにを気にしているのかわからない僕は適当な返事をした。
「あとで怒られたりしない?」
「そんなことないって」
「あそこの嫁は気がきかないって言われたりしないかしら」
そう言っている彼女の顔は妙に赤く染まっていた。
座っていても腰は落ちつかなげにくねり、浴衣の下で胸がたゆんと揺れる。
「あのね、勘違いしないでほしいんだけど」
「うん」
「私が『それ』を、したいってわけじゃないの。あなたが一番に決まっているでしょう」
「うん」
「でも、おつきあいって大事だし、嫁いでくるときも両親に、粗相をしないように、
わがままを言わないように、って言われたし」
「うん」
僕はまったく意味がわからないまま相づちをうっていた。
しこたま飲み食いして眠くなっており、考えるのが面倒くさかったのだ。
「こういうとき、まず、あなたの義父さまのところから行ったほうがいいのかな。
それとも一番お年を召した方から?」
彼女がそう言いながら襟をゆるめるのを見て初めて、なにかが食い違っていると気づいた。
0224羊娘のお正月5/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 02:42:11.03ID:MDm2Ni8M
羊人は移動式の巨大な天幕で、二十〜三十人単位で生活している。
仕切などはなく、老若男女が雑魚寝だ。
僕も泊めてもらったことがあるが、
誰ともしらない人間(朝になってから気づいたが、僕は彼女の祖父母にはさまれていた)
の体温と体臭に包まれ、無数の寝息といびきを耳にしながら眠るのは難しいものだった。
真っ暗闇の中、空気自体がねっとりとした質感を持ち、
巨大生物の内臓に飲みこまれた気分だったと記憶している。
そう、あのときだって気づいていた。
あの無数の寝息の中に嬌声が混じっていることも、
天幕の空気に馴染み深い生臭さが含まれていることにもだ。
「よくまあこんな人だらけのところで出来るな」と僕はあきれ、
その次に「いやいや、これが彼らの風習なのだから、馬鹿にしてはいけないな」と反省し、
最後に彼女と僕がここでそうするところを想像した。
彼女と、彼女の両親や祖父母や弟妹が眠る横で、獣のように交わるさまを。
一晩中そんなことを考えていた僕の股間は、彼女の祖父の尻に押しつけられていたらしく、
翌朝の彼は明らかに引いた様子だった。
帰国までに誤解をといておきたかったのだが、
羊人語しかわからない彼に説明する言葉を持たず、彼女に通訳してもらう訳にもいかず、
結局そのままになってしまった。
心残りの一つだ。
もっとも、この晩の体験は僕にとって「めずらしい土産話の一つ」でしかなかった。
このときまでは。

「こういうときは、父さんからだ。廊下の突き当たりが父さんの部屋だよ」

そして僕はそんなことを言ってしまった。
口にしながら、これはきっと勘違いで、
そう言ったところでなにがおこるわけでもないのだ、と自分に言い聞かせていた。
彼女はほっとしたような笑顔になり、浴衣の帯を解く。
全身に生えた白い縮れ毛は汗に濡れ、甘い匂いを放っていた。
「あなたも、はやく、ぬいで」
そう言って僕の帯に手をかける彼女の胸に、僕は顔をうずめた。
口の中に彼女の乳首と、汗と、じゃりじゃりした毛の感触を感じながら、
僕は彼女の甘い声を遠くから響いてくるように感じていた。
0225羊娘のお正月6/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 02:47:20.57ID:MDm2Ni8M
彼女の中で果ててから、僕はあえて彼女と距離をとり、背を向けて眠ったふりをした。
そんなに気になるのなら、しがみついて離さなければいいのだ、とわかってはいる。
だがそうすると、彼女が離れていくと認めるようで、どうしても抵抗があった。
それにもし、彼女が僕の腕をふりほどいたらと思うと、
僕の豆腐よりやわな心臓はつぶれそうだった。
彼女は僕から離れたりしない。
僕が想像したのは、くだらない邪推なのだ。

掛け布団が一瞬軽くなり、その前よりも重量を増して僕を押しつぶす。
僕と一緒に掛け布団を支えていた彼女の身体が、そこから抜け出た証だ。
背を向けたまま耳をすます。
身繕いをしている気配があり、やがて静かにふすまが開かれる。
廊下の明かりが部屋に差しこみ、僕の上に彼女の影を落とした。
静かにふすまが閉じられ、部屋はまた闇に包まれる。

僕は布団の上に起き上がり、また耳をすませる。
板張りの廊下を少しずつ遠ざかっていく気配がある。
やがて足音はとまり、がたっという音が聞こえた。
突き当たりの木戸の音だ。他の部屋はふすまなので、こんな音をたてたりしない。
木戸はたてつけが悪く、開けるのにこつがいる。
また、がたがたと音がする。開けられないようだ。
僕は立ち上がって身繕いをし、静かにふすまを開けた。そっと廊下をうかがう。
はたして、突き当たりに彼女がいた。
木戸に集中していて、僕にまるで気づいていない。
僕はそっと足音をひそめて背後に近づいた。
桃色に染まった耳と、おくれ毛の張り付いたうなじが見えるほどの距離で、
やっと彼女は気づく。

「あ、あの」
「その戸、開けるにはこつがいるんだ。開けてあげるよ」
「だ、だめ」
彼女は声をひそめて囁きかける。
「おねがい、帰って」
「どうして?」
僕は唇をいやらしくつり上げて笑う。
「僕に見られて困ることでも、するつもりなの?」
彼女はこわばった顔で僕を見返した。
「ねえ、もしかして、日本では……」
僕はそれに答えず、彼女の身体ごしに手を伸ばして木戸を開ける。
すうっと涼しい風が戸口から吹きこんだ。
ほかにも、いろいろなものが入ってくる。
虫の声、草のにおい、月の光。
0226羊娘のお正月7/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 02:53:25.86ID:MDm2Ni8M
「うそをついたんだ」
僕は彼女を突き飛ばした。
彼女はたたらを踏んで戸口を越え、土の上に手をつく。
僕は戸口、すなわち裏口の前にそろえられていたサンダルを履き、彼女に歩み寄る。
「父さんの部屋は別の場所だよ。そこで母さんと寝てる。
日本では夫は妻以外と寝ないし、妻も絶対に夫以外とは寝ない」
「ゆるして」
僕を見上げる彼女の目にはきらきらした涙がたまっていた。
「知らなかったの。こうするのがあなたのためだと思ってたから、わたし」
「きみはなにも悪いことをしていないよ」
僕はいつものように、彼女のふわふわした頭を撫でた。
それから、その場で彼女の浴衣を剥いで犯した。

この一件で彼女との関係が壊れたというわけではない。
乱暴なことをしたのも、あの夜だけだ。
端から見れば理想の新婚夫婦に見えるだろう。
僕の母など「仲がいいのもいいけど、少しはひかえめにしなさいよ」と注意するくらいだ。
でもお互い、他人に見えない部分にざっくりとした傷がついているとわかっている。
屈託のなかった彼女はすっかり臆病になり、
ふつうの日本人らしい行動にこだわるようになった。
僕の方は彼女に対する独占欲が日増しに強くなっているのを感じる。
本当は、彼女と外出なんかしたくない。
他人と親しく話して欲しくないし、ずっと部屋にとじこめておきたい。
自分の異常さに気づいているから、
あえて逆のことをしようと努めているが、いつまで持つかはわからない。
パートナーを束縛したり暴力をふるったりするような男なんて、
自分とは別の生き物だと思えていた昔が懐かしい。
来年には、僕もそいつらの仲間入りをしているかもしれないのだ。
0227羊娘のお正月8/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 02:56:52.79ID:MDm2Ni8M
**

シャワーの音で目を覚ました。
ソファでねころんでいる間に眠ってしまったらしく、身体には毛布がかけられている。
彼女の毛で編まれた手作り毛布だ。
僕はぼんやりした頭を振っておきあがり、彼女の名前を呼んだ。
「起きたの?」
風呂場の扉ごしに声がかえってくる。
「一緒に入ってもいいかい?」
かすかな間があった。
「今、ちょっと、毛を剃っているから」
「先月剃ったばかりじゃないか」
「寒いとすぐ伸びてきちゃうの。それに、コートを着てると暑いし」
「また風邪をひくよ」

先月剃ったとき彼女はひどい風邪をひいてしまった。
冬なんだから剃ることはない、と言っているのだが、
彼女はなんのかのと理由をつけて剃ろうとする。
太って見えて恥ずかしいとか、毛が多いと掃除が大変とか、だ。
でも、僕の実家に行くまで、彼女はそんなことを気にもしていなかった。
水着だって毛の上から着ていたくらいだ。
それなりに布地の少ない水着だったのだが、
もこもこした体毛のせいでさっぱりいやらしくならなかった。
あの夜から、彼女は自分の中の羊人を殺そうとしているように思う。

「手伝ってあげようか?」
僕の声に対し、また少し間があった。
「一人で大丈夫だから」
「背中とか、うまく剃れるかい?」
「平気」
「手伝うよ」
「……じゃあ、おねがい」
0228羊娘のお正月9/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 02:59:29.18ID:MDm2Ni8M
できるだけゆっくり扉を開けたつもりだったが、
白くてふわふわの毛が舞い上がり、風呂場の外へ流れ出す。
踏み出した足が踏みしめるのも、ふわふわの毛だ。
僕はすべらないように気をつけて彼女に近づく。
毛がたまった層の下はビニールシートだ。
毛をそのまま流したのでは、すぐ排水口が詰まってしまうので、
僕たちは風呂場のタイルにビニールを敷き、その上で毛を刈ることにしていた。
「前の方は、もう刈っちゃったから」
という彼女は片手で胸を隠している。
言葉通り乳房や腹部分は毛がなく、つるんとした地肌をのぞかせていた。
肝心な部分がすべて丸だしの格好は、いかがわしい衣装を着せられているようにも見える。
短いしっぽがぱたぱたと水滴を払いながら振られているのも、どこか誘っているようだ。

「背中の方、せっけんは塗ったのかい?」
「いちおう。泡立ってない?」
「ちょっと、泡立ちがたりない感じだ」
僕はそう言いながら彼女の背に手を当てた。
指に湿った毛とボディソープのぬめりが絡みつく。
「もう少し、泡立ててから剃るよ」
「……うん」
僕は毛に差し入れた指をゆっくり動かし始めた。
肩胛骨をなぞるように大きく楕円を描きながら、爪が素肌にかからないよう気をつける。
僕の前で彼女の耳はぺったりと寝て、かすかにふるえていた。
白い毛が薄く生えた耳は血管が浮き、桃色に染まっている。
短い毛に落ちた水滴は丸まり、耳を飾るアクセサリのようだ。
僕はそっと舌をのばし、水滴の一つを舐めとる。
彼女の身体が跳ね、毛のかたまりが宙に舞った。
「だめ。まじめにやってくれないと、怒るから」
「ごめんごめん」
僕はそう反省もせず手を動かし続ける。
僕たちの前には鏡があり、若干くもってはいるものの、
彼女のとろけた目やぽっちりと自己主張する乳首をはっきり見てとることができたからだ。
鏡の向こうの乳房をもみあげるつもりで、背中にふわふわと泡を盛り上げる。
胸も自分に剃らせてくれればよかったのに、と理不尽な不満がこみあげ、
こうなれば絶対触ってやるもんか、とさらに理不尽なことを思う。
自分の両手をぎゅっとかかえ、赤い顔でうつむいた彼女が、自分の口でねだるまでは、
絶対に「身体の前側」は触らない。
0229羊娘のお正月10/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 03:03:56.29ID:MDm2Ni8M
結婚してから、友人に聞かれたものだ。
「下世話な話だけど『毛だらけ』」の相手と寝るのって抵抗ないのかい? 
ざらざらしてうっとうしくない?」
正直、最初はとまどった。
独特の触感に慣れなかったというのもあるが、
着衣の相手としているみたいだと感じたからだ。
こっちは全てさらけだしているのに、向こうとは毛皮一枚へだてられ、
いくら探っても本体にたどりつけない感覚。
今でもその感覚はあるが、また別のことを考えるようになった。
毛皮にとじこめられ悶える彼女に、指を差し入れ愛撫するも、
表面だけ撫でてじらすのもこちら次第、という考え方だ。
けばだった胸の毛で乳首をくるんでこすりあげるのも楽しいが、
あえて手をふれず期待に膨らませるのも楽しい。

「……んぁ」
「そろそろ、剃ろうか。首のまわりは残しておく?」
「……え? あ、そ、剃っちゃって。服、着辛いから」
やっと我にかえった彼女のうなじにシェーバーを当て、左手を彼女の肩に置く。
「じゃあ、遠慮なく」
何度も、撫でるようにシェーバーを動かすと、泡にまみれた毛の下から地肌があらわれる。
うなじから背骨に沿うように、しっぽの生える尻のくぼみまでを剃り落とした。
着ぐるみならここにチャックがあるんだろうな、と思いながら指でなぞる。
「や、やめ、くすぐったいよ」
「わざとじゃないよ」
もちろんわざとだ。
毛を失った直後の肌は極端に感じやすく、それがおもしろくて手を出してしまう。
「ここからどう剃るか考えててさ。うん、やっぱり腋かな。ばんざいして」
「う、うん」

僕はひざまずく彼女の背後で立ち上がり、彼女の両手首を左手でつかむ。
彼女はかすかに震えたが、抵抗はしなかった。
僕は左掌の中にある細い手首に、胸がざわつくような征服感を得ていた。
自分でもつまらないことを考えていると、わかってはいる。
だが、僕は彼女を所有したい。
他の誰にもできないことをさせ、誰も見たことのないところを見たい。
僕は狩りの獲物を吊す気持ちで彼女を吊し、毛皮を剥ぐ気持ちで刃を滑らせた。
頭の中ではなめらかに剃刀を動かしているつもりだが、
実際は電動シェーバーにすぎないので「なめらか」とはいかず、
刃はぶぶぶぶぶと蠅のような動作音をさせ毛を引っかけながら進んでいく。
0230羊娘のお正月11/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 03:10:19.63ID:MDm2Ni8M
右腋を剃り終わろうとしたころ、彼女が小さな声をあげた。
「痛くしたかい?」
「……ちょっとだけ」
右の二の腕が、かすかに赤く染まっている。
お湯をかけると、地肌についた小さな傷から赤い珠が盛り上がってくるのが見えた。
すっと頭の奥が冷え、それから罪悪感が頭を沸き立たせる。
こんな小さな傷、一日も立たず消えるような傷だ、と自分に言い聞かせるが、
それは心の傷口を押し広げるようなものだった。
僕は唸り続けるシェーバーを持ち、しばし固まる。
「ねえ」
そんな僕に、彼女は鏡の向こうから呼びかけた。
「なめて」
彼女は熱に浮かされたばら色の頬と、じんわりと潤んだ瞳で、言う。
「血がでたとこ、なめてくれると、うれしい」
「いいのかい」
「そうされると、きもち、いいから」
その後、目を伏せて続ける。
「でも、全部をするのは、全部を剃ったあとだよ。
全部剃って、ほんとに裸になったあとが、いい」
「そう」
僕は彼女の二の腕に唇をつけ、強く吸う。
腕の中で彼女の身体がびくびくと震え、
僕の下腹にちょうど当たっている彼女のしっぽが男性器のように硬くこわばる。
僕は自分自身を彼女のしっぽにこすりつけ、
こういうのも兜合わせと言うんだろうかと少しくだらないことを考えた。
そして、このあとの流れを夢想する。

彼女を床に這わせ、背中の毛を刈り取る。
一気には刈らず中途半端に残すのも好きだ。
その方が背中をつかみやすいし、
最中に縮れ毛を引っ張ったり指に絡めると彼女の「中」が引きつれたりするのが楽しい。
逆に尻はつるつるに剃りあげるつもりだ。
一般人の感性を捨て切れていないのを恥じる気持ちもあるが、
やっぱり女性の尻はつるんとしているのが好みだ。
足やしっぽの毛は残す。
そうすると尻がより「裸らしく」見えてそそる。
僕の前で無防備に揺れる尻に突き入れる。
彼女と僕の身体の下で、ふわふわの毛が精液と淫水で汚れていく。

それが僕と彼女の「毛刈り」の、いつもの流れだ。
0231 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 07:12:26.02ID:MDm2Ni8M
連投規制にひっかかったです……
本日夜に必ず続きを落とすので、ちょっと待ってて
0232羊娘のお正月12/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 21:19:46.13ID:MDm2Ni8M
ご迷惑おかけしました。
続きです。

**

さて、こうして刈られた毛だが、
基本的には「燃えるゴミ」として捨てられているはずである。
「はず」というのは、
「はず」なのに我が家には少なからぬ「彼女の毛製ニット」が存在しているからだ。
彼女の毛の靴下、彼女の毛の膝掛け、彼女の毛の布団カバー。
彼女は「自分一人のときに剃った毛だし、きちんと洗ってある毛だから汚くないよ」
と主張するし、既成品よりずっと暖かく肌触りもいい。
だがこうして「彼女の毛のマフラー」に鼻を埋めていると、
どこか彼女や僕の体臭を感じる。
だまされているんじゃないだろうか?

「毛刈り」に疲れ果てた僕は翌朝七時に叩き起こされた。
「大変! 寝坊しちゃった! 朝ご飯、食べる時間ある?」
大晦日くらいゆっくり寝かせてほしい、という言葉をあやうく飲み込む。
「会社は何時から? 休日出勤も普段の日と同じなの?」
「……普段よりはゆっくりで大丈夫だよ」
僕は彼女があわてて作ったこげ気味のスクランブルエッグを牛乳で流し込み、
今日は残業なしで帰れるよと言ってから軽くキスして玄関を出た。
早足でエレベーターに乗り込み、マンションを出ても歩調をゆるめず、
駅に着いたところでやっと息をつく。
ちょっと迷ったが「いつも通りにした方がいいだろう」と考えて改札を通り、
人のまばらなホームで電車を待つ。
そして平日よりもずっと空いた電車に乗り込み、席に座る。

がらがらの車両で彼女の毛のマフラーに鼻を埋める僕には、自虐的な笑みが浮かんでいる。
まったく「大晦日も仕事がある」なんてつまらない嘘をつくから、こんなことになるのだ。
どう時間をつぶしたものかな、と流れる景色を見ながら考える。
買い物でもすればいいが、まだふつうの店が空いていない時間帯だ。
喫茶店にでも入るしかないだろう。
ソファに座って、ゆっくり、あたたかいコーヒーが飲みたい。

そう思っているうちにうとうとして、目が覚めたときには一時間ちかく経っていた。
僕の懐で、携帯電話がぶぶぶぶと震える。
うしろめたいところがあるので僕はどきどきしながら取り出し、
着信の名前を見て安堵とも警戒ともいえない気持ちになる。
着信者は、僕の母だ。
手の中で震え続ける携帯をにらむが、おとなしくなる様子はない。
0233羊娘のお正月13/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 21:30:04.84ID:MDm2Ni8M
僕は周囲を見回し、小声で応えた。
「もしもし」
「まあ、なかなか出ないから、寝てると思った」
「今電車の中なんだよ」
「ちょっと相談したいことがあるのよ」
「今電車の中だから」
「人の話ちゃんと聞いてちょうだい。こまったことになったのよ。お父さんがね」
電車がトンネルに入った拍子なのか、携帯が切れた。
ほっとすると同時に、会話の内容が頭にひっかかる。
お父さんが、どうしたのだろう?
検査で悪いところが見つかったとか?
先週電話したときはそんな話出なかった。
それに、なんとなくではあるが、父の健康とは違う話のような気がする。
電話口の母の声が、不機嫌だったからだ。

トンネルを抜けると同時に、また電話がかかってきた。
今度の着信者は父だった。
僕が再び電話に出ると、向かいに座る会社員風の男がとがめるような視線を投げてきた。

「おう、今どこにいると思う?」
「あのさ、今電車の中だから」
「おまえが今どこにいるかは聞いとらん」
「酔ってない?」
「今朝はもう飲んどらんぞ」
ため息をつく。
「母さんから電話があったよ。これ以上怒られる前に帰ったら」
「しかし、帰るのは簡単じゃなかろうしなあ。
タクシー代ももうないし、新幹線もとれんだろうし」
「ほんとにどこにいるの?」
「おまえん家の前だが」
「はあ!?」
向かいの乗客が今度こそとがった視線を投げてくるのを、僕は頭を下げてやり過ごした。
「おまえ出かけてんのかい。じゃあ、嫁さんに電話して開けてもらうわ」
「ちょっと待っ」
切られた。
携帯を持って立ち上がる僕を、向かいの乗客は不審者を見る目で見ていた。

次の駅で降りて、反対方向のホームに立ってから、
自分はなにをしているのだろうと考えこんだ。
『自分の留守中、父が自宅を訪ねてくる』
そうおかしいことでもないはずだ。
父はよく言えば豪放、悪く言えば自分勝手なところがあり、
母とけんかになることも初めてではない。
神経質な母と対するのが面倒なのか、
父はそういうとき雲隠れをし、友人宅や子供たちの家に押し掛けたりする。
僕自身、そんな風にして上京してきた父を泊めたことがあった。
だが、それは独身時代の話だ。
0234羊娘のお正月14/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 21:40:42.05ID:MDm2Ni8M
僕は思いだして母に電話をかけた。
「なんで電話切るのよ」
「切ったんじゃない。切れたんだよ」
不機嫌な母の声に不機嫌に返す。
「で、父さんがどうしたの?」
「まったく。帰ってこないのよ。大晦日だっていうのに」
「けんかしたの?」
「けんかですって!?」
裏返った声に、おもわずスピーカーを遠ざける。
それから二本、到着した電車を見送って母の話に耳をかたむけて、
僕は両親の状況を頭に入れることができた。
「まさか東京まで行ってはいないと思うけど、
あんたのところに来たらすぐに叩き出してね」
というのが、母の捨て台詞だった。
父の電話の件を伝え忘れた、と気づいたのは電話を切ったあとだ。
伝えるべきだとわかってはいるが、母の怒りに油を注ぐ気になれない。
だいたいなんで僕が、こんな苦労をしなきゃいけないんだ?
今、彼女の元に父がいるかどうかという重大な問題を抱える僕が、だ!

落ち着こう。

さっきも繰り返し考えたが、
僕の家に父が来ること自体は変わったことでも間違ったことでもない。
仮に父と彼女が一緒に居たからといって、
僕が妄想するようなことが起こるとはとても思えない。
たとえ父が、
『年末になってキャバクラに多額のつけがあることが判明し、
その上カルチャーセンターで知り合った女性と親密なメールを交わしている』
男だとしても、息子の嫁と間違いはおかさないだろう。
そこまで向こう見ずな人間ではないはずだ。
でも、でもだ。

僕はがらがらの車両で座りもせず、血走った目で流れる風景を眺めていた。
自宅マンションのロビーにたどり着くまで、
ほとんどなにも考えず、熱に浮かされていたように思う。
われに返ったのは、ロビーで声をかけられたときだ。
「なあ」
ロビーには無精ひげでよれよれのジャンパーを着た父が所在なげにたたずんでいる。
「本当のお義父さんかわからないから開けられないって言うんだよ。
そりゃあ盆に一回会ったきりだけど……おまえの嫁さん、ひどくないか?」
0235羊娘のお正月15/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 21:51:22.31ID:MDm2Ni8M
玄関のドアを開けても、彼女は出てこなかった。
それどころか、誰もいないかのように静まり返っている。
「帰ったよ」
返事はない。
「あのさ、父さんのことだけど」
台所をのぞいてみたが姿はなかった。
代わりに細切りにされた大量の大根とドライフルーツがある。
そういえば「おせちを作ってみたい」と言っていた。
これが彼女なりの「おせち」なのだろうか……無理はしなくてもいい、と言ったのだが。
まな板の上にまだ切られていない材料があるので、料理はまだ途中らしい。
「どこにいるんだい?」
返事はない。

僕はまずトイレのドアをノックしてみて、それからノブをひねる。
中には誰もいない。
寝室を開けてみるが、いない。
もちろんリビングにも人影はない。
風呂場も開けてみるが、いない。
ふと思いついてバスタブのふたを開けてみると大量の毛があってここか! と思うが、
よく見たら昨日刈った毛だった。
バスタブで漬け置き洗いしていたらしい。
やっぱり「ああいうこと」をした後の毛も洗って使っていたのか。
ちょっとショックだ。

だが、それはそれとして
彼女がみつからない。

もしかして本当に留守なんだろうか。
だがコートも財布がはいったバッグも置いてあるし、出かけたようには思えない。
それに玄関を通れば、父と鉢合わせしたはずだ。
いや、裏口を通ったのかもしれない。
僕は非常階段を降りて、この家から遠ざかっていく彼女を想像した。
なにもかも捨てて、僕から逃げていく彼女。
0236羊娘のお正月16/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 21:59:25.95ID:MDm2Ni8M
後から考えれば、僕はよほど動転していたのだと思う。
彼女が財布も持っていないと承知していたにも関わらず、
海を越えた故郷に帰ったと思いこんだのだから。
追いかけるしかない。
まず引き出しを開け、パスポートを出す。
それから荷造りだ。
僕は押入を開け、トランクを取り出す。

そしてトランクの隣に座っていた、彼女と目が合う。

「あの」
「ええと」
「ごめん」
「ごめんなさい」

思わず謝ってから、互いに「なんで謝ったんだろう」と顔を見合わせる。

「その……なにやってるの?」
「怒らない?」
「怒らないから」

彼女はしゅんと肩を落とし、ひざを抱える
「さっき、お義父さまが来たの」
「うん」
「でも、よく考えたらお義父さまに会ったのは一度だけだし、
そのときと様子も違うし、本当にこの人かなって」
「わかるよ」
お盆に会ったときの悠々とした恰好と、今日のよれよれ姿。
知らない人間が見たら、確かに同一人物か疑うところだ。
「『おれおれ詐欺』というのに気をつけなきゃ、って思ったし」
「うん。でもおれおれ詐欺というのは違うものかな。
そんなことで怒らないよ」
「ううん」
彼女は押入の奥に遠ざかるように身をよじる。
「でも本当は、お義父さまだってわかってた。
わからなかったのは、
お義父さまを迎え入れるのと、入れないの、
どっちがあなたが喜ぶことなのか、ってこと」
0237羊娘のお正月17/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 22:07:41.24ID:MDm2Ni8M
僕の家の押入はごく当たり前の奥行きしかないはずなのに、
彼女がすごく遠くにいるように思える。
「本当はしなきゃいけないこととか、逆にしちゃだめなこととか、
嫌われるかもって思うとわからなくなってしまう。
そう考えたら情けなくなって、
あなたから離れなきゃ、一人立ちしなきゃいけないのかな、って。
もしかしたら実家に帰った方かいいのかも、なんて馬鹿なこと考えて」
「で、押入を開けて」
「うん」
「トランクを出して」
「うん。どうしてわかったの?」
「いや、だってさ。そうじゃないと君が入るスペースないし」
「頭いいねえ」
「出したトランクはどこにやったのさ?」
「……」
「もしもし?」
「……宅配で空港に送っちゃった。どうしよう」
「……ま、まあ、取りに行けばいいよ! 送り返してもらえるかもしれないし!」
「送ってから馬鹿なことしたー、って気づいて、
なおさらどうしたらいいかわかんなくなって」

ますます押入の奥に遠ざかる彼女に、僕は手を伸ばす。
指先が、いつもの、ふわふわの頭に触れた。

「あのさ。僕もわりと、馬鹿みたいなことばかり考えているんだ。
君が僕だけのものじゃなきゃいやだとか、ほかの人と話すとむかつくとか、そういうこと。
だから」

そのあと、何と言おうとしたのかはよくおぼえていない。
僕の父が玄関をがんがん叩き「いいかげん中に入れてくれ、寒い」とがなり始めたからだ。
0238羊娘のお正月18/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 22:16:06.83ID:MDm2Ni8M
**

結局、僕たちは不本意ながら、父と大晦日を過ごすこととなった。
紅白歌合戦と両親の電話越しの夫婦喧嘩をBGMに年越しそばを食べ、
十二時になったらTVを消して、どこかわからない遠くから響く除夜の鐘に耳を澄ませた。
その後、おせち作りが間に合わない、とやっきになる彼女を手伝い、
言われるままに材料を刻んで鍋に放り込んだ。
やっぱり、僕が知っているおせちとはなんだか違うものを作っていた気がする。
そんなことをしている間に、夜があけた。

日が昇るほんの少し前、僕たちはベランダに出てみた。
外に出たことどころか生まれてきたことを後悔するくらいの寒さに固まる僕に、
彼女が身を寄せる。
いや、抱きしめて、暖めようとしてくれているのだ。
毛は剃ったはずだが、彼女の肩も胸も頬も、僕よりずっと熱かった。
冷たいのは、こめかみから生える角だけだ。
僕はその角を両手で包んで、あのときなにを言いたかったのか思いだそうとした。

「あのさ」
「なあに?」
「僕はわりと、馬鹿みたいなことを考えたり、したりする方なんだ。
去年はずっとそうだったり、今年も、そうかもしれない」
「馬鹿みたいなことって、会社があるって、嘘ついたり?」
「気づいてたんだ」
「そりゃ、気づくよ」
彼女はぷうと頬をふくらませる。
「ほんとは、大晦日なのに一人なんて嫌だもん。ついていい嘘とだめな嘘があると思う」
「ごめん」
「ふつうは、すぐ謝るべきだと思うよ。帰ってきたときに謝るものでしょ」
「だってばたばたしてたから」
「一人でさびしいときに、酔っぱらったお義父さんがなんか言ってきたりするから
パニックになっちゃったんだよ? 
そもそも家にいてくれたらこんなことにならなかったのに」
「だからごめんって。いや、僕は言いたいことがあってさ」
「ねえ」
彼女は僕の言うことなど気にしない、という風に、顔を横に向ける。

いや、
0239羊娘のお正月19/19 ◆vpePLp7Z/o 2014/12/17(水) 22:22:30.31ID:MDm2Ni8M
「ほら、出てくるよ」
昇ってくる朝日に、顔を向ける。
今年初めての陽光が、彼女の白い毛を黄金色に変える。
僕が触れたままだった角が、少しずつ温かみを帯びていく。
彼女は真っ赤に凍りついた頬をゆるめ、笑みを作った。
「いい一年にしようね」
「うん」
僕は、彼女の角を撫でながら応えた。
そのときには、言おうと思っていた言葉は朝風に吹き流されて、
頭のどこにもなくなっていた。

彼女はまた少し頬を赤くして言う。
「あの、くすぐったいから、角触るのやめて」
「……くすぐったいの?」
「うん」
「……わりと、子供とかに触られてるじゃない。平気そうに見えたけど」
「子供は平気だよ。でも、なんか、触り方がやらしい」
「なんで子供はよくて僕はだめなんだよ!」

その五分後、僕はベランダで彼女の頭を撫でくりまわしているところを父に見られ、
三人とも無言でおせちを囲むことになる。

僕たちの一年は、そんな感じで始まった。
0241名無しさん@ピンキー2014/12/19(金) 15:32:18.90ID:0jxTVV2a
ヒツジ娘さんかわいい
文化差とかめんどくさくぐるぐる考えてる感じとか面白かった
表面上はいちゃいちゃしつつ悩んでるんだろうね
0242保守2015/01/10(土) 07:44:34.60ID:VueTbAkC
保守
0243犬の人 ◆PN..QihBhI 2015/01/24(土) 17:57:04.74ID:C92CJLU3
 人と魔物や亜人が共に生活をするモンス大陸の北方に位置する街、トラシュル。
 切り立った山や澄んだ河川、湖が周囲を囲う自然豊かな地域である。
 そしてトラシュルには神惚花と呼ばれる花の伝説がある。
 神も惚れる程に美しい花と呼ばれる神惚花の加護を得た者は、如何なる魅了の力も天使の囁きにも魔の誘惑にも決して心奪われることは無い。
 そのトラシュルから少し離れた森を抜けた先にある切り立った崖。
 崖を見上げるように立つ一人の青年。
 青年の名はエイリーク。
 エイリークの視線の先には崖の窪みを利用して作られた大きな鳥の巣があった。
 鳥の巣から落ちたであろう羽を摘み上げて羽の大きさや細部を確認している。
 茶色の羽は二の腕程の大きさをしており大きな鳥の羽であると誰もが想像するだろう。
 だがエイリークはその羽から鳥では無いものを想像していた。
 思い浮かべたのは猛禽類の四肢に人の身体と頭を持つ亜人種族。ハーピーである。
 そう、この巣はハーピーの住処なのだ。
「崖を登るの大変だなぁ」
 溜息を吐きつつ持ってきた荷物で崖を登ろうとすると青年の上を大きな影が横切る。
「え?」
 何の影か確認しようと空を見上げる青年を囲うように黒い影が円を描いていた。
 大きな鳥の姿をした影はゆっくりと青年を中心に回り青年が逃げればいつでも青年を捕まえに降りてくるだろう。
 螺旋を描くように降下する姿は鷲か鷹を彷彿とさせる。
「何者ですか」
 ただの鳥と違い知能のあるハーピーは突如現れたエイリークを出迎える。
 その顔には疑いの表情が浮かんでいた。
「僕はトラシュルのエイリーク。訳あって崖を登りたいんだ」
 崖を登るという行為についてハーピーが不審そうにエイリークを見つめる。
 茶褐色の羽毛に包まれた下半身を持ち足の先には巨大な爪が尖っていた。
 羽毛と同じ茶色の髪は首元で止まっている。膨らみかけの小さな胸は彼女が女性である事を分からせている。
 ハーピーらしく小柄なその容姿は美しいというよりも可愛いという表現が似合うだろう。
「崖の先の村に用があるんだ」
 鈴を転がしたような美しい声で囀るように喋るハーピーにエイリークは挨拶を始めた。
 エイリークは生態研究家のような仕事をしている。
 各地の種族の話を聞いたりして本を執筆し生計を立てているのだ。
 基本的にハーピーは外敵に対して警戒心が強い種族だ。
「そうですか。回り道をすると数日はかかってしまいますものね」
「うんそうなんだ」
 そういうと彼女は少しだけ眉根をよせると両手を羽ばたかせてふわりと浮いた。
 バサバサと音を立てて風を巻き起こす。
「崖を登られては邪魔ですし運びますわ」
 すると爪が食い込む寸前の力でエイリークの肩を掴むと大空へと舞い上がる。
 眼下には無数の針葉樹の森が広がっていた。
「う、うわあ」
 人の身では決して味わえない天空の光景に心臓の鼓動が早くなる。
0244犬の人 ◆PN..QihBhI 2015/01/24(土) 17:57:45.43ID:C92CJLU3
 するとエイリークからえもいえぬ芳香が漂い始めた。
「なんだこの甘いにおっい」
 ハーピーがその芳香を嗅いだ途端に空を蛇行し始める。
「なっ、お、落ちる」
「ふああっ」
 辛くも彼女の巣へと軟着陸した二人はもつれあう。
 枝葉を崖の窪みに器用に組み入れたその巣は二人が寝そべるだけの空間しかなかった。
「エイリーク、んっいい匂いだな」
「あ、ありがとう」
 エイリークの芳香は神惚花の加護を受けている。
 それは魔を酔わせる力を持っていた。
「エイリーク、私と、ブレジィアと子作りしよう」
 彼女はとろんとした目でエイリークを押し倒す。
 エイリークはその状況に慣れているのか平然としていた。
 魔を酔わせる力とは発情させる力なのだ。
 当然今回が初めてというわけではない。
 エイリークは彼女の服を剥ぎ取り小ぶりな胸へ舌を這わす。
「んっあ」
 胸の頂きは固くとがり快感を伝えていた。
 エイリークはその突端を舌で転がし彼女の反応を楽しむ。
「んっ、んうっ」
「子作りしたいなら僕を本気にさせてよ」
 そう言うとエイリークはズボンを脱ぎ始める。
 まだ半分程度しか屹立していない雄芯をブレジィアの口元に寄せた。
 ブレジィアはその小さな口を開いてエイリークの雄芯を迎え入れる。
「んっ、んぐっ、んっ」
「君の舌は暖かいね」
 雄芯を包むように舌が動きエイリークの雄芯が少しずつ固く大きくなっていく。
 完全に大きくなるとブレジィアの口には収まりきらなくなった。
「んぐぐぐぅ」
「うん、もういいかな」
 エイリークは羽毛をかき分けると陰唇に触れる。
 他のどこよりも熱いそこはじんわりと濡れ始めていた。
 羽毛に隠れた陰唇へ指を這わせゆっくりと奥へと進ませていく。
「んっあっはっ」
 柔らかな肉を開くと糸をひくように熱い蜜があふれてくる。
 彼女の愛蜜だ。
「入れてもいいね」
「ひぁっあっまっ」
 待ってと言おうとしたブレジィアを抑え込みエイリークは自らの雄芯で彼女の中を押し広げていく。
「あっぐ」
 ブレジィアの中で何かを引き裂く音が聞こえた気がした。
0245犬の人 ◆PN..QihBhI 2015/01/24(土) 17:59:26.13ID:C92CJLU3
 それは処女としての証だった。
「あっ……はぁ、はぁ」
「大丈夫?」
 エイリークは涼しい顔でそう問いかける。
 別に何も気に留めた様子は無い。
 むしろこうなるのを見越して雄芯を入れたかのようだ。
「はぁ、エイリークの、いじわっ、る」
「そうだよ。気づかなかった?」
 ブレジィアの中をごりごりと雄芯が動き初めて異物を受け入れる膣道を蹂躙する。
 雄芯には愛蜜とともに純潔の証が混ざり赤く彩っていた。
 エイリークはその色に満足そうに口元を緩める。
「こんなに感じているんだから痛くないでしょ」
「あっ、やっ、いた、あっ、ん」
 時折感じる身体を裂くような痛みにブレジィアの身体が硬直する。
 だがそんな事をお構いなしにエイリークは翼を抑え込み雄芯を抜き差しする。
「んあっ、あっ、エイリークっ」
「気持ちいいよ」
 エイリークの雄芯は血と愛蜜が混ざった色をしていた。
 鳥のさえずりのようなブレジィアの嬌声が響き渡る。
「んああっ、あっ、いたっ、あ」
 ブレジィアが喘ぎ声をあげる中エイリークは彼女の胸を揉み続ける。
 ハーピーにつきものの小ぶりな胸は感度が良いようで乳首を指が掠めるたびに彼女が震える。
「あっ、ひぁっ、あっ」
「可愛い乳首だね」
 エイリークはブレジィアの腰に手を回し勢いよく持ち上げて態勢を入れ替える。
 鳥の身体は軽く簡単に動かされてしまう。
 今度はエイリークが寝そべりその上にブレジィアが乗る騎乗位の体位になった。
「ひああっ」
 エイリークの手が翼を掴み雄芯は荒れ狂うように突き上げられる。
 逃げる事も出来ずにブレジィアは喉を逸らせて悲鳴のように喘ぎ声をあげた。
「ひあっあああっああっ、あっあっあっ、あああっ」
 ぐちゅぐちゅと音をたてる程に愛蜜があふれエイリークの身体を濡らしていく。
 ブレジィアの羽毛は濡れてべったりとしていた。
「ああっ、あんっ、えいり、エイリークっ」
「っく……うん」
 エイリークの腰が勢いよく上がり雄芯がブレジィアの中を深くえぐる。
 彼女は彼の名を叫びながら絶頂へと達する。
「エイリークっ」
「いく……うっ」
 雄芯からどくどくと真っ白い子種が放たれた。
 子種はブレジィアの膣道の奥深くと穢していく。
0246犬の人 ◆PN..QihBhI 2015/01/24(土) 18:00:28.70ID:C92CJLU3
「うっ、はぁ、はぁ。気持ち良かったよ」
「えいり、エイリークっ」
 ブレジィアは未だ冷めぬ熱を帯びながらエイリークの雄芯から身体を離す。
 どろりと真っ白い子種がブレジィアから垂れ落ちる。
「はぁっ、エイリークっ」
 熱で浮かされたままブレジィアはエイリークの雄芯に舌を這わしていく。
 普通の人よりも幾分か長く細い舌は器用に雄芯を包むように舐めまわしていた。
「う」
「エイリークの綺麗になったね」
 愛蜜と血と子種で濡れていた雄芯は唾液で光を反射し綺麗になっていた。
 エイリークはその雄芯を確認するとズボンにしまいこむ。
「エイリークの子種大事にするからね」
 ブレジィアは頬を染めながらエイリークの胸板に顔を埋めてエイリークの芳香を力いっぱい吸っていた。
 それはどんな魔も狂わせる魅惑の芳香。
「ありがとうブレジィア」
「ふふっ、上に行きたかったんだよな」
 そう言うと両翼を広げて空へと滑り出す。
 そして再び足の爪でエイリークを掴むと両翼を羽ばたかせ上空へ舞い上がる。
「うわっ」
「ふふふっエイリークの頼みなら断れないからな」
 エイリークの身体はブレジィアに引きずられるように崖の上へとたどり着いた。
「ありがとうブレジィア。またね」
「うんエイリーク」
 エイリークは別れを告げると崖の先の村へと旅路を急ぐのだった。

-終-
0248名無しさん@ピンキー2015/03/13(金) 19:11:43.77ID:l1WNwQg7
性別のない人外ってどう扱うか悩むけど
カップルになった人間の性別に合わせてくるのも人外っぽいかもしれないな
0251名無しさん@ピンキー2015/05/19(火) 18:19:39.71ID:WTWhB6Do
人外もの好きなんだけどネタがない
話思いついたら投下するね
0252名無しさん@ピンキー2015/06/09(火) 05:12:29.02ID:4Nb076uU
映画、トゥモローランドが人間×人外かなあと思いました!
詳しく話すとネタバレになっちゃう
0255名無しさん@ピンキー2015/08/17(月) 23:35:12.71ID:3dD4fpZI
今テレビでやってる「モン娘」が男女逆なら超どストライクなんだが
ディスってるつもりはない、女が異種族に孕ませられるシチュが好きなもんで
02572552015/08/18(火) 04:46:20.98ID:U4ydMoQ5
例えばさ、ラミアって男版あるのか?あるとして確か爬虫類のアレって2本Vの字な感じで生えてるはずだから

主人公(女)に最初は一本、そのうち2本楽に入るようになっちゃったり

牛?つーかケンタウロス?のでっかいのを…からのスライム(男)で物理的に大きい×××じゃないんだけど、子宮いっぱいにスライムが〜とか

ハーピイ(男)はどうするんだ?とりあえず主人公(女)に卵ボコボコ生ませたり無理か鳥類わからん

なんかチラシ裏っぽくなってしまってすまん
0258名無しさん@ピンキー2015/08/19(水) 22:01:38.43ID:p/qOsWhb
人外サディスト向けは無いのかな…
そもそも自分以外に居るのか
0259名無しさん@ピンキー2015/08/24(月) 00:33:22.86ID:4dZbLNpv
最初は愛情を頼りに恐る恐る繋がりつつも
段々と人間では得られない異形の交接に夢中になり、
脳味噌ドロドロになる快楽漬けってのが個人的に好み
0261名無しさん@ピンキー2015/08/29(土) 04:07:37.66ID:ttQGjLsu
サイレントヒルのスレが見当たらないからバブルヘッドナースで書いていい?
0265 ◆se.eiIUl2E 2015/08/31(月) 01:16:36.26ID:fvV8yuDZ
書いてみる。因みにアーケードでは必ずナムボディで一回死ぬけどみんなそんなもんだよな?
0266名無しさん@ピンキー2015/08/31(月) 01:59:17.54ID:fvV8yuDZ
 この街には観光できていた。所謂自分探しと言う奴であり、静かな観光地で自分を見つめ直
そうとそう決めていた。見る物は全て見て、遊べる物は全て遊んでみようと。
 しかし、この街がおかしくなり始めたのは見知らぬ錬金術の本を手に取ってからだ。
 気がつけば周囲は濃霧に囲まれ、街は異様な怪物達が自分に襲い掛かって来る。
 あの不出来な肉のかたまりのような存在から、犬のようななにか。
 鉄パイプを手にそれらの相手をするがキリがない。出口の見当たらない街を彷徨っている
最中、巨大な病院を見つけた。
 病院なら食料も備蓄されているかもしれない。ほとぼりが冷めるまで隠れているつもりで
病院へと上がり込んだ。
 静寂に包まれた病院は外の濃霧によって不気味さを醸し出していた。
 事務室に上がり込むとそこには保存食が段ボールで置かれており、一つの安心を得ながら
適当な病室へと運び込む。
 落ち着いた所で錬金術の本に目を向ける。そこに書かれていたホムンクルスという存在に
目を引かれた。
『ホムンクルスはフラスコの中の小人であり、科学に塗れた世界では表に出して歩かせる事
等到底不可能。しかし、そこに魔術的要素が加われば一気に現実味が増して行く』
 おそらく表で暴れているのはホムンクルスと呼ばれる存在だろう。灰色の肉体を持つとも
書かれており、その特徴が表で見たのと一致する。
『そして動かすに当たって必要なのは心を付加させることである。完成した心を与えるのは
今だ成功していらず喜怒哀楽を与えるのも難しい。それよりもその感情だけでは歩いたのち
に食料を求めようとはしない』
 自分はここに来るまでに何度も襲われている。それはあの化け物達が自分を食料と見なし
ているのであれば合点が言った。
『まずは七つの大罪と呼ばれる要素を与えるべきであろう。しかし、どれか一つでも与えた
時点でその感情に合わせた身体を構築して一人歩きし始めていく事を注意されたし。例えば
憤怒なら暴れる為に肥大化した身体を作り、暴食なら犬のような形状を構築する。またその
身体によって身体維持の生存条件が変化する』
 途中で見た犬のような何かは暴食の権化だった。一歩間違えていれば喰われていただろ。
『例えば、色欲なら』
 次の瞬間、部屋の扉が外から叩かれる。鍵自体は閉めているが、何と外による力が強過ぎ
て一気に金具その物が外れかけてしまっていた。
0267名無しさん@ピンキー2015/08/31(月) 02:31:33.73ID:fvV8yuDZ
 扉は五秒と持たず大胆に開けられた。開けたのは人間の女性の身体を象ったホムンクル
ス。
 しかし、その顔はまるで複数の泡が立ったようにぶくぶくに膨れており、辛うじて顎の輪
郭と口の存在が確認できる手度だ。恐ろしいのはそれだけでなく、手にはメスを握ってい
る。
 ああぁ……と甲高い声を上げる女性のような存在。
 嫉妬か、虚飾と言った所か。人間モドキの分際でナース衣装を身に纏っていた。
 こちらも生きる分に必死だ。鉄パイプを手に取り、伸ばしてくる手を打ち払い、その頭を
勢いよくぶん殴る。
 相手はメスを落とし、地面に倒れ込む。
 しかし、それで倒せた訳ではなく、足下に伏せただけで足を掴み、自分の動きを妨害しだ
す。
「離せ!」
 空いている足で蹴り飛ばそうとした時に初めて、相手の背にもう一体いることに気がつ
いた。
 気を取られている隙に飛び込んで来たナースに胸ぐらを掴まれ、身体が背中にある窓へ叩
きつけられた。
 その衝撃で手から鉄パイプを落としてしまい、カランカランと虚しい音が鳴り響く。
 畳み二畳半程度の個室の壁際。逃げる空間は左手のベッドの上だけで唯一の出口はナース
の後ろ。甲高い唸り声が自身の恐怖を煽った。
 死を覚悟して目を瞑る。
 だが、次の感覚は苦痛ではなく別の感覚。
 唇に当たる柔らかな弾力。その口を吸い込もうとする僅かな吸引。
 そっと目を開けると、そこにはぶくぶくに膨れ上がった化け物の頭部。それを見て何事か
を理解した。
 化け物ナースとキスをしていた。
 動揺したせいで思わず口が開き、しめたように舌が口の中へと滑り込む。
0269名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 00:51:17.44ID:F0suuhhV
執筆が遅くてすまぬ。
そこまで凝った内容にする訳じゃないからなるべく早く終わるようには心がけるよ
0270名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 01:46:54.37ID:F0suuhhV
 ぬらりと唾液のたっぷり乗った舌が自分の舌に触れる。
 まず舌の尖端同士をくっつけ、円を描くように舐め回し舌の上に舌を被せる。唾液の量は分泌
腺が壊れているのか、その粘度は例えるであれば生臭い蜂蜜。そしてその舌の長さは人間のそれ
とは段違いであり、奥に侵入した舌が口蓋垂に触れるほどである。
 ん、んんぅ……。
 おぞましくも誘惑するような声を上げるナース。その声を聞いた時、悲しいかな僅かにこ
のまま大人しくしていればいずれはと期待してしまっていた。
 化け物とはいえ、手を伸ばし、短いスカートの中へ手を伸ばすとそこには肉付きのいい尻
肉。キスのため密着している二つの巨塊は人間なら間違いなく一目を引いていた。
 今現在口の中に侵入している舌。分厚く僅かに体温があり、口から溢れてしまう量の唾液
を放つこの舌で自分のモノを舐められたらどんな気分か。
 そんな事を考えている最中、足を掴んでいたナースがメスを持って這い上がる。
 腹に当たった冷たい感触に一瞬の恐怖を覚えるが次の瞬間にはズボンと下着を切断。
 いきり立ったモノがナースの鼻先で揺れ動く。
「ん、んんー!」
 キスをされている最中に竿が握られ、生臭い蜂蜜と称した唾液が尖端から毛の生えた根元
へと滴り、馴染ませるかのように細い五本の指が前後へと動き始める。
 そのモノにキスをしているナースが尖端をゆっくりと撫で回す。スナップを利かせ掌と五
本指の感触が自身でいじるより何倍も気持ちいい。
0271名無しさん@ピンキー2015/09/02(水) 02:28:37.62ID:F0suuhhV
 このナースは色欲を象徴している。はっきりと言えた。色欲の説明の続きにはこうあった。
『存在維持に必要な体液を吸った存在は獲物の状態を体液から理解する。弱い場所、されたい
趣向が筒抜けとなり、獲物を完全な支配下に置こうと快楽へと陥れる』
 キスをするナースがもう片方の手でナースコールのボタンを押した。自分の唾液からされた
い事が筒抜けとなったナースにはもはや抵抗はできない。
 尖端を包んでいた手が消えると這い上がっていたナースが尖端に小口の唇でしゃぶりつ
く。
 ナースの口の中には歯が一本も無い。体液を啜るだけの存在には意味は無いとして抜け落ち
たかはわからない。しかし。歯の無い歯茎の凹凸で左右にもごもごと動かされれば、歯では
絶対に味わえない刺激がそこにはあった。
 ごりごりとした感触だが痛みはない。シリコンのブラシで擦られているようだ。
 入り口だけでこの歓迎。しかし、ここからだ。
 凄まじい吸引力で吸われた口内には蜂蜜を浴びた蛇が獲物を待ち構えていた。
 長い舌が尖端からカリを通り、竿へとぐるぐるに巻き付く。根元に口をつけ、そこから舌
を出して袋を舐めるあたり本当に長い。
 その巻き付かれた状態で相手の首が前後へと揺れた。
0272名無しさん@ピンキー2015/09/04(金) 02:09:21.62ID:lSX3Optt
 まるでバネが巻き付いたかのような波状的刺激、一段目のベロが通ったと思ったら二段目、三段目の
刺激が続けて襲う。その際にぐいぐいと締め付けられ、刺激と苦しさが伴い無意識に力んでしまう。
 そして、再び前に顔を押し出すと再び刺激のウェーブが何段も重なり、今度は緩まった事で力に緩急
が出来て行く。
 もごもごと口の中で動く感触はたこ壷の中にモノを突っ込んでいるような気分をさせられる。実際こ
の口は自分の体液を啜ろうとする軟体生物の巣窟だ。
 蛇のようにちろちろと尖端を舐め回し、ぐちゃぐちゃに入り乱れる口の中でモノを一心不乱にかき乱
す。
「ん、んん!!」
 出る、そう言いたかったがキスで封じられて声は出ない。ただ、言葉よりも早くその口の中へと白い
体液を流し込み、先ほどまで刺激し続けた舌が変わらずもっと出せと言わんばかりにその口の中で乱れ
る。
 下のバブルヘッドナースは満足したのか口を離し、代わりにキスをしていたナースが自分をベッド
の上へと投げ飛ばす。
 自分としてはもうしばらくぶりに抜けたからもう逃げてしまいたくもあった。しかし、ナースが上
着の胸元のボタンを引き千切り、谷間を強調しながら近づくとそんな気分も一転してしまう。
 薄汚れた乳白色の肌に浮かぶ灰色の乳首。目の前に迫るおぞましい頭部にある魅力的な唇。
 抵抗せず残りの服を全部脱がされるとその後ろからはナースコールで呼ばれた複数体の同じ魅力を
持つナースが六人もいればぎちぎちの個室へと押し寄せた。

 アレからどれほどの時間が立ったかわからない。顔は上四方固めのように胸で顔を押さえ込まれて
いるため長らく光も見ていない。耳で感じるのはぴちゃぴちゃとなる水滴音と彼女達のおぞましい歓
喜の声。
 身体に感じるのは延命の為の献血の痛みと残りは彼女達の唇と舌の感触。何人かは見えないが、も
う何度も白い液を噴き上げたモノは複数人に唇で遊ばれ、脇から脇腹に掛けて舌が滑る。
 自分の両手には胸の感触が伝わり、足の裏には硬い乳首で筋をなぞられていて今でもくすぐったく
感じる。
 もはや逃げられるとも思わないし逃げようとも思わない。もはや餌となった自分には何もすること
ができない。しかし、不幸だとは思わない。もう何も考えず、ただ気持ちよくなってればいいのだか
ら。

終わり
0273名無しさん@ピンキー2015/09/04(金) 02:10:13.37ID:lSX3Optt
うん。自分で書くとやっぱり辛いな。
0276名無しさん@ピンキー2015/09/04(金) 16:09:36.30ID:4fBAFSyO
乙でした。

夜にでも自分も投下します。
定番モノなので需要があるかはわからないけど。
0277勇者と魔王の一夜限り。 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/09/04(金) 20:41:06.93ID:4fBAFSyO
投下します。
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 勇者・志乃は紆余曲折の末、魔王城の最奥にたどり着きました。

「とうとう追い詰めたぞ! 魔王バアル!」

 光の剣を振りかざし、志乃は一人声を張り上げます。
 闇の中に、赤くぎらつく眼が光りました。

「おお志乃よ、よくぞ来た! この私に真の姿を現すことを余儀なくさせるとは、やはり予言の勇者と呼ぶべきか!」

 魔王バアルは咆哮を上げます。逞しい褐色の肌に白いたてがみを戴き、四本の腕を持つ身体を豪奢な装飾品で包んだ魔王は、しかし背丈が常人の倍はありました。
 鋭い牙、眼光、見るものすべてを恐れさせると言う魔王の威圧感に、歴戦の勇士である志乃もわずかに気圧されていました。
 しかし、そんなことで逃げ出す志乃ではありません。何せ、自分の背には世界中の期待がかかっているのです。
 そして何より、恐れる道理はありません。何故なら、勇者が魔王を倒し、世界に平和をもたらすことは、古来より定められた理なのです。
魔王に負ける勇者など今までもこれからも絶対に存在しないのです。
 どんなに苦境に立たされようと、必ず勇者が勝つ、世界はそういう風にできているのです。
 志乃は右手に握った聖剣に魔力を注ぎ込みました。

「行くぞバアル! 我が剣を受けてみろ!」

 自信に満ち溢れた志乃がまさに魔王に斬りかからんとしたとき、魔王バアルが右手をスッと上げました。

「まあ、待て。志乃」
「!? な、なんだ!?」

 出鼻をくじかれ、志乃はつんのめります。

「貴様、この世界における勇者と魔王の定めは知っていよう」
「……?? ああ、知っている。魔王は必ず勇者に倒されるということだろう」
「その通り。如何に力を蓄えたとて、勇者に勝てる魔王はおらん。だが考えてみてくれんか。そんな魔王は実は同情に値する存在ではないかと」
「な、何!?」

 思いがけないバアルの言葉に、志乃はうろたえました。

「どれほどの魔物に傅かれ、奴隷を侍らし、世界を恐怖と混沌に陥れようとも、最後は必ず勇者に倒される。空しいものよ」
「……っ、何が言いたい。それが魔王の定めだろうが」
「私は貴様が故郷の村を出て、王に謁見してから、世界中を旅し、魔物と戦う力を得、聖なる武具を手に入れ、尋常ならざる魔力を以って我が城に辿り着くまでの数年を具に見てきた。
時に忍んで行った街でうわさを聞き、時に配下の魔物に貴様を見張らせてな……そう、まるで貴様に恋をしているかのように」
「っな、な、な、なっ!!」

 思いもよらぬ魔王の言い草に、戦いばかりに明け暮れ、恋愛経験に乏しい志乃は見る見る顔を赤くします。

「そ、そ、そ、そんなことを言ってわたしを動揺させようなどとしても無駄だぞバアルッ! おおお前は必ずこのわたしが倒すッ!!」

 思いっきり動揺しながら、志乃は剣を構えました。

「ああ、構わん。私は貴様に倒されよう。だが、その前に私の望みを一つだけ叶えてくれんか」
「何!? ま、魔族と取引など……」
「たった一つだ」
0278勇者と魔王の一夜限り。 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/09/04(金) 20:41:37.15ID:4fBAFSyO
 バアルはずいと志乃に詰め寄ります。

「倒される前に、たった一度でいい。貴様を抱きたいのだ」
「は……はあああ!? ま、ま、待て、ちょっと待てッ!!」
「貴様は美しい……戦いのために傷つき、疲れた身体を引きずりながら、決して諦めぬその瞳の気高さは千の玉石よりも貴いものだ」
「お、お前一体何を言って……」

 バアルの大きな四つの手が志乃の腕に、腰に触れます。

「やっ、ちょっと……」
「見た目よりも女らしいのだな」
「ば、ばかを言うなッ!」
「貴様に倒される者の最後の願いだ……頼む」

 勇者は元来お人好しと相場が決まっています。志乃は切なげなバアルの声についに絆されたのでした。

「わ……解っ……んむっ」

 志乃が了解の返答をする途中で、バアルは志乃の唇にむしゃぶりつきました。

「んうっ、は、あぁ、ん、む……」

 魔王の長い舌が志乃の口内を存分に味わいます。ぞくぞくと志乃の身体に鳥肌が立ち、それを確かめるようにバアルは聖なる鎧を外しにかかりました。

「え!? ちょっ、あの」
「これを外さねば貴様を抱けまい。それにどうあろうと必ず貴様に倒されるのが魔王というもの……鎧がなかろうと剣がなかろうと、結局どの道なのだ」
「う……そ、そうなのか。なら自分で外す。お前には解きにくいだろう」

 志乃が革紐を解き、鎧を外すと、まるで重量を感じさせない魔法の鎧はふわりと床に落ちます。下に置いた剣をそっと遠ざけると、その瞬間バアルの四本の腕が志乃をかきいだきました。

「きゃあっ!?」
「志乃、待ったぞこの時を!」

 言うや否や、バアルは無理やり志乃の服を引きちぎりました。小ぶりながらはっきりと膨らんだ乳房や、程よく筋肉が付きながらも滑らかな曲線を持った下半身があらわになります。
 志乃は初めて怯えました。こんな寝台もないところで、魔王相手に肌を晒すことが急に恥ずかしくなったのです。しかし、どうしたことか、それ以上にバアルが並々ならぬ快楽をもたらしてくれるのではないかという期待がありました。

「待っ、や、なんか変……っ」
「くくく、効いてきたようだな。私の唾液には催淫作用があってな。どうだ、『そこ』が熱くはないか?」
0279勇者と魔王の一夜限り。 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/09/04(金) 20:41:59.74ID:4fBAFSyO
 二本の手に両腕を、もう二本に腰を押さえつけられ、冷たい玉座の床に組み敷かれて、志乃の鼓動は昂ぶりました。脚の間に割り入ったバアルの膝が志乃の『そこ』に触れ、志乃はびくりと身体を震わせます。

「あっ、あ……」
「どれ、味見をしてやろう」
「ひゃああっ!?」

 陰唇から陰核にかけてをバアルの舌がねぶりました。
 ぴちゃ、ぴちゃと音を立てて、バアルはゆるゆると唾液を志乃の中に送り込みます。熱を帯びてくる粘膜が自分のものでないようで、志乃は唇を噛みました。

「口から飲ませただけでこの効果だからな。直接舐めたらどうなるか、想像くらいはつくだろう。見ろ、もう物欲しそうにひくついているぞ」
「う、あっ、嘘……っ、っひ!?」

 もじもじしているうちに、バアルの指が志乃の蜜壷に埋め込まれました。指とは言っても、普通の人間のものよりもずっと太く長いそれは、まるで性器のように奥深くまで入り込みます。

「あっあああっ!? あ、あ、あうっ、やあぁ」

 困惑と快感の中で志乃の腰が揺れ、催淫作用のおかげで何倍も感じやすくなっているそこを、バアルの無骨な指が蹂躙していきます。

「駄目、だめええっ」
「何を言う、ここか? ここがいいのか? 腰が動いているぞ志乃!」
「いやっ、違うのお! あっ、あ、指、増やさないでぇっ」
「ほう、よほど好いと見えるな、唾液の作用か? それとも元からいやらしい身体をしているのか?」
「ひんんっ! やぁあっ、ちがっ、駄目、だ、め、あああ」

 わずかに志乃が腰を浮かせ、息を荒げはじめたところで、バアルはじゅぷりと指を引き抜きました。

「え、あれっ……」

 突然自分の中から消えてしまった質量を探るように、志乃は頭を起こします。そして見てしまいました。バアルが、その魔王という名にふさわしい巨根を自分の脚の間に宛がっているのを。

「ひっ……!?」
「充分に準備が出来たようなのでな。私と繋がり一つになろうではないか、志乃」
「あ、あ、はあああああ……っ」

 バアルが猛る肉棒を志乃の中にゆるゆると沈めこみ、志乃の肉の壁は快楽とともにそれを受け入れます。志乃は大きく息を吐き出さざるを得ませんでした。常人のものよりずっと大きく歪な形をした魔王の男根が、横隔膜を圧迫したからです。

「私の種族は生殖行為を行うことが少なく持ち物も退化してしまったのだが……やはり人間には少々大きすぎたようだな」
「あっ……は……」

 自分の体内に打ち込まれている太くうねった杭に、志乃は息もできません。
0280勇者と魔王の一夜限り。 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/09/04(金) 20:42:30.35ID:4fBAFSyO
「そら、見るがいい」
「んううっ」

 強引に身体を折り曲げられ、志乃は自分の恥部を深々と貫く赤黒い『持ち物』をはっきりと認識させられました。
 それが脈動していることも、人間のものと違って古木の幹のような形状をしていることも、そして自分はそれを根元まで銜え込んでいるわけではないということも知りました。
 バアルがゆっくりと抽送を始めます。

「んああ、ああ、あっ、あ」
「貴様の膣は小さいな志乃……ッ、見ろ、全部入りきっておらんぞ」
「あんんんっ、はああっ、ああ、あーっ」

 木のうろのような引っ掛かりが志乃の入り口を責め立てます。ぐんぐんと出し入れを繰り返すたびに志乃の身体は面白いように跳ね、バアルは愉快そうに牙をむき出して口の端を歪めました。

「いやっ、い、ああっ、はっ、あ、あはあっ」
「何が嫌なものか、これほど善がって悦んでいるではないか。これは私の唾液ではないぞ」

 結合部からぐちゅぐちゅと液体が零れ落ちます。それは持ち上げられた腰を伝って背中のほうにまで流れ出ていました。ところが、突然バアルが己自身を志乃の体内から引き抜きました。いやらしい糸が二者の間に光り、飛び散ります。

「ひゃあうっ!?」
「しかし、惜しいことだ」

 腰を高く持ち上げさせ、バアルが嘆息しました。灯かりに照らされた志乃の秘部がぬらぬらと光っています。バアルはまじまじとそこを見つめ、舌なめずりをしました。志乃の身体が羞恥に赤く染まります。

「や、やだ……見ないで……っ」
「この交接が終わったら貴様に倒される運命とはな」
「ああっ!」

 指の一本で裂け目をずぶずぶと弄び、赤く膨れた豆をちろちろと舐めると、志乃が身体を震わせました。

「折角の機会だ、隅々まで味わってやるとしよう」

 言うや否や、バアルはその長い舌を志乃の中に挿入しました。

「あっ、あああっ!」

 恥ずかしさと生暖かい感触に志乃は再び肌を粟立たせます。バアルは舌を蠢かせ、志乃の愛液をすべて舐めとるかのように出し入れを繰り返しました。
 舌先が志乃の最も奥、子宮の入り口にまで達します。本来ならまだ痛みを伴うはずの刺激でしたが、バアルの唾液の作用によってじわじわとそこも快楽に包まれていきました。

「んっうう、ああ……っ、あ、あ、あ!」

 膣の中で生き物のように動く舌がくにくにと子宮口をねぶります。
0281勇者と魔王の一夜限り。 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/09/04(金) 20:42:55.53ID:4fBAFSyO
「ひっ! いや、だめ、そこぉっ! いっ、いっちゃ……ああっ あああーーっ!」

 びくんと志乃はのけぞって、爪先をピンと伸ばして何度も痙攣すると、やがて脱力し力なく横たわりました。ぬるりと舌を抜き取ると、バアルは満足そうに笑います。あまり大きくない志乃の乳房をゆっくりと撫で回し、その頂点を優しくつまんで刺激しました。

「ん……んっ、はあっ……」

 バアルは絶頂の余韻に浸っている志乃の身体をくまなく撫で、いとおしげに眺めます。勇者とは言っても女、オスを昂ぶらせるのに充分な機能を備えています。秘部からはとろりとした液体が溢れていました。
 それを指で掬って舐めとり、バアルはぐったりした志乃の身体を反転させます。尻を突き上げさせ、ぱっくりと開いた秘裂に指を這わせると、志乃が呻きました。

「いい眺めだ……志乃、貴様に生命の秘術を施してやろう……」

 バアルは自らの陽根を二、三度志乃に擦り付けると――、一気に内部に突き立てました。

「ああっぐ!?」

 一度達した志乃の膣内はぬめりを以って容易にバアルを受け入れます。背後から突き入れられた巨大な質量に、
 肉の剣先が先ほど唾液をすり込まれた子宮口に当たり、志乃の肉壷はきゅっとバアルの肉棒を締め付けました。バアルの持ち物が体内で暴れ周り、志乃はあたりはばからず嬌声を上げます。

「ああっ、はあん、んああっ、あああっ!」
「くくっ、心地よいぞ志乃! 貴様の肉が吸い付いてくるようだ!」
「ひんんっ! だ、だめえ、あぁっ、中……奥、までぇ……っ、ふあぁ」
「そうだ志乃、もっと深く銜え込めッ! 貴様を送り出した者たちはどう思うだろうなあ!? 倒すべきはずの魔王と獣のようにまぐわっている貴様を見たら!」
「いやっ、いやあぁっ! やめ、あぁあっ」

 喘ぐ志乃を見て、バアルは満足そうに笑うと志乃の下腹部に手を伸ばしました。男性器を出し入れするたびにうねるそこを撫で、指の腹で優しくさすります。
 そして粘膜同士で繋がったまま、もう一度志乃の身体を仰向けにさせました。
 内部をえぐられるような強い刺激に志乃はまた小さく絶頂したように思います。

「あ、あ、あ、あぁ、バアル……っ!」

 いつの間にか志乃はバアルの巨躯にしがみつき、バアルを尚奥まで導こうと腰を振っていました。
 バアルは上の二本の腕で志乃の上体を抱え乳房を揉みしだき、下の二本の腕で尻たぶをこねくり回します。全身への愛撫に志乃は恍惚となり、物欲しそうにバアルの唇に自分のそれを寄せました。
 蕩けるような気分にさせるバアルの唾液がどうしても欲しくなったのです。

「んっ、ふ、ああ……バアルぅ……っ」
「くくく、嬉しいことよ志乃……自ら私を求めるとは」

 舌を絡ませあい、恋人同士のように深く繋がります。バアルが志乃のぴんと尖った乳首をつまむとまた志乃の膣内が収縮しました。
0283勇者と何たら2015/09/05(土) 01:25:21.16ID:XSyexgtb
規制食らってあと20時間ほど書き込めません
すみません\(^o^)/
0284名無しさん@ピンキー2015/09/05(土) 06:50:08.84ID:+AJ3Pzkt
最近やたらと連投規制厳しくなってるよね、ピンク板
焦らずゆっくりやってくれ
0285勇者と魔王の一夜限り。 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/09/05(土) 21:50:38.17ID:jcM4xU8h
「もうすっかりほぐれただろう」
「はぁっ、あっ、え、えっ?」

 大人の腕ほどもある逞しいものを、いまやほとんど根元まで飲み込んだ志乃はバアルの言葉に首を傾げました。

「いや、魔王とは悲しいものだ……これほどの快楽に勇者を陥れても、結局は倒される定めにあるとは。しかしな志乃……世界の摂理は魔王の生殖行為まで否定しているわけではないのだ」
「あぅっ、あっ、はぁん、お、お前、なにを言って……っ?」

 バアルの大きな手のひらが志乃の腹を撫でさすります。

「勇者の子宮を借りて魔王が子を生そうとも運命は干渉しない、ということだ」
「……っ!!」
「私がただ色欲に負けて貴様を抱いていると思ったか?」
「やっ、ああっ、やだぁ……っ!」
「今更遅い、志乃、貴様に我が子を産ませてやろうぞ!」
「ひっ、ああぁ、や、ああんっ!」

 あまりの快楽に、志乃は自分がしていることが動物における交尾と同義だということがすっぽり頭から抜けていたようです。

「ああぁっ! だ、め、あぁんっ!」
「本当に嫌がっているなら何故このように腰を振るッ? 声にも艶が失われていないぞ志乃! 強く優れた私の遺伝子を、貴様の子宮が欲しているのだ!」
「ひぃっ! あぁ、ち、ちが……っ! ぁああっ! いやっ! いやあぁっ」

 嫌とは言いつつも、志乃の脚は知らず知らずにバアルの腰を掴みます。
 結合の喜びと魔王の子を孕まされるという恐怖感が綯い交ぜになり、志乃の頭は何も考えられなくなってしまいました。

「あっ、あっ、あっ、だめ、あ、やっ、あんんっ」
「くっ、いいぞ志乃……ッ!」

 志乃は壊れたおもちゃのように口の端からよだれを垂らし、魔王による蹂躙を難なく受け入れています。催淫作用のある唾液をたっぷりと飲んだことも一因でしょう。

「我が子種を、貴様の胎内に注ぎ込んでくれる!」
「あんっ! ひあぁっ、も、だめ、バアル、いっ、いくぅ……っ!」

 呼吸を荒げるバアルの吐息が志乃の耳にかかり、志乃の性感をいっそう高めていきました。

「ああ、あ、あ、あ、ああああああああっ!!」
「くぅ……ッ、志乃……ッ!!」

 志乃が絶頂を迎えると同時に、バアルは志乃の身体の一番奥、その胎にどくどくと精液を吐き出しました。
0286勇者と魔王の一夜限り。 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/09/05(土) 21:57:44.33ID:jcM4xU8h
「あ……ぅ……」

 小さく呻き声を上げる志乃と、肩で息をするバアルの繋がった部分から、こぽりと白濁液が零れ落ちました。身体が大きい分、出すものも多かったのです。
 バアルが自分のものを志乃の身体から抜き取ると、もうどちらのものか判らない液体が志乃の腿を汚しました。
 バアルはぐったりした志乃を抱き起こし、顎をくいと持ち上げると、ほとんど意識のない志乃に口付けました。舌を引き抜くと唾液が糸を引き、志乃の胸に落ちます。

「んっ……」
「志乃、起きろ。次は貴様が私を倒す番だ」
「あ……」

 余韻の中でとろけていた志乃の意識が段々とはっきりしてきます。

「バアル……」
「なんだ、私を倒すのが惜しくなったか?」
「ばっ、ばか、そんなわけあるか」

 強がってみたものの、志乃は先ほどまでの自分の痴態が恥ずかしくてしょうがありません。魔王の玉座で魔王に抱かれて悦ぶ勇者など、恐らく前代未聞です。
 膣口から子宮にかけて、まだ甘く疼くように快楽が残っています。唾液の効果か、自分自身の肉体のせいか、志乃には判りません。

「そんなに好かったか。もう一度私のもので気を遣りたいというなら考えてやらんでも――ぐふっ!」

 調子に乗ったバアルの左頬に、志乃が右ストレートを叩き込みました。
 その瞬間。
 バアルの身体がぼろぼろと崩れていきます。聖なる武具がなくても魔王を倒せるというのは出任せではなかったようです。

「バアル!」
「ぬぅ、しまった……いきなりクリティカルヒットを叩き出すとは、さすが予言の勇者……」

 バアルは崩れ落ちる自身を見ながら、それでも不敵に笑いました。

「まあ、最後に貴様を私のものにできたのだ、良しとするべきだな」
「へ、減らず口を……っ」
「お前を抱けてよかった、ぞ。志、乃……」
「バアルッ!」

 志乃が思わず伸ばした手を取ることなく、バアルは灰になって消えていきました。
 荒涼とした風がどこからか吹き、バアルの遺灰を流し去ります。

「あ……バアル……」

 呼んでみても、返答はありません。ただ、脚の間を混ざり合った体液が伝い、床を濡らしました。
 志乃には解っていました。きっとこの先、普通に誰かと結婚して幸せな家庭を持つことはないだろうと。もう二度と、決して応えることのないその男に、志乃は恋をしてしまったようでした。

 勇者は魔王を倒し、再び旅に出ました。
 引き止める故郷の人々を振り返ることなく放浪の旅に出た勇者の行方を、今はもう誰も知りません。
 数百年後、再び魔王と名乗る者が現れるまで、人々は勇者のことを忘れていることでしょう。
 その魔王がバアルに似ているかどうかは――、たった一人だけが知っている秘密です。

終わり。
−−−−−−−−−−−−−−−−

定番モノで失礼しました〜
勿体つけてたった残り2レスっていうねw
自分の萌えワード盛り込んでるので共感してもらえるといいなあ。
0287名無しさん@ピンキー2015/09/05(土) 22:20:49.99ID:u6FdBGMF
悪くない。魔王と勇者は定番だがこんなオチがつくとはwww
0288名無しさん@ピンキー2015/09/05(土) 23:33:01.87ID:dqJUlj+q
人外×少女が好きだったから、このSSは どストライクだったわ。
乙!
0291名無しさん@ピンキー2015/11/21(土) 13:28:13.81ID:EyIwWOdG
保守age
0292名無しさん@ピンキー2015/11/25(水) 23:20:43.42ID:ZDapkEna
ネタ思いついたので明日か明後日くらい投下しますね保守
0295わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 22:47:59.51ID:L4TTvLtR
 『彼』に名前はなかった。
 人間社会から少々逸脱した存在であるところの彼には戸籍がなかったのである。
 とは言え、彼は完全に社会から隔絶されていたかといえばそうではなく、近年は特にインターネットを使って世間との繋がりを持つようになっていた。
 晴江の両親と彼の繋がりもそういったところから始まったということだったが、晴江にとってはそんなことはどうでも良かった。
(結局は単なるひきこもりじゃないか)
 というのが晴江の当初の見解だった。

 『彼』――、その生き物は、定型の姿を持っていなかった。人間が言うところの『定着型粘質性多肢属』である彼は、もちろん人間ではなかったし、人間の世界で人間のようには生きていなかった。
 かろうじて町外れの、小さな山の洞窟を利用した祠の中で、古くから彼を知る周りの人間によって助力を得ながら暮らしているのだった。
 前述のとおり名前というものはなかったが、呼び名がないのは不便であるとのことで、いつからか彼は『礎さん』『礎の人』と呼ばれていた。
 これも晴江に言わせれば、
「人間でないくせ、何が『ヒト』か」
 ということになるのだが。

 晴江が彼に嫌悪を抱いているのには訳があった。彼が人間でないからではない。
 晴江がまだ小学生のころ、事業を営む晴江の父が資金繰りに困り、『礎さん』を頼ったことがある。
 どういうわけか『礎さん』には資産があり、快く晴江の父に大金をほとんど無条件で融資してくれた。晴江の父はそれで難を乗り切り、今でも何とか商売をやっていられる。
 と言っても、晴江の家は決して裕福にはならなかったし、礎さんへの金の返済も毎月滞っている。そこで、一時は一家心中まで考えた晴江の父は、返しても返しきれない恩のために、まだ子供だった晴江を彼の許嫁に据えたのだった。
 晴江はそれこそ幼い頃から、「お前は礎さんのお嫁さんになるのだよ」と聞かされて育ってきた。
 単なる婚約者なら別に良かったのだ、と晴江は思う。
 父が『礎さん』に自分を売ったのだ、という認識は子供の頃から持っていた。一家心中しなくて済んだのはまあ有り難いが、礎さんは金で嫁を買ったのだ、と思うとやはり好感など持てるものではなかった。
 それに、人間でないものに嫁いで果たして幸せになれるのだろうか。
 聞いた話では、彼はこの町が戦前に拓かれる前からその祠に住んでいるのだという。
 だとすると相当なおじいさんではないか。たとえ人間であっても嫌な金持ちのヒヒジジイに嫁に出されるなんて、と晴江は身の上を嘆くしかなかった。
 礎さんの妻となるべく育てられた娘は、それでもそうやって生きる以外の方法を知らなかったのである。

 大学を卒業したら。
 それが晴江が独り身でいられる期限だった。
 高校、大学と、周りの友達が気兼ねなく恋愛し、結婚に夢を見ていることが、晴江には羨ましくてならなかった。
 高校生のころ、密かに同じ学年の男子生徒と恋愛関係になったことがある。しかし、それはすぐに露見し、晴江は厳しく叱責された。
 礎さんの嫁になるのだから、他の男などと付き合ってはいけない。晴江の父と礎さんが取り交わした決め事は、町内の人間の誰もが知っていたのだ。
 それ以来、晴江は誰とも恋愛などすることなく、時に恋をしても、その気持ちを無理矢理封じ込めて過ごしてきた。そのたびに、僅かずつ鬱積を心に貯めこみながら。

 晴江は、この春大学を卒業する。
0296わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 22:52:09.70ID:L4TTvLtR
 『礎さん』は人前に出ることがない。その姿の全容を知っている人間もいない。
 よって、晴江と礎さんに限っては、通常の結婚のように式を挙げたり、披露宴をしたりなどいうことはない。
 戸籍もないのでいわゆる結婚には該当しない。
 これから晴江がすることは、ただ礎さんの祠に居を移し、礎さんに尽くして暮らすことだけだ。

 まだ肌寒い風が祠の周りに植えられた木々を揺らす。
 『庭』と称すべきそれは、礎さんと交流のある近所の老人たちの手によるものということだった。
 晴江の荷物はあまり多くなく、手回り品以外の全てはすでに新居の中に運び込まれている。
 先日両親とともに挨拶に訪れた時に知ったことだが、おどろくべきことに、祠の中には人間が文化的に暮らすに足りる充分なものが備えられていた。
 明かりの灯る広いリビングに始まり、晴江が不自由なく使うためのキッチンもあり、上下水道から家電製品に至るまでを完備、絨毯も敷かれ、洞窟の中とは思えないほどの調度が設えられていた。

 祠の入り口を眺めていた晴江の一抹の不安は、両親を伴って挨拶に来た折、『礎さん』らしき姿が見えなかったことである。
 どうやって肝心の挨拶を行ったかというと――、パソコンである。
 誰か、というより主に晴江の母がなにか言葉を発するたびに、答えたのはリビングに置かれたパソコン画面の中の文字だった。
「嫁として必要なことは出来る限り躾けておきましたので」
 と晴江の母が言うと、モニタには
<<それは頼もしい限りです>>
 と返信が表示され、ついでに機械の合成音声がそれを読み上げる。そんな具合だ。キーボードは見当たらなかった。

 そしてとうとう晴江が祠に済むことになる第一日目が今日なのだが、晴江の両親は仕事を理由に来られなかった。晴江ひとりが新居を訪ねることになってしまったのだ。

(お邪魔します、だとおかしいし、ただいま、というのも違う、なんと言って入ればいいんだろう)

 祠の前で逡巡していた晴江だったが、日も傾きかけいい加減寒くなってきた。
 意を決して、事前に受け取った鍵を重厚な扉の鍵穴に差し込む。
「し、失礼します」
 洞窟を塞ぐコンテナのような扉はぎいいいい、と低い音を立てて開いた。
 祠の中は真っ暗だった。が、晴江が一歩足を踏み入れると、パッと眼前が明るくなった。センサーライトが点灯したのだ。晴江は扉を閉め、鍵をかける。
 緊張で手のひらに汗をかいた。挙動不審にならないよう気を付けながら、晴江はまずリビングに向かった。礎さんとコミュニケーションを取れる場所はそこしか知らない。
0297わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 22:55:27.32ID:L4TTvLtR
 晴江はリビングのソファに鞄を下ろし、パソコンの前に陣取った。
「勝手に上がらせていただきました」
 と断ると、ややあって、
<<今日からあなたの家です、問題ありません>>
 と返事が来た。中性的な機械音声が読み上げる。続けて、
<<私には人間の飲食物は必要ありません キッチンもお好きに使って結構ですので、どうぞお茶など飲んでください>>
 とパソコンが言った。
 晴江はその言葉に従って台所に入った。ラックの中にインスタントコーヒーや紅茶の葉がある。未開封のそれは、晴江のために用意されたものに違いなかった。
 紅茶を淹れ、リビングに戻る。いらないと言われたので礎さんの分はない。

 沈黙が祠に満ちる。相変わらず礎さんの姿はない。
「あの」
 晴江は焦れて話しかけた。
<<はい>>
「どうして隠れたままなんですか?」
 好感を持っていないことを露わに晴江が訊く。
「わたしたち、これから夫婦なのでは?」
 厭味ったらしくなったな、と思ったが、晴江はこれくらいの憂さ晴らしはしてもいいだろう、と開き直った。
 返答はない。
「……あの?」
 しんとしていた。
 しばらくして、やっと機械が声を出した。
<<私は、あなたのように美しくないので>>
 心なしかしょぼくれているような回答に、晴江はあんぐりと口を開けた。そして、少し照れた。面と向かって――ではないかもしれないが、「美しい」などと言われたのは初めてだったからだ。
 まあ、金で嫁をもらわなければならないような相手に、容姿の良さなどはなから期待していない。
「そうですか」
 それだけ返して、晴江は紅茶を飲んだ。

 母親が言ったとおり、晴江は家事能力に長けていた。が、そんなことはあまり重要ではないらしい、と晴江はその日すぐに気がついた。
 礎さんは人間のような食事は取らないし、外出するための服など着ないので洗濯も必要ない。せいぜい掃除をして祠の中を清潔に保つくらいだな、となんだか拍子抜けしてしまった。
 一人分の夕食を作り、食べていると、パソコンのモニタに文字が浮かんだ。
<<料理上手なんですね>>
 料理をしないし食べもしない礎さんにそんなことを言われて、晴江は苦笑いした。
「ありがとうございます」
 彼は彼なりに良い関係を作ろうとしているのだろうか。
0298わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 22:59:06.69ID:L4TTvLtR
 礎さんは普段どこから祠の中を見ているのだろう。そんな疑問が湧く。晴江は湯船の中で強化プラスチックの天井を見てみる。換気扇が回っており、そこはさすがに外に繋がっているらしい。
 礎さんの姿を見たものはいるのだろうか。もしかして、これからもずっと姿が見えないまま暮らすのだろうか。それはさすがにぞっとする。
 晴江は風呂から上がり、脱衣所の鏡に全身を映す。
 シミひとつない、みずみずしい女の身体。
 これからどうなるのだろう。平穏な結婚生活は送れるのだろうか。
 今夜が初夜に当たる、と気付いた時、晴江は嫌悪感で吐き気がした。定着型粘質性多肢属――言葉は聞いたことがあるが、その実態は知らない。調べたこともある、しかし資料が少なすぎた。
 定型を持たず、粘膜質の腕が多い。その程度しかわからない。世界にも数例しかないと言われる、知能ある化け物。

 パジャマに着替え、髪を乾かして寝室に入る。まだ早い時間と言えたが、他にすることもないので寝るしかない。
 寝室にもモニタがあり、礎さんと会話ができるようになっていた。明かりは控えめで、眠りに向かう者の交感神経を鎮める役割を果たしているようだった。
<<晴江さん>>
 礎さんが話しかけてきた。
「はい?」
 基礎化粧品を使い終わった晴江がモニタに振り返る。そこに礎さんがいるわけではないが、声のする方を向いてしまうのはしょうがなかった。
<<これから……、初夜を迎えますので、……私の姿をお見せします。どうか驚かないで>>
「は……」
 晴江が返答する前に、一度寝室のランプが瞬いた。
 ず、と何かを引きずるような音。
 その音の出処が分からず、晴江はあたりを見回す。視界の端に異物が見えた。恐る恐る天井を見る。
 ――そこには、幾本もの触手が連なって垂れ下がっていた。
「……っ!」
 息を呑む晴江の目の前で、触手は徐々に質量を増し、肉の塊になっていく。ずずず。天井から生えているように見えるそれは床につき、人間とは似ても似つかぬ形にまとまっていった。
「…………、あ……」
 見たこともないものだった。晴江は口を覆い、ただじっと塊を見ていた。
<<私は>>
 モニタから声がした。
<<本来この洞窟を覆うほどの大きさがあります。すべてを見ることは出来ないでしょう>>
 ずるり、と触手を使って『礎さん』は晴江ににじり寄った。晴江は思わず後退る。鏡台にぶつかって、化粧水のボトルが倒れた。
「あっ」
 転びそうになった晴江を、肉塊から伸びた触手が抱きとめる。
<<怖がらせてしまいましたね>>
 驚愕から、晴江は声が出せなかった。
 何本もの触手を用いて、礎さんは晴江をベッドに座らせた。その内の一本が、そうっと晴江の頬に触れた。
0299わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 23:04:22.56ID:L4TTvLtR
<<あなたを愛しているんです>>
 機械音声が告げた。
 晴江の心臓は破裂しそうだった。この、顔のない化け物に、知性があるということが信じられない。
 礎さんの触手が遠慮がちに晴江の身体に触れた。
 「厭だ」、と言う選択肢は晴江にはなかった。相手がなんであれ、妻になると決めてやってきたのだ。
「……、自分で、脱ぎます」
 諦観のような、静かな声で言った。
 白い肢体が露わになった。
 『礎さん』は何も言わず、何本かの触手を伸ばして晴江の乳房に触れる。ぴんとはりつめた肌が粘膜質の触手を押し返した。『礎さん』が豊かな乳房への愛撫を続けるうちに、晴江の身体が紅潮してくる。
 乳首をこねくり回す触手に、晴江の口から吐息が漏れた。
 人間の男でないとはいえ、紛れも無い性行為に晴江の胸が高鳴る。
 触手が晴江の唇をなぞった。おののきながら晴江は唇を開き、そっと先端を口に含む。何の味も匂いもしない器官を舌で嘗め回した。これは、キスの代わりだろうか。触手の先端には小さな孔があるようだった。
 肉塊は解けるように触手を伸ばし、若くしなやかな晴江の肉体を撫でまわす。
 うちの数本が、おずおずと下腹部に伸びた。
 モニタは沈黙したままだ。
 何本かの触手が晴江の脚を絡めとる。やんわりとした力に促され、晴江は足を開いた。同時にゆっくりベッドに身体を預ける。
 仄暗い明かりに、晴江の秘裂が照らされる。さすがに恥ずかしくなり晴江は顔を逸らした。
 触手が一本、つうと濡れていないそこをなぞる。それは何度も同じ場所を往復し、そのたびに僅かずつ陰唇の狭間に先端を推し進めていった。
 別の触手が陰核を押す。舌のように、柔らかい中に芯のある触手が、舐めるように花芯を刺激した。
 晴江の唇から小さな喘ぎがこぼれた。
 それを合図にしたかのように、直径二センチメートルほどの触手は晴江の体内にゆっくり侵入する。晴江は自分でもそこが濡れているのが判った。
 ほんの僅かな異物感。触手はそのままぬるぬると奥を目指す。それが子宮口を押し上げた時、晴江は小さな圧迫感に息を吐いた。指ほどの太さの異物が最奥まで到達する未知の感覚に高揚する。
 触手が抜き差しを始め、子宮口が何度も押された。
 次第に水音がし始め、触手も動きを大きくした。
 つい、と冷たい他の触手が小陰唇に触った。
 ほぐれてきたそこにじわじわとそれが侵入していく。
「ん……っ」
 晴江の体温で温まった触手とまだ冷たいそれが、晴江の中でバラバラに動き始めた。
「は……っ、あ、」
 入り口と内部への刺激に加え、陰毛をかき分けて核を撫でまわす触手の感覚に晴江は知らず知らずのうちに息を荒らげている。
「んんっ、んっ、ん」
 乳首と陰核、膣に対し執拗に繰り返される煽動に、晴江は少しずつ腰を動かし始めていた。
 いつの間にか体内に埋め込まれた触手は三本に増やされている。くちゅくちゅと愛液が音を立て、肛門のほうに垂れていく。
「んっ、ふぅうっ、あ、あ」
 触手の動きが激しくなり、奥をぐんと突かれた瞬間、晴江は達してしまった。
0300わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 23:07:01.42ID:L4TTvLtR
「んんっ、あはぁっ、あっ、は、あぁ」
 どれくらいの時間が経っただろうか。
 寝室には水音が響き、晴江の喘ぎ声は明らかに大きくなっている。
 晴江のくわえ込んだ触手はさらに本数を増していて、もはや晴江の孔は男性器を挿入されるよりも大きく拡げられていた。
 それに加え、肛門へも刺激が行われている。
「んあぁあっ、あっ、い、いい……っ!」
 義務感から応じたはずの性行為に、晴江はすでに溺れそうになっていた。
 晴江は初めてではない。高校生の時に短い間だが付き合った男と、経験している。
 が、今の状態は、そんな経験などままごとのようなものだったと思わせるものだった。
 肛門の入り口を触っていた触手が、ついにその部分に侵入した。
「やあああっ、そこ、だめ、だめぇ……っ」
 晴江の懇願も聞かず、肛門を貫いた触手は直腸内部で暴れまわる。それに応じ、膣に挿入された五本の触手も動きを大きくした。
「ひあっ、いし、ずえさ……っ、あ、あぁ、んあぁ……っ、あぁあっ!」
 またしても晴江は絶頂する。もう何度目か分からない。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
 荒い息を吐きながら、晴江は潤んだ目で『礎さん』を見た。
 定着型粘質性多肢属の触手は、多肢と言うように腕のようなものであって、男性器ではない。
 礎さんの愛撫によって何度も絶頂させられ、しかし彼自身を満足させられていないという思いから、晴江は焦れたような気持ちになる。
 触手がもたらす快楽はたしかに気持ち良い。だが、これでは満たされない。
「あ…………、あ、あの……」
 礎さんが動きを止めた。 
「その……、そろそろ、あ、あなたのを、入れて欲しい……です」
 言葉にしてしまってから、晴江は自分が酷く淫猥な女であるような気がして、顔を背ける。
 少しばかりのためらいのあとに、礎さんの基部らしき場所から、ずるりとそれが現れた。
 全体の太さと長さは晴江の腕ほどもあろうか。枯木の幹のような脈が幾筋も這った肉の塊は、先に向かうにつれ突起が生えていた。突起は細かくうごめいている。
 大きく張ったカリは釣り針の反しを連想させる。雌を穿つための凶悪な部位だ。
 最先端からは先走りの液体がにじみ出ていた。無理もない、少なくとも小一時間は晴江の身体を前に我慢していたのだ。
 これから自分の体内を蹂躙するであろう怒張を見て、晴江は目を見張り、唾液を飲み込んだ。これが、礎さんの雄の器官……。
 覚悟を決め、晴江は触手が入ったままの秘裂を自ら拡げてみせた。
「きて……」
 晴江の中にあった触手が音を立てて引き抜かれる。
0301名無しさん@ピンキー2015/11/26(木) 23:11:02.94ID:kQvsHKaG
紫煙
0302わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 23:11:54.89ID:L4TTvLtR
「はっ……ああっ!」
 内臓全体を押し上げる巨大な質量に、晴江は深く嘆息した。時間をかけてじっくりと拡げられたそこは、礎さんの男根をも難なく飲み込んでいく。
「んっ……、く……」
 それでもおそらく精一杯晴江を気遣いながら、礎さんは膣内を掻き分けていく。ざわめく突起が膣口を、それからその内壁を何重にも刺激する。
 礎さんのものが晴江の最も奥まで捩じ込まれた。
「んぁっ、は……っ、あぁ……」
 晴江の喉から切なげな吐息が漏れる。子宮に押し付けられたペニスが内部でぐにぐにとうごめく。
「あはぁあああっ、そ、それ、だめぇぇっ」
 まるで自在に動く手で子宮そのものを撫でさすられているような感覚だった。
 度重なる絶頂と子宮口への誘起で、晴江の一番奥にある性感帯が目覚めつつあった。
 触手が晴江の脚に絡みつき、膝を上げさせる。自然、結合部が晴江の目の前にきた。晴江は釘付けになる。
 自分の大事な部分を尋常ではない大きさのものが貫き、ぐじゅぐじゅと体液を溢れさせている。
 抽送が始まると、晴江はまたも押し寄せる快楽の波に身体を震わせた。
「あぁぁあっ、んぁは、はぁっ、あ゛あ゛っ、あ」
 晴江の白い身体が波打つ。
 ずん、ずんと出し入れされるたびに、この世のものとは思えない衝撃と快感が訪れた。
(わたしは、いま夫に抱かれている)
 晴江の脳裏をそんな思いが占めた。
「あぁっ、んはぁっ、あ゛、そ、そこぉ……っ! ああああっ!」
 触手での愛撫で、礎さんは晴江の身体の敏感なところを学び取ったようだ。晴江は仰け反って身体をこわばらせ、失神した。
 しかしそれも僅かな時間だった。
 晴江の中で礎さんが動くと、すぐに晴江は気が付き、また異形の夫のもたらす悦楽に身を委ねた。
 触手が乳房と陰核、そして尻の穴を揉みほぐし、太いペニスが何度となく蜜壺を満たす。
「ああぁ、いいっ、そこぉっ、いいのぉっ……! あ゛っ、あはぁ、あ、あなたぁ……っ!」
 嫌悪していたはずの男に支配される悦びに、晴江は打ち震えた。
 『礎さん』の身体は天井や床に張り付いたまま、触手に覆われた基部がベッドにのしかかっている。
 そうか、と晴江は愉悦の中で得心した。
 『礎さん』はむしろ、この祠そのものなのだ。
 世が世ならそれは、神と称される存在だったかもしれない。
 尋常ならざる存在に射貫かれ、突き入れられて、晴江は獣のように咆哮した。
 律動が勢いを増す。下半身全体が溶けてしまいそうだった。繋がった部分からとろけて、一つになってしまうのではないか。そんなふうに思えた。
「あっ、はぁっ、あうぅっ、ふぁ、あーっ、あっ、あ、あ」
 もう何も考えられない。
「ひっ、いぃ、ぐ、ぅ」
 晴江が鳴き、愉楽の頂に登りつめた瞬間、その身体の中心に熱いものが放たれた。
 胎内にどくどくと注ぎ込まれる液体の熱さと量を、晴江は薄れ行く意識の中で感じていた。
0303わたしの婚姻 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2015/11/26(木) 23:17:57.16ID:L4TTvLtR
 次に晴江が意識を取り戻した時、そこに夫の姿はなかった。
 晴江の身体はきちんと清拭されており、パジャマを着せられて布団の中にあった。
 身を起こし、パソコンのモニタを見る。すでに文字が打ち込まれていた。
<<不手際があったらすみませんでした。できるだけ丁寧におこなったつもりですが、身体は大丈夫ですか>>
 行為を行う最中、彼は文字を入力する余裕がなかったのだろう。結局終始礎さんが無言だったことを思い出し、しかしそれでも相当に優しく事に及んだらしいことが解り、晴江は少し笑った。
「……大丈夫です。その……」
 どこにいるか判らない礎さんを探すように天井を見上げ、晴江はやや恥じらいながらも言った。
「わたしたち、これで夫婦でしょうか」
 間を置いて、モニタに文字が打ち込まれた。
<<晴江さん。あなたがそれでいいというのなら、私はとても嬉しい>>
 合成音声が読み上げる。
 晴江は微笑んだ。
 布団に潜り込み、明かりを消そうとして、晴江はふと顔を上げる。
「あの、礎さん」
<<なんでしょう>>
「新婚初夜に独りで眠るのも寂しいので、よかったら手を貸してもらえますか」
 返答の代わりに、岩肌がむき出しの壁から触手が一本にょろりと生えてきた。
 晴江はそれを手に取り、布団の中に引っ張りこんでその先にくちづけた。
 心なしか、触手が体温を上げたような気がした。
 祠の中はひんやりと冷たい。
 晴江は布団を耳まで引っ張り上げた。
 好いた相手との結婚ではなかったかもしれないが、夫となる生き物は案外悪くなさそうだ。
 この期に及んで少々負け惜しみを考えながら、晴江は眠りについた。


−−−−−−−−
おわり!
どこから現れるかわからん触手生物との結婚生活ってもんに萌えてみた
昼寝してる時に気付いたら触手が中に! とか、お風呂入ってたら背後から! とか
夫婦だけど触手との子作りはできるのか? とか、もう色々捗る
0304名無しさん@ピンキー2015/11/27(金) 01:13:40.12ID:QcTsnvcU
乙です!紳士な礎さんGJです!

「好いた相手との結婚ではなかったかもしれないが、夫となる生き物は案外悪くなさそうだ。
この期に及んで少々負け惜しみを考えながら、晴江は眠りについた。」

ここ、好きです。この晴江さんがとってもかわいくて幸せそう。礎さんの触手に抱きついたまま、安心して頬を緩めて、明日からの夫婦生活を楽しみに目を閉じる晴江さんが想像できて。
それをそっと見ている礎さんも。
あーもーかわいい。本当いい。

できれば、この若夫婦の日常を続きで読みたいです。
新婚の嬉しさにいろいろと妻に手を出して、いちゃいちゃして、少々やり過ぎて、晴江さんに説教くらう礎さん、とかも。
0309名無しさん@ピンキー2015/12/04(金) 15:34:13.68ID:qBNgXLle
人外娘を孕ませたい

人間の女とは姿がかけ離れているほど興奮する
本来の生殖方法が胎生で無ければなお良い
ぱんぱんに膨れ上がった自分のお腹に恐怖する人外娘に
元気な赤ちゃんいっぱい産んでねって言いながらボテ腹セックス
中で元気に動く胎児にらめぇってなる人外娘
異種族の雌を人間の自分が遺伝子レベルで征服し支配する快感
なんか女騎士孕ますオークの気持ちがわかる気がするわ
0310名無しさん@ピンキー2015/12/17(木) 19:37:43.13ID:MyxOdizK
チュパカブラにレイプされたい
血抜くって脅されながら
0312名無しさん@ピンキー2016/01/31(日) 19:26:57.30ID:OvPA1pNf
人外(異形頭や無機物寄りの)キャラのリョナとか俺以外に居るのか?
0313名無しさん@ピンキー2016/02/16(火) 17:05:48.09ID:SzWSaB9I
傭兵(人間♂)×リザードマン(♀)
エロ

(久しぶりにベッドの上で寝られるなぁ…)
俺は馬車に揺られながらそんな事を考えた。
「お前さん、街に着いたらどうする?」
街に野菜を売りに行く農夫の爺様が聞いてくる。
「さぁねぇ……仕事があればいいけどな」
爺様はカッカッカと笑って言った。
「最近は戦(いくさ)も少ねぇからな。ワシらにとっちゃ
ありがてぇ話じゃわい。お前さん達には酷だがの」
そう、俺は戦がなければ食っていけない。
職業が『傭兵』だからだ。
一昔前は戦につぐ戦で稼ぎも良かったが、戦には金がかかる。
どの国の王様や議会も『割に合わない』と戦をやめて、話し合いで
物事を決める時代になってしまった。
「ま、賭場の用心棒でもするかね。これ馬車代だ」
「達者での」
俺は銀貨を1枚、爺様に渡して馬車を降りた。
時間は昼を回った頃か…街の喧騒をぬけて酒場に行く。
情報を仕入れるためと宿を探すためだ。酒場はこの時間でも騒がしい。
「麦酒くれ」
カウンター席に腰掛けながら親父に注文する。
「最近じゃ傭兵も仕事が減ったね。皆、麦酒ばかりだ」
樽の栓を抜いてグラスに麦酒注ぐ親父がぶつぶつ言っている。
「耳が痛いぜ。ウイスキーの味忘れちまったよ」
グラスを受け取り、一口飲む。羽振りのいい頃が懐かしい。
「この辺じゃ仕事はないな。もっと西の方に行けば国境で小競り合いを
しているらしいがね。宿は満室だ。娼館は街の西」
さすが酒場の親父。俺が聞きたいことを全部教えてくれた。
「ありがとよ。これは情報料だ」
俺は紙幣を置いた。多少弾んでやれば、もっと教えてくれる。
「娼館行くなら『ライム』ってトコ行きな。酒場に親父に聞いたっていえば
生でヤラしてくれる。病気持ちもいねぇから安心しな。あと
7日前から街の広場で腕比べしている亜人がいる。勝てば今まで巻き上げた金を全部くれるらしい。金貨1枚から挑戦しているってよ」
上機嫌な親父が小鳥のように饒舌になった。
「へぇ7日……」
亜人と一口に言っても、この大陸には様々な種族がいる。
最近ではどの種族の若者も古い習慣を捨て社会に進出している。
街ですれ違う人間と亜人のカップルなんていうのも珍しくない。
ドワーフ、ホビット、エルフ、希にハーピーやラミア、ケンタウロス
なんてカップルもいる。どうやってヤっているのか気になったりもするが、
割と上手くヤッてるのかもしれない、馬だけに……
俺はくだらないことを考えながら、親父の話に相槌を打っている。
「今まで何人も挑戦したのだが、誰も勝ったことがないらしいな。
お前さんもどうだい?」
……あまり乗り気はしないが、野次馬に混じって見物していくか……
0314名無しさん@ピンキー2016/02/16(火) 17:07:23.77ID:SzWSaB9I
広場では既に人だかりができていた。
皆、個々に賭けたりしているんだろう。輪の中心では2メートルはある
巨人族が厳つい剣を振り回している。たぶんあの巨人族が
腕比べしている亜人なのだろう。相手は…よく見えない。
甲高い金属音が響く。真剣でやっているのかよ。危ねぇなぁ…ったく
「なぁ、あの巨人、いつも真剣でやっているのか?」
俺は近くにいた野次馬に聞いてみた。
「ああ?ちげぇよ!あの野郎、負けたのに『真剣で』って言い出したんだよ!あいつは挑戦――おっそこだ!いけいけ!」
あとは取り付く島もない。もう決着がつくみたいだ。
「ま、参った!降参だ!」
巨人が膝をつき、手をあげた。肩で息をしているところをみるに
相当動き回ったんだろう。野次馬が喚声を上げた。賭けに勝った奴、負けた奴
その他……もうお開きとばかりに徐々に野次馬が減っていく。
「挑戦…誰かいないか?」
凛と響く声。こいつが件の亜人か…
「リザードマンか…しかも女とはね」
この辺りじゃ珍しい種族に入る。
リザードマンといえばトカゲが二足歩行しているように思い浮かべるが、
この種族は顔も身体もほとんど人間だ。違うのは長く伸びた尻尾ぐらいか?
挑戦者を募る少女はブラウンの髪を後ろでまとめている。
装備は……背中にあるロングソード。涼しげな衣服の下に見える鎖帷子
腰に差したダガーか……構えや動きから相当な手練れだ。
しっかし……けっこうおっぱいデカイな。と、そんな事を思っていると
「貴方、勝負です」
誰か指名されているぞ、俺はキョロキョロと左右を見た。
「貴方だ。そこの傭兵」
傭兵って……お、俺?
「い、いや…俺、金貨1枚なんて持っていないから遠慮しとくよ」
「お金はいらない、勝負」
リザードマン、いやリザ子は木刀をこちらに放ってきた。
思わず受け取ってしまう俺。面倒だなぁ………
何だ、何だと野次馬が戻ってきた。ギャラリーが増えた。これで断れば
暴動が起きるかもしれない。しかも、警備兵まで野次馬に加わっている。
くっそ、野試合とか取り締まれよ。
「構えて下さい」
「あー…あー…いや、俺、これでいいよ。うん」
リザ子は木刀を両手で持ち、言った。対する俺は片手で持ったまま、
だらんと下げている。
『真面目にやりやがれ』『金を賭けているんだぞ』
『何だ!何だ!やる気あんのか傭兵!』『賭けにならねぇじゃねえか!』『ボケ』
誰だ、最後にボケって言った奴!
「いざっ!」
リザ子が木刀を上段から降り降ろしてきた。あっぶねぇ。
俺はそれを左に避けた。リザ子がそのまま下段から頭部を狙い切り上げてくる。
それもバックステップで避け、距離をとった。
その後も避けて、避けて、避けまくった。
0315名無しさん@ピンキー2016/02/16(火) 17:07:51.46ID:SzWSaB9I
『避けってばかりじゃないか!』『打ち合えよ!つまらなぇんだ!』
『余裕みせてんじゃねぇ!』『でも、全部避けるってすごくねぇか?』
『避けた瞬間に切りつければいいのに』
好き勝手いいやがって、こっちに余裕なんかねぇんだよ!
息が切れてきた、あちらの息も荒い。タフだなぁ…あいつ。
そろそろ決めないと木刀でやられちまう。
「こっちから行くぜ」
俺は木刀を構えて突進した。
「せぇい!!」
しめた、横に薙ぎ払ってきた。俺はその一閃を前転して空振りに
させ、擦り抜け様に片手でもった木刀でリザ子の腰を叩いた。
「ぐっ!?」
手応えがあった。リザ子は痛みをこらえて振り向き様に木刀を
振り下ろそうとした。が、俺はすで立ち上がり、木刀をリザ子の
喉元に突きつけた。静止するする時間。木刀の先が微かに喉元に
触れている。
「これで勝負あり………じゃねぇかな?」
俺はおそるおそる言ってみた。
カランと地面に転がる木刀。リザ子のだ。
「私の……負けです」
次の瞬間、野次馬がドッと歓声を上げた。
『勝ちやがった!』『すげーぞ、傭兵!』『リザードマンに勝ちやがった』
『避けて、避けてってのは作戦か』『ボケ』
だから誰だよ最後にボケって言ったのは!
野次馬を余所に俺はそそくさと退散しようと走って路地に入った。
「あーやばい、やばい…警備兵に取り締まられなくて良かった!」
右に左、右と曲がりに曲がって路地の行き止まりまで来た。
「ええ、よかったです」
止まって息を整えていると、後ろから声がした。
って―――なんでっ!?
「何でアンタがいるんだ!?もう終わったろ?仕返しとかやめてくれ
真剣で試合もノーだからな」
「そ、そんなつもりは!あのこれ、お金です!」
リザ子も肩で息をしながら、革袋をつきだした。
そうか、勝ったら稼いだ金全部くれるんだっけ。
「あーそういうことなら貰っておくぜ、にしても律儀だな」
「はい、そ、それと――」
何だ、まだ何かあんのか?
「私と結婚してください!」

続く予定
0317名無しさん@ピンキー2016/02/16(火) 22:09:32.85ID:cTkWe0n0
グラーフ船長「だいたい人の顔してるだけマシじゃないか」
0319名無しさん@ピンキー2016/03/05(土) 01:28:28.59ID:e0ujf6aJ
ハァハァできるかはわからないが次あたり非エロで書いてみようかな
0320名無しさん@ピンキー2016/03/05(土) 08:24:00.34ID:XDaEfpAk
ロボットやアンドロイドもここでいいのかな?
スレ的にはどうなのよ
0321名無しさん@ピンキー2016/03/05(土) 09:00:29.49ID:WSt4KrBw
外見によるかな
ぱっと見、人間同士に見えるのは人外じゃないだろって思うし
0325名無しさん@ピンキー2016/03/05(土) 15:53:53.18ID:XDaEfpAk
次スレとか復活はないのかよ
だったらロボものもここでいいんじゃない?
0326名無しさん@ピンキー2016/03/23(水) 01:38:19.97ID:8MC2+h6i
ところで書いていい流れなのだろうか?
非エロだけど
0328 ◆y/t0tGs2FJTn 2016/03/23(水) 09:07:44.39ID:8MC2+h6i
あー、それは違う人だ
一応トリップをつける
0329名無しさん@ピンキー2016/03/23(水) 13:42:44.15ID:k2aZXnKL
ああ非エロだけどいいのかってことか
いいと思うよ楽しみにしてる
0330名無しさん@ピンキー2016/03/23(水) 16:17:26.05ID:uaGxjbbS
ロボものは俺です、申し訳ない
やっぱりロボものはロボスレが復活したらあっちに投下します
0333名無しさん@ピンキー2016/03/24(木) 00:40:33.77ID:FdWQJh68
消滅したスレの復活なんか有り得るのか?
この過疎化の真っ只中で
0335 ◆y/t0tGs2FJTn 2016/03/25(金) 02:33:50.12ID:QexNrQsx
 昔っから映画でよく見たな、妖怪だの神だのは身近に居ますと。しかし、そんな事は有りえないと十もならな
い今時のガキはそう思うだろう。けどだ。人生はどこで反転するか本当にわからない物だ。
「ただいま」
 気だるげに俺は制服とネクタイを玄関に投げ捨て、ローファーを脱ぎ捨てる。後ろにはダチがいた。バッグには
アニメの缶バッジ、チャックには何かのアニメのキーホルダー。私はアニオタですとカバンだけで自己紹介しているよ
うなやつだ。けどこんなんでも俺の親友なのは間違いない。
「お帰りなさい!ヤヨイ君!あら、チヒロ君も来ていたのね」
 玄関から割烹着を着た義母(か)さんが出てきた。しかし、ただの人間じゃないと気付けるのは俺とチヒロぐら
いだ。義母さんには耳がある。この言葉だけでは当たり前だろと返されるがその位置は顔の左右ではなく頭の上、し
かも、耳は長く金色の毛がふさふさでありこの腰にはどこからが毛なのかもわからないほど更にふさふさな尻尾が
三つほど生えており、その目付きも所謂つり目、動物で例えるなら。
「お久しぶりです。また毛並みも一段と美しいようで」
「もう!私は狐、しかしやっぱり人の体をしている以上は女性に対する褒め方をしてもらいたいですわ」
「ははは、これは失礼!」
 先ほど本人の口からこぼれたため例えるまでもなくなったが義母さんは狐。しかも、妖怪の類である化け狐だ
った。だが、このようにチヒロと談笑しているように人間に危害を与えるような事は無い。尻尾と耳はある一定
以上、霊感、もしくは徳を積んだ人間にしか見えないため私生活で正体がバレるような事はほとんど無かった。
 俺はチヒロをリビングに招き入れ、手に持ったカバンの中に珍しく入れた教科書とノートをテーブルに広げ、
これから先の面倒な事に大きなため息を吐いた。
「あら、お勉強会?」
「う、うん。まあ、そんなとこ」
「聞いてくださいよ。こいつ今日の授業の質問を全部外したのですよ。保健体育は全問正解だったのに」
 義母さんの問いに俺は曖昧な返答しかできず困っていた所をチヒロがフォローを入れた。義母さんはアラアラ
と苦笑い気味に俺の方を見て、二階で洗濯物を畳むと気を遣い二階へと上がっていく。
「余計な作り話はやめろ!」
 バタンと扉が閉まった瞬間、俺の右拳がチヒロの顔面に向かう。自慢はできないが喧嘩はそれなりにする方だ。
「甘い」
 その拳を掌で軽く受け止める。オタクなのに無駄に戦闘力を保有するこの姿は尊敬しつつ何か腹が立った。
「それで、わざわざ家まで呼び出した理由はなんだ?」
 チヒロは中指でメガネをクィっと持ち上げながら形を作るためにカバンの中にあるクリアファイルを広げる。
当然と言わんばかりのアニメ絵。しかも全て狐の擬人化キャラにしてきた辺り間違いなく喧嘩を売ってきていた。
「義母さんの事だ。こればかりは神主の子のお前にしか相談できないだろ」
 だが今更ながらこのクリアファイルを見て人選を誤ったんじゃないかという雰囲気が俺の中からフツフツと湧い
しまっていた。本当に空気の読めないやつだ。
「言ってみろ」
「……俺と義母さんの出会いはお前も知っているだろ?」
 チヒロは小さく頷いた。
 俺に親はいない。物心ついたときにはすでに施設、何があったのかも両親が誰なのかも知らない。けど本当に親
というものに焦がれていた。スーパーに行く時物を強請って泣く子と怒る親、河川敷で追いかけっこをする親子、
テレビとかでよく見る親子の姿。
 どうして俺にはいないのか、どうして帰ってきてくれないのか、俺は理不尽さに憤る。
 そんな時に聞いた一つの言葉が「神様」という言葉だった。
 神様ならどうにかしてくれる。幼い俺はそう信じ、町中の神社という神社、寺という寺、近所にある教会など
とにかく見境い無しに祈った。
 けど神様がどうにかしてくれる事はなかった。俺は神社で泣き崩れ、御神体である石に倒れかかった。まるで
中身が空洞なんじゃないかと思うほど軽く崩れたその御神体。その下から出てきた一匹の狐。不思議な事に三尾
の尻尾を持ち、その姿は普通の動物と似て異なる雰囲気を帯びていた。
「それがあの稲荷様なんだろ?人ん家の御神体をよくも崩してくれたなこの罰当り」
 真面目に話を聞きながら真面目な声のトーンで冗談だか本気だかわからないことを口にする。
0336名無しさん@ピンキー2016/03/25(金) 02:35:04.12ID:QexNrQsx
「ちゃんと直したからいいだろ。それで、互いに家族を求めていたのもあって俺達は家族となった。義母さんが
人に化けることでな」
「あの稲荷様は元は男を誑かさす化け狐と聞いていた。しかし、その裏では人との間に子を宿したいがために
子を埋める男性を探していた、という話だったな。互いに欲しいものは手に入れた。ついでに妖怪のお目付役
となるよう俺がお前を通して稲荷様を監視し始めたのも同じ時期、もう十年の付き合いだな」
「そう、俺と義母さんにはもう十年の絆がある。親子関係のな……この意味わかるか?」
 俺はあぐらをかき、肩を下げて深くため息を吐いた。
 チヒロは眉を傾けその意味を探り、思考を回す。一分か、二分か、俺も口にせず相手が口を開けるまで口を
閉じ、一つの考えが浮かんだチヒロは「マジかマジかマジか」としばらく口にし続けた。
「お前、本物の母さんを見つけたのか!?」
「あー、そうなったら確かに大事件だがそれは間違いだ。というかお前じゃなくてもっと違う人に相談するわ」
 よかったーっと体を伸ばし顔に手を当てた。流石に親友であってもこんな重すぎる話題にはついていけないだ
ろうな。
 だとすれば、とチヒロはもう一つの答えを導き出して体を起き上がらせた。
「まさか……」
 こちらもやはり簡単には口にできず一瞬戸惑い、しかしすぐさま答えを口にする。
「惚れたのか。女として」
0337 ◆y/t0tGs2FJTn 2016/03/25(金) 02:38:58.08ID:QexNrQsx
 俺は静かに頷く。
「新タイトル、俺の親友がエロゲの主人公をやり始めた件」
 静かに立ち上がり、俺はチヒロの胸ぐらを掴んで押し倒し、馬乗りになって顔面を狙って殴りかかる。
0338 ◆y/t0tGs2FJTn 2016/03/25(金) 03:28:59.09ID:QexNrQsx
「……まあ、なんというか、監視役としてはこう言うべきなのだろうか。お父さんは許しませんぞ!!」
 殴りかかるタイミングで下半身を持ち上げることで俺の拳の軌道を顔から床へ反らせつつまたしても冗談を口
にした。しかし、俺は冗談とわかっていても話に噛み合う冗談だったためそのまま乗っかる。
「わかってる。なんとなくそう言うとは思っていた。義母さんとはあくまで親子関係なんだ!義母さんだって、
親子関係を望むから俺と共に寄り添ってきたんじゃないか。それぐらい俺だってわかってる!」
 チヒロから降りると、俺は元の席でもう一度座り込み、メガネがズレたチヒロは中指でクィっと戻すと向き合
うような位置で胡座をかいた。
「とは言ったものの、感情自体わからなくはない」
「童貞なのにか?」
「恋に童貞は関係無い。お前が片思いしているのが何よりの証拠だろ。それで、切っ掛けは?」
「切っ掛けか。なんだろうな。小さい時は一緒に風呂入った。怖い時は一緒に寝た、ファーストキスの相手だ。
けど、今までそんな感情は湧き上がらなかった。単にガキだったってのもあるのだろうけどな。なのにさ、この
前一瞬手が重なった瞬間、こう、スゲー、ドキっと来た。手がしびれ、心臓を指で貫くような衝撃が」
「射抜かれたか」
「射抜かれた」
 薄ら笑いを浮かべながらチヒロがカバンから鏡を取り出す。自分でも気持ちが悪いと思うほど義母さんに負けな
いぐらいにつり上がった目の下の頬は赤く染まっていた。これが俺とは思いたくは無いな。
「さっきは許しませんぞと言った。それは俺が監視役だからだ。けど、親友として言えることがある」
「それは?」
「俺を頼るな」
 何か助け舟をくれると期待した俺は愕然として机に頭を突っ伏した。そりゃ人の恋話に関わりたく無い気持ちは
なんとなくわかるけど、親友としてはそれはどうなんだ。
 そう言葉にする前にチヒロの言葉が続いた。
「これはお前の気持ちの問題だ。出会いはどうあれ、人の気持ちは流転する。最初は親子の関係だったかもしれ
ない。けど、求めていた親子関係が満たされたからこそ今その恋心が芽生えた。ならばお前はその気持ちにした
がうべきだ」
「だからって、それを口にした壊れる関係だってあるだろ!俺がもし恋心を口にして、それを否定されれば親子
関係ができなくなる可能性だって!」
「まあしばらくはギクシャクするだろうな。けど、だからどうした?お前のその心は恋よりも親子関係を取るの
か?」
 俺はチヒロから答えを求めていた。しかし、返事をされて気づいた。答えは誰からももらえない。
「恋……つまり恋愛関係と親子関係。……これは近くて遠い関係だ。その差異がわからないほど、お前は家族を
知らないはずはない」
 親子でも愛情は送れる。親から子に注ぎ、子も親に親愛から生まれる感情を送るはずだ。
 なら恋人同士は?互いに同じ愛を送る関係は変わらない。相手が欲しい、ただこの一点だけを除いて。
「……気づいたが迷っている顔をしているな。……なるほど、お前は潜在的にこうなることを予想してたな」
 何か仙人じみたことを口にしつつチヒロが荷物をまとめ始めた。まさか、帰る気か。
「ま、待て!俺はまだ!」
「言っただろ?俺を頼るな。……稲荷さまぁ!ヤヨイが稲荷様に労いをしたいそうで!」
「ちょぉ!おま、何してんの!?」
「言えないなら言えないで肩ぐらい揉んでやれ。稲荷様、結構デカイんだから肩ぐらい凝るだろ」
「てめぇ!人の義母にそんな目を!」
 殴ろうとした最中、二階から一階に降りてくる足音が聞こえ始め、とっさにその行動を止めた。
「あら、チヒロ君はもう帰ってしまうの?」
「いえ、学校に自作小説用の用紙を忘れたのでそれを取りに」
 はやく帰るチヒロに驚く義母さん。そして、先ほどの言葉が引っかかる言葉を言い残したチヒロはローファー
を履いて玄関に立つともう一度こちらに向き直る。
「それじゃ。今日は多分お開きで」
「え、ええ。また次いらした時はお団子でも用意させていただきますわ」
0339 ◆y/t0tGs2FJTn 2016/03/27(日) 01:36:43.11ID:JiA9DgNu
 いつ見ても変な子ね。と言いたげな表情して見送る義母さん。玄関が閉じてチヒロがいなくなると同じような
不思議そうな顔で俺の顔を見つめた。
 労い?労い……。い。いや、先に逃げるための言葉を探してどうする。しかし、だからと言って突発的に恋を
しましたなんて言えるような雰囲気はしていない。午後三時の日差しは明るい。雰囲気も何もあったもんじゃ無
い。
 義母さんが小首を傾げ、小さく笑みを浮かべた。頭にハートマークが幻視してしまうほど絵に描いた「ん?」と
言った表情をしている。年上の愛らしさは俺の心を強く揺さぶる。
「そのだな、義母さん……肩でも揉ませてくれないか?」
 しかし、俺はダメだった!結局逃げてしまった!
 揺さぶられた程度じゃダメだった。いや、しかしやっぱり今はまだ雰囲気が無いのは確かだ。
「あら。気が利くわね……それじゃあお願いしようかしら」
 下心が交錯する俺とは対照的の屈託なき笑み。リビングに入った義母さんは壁に密着したソファーから一枚座
布団を下ろすとそこに正座で座り込む。
「強めにお願い出来るかしら?」
 振り向きながら三尾の尻尾を揺らして振り向く。俺は黙って頷くと義母さんの後ろで胡座で座り、その肩を掴
む。
 本当に凝っていた。やはり主婦だから凝るのだろうかと普段の俺なら考えていただろう。
 しかしだ。バカの言葉のせいで余計な想像が俺から集中力を欠かせた。ダメだ、集中集中。
「ああ、もう少し左……」
 癒されているだろうため息を吐きながら義母さんが右の尻尾で俺の右手を叩いた。
 今まであまり意識はしていなかったのか、久しぶりに義母さんを化け狐だということを思い出した。
 腰の上に乗る三本の尻尾の重さ。それが寿命だか力だかは昔調べたっきり覚えてはいない。だって。義母さん
とは一緒に買い物に行き、料理を食って、朝他愛の無い話をするだけだった。
 もし恋人同士になったら、何が変わるんだ?もし断られたら、どんな関係になるんだ?
 先の見えない不安が俺を遠ざけた。やっぱり、恋愛など遠い話なのかもしれない。
「ねえ、ヤヨイ君」
「ん?」
「……ずっと聞きたかったことがあるの。私は、もう要らないんじゃないかって」
 何を言っているんだ。
「私、ずっと不安だったの。出会った当初、私はあなたを欲しかった人形のような目で見ていた。両親がいない
幼い子供。私が保護者になれば、親同然と変わらない」
0340名無しさん@ピンキー2016/03/27(日) 02:02:37.21ID:JiA9DgNu
 何となく、当時は思うことはあった。けど
「けれどね、あなたの成長を見ていて気がつけばそんな感情はすぐに本物になった。あなたを子供として愛した」
 なら、俺は怒らない。怒る必要がない。その感情だってこれまでの生活でもうわかっていたことだ。
「……ならなんで」
「ちょっとドラマを見て塞ぎこんじゃった。あなたは妖怪である私を受け入れた、けど時間はそれを許してくれ
ない。私の子供なのに、あなたは私よりも先に年老いてしまう」
 俺は動かしていた手を止める。
「そして、あなたはもうすぐ卒業」
 やめろ……。
「もう、一人暮らしだって出来る歳よね。お金も稼げるし、遠くの大学だって行ける」
 やめてくれ……。
「一人前の人間。この家にいる必要はないと考えた時、私は出会った時のことを思い出した。捨てられる人形は
私なんじゃないかって。だから、一言聞きたかった。あなたは私を親子として愛して」
「やめろ!!」
 俺は立ち上がり座布団越しに床を踏みつける。驚いて振り返る義母さんは見上げても俺の怒りは止まらない。
「もう要らない?はぁ?人形を手に入れた?別にいいよそれでも!確かに時間の問題は俺にはどうすることもで
きない。時間の神様をしばきにでも行けるなら話は別だ!高校卒業した後なんて未だに考えてないよ!
けどだ!あんたは一つだけ俺を愚弄した!!」
 義母さんの横から背中裏に手を添え、膝の上に乗せるように押し倒す。困惑する義母さんだが俺は止まらない。
「俺は義母さんに感謝している!どこにいるかもわからない親よりもだ!チヒロに言われなきゃ労うなんてしな
かった。それでも!こんな労いじゃ返せないほどたくさん感謝してる!」
「……ごめんなさい。私の、杞憂だったのね……」
 倒れこむ耳と斜度のある目元に涙が溜まる。それを義母さんが拭う前に俺が指で払う。
「けど、あんたが愚弄したのはこれじゃない。高校を卒業した後を考えていないというのは本当だ。けど、これ
だけは伝えたい。今、伝えなきゃダメだと気がついた」
 俺は深くため息を吐き、義母さんを元の体制へと戻すとその両手を強く、強く握る。
「義母さん。俺は、あんたに恋をした。親としてじゃない。女としてだ」
0341名無しさん@ピンキー2016/03/27(日) 02:44:18.05ID:JiA9DgNu
 白い頬が見る見る内に赤くなる。まさか狐の耳も赤くなるとは思わなかった。
「え?え?え!?それって、つまり!!」
「皆まで言わせるな。俺自身、これ以上は口を割くしかない」
 熱くなっているだろう頬を抑えて狼狽える。だが、しかしその手は目元を抑え、顔を背けた。
「だって、私!化け狐よ!」
「今まで気にしてこなかった!今更気にするかよ!」
「昔は多くの男を誑かした悪女で!」
「親子以前の過去なんて知ったことか!」
「あなたと私は……」
「義母さん、いや、ミツバは俺の事が嫌いか?」
 初めて俺は義母を呼び捨てにした。もう必要はない。
「……好きよ。大好き」
「確かに時間は止められない。時間の神を釘バットで殴っても多分止まらない。人間も、化け狐だって今は今しか
ないはずだ。だから、俺は今この瞬間から全力で告白する!ミツバ、俺の恋人になってくれ!俺も人間だから欲し
い子供は作れないかもしれない。いずれは俺が先に死んでしまう。けど、ミツバ!お前を愛してる!」
 言えることはすべて言った。肩で息をして俺はただ、俯向くミツバを眺めた。
「ずっと子供だと思ってた。けど、もう大人。いえ、一人の男なのね……」
 うつむいていた顔をこちらに向けた。涙が流れた頬は光り、化け狐と呼ばれたその姿でも、顔は綺麗な女性を
していた。
「あなたの思い、確かに受け取りましたよ……ヤヨイ」
 君が消えた。思えば家族で君と呼ばれるたびに違和感はあった。本当に家族の呼び方なのだろうかと。
 けど、形が変わったが俺達は家族だった。
「不束者ですが宜しくお願いします。これからは、あなたの保護者ではなく、恋人ミツバ。けど覚悟してね。も
う親ではなく恋人だから、きっと沢山羽目を外すわよ」
「ははは、俺も家事を覚えなきゃな。恋人同士なら少しは分担しないと」
 その表情はいつも見せる余裕のある顔ではなく、小悪魔のような表情だった。俺の胸の仕えは取れ、家事の一
人任せにはできなくなったことに苦笑いを浮かべ立ち上がる。
 その時、ミツバがズボンの裾をつかんだ。上目遣いで何かが欲しそうな顔をしている。
「……?」
「もう!恋人同士になったのだし、キスぐらいはしましょうよ!」
 キ、キキキ、キスぅぅ!?
「ま、待て!まだ早いだろ!エロ本が18歳未満は読めないってこと知らないのか!?」
「キスは18歳未満でもできるわよ。ねぇ、いいじゃない!」
「ダメ!まだ早い!せめて高校卒業してからでも」
「キスの先はそこからでもいいけど、キスはいいじゃない」
 先ぃい!?先ってなんだ!?いやわかるけどなんだ!?
「隙あり!」
 考えている最中、ミツバの尻尾が足に引っかかり俺は転倒。する前にミツバの腕が俺の背中を支え、先ほどとは
逆の立場で俺を見下ろす。
「ま、まぁ!」
「大丈夫、一回すれば抵抗なんてなくなるわ」
 足は尻尾に絡まれ、耳は嬉しそうにピョコピョコ動く。ああ、逃げられそうにない。
「ヤヨイ」
「ミツバ」
「「愛してる」」
0342 ◆y/t0tGs2FJTn 2016/03/27(日) 02:49:26.56ID:JiA9DgNu
終わった。親友の存在指摘されて人外と?とか言われたら詰むけど、種族とか時間とか、そういったものを飛び
越すにはブースト要員は必要だと思った!
ワッフルな方はその内書くかも
0343◇4tZQDZ6Jk.Zt2016/04/07(木) 20:46:41.88ID:GOsiG048
自分で投下したものをまとめたくて、pixivに垢を作りました。
ここに投下したもの以外にも置いてあります。
また思いついたら投下に来るのでよろしくです。
支部垢にはそのうち絵とかも上がるかもしれません。

http://pixiv.me/nlu
0344 ◆4tZQDZ6Jk.Zt 2016/04/07(木) 20:47:28.64ID:GOsiG048
しまった、酉コピペしてしまったw
0346名無しさん@ピンキー2016/04/08(金) 00:46:48.72ID:rE9bB+me
なんでそういう感じ悪いことをよりによって過疎ってる板で言うのか
0348名無しさん@ピンキー2016/04/09(土) 02:06:44.28ID:gtDR7Ztr
ミスったすまん

次投下するやつ書いてるんだが、人間×魔王(ロリ)とオーク×魔王と魔物×人間が含まれてるんだが
ここでいいかな?
結構えげつないし陵辱かなと思ったけど鬼畜スカトロとかじゃないしどうしようかと
グロ描写というほどでもないけどちょっとえぐいのも心配
0349名無しさん@ピンキー2016/04/09(土) 08:48:40.46ID:wCJAiNbS
ステマなんぞやらかすからだろ
そんなことすりゃ、どこだって嫌われるよ
0350名無しさん@ピンキー2016/04/09(土) 19:21:09.08ID:gtDR7Ztr
すまんな他のスレでpixivに誘導してるの見てエロパロではありなんやなと勝手に思ったんや
でもこれはステマじゃなくてダイレクトマーケティングや

もう金輪際ここには投下しないから許してちょんまげ
コメントや乙嬉しかったよ
0352名無しさん@ピンキー2016/04/10(日) 04:34:30.35ID:3x+FtGYV
ステマって宣伝の結果利益が上がることを目的にするものだろ?
ピクシブで過疎スレのログ上げたとこでなんの利益もねえだろ
俺は別にどうでもいいよ
だから今まで通り投下してくださいお願いします
0354 ◆y/t0tGs2FJTn 2016/04/14(木) 10:12:27.93ID:BzIiBAo9
ああよかった。別に何か相当な地雷を踏んだから追い出すためにガン無視したわけじゃ無いのねw
安心したわw
0355名無しさん@ピンキー2016/04/14(木) 13:06:14.75ID:05V/ovcl
あ、、、ごめん、なんか自分にはピンとこなかったもんだからついスルーしちゃってた
乙だた
0356名無しさん@ピンキー2016/04/21(木) 16:32:13.60ID:t5fvzOm7
人間男×烏女天狗で一本書けたので投稿します
0357名無しさん@ピンキー2016/04/21(木) 16:33:15.56ID:t5fvzOm7
俺の家には天狗がいる。
いきなり何を言っているんだと思われるかもしれないが居る物は居るんだからしかたない。
道を歩いていて怪我した烏天狗を保護した。
すごくはしょってるがそれが俺とあずさの出会いだった。

「ただいまー」

「隆様!おかえりなさいませ!」

半ドンで終わった昼日中、自宅の玄関を開けると、唯一の同居人?あずさが俺を出迎えてくれた。
少し急いだ様子で階段を駆け下りてきて、俺の前で三つ指をついて頭を下げる。
流石天狗、今時見ない礼儀正しさだ。
あ、ちなみに隆は俺の名前ね。

「今日はいかがでしたか?」

さらり、と音がなって、まさに濡れ羽色の黒髪が流れ、豊かな胸が静かに揺れた。
烏天狗、と言ってもあずさの見た目は人間そのものだ。
ただ、背中に黒い羽根が生えている以外は。
高い鼻の左右にある透き通る黒い瞳に俺が写ると、俺は毎日のようにどきりとしてしまう。

「あ、ああ、特にトラブルもなく済んだよ」

「それは良うございました!」

あずさは頬の傍で両手を合わせて微笑む。
この笑顔に弱いんだよなぁ。

「それでさ、あずさはどうしてたんだ?」

と、言うとあずさは急に、なにやら恥ずかしそうな顔をした。
頬がうっすらと色づき、後ろ手に回した手の上で今は小さくなっている羽根がピコピコと動く。
ああ、いいなぁ。

「えっと、その、洗濯物を取り込んでいまして……」

桜色の唇がおずおずと口にする。

「隆様の事を考えていたら……その……つい」

つい、何なんだろう。
こうなったら見た方が早いかと思い、俺は靴を脱いで二階に上がり始めた。
0358名無しさん@ピンキー2016/04/21(木) 16:34:16.18ID:t5fvzOm7
「あっ!隆様!」

「いいじゃん、何したんだ?」

そしてふすまを開けると……なんだろうこれ。
洗濯物が布団の上でドーナツ状に積み重なっていた。

「えっと……これは」

「はい……その……巣作り、してしまいました」

追いかけてきたあずさは恥ずかしげにそう言う。
あずさは羽根意外の見た目人間だ。というかきわめて美人な人間だ。
だけど、習性は……割と烏だったりする。
恥ずかしげに俯いた彼女はそのまますすすと室内に移動すると、巣の真ん中にひょいっと入ってしまった。

「どうしても、落ち着くんです……それに、隆様の事、考えていたら……」

あずさは正座して俯きぼそぼそと呟く。
両足をもじもじとさせていかにも何かに耐えている様子だ。
そこから先は俺が言うべきだろう。だって俺達はもうそういう仲なのだから。

「営巣して……したくなっちゃったか」

しばし時間が経ってから、あずさはうっすら涙をためてこくんと頷いた。
愛いやつめ、かわいがってやろうじゃないか!
俺はスパッと裸になると、文字通りの愛の巣の中に飛び込んであずさの服を脱がしに掛かった。
羽根を出すために特別背中を開いているニットセーターは両肩を掴んで下におろすだけでするりと剥ける。
ぶるん、と豪快に彼女の豊満な胸が俺の視界を埋めた。
0359名無しさん@ピンキー2016/04/21(木) 16:34:52.69ID:t5fvzOm7
「やぁ……!」

有無を言わせず乳房を鷲掴みにすると、唇と同じ桜色をしたその突起を指先で刺激する。
すると口とは裏腹に既に堅くしこっていたそれはこりこりと指に感触を伝えてきた。

「口で言う割に準備は万端だなぁ」

そんな口塞いでやる!と唇を奪うと、彼女は一瞬驚いたようだがすぐにこちらの中に舌を這わせてきた。

「んむっ、んっ、あぁ……」

漏れる吐息が艶めかしく、呼吸に連動して翼が小さく上下しているのが見える。
俺は彼女の背中に手を回して羽根先を優しくくすぐった。

「やっ、だめっ、んんっ、ぷはっ」

黒い羽根がピコピコ跳ねて俺の手から逃れようとする。
唇を離した俺は彼女に覆い被さるように動き、掴んだ羽根を啄むように愛撫した。

「あっあぁっ」

艶めかしい声が漏れるも、俺は容赦なく左右の羽根を優しく撫でる。

「はね、でちゃうっ」

その声と共に、ばさぁっと彼女の羽根が膨らんだ。
開けば2mを超えるだろうか。
これが烏天狗である彼女の本来の翼長であった。

「綺麗だよ、あずさ」

羽根を褒めると、あずさは俯く。
するとその先にあるものに彼女の復讐が始まった。

チュッ

びくりと俺の身体が跳ねる。
彼女の前でいつの間にか屹立していた逸物が、その柔らかい唇に啄まれたのだ。

チュッ、チュッ、チュゥッ

まさに啄む様な優しいキスの連打が、俺の先端を襲った。

「あ、あずさ、腰が」

「隆様、お覚悟!」

はぷっ、じゅるるぅ

あずさは一気に逸物をくわえ込むと、ため込んだ唾液の音を立てて俺自身にしゃぶりつく。
たまらず腰が引けると、あずさはそれに追随して俺の逸物をさらにねぶった。
0360名無しさん@ピンキー2016/04/21(木) 16:35:22.15ID:t5fvzOm7
「あずさぁ……もうちょっと加減しっ、うひっ!」

「だめでーす。こんなテカテカの、あっついモノ、放っておけませーん」

そしてあずさは唇に糸を引かせると、俺の逸物をよこから甘噛した。
負けてなるものか!
俺がズダッと腰を下ろして座り込むと、あずさの口から俺がつるんと抜ける。
次いで俺は彼女のスカートに手を掛け、脱がそうとした。

「んもう、隆様はせっかちですね……♪」

するとあずさもノリノリで腰に手を掛け、スカートを降ろすと下着に手を掛けた。
俺はその手をがしっと掴む。
それを脱がせるのは俺の仕事だ。
あずさは、んふ、と微笑んで手を離し、俺にされるがままに任せる。
そしてゆっくりと下着を降ろしていくと、綺麗に整えられた茂みの下で、薄白い粘液が糸を引いていた。

「そっちもずいぶんせっかちじゃないか?」

「うふふ、私たちの交尾はほんとは一瞬で終わりますもの。ああ、我慢できません」

あずさは俺の手に手を被せると、下着を一気に脱ぎ去った。
肢体もあらわな彼女はばさり、と羽を広げると、座り込んだ俺に覆い被さるようにその身を預けてきた。

「ふふ、いただきまぁす」

くちゅ、と水音を立てて先端が彼女の秘裂を探り、そして次の瞬間には俺は暖かいものに包まれていた。

「ああ……いい……」

ぎゅう、と俺を抱きしめるあずさを、俺も抱きしめ返す。
羽根が俺の身体を覆って、まさに包まれているような気分だ。
そして俺が腰を揺らすように優しく動かすと、抱きついていた彼女の甘い吐息が耳元に触れた。

ぬち……ぬちゅ……ぐちゅ……

静かな室内に粘った音が響く。
そして次第に満足出来なくなったのか、あずさは腰を少しずつくねらせていった。
0361名無しさん@ピンキー2016/04/21(木) 16:36:08.86ID:t5fvzOm7
「もう俺も限界だ……動くよ?」

「……はい!」

ぬっ、ぬちゃっ、ぬちゃっ、ぬぷっ

俺達の腰はリズムを合わせるかのようにうごめき、水音はより強く早くなっていく。
もう腰の中は溶けそうで、あずさも同じ気持ちで居るのだろうか。

「あっ、くるっ!きちゃいますっ!!」

「お、お!俺もだ!出すぞ!」

限界が近づいた俺は彼女を強く抱きしめると、柔らかい肉ので自分を解き放った。
あずさも達したようで、部屋一杯に広げた羽がビクビクと痙攣している。

「ふあ……ひぃ……」

うわごとのようにとろけた声を出す彼女の中で、俺は荒い息をついていた。
しばらく抱きしめ合ったまま時間が過ぎると、俺の欲望はまたむくむくと彼女の中で膨れあがった。

「あずさ……体位変えるよ?」

「ひゃ、ひゃいぃ……」

とろけたままのあずさを四つんばいにさせると、俺の出したモノがたっぷり詰まった彼女自身がよく見える。
その先端の肉の芽を弄ってみたら、彼女はまたしてもびくんと跳ねた。

「い、いじめないでください……」

俺は悪い悪い、と言いながら彼女に覆い被さり、後背位から彼女の中に侵入した。

ずぷんっ

「ひぃっ」

さっきよりもずっと力強い挿入に、思わずあずさの声が上がる。

ずっずぷっじゅっじゅぶっ!

そして俺は彼女の柔らかな尻に腰を打ち付けるようにピストン運動を開始した。

「あぅっ!ひゃぁ!ひぃ!んんっ!」

肉がぶつかり合うたびにぱちんぱちんと音が弾け、あずさから声が押し出される。
それから征服欲に駆られた俺は、あずさに覆い被さるとその背中の羽根の根本を握りしめた。
0362名無しさん@ピンキー2016/04/21(木) 16:36:29.13ID:t5fvzOm7
「ひゃぁああ!羽根ぇ!」

その声は甘く、痛がっている様子もない。
俺はそのまま羽根を引っ張り、勢いよく腰を打ち付け彼女の中を往復する。

「らめぇえ!羽根らめぇ!おちんぽでだめになるぅうう!!」

普段清楚な彼女がとろけた隠語で喘ぐほど、その快楽は強烈なようだ。

「あっ、あっ、赤ちゃんできちゃいましゅぅぅう!!」

半ば涙を流して顔を崩しながら喘ぐ彼女の痴態に、俺は思わず声を返す。

「産めっ!俺の卵産めっ!!」

限界が近い。
パンパンと腰を打ち付ける速度がどんどん速くなり、あずさはもう悲鳴にも似た声を上げている。

「あ゛ーっ!!ヒナ育てちゃう!!隆様のヒナほしいぃぃいっ!!!」

「よっしゃぁ育てるぞぉ!うぅぅうう出るっ!」

「だじでぇええ!!」

びゅるっびゅーびゅるるっ! ぷっしゃぁあああ!

音が聞こえてきそうなほど濃厚な精子を大量に射精すると、あずさもまた勢いよく潮を吹いた。
そして俺は彼女の背中の上に崩れ落ちると、その頭を撫でて軽くキスをしようとした。
が、あずさは半ば失神しているようだった。

ところで、この汚した布団と洗濯物、どうしようかね?
まぁそれはあずさが起きてからで良いか、と俺は彼女の頬にキスをするのだった。

0363名無しさん@ピンキー2016/04/24(日) 10:00:16.18ID:HHtmgq4Q
確かにピクシブに誘導してるスレもあることはあるな
ピクシブID持ってないのでこっちにも投下してほしいなと思ったり・・・
むしろ何がいかんのか分からんのだが
0364名無しさん@ピンキー2016/04/24(日) 10:02:00.67ID:HHtmgq4Q
あ、リロってなかった
投下来てたのかすまん、>>362おつ
人外女もっと増えろ
0365名無しさん@ピンキー2016/06/19(日) 20:51:24.43ID:q8AO+vpI
ここ版権OKですか?
0366名無しさん@ピンキー2016/06/20(月) 19:56:51.76ID:+5ujkRUH
人外ならいいんじゃない?
専用スレがあるならそっちのがいいかもしれんけど
0367名無しさん@ピンキー2016/06/27(月) 22:56:47.93ID:aAH7mnBf
>>365
書いてもいいのよ、てか書いてください
0369名無しさん@ピンキー2017/03/20(月) 12:00:51.66ID:0VVlkMaB
なんかモチーフ降ってこないと、書くにかけないね
0374 ◆IyobC7.QNk 2017/06/11(日) 22:05:15.72ID:+Vq4vQnK
 人間男Xコウモリ娘 妊娠注意

「シュン、この卑怯者ー!」
布団から薄い体毛に覆われた顔だけ出し、食糧をこれ見よがしに掲げた男をなじる口内には牙が覗く。
「卑怯で結構。しっかり部屋もあっためてあるから食事の時くらい布団から出ておいでレミ」
シュンと呼ばれた男は、決してそのままでは届かないちゃぶ台の上にそれらを置いた。
「もう、動くの本当に大変なんだから」
ようやく諦めたのか、もぞもぞと姿を現す。
華奢という言葉では間に合わない痩躯に脇腹から上肢をつなぐ、広げれば身の丈の倍はあるであろう薄い飛膜。
コウモリの亜人の軽そうな肢体に不似合いなぽっこりと膨らんだ腹部は明らかに異常だった。
レミは頬を膨らませながら、先端のかぎ爪で半ば引きずる様に布団から引き出したお腹を抱えて座りなおす。
「まさか本当に子どもができるなんて」
「冬眠し損ねて凍死寸前だったレミの方から"なんでもするから助けて"って縋って来たんだろう」
「あの時は本当に生死の境だったし、まさか亜人に交尾を要求する変態だなんて思わなかったもん」
ほぼ黒目しかない双眸で即座に腹にさばりついたシュンを睨み付けた。
しかし彼は取り合わずその腹部の張り詰めた薄いスエードに似た手触りを楽しんでいる。
0375 ◆IyobC7.QNk 2017/06/11(日) 22:06:09.50ID:+Vq4vQnK
「目が合った瞬間に一目惚れしたんだからしょうがない」
臆面もなく言い放つシュンにレミは食事の手を止めた。
「まぁ、暖かかったケド」
今も悪くない、どころかその上このお腹に子どもがいる。
「おーい、ぱぱだよー」
レミのお腹にデレッデレの猫なで声を発するシュン。
微笑ましいはずのその姿にレミの中でスゥッと何かが下がった。
「……シュン、ちょっと」
ちょいちょいと爪先で示して彼を正座させる。
急に低くなった声音にシュンは慌てて従った。
「え、何? 何かした?? っんんんっっ」
そのまま襟首を引き寄せシュンの唇を奪う。
レミは両方の腕を頭全体と肩口に傷つけない様に注意しつつかぎ爪をしっかり引っ掛け逃さない。
そのままシュンの意識が朦朧とし始めた頃ようやくレミは解放した。
「ぷはぁ、はいもうおしまい。お腹ばっかりベタベタ触らないで、機嫌と体温が下がると胎教に悪いから」
それだけ言うとレミはまた、よたよたと布団に戻る。
そして最初と同じ様に布団から顔だけ出し、ベーっと舌を出して見せた。

終了
0380名無しさん@ピンキー2017/08/20(日) 11:12:20.62ID:mf/CIehl
誰か新作頼む
0382名無しさん@ピンキー2017/10/16(月) 19:59:09.28ID:TKGiB72F
ここ完全に過疎ったのか?
とりあえず燃料投下待ちつつ保守
0383名無しさん@ピンキー2017/10/16(月) 19:59:28.83ID:TKGiB72F
(´・ω・`)
0389名無しさん@ピンキー2017/11/05(日) 16:36:04.94ID:tRfNqWPn
ないなら別にここでもいいじゃん過去には触手あるみたいだし
隔離する理由でもあるなら別だけど過疎ってんだしよくない?
0390名無しさん@ピンキー2018/02/25(日) 13:45:04.10ID:6e9SB3uy
これ以上スレが立ったら過疎が加速しちゃうな ……ナンチャッテ
0392名無しさん@ピンキー2018/03/30(金) 19:14:56.14ID:v86eVU/T
こういう他スレでいちいち同一質問ばっかりマルチする輩もなw^^

ID:Fq4D69nP
ID:WuekeyKC

野口がどうたらとか…そんなに気になるんなら調べりゃあええねんな
あと寒川とか
0394名無しさん@ピンキー2018/04/18(水) 06:23:28.62ID:3PzL6ndX
軽く投下できるもの書こうと思って書いてたらなんか別にそこまで軽くない感じになった
0397名無しさん@ピンキー2018/04/18(水) 10:19:52.46ID:jFOTcU+w
コウモリ監視員ですよ
彼が二度と悪さをしないように見張っています
0400名無しさん@ピンキー2018/04/25(水) 17:33:45.63ID:Lcy+hxCm
2171: 死刑執行人 ◆ErY2TknG0w [] 2018/04/18(水) 00:29:12 ID:5WOcNPPC

ふむ
176: 死刑執行人 ◆ErY2TknG0w [] 2018/04/18(水) 414:40:58 ID:YgeadUft

な〜るほど・・・
177: 死刑執行人 ◆ErY2TknG0w [] 2018/54/18(水) 14:41:37 ID:YgeadUft

死刑執行人#fuckyou
184: 惨劇執行人 ◆ErY2TknG0w [] 2018/04/18(水) 18:24:07 ID:HIgrashi

ほーーーーう
嘘だッッ!!!

http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1523620399/184

結局、野口だと言う話

http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1514879896/231
0402名無しさん@ピンキー2018/09/06(木) 01:49:03.21ID:YgHAfJCO
 薄暗い、とある洞窟内にて―
 「うッ!…ンぼ!!…」
 今日もう何度目かわからなくなったフェラチオ。
 つい1〜2時間前までは、全身板金鎧に身を包んでた勇ましい女騎士だった者は今、豚顔の亜人種怪物・オークの前に
全裸で跪かされ、股から腹部に反り返った巨大なペニスをしゃぶらされていた。

 (く!!…こんな、下賤なオークどもに、わた……ンンッ!?)

 「ゴアッ!ア!?(オラッ!真面目にしゃぶれ、あ!?)」
 「わ、分かった…ん、んっ!………どう?」

 「ゴアア、ゴフゴフ…(ククク、そうだ、いい娘だ)」

 女騎士は、オークのペニスから迸った白濁の精液をごっくん、と喉を鳴らして飲み込む。
 (ッ!あ!……こ、コレが……や、やば……い!…)

 腰に届く長い綺麗な黒髪の、そしてつり上がった鋭い目付きだった精悍な女騎士の顔つきが、次第に蕩けていき―

 「…あは……」

 女騎士は、自身の股をオークの前で大胆に開脚して見せる。
 (こ!?こんな、つもりッ?!……)
 内心の焦りや混乱とは裏腹に、女騎士の脚の動かし方は徐々に妖艶な熱を帯び始めていた。
 「ゴフフフン!ゴフッ!」

 「ッあ!…」

 女騎士に、オークの言葉など理解できていなかったが。

 膣に挿入された巨大ペニスに、天にまで昇るほどの衝撃的な快感、
その後に押し寄せ来る背徳感を与えられて、もはや言葉や説明不要だった。
 「んはあッ!イ、ひゃアアアアアッ?!アッハアアアアンッ!!」
 だらしなく口から垂らした舌と唾液。そしてグルン、とその黒い瞳を眼の上へ隠し
白目を剥いて、女騎士は自身の身が絶頂に至った証明のアへ顔を晒した。
 (お、オーク様のペニスゥッ!!さ…最ッ高おおオおぉぉぅッッ!!!)
0403名無しさん@ピンキー2018/09/06(木) 02:22:44.19ID:YgHAfJCO
 黒髪の女騎士が、その股間をオークに許した後は、それはもう激しいピストン、性交運動に歯止めが効かない状態で。

 (…あ、ン!すご…いッ!わ、私ッ!な、何回ッ何回もッ!?い"っ!イクッ!イクイクイク"う"―――ッ!)

 「ゴアッ!ゴアアアッ!」
 「あッ!す…スゴいのッ!あ!凄いッ!来るッ!来てるわッ!あ!私ッ!また、もう!!」

 ぶんぶんと長い髪を振り乱し、パンパンパンパン!と小気味良い肉叩き音を周囲に響かせ、
その股間から盛大に潮を吹き、女騎士は、もはやオークの性交奴隷へと意識が堕ちつつあった。

 (あ…へ……私って…確か、時間稼ぎで……囮役を……す…)

 その思考は、オークに大量に注がれた熱い精液に全部流される。
 (ひああッ!す、すっごい!な、何何?!私ッ!今、イッ――)

 「私!もう……しょ、正気保てな…いいいいぃぃンッッ!あッ!お…オーク様ああアアァッ!私をッ!
牝奴隷にしてぇぇぇッッ!!」

 その絶叫は、もう紛れもない女騎士の本心だった。
 (こ、こんな……の…もう…)
 オークは、ピクピクと痙攣している牝奴隷と化した女騎士の顔に強引に舌を入れキスをし、
再びまた、膣へ巨大なペニスを挿入し、女騎士の理性を砕いていった。

 (わ、私をッ!は、孕ませて!オーク、オーク様ッ!何度も!私ぃッ!この快感で!イ…イクんだからあッ!)
0404名無しさん@ピンキー2018/09/06(木) 02:58:49.75ID:YgHAfJCO
 黒髪の女騎士は、もうすっかりオークの牝奴隷と化していて―

 「ん…」
 「ゴフっ」

 今二人は、バックで交わって、互いに昂って、元女騎士側が最後にビクッ!と腰を揺らす事で、
それを合図に体位を切り替えて、また違う姿勢をとり、性交を繰り返していた。

 (あはああッ!……もう、私っ…このペニスに、逆らえない……わ)

 「ゴフフっ!!」
 「うん……分かった…」

 牝奴隷が、長い黒髪を後ろでサッと束ね、その顔を「女騎士」へと切り替える。

 そして―

 「なッ?!あ、貴女は―ッ!?が!?」

 「ま、まさ―か?!…」

 (ああ―皆の驚愕と蔑みの視線ッ!……今の私には、スゴく、堪らないわッ…あはッ!また、またオーク様にバコバコハメてもらえるわッ!…)

 牝奴隷になる宣言をした「元」女騎士は、その後、この洞窟のオークを退治しに来た
冒険者たちを次々に返り討ちにし、再びまたオークに犯されに戻る、と言う日々を送っていた。

 「今日は…んっ!12人…やっ、ちゃっ…た!あ!…だからぁ!」
 「ゴフフフ…」
 (うふふ、もう分かるわ。彼の気持ちが…して、くれるね…12回)

 こうして女騎士は、また再び「牝奴隷」となり、返り討ちにして倒した、排除した人数分の性交を欲した。
0406名無しさん@ピンキー2018/09/06(木) 07:53:31.57ID:GhfUXV+1
自称超売れっ子大文豪先生さまのご降臨か
いいからタヒんでろよ
0413Girl_meats_boy2020/01/06(月) 04:27:18.35ID:p3ShHwwK
とある、海に面した町がある。
昔は小さな漁村があったのだが、隣町に漁港ができたため漁師達はそちらに移り、今ではすっかり漁業は行われていない。
ただ、遠浅の砂浜があるので夏となれば海水浴客で賑わうし、少し沖に出ればそれなりに豊かな魚礁があるためスキューバダイビングを目的とした観光客も来る。
海水浴客もすっかりいなくなった秋、そんな街に一人の青年が訪れた。
特徴のない中肉中背に短く刈った髪、人の良さそうな垂れ目と柳眉に、間の抜けたような印象を与えるやや大きめの口。海に近い旅館に数日の予定で投宿し、宿帳に記すのは『新倉洋次』という名前と関東圏の住所。
部屋に荷物を置くと、日が暮れてから彼は今夜は戻らない旨を従業員に告げ、にやけ顔でピッと右手の小指を立てる。従業員は馴染みなのか納得した顔で彼を見送った。
懐中電灯をカチッとつけると足下を照らし、彼は海岸沿いの道を海に面した岩場の方へと向かう。
やがて到着すると周囲を見回して人の気配がない事を確認してからフッと懐中電灯を消す。そうしてから彼は暗闇の中、岩場を海に向う。にも関わらず、そのスタスタとした足取りには迷いも躊躇いもなく、躓くことなく歩いていく。
やがて岩場の先端、周囲を幾つもの大岩で囲まれた場所に到着すると、そこに一人の女性が待っていた。彼は再びカチッと懐中電灯を点ける。
光の中にポウッと浮かび上がったのは、ウェットスーツに包まれた大きなバストとヒップに細いウエストのいかにも女性的なプロポーション、褐色の肌に俗にウルフカットと呼ばれるギザギザした髪、
ギロッとした目付きの鋭さがその魅力をわずかに減じているもののそれでも充分に美人と呼ばれる整った顔立ち、そんな二十歳くらいの女性だった。
「ダーリン、半年ぶりじゃん」
その美女、鮫島広海【ひろみ】はニカッと笑いかける。獰猛な肉食獣のような笑みだった。
「広海も元気そうで何より」
青年はニコッと微笑む。
「もう、アタイをこんなに放【ほ】っとくなんて、酷いダーリン。もうちょっと来れんだろ?」
口を尖らせ、ギロリと睨む。
「いや、僕の方もいろいろと忙しくってさ……」
困り顔で後頭部をガシガシと掻く。
「そんなに他の女がいるってのかよ! そりゃ、そういうの納得しての関係だけどよぉ……」
プウッと頬を膨らませる。
「い、いや。ほら、仕事の方も忙しいし……って。待て、そもそも僕らの関係は、単なる商売だったはずだろ?」
「だって、一応ダーリンとは結婚してるわけだし」
スッと目を伏せ、しおらしい表情を浮かべる。
「それも、儀式として、形式上の事じゃないか」
「形式だろうと何だろうと、アンタはもう何年もアタイのダーリンで、ちゃんと義務を果たしてくれてるんだ。これで惚れるなってのが無理な話だろ?」
真剣な眼差しでじっと見詰めながら、その美しい顔を近寄せる。青年は両手の掌を向けて押しとどめるような動作をする。
「ま、その、広海みたいな美女……しかもこんなに情の深い人に惚れられて、悪い気はしない……いや、むしろ嬉しいけどさ」
彼女の顔に、ニィッと勝ち誇ったような笑みが浮かぶ。
「だろ? だったらコレ抜きで一度くらい遊びに来いよ。最近ダイビングのインストラクター始めたから、一緒にダイビングしようぜ。絶好のダイビングスポットを案内するから」
「ああ、わかった。考えておくよ」
「約束だからな」
そのザクッと挿すような力強い眼差しは、あくまでも真剣で真摯で真面目で揺るぎがない。
「はい。可能な限り善処します」
その視線に心を射貫かれて、青年は可能な限り譲歩する。それを聞いてから広海はフウッと肩の力を抜いた。
「じゃ、始めようぜ」
言うが早いかウェットスーツを脱ぎ始めると、剥き出しの大きな胸がポロリとこぼれる。彼女はその下には何も付けておらず、スルリと脱ぎ続けるにつれ、褐色に焼けた見事なプロポーションが露わになる。
0414Girl2020/01/06(月) 04:29:00.19ID:p3ShHwwK
「あのー、広海サン……」
恐る恐る青年が尋ねると、彼女は怪訝そうに返す。
「ん、何だよ?」
「その、水着の跡とかないんですけど……」
「あん? 嫌いなんだよ、そこだけ白く残ってるの。だからワザワザ焼いたんだ。あ、ちゃんと人がいない所でやってるからな」
「あ、うん」
青年も服を脱いでトランクスタイプの海パン姿になる。中肉中背に見えて実は結構筋肉質で、腹筋などもわずかに割れ目が浮き上がっている。
「何だよ。裸でいいじゃないか。どうせアタイ以外見てる奴はいないんだし」
青年の腰の辺りにジロジロと無遠慮な視線を投げかける。
「いや、まあ、なんというか、やっぱりモロ出しってのは恥ずかしいんだよ」
脱いだ自分の服と彼女のウェットスーツを簡単に纏めつつ答える。
「まあいいや、どうせ脱がすんだし。ほら、行くよ」
彼女がスッと手を差し出す。青年はズッシリした石を重しとして服の上に載せると、懐中電灯のスイッチをカチッと切る。
闇の中、青年の姿が変わった。夜目や遠目にはわからないが肌は血の気の失せた土気色に、顔は若干干涸【ひか】らびて目がギョロっとした感じになる。生ける死人、それが青年の本性だった。
彼が手を取ると広美はそれをガシッと握り、グイッと引っ張ってからピョーンと跳ぶ。一瞬のフワッとした浮遊感、そして軽い衝撃とともにドボンという水音。二人は海中にいた。
広海の首の両脇に、鰓の亀裂がパクッと広がる。その顔に、自信に満ちあふれたニッという笑顔が浮かぶ。
そして彼女は泳ぎだした、青年をグイグイと引っ張って。高速でバタバタと足を動かし、おおよそ魚か何かのような人間には出し得ない速度でスイスイと海中を進む。
鰓呼吸に息が止まった者のコンビだ、息継ぎはない。夜の闇色の水の中でも、広海の感覚には周囲が手に取るように浮かび上がるし、青年の死人の目は闇を見通せる。だから何の不自由もなく二人はただひたすら水中を進んでいく。
やがて沖合にある小島に到着すると、二人はそのまま水中を進んで海蝕洞に入り、突き当たりの小さな砂浜へと上陸する。
「ただいま、ってのも変か」
そう、広海がポツリと呟くと、青年が砂浜向こうの岩場にある小さな祠を見る。
「ただいま、でいいんだよ。だってここは、二人の愛の巣なんだから」
彼女の頬がポッと赤らむ。
「ああ、もう。恥ずかしいこと言いやがって、惚れ直しちまうだろう」
青年は祠の裏にあった電池式のランプを取り出してパッと点灯させ、同時にドクンと心臓を動かす。手元のまばゆい光に照らされるのは、生気に満ちた生者の姿だ。
「じゃ、早速ヤろうぜ」
広海はペロリと舌なめずりをして砂浜でクイクイっと手招きをし、足下を指さす。青年はヒラリと海パンを脱ぎ、上体を後ろに、足を前に投げ出すようにしてそこに腰を下ろす。
そこへ広海がガバッと覆い被さる。肉食獣の、捕食者の、血に飢えた笑みを浮かべ、情熱的に唇を奪う。舌をグイッと差し込み、口腔をグルグルとかき回し、青年の舌とヌルヌルと擦り合わせる。舌だけではない、首を僅かにグッグッと振り、少しでも舌を奥にねじ込もうとする。
やがて二人はプハァッと唇を離す。ともに頬は朱に染まり、ハアハアと息を荒げたままキラキラと潤んだ瞳で互いに無言のまま見つめ合う。青年は下の方が臨戦態勢になっている。
0415名無しさん@ピンキー2020/01/06(月) 04:30:28.59ID:p3ShHwwK
広海は彼をドサッと押し倒すと、再び濃厚な口づけをする。同時に彼の下の方に手を伸ばしてサワサワと愛撫を始める。彼も手を伸ばして彼女の豊かなバストやヒップに手を伸ばし、ニギニギと愛撫を始める。
広海は再び口を離すと、今度は彼の頬・首筋・胸などを順にゆっくりとペロペロ・クチュクチュと口で愛撫してゆく。ちなみに両手は彼の両手とギュッと恋人繋ぎをしつつ、しっかりと押さえつけている。
「ふふっ、アンタは動くなよ。しばらくアタイにされるままで居な」
まるで倒れ伏した得物を食べる肉食獣のような体勢で、青年を見下ろしつつ広海は言い放つ。ただですら悪い目付きがギラリとした凶悪な輝きを放つ。どうや『鮫』だけあって、マグロが好物のようだ。
広海の舌は彼をペロペロと舐め、ときにカリッと甘噛みし、浮き出た乳首、両側の脇、筋肉が浮き出た腹、そこに穿たれた臍と次第に下へと移っていく。
既に両手は解放しているが、もはや彼は為すがままされるがままだ。やがてツツッと太腿を舐め終えると、彼のモノをパクッと咥えた。
彼女の口が奏でるペロペロ・クチュクチュ・ズッズッという快楽に、青年の口からわずかに喘ぎ声が漏れる。
「ちょ、ちょっと、ストップ、ストップ! 出ちゃう、出ちゃうから!」
しばしその快楽に溺れていた彼の口から、懇願の言葉が紡がれる。一度出せば回復までしばらくかかり、その分本番が、さらに後に続く真の『本番』が遠のいてしまう。
「チッ、しゃーねーな」
プハッと口を離すと軽く悪態を吐き、彼女はスックと立ち上がって仁王立ちで彼の腰を跨ぐ。横たわる彼を完全に見下ろし、軽く睨め付け、凶悪な笑みを浮かべる。
「いくぜ」
そう言って広海はゆっくりと腰を下ろし、両手を彼我の男女の双方のソレに添えて位置を合わせると、今度は下の方で彼のモノをグッと咥えた。一瞬、フッと吐かれる二人の息が合う。
あとはもう、ひたすらケダモノ達の貪りあいだった。
広海はズプッズプッと激しく腰を動かし、ただただ己の快楽のみを追求する。青年は彼女の両胸に手を当て、ひたすら荒々しくグニッと愛撫し、ときに上体を起こして口も参加させる。
やがて、感極まった彼女が前倒しになって荒々しく三度目の口づけをした頃、青年は一度果てる。
だが、彼はそのままの状態でいまだ果てられぬ彼女を強引にグイッと引き倒し、ギュッと抱きしめる。
「愛してるよ。広海」
耳元でボソッと囁かれる甘い言葉。彼女の上気した頬がさらにカーッと赤らむ。
——誰にでもそう言ってるんだろう? この女たらし——
照れ隠しと青年の真実を混ぜ合わせて浮かんだその言葉は、広海の口を出る前に消え失せた。少なくともこの日この刻この瞬間、彼は間違いなく——肌を交えているせいもあるのだろうが——彼女の事を愛しているのは確かだろう。
彼はそのまま優しくサワサワ・スリスリと愛撫を始める、バストやヒップや太腿ばかりではない、肩や腰や背中、頭や頬や首筋に、ときに頬摺りなども含めて優しく穏やかに慈しむように。それは正に『愛撫』と呼ぶに相応しい。
そして彼は囁くように呟くように言うのだ、「広海」とか「愛してる」とか「好きだ」とか。
広海は身も心もくすぐったく、むずかゆく、こそばゆく感じ、それが却って新たな刺激となる。やがて、彼女が咥えたままの彼のモノが回復してくる。
そしそのまま第二ラウンドが始まり、再び激しく腰を動かす広海。両手をしっかりと恋人繋ぎにして互いに夢中で名を呼び合い、今度は一緒に果てる事ができた。
互いに荒い息で汗だくのまま身体を重ね合わせ、呼吸が静まるのを待つ。
やがて呼吸を整えた青年はスックと立ち上がると、広海を残してバシャバシャと水の中に入っていく。そして首までの深さに到着すると、洗うように手で身体をゴシゴシと拭う。
0416Girl_meats_boy 少女は少年を肉とする2020/01/06(月) 04:33:16.87ID:p3ShHwwK
「そろそろ『本番』いいか?」
すぐ近くで広海の声がした。この海蝕洞は壁面沿いに丁度通路のように岩が張り出している。彼のすぐ近くの岩の上に彼女がしゃがみ込んで——ちなみに全裸で足を開いている——こっちを見ていた。
先程肉欲に溺れたよりも、もっと攻撃的で、もっと飢えてて、もっと情熱的な眼差しだ。彼女がベロリと舌なめずりをしたあと、ゴクリと唾を飲む。
「どうぞ、鮫姫様」
青年は微笑みつつ彼女を見、後ろの深みへと立ち泳ぎで移動する。
「な、なあ。一遍にじゃなくて、少しずついいか?」
涎を垂らしながら、彼女は問う。その口に並ぶ歯は、人間にはあり得ない程尖っていた。
「ああ、最初のときみたいにか。どうぞ、リクエストは?」
青年はニコリと微笑んで是を返す。
「ええと、まずは左腕っ!」
彼女がニヤリと凶悪で凶暴で残虐な喜色満面の表情を浮かべて跳び上がり、ドボンと水へと飛び込む。続いてブワッと水が膨張して波が彼を押し流す。
否、水が膨張したのではない、彼女が膨張したのだ。
そこにあったのは水中の捕食者としての機能美だった。恐竜すらいなかった古来より、水中を高速で泳ぐ捕食者としての頂点としての姿であり、後に大型海棲爬虫類や哺乳類も追随した綺麗なスラリとした流線型の体。
それは、大きな鮫であった。何度見てもとても美しい、青年はそう思う。
再び水が爆ぜ、彼の体にドンと衝撃が走った。すぐにそれは左肩のカッとした灼熱感に代わり、やがて名状しがたい激痛へと変化していった。だが青年は片頬をグッとしかめるだけで済ませる。見れば左腕が消失し、肩の断面からは水中に血が噴き出していた。
美しき鮫が、すれ違いざまに一瞬にして彼の左腕を食い千切ったのだ。
続いて再び急激な水流、ただし今度は膨張ではない。引き寄せるような水の流れ、即ち収縮だ。
鮫の姿がかき消え、そこから褐色の美女がバシャッと水面上へと飛び上がる。その手に掲げているのは、青年から失われた左腕。
0417Girl_meats_boy 少女は少年を肉とする2020/01/06(月) 04:34:03.08ID:p3ShHwwK
彼女は壁面の岩にスタッと降り立つと、顔を上に向けて手にした彼の左腕を掲げる。そして口から離したジョッキから酒でも飲むかのように、その断面からボタボタと流れ出す細い紅の美酒を口で受ける。
流れの安定しないそれは、彼女の鼻を頬を唇を顎を首を肩を胸元を、禍々しく忌まわしく悍ましく紅に汚してゆく。
「おーい、血ぐらいなら後で幾らでもやれるぞ」
そう青年の呑気な声がする。その姿は既に生気のない死人のもの、しかし見た目に反して左肩の出血は止まり、断面を肉が覆い始めている。
「だってさあ、勿体ないじゃんか。折角ダーリンがくれたものだし」
断面からポタポタと滴る血潮を舐めつつ広海は答える。
「そりゃ、どーも」
気のない返事で彼は応じ、右腕一本で自分の体を彼女と同じ岩の上にザバッと引き上げる。そしてしばし意識を集中してからフンッと気合を込めると、見る間に左腕が生えてくる。『ピッコロ』という言葉が浮かんでくるが、彼女にそれは通じないだろう。
一方の広海はというと、ドカッと胡座をかいて——ちなみに全裸でスッポンポンでオールヌードなので丸見えである——両手で彼の左腕を抱えてその鋭い牙でその肉を一心不乱にガツガツと食む。
「なあ、今回はその姿で食うのか?」
「たりめーだろ。こっちの姿の方が小さいから、食った感じするじゃんか。半年ぶりのダーリンのお肉だよ、一口で済ますなんてできないだろ。できるだけ味わったりしたいじゃん」
血糊のついた頬をポッと染め、鮫の女は答える。
「ああ、もう、ほんと可愛いなあ」
そう言って青年は生者の姿になって彼女の背後でしゃがみ、そっと抱きしめる。
「そんな事言われたら、生贄冥利につきるよ」
広海の頬の赤みが一層濃くなり、動きがピタッと止まる。
「ほらほら、まだまだ食べ足りないんだろ? お代わりを出すから、早く食べちゃいなよ」
耳まで顔を真っ赤にして、広海はガツガツと猛烈な勢いで腕の肉を平らげる。
同様の事は何度も何度も行われる。右腕、左脚、右脚、再び右腕、ときに下半身丸ごと……、その度に青年は激痛を味わい脂汗を流すが、声はあげずにただ僅かに表情が揺らぐのみ。
「ふう、喰った喰った。もう満腹だぜ」
やがて広海が岩の上に大の字に横たわる、もちろん全裸でだ。その腹は大きく膨れていた。
彼女は横目で傍らに佇む青年を見る。無限に再生可能な不死身の身体でも、やはりなんらかの消耗はあるのだろう、或いは身体を食いちぎられる苦痛のせいか、彼は疲労感を漂わせるげっそりとした表情でしゃがみ込んでいた。
「はあ、別の意味でお腹を膨らませられたらな……」
右手で丸くなった腹を撫でつつ、その視線は海パンを履いた青年の腰に注がれている。
「え、ちょ、ちょっと。まだ塾講師の給料じゃ子供なんて……」
「冗談だって。アタイはどうも子供はできないみたいなんだ。多分、アタイが生み出せるのはこの海の幸と安寧だけみたいだ」
この一帯の海を司る豊穣の女神、その『海の幸を生み出す』能力が強すぎるせいで『自らの子を産む』という能力は阻害されているようだ。
「では、鮫姫様。これから一年の間の海の幸と安寧をお願いいたします」
青年は、サッと正座して深々と頭を下げる。
「お、おう。任せろ。不漁だの海難事故なんて起きないよう、ちゃんと管理するぜ」
広海は起き上がるのは億劫なので、寝そべったまま答える。
0419名無しさん@ピンキー2021/05/15(土) 04:00:45.46ID:aohwkInY
実に末路だなぁ…あぼーん
なんでもあり、にはふさわしいとも言えるがw
0420名無しさん@ピンキー2023/09/11(月) 04:19:58.70ID:RSamw0aU
人間同士だと出来ない人外♂と人間♀のプレー描写にゾクゾクする

クソデカチンコは人外でなくともありがちだからピンと来ないんだが
多腕を活用した愛撫とか、爬虫類のヘミペニスとか、
獣・爬虫類・軟体動物の肌に触れる異質な感触とか、蛇体・軟体巻き付きプレーとか
人間♀側が恐怖・畏怖しつつも快楽に溺れるのが良い
でもマウント取ってた人外♂側が♀の身体に不覚にも溺れる展開も良い
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