今にもリコの手が火神のパンツに手をかけて脱がされそうだったので、自分で脱ぐことにした。
「あれ、昨日はもっと勃っていたのに。仕方ないわね」
そう言ったかと思うと、両手で火神のモノを掴み、先端部分をチュ、チュ、とわざと音をたてながらキスをしていく。
「うわっ、やめ、やめてくれ、ださい」
「こうでもしないとあんたもイケないでしょうが」
火神の意思とは反対に、彼のモノは完全に勃起して固く、ビクンビクンを動いていた。
先端からは液体があふれていた。
その頃には涙目で必死でやめろ、ださいと相変わらずのおかしな敬語で抵抗するが、リコは一切聞き入れようとはしなかった。

腕力もガタイもリコよりもはるかに強いのに、逆らえない。
これも高校時代にいやというくらいしごかれて、精神的に逆らえなくなったせいかもしれない。
それにリコのキスで反応してしまったのは、正直言うと、気持ちがよかった。
だが、これを言ったら負けだと思い、今にもリコを押し倒してそのまま彼女の中に自分のモノを突っ込んでしまいたい衝動にかられそうになる。
懸命に自制を保つだけで精一杯だ。

知ってか知らずか、リコは命令口調になりつつも
「後は、分かるわよね?」
火神のものがまだ完全に固くなっていないのをリコの舌が執拗に攻めてきて、完全に勃起してしまった。
いわゆる、びんびんの状態でスタンバイOKとなる。
「……来て、火神君。私、昨日のことを思い出しながら中に入ってきて欲しいの」
「やっぱ無理っす。カントクに手なんか出したら色々と怖いんで」
「怖い?何を今さら言っているのよ。昨日既にヤっちゃってるじゃないの。つべこべ言わない」
リコの言葉にもまだ戸惑うばかりで、正常位ではとてもじゃないけど、ヤれそうにもない。
「もう!いまさら怖気づくなんて、あんたらしくない。じゃあ、火神君、仰向けになって」
「こうですか」
ベッドに横たわるように寝転がるとリコが再び、火神のあの部分を口にパクリと咥えた。
ズズっと音をわざとたてて、火神の目や耳に働きかける。
それまではガマンをしながらも必死で抵抗していたが、この行為で思わず
「うっ……」
くぐもった声を出してしまう。
「もっと素直に声を出していいのよ」
「ハァ……無理、無……くっっ」