革命機ヴァルヴレイヴでエロパロ2
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革命機ヴァルヴレイヴのエロパロスレ
エロネタ・非エロ妄想・SSなどご自由にどうぞ
SSを投下する前は前置きに注意書きとカップリング表記を推奨
荒らしはスルー
前スレ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1368179746
次スレは>>980か480kを越えた時に立ててください。 >>1何立ててんだよ
テメエ、ニコニコ大百科出身の20代前半エルエル腐BBAだろ
重複何だよ糞屑喪女 前スレの投下は結局エルエルフでマンズリするドリ婆だったな
一本くらいハルトとショーコで書いてやれよw 取り敢えず対荒らし用のテンプレ用意したほうが良いんじゃない?
さらなつ注意書きとか タヒ
呪いかけてやるよ
腐が質の悪いSSを投下しない呪いな
エルエルフタヒ どうでもいいからサッサとエロいSS書けよ
こんだけ本編めちゃくちゃなら本編との齟齬はあんまり気にしなくても良いだろうし イオリとショーコがペニスバンドつけてマンコ突き合うレズください 本編、本当にひでぇことになってるな
構成が雑で、何より脚本が酷い
二次創作で付け入る隙をわざと作っているのか?
と、思いたくなるようなレベル >>14
そんな状態だと二次創作自体が作られなくなるのはギルクラが証明したはずなんだが >>14
ОVAでも出すなら別だけど
どう考えてもあと3話で終わらん内容だろ、コレ。
いらない部分で時間をかけすぎ。 もうキャラだけ使った本編無視のパロでいいんじゃね
四コマのノリ嫌いじゃないよ >>14
薄い本やエロパロにというよりスパロボ参戦して
スパロボマジックで悲劇回避前提なシナリオな気がする。
スパロボ参戦はあくまで結果だがそれに最初から頼り切ってる気がする。 >>21
書き込めるなら書き込んで来いよ
アードライとサキの絡みだけ楽しみに見ることにした マジ基地展開が、俺達のヴヴヴが帰ってきた
ショーコはあれでも1期よりはまともだしな ついに1が書き込み不可になったか。ageとこう。
ヴァルブレイブは純愛派と凌辱派、どっちが多い? イクスアイン、アードライ、クーフィアの3人はハーノインの仇討ちの為マギウスに対抗する決意を固める。
キルシュバオムに乗った3人とカーミラに乗ったサキは協力し新しい拠点を手に入れたハルト達と合流する。
世界に正体を曝されたハルト達は、逆に101人評議会、隠された歴史を世界に曝け出す。
これを知った人間達はWIRED上でも現実世界でも大混乱に陥る。
フル・インパクトはルーンの消費量が激しく、コクピットを複座に改造し
常にエルエルフのルーンがハルトに流れ込むシステムを作る。
改造された弐号機にはカインが搭乗する。カインを倒し弐号機を奪取する。
プルーとピノの再会により呪いが祝福に変わる。
この二人が銀河帝国の種である。
22話
月面に着陸したハルトとエルエルフは絶望の中互いの心情をぶつけ合う。
その頃アキラとサンダーに真実を聞いたショーコ達は自分たちの愚かさを嘆き涙する。
そして静止する間も無く虚をついたショーコは壱号機に乗り込み、マギウスとなるのであった。
ハルトとエルエルフのいる月面にたどり着いたショーコは2人に胸のうちの全てを吐き出す。
そして3人は話し合い、生き残った全員を誘導して廃墟と化したモジュール77へと戻る。
モジュール77で生き残り全員に真実を告げ、このまま人間のまま死に近い場所にいるか
それともマギウスになり勝機を見出だすかを問う。
結果、壱号機・参号機・六号機を用い全員がマギウスとなる。
同じ頃ハルト達はモジュール77最奥部に眠っていた最後のヴァルヴレイヴ
橙色の七号機『火照』を発見するのであった・・・ サキがアードライに「ハルトなんてつまらん男より、本当の男の良さを教えてやる。」とか罵られながら徹底的にイカサレルのを、お願いします。 アードライをジャックしたり殺したりしなかったのはサキなりのデレかな サキがドルシア兵に輪姦される話をお願いします
仕上げは総統とカインで ショーコがモブ学生とモブ兵士に汚く輪姦された後
全裸で宇宙に捨てられて死ぬ話ください サキがドルシア兵に輪姦されカインに手足切断されて
宇宙のゴミとして捨てられる様子を全世界に中継される話下さい この先ほとんど書く人いないよー
この前K12書いてくれた職人にも文句や批評ばっかりだしねw
自分で書けばいいのに 止まっているのか?
切断やらでダルマは苦手だな。関節を外す程度なら問題はないのだが >>44
この展開じゃハルト以外ないだろw
孕むのはエルエルフ 無理矢理ハッピーエンドにいくなら、エルエルフが王になる。
記憶を失ったリーゼロッテの身体を保護、1から関係を作り直しの展開だな。
かぐや姫並に数年で大人、元に近い精神状態になれば――
ハルトは、子ども作ってお亡くなりになっているかどうか。 ショーコが生き残った生徒にお前のせいだってレイポされる展開はよ サキが化け物と言われ刺されながらドルシア兵達にレイプされる展開はよ >>47 >>48
展開が思いつくなら箇条書きでいいから書いてみたらどうだ?
その妄想を出しちゃえよ。その内容を この一連の事件が起こらずに
ハルトがショーコと普通に告白して付き合って初体験HしたらってIFのエロパロ読みたい
エロパロ板も2chの規制の影響受けるんか? >>50
いいな幸せな2人の初H読みたい
規制はどうなんだろ、わからないや 前スレ446の人です。またまた今さらですが続き投下です。
http://mimizun.com/log/2ch/eroparo/1368179746/
↑の446、899〜901の続きになります。執筆時期の放映上、17話からの分岐になります。
「ハルト、私わかったことがあるの」
少年をロープで縛り終え、壁際に寝かすとそう切り出した。
「なんだかんだ言って、これが欲しかっただけなのね」
呆然と立ち尽くすハルトに跪き、ズボンのチャックをまさぐる。彼はこの状況を発見してから何もできずにいた。
「僕はわからないよ、流木野さん」
ベルトをはずす。地球の重力に従ってズボンが落ちる。露わになった下着のさらに奥を躊躇せずに右手が進んだ。
「真逆なんだ。君は喜んでカミツキになった。暴走(あんなこと)があっても僕を嫌わない……。どころか自分からあのときみたいなことをしようとしている。全然、わからないよ……」
右手に溢れる年上の男の子の性器は上で語るのと裏腹に当然大きくなっていた。でもそれは肉体の主張にすぎない。
「言って。ハルト、あなたは誰が好きなの? 」
「流木野さ!…ン!」
彼をベッドに押し倒す。上に来ているシャツを勢いまかせで千切る。あのときと同じ。
けれど私は私の意思でそれをするんだ。それがどんな罪でも。
ようやく露わになった。十数分前シャワー室でみた男の裸。
「僕は、ショーコのことが好きだ。でも、一緒にはなれない。僕は化け物で、隣にいるなんておこがましい存在だ。」
「そう」
「どうしようもない奴なんだ。マリエを死なせてしまった。ショーコに嫌われたくなくて、皆を騙して、もっと早く打ち明けていればマリエは死に向かったりしなかったかもしれない……!」
「そう」
「死んでしまえばいいんだ、こんな奴。いや、いずれ死ぬ。ルーンを吸い尽くされて」
彼の歯がカタカタと震える。
「でも、それでも死にたくない。生きたい。どんなに惨めでも、生きたいんだ……!」 「やっと言ったわね。建前じゃない本音。……だから私も言うわ」
そっと顔を近づける。彼の頬を両手で包んで、その唇にくちづける。ありったけ真心をこめたキス。
目を開けて、彼の瞳をのぞく。そして言う。
「私はハルトが好き。ショーコさんを好きでい続けるあなたが好き。だから私もあなたを好きでい続ける。どんなにかっこ悪くても、全部受け止めてあげる」
「う、そだ」
「うそじゃない」
「嘘だよ……」目をそらす。
その顔をもう一度グッと引き寄せてそのまま胸を押し付ける。涙が乳房のカーブをたどっていくのを感じた。
「ハルトのダメなところ、かっこ悪いところ、知ってるよ。優しいところも、強いところも、それに、」
右手を彼の胸板に這わせる。本当に愛おしい気持ちでなぞる。腹筋を、おへそを、そして性器を。
「とびきり恥ずかしいところも。」
ハルトの頬が赤く染まる。もう一度キスをしてやりたい気持ちになる。 下にいる彼が涙をぬぐった。その眼は潤んでいたが、そこからはみ出る意思が見えた。
「流木野さんに、そう言ってもらえて嬉しいよ。だから、僕も精いっぱい、受け入れるから」
そこで観る側と観られる側が交代したような気分になった。さっきからずっと裸なのに、改めて視線が全身に注がれて、何も隠しきれずに身をよじる。
その動作すらいやらしく思えてたまらない。
「いくよ」
「…うんっ」
もう一度くちづける。今度は彼から。押し倒す体勢が入れ替わり、私が下になる。
私の口の中で、舌と舌を不器用に絡ます。求めるほどに息が出来なくなり、口と口が完全に融合する直前ではなす。
「んっ…!むぁあ…ハァ…ハァ」
体は空気を欲しがるが、心はまだ足りないという風に、名残惜しく唇が上を向いていた。
そのままハルトは止まらず、冷たい手を私の乳房に当てる。ひんやりとした感触と、好きな人の接触とが私の身体を震わして、胸が跳ねる。
一瞬はなれた乳房をもう一度捕まえて、また優しく撫ぜる。あの祠のときと違って優しく、それでいてたくましくもある愛撫。
さっきの少年のぎこちなさとも
「全然ッ……違う……アァン!」
自分の中にまだこんなに快楽があったなんて。乳首を摘まむ人差し指のせいで口からよだれを垂らし、下からはどろどろとしたものが溢れて止まらなかった。
先ほど少年で遊んだ快感を上書きしていく。 私は、ショーコさんにはなれない。
彼女のように強く在れない。彼の心は手に入らない。
でも、肉体だけの寂しいつながりにだってこんなに愛を感じる。
欲望しかない交わりにも絆を認められる。
私は彼の陰毛だって愛せるし、肛門にだってキスをしてみせる。
「来てッ!ハルト……!」
彼の頭を抱きしめるように自分の胸に誘う。ハルトは左の乳房にキスして、そこから強い吸引力が発生する。
「あっ!……いいっ!いいわ!」
新しい波に引きずられながら、私は眼下で乳を吸う男の、濡れた髪の毛を宝物のように撫でた。
このくせっ毛の頭も今は自分のものだ。その向こうに広がる男の子の背中も、すべて。
彼の唾液の軌跡が私の乳房から、下に下に。脇腹を通っておへそに落ち、そこで彼の舌が遊ぶ。
「ふあっ!? ハルト、くすぐった……」
執拗におへそをかき回す。
グラビアで何度も見せてきたそこが、とてもいやらしい音を立てていじくり回されて。
「うぅ……うんっ……すごい、ヘンな気持ち……」
そこで彼の顔が上がり、目が合う。
「流木野さん、すごくキレイ……」
「や……何見てるのッ」
たまらず顔をそらす。いまどんな顔してた!? そうした隙に、ハルトはさらに下に。そけい部のラインをつぅとキスでなぞり、さっきからだらしなく溢れる私の秘所へ。
愛液で十分以上に濡れた股の間を、舌がさらに塗りつぶすように這う。
その奥へわずかに侵入したのがわかる。私の体はさらに熱を帯び、下半身が反応してまた震える。
「やっ……あっ! あふぁっ!!」
じゅるじゅる、音を立てて責められていく。両の乳首もひとりでに硬さを増し、反応する。
「あっ、あっ、はぁ……」
されるがままでいることに至福を感じ始めたとき、その責めが途切れた。両膝をかかえられて、カエルが仰向けになったような体勢になる。
彼の視線が刺さる。
そう、この体勢は全部丸見えになるのだ。どろどろになった膣も、陰毛の生え方も、その下にある肛門もすべて。
この恥ずかしさを今彼は見渡しているのだ。視線に晒されて、肛門すら反応してみっともなくひくひくいっている。
けれどそれを拒否する言葉はもうなかった。
「いくよ、流木野さん」
来る。
「ええ、きて……」
彼の手が膝を大きく開く。それに伴って膣がぱっくりと割れるのを感じた。空気が流れ込む。
そして、彼のペニスの形を感じる。 「うぐぅっ……!」
「! 大丈夫? 痛かったら……」
「いいの。もっと来て。もっと感じていたいの……!」
繋がってる感覚。男の子が私の中にいてくれる。痛みとともに溢れる幸福。
かつて感じたことがある感覚。あのときは恐怖と諦めがあった。そう思っていた。
けど、あのときもそうだったんじゃないの? 心を手に入れられない絶望より、はるかに確かな肉棒の存在に愛情をおぼえたんじゃないの?
「あんっ! ぁんっ! すき! だいすき! 」
「ハァッ! あっ! ぼくも、君のことが……!」
ゆるやかに、かつ激しく突かれる。言葉より何よりこの感覚が真実だった。
男の体を見る。汗ばんだ細い上半身が私のために動いている。
その筋肉が、乳首が、腕が、気持ちよく歪む表情が、愛おしくてたまらない。
気づけば涙が流れていた。痛みからじゃない。ずっと、こうなりかたった喜びに。
「い、いくよ流木野さん
「ええ、きて! いっしょにっ……! 」
「あぁぁっ! ハァッ……!」
放出された。私の膣内に。
がっしりと膣が彼を締め付け、そこから絞り出されておびただしいほどのハルトが私を満たした。
快楽の奔流が全身すべてを駆け巡って、しびれるように体を震わす。ひとつになっている彼もそうだと思った。
ペニスが引き抜かれる。彼の体重が私の体に折り重なる。
触れ合う体温が幸せで、口から吐く二人の息が交じり合うのも嬉しかった。
力が完全に抜けて動けない。ただ、彼の体を感じていた。すると
「えっ」
彼の腕が私を包み込んだ。抱きしめられていた。
「流木野さん、君は一人ぼっちなんかじゃない」
「うん……うん……」
右隣の頭から発せられる声に、やっと素直にうなずいた。 「ハルト、その痣、」
私たちは先ほど再会したシャワー室で体を流しながら、お互いの体をまた求めていた。
「え? これ、なんだろう? 全く覚えがない……」彼は左肩にある痣をなんとか凝視したり、触ったりする。
「私も、同じのあるの。見て」
私は濡れた自分の左膝を差し出した。彼が一瞬で赤くなって目をそらす。
「や、違う! そっちじゃなくて」……そっちでもいいんだけど。
彼の右手をとって私の左の太股に誘う。その手がとても感じる。
「これ、僕のとおなじ……」
私の左膝にも同じ痣が浮かんでいる。地球に降下して程ない頃見つけた。
「これって、カミツキの、呪いなのかも……」
苦々しい表情を浮かべる。彼の痣に口づけた。
「違うわ。これは私たちの、祝福よ」
fin.
これで完結です。長々とすいません。感想、応援、アドバイス等ありがとうございます!
まだ書くネタはあるので、放映終了までにもう1,2本投下したいです。
規制中につきほんと書き込むこと自体がハードルなんですがまたいずれ…。 輪姦されてゴミのように捨てられるショーコもさっさと書けや 輪姦後串刺しにされ全裸で宇宙のゴミとして捨てられるサキはよ GJ!
エロの合間にサキとハルトの本音を織り交ぜてるのがよかった
あと、言いたくないが
こんなスレまできて書き込むアンチの人って… >>50
自分もハルト×ショーコを前スレから期待してる。
まがりなりにも主人公と幼馴染カップルのはずなのに、未だに投下されないもんなあ。
IFでも何でもいいので、誰かたのんます。 >>68
キチガイと空気レイパーの不人気カップルだからしょうがない >>58
GJ
メモ帳に書いてUSBとかに保存しておくのがベターですね ルーン補給と引き換えに
Hした記憶を食われるハルトとサキの逢瀬を希望 >>75
エルエルフがハルトの次に会話したのはリオン先生だったね >>77
キチガイとカップリングされるアキラがかわいそうだろうが リオン先生物って少ないよな
良いキャラだと思うんだけど
カプ相手がいないのがつらいのだろうか 需要が少ないのだろ
貴生川とねんごろになったり、生徒を逃がすためにアルス兵にいじられたり
色々シチュはあるだろうがね エルエルフにおっぱい萌えされてたりネタはあるんだけどな ラジオでミハエルフ童貞確定か
童貞エルフを優しく手解きするリオン先生はよ >>84
エルエルフが想っているリーゼロッテ
出会った回数が2回、接触時間が1時間にも満たないのに
中世時代のDT野郎って
ルル山が言ってた
ttp://www.valvrave.com/radio/ >>88
リーゼロッテ>>>(壁)>>>巨乳>>(壁)>>それ以外(ゴミ) 最終回見た
いろいろ喪失感があり過ぎて何とも言えない… あれだ。200年後のサキとアキラとショーコで誰かプリーズ >>90
喪失感って言葉にワロタ
アードライとサキにフラグがあると聞いたから最終回はやく見たいな
もうそれだけでいい(投げやり >>90
最終回がアレだったせいで
かえって、いろんな妄想が膨らんでくる
誰か、ハルト生存ルートプリーズ >>95
聞いた話によればアードライが受け取ったゴニョゴニョに対してサキが何か言ってたらしいけど
もしかしてそこまでの描写がアニメではなかったとか?
まぁ日曜日1時を楽しみにしてるよ >>97 >>98
自分にとったらそれだけで未来のアドサキ妄想は成立だから問題ない 触手を持った宇宙人にアキラちゃんが襲われてしまう! 200年後も、アキラちゃんは処女のままかな?
教母様とか言われていると、男は近づきがたいし ブーケをアードライに取られて焦ったクリム姐さんの逆レイプ物はよ >>101
カミツキ三人娘の中で唯一セックスを知ってるサキが
二人をレクチャーする3Pの百合はよ >>103
1号機のパイロットは発作持ちなんですが… >>94
ギルクラの祭生存ルートとか待てど暮らせど来ないから、
何だかんだで書くなら早い方が良いな 誰かハルト生存のショーコとの絡みを書いてくれ・・・
ショーコがキスしたらハルトにルーンが戻って蘇生したとか何でもいいよもう。 >>108
でも21話からのショーコの株下がりの影響で荒れそう
見るのも抵抗有る 廃人になったハルトの上で腰を振るショーコならまあ
最後は海岸でサキと追いかけあっているシーンで終わり アンチ云々は置いといて
ハルトとどんな会話させればいいのか思いつかないのがきつい >>110
抵抗あるならおまえが見なきゃいいだけじゃん アドサキが見たい
もしくはエルエルフとリオン先生で子作り 23話で約束を交わすセツクスをするハルトとサキ書いて >>120
正直王子に繋がるにはそれしかないよなw >>121
リオン先生以外にも、生き残り女子はいるだろう
まあ、エルエルフと接点あるのがほとんどいないが >>122
エルエルフはリオンちゃんのおっぱい大好きだし
何より声がリオンだしな 案外リョナが全然ないな
カミツキは不死身で痛みはあるからリョナにもってこいなのに 片思いのハルトが正気を失って力ずくで犯してくる以上の残酷なシチュエーションって
なかなか無いだろ
傷だけが残酷さではないよ リオン先生あの体付きで今まで彼氏いなかったらしいから
年上ぶったのにパニクって中々おもしろいことになりそうだな 「七海リオン、アンタ大人だろう、指導してくれ」
「そんな事言ったって私だってはじめてなのよう」
「なん…だとっ」 >>125
モジュールの運営資金稼ぎのため
リョナAVデビューするサキちゃんとか
「全て実写、特撮一切なし!」
「流木野サキの柔肌を、凶刃が切り裂く!」
すげー売れそうだ 豪勢な寝室に俺とアイツだけ…
ありとあらゆる大人のオモチャ…
ベッドで待つハルト…
エルエルフ「導き出される答えは!」 >>131
マニュアル通り淡々と愛撫するエルエルフに
ムードがないと落胆しつつ体は正直なリオン先生とか
いいね 冬休み使ってハルト生存√サキ編のSS作ってみたが
ぜんぜんエロくない上に無駄に長い(19kB、原稿用紙30枚?)けど
需要ある? モジュールの天蓋が夕闇色に染まるころ、私はハルトをここへ呼び出した、
二人にとって、あの忌まわしい呪いの絆が刻まれた、この場所に。
すっかり人口密度の下がったモジュール77では、こんな時間にここを訪れる人は
いない。だからここは、密会には最適な場所といえる。
「流木野さん!」
階段の下から、ハルトの声が聞こえてきた。私の姿を見て、駆け足で上ってくる。
約束の時間までは、まだ15分ある。だがそれでも、私はこう言わなければいけない。
「遅い!」
「?約束は6時ちょうどじゃないの?」
「私を待たせたことに、代わりはないでしょう。」
それは、かつて交わされた言葉。彼と私との、秘密の一ページ。
「…ごめん。」
そしてハルトは、またしても同じ言葉を紡ぐ。
そう、変わらないのだ。ハルトは変わっていない。ただ一つ変わっているのは、
ハルトには、記憶が残っていないのだ。 モジュール77奪還作戦、その最後の戦いで、ハルトはほとんど全ての記憶を失った。
ハルトに残っていたのは、ほんの数時間分の記憶、
エルエルフと交わした約束、
私と交わした約束、
そして、それらの記憶をも上回るショーコさんへの想い。
それが、ハルトに残された全ての記憶だった。
ぎりぎりの戦いだった。私とアキラの援護が少しでも遅れたら、ハルトはその記憶を、
命を、ルーンの全てを使い切ってしまっただろう。
ハルトが戻ってきたとき、私は激しく後悔した。だってそれは、かつての私の、
望み通りの結末だったからだ。
ショーコさんの記憶を失えば、ショーコさんと同じ立場で、ハルトを愛することが
できる、そんな都合のいい結末。まるで私が望んだことで、ハルトの記憶が消えたように
思えたのだ。
ただひとつだけ、思い通りにならなかったことは…。
「それで、用事ってなに?」
ハルトの声で、我を取り戻す。少し思い詰めていたようだ。
「ハルトって、今までのこと、何も憶えていないのよね?」
「う、うん」
ハルトは弱々しく頷く。
「だから、教えてあげる。」
ハルトを呼び出した理由、それは、ハルトが忘れてしまったもの、私しか知らない、
二人だけの秘密。
「ここはね、伝説の祠と呼ばれているのよ。」
それは、咲森生徒なら、誰でも知っている話。けどそれは、私が話したいことではない。
「ここで何があったのか、ハルトに教えたかったの。」
そういって、ハルトの方に一歩近づく。右手をハルトの肩から頬へ、そしてうなじへと
まわす。
「流木野、さん?」
戸惑うハルトを無視して、そのまま顔を近づけ…
「!」
私は、ハルトの唇を奪った。 それはあの日から、ずっとしたかった事。
唇を重ねるだけのキス、ただそれだけで私の鼓動が高鳴るのを感じる。
「流木野さん、どうして?」
唇を離した後、ハルトが尋ねる、これもまた、同じ台詞で。
「ふふふっ」
つい可笑しくなって吹き出してしまう。だってハルトはハルトなんだもん。
驚いた表情のまま、ハルトは固まっている。
無理もない、私のことは、まだ「戦友」としか認識していないのだから。
「これはね、後払い。」
「あとばらい?」
ハルトの頭の中は、たぶん、疑問符がいっぱい舞っていることだろう。
私は悪戯っぽい微笑を浮かべて、答える。
「私の再デビューに協力してくれた、お礼よ。」
それは、かつての私がとった行動の繰り替えし。
私は、自分が有名になるために、ハルトの名声を利用した。7億人のフレンドがいる
ハルトを利用した。彼の体をジャックし、都合のいい情報を流した。
「だから、お礼がしたかったの。」
そういうと、ハルトの体にしな垂れ掛かる、ハルトの胸に、顔をうずめるように。
「流木野さん…」
でも本当は、違う。後払いなんかいらない。
だって、前払いは、とっくに済ませてあるのだから、私のファーストキスで。
「なーんてね。」
「え!」
顔を上げて、ハルトを見上げる。営業スマイルを浮かべる私を、ハルトは豆鉄砲でも
食らったような呆けた顔で眺めている。
「だって」
放心状態のハルトをよそに、私は彼の体に抱きつく。彼の頬に頬を寄せるようにして…
「嘘だから。」
彼の首筋に噛み付く。
「うわあああ」
ハルトが悲鳴を上げるが、もう遅い。私の意識は、ハルトの中に流れ込んでいく。 −−−−
「さてと」
ハルトの体をジャックした私は、力を失った私の体を支える。そして地面へ
ゆっくりと横たえる。
前にジャックしたときも、自分の体を運ぶのは奇妙な感覚だった。自分が目の前に
倒れているのに、自分はここにいるのだから。
私は、準備を始めることにした。
まずは服、ハルトの服を脱ぎ始める。咲森学園の男子制服はブレザーにYシャツと
ネクタイ、それにズボンとシンプルだ。
私は、いやハルトは、あっという間に素っ裸になった。ハルトの体とはいえ、
全裸になるのはやはり恥ずかしい。でも、後のことを考えると、
服は脱いでおいたほうがいい。
「あら?」
裸になって、ハルト体を改めて確認する。すると、左鎖骨あたりに、見慣れない
痣があることに気付く。
「こんなあざ、有ったかしら?」
形で言えば、真ん中の欠けた三菱、そんな赤痣がハルトの左胸に浮かんでいるのだ。
「前はたしか、なかったわよね?」
私は記憶をたどる、といっても、ハルトの裸を見たのは、あの時だけ。
悲しみと痛みで苛まれた私は、ハルトの姿を直視できないでいた。
こんな痣が有ったとしても、おそらく気付くことはなかっただろう。
他に、体に異常はなかった。
次に私は、自分の体に取り掛かる。
本当は私も全裸の方が、後片付けが楽なのだが、ここはあえて半脱ぎにする。
まずは胸元のリボンを外し、ブラウスとブレザーのボタンを外す。
そしてブラウスを肩まで脱がせると、ブラの肩紐を腕側に下ろす。
そしてブラを少しだけ下げ、乳首が見えない程度に胸を晒す。
最後にパンティーを下ろし、左足だけ抜く。
私のパンティーは右腿にかかっただけで、私の秘所はスカートの下、外気に晒されている。
「これでよし!」
服を脱がし終えると私は、ハルトの体を、私の足の間に割り込ませる。
その時、私は気付いた、私の、ハルトの男根が力強く滾っているのを。
「私って、興奮しているの?自分の体なのに。」
それは充血して、硬く反りあがっていた。理不尽なこととは思いつつ、これは、
男の子の体がもつ現象だと割り切る。それに、勃起していた方が、後のことも進めやすい。
私の、ハルトの一物を、私の秘裂をなぞるように被せる。こうすれば、間違って
挿入とかはおきないだろう。
後は、私と両手を繋ぐ。私とハルトの手をお互いに繋ぎ合わせる。
恋人繋ぎというらしい。
全ての準備が終わった。後は、私の心の準備だけ。
私は、繋がっている手を、その小指を見る。繋がり方は違うけど、
今ハルトの小指と絡んでいる。それだけでよかった。
「絶対に、諦めない!」
私の心の準備は終わった。あとは
「!」
ハルトの歯で、私の首筋に噛み付いた。 −−−−
「…流木野さ、!!」
意識を取り戻して最初に見たのは、ハルトの驚く顔だった。ハルトは状況を
理解できていない。硬直した顔が、羞恥に赤く染まっていく。
「うわあ」
ハルトが飛びのこうとする。けれど、逃がさない。
「待って!」
私はハルトの手をガッチリと結ぶと、足を絡めてハルトを動けなくする。
ここからが、ここからが”本番”なのだ。
「聞いて、ハルト!」
私は、真剣なまなざしでハルトを見つめる。
「これには訳があるの。」
「流木野さん?」
私と見詰め合うハルト、しかし直に顔を背ける。そりゃ、これだけ扇情的な
格好をしているんだから、直視できないのだろうけど。
「なんで?こんな…、僕は…」
ハルトはたぶん、まだ理解していない、自分がジャックされたことも、
私がこの状況を作ったことも。
「ハルト、私を見て」
片手を外し、ハルトの横顔に添えると、ゆ
っくりと私の方に振り向かせる。
「これは、ハルトにとって、必要なことなの。」
切実な、訴えるような眼差しで、再度ハルトを見つめる。そう、ここから先は、
私の演技力しだい。
「流木野さん…」
ハルトは紅潮したまま、再び私を見つめる。その瞳の奥には、羞恥以上に、
今”犯してしまった罪”に対する動揺が浮かんでいた。
「これは、ハルトがしたことじゃない。私が望んだことなの。」
「君が?」
「そう、私がハルトの体をジャックしたの。」
私は、少しだけ悪戯っぽい笑みを浮かべると、ハルトの体を少しだけ引き寄せる。
「ジャックって」
ハルトはようやく理解したようだ、自分は騙されていたのだと。
「どうして?」
再び繰り返される言葉。けど私は、今度はわざと悲痛な表情を浮かべながら、
ハルトに告げる。
「だってこれが、ハルトにとって必要なことだから。」
「僕にとって?」
「ハルト、あなたルーンがほとんど残ってないんでしょ?」
「!」
動揺するハルトに、追い討ちをかける。 戦争が終わってしばらく経ったといっても、ハルトがすごした日々は短い。
一度の出撃で数年分の記憶を消費するハルトは、次の出撃があれば確実に命を落とす。
世界はいまだ流動的だ。いまはマギウス狩りの最中で、モジュール77を
攻撃しようという勢力はいない。
私たちはカミツキが、マギウスと違う存在だと説明している。
しかし、カミツキをマギウス同様危険視し、抹殺しようとする勢力が現れないとも
限らない。
そのとき、ハルトはきっと出撃するだろう、自分の命が犠牲になることも厭わずに。
「ルーンを得るには、他人をジャックするしかない。
けど、他人を犠牲にはしたくない。そう思ってるでしょ?」
ハルトに諭すように、説明する。
「でも、あるのよ!他人を犠牲にせず、ルーンを獲得する方法が!」
私は思いのたけをこめて、ハルトに呼びかける。これが、ハルトを救う
唯一の方法なのだ。
「それは!」
ハルトも思わず息を呑む。他人を犠牲にするくらいなら、自らを傷つけることを選ぶ、
優しいハルト。そんなハルトなら、他人を犠牲にせずに、ルーンを獲得する方法が
あるならば、直にでも知りたがるはずだ。
「それが、これよ。」
真っ直ぐにハルトを見つめて、私は告げる。
「これ?」
ハルトには、理解できていないだろう。視線をあらぬ方向に向けては、
顔を赤らめたり、再び目をそらしたりしている。
「セックスよ。」
「!」
ハルトの顔は、ひときわ紅潮すると文字通り固まってしまった。
あの日、ハルトの衝動が頂点に達したとき、ハルトは暴走した。
私に噛み付くでもなく、力任せに私を押し倒し、服を引き裂いた。
ハルトの瞳には、獣の欲望が滾っていた。
そんなハルトに、私は身を竦めるだけだった。
ハルトは獣のような咆哮を揚げながら、その男根を、濡れてもいない私の秘所に
突き立てた。
身体が裂けるかのような衝撃が駆け抜け、私の純潔は奪われた。
ハルトになら、捧げてもいいと思っていた。けれどそれが、優しさもいたわりもない、
こんな獣のようなまぐわいになるなんて、思ってもいなかった。
それでも、
ハルトが苦しんでるのが分かったから、
ハルトが求めてくれるのが分かったから、
私は、ハルトを受け入れた。
その後2ヶ月ほど、ハルトの発作は起こらなかった。
後で貴生川先生から、ハルトの発作は、ルーンの枯渇による禁断症状だと教えられた。
私とセックスしたことで、発作が収まったのだとすると、セックスには
ルーンを補充する働きがあることになる。
私はそう、結論付けた。 「ハルトは、禁断症状の話を聞いたわよね?あれは、ルーンが枯渇した際の
危険信号だけど、あの症状は、本能の暴走に見えるのよ。」
私は、上に覆いかぶさったままのハルトに丁寧に説明する。
「だから私は、それが性衝動に近いんじゃないかって思ったの。」
嘘だ。そんなこと、当時は気付いていない。
「それで私が、ハルトを誘ったのよ。」
嘘だ。私は、無理やりハルトに襲われたのだ。
「ハルトは始め、嫌がったけど、他の人を襲わなくて済むならって。」
嘘だ。ハルトは他の人を襲わないよう、自ら檻にはいったのだ。
嘘を嘘で塗り固めた後、最後に、私は本音で訴える。
これだけは、私の譲れない想いなのだから。
「だから、ハルト、私を抱いて!」
「流木野さん…けど、なんで?」
ハルトはようやく、硬直が解けたようだ。紅潮しながらも、優しく見つめ返してくる。
ハルトの疑問、それはつまり、なぜ私がこんなことをしたのか?だろう。
「だってハルト、ヘタレなんだもん。」
「うっ!」
ハルトが再び固まる。
私の言葉に間違いはない。ハルトは檻の中で、私の誘いを拒絶したのだ。
たとえそれがハルトの優しさだとしても、今はそんなこと言っている場合ではない。
ハルトにとっては、生死を分ける問題なのだから。
「それに私には、これくらいしか出来ないから。」
そして、おもいっきり縋り付くまなざしで、甘えるような声でハルトに囁く。
「ハルトを、助けたいの。」 「…わかったよ、流木野さん」
ハルトは、澄んだ瞳で見つめ返してきた。
吹っ切れた後の、力強い瞳、ハルトの中に秘められた、意志の力。
「流木野さん、僕は、あなたを抱きます。」
もう、彼の目に迷いはない。
そしてハルトは、自らの意思でキスをしてきた。私からじゃない、ハルトからの
初めてのキス。それは私と同じように、唇を重ねるだけのキスだけど、私は、
自らの舌を伸ばす。
ハルトも一瞬驚いた表情を浮かべたが、直に舌を絡ませあって、お互いの舌を舐めあう。
「ぷはぁ」
名残惜しそうに唇を離すと、唾液のアーチが一瞬きらめく。
私はハルトの手を離すと、彼の頭を抱えるように両手で包み込む。
そしてもう一度、熱い口付けを交わす。
口付けの後、ハルトは私の胸にむしゃぶりつく。このあたり、知識はなくても、
本能で動いているのかしら?
私が肩をすくめると、ブラの肩紐が降りて、私の胸が晒しだされる。
ハルトは赤ん坊のように、右の乳首に吸い付く。左の胸は、荒々しく揉みしだかれる。
それだけじゃあまり、気持ちよくない。
「その、舌を使って…」
ハルトも理解したようだ。唇で乳輪までくわえ込んだまま、舌先で乳首を転がす。
舌がなでるたび、私の乳首に甘い刺激が奔る。みるみる乳首が硬くなっていくのが分かる。
「くふぅ、そうよ、ハルト」
私の左の胸、ハルトの右手に、私の左手を重ねる。
ただがむしゃらに胸を揉んでいた右手をリードして、胸全体を絞り上げるようにさせる。
そして、胸の頂点へ向かって揉みしだき、硬くなった乳首へ、ハルトの唇が当てられる。
「うっく」
びちゃびちゃと音を立てながら、今度は左の乳首を嘗め回す。
「そうよ、ハルト」
ハルトは夢中で、左右の胸を交互に責める。
ただ胸を弄られているだけなのに、私は官能の高みへと上っていく。
でも、これはまだ序盤。
私はハルトの右手を、スカートの下、秘唇へと導いていく。
「…触って」
ハルトは半身になって、ぎこちなく、襞に沿って指を這わす。だが、知識も経験もない
ハルトは、どうして良いか分からずにいる。
ちょっとだけ嘆息すると、再びハルトの手をリードする。ハルトの指を
秘裂に差し入れさせる、まるで、ハルトの手を使って、オナニーしているみたいに。
そんな背徳的な考えのせいか、私の秘唇は徐々に湿り気を帯び、愛液が指に絡んでくる。
「そうやって、中をかきまぜるの!」
ハルトは徐々に、指の使い方を憶えてきている。
本当は、胸や秘所だけでなく、全身で愛ししてもらいたいのだけど、
今のハルトには無理だろう。
私は、ハルトの一物に手を掛ける。それは既に硬く反り返っている。
それを私の、秘裂へと導く。
「流木野さん」
ハルトも気付いたようだ。愛撫の手を止めると、私を見つめてくる。
私は、思いっきりの眼差しで、ハルトを誘う。
「ハルト、来て!」
ハルトは座りなおすと、一物を秘唇にあてがう。ハルトの亀頭が、私の襞に触れる。
「流木野さん!」
そしてハルトは、一気に腰を打ちつける。 「きぃ!」
私は思わず声を上げてしまった。あの時と同じ、身を裂くような痛み。
声を上げまいと思っていたのに、結局叫んでしまったのだ。
「流木野さん…」
ハルトは動かない。私を気遣って、動けないでいるのだ。
「大丈夫よ、ハルト」
苦笑いを浮かべながら、ちょっとだけべそをかきながら、ハルトに答える。
「大丈夫、だから」
「でも!」
「私たちカミツキはね、傷が直るでしょ?」
ハルトには説明しなければならない、私たちの、呪われた絆を。
「だから、直ってしまうのよ、処女膜も!」
「!」
さすがにハルトも驚いている。ハルトの視線が私の下肢に、二人の繋がりに注がれる。
そこには、血を纏った彼の男根がある。
「でも、大丈夫、痛いのは一瞬だけ。」
嘘だ。痛みはこれで終わりなんかじゃない。
「今はもう、痛くないから。」
嘘だ。今でも私の秘裂からは、重い鈍痛があがってきている。
「それに、だんだんと気持ちよくなるから。」
嘘だ。あの時も、最後まで気持ちよくなんてならなかった。
再び嘘を嘘で塗り固め、私はハルトを誘う。
「だから、動いてもいいよ」
「流木野さん!」
けど今度は、ハルトも騙されなかった。涙を浮かべながら、身を引こうとする。
けど、逃がさない。
「時には強がりも、必要でしょ?」
これも、かつて交わした言葉。
「それに、このままじゃなにも変わらないわ。」
そう、ここでやめても、ハルトのルーンは補充されない。
セックスのどの段階でルーンが補充されるか分からないが、たぶん、
挿入だけでは済まされない筈だ。
「お願い、このままじゃ辛いの。」
実際、挿入してからの圧迫感と鈍痛は、今も脳髄へと駆け上がってくる。
「くっ」
ハルトは覚悟を決めたように、腰を動かし始める。その顔は、本来の快感からくる愉悦
より、悲痛とも後悔とも取れる表情を浮かべて。少しでも、私の苦痛を長引かせないよう
がむしゃらに腰を打ち付けてくる。
私も耐える、まるであの時と同じような獣のようなまぐわいに。
そして私は異変に気付く、ハルトの顔に浮かんだ暴走の兆しに。
「これって!」
私は、かつてと同じように、ハルトの背中に縋り付く。
そう、私は決めたのだ、彼の全てを受け止めると。
ハルトは獣のように抽挿を繰り返し、私は
そのたびに引き裂かれるような痛みを感じる。けれど痛みに慣れたのか、痛みと同時に、
痛み以外の感覚が湧き上がってくる。
そして、感覚とは別に、私の中に渦巻く、さまざまな感情があふれ出てくる。
愛おしさ、忌まわしさ、慈しみ、労わり、
狂おしいまでの感情の波を、私はためらわず解き放つ。
「ハルト!」
そしてハルトも、獣の咆哮とともに、精液を解き放っていた。
「あああああ」
どくどくどくん!
注ぎ込まれる熱い液に、その鼓動にあわせるように、胎内に別の熱が集まってくる。
それは胎内に留まらず外へと溢れだし、私とハルトを包み込むように広がった。
「これは!」
それは、あのときには気付かなかったこと。二人を包み込む、優しい光。
「ルーンの、光」
そして、ルーンの光に包まれながら、私は、苦痛以上の絶頂を感じて果てた。 精を放った後も、しばらくそのまま身体を重ね、私たちはまどろみにも似た余韻を感じ
ている。ハルトは、既に、元に戻っている。
そうして無言で抱き合った後、ハルトは私の顔を覗き込む。
「流木野さん、僕は…」
「その先は、無しよ。」
ハルトの唇に人差し指を当てて、彼の言葉を遮る。そう、この後の台詞も分かっている。
彼はハルトなんだから、きっと同じ結論に達する。
「今はまだ、考えがまとまらないでしょう。だってハルトは、知らないことが
多すぎるんだから。」
そう、ハルトは何も分かっていない。自分がかつて、どんな悩みを抱えていたのかも、
何故、彼女のことを愛おしく思うのかも。
「だから、結論はあせらないで。」
そう言って、ハルトから身を離す。幸い、服は破かれていなかった。
私たちは背中合わせに、身づくろいをする。
服は無事だが、ハルトの精液の量は予想外だった。手持ちのティッシュだけじゃ
ふき取れない。
しかたなく、そのままパンティを穿く。
「あのね、ハルト」
服を着終えたあと、ハルトの方を見ずに、私は話しかける。
「その、またルーンが足りなくなったら、いつでも声をかけて。」
「流木野さん、君は…」
「こんなこと、他の人には頼めないでしょ?」
振り返りながら、悪戯っぽい笑顔を浮かべる。
「私だって、痛いのは好きじゃないけど。これは、私にしか出来ないことだから」
「流木野さん…」
「これは、私たちだけの、秘密よ。」
そう、これは、嘘で固めた、私たちの、
新しい絆。 −−−−
「ハアルトオオオ!」
祠の階段を下りたころ、遠くから駆け寄ってくる人影が見えた。
ショーコさんだ。
「ハルト、流木野さんと一緒にいたんだ。」
「ええ、ハルト色々と忘れているみたいだから、案内していたの。」
高揚する気持ちを抑えて、私は素っ気無く答えた。
今はまだショーコさんに、二人の関係を知られるわけにはいかない。
ハルトはバツの悪そうな表情をして、視線をそらしている。
さすがに情事の後では、ショーコさんを直視できないでいるようだ。
「あのね、ハルト」
そんなことお構いなしに、ショーコさんはハルトの正面に回りこみ、両手を掴んだ。
「ハルト、あのね、わたし…」
ショーコさんが言い澱む。
元気はつらつとした表情が、悲痛なまでの真剣な眼差しへと変わる。
「わたしね、カミツキに、なったよ!」
「ショーコ!」
ハルトは絶句した、そして、私も。
ささやかな静寂の時が、夕闇の中、流れる。
「ショーコ、どうして?」
最初に問いかけたのは、ハルトだった。
「だって、ハルトの傍に居たいから!
分かっている、我侭なのは分かっている。
ハルトがそんなこと、望んでないことも。
けど、もうイヤなの、待ってるだけ、守られているだけなんて!
私はずっと、ハルトと一緒に居たいの!」
思いの丈を吐露したショーコさんは、涙を浮かべてハルトを見つめる。
そしてハルトも、涙を浮かべながら答える。
「どうして、僕たちは…」
そしてハルトは、ショーコさんを抱きすくめる。
涙して抱き合う二人は、まるで恋愛映画の一シーンのよう、
そう、傷つけあい、赦しあう恋人同士のように。
こうして私のささやかなアドバンテージは、ショーコさんの決意によって
脆くも崩されてしまった。
けれどもそれは、分かっていたこと、
何れショーコさんも、同じ道を選ぶだろうということは。
私は二人に背を向けると、ひとり歩き去る。
声をかけるなんて、無粋なまねはしない。
ハルトがショーコさんを選ぶなんて、そんなこと分かりきっている。
記憶を失ってなお、ハルトはショーコさんを想い続けている。
そんな二人の間に割り込むのだ、生半可の苦労では済まされない。
けれど私は、誓ったのだ、あの時、あの日のハルトと。
決して諦めない!
諦めないんだから! ハルト生存√サキ編、嘘の絆でした
本編でぶん投げられたレイプの設定を掘り返して、
ルーン供給を口実にハルトを篭絡するサキちゃんを描こうとしたら
こんな感じになってしまいました
最後に、ショーコも出てきましたが、ショーコ編はたぶん書かないので
誰か頼みます。
>>151
支援thx >>155
久々の投稿だよ
こんなに嬉しいことはない
GJ >>155
乙です、気が向いたらショーコ編もお願いします >>155
GJ
サキさんショーコの裏切りは知ってたのかな?
あれがあったら、もっと有利に運べるのではと思いました
今度はサキさん選ぶ√がたあれば宜しくお願いします >>155
GJ
ハルサキハルショコ両方いける口なので
ハルショコ版もいつかお願いします
アドサキもどなたかの見たい みなさんレスthx
つたない作品でしたが、気に入っていただければ幸いです
あと、一応説明しておくと
サキの処女設定は小説2巻から
処女膜再生は外伝コミック流星の乙女を参照しています
年明け早々仕事が鬼モードに入ってて
ssとか書く暇なかったけど
3連休はなんとか確保できたので
ショーコ編も書いて見ます
期待しないで待っていてください ショーコものは地雷だな
ニコニコで・・・
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これだけ叩かれた奴の話って、需要ないだろ? 自分はサキが苦手だったがここのスレみてさらにサキが無理になったわ
ショーコがかわいそう
そんな不毛な話をするよりアキラちゃんにセクハラしたい 一連のマンセーレスは、作者自演による地ならしかい?
だったら、前スレのように荒廃するだけだから、やめとけ
特に、ショーコものみたいな世論の殆どを敵に回すようなもんで、それやったら、
本当に最悪だからな >>175
お前みたいなキチガイ雌豚はブサ男のチンカスでもしゃぶってろよ 公式唯一の恋愛相手であるハルトとすら二次作品を拒否されるショーコンゴ >>174
自分はショーコが苦手だったがこのレスみてさらにショーコが無理になったわ
アキラがかわいそう
こう言われたいのか? パロスレにまで来て作品投下させまいとスレを荒らすキチガイキャラアンチは
無視でいいよ作品投下する人達。どんな作品も楽しみにしてます ショーコものなんか投下された日には、
炎上必至だな
やめとけ、マジで >>184
まったくだ
ハルトを殺したクズ女の分際でな 来る予定だったのにキャラアンチが発狂して投下させない流れにした ショーコアンチはスレ荒らさんでくれ
職人さんに当たるのは筋違いだろ みなさん待たせて申し訳ないが
ショーコの話は書くのが難しい
書けば書くほど、ショーコの言い訳帳になってしまう
ようやく、エロいところまで来たと思ったら
すでに「嘘の絆」を超えていたw
少し見直したいので、もうちょっと待ってください 構成や文章力なんか期待されてないのに自意識過剰な奴だな 自演キチショーコ厨以外は拒否してるのが分からないのか >>206
荒れるからそういうのはNG
分からんでもないけど皆飢えてるから ショーコが異星人にめちゃめちゃに犯されるSSまだー? サキがドルシア兵にめちゃめちゃに輪姦されるSSまだー? ショーコが異星人にまわされて宇宙に放り出されて破裂死するSSまだー? サキがドルシア兵に輪姦されてバラバラ死体の宇宙ゴミになるSSまだー? まあ、せっかく不死身設定あるんだからリョナが見たいって気持ちはわかる 本編で痛い目に合わなかったショーコのリョナが見たいな 最近投下がないので、まだ最後まで書いてないけどつなぎの読み物などよろしければ。
19話で拘束されてからのサキちゃんの受難記録です。
「ヴァルヴレイヴのパイロット、流木野サキだな?」
銃口が心臓を正確に狙っている。
取り戻した身体の感覚を馴染ませないうちにいつか感じた死の感触が胸に纏う。
「聞きたいことが……多すぎる! 」
「今までカーツベルフだったのはお前なのか? 何の為に潜入していた? イヤ、その力は何だ? 」
矢継ぎ早に質問を浴びせるアードライ。答えないサキ。
状況は膠着していたが、アードライはそのまま疑問をぶつけることで平静を取り戻し、サキは逃げる隙を必死に探していた。
「……答えるつもりはない、というわけか。この状況で、余裕だな」
(彼は、甘い。その人柄からも作戦上からも今ここで私を即死させることはない。威嚇の一発。これを擦り抜ければ……)
バァン
左足に衝撃が落ちてきた。思考が途切れ、足の甲の熱が全身を縛るように響く。
ただよう硝煙。上官として接してきた彼には見つけられなかった眼光。
「容赦はしないぞ。答える気がなければ、連れ帰ってじっくり聞くまで」
「お断りよ!」
右足を踏み込む。撃たれた左足も後に続ける。撃たれた人間の反応を超え、一瞬虚を突かれるアードライ。脇をすり抜け、部屋を抜けていく。
「その足で走れるはずがッ……!」
その後を追う。彼女は確かに撃たれた。血液を足跡のように散らしている。だがそれは10メートルもすると途切れ、健康な学生並みの速力で逃げる背中が見える。
不可解だ。わけがわからない。
輸送艦に求める彼はいなかった。しかしやっとその手がかりの尻尾を掴んだ。なのにそれはまた理屈を超えたところで自分の手から逃れようとしている。
許せない。許せるものか。
ひとりでに引き金を引いていた。前を行く女が胸から血を噴いて倒れる光景を映画のスクリーンのように見つめた。
「しまった!」
軍人失格だ。折角の手がかりを、貴重な捕虜を殺ってしまった。
また動転した気を必死に抑えながら、うつ伏せに血濡れた流木野サキにかけよる。
流れ出した血液、開いた瞳孔、どう見てもこれは……
「!?」
ありえないことが起こった。死んだ肉体が大きく脈打ち、瞳に光が戻った。開いてそのままだった口は、呼吸をしているように見えた。
「生き返った……だと!?」
戸惑いながらも、その手は素早く仕事をこなした。流木野サキの身体をひっくりかえし、仰向けにした。
血で汚れた服の前面をナイフで切る。そのまま上半身をはだけさせる。白い胸に対照的な赤がペイントされている。
確かに心臓の位置に銃痕はあった。しかしそれは十数秒で逆再生のようにふさがっていった。
アードライは仮説と確証を同時に得た。
彼は流木野サキの四肢をナイフで傷つけ、何の抵抗もさせずに彼女を捕縛した。 ドルシア月周回軌道軍の旗艦、ランメルスベルク。
カイン大佐が率いる戦艦の中に、鹵獲したヴァルヴレイヴWと、そのパイロットである被検体が収容されていた。
流木野サキは手術室に似た部屋に送られていた。大の字に四肢を固定されている。
地球降下用に拵えた緑の軍服は、上半身を切り開かれた状態で身に着けている。露わになっている胸に空気が触れて寒い。
目隠しはないが、口元は完全に封じられていた。バレているのだ。カミツキとしての習性は。
手術着をつけた男が6人ほど、部屋に入って彼女を見下ろす。その視線はおよそ人に向けるにそぐわない冷たさを備えていた。強がりが弛緩する。この後起きる最悪の想像が止まらない。
「服を」
手術着のひとりが指示を出す。ハサミで軍服、下着の別なくサキの着ているものを切り取ってしまう。
豊満な胸だけでなく、開かれた長い脚も、その付け根にある秘所もすべてが晒される。
手術台の上から射す光が、彼女のあらゆる箇所を照らしていた。
裸身を見つめられて、羞恥に赤くなる顔も、隠せなかった。涙目になりながらも強く男たちを睨み返している。
しかしその勢い、いつまで保つか。
「メス」
握られた刃物。光を受けて輝くそれが、サキの目の前を通り、胸のすぐ下を切りつける。
「ん゛ーーーー!!!!んむ゛〜〜!!!」
完全に封をしてなお響く悲鳴。裸身が拘束のなか、わずかな自由でガタガタ跳ねている。
噴き出す血。そのまま開いてしまって、中で動いている心臓を刺し、止める。
一時、確かに心臓は動きを止めた。だが、すぐに鼓動を再開する。
開いた傷も、手で閉じるとひとりでにつながった。
流木野サキ自身も、一瞬の死の後、意識を取り戻し喘ぐ。
「フゥーッ!……フゥー!」
体は先程までの暴れ方とは一変し、手術台に完全に体重を預ける。
そして、くたっとなった両脚をたどって、露わになってる性器からじょぼじょぼと失禁し始めた。 「……!」
彼女はそれに気付くと目を閉じ顔を横にした。何一つ隠せやしないのだが、それでも必死に耐えているようだ。
「丁度いい。尿の採取を。アレも用意しろ」
紙コップを性器にあてがい、噴き出す尿を受け止めていく。
この醜態の前でも淡々と仕事をする男たち。しかし、サキの身体の一点に注がれる視線がやや熱を帯びているのを彼女は察知した。
ひとしきり出し切ると、紙コップを離した。どうやら検査に十分な量は取れたらしい。ガーゼで尿道口を含む性器全体と、身体にかかったおしっこが拭き取られた。
気持ち悪い。触れられたくなかった。あの日の彼の手の感触を宝物のように思い出そうとした。
そして、ガーゼはその下にある肛門も拭き取った。極めてデリケートな感触に声が出そうになる。
そこに男の指の感触。ナカに、入っていく。
「んんんんぁっ……」
たまらず声を上げる。男の一人が笑ったような気がした。
指は奥まで達し、座薬らしきものを埋め込んだ。
すると、急に腸に痛みを感じ、その一瞬後にするすると抜け出るような感覚があった。
(これはっ…!)
察知した。そして、絶対に出すまいと肛門をきつく締めた。
「我慢しても無駄だよ。さあ、出してしまいなさい」
(やだ、やだ)
身をよじり抵抗する。抵抗になってないが。
もう一度肛門を指で刺激される。そこから両脚にかけて力が抜けていく。出る。
ちびり、ちびりと穴から排便させられる。便がぬるりと出ていく快感を体で感じた。男たちがその様子をじっと見つめているのを見てしまった。
いやらしい、いやらしい。
完全に羞恥の色に塗りつぶされ、乳首は張り、締めるように硬くなった。便をしている最中に、膣からはどろどろと愛液が流れるのを感じた。
閉じていた性器がひとりでに開く。何かを受け入れるかのように。
出された便も、男たちは採取してしまうと、拘束されたままのサキをストレッチャーで別室へ運ぶ。糞尿を撒き散らした後の十代の女子が股を開かれたまま仰向けで移動していく。
それを見下ろす手術着の男たち。
その部屋は4畳ほどの小さな白い箱だった。そこにポツンと置いてある手術台に再度拘束される。男たちは入ってこない。
そして、部屋の扉が閉まる直前、一人の少年が放り込まれた。いや、一目ではわからなかった。白い華奢な物体だった。それも裸だった。
その顔には見覚えがあった。 手術室の男たちはその部屋の隣の部屋で、様子をモニターしている。その眼は研究者然として真剣だが、さきほどの検査とは違い、雑談が混じる。
「あれ、どうだった?」
「調べた限りでは間違いなく人間。ただ、乗っ取られていた時の記憶はないな」
「まあ、ちょうどよかったな。カルルスタインのガキならいくら使っても問題ない」
「手頃なマウスが2体……か」
裸の少年は一つだけ命令されていた。「目の前の女を犯せ」
目が覚めて、帰還してから何の情報も与えられず、身体をいじくり回された。
自分はどこにいたのか、信じられなくなっていた。
ただ「生き残る」。カルルスタインで学んだ唯一尊いことに従った。
(いやっ、やあっ!)
口が封じられた彼女は悲鳴さえ満足に上げさせてもらえない。
つい数日前までの自分が、わたしに襲い掛かる。
子供の手遊びが残酷に乱暴にサキの乳房をかき混ぜる。
その動きとは別に下半身は別の生き物のように振る舞う。開かれたサキの膝裏のあたりに両足を踏み、しゃがむ形から小ぶりながら屹立するそれを穴に押し付ける。
しかし、うまく入らなかった。それはピッタリと閉じられ、最後の最後で抵抗を示しているのか。柔らかく突く感触だけがサキを震わせ、その感覚で少年を迎えてしまいそうになる。
(ダメ、ダメ……ハルト…! 私を助けて……!)
業を煮やした少年は体勢を180度変え、尻をサキの方へ向ける形をとった。
彼の尻とぶら下がる睾丸が至近距離にあり、目を奪われる。それも一瞬、
(あっ!やぁっ……!)
少年はその唇とその舌で門を濡らして濡らしてこじ開ける。
胸に落ちる液体の感触。透明で粘性を帯びた水がぽたあぽたぽた胸を汚す。
少年は出来に満足し、再度体勢を変え、早くも垂らし続けるそれを今度は丁寧にあてがう。
剣があっさりと挿入される。
痛みは一瞬だった。その後には気怠い快楽。
子供らしく突きながら、少年はサキの胸を舌で征服する。
這いずり回る舌に附いて動く後頭部を薄目で見る。
サキはその癖っ毛を懐かしむ。
(祠で……)
かつて同じような景色を見た気がした。頭を撫でて受け入れた気がした。
ああ、馬鹿だな。あんな解りやすい言葉に、乗ってしまえば。そうできずに、こんな出来の悪いレプリカさえ愛しいと思っている。決して私は殺されはしないが、たぶんもう逢えない。
「… … … ! 」
「んんんんん!」
「… … … ! 」
つま先から乳首の頂から腋の下から髪の毛一本までエロに充たされながら「ハルト」の放出を受け入れた。
ただ両の眼から知らず流れるものだけが彼女の精神を具現化していた。 続きは近いうちに書き上げるんでそのうちー。
もういらねぇと言われても投下するんでしばしお待ちを。
あとは誰か他にじゃんじゃん投下してくれると幸い 23話で約束を交わして「生きることを諦めさせない」セツクス来ないかな? ちん○がにょきにょき生えてきたショーコが男女問わずレイプするの下さい>< ちん○がにょきにょき生えてきたサキがドルシア兵男女問わずレイプした話希望 >>238
エルエルフがリーゼロッテ以外で唯一絆された相手がリオンだもんな 小説版でセツクスがルーンに関わることが発覚
投下なにか来るか楽しみ >>241
イヤ、アニメの時点で大体そうだってわかってただろ?
10台のガキにとって性行為なんて強烈な体験だから
ルーンに関係してくるのは解り切ってた事 >>242
まあそうなんだけど
小説出るまでは
そこまでの詳細や補完とか分からなかったからね
ttp://pbs.twimg.com/media/BiLHVqSCQAEuTp2.jpg なんだか、予想以上に時間がかかってしまったが、ショーコ編が何とか書けた
前作、嘘の絆の2.5倍で、しかもエロ薄…
しかも8割方、ショーコの言い訳という誰得仕様
書いてる途中で小説版が出るし、
いっそ小説版準拠で書き直そうかと思ったほど
けど、話のプロットと折り合いがつきそうにないので、結局そのまま書き上げた
嘘の絆の続きになるので、ショーコがいきなりカミツキ化してます
あと、ハルトが妙に積極的だけど、これは
ルーンの補充という、大義名分があるからです 「ショーコさん、ショーコさん!」
「…ショーコちゃん」
気がつくと、わたしの目の前には心配そうに覗き込むアキラちゃんと流木野さんの顔、
そして狭い天井があった。
ここはパイロット控え室、モジュール77の下層にある、ヴァルヴレイヴの格納庫内の一室。
そこでわたしは、仰向けになって浮かんでいる。
低重力ゆえに浮いているが、どうやら倒れてしまったようだ。
わたしは、どうしたのだろう。
「ショーコちゃん、よかった、気付いた。」
「わたしは…」
まだ、頭がはっきりしていない。わたしはどうしてここにいるんだっけ?
確かわたしは、ヴァルヴレイヴの戦闘訓練をしていたはずだ。
新米パイロットのわたしを鍛えてもらうため、流木野さんとアキラちゃんの三人で模擬戦を実施したのだ。
カーミラの高機動戦法に翻弄され、散々な目にあったあと、わたし達はこの控え室で合流した。
女の子同士だし人目を気にすることもない。わたし達はそのまま着替えを始めていた。
ハルトとお揃いの赤いパイロットスーツ、そのファスナーに手を掛けたとき、それは起こった。
急に、胸を締め付けるような痛みと、眩暈のような視界のゆがみ、
そしてのどの奥にからくる激しい渇きに襲われた。
そのとき、髪を引き上げた直後の、流木野さんの白いうなじが覗いた。
わたしは、引き込まれるように流木野さんに近づき、そのうなじに歯をたて…
「ショーコさん、あなた」
そこでちょうど、わたしの記憶は途絶えていた。
「発作を、起こしたのよ。」
−−−−
「ヴァルヴレイヴは、時縞の記憶で動いている。」
モジュールを脱出した直後、わたし達は疑心暗鬼に囚われていた。
流木野さんの処刑と、その後の復活。アイリーンさんや北川さんのお父さんの惨たらしい死。
そして、直後に始まった虐殺。
何が起きたのか、何を信じていいのか分からなかった。
そしてハルトが、ずっと一緒だと約束してくれたハルトが、その約束を忘れていた。
忘れる筈のない約束を!
そのとき目の前に居たのは、わたしの知らないハルト、
いや、ハルトの姿をした、わたしの知らない存在だった。
だから、わたしは、
ハルトを、アルスに売り渡したのだ、自分達の身可愛さに。
わたしは、ハルトを信じ切れなかった。
七海先生の取り成しで、降下組のシャトルと話し合いを行うことになった。
そこで貴生川先生から、ハルトたちカミツキ、つまりヴァルヴレイヴのパイロットの説明を受けた。
ヴァルヴレイヴとの契約により、ハルト達はカミツキになったこと、そして…
「ハルトの、記憶?」
意味が分からなかった。ハルトがヴァルヴレイヴを動かしているって、それは操縦しているってことじゃないの?
「ヴァルヴレイヴの燃料は、情報原子ルーン、つまり、人の記憶だ。」
記憶が燃料?
「ヴァルヴレイヴの稼働時間に比例して、時縞は記憶を失っていく。」
そして、初めて理解した、ハルトは約束を忘れたんじゃない、記憶を消されたのだと。
ハルトはわたし達を守るために、約束含め、他の全てを捨てさったのだ。 −−−−
「発作を起こしたそうだな、指南ショーコ。」
執務室に戻ると、エルエルフが声を掛けてくる。
「えっ、あ、うん。」
ついさっきの事なのに、もうエルエルフの耳には入っているのだ。
わたしも席に付くとPCを立ち上げる。これからは、総理大臣としてのわたしの時間。
目下の課題は、新生ジオールの旧ジオールからの分離交渉についてだ。
「発作のリスクについては、あらかじめ説明しておいた筈だ。」
エルエルフは作業を止めると、あからさまに不機嫌な視線を向けてくる。
わたしがカミツキになってから、何度かこの視線でにらまれた。
そんなに、わたしがカミツキになったのが気に食わないのだろうか?
「それは、分かってるって言ったでしょ?」
「お前がカミツキになったことは、まだ公表されていない。だが…。」
何時になくエルエルフは、強い口調で語りかけてくる。
「…もし今度の会議の席上で発作を起こすようなことがあれば、今までの苦労は全て水泡に帰す。」
それは、恫喝とも取れる発言。
「だったら、なによ。」
ついつい言い返してしまう。
エルエルフは席を立つと、わたしの方に歩いてくる。いったい何をするつもり?
「俺はかつて、時縞ハルトと契約を交わした。ハルトが他人を襲わないよう、俺が餌となる契約だ。」
それは、初めて聞いた。ハルトが発作に悩まされていたとは聞いていたが、
まさかそんな解消法を取っていたの?
「その契約は今も有効だ。」
そういうと唐突に、襟元のスカーフを緩め、首筋を晒す。
「え、え?え!」
わたしはちょっとパニクる。エルエルフって、こんなことする子だったっけ?
「…どうした、ジャックしないのか?」
「えっと、エルエルフ、それって、噛み付けってこと?」
「貴様にはルーンの補給が必要だ。」
エルエルフはもう一度、首を傾げて首筋を晒してくる。
「あの、それはちょっと、というか…。」
エルエルフの白い肌を見ていると、唐突に先ほどの出来事を思い出す、
流木野さんの白いうなじ、そして、エルエルフの白い首筋。
「だめだめだめ、そんなのだめだって!」
わたしは何故か叫んでいた。何故か?叫ばないと、ほんとに噛み付きそうだったから。
『わたし、エルエルフを襲おうとしてた?』
「…そうか」
そう言うと、エルエルフは衣を正す。
「ルーンの補充は貴様のノルマだ。会議までに補充を済ませておけ。」
それだけ言うと席に戻って、黙々と作業を再開した。 −−−−
公務を終えて寮の部屋に戻る途中、二人の人影を見かけた。ハルトと流木野さんだ。
最近、二人が一緒に居るのを、よく見かける。
二人ともパイロットだったから、接点があるのは分かっている。
けど、流木野さんのハルトへの態度が、以前にも増して馴れ馴れしいのが気にかかる。
もしかして、二人は…
ハルトと流木野さん、似合わないといえば似合わない組み合わせだ。
ただ二人は、ヴァルヴレイヴのパイロットとして、モジュールを代表する存在として世界に知られている。
もしも、二人が付き合ってたとしたら…
わたしは、何を考えているのだろう?ハルトが誰と付き合おうと、関係ないことなのに。
今のわたしには、ハルトに愛される資格なんてないのに。
そのまま気付かない振りをして通り過ぎようとしたが…
「流木野さん、それって」
「ショーコさんのことが心配なんでしょ?だったら、ちゃんとキメなさい。」
流木野さんに押しだされる形で、ハルトはわたしの視界に入ってくる。
顔を向けずに視線だけ泳がせると、流木野さんはどこかへ行ってしまったようだ。
「ショーコ、あ、あのっ」
どもりながらハルトが問いかける、緊張しているのか、ちょっとぎこちない。
「ほ、発作を、起こしたんだって?」
さっき流木野さんから聞いたのだろう。
「…うん。」
わたしは素っ気無く答える。
「あの、ショーコがだけが苦しむことないよ。僕だって、1号機のパイロットなんだから。」
『でもハルトは…』
言いかけてわたしは言葉を呑む。ハルトをこれ以上1号機に乗せるわけにはいかない。
そう、これはわたしが望んだこと。ハルトと同じ苦しみを味わうこと、それが、わたしの贖罪。
「わたしは大丈夫だから、心配しないで。」
ぜんぜん大丈夫じゃない、けど、これ以上はハルトを巻き込みたくない。
「ショーコ!」
そのまま立ち去ろうとしたわたしを、ハルトの右手が強引に引き止める。肩を掴んだ右手が微かに震えている。
「ショーコには、僕のようになって欲しくないんだ!」
それはハルトの願い。記憶を無くしてしまったハルトの、記憶を無くす前からの願い。
だけど、その願いは聴けない。だって、これはわたしの、わたしに科せられた罰なのだから。
わたしはハルトの手を振り払うと、そのま駆け出していた。
「ショーコ!」
今のわたしには、ハルトの優しさにすがることさえ許されないのだから。 −−−−
寮の自室で、一人ぼんやりとしている。
マリエが居なくなってから、妙に閑散とした室内で、こうしてぼーっとしていることが多くなった。
以前だったらマリエとおしゃべりしたり、アキラちゃんとチャットしたりしてたのに、
最近は夜、誰とも話さなくなっていた。
マリエ、わたしの一番の友達。彼女と過ごしたこの部屋も、今はもの寂しく感じる。
記憶を無くしていたのに、それを感じさせない明るさと強さを持った娘。
わたしのことも影から支えてくれた。総理大臣になれたのも、マリエのおかげだ。
マリエの死は悲しかったが、それ以上にショックだったのは、
彼女がヴァルヴレイヴに乗っていたこと。
ヴァルヴレイヴの所為で命を散らせたこと。
そしてハルトも、そうなっていたかも知れないこと。
マリエのことを考えていた筈なのに、気付くとハルトのことを考えてしまう。
「ハルト…」
思い浮かべるのは、幼い頃から、ずっと一緒に居てくれた男の子。
けれどその笑顔を、優しさを、わたしは自ら捨ててしまった。
今のわたしは、後悔と懺悔を繰り返す、愚かな女。
「ああ、ハルト」
でも、胸の内には、まだ未練が残っている。
ハルトに愛されたいと思っている、そんな資格なんて無いのに。
「うぅん」
だからわたしは、浅ましくも求めてしまう、空想上の、思い人を。
パジャマの前をはだけると、自分の胸を手で包む。ハルトなら、どう触ってくれるだろう?
優しく揉んでくれるだろうか?
「うくっ、うん」
左の手のひらで乳を揉み上げながら、指で乳首をつまむ。
ハルトなら、優しく啄んでくれるかな?それとも舐めてくれるかな?
「ああ、ハルトォ」
我慢できずに、右手をパンティの下、私の性器へと伸ばす。薄い茂みの先、既にそこは、
湿り気を帯びていて、わたしの指が来るのを待ちわびている。
「ああ、入れて、ハルト」
妄想のハルトを受け入れるように、自分の指を割れ目に差し込む。
くちゅ
既に濡れているわたしの秘裂は、わたしの指を受け入れる。
『ハルトに、入れてほしい』
そう思うとたまらず、わたしは指をうごめかせる。人差し指で襞をなぞり、中指で中を
かき回す。そして、中指を差し込みながら、親指と人差し指で、肉芽を摘む。
「そこっ、ハルト、あはぁ」
胸を揉む左手にも、力が入ってくる。右胸と左胸を交互に揉みながら、わたしの劣情を
引き出していく。
右手の指は1本では足りず、中指に薬指を添えて、浅いところと深いところ往復するよ
うにかき回す。
粘りつくわたしの液が、秘裂から指に、指から襞にと広がる。
そして、指先がわたしの大切な膜に届く頃
「ハルト、いくぅ!」
わたしは、絶頂を迎える。
「ハルトオオ!」
『また、しちゃった』
わたしは、何度目か分からないため息をつく。
けっして叶うことの無い願い。
けっして届くことの無い思い。
なのにわたしは、ハルトを求めてしまう。
わたしは、罪人なのに。 −−−−
「ハルトー!」
ハルトが帰還したとき、わたしはただただハルトにすがりついた。
総理大臣とか代表とか、そんなの関係ない。ただハルトに謝りたかった。
「ハルト、ごめんなさい、ハルト!」
それは、何度謝罪しても、赦されない罪。
どれだけ詰られても、どれだけ責められても、償いようのない過ち。
それでもわたしは、ただ謝るしかなかった。
「…ごめん、ショーコ。」
けれどハルトは、わたしを責めなかった。
なんで?なんでハルトが謝るの?
わたしは、叱ってほしかった。罵ってほしかった。それが当たり前、わたしの犯した罪、
ハルトを裏切ったわたしに対する、相応の罰。
わたしは、罰を受けたかったのだ、罪を償うために。
ハルトは優しい。きっとわたし達を理解し、赦してしまうだろう。でもそれではダメ。
ハルトの好意に甘え、わたしの罪をなかったことにしてしまうこと、それは、ハルトの
苦悩を無にしてしまうこと。
それは同時に、わたしの中で、わたしの罪が、永遠に赦されないということ。
なのに、ハルトは…
「…なにも憶えていないんだ。」
現実は、どこまでも残酷だった。
−−−−
「まだ補充していないのか、指南ショーコ。」
二度目の発作は、運悪くエルエルフの目の前で起きた。
執務室に入る直前、胸が締め付けられるように苦しくなり、扉が開いた途端、
エルエルフの首筋に噛み付こうとしていた。
椅子の足に躓かなければ、そのままエルエルフをジャックしてたことだろう。もっとも、
彼に噛み付ければの話だが…
頭を振って立ち上がると、エルエルフが蔑むような視線で睨み付けている。
「なぜ補充を拒む、指南ショーコ。」
わたしは答えない、答えられない。
エルエルフはそんなわたしをつまらなそう睨むと、独り言をつぶやいた。
「繰り返される発作と抑制、
機能停止するヴァルヴレイヴ各機、
再契約と発作の解消、
崩壊を始めた時縞の記憶、
記憶を失い死亡した、野火マリエ、
導き出される結論は、リミッターの解除!」
なんだ、質問する前から分かってたの?
「お前は、記憶が消えることを期待しているのか?指南ショーコ。」
わたしは沈黙する、この場合の沈黙が何を意味するか、わたしにだって分かる。
「それが、お前なりの”贖罪”なのか…」
またも言葉に詰まる。エルエルフに、この男に隠し事なんてできない、
そんなの、分かってたことじゃない!
「…ならば、協力してやろう。」
言うが早いか、エルエルフは拳銃を抜き放ち、
「え?!」
ターーン!
軽い銃声が、聞こえ… 「うっ!」
気が付くと、天井を見上げていた。
頭が、痛い。
視界が、霞む。
目の前が、薄赤く染まっているよう。
わたしは身体を起こす。どうやら仰向けに倒れていたようだ。
鼻の上辺りが、何かぬめぬめする。左手の甲で拭うと、赤い血が付いていた。
「わたし、何?」
分からない、わたしがなぜ倒れているのか。
分からない、わたしがなぜ血を流しているのか。
わたしはあの時、確か銃声を聞いて…
「はっ!」
わたしの前に、銃を構えるエルエルフが立っていた。
「どうした、指南ショーコ。」
「い、いやぁ」
わたしは、エルエルフに撃たれたのだ。
「衣服に血糊が付かないよう、頭を撃ったんだがな。」
「な、なんで!」
わたしはパニクってた。なんで?なんでわたしが撃たれるの?
「カミツキがヘッドショット程度で死なないことは確認済みだ。」
「そうじゃなくて!」
思わずわたしは叫んでいた。何故か、不条理だと感じた。
「…カミツキは、その肉体の再生にルーンを消費する。
つまり、肉体の損耗が激しいほど、ルーンは枯渇し、発作は起き易くなる。」
それは、理屈だ、だからといって。
「まだ、発作が起きないようだな。」
ターーン!
再び銃声が…
気が付くと、天井を見上げていた。
頭が、痛い。
視界が、霞む。
目の前が、薄赤く染まっているよう。
わたしは身体を起こすと、そのままドアまで駆け出した。
この男はたぶん、何度でもわたしを殺すだろう。
怖かった!
ただただ、エルエルフが怖かった。
ピッ!
「…俺だ。」
エルエルフが携帯を使ってる隙に、わたしは振り向きもせずに外に駆け出す。
−−−−
気が付いたら、こんなところに来ていた。
執務室を飛び出し、校庭を駆け抜け、とにかく、少しでも校舎から遠いところへと走ってきた。
本当は、逃げちゃだめだったのに。
わたしの望みをかなえるためなら、痛くても、辛くても、発作が起きるまで、エルエルフに殺され続けるべきだった。
けど、出来なかった。
わたしはまた、自分の身可愛さに、逃げてしまった。
わたしには、度胸も根性もない。あるのは、身勝手さと我侭だけ。
自分勝手にカミツキになって、自暴自棄で記憶を消そうとして、自分可愛さで逃げ出した。全てわたしの身勝手。
「まったく、勝手よね、わたし。」
わたしは薄ら笑いを浮かべる。今は、自嘲するしかなかった。 そしてたどり着いたのが、ここ。
「伝説の祠、か」
ここは、わたしとハルトの分岐点。
両思いになれるはずのこの場所で、わたしとハルトは道を違えてしまった。
ハルトはわたしを、みんなを守る道を。
わたしは、ハルトと並び立つ道を。
ハルトに並び立とうとして、総理大臣になった。
みんなを守ろうとして、各国代表と交渉し、サミット開催にまでこぎつけた。
けれど、全部無駄になった。
わたしは、マギウス達に騙されて、ハルトを裏切った。
わたしが、ハルトを信じられなかったから、みんなが、多くの人が犠牲になった。
犬塚先輩、山田君、その他たくさんの学園の仲間たち。
そしてわたしは、ハルトを、いや、ハルトの中のわたしを失った。
今のハルトは、ただの友達。
小さいときからの思い出も、何も残っていない。
わたしのことも、ただのショーコというクラスメイト。
それでも、ハルトが生きていてくれて良かった。それだけでよかった。
それ以上はもう何も、望むべくもないのに。
「うっく!」
自然と、涙が溢れてきた。もう泣かないって決めたのに!
「うあああぁ」
草むらにしゃがみ込むと、わたしは押さえきれずに泣き出していた。
「ショーコ!」
階段を上がって、ハルトが駆け寄ってくる。
こんなところ、ハルトに見られたくない!
でも身体は言うことを聞かず、ただ震えて座り込んだまま。
「エルエルフから聞いたよ。」
さっきの携帯は、ハルト宛だったの?。
「あの、僕が言っても説得力がないけど、ショーコが負い目を感じる必要、ないから。」
ハルトは優しく語り掛けてくる。
「悪いのは僕なんだから。」
「ハルトは悪くない!」
そう、ハルトは悪くない、悪いのはわたし。
ハルトを信じ切れなかった、わたしの罪。
「僕が、カミツキのこと話さなかったから…なんだろ?」
ハルトは、あのときのことを憶えていない、わたしがハルトを売り渡したときの事を。
「違うの、違うのよハルト。」
ハルトが話してくれなかったから、信じられなかったんじゃない。わたしはあのとき、
ハルトをハルトと認められなかった。
たった一つの約束を、あの屋上で語った思い出を忘れていたから、それだけの理由で。
なのに、ハルトはわたしを責めない。誰もわたしを責めない、
わたしは総理大臣なのだから、皆の責任を負うはずなのに。
学園内の対立を誤魔化すために、責任がうやむやになっていたから。
「わたしは、罰を受けなくてはならないの!」
誰も、わたしを罰してくれない。だから、自分で自分を罰しようとした、
わたしの一番大切な、ハルトとの思い出を消すことで。
カミツキになれば、何れ記憶を失う。それはとても怖いこと。
記憶が壊れていく恐怖を、ハルトはどうやって乗り越えたのだろう?
ハルトは、わたし達のために全てを捨てた。
わたしも、全ての記憶を失えば、ハルトと同じ場所に立てるかな? 「ショーコ、僕は…」
逸らしていた視線を上げ、目の前のハルトを見る。ハルトは、泣いていた。
「なんで?」
なんでハルトが泣く必要があるの?わたしが、我侭言ってるだけなのに。
「僕のこと、忘れてほしくないんだ。」
それはハルトの望み。全てを失ったハルトの、最後の望み。
「僕はみんな失ってしまったけど、ショーコとの思い出も無くなってしまったけど、
だから、忘れてほしくないんだ!僕が僕だったことを。」
「そんなの、辛いよ…」
わたしは辛うじて、言葉を紡いだ。
わたしは憶えている、ハルトとの約束、ハルトと通った道、ハルトと学んだ教室。
なのにハルトは憶えていない。わたしだけが知っている、ハルトの過去、ハルトとの思い出。
ハルトが忘れてしまったそれら思い出を、全部背負えというの?
ハルトは忘れてしまってるのに!
「ショーコには、辛いと思うけど、これは僕の我侭だから。」
涙目のハルトの顔に、あの真剣な表情が浮かぶ。
あまり自己主張しないハルトだが、それでも譲れないものがあるとき、あの表情をする。
記憶をなくしても変わらない、ハルトの表情。
頑として受け付けない、そのための意思表示。
忘れさせてもくれない。一生、罪の意識に苛まれ続けなければならない。けど…
「それが、償いになるの?」
ハルトが望むのなら、それは受け入れたい、否、受け入れなければならない。
ようやく分かった、わたしは罰を受けたかったんじゃない。罰を受けることで、罪の意識を誤魔化したかったのだ。
わたしの罪は一生消えないもの。一生かかって償わなければいけないもの。
一生、罪の意識に苛まれること、それ自体が、罰。
けどわたしは、より楽な道を選んでいた。
記憶をなくすことで、罪の意識を忘れようとしていた。
なんて、なんて身勝手なわたし!
「ほら、涙を拭いて。」
ハルトはハンカチを取り出すと、顔を拭ってくれた、涙と血糊で薄汚れた、わたしの顔を。
そっか、わたし、撃たれたんだっけ。
そのとき
「くっ!」
わたしの胸に、締め付けるような痛みが奔る。前には、前かがみになったハルトの涙ながらの笑顔。
そして、わたしは… 「うん?」
気づくと、唇にやわらかい感触がある。目の前には、少し傾げたハルトの顔、そして…
『わたし、キスしている!』
ハルトの唇が、わたしの唇を塞いでいる。
わたしの、ファーストキス。
ハルトとの、ファーストキス。
ハルトの唇が、啄ばむようにわたしの唇をなでる。それだけで、脳の芯に痺れが奔る。
わたしは思わず、舌先を伸ばして、ハルトの唇を舐める。
それが合図になったのか、ハルトも舌を伸ばして、わたしの唇を割ってくる。
二人の舌を互いに絡め合い、口腔を擦り合う。それを、息苦しくなるまで続ける。
唇を離したとき、わたしの身体は、すっかり力が抜けていた。頭が蕩けて、何も考えられなくなっていて、
わたしはそのまま、草地に倒れこんだ。
わたしを支えようとしたハルトは、そのまま覆いかぶさる格好になる。
これって、この格好って…
ハルトに、押し倒されているみたい。
「ショーコ…」
目の前のハルトが、心配そうに覗き込んでいる。さっきの、発作の所為だろうか?
「ハルト、わたし…」
「ショーコ、あのっ」
お互いに、声を掛けようとして、言葉に詰まる。ハルトの顔が、何故か赤らんでいく。
その時、初めて気付いた、ハルトのネクタイが緩み、シャツのボタンが2つ3つ飛んでいるのが。
『えっ?』
さっきまでは普通の服装だったのに…
もしかして、これも発作の所為?
わたしが暴れた所為で、ハルトの服が乱れてしまった…
わたし、ハルトを襲おうとしたの?
今は、押し倒されている格好だけど、もしかしたら、わたしがハルトを押し倒していたかもしれない…
「ショーコ!」
わたしが、混乱する頭を整理している合間に、ハルトが話しかけてくる、
何故か、場違いなほど真剣な表情で。
「…僕も、オトコノコなんだ。」
そう言うと、わたしの胸に右手を当ててくる。ブラウスを避け、ブラジャーの上からわたしの胸を掴む。
ハルトの服だけじゃない、わたしのブラウスも胸元が肌蹴ていて、ブラが覗いていた。
『まるで、わたしが誘っているみたい。』
そう意識すると、急に顔が火照ってくる。
けれど、胸に手を当てたまま、ハルトは動かない。そう、こんな状況になっても、ハルトはわたしを気遣ってくれている。
「…いいよ、ハルトになら…」
わたしは、かすかに呟く。
本当は違う、今すぐにでもハルトに抱いてほしい。けれど、まだわだかまりもある、
わたしに抱いてもらえる資格が、愛される資格があるのか?と。
ただ、ハルトがしたいのならば、わたしは喜んで全てを捧げる。
弄ばれてもいい、捨てられてもいい、ハルトが望むこと、全部叶えたいのだから。
「ショーコ…」
そうしてハルトは、再び口付けをしてくれる。
ゆっくりと唇を重ねると、ハルトが、舌を伸ばしてくる。
わたしも舌を伸ばして、ハルトの舌と絡める。お互いの口の中に舌を伸ばし、口腔を舐め合う。
キスの最中からハルトの右手が、ブラ越しに左の胸を揉み始める。
最初は鷲掴みにされたみたいで少し痛かったが、徐々に周りから胸を揉みあげるようにしてくれる。
「くふっ」
口内の蕩ける感触と胸から昇る快感に息を漏らしたことで、いったんわたし達のキスは中断する。
ハルトの唇から引く糸は、わたしの唇からあごへと落ちていく。 『ハルトが、キスしてくれた…』
もうそれだけで、天にも昇る気持ちだった。
さっきみたいな、発作による事故じゃない。
ハルトが、わたしを求めてくれる。
ならばわたしも…
ハルトが揉んでいる左の胸に自分の左手をあてがう。
それは制止の意味、だけど本当は直に触ってほしいから。
フロントホックを外すと、ブラをずらす。それで、わたしの二つの胸が、ハルトの眼前に晒される。
ごくっ!
ハルトが生唾を飲み込むのが分かった。
『わたしの胸、どうかな?』
問いかけるまでもなく、ハルトは胸に吸い付いてくる。
赤ん坊のように乳首をしゃぶる、唇で啄ばむ。舌先で転がすように舐める。
「はうぅん!」
そして胸の谷間に頬ずりしながら、乳輪を嘗め回す。
今まで感じたことのない快感、
『自分でするときより、キモチイイ…』
思わず、ハルトの頭を抱きしめる。もっともっと、弄ってほしい、舐めてほしい。
ハルトは右手で胸を揉みしだきながら、唇と舌で乳首を攻める。
「くうぅん、ハルトォ…」
そんなハルトの攻めを感じながら、わたしは思う、
こんな幸せなこと、あってもいいの?
わたしは、ハルトを売った女。
わたしは、ハルトを拒んだ女。
そんなわたしが、ハルトに抱かれて、こんな幸せな気持ちに、なっていいの?
答えは、ない。
今はただ、流されるまま、ハルトのために尽くそう。
「あはっ!」
つい甘い声が漏れてしまう。
ハルトが求めてくれるなら、わたしは全てを捧げられる。
スカートに手を掛けるとホックを外し、腰から腿までずり下げる。
胸をこねていたハルトも、わたしの動きに気付いたようだ。
身体を起こすと、スカートを脱ぐのを手伝ってくれる。
身体を横にずらし、わたしの両足を持ち上げるとスカートを引き抜く。
そして横向きになったハルトの前に、わたしの下肢が、少し湿ったパンティが晒される。
「ショーコ…」
ハルトは足元に近づくと、左足を持ち上げ、腿に口付けをする。
そして、徐々に上のほう、わたしの秘所に向かって唇を這わせてくる、ときに啄ばみ、ときに舐めて。
そしてハルトの口先が、わたしの谷間を覆う布の前まで来る。
わたしの中からは蜜が湧き出て、パンティに薄っすらとシミを作る。そのシミの上に、ハルトの唇が重なる。
「ふわっ」
布越しに伝わる感触に、思わず声を上げる。唇を離すと、ハルトはパンティに手を掛ける。
ハルトはゆっくりと、蒸れたパンティを下ろしてゆく。わたしの中の、雌の匂いがひろがってゆく。
ハルトはまじまじと、わたしの恥ずかしいところ見つめている。そして…
ぴちゃっ
ざらついた感触が、左の襞をなぞる。
「ひあぁぁん」
ハルトが、わたしのあそこを、いやらしいところを、舐めあげている。
「ハルト、そんなところ…」
わたしの言葉など意に介さず、ハルトは秘部を嘗め回す。わたしの秘裂に舌を浅く差し
込むと、中から湧き出す蜜を、左右の襞に舐め広げる、びちゃびちゃと音をたてながら。
『わたし、気持ちよくなっちゃう!』
ハルトに尽くしたいと思っているのに、これじゃアベコベだ。けれど、どうやって尽くせば…
不意に、左足を持ち上げていた手が離れる。ハルトは、自分のベルトに手を掛けていた、
そして、一気にズボンを下ろす。
ズボンを脱いだハルトの下肢から、肉の塊が突き出ている。 『これが、ハルトのおち○ちん』
以前に、無修正ビデオを見たことがあるけど、それと同じものが、ハルトの股間についているなんて…
びくびくと脈打つ肉塊は、とても同じ生き物の一部とは思えない、グロテスクな姿をしていた。
『あれが、あんなものが、わたしの中に入るの?』
それはやっぱり、ちょっと怖い。
ハルトのものだとは分かっているけど、初めてなんだから、怖いものは怖い。
「ショーコ…」
ハルトが声を掛けてくれる。ハルトが、わたしを心配しているときの声だ。
わたしの怯えが、伝わってしまったの?
「わ、わたしは大丈夫だから…」
あわてて笑顔で取り繕う。本当は大丈夫じゃない。
けど、ハルトのものが思ったより立派すぎて、怖くなったなんて言えない。
「ハルトの、したいようにして。」
それだけ言うのが精一杯だった。
ハルトは再び正対すると、わたしの足を開いて身体を割り込ませてくる。
思わず、足を閉じそうになるけど、なんとか力を抜いてハルトを受け入れる。
わたしの割れ目に、熱くて硬いものが押し当てられる。
「ショーコ、いくよ…」
そこで一旦、ハルトの動きが止まる。あくまで、わたしを気遣ってくれる。
「うん!」
わたしは小さくうなづく。そして、
「むっ!」
「くっ!」
ハルトの肉塊が、わたしの秘所に入ってくる。
愛液で濡れてる筈なのに、わたしの秘所からは、鈍い痛みと圧迫感が伝わってくる。
『痛い、やっぱり痛い。』
声を漏らしそうになるのを必死で抑える。
わたしはハルトに尽くすと決めたのに、こんなことでハルトを気遣わせたくない。
いまのわたしにできることは、精一杯の笑顔でいること。たとえ涙を流しても…
あれ、わたし、泣いてるの?
痛いから?苦しいから?ううん、違う。
きっと、ハルトと繋がっているから…
そして、
びちっ!
身体を切り裂くような痛みが、脳髄へと駆け上がってくる。 「きいぃ!」
さすがに、声を出してしまった。痛い、イタイ、いたい。
ハルトのものが、わたしの初めてを貫いた。
わたしの、初めて。
ずっと捧げたいと思っていた、わたしの処女。
股間から、おなかの奥から、鋭い痛みがわたしを苛む。
けれどわたしは、もっと別のもので胸が一杯になる。
「うっ、うわあああああん。」
抑え切れなかった。ハルトがわたしの処女を奪ってくれた。
それだけで、こんなに嬉しいなんて!
「ショーコ!大丈夫か?」
ハルトはやっぱり気遣ってくれる。身体を、腰を引こうとする。
「ちがうの、痛いからじゃないの。」
本当は痛いのもあるけれど、それだけじゃない。
「嬉しいの、わたし、嬉しいの!」
想いが言葉に紡がれる。隠す必要もない、本当の気持ち。
「わたし、ハルトにあんな酷い事したのに、
あんな酷い事言ったのに。
絶対赦してもらえないと思っていたのに!」
わたしの中の自責と後悔があふれ出る。
「なのに、ハルトに抱いてもらえるなんて、
初めてを捧げられるなんて!」
「ショーコ」
「嬉しい、嬉しすぎるよお…」
わたしはまた泣いていた。涙も言葉も想いも、止め処もなく溢れ出てくる。
「ねえハルト、わたし変かな?」
泣きじゃくるわたしの顔に、ハルトが手を伸ばしてくる、目尻に指を当て、涙を拭いてくれる。
「これが、ショーコなんだね。」
ハルトは繋がったまま、わたしの目を見つめてくる、優しいけど、真剣な表情で。
ハルトはわたしを知らない。ハルトの中に、わたしとの思い出は残っていない。
だからこれが、ハルトにとってのわたしの全て。
ハルトとの、新しい絆。 「…いいよ、動いても。」
思いの丈を吐露して、ようやく一息つく。
ハルトはその間、じっとしていた。わたしが落ち着くのを、待っていてくれた。
「ハルトに気持ちよくなってほしいから…」
本当は、まだ鈍い痛みが繰り返し上がって来ているけど、
このままじゃ、ハルトはいけないだろうし、時には、強がりも必要だから。
「うん。」
ハルトは頷くと、腰を動かし始める。
ずずっ
肉棒が中で擦れて、わたしの襞を巻き込む。
「きゃん。」
やっぱり痛い。内壁を擦られるたびに、熱いような痛みが奔り、押し広げられる鈍い痛みと重なる。
でも、ハルトに感じてほしいから、痛みに耐える。
「はっ、ショーコ!」
けどやっぱり、ハルトには分かってしまう、わたしが痛がっているのが、痛みに耐えているのが。
『ハルトは、ハルトなんだ。』
記憶をなくしたのに、わたしの仕草なんて憶えてないはずなのに、ハルトには分かってしまう。
「大丈夫、だから…」
わたしはそれでも、ハルトを促す。ハルトが求めてくれるんだから、何だって我慢できる。
「初めてで痛いのは、しょうがないんだから…」
見つめる先の、ハルトの瞳、こんな時でも、澄んだ瞳をしている。
色に溺れるでもなく、わたしのことを気遣う、優しい瞳。
ふたたびハルトは動き出す。今はただ耐えるだけ。ハルトが望むこと、全部叶えたいから。
「ふぅ、ショーコ、僕は、はっ」
ハルトな何かを言いかけて、止める、たぶんそれは、今は必要ないもの。
ハルトの想いが、ハルトの気持ちが、どこにあるのかは分からない。
けど、これだけは分かる、
ハルトが、いまこの時を、大切に思ってくれていることが。
ハルトにとって今のわたしが、新たな思い出の一幕になること、それがすごく嬉しい。
「うっ、くぅん」
だから、無様な姿は見せられない。精一杯の笑顔で、ちょっとだけ涙目だけど、
それでも今の喜びを伝えたい。
だって、本当に嬉しいんだもの!
突き上げられるたびに痛みが襲うけど、それよりも、今こうして、ハルトと繋がっている事の方が、ずっと嬉しい。
だから
「ハルト、来て!」
もっと貪欲に、ハルトを求める。
「うっ、ショーコ」
ハルトもだんだんとペースを上げてくる。
痛みも増すけれど、それとは別な感覚も芽生えてくる。
膣壁を擦る動きが、熱いハルトの脈動が、痛み以外の感覚を引き出してくる。
そう、自分で慰めていたときに感じたのと、同じ快感。
今は痛みの嵐のなかで光る、小さな灯火に過ぎないけど、
これが、ハルトによってもたらされたものだと思うと、とたんに嬉しくなってくる。
「あぁ、ハルト、ハルトォ」
痛いけど、痛いからこそ、ハルトのくれる快楽を求める。 「ふぅ、はぁ、はぁ」
ハルトの息遣いも荒くなってくる。そのとき、ハルトの表情に、急に変化が現れる。
『えっ!』
ハルトの眼は血走り、顔には引っかき傷のような赤い痣が浮かんでいる。
顔に出る、赤い痣。
それって確か、発作の兆し…
わたしはまだ、自分の発作を見たことがない。
だから聞いていた発作の症状も、ハルトの症状についてだけ。
『これが、ハルトの発作…』
ハルトもまた、ルーンの渇きを感じていたの?
そして、わたしにも訪れる、胸を締め付ける痛みと、堪えようのない渇き。
けれど、その渇きは、別の衝動で塗りつぶされる。
おなかの奥、わたしとハルトの繋がっている所、鈍い痛みを上がるその場所から、
こみ上げてくる、熱く痺れるような衝動。
痛みも痺れも渇きも、一緒くたになって、頭の中をかき回してゆく。
そして、
「あぁ、ハルト、来る、来ちゃう!」
「はぁ、ショーコ、僕も!」
どくっどくっ!
熱い奔流が、わたしの中に注ぎ込まれる。
「はあぁぁぁん」
おなかの中に溢れてくる、熱い塊と熱い液。
それが脈動するたびに、痛みを超えた刺激がわたしの脳へと駆け上がってくる。
『ハルトの、せーえき』
熱に浮かされた様に、わたしも絶頂を迎える。
そのとき、何か暖かな光が、わたし達を包んでいるような気がした。
−−−−
ハルトが精を放った後、倒れこんだ姿勢のまま、草むらから空を見上げる。
ハルトはわたしの胸の上で、浅く息をついてる。
まだ、痛みが鼓動にあわせてにじり上がってくるけど、今はそれ以上に、満ち足りた気持ちで一杯だった。
『ハルトと、Hしちゃった…』
それは、ずっと思い続けていた願い、けれど、けっして叶えられないと思っていた願い。
ハルトが帰ってきてから、ううん、ハルトを拒否してから、ずっと考え続けていた、
どうすればハルトに赦してもらえるのか、と。
けど、それは徒労だった。ハルトに赦してもらうことは、もうできない。
けど、だけど
ハルトに、抱いてもらえた。
発作の衝動を口実にした、ただの事故のようなものだけど、それでも
ハルトに、処女を捧げられた。
それだけで、胸の奥が暖かくなる。 「うっ、ううっ」
胸の上で、ハルトがうなっている、胸元に水滴が落ちる。
ハルトが、泣いている。
「ハルト?」
ハルトの顔を覗き込むが、ハルトは顔を背けたまま呟く。
「僕には、分からないんだ、なぜこんな気持ちになるのか…」
記憶を失った、ハルトの戸惑い、それはたぶん、わたしのこと。
ハルトはわたしを知らない、そして、以前のハルトの想いも…。
わたしを抱いたことで、ハルトが罪悪感を感じているの?
それは、少し寂しい。
わたしは、ハルトが好き。だけど、それを口にすることはできない。
ハルトに、気持ちを押し付けることはできない。
「…気にしなくてもいいよ。」
わたしは、努めて笑顔を作る。ハルトの負担にならないこと、それが今のわたしの務め。
「わたしとの事は、遊びでかまわないから、だって…」
「ショーコ」
「だってわたしは、ハルトを裏切ったから。」
「!」
ハルトの表情が暗くなる。何度も繰り返し話した、わたしとハルトの決別の話。
『だからわたしには、ハルトに愛される資格なんてないの!』
口元から零れ落ちそうになる、心の叫び。でも今は、それさえもハルトを拘束してしまう。
「ショーコ、でも君は…」
ハルトは、たぶんわたしを庇おうとする、記憶をなくしても、ハルトはハルトなのだから。
本当は、過去の全てを清算して、ハルトに愛されたい。けれどそれは、もう無理なこと。
あの時の過ちで、わたしは自らハルトを拒んでしまった。
『ハルトに愛されなくてもいいの、わたしは、変わらず愛し続けるから。』
そう、これは、わたしの我侭。
報われない好きでも、いいじゃないの!
「ハルトは、気にしないでいいよ。」
わたしは一生、罪を背負わなければいけない。一生、罰を受け続けなれればいけない。
遊びでも、慰みでもいい、たとえ、ハルトに愛されなくても。
ハルトが望めば、何度でもこの身体を捧げ、ハルトを受け入れる、
この、おなかの中の熱い滾りのように。
その時不意に、わたしの脳裏に浮かんだこと、
それで、もし、わたしが妊娠したら…
今までの満ち足りた気持ちが、急に萎えていく。
わたしは、ハルトのあかちゃんを生みたい。けど、ハルトがそれを望まなかったら?
ハルトに隠れて、生むことができるだろうか?今のわたしに。
総理大臣としても、パイロットとしての役割もあるわたしに。
…堕ろす、しかない。
わたしは、ハルトが好き。でも、ハルトの負担にはなりたくない。
次は、ちゃんと避妊しないと…。
「…ショーコ、君はそれでいいの?」
急に落ち込んだのを心配したのか、ハルトが問いかけてくる。
その問いかけに、心が揺さぶられる。
「だって、仕方ないじゃない!ハルトは、何も憶えていないんだから!」
ハルトは、わたしの思いに応えられない、それ以前に、わたしはこの思いを伝えられない。
だからわたしの思いは、けっして報われない… 「…僕には分からないんだ!なぜ、ショーコのことが好きなのか!」
「えっ?」
突然の告白に、一瞬、わたしの頭の中が空っぽになる。
ハルトが、好きって、言ってくれた。
「最後の、あのマギウスとの戦いで、僕は全ての記憶を失ってしまった。
けど、あの時、ショーコのことを、ショーコが一生懸命だったことを思い出して…」
涙ながらにハルトは語る、ハルトに残っていた最後の記憶を。
「ショーコのためにも負けられないって、そう思ったんだ!」
「なん、で?」
なんで、ハルトはわたしなんかのために戦ったの?あんな酷い事をした後なのに!
「理由なんか分からない。ただひとつ、分かっているのは…」
ハルトは眼に涙を湛えならが、わたしを見詰める。
「あの時の僕は、ショーコが好きだったんだ。」
「う、そ…」
あんな酷い仕打ちをした後なのに、ハルトはわたしのことを思ってくれていた。
何故だろう、すごく嬉しいことのはずなのに、何故かすごく悲しい。
わたしは、手に入れられるはずだったものを、自ら捨て去っていた、
ハルトの心を、ハルトの愛を。
時は戻らない、ハルトの記憶も戻らない。
「あああぁぁ」
後悔が、言葉にならないうめき声として溢れ出る。
これが、わたしの背負った罪、わたしが受ける罰。
わたしが償わなくてはならない、わたし自身の過ち。
「ごめんなさい、ハルト、ごめんなさい…」
謝るのは何度目だろう?何度謝れば赦されるのだろう?
「ショーコ!」
ハルトが心配そうに見詰めている。
さっきまではハルトが泣いていたのに、今ではわたしが泣き叫んでいる。
「わたしも、ハルトが好き!」
言ってしまった、けっして言うまいと決めていた言葉。
「ずっと前から好きだった、ずっとずっと前から言いたかった、けど…」
わたしは、自分の思いがとめられない。
「わたしは、ハルトを裏切ったから、ハルトを傷つけてしまったから…」
吐息が掛かるほど近くにある、ハルトの顔、ハルトの唇、涙に濡れた、ハルトの瞳。
すぐにでも手に入れられるほどの距離、けど、決して縮まらない距離。
「わたし、ハルトに謝りたかった、赦してもらいたかったの、けど…」
けれどハルトは、昔のハルトは、もういない。
今のハルトは、わたしの罪を知らないから、ハルトは、優しすぎるから…。
「わたしは、誰に謝ればいいの?」
結局わたしは、誰からも赦されない… 「…ごめんショーコ。」
『優しい』ハルトは、それでもわたしを庇おうとする。
「なんで、なんでこんなときまで謝るのよ!」
わたしの見つめる先、ハルトの瞳は、涙を流しながら、それでも優しげに光っている。
「過去に囚われたいたのは、僕の方だったんだね。」
「えっ!」
ハルトの言葉が、理解できなかった。過去を忘れてしまったはずの、ハルトの過去?
「…ショーコと一緒にいれば、昔の僕が、取り戻せるんじゃないか?って。」
「あっ!」
『僕が僕だったこと』
ハルトの願い、ハルトが知りたがっていたこと。
「ショーコには、辛い思いをさせると分かってた。
でも、ショーコといれば、昔の僕が、ショーコとの絆が、取り戻せるんじゃないかと思っていたんだ。」
わたしは、改めて思い知らされる、わたしが失ったものを。
わたしは、こんなにもハルトに想われていたんだ。
「けど、間違ってた。僕はもう、元には戻れないんだ…」
寂しそうに微笑むハルト。
「そんなことない!ハルトは、ハルトだよ!」
それだけは間違いない、だってハルトは、こんなにも優しいんだから。そして…
「いいんだ、元に戻れなくても、自分の、今の気持ちが分かっただけで。」
「ハルト…」
「やり直そう、はじめから。」
ハルトはそう言うと、涙を振り払って見つめてくる、あの譲れない思いを秘めた、真剣な眼差しで。
…そう、ハルトは、こんなにも強い意思をもっているんだから。
「でも、わたしは何も償っていない…」
やり直す、ハルトと二人で。なんて甘美な誘惑だろう。
でも、わたしは何もしていない。ハルトになにもしてあげられない。
処女を捧げたのだって、わたしの願い。
なのにハルトは、わたしを赦すというの?
「それじゃ、ダメ!」
わたしは、わたしを赦せない。
「わたしは、やり直さない。わたしは、変われない。だって…」
さっき心に誓ったばかりじゃない!一生、罪を背負っていくって。
「わたしは変わらず、ハルトのことが好きなんだから!」
「それでいいよ、ショーコ。」
ハルトは、涙を拭って微笑んでくれる。
そこにいるのはたぶん、新しいハルト。
過去に決別し、信じる未来を目指す、力強い意思で。
だけどやっぱり、ハルトはハルト。
わたしは、ハルトの過去を担おう。嘗てのハルトが、今のわたし達に何を残してくれたのか、
それをハルトに伝えよう。
それが、わたしの償い。
古いハルトと新しいハルト。どっちも、ハルトなんだから! そして、どちらともなく、再び唇を重ね合わせる。ハルトとの、3度目のキス。
やっと、やっと繋がった、身体でなく、心が。
わたし達は遠慮なく唇を貪る。唇を啄ばみ、舌を絡め、口腔を、歯茎を嘗め回す。
キスを続けながら、ハルトの右手がわたしの胸を揉みしだく。
「ふぁあ」
思わず吐息が漏れる。名残惜しそうに伸びる二人の唾液。ハルトは唇を離したけど、キ
スをやめるつもりはないみたい。唇からあご、首筋、鎖骨へとキスの雨を降らせていく
「ああ、ハルト…」
わたしは、ハルトの胸元に手を伸ばす。わずかに残ったボタンを外し、下着をたくし上
げると、意外としっかりした胸板が覗く。
『男の子も、乳首で感じたりするのかな?』
ハルトの乳首を撫でようと、手のひらを胸に押し付ける。指の谷間で乳首を挟むと、手のひらを回すように胸を擦る。
「うぅ!」
ハルトは感じてくれたのか、くぐもった声を漏らす。
そんなわたしの行動に対抗してか、
「くん!」
ハルトの唇が、わたしの右の乳首をくわえ込む。
唇で啄ばみながら、舌先で転がされると、甘い刺激が胸から這い上がってくる。
それでも、もっと強い刺激がほしいから
「…噛んでも、いいよ」
わたしは、ハルトにお願いする。
ハルトは、乳輪を嘗め回しながら、答える。
「ん、噛んじゃだめだって…」
そうだった。わたし達はカミツキ、噛み付くことで、相手の身体をジャックしてしまう。
『甘噛みもできないの…』
ちょっとだけ残念。でも、ハルトは、わたしを感じさせようと、舌と唇で乳首を弄り回してくれる。
『なんだか、ハルトに気持ちよくしてもらってばっかり。』
わたしだって、ハルトを気持ちよくしたいのに!
ハルトの胸から背中に手を回しならが、どうやったらハルトを感じさせらるか考える。
『やっぱり、アレよね?』
今は陰になって見えない、ハルトの男根。
あれに手を伸ばせば…と思うけど、小柄なわたしでは、手が届かない。
今は、背中を撫で回すのが精一杯。
胸を揉んでいたハルトの右手が、おなかの上を滑っていく。目的地はたぶん…
「ひぁ!」
わたしの秘所、ハルトの精を受け、今も中から愛液がにじみ出ている、わたしのいやらしい所。
ハルトは身体を右側にずらすと、斜め下からわたしに覆いかぶさる。右手は秘所に、左
手は右肩から背中に。そしてその唇が、右胸から左胸に移る。
「あん!きもちいぃ。」
右手の愛撫で硬くなっていた乳首は、唇で啄ばまれただけで感じてしまう。
ハルトの右手は、まだ秘唇の上を撫でるだけだけど、わたしの中からは、愛液と精液があふれ出てくる。
『今の体勢ならば…』
わたしは、おずおずと右手を伸ばす。身体が斜めになった分、たぶん近づいてるはず。
…そしてわたしの右手が、熱くて固い肉棒にたどり着く。
『これがハルトの…』
びくびくと脈打つ肉塊を、やんわりと握る。目で見たときより、手で触れたときのほうが、より大きく感じるなんて。
これが、わたしの中に入ったというの?
「うっ、ショーコ」
軽く握りこむと、ハルトが上ずった声を上あげる。痛かったのかな?
「ご、ごめんなさい!」
「ううん、その、驚いただけだから」
よかった、ハルトを痛がらせたわけじゃなかった。わたしは少しずつ、一物を擦り上げる。
『こんな感じでいい?』
そう問いかけるより先に
「きゅん!」
ハルトの指が、わたしの秘裂に挿し込まれる。 「はぁ、ハルトォ…」
ハルトの指が、濡れそぼった秘裂をぐちゃぐちゃにかき回す。
胸のような甘い刺激でなく、しびれるような感覚が上ってくる。
わたしも負けじと、右手を動かす、少しでもハルトに、感じてもらいたいから。
…といっても、どうすればいいのか、よく分からない、上下に擦ればいいらしいけれど、力加減とか、往復する速さとか。
とにかく感じて欲しいから、懸命に擦りあげる。
「シ、ショーコ!もぅ、僕は…」
「いいよ、か、掛けても」
ハルトも感じてくれいる。このまま射精されてもいい。でもハルトは
「うん、それじゃあ、もう一度」
そういうと秘所を弄るのをやめ、わたしの右手を優しく外す。
身体の向きを直すと、わたしの足を押し広げようとする。
やっぱり、入れる方がいいんだよね?
「ショーコ、力を抜いて。」
わたしはあわてて足の力を抜く。ハルトはしゃがみ込むと、男根を秘裂へと押し当てる。
今度は2回目なんだから、前より痛くないよね、あそこだって、よく濡れているし。
「…いくよ。」
「うん!」
今度は、流されるんじゃない、わたしも、ハルトと繋がりたいから。
そして、ハルトはゆっくりと、一物を押し込んでくる。
『やっぱり、キツイ?』
十分に濡れてるはずなのに、わたしの膣はハルトのものでギュウギュウになっている。
重い圧迫感が鈍痛となって湧き上がってくる、そして…
ぶちっ!
何かが裂けるような痛みが脳髄へと駆け上ってくる。
「きいぃぃ!」
ナニ、コレ?イタイ!
ちょっと、初めてのときと、同じくらい痛いじゃない。
「ショーコ!」
ハルトが心配そうに声を掛ける、やっぱり、痛いのがわかってしまうから。
「だ、だいじょうぶ。」
口では言うけれど、全然大丈夫じゃない。
引き裂かれるような鋭い痛みと、押し広げられる鈍い痛みとが交互に襲ってくる。
2回目なのに、全然楽になっていない。
「2回目じゃ、まだ慣れないのかなぁ。」
とりあえず苦笑いを浮かべ、泣きそうな痛みに耐える。初めての時だって我慢できたんだもの、今だって我慢できる。
「それより、ハルトはどう?」
痛みを紛らわすために、ハルトに話しかける。
「えっ、あ」
ハルトはキョトンとした表情を浮かべる。
わたしから、質問されるとは思ってなかったのだろう。
「わたしのなか、きもちいい?」
「ああ、暖かくて、きつくって、ってそうじゃない!」
流石に誤魔化せないか、ハルトは腰を引こうとする。
「待って!」
ハルトの手を取り、引き留める。
「このまま、続けて…」
「でもショーコ、まだ痛そうだし…」
やっぱり、ハルトは優しい。
「でも、痛いのでやめたら、何時までも気持ちよくなれないし…」
わたしだって、もっと気持ちよくなりたい。だから、ここで止めるなんていう選択はない。
それに…
「ハルトだって、気持ちよくなりたいんでしょ?」
今ハルトに動かれると、痛みで泣き出してしまいそうだけど、ハルトに喜んでもらえること、その方がずっと嬉しいから。
「だから、このまま続けて。」 「…うん。」
ハルトは覚悟したように頷くと、ゆっくりと腰を動かし始める。
痛くないよう、わたしを気遣っての動きだけど、あまり効果はない。
やっぱり、痛い。
「うぐっ、くっ!」
引き裂かれる痛みに声を抑え切れず、小さな悲鳴が漏れてしまう。
「ショーコ、やっぱり…」
ハルトは肉棒を差し込んだまま動きを止める。
やっぱりハルトはハルトなんだな。こんなときでも、自分よりわたしのことを気遣ってくれる。
「だいじょうぶ、ちょっと声が出ただけ。もう、そんなに痛くないし…」
わたしは強がって、痛くないふりをする。
ハルトに気持ちよくなってもらいたい、そのためには、今は我慢するしかない。
「…」
ハルトは何も言わず、繋がったまま唇を重ねてくる。
「…ん!
そのままわたしに覆いかぶさると、背中に手を回し、強く抱きしめてくれる。
わたしも、ハルトのわきの下から背中に抱きつく。
上と下とで繋がったまま、抱きすくめられている。
背中を擦る感覚と、唇を啄ばまれる快感とで、だんだんと痛みが治まってくる。
少し息苦しくなって唇を離すと、今度は顔を寄せて頬ずりをしてくれる。
「はぁ、ショーコ」
そうしてハルトは、またゆっくりと抽挿を再開する。まだ痛いけど、これなら我慢できる。
「はうぅ、ハルトォ」
ハルトの胸で乳首が擦れて、ちょっと気持ちいい。
わたしを庇って、痛みを減らそうとして、全身でわたしを愛撫してくれる、そんなハルトの優しさが、心を満たしてくれる。
痛いけど、嬉しい!
痛いけど、気持ちいい!
痛いけど、大好き!
わたしも段々と感じてくる。さっきと同じしびれるような快感、突き上げられる度に、おなかの置くかが湧き上がってくる。
うねるような快楽の波、それらが痛みの信号と混ざって、頭の中をかき回していく。
「ああ、ハルト、ハルト!」
「うぅ、ショーコ、もう…」
ハルトの動きが速くなる。腰が跳ね上がるほどに衝かれ、わたしの身体も絶頂へと誘われる。そして…
「はぁぁ、ハルトォオオオ!」
「うくっ!」
どくん、どくん、とくん。
ハルトの精が放たれると同時に、わたしも絶頂の波に流されていく、おなかの中から湧き上がる、あの熱い奔流に。
「はあぁぁぁぁぁぁ!」
そして、何か暖かい光に包まれながら、わたしの意識も、絶頂に飲まれていった。 −−−−
「本日は遠路はるばるモジュール77にお越しいただき、ありがとうございます。」
そして、会議の日が訪れる。
かつてのサミットの会場となった咲森学園の体育館に、ドルシア、ジオール、そしてモジュール77の代表が集まった。、
ここでは、ドルシア王党派を中心としたレジスタンスの指導者達、
旧ジオールの官僚達を中心としたジオール暫定政権、
そして、わたしたちモジュール77の政府関係者が、一同に会している。
ドルシア内部ではまだ総統派の抵抗が激しく、統一までには時間がかかるらしい。
旧ジオールにしても、一部地域が総統派の部隊に占拠されており、完全な独立回復にはまだ関門が残されている。
しかし、このタイミングでドルシア新政府とジオール政府の高官との会合を設けることは、
世界に対して両者の正当性をアピールし、戦後の問題処理を円滑に行うための下準備をする意味がある。
そして、両政府の代表を招くことにより、わたし達モジュール77が、
何れの領土にも属さない独立国であることを、内外に宣伝する効果もある。
この会議で、わたしたちモジュール77は、旧ジオールとは異なる、新たな独立国としての建国を宣言する。
この会議は、わたし達カミツキと、人類との共存の第一歩なのだ。
「会議に先立ち、皆様にご報告しい事があります。」
わたしは、出席者一同に挨拶している。そして、ここからが本題だ。
「わたくし指南ショーコは、ヴァルヴレイヴのパイロット、カミツキになりました!」
代表達の表情はそれほどでもないが、背後の報道陣は、明らかに動揺していた。けれどそれは、彼の予想の範囲内だ。
「会議の開催前に、モジュール77の住民全員による、指南総理の信任投票を行っている。」
報道陣を前に、エルエルフは淡々と説明する。
「結果は、不信任1の信任多数で、指南総理の再任が決定した。」
エルエルフの説明に、報道陣も代表達も、黙り込むしかなかった。
「ちなみに、不信任の1票は、指南総理自身の票だ。」
そう、カミツキになったのは、わたしの身勝手。だから、ケジメはつけないといけない。
それでもみんなは、霊屋君や連坊小路会長達も、もちろんアキラちゃんや流木野さんも、わたしのことを信任してくれた。
これからわたしたちは、示さないといけないのだ、カミツキは人と共存できるということを。
あの日、ハルトと結ばれた日以来、わたしの発作はピタリと治まった。
ピノの話だと、ルーンが一杯になっているらしい。そしてそれは、偶然でも奇跡でもない。
ハルトとHしたことで、わたしの中がルーンで満たされたのだ。
わたしはなんとなく、ルーンの正体に気づいた。それはたぶん、人の「想い」。
人の記憶でも、身体の動かし方や、数学の方程式などには、「想い」が篭らない。
強く印象に残る思い出は、必ずそのときの「想い」もあわせて憶えているものだ。
そういった「想い」があるからこそ、人は生きていける。それこそが、人のもつルーンの本質なんじゃないかな?
ハルトとHしたとき、あの刹那の快感は、泡沫の夢として消えてしまうけれど、
そのときの強い「想い」は、ルーンに昇華されるのじゃないかな?
だとしたら、わたしたちは、人からルーンを奪うことなく、生きていくことができる。
そう、わたしたちカミツキは、かつてのマギウス達とは違う。自分達のルーンだけで、生きて行けるのだ。
「それでは、話し合いを始めましょう、わたしたちカミツキと、人との共存の道を。」
わたしたちは誰も犠牲にしない。人もカミツキも、手を取り合って生きていける。
それこそが、ハルトが造ろうとしていた国なんでしょう?
そうでしょう?ハルト。 以上、ハルト生存ルート ショーコ編「罪と罰と償いの絆」でした
ショーコの発作からのなし崩しHというプロットはすぐ思いついたのですが、
ショーコに語らせると、なかなかHにたどり着けなくて苦労しました
あとハルトの記憶について、前作「嘘の絆」と間で齟齬がありますが
これは、ハルトがショーコに嘘をついている、という設定です
(ハルトは、ショーコが拒絶したシーンを憶えているけど、忘れたふりをしている)
>>268
支援thx >>272
乙です。もう来ないかと思ってたので読めて嬉しい
やっぱり想い合うこの二人は良いなぁ >>272
沢山乙でした!
仕草憶えてないはずなのに分かるってとこグっと来た
いろんな事乗り越えた末にやっと結ばれたハルト生存ルートよかったです 乙でした
次はハルト生存のサキか、外伝のジンとナオを書いて欲しいですね >>273>>274>>276>>278レスthx
待たせてしまいましたけど、
楽しんでもらえて幸いです
続きを書く予定はないけど、続くとしたら
たぶん、修羅場のち半分こエンドだろうなあ
ハルトxサキは、前作「嘘の絆」>>143-154を見てください
あと、ジンxナオだけど、情報少なくてイメージがわかない
アドxサキはちょっと… 保守ついでに予告
いま、サキ陵辱もの書いてます
まあ>>132のネタをちょっと膨らましただけなのだが
GW中に書き上がればいいな 忌まわしい記憶が全てなくなったので
まっさらな気持ちでサキを愛するハルト >>280
その続くとしたらのお話を希望です
気長にお待ちしております >>280
修羅場後、半分こ…
その発想はなかった >>290
一応言っとくけど、ハルトを縦半分にぶった切って…
て意味ではないよ
まったく個人的な感想だけど、ショーコは独占欲弱そうだし
(ハルトがいれば、あとはどうでもいい?)
サキは逆に独占欲強いけど、ショーコに対しては
一歩引いた態度でとってるから(二号でもいい?)
ハルトの決断しだいでは、二股が成立するんじゃないかな? ハルトは二股できる器用さは無いイメージ
これも個人的な感想だけど >>291
いっそのこと法律変えて一夫多妻を認める方針
某ラ◯グランの法律みたく兵士や戦士のみに適用化もありだね >>293
総理大臣「そうだ!重婚を合法化しよう!」
法務大臣「そっそれは!よい考えだと思います。」
広報大臣「…」
外務大臣「…」
国防大臣「…あっ、あのぅ」
官房長官「それは、ちょっと、どうかと…」 >>294
文科大臣「二次元との結婚は認められますか!?」
???「同性婚も合法にしてほしい」 >>291
何はともあれ、3Pも有りなネタがあればどなたか書いて頂きたい話ですな
>>294
同性は801板とレズ・百合萌え板直行ですな GWが数分前に終わってしまったが
何とか書きあがったので貼ります カーテンが開けられると同時に、天井のライトが光を増す。ビデオカメラが一斉に、私の肢体を捉える。
私の両手にはそれぞれ縄が結び付けられ、それが左右の柱に空けられた穴を通っている。
穴の向こうで縄が引かれると、私の手首に縄目がきつく食い込む。
私が身に纏っているのは、粗末な貫頭衣だけ。下着は、付けてない。
これは、あの時と同じだ。
舞台袖から、白い軍服を纏った長身の男が歩いてくる。ご丁寧にアイパッチまで付けているが、
よく見ると袖の刺繍など、衣裳の細部が違えてある。男が手にする剣も、刃幅が狭く切っ先が鋭くなっている。
これは、あの時と同じではない。
男は、私の背後ではなく、斜め前に立つと、剣を大上段に振り被り、
ザシュ!
「きゃああああああああああああ!」
イ!タ!イ!
私の左の乳房が、肋骨が、そして心臓が、袈裟に切り払われる。
傷口から湧き出る燃えるような痛みと、息苦しいを通り越した圧迫感がせり上がり、私はしばし意識を失う。
再び意識を取り戻したとき、私の足は力を失っていて、両腕で吊り下げられる形になっていた。
血染めの貫頭衣はきれいに切り裂かれ、私の乳房も、おへそも、下肢も、カメラの前に晒されていた。
「ほう、きれいに傷が治るものだな。」
男はそういうと、私の胸に手を伸ばす。
最初は斬撃の痕をなぞるよう指を這わせていたが、唐突に左の乳房を鷲掴みにすると、
握りつぶすかのように揉みしだきはじめる。
「くっ!」
脳内には斬撃の痛みが残っているのに、その上から鈍い痛みが積み重なる。
「ふん、痛覚は残っているようだな。」
そして、こんな荒々しい愛撫の中でも、私の乳首は充血を始めていた。
「あぁ…」
「…ふん。」
男が手を離すと、勃起した乳首がカメラに晒される。カメラのズームが、私の乳房を拡大しているのが分かる。
なぜなら、私の目の前、カメラの背後のスクリーンに、今の映像が映し出されているから。
男は今度は乳首を摘むように指で擦ると、潰すかのように強く挟みつける。
「くん!」
男が指を離すと、赤みを増した乳首がより硬く勃起し、ぷるぷると小刻みに震える。
男は一旦身を引くと、再び剣を構える。今度は私の右前に立つと、ぼぼ垂直に剣を振り下ろす。
「ああぁ!」
肩から先の重みがなくなり、私の右腕が切り落とされた。切り口の、肩口の痛みが後から襲ってくる。
私の右手は縄に繋がれたまま、柱の前にぶら下がってる。
映像では私の腕の断面が、赤い血肉の間に白い骨が覗いているのが映し出される。
やがてそれが、薄い皮膜に覆われるところも。
「カミツキの再生能力か…」
男は忌々しげに言うと、ぶら下がっていた右手を持ってくる。貫頭衣がきれいに抜け落ちた、素のままの右手を私の肩にあてがう。
程なく、私の右手は肩に繋がった。
「…つまらんな。」
剣の血糊をふき取りながら、男は蔑むような目線で私を見る。そう、この男にとって、私の身体は「つまらない」ものなのだ。
「泣き言も命乞いもしない女など、痛めつける価値もない。」
このときだけ男は、芝居がかった台詞を言う。私は無言で返す。
「…ならば、こういうのはどうだ?」
男は、部下に命じて別の剣を持ってこさせた。前の剣よりも更に細い、串のような直刀だ。
男は私の左横に立つと、左手で乳房を鷲掴みにして、
「ぬん!」
「きっ!」
細い剣が横から、左の乳房を突き抜ける。男は右の乳房に手を掛けると、そのまま剣を貫通させる。
「あああああああ」
胸から上がってくる鋭い痛みに、思わずうめき声が漏れてしまう。
これこそが、この苦悶の表情が、この男が望んでいたものなのだろう。なぜなら、
これは、ビデオ撮影なのだから。 −−−−
多くの犠牲を払って取り戻したモジュール77。この小さなモジュールから、私たちは新たな国を築こうとしていた。
そんな矢先、私たちは思いもしない事態に陥った。
アルスに本拠を置く多国籍ファンドが、モジュール77の所有権を主張しだしたのだ。
調べると、ジオール政府と建築業者の間で、複雑なやり取りを示す資料が出てきた。
モジュール77を含む複数の区画は、ジオールの大手ゼネコンが落札していた。
当初の契約では、全区画の完成を持ってスフィア公社へ引き渡しを行う一括契約になっていた。
そのため、納入期日までは、モジュールの所有権はゼネコン側にあることになる。
ところが途中で、ジオール政府が、モジュール77のみの前倒し納入を要求してきたのだ。
モジュール77に咲森学園を、VVV計画の秘密基地を建設するために、早期にモジュール施設を接収したいと
政府は考えていたのだろう。ただ、ゼネコン側には、その情報は伝えられていなかった。
裏事情を知らないゼネコン側は、妥協案として、納入日までの間、モジュール77を賃貸する契約を結んだ。
こうして、モジュール77は借家状態で運用を開始していた。
全ての区画の建築が完了し、引渡しが完了すれば、賃貸契約も自動解約となるはずだった。
ただ、ドルシアのジオール侵攻で全てが狂ってしまった。
ジオール占領後、残りのモジュールの建築は中断され、検収の目処が立たなくなった。
また、占領後のジオールを統治したドルシア軍政局は、モジュール77の独立を口実に、
ゼネコンへの賃貸料の支払いを拒否。資金繰りに窮したゼネコンは、債権を売りに出した。
その債権を買ったのが、件の多国籍ファンドだった。
多国籍ファンドは、アルスの裁判所に、モジュール77の所有権に関する裁判を、モジュール77の住民に
告知することなく行った。アルスの高等裁判所は、モジュール77の所有権を多国籍ファンドのものと認めた。
そして、多国籍ファンドから、モジュール77の住人、つまり、新生ジオール政府に、延滞金含む賃貸料の支払いの
請求が届いた。しかもその内容には、期日までに支払いが行われない場合、住人に立ち退きを求める旨まで記載されていた。
もちろん、新生ジオール政府は正式に抗議を行い、裁判は無効との主張をした。
しかし、行政の多くをアルスに頼っていた新生ジオールの体制では、アルス裁判所の判決は無視できない。
終戦後、アルスの態度は明らかに硬化していた。私たちカミツキの存在を、マギウス同様危険視する世論が形成されていた。
結局私たちは、多国籍ファンドの主張する賃貸料の支払いのため、資金集めに奔走した。
終戦前に集められた寄付金は、特定危険生物7号指定のときに、全て凍結されていた。
凍結解除のための交渉は、アルスの横槍により難航している。
新たに、別の寄付金を集める口座を開設したが、以前ほどの金額は集まっていない。
やはり、カミツキの存在を危険視する勢力が、モジュール77への協力を阻む圧力を掛けているのだ。
ジオール政府はまだ機能を回復していないし、ドルシアもまだ内乱の最中だ。
他に融資を行ってくれるところを探しても、「カミツキ」を危険視する勢力の圧力か、どこに行っても拒否された。
そして、私の印税も入ってこない。
レコード会社は、私が「人間じゃない」ことが契約不履行にあたると主張しだしたのだ。
アイドルは普通、契約期間中に容姿の極端な変化がないよう、契約書や覚書を交わす。
アイドルが極端に肥満したり、悪趣味なタトゥーを入れたりするとイメージダウンにつながるからだ。
私が「カミツキ」なのが、イメージダウンに繋がるというのが、会社側の主張だ。
…契約時には、私は既にカミツキだったのに。
こんな無茶な主張に対しても、いちいち裁判を起こさないといけない。
しかし、この国には頼れる弁護士はいない。外部の弁護士を雇うにも、お金は必要なのだ。
それに、正当な手続きで印税を手に入れたとしても、多国籍ファンドの仕切った期日には間に合わない。
こうした八方塞の状況で、私のところに、とあるオファーが届いた。
それが私、流木野サキへの、アダルトビデオの出演依頼だった。 −−−−
乳房に突き刺さった剣は、刺さっているだけで、ジンジンとした鈍い痛みを伝えてくる。そして…
グイッ!
「くう!」
男が剣を抉る。縦から横へ、刃が回るたびに血が噴き出し、切り裂かれる鋭い痛みと、潰される鈍い痛みとが
同時に上がってくる。心臓を切られたときほどではないけれど、ずきずきと、痛みが際限なく湧き上がる。
「うううっ!」
痛みが止まらない、痛みが治まらない。傷が治らないのだから、ずっと痛みが継続する。
痛みが続くことが、こんなにも辛いことだなんて…。
ドルシアでの虜囚の時も、ここまでの苦痛は経験していない。
ドルシアでは、カミツキの能力を調べるための実験と称して、私の身体は切り刻まれた。
メスやナイフで身体を切り裂き、それが治るまでの時間を計測された。
この程度の痛みは、そのときに何度も乗り越えて来たのに…
私の目尻から涙が零れ落ちる、私が、痛みに屈服した証のように。
「そろそろ、次に移るか。」
男はそう言うと、剣を水平に抉り、
「ふん!」
「ぎゃああああああああああ!」
剣を外側に振りぬき、そのまま乳房を、乳首を真横に切り裂いた。切り裂かれる痛みが二つ、重なって襲ってくる。
二つの乳房が上下にぱっくりと割れ、鮮血がお腹から下肢まで染めていく。
男はすばやく手を伸ばすと、上下に割れたままの左の乳房を、そのまま揉みしだく。
「くううううううぅ」
傷が塞がらないよう、指を間に入れて、文字通り傷を抉るように揉む。
「ぐうぅ、くっ!」
熱い痛みが襲う度に、私は嗚咽を漏らす。堪えることなどできない。堪えても、意味などないのだから。
やがて、胸に飽きたかのように男は手を引く。大写しにされた私の胸から傷跡が消え、血まみれの乳房が顕になる。
そう、猟奇描写を伴っても、あくまでアダルトビデオ、私の裸を、恥ずかしいところを映し出すのが目的だ。
だから今、後背のスクリーンには、私の胸がアップで映されている。
次に男は私の背中に回ると、私の腰に手を当て、後ろに引っ張る。あわせて両手の縄が僅かに伸びる。
ちょうど私は、お尻を後ろに突き出した格好になる。今スクリーンには、わたしの締まったお尻が映し出されている。
血まみれの前面に比べて、背中やお尻はあまり血糊がついていない。
男は剣を部下に手渡すと、別のもの持ってこさせた。それは、シンプルな木製バットだった。
男は、バッティングのように大きく振り被って、
バチッツ!
「ひいぃぃぃぃぃ!」
私の左のお尻にバットを打ち付けた。
筋肉が寸断され、骨にまで響く。白い肌が内出血で浅黒く変色する。
傷が癒える間もなく、2発目が振るわれる。
バチッツ!
「ひぐっ!」
崩れた尻肉がさらに潰され、グチャグチャにされる。更に、
バチッツ!グチッツ!
「ぐうぅっ!ああぁぁ!」
3発目、4発目と、角度を変え、右のお尻が叩かれる。
スパンキングなどという、生易しいものではない。これは文字通り、拷問。
右のお尻が見る見る赤黒く染まる中、左のお尻は、元の白さに戻っていく。そこで、
バアァン!
「ひいぃ!」
両方のお尻に、水平にバットが叩きつけられる。
スクリーンには、私が髪を振り乱し、泣き叫ぶさまが映し出される。
垂れ下がる形の私の乳房が、叩かれるたびにプルンプルンと揺れる。
血塗れた肌の下から脂汗がにじみ、勃起した乳首から雫が落ちる。
それからは、バットの乱舞が続く。
「ひぎっ!ぐっ!がぁ!」
殴るペースを上げ、傷が癒える前に叩く。私のお尻は、腐ったトマトのように赤く爛れる。
「…ふう」
男がひと息つく。バットを杖のように地に衝き、袖で額の汗を拭う。
そこでようやく、私のお尻は元の白さにもどった。 −−−−
「よくいらっしゃいました、流木野サキさん。」
小さな雑居ビルの一室、殺風景な事務所を訪れた私は、プロデューサーを名乗る男の歓待を受けた。
アフロヘアに丸いサングラスをかけたその男は、安っぽい営業スマイルを浮かべて話しかける。
「わたし達のオファーに応答してくるとは、思ってもみませんでしたよ。」
『嘘をつけ!』
私は心の中で毒舌する。この男のオファーは、明らかにモジュール77の窮状を知っての行動だ。
多国籍ファンドの要求は、既にマスメディアによって報道されている。そして、モジュール77にお金がないことも。
「ここに着たといっても、まだ契約するとは言ってないわ。」
私はあえて、強気を示す。弱みを見せることはできない。
「私は、世界の流木野サキよ!そう易々と脱ぐわけにはいかないわ。」
「それはそうでしょうなあ。貴方のようなお美しい女性が、人前で肌を晒すんですから。」
プロデューサーはひじを付くと、いやらしい笑みを浮かべてこちらを見る。
サングラスの下で視線は分からないけど、芸能人の勘が「視姦されている」と告げている。
そう、こいつは既に、契約後の撮影について考えをめぐらせている!
こいつは、私が契約すると信じて疑ってない。
…ならば、せいぜい吹っ掛けてやろうじゃないの!
「しかし、大層な言い値ですなあ。普通、契約料だけでこれほどの額にはならないのですが…」
それはそうだ。「私」の言い値は、モジュール77が必要としている額よりも多い。
ショーコさん達の努力で、かなりの資金が集められている。それにもう少しの金額を加えれば、当座の危機は回避できる。
だが、私は「世界の流木野サキ」。自分を安売りすることはできない。
実はアキラに頼んで、私がAV出演を検討しているという情報を拡散してもらっている。
既にいくつかのレーベルが興味を示しており、ここでの交渉が決裂しても、他に出演するという選択肢もある。
それを交渉カードとして伏せておいて、こちらの契約金額を引き上げるのが狙いだ。
「まあ、いいでしょう。これも予想の範囲内ですから。」
「えっ!」
私は拍子抜けした。私の提示した額、満額で契約しようというのだ。経済感覚がずれている。
「このビデオは、貴方でなければ撮影できないものですから。」
プロデューサーは、やおら立ち上がると空を仰ぎ見るように手を広げた。
「そう、このビデオは、地球史上かつてない傑作となるのですから!」
その大仰なポーズに、私はある種の不安を感じた。これは芸術家、あるいは狂信者の言動だ。
サングラスの奥から覗く視線、見えないはずの視線に、私は狂気を感じる。
『私でなければ撮影できない?』
プロデューサーのその言葉も、私の不安を掻き立てる。
「流木野サキさん、私は、ドルシアに捕らえられた貴方を見ました。」
ドクン。心臓の鼓動が跳ね上がる。ドルシアの虜囚、この男が見たというもの。
「そう、あの美しい姿、心臓を貫かれる、あの断末魔の叫び。」
あのときの悪夢を、私が公開処刑された時のことを言っている。
「あの美しさは、他では表すことができない。そう、流木野さん、貴方でしか表現できない。」
私の膝が、がくがくと震えだす。奥歯もかみ合わず、カチカチと音を鳴らす。
私は理解してしまった、この男が、どんなビデオを録ろうとしているのか。
私でしか撮影できない、最高傑作。
「まさか…」
「そうですよ流木野さん。撮影するのは、貴方の、猟奇殺害ビデオです。」 −−−−
男は部下にバットを手渡すと、別のものを持ってこさせた。それは、シンプルでない木製のバット。
「ひぃっ!」
表面に金属片をびっしりと埋め込んだ、釘バットだった。
男は、それを先ほどと同じように振り被り、
「い、いや!やめて!!」
グチッ!ギリィ!
「ひっ!ひぎいいぃぃぃ!」
肉を抉る痛みと肉を潰される痛み、そして遅れて、皮と肉を切り裂く痛みが襲い掛かる。
「があああぁぁぁ…」
しかも、叩き付けた直後に柄を引っ張り、釘で肉をこそげ落とす。
私のお尻は一撃で血まみれになり、切り裂かれた傷跡と痣と、崩れた肉と脂肪が映し出される。
今度はわざと傷が治るのを待って、そして、血糊以外の傷跡が消えたのを見計らい、
バヂッ!ギリリ!
「ぐわぁ!があぁぁぁ!」
皮を裂き、肉を抉り、骨を砕く。容赦のない打撃が、2発3発と振るわれる。
「ぐぐっ!ひぐっ!ぎいぃぃぃ!」
悲鳴さえまともに上げられず、私は痛みに喘ぐ。
お尻の感覚がない。あるのは熱を帯び、ずたずたに切り裂かれた肉の塊、そして耐え難い痛みと衝撃だけ。
私は口から泡を吹き、よだれを垂らしながら、獣のような嗚咽を漏らす。
そんな私の醜悪な表情が、スクリーンに映し出される。
演技なんてできない。
今は、この痛みに、耐えるだけしかできないのだから。
後背の男は最後、釘バットを上段に構えると、無傷な私の背中に、腰に叩きつけてきた。
グギッ!
「ぎぐうぅ!」
背中の肉が抉れ、背骨が折れるのを感じた。
両手の縄は少し引き戻され、私は跪く形になっていた。そこに、2本の長ベンチが用意される。
ベンチというよりも、少し幅の広い平均台といった、飾りのない台だ。
それを私の左右に置くと、男達は私の足を持ち上げた。
「くっ」
男達の意図を察し、私は歯噛みする。私の両足はそれぞれ、ベンチをまたぐ形で外側に広げられた。
大きく開脚することで、私の性器が曝け出される。
スクリーンには、薄い陰毛の下、わずかに開いた秘唇がアップで映し出される。
軍服の男は平均台の間に入って、私の正面に立つ。男の右手の指が、乱暴に秘裂に差し込まれる。
「くぅん!」
今までの暴虐に比べたら、微かな痛み。それでも、悔しさが胸にこみ上げてくる。
ハルトにしか許したことのない場所、それが今から、この男達に蹂躙されるのだ。
覚悟はできていた。アダルトビデオの撮影なのだ、猟奇映像だけで、裸を晒すだけで済むわけがない。
それでも、私は耐えられる。私の初めては、ハルトに捧げてあるのだから。それに…
「貴様は処女か?」
男が、秘裂で指を動めかしながら問いかけてくる。
『そんなもの、すぐに分かるでしょ!』
声には出さず、男をにらみつけることで意思表示する。
ここから私は「演技」しなくてはならない。私が「未経験」だと装わなくてはならない。
私のビデオを、ショーコさんが直接見ることはないだろう。だけど、噂話は耳に入るかもしれない。
『流木野サキは、処女じゃない。誰かと経験済みだった。』
その相手が誰だったか、ショーコさんには知られたくない。だから私は「未経験」でなければいけないのだ。
幸い、私はカミツキ。肉体的には、永遠に処女のままだ。
あとは私の「演技」次第。喪失の悲しみを演じきってみせる。
「なら、これで試してみるか。」
軍服の男は一旦離れると、部下に持ってこさせたものを私の目の前にかざした。
それは、シンプルな木製のバットよりは一回り小さい。
握り手から先端へ向かって徐々に太さが増し、先端が丸みを帯びた木の棒、すりこぎだった。 −−−−
契約の内容はシンプルだった。
私は、撮影に拒否権を持たない。
私は、撮影中の如何なる行為も許容する。性行為および残虐行為も許容する。
私は、撮影中に不慮の事故で死亡する可能性のあることを理解して契約する。
私は、撮影中に不慮の事故で死亡したとしても、賠償請求をしない。
撮影は、休憩時間を除き24時間とし、その間、外部との接触を禁じる。
あとは、契約金や出演料などの取り決めだけだ。
どのような内容の撮影か、具体的な説明はない。だた、提示された金額は、私に決断を迫っていた。
『このお金があれば、モジュールは救われる…』
お金を工面する手立ては限られている。今の私にできることは、この身体を売ることしかない。
レコード会社との契約は完全に反故にされるだろう。AV出演となれば、こちら側の非は明らかだ。
それでも、私の印税を遥かに上回る額が手に入る。
私は、契約書にサインした。
悪魔との契約書、あるいは奴隷契約書。
私はこの身体を、目の前の悪鬼に売り渡したのだ。
「さあ、それではスタジオに向かいましょうか。」
「まって、お金の振込みが先よ。」
私はスマホを取り出すと、アキラに連絡を取る。
「サキちゃん、すごいよ。お金が振り込まれてる!これで、賃貸料は賄えるよ!」
「そう、ショーコさんにはアキラから伝えておいて。」
「けどサキちゃん、ほんとにAVに出るの?」
「心配しないで、私は女優なのよ。」
アキラとの会話を切り上げると、プロデューサーに話しかける。
「契約成立ね。」
スタジオというのは、少し離れたところの倉庫街にあった。
普通の倉庫の地下に、撮影用のスタジオが隠されていた。
『なんでこんなところに?』
私は、少しだけ不安を感じていた。私は、とんでもないヤツラと契約してしまったのではないか、と。
そしてその不安は、すぐに確信に変わった。
地下に降りて最初に入った部屋は、いかがわしい道具が並んでいた。小道具や大道具を仕舞ってある倉庫のようだ。
鞭や荒縄、蝋燭などの他、首輪や皮の貞操帯などもある。
ただ、それらよりも目を引くのは、ナイフや剣などの刀剣類と、数々の拷問道具だった。
それらを一目見て、私は気付いてしまった。これらの道具は、よく手入れされている。
そう、これらの道具は、全て使い込まれている!
そのとき私は、昔聞いたある噂話を思い出した。
アイドル時代、私は売れっ子として妬まれ、孤立していた。それでも、他のアイドルや業界人との接触がないわけではなかった。
あるとき、別のアイドルグループの娘と話してたとき、その噂話を聞いたのだ。
「xxグループの○○ちゃん、最近出番がないけれど、ここだけの話、実は裏ビデオに出演しているらしいの。」
それだけなら、よくある話だ。売れなくなったアイドルがAVデビューする、あるいは、裏ビデオに出演する。
どちらも、売れないアイドルの末路としては、ありふれた話だ。私には関係ない。
「ところがその裏ビデオ、どうもヤバイものらしのよ。」
「ヤバイって?」
「リョナって言うの?何かすごい痛そうなことしてるんだって。」
猟奇的映像というのなら、特撮合成でなんとでもなる。むしろそんな需要があるという方が驚きだった。
「あたしが見たわけじゃないんだけれど、見た人がいうには『あれ、死んでる』って。」
瞬間、背筋に冷たいものが走った。まさか猟奇映像のために、実際に人を殺すなんて!
私は、頭に浮かんだ恐怖を、直後に打ち消した。
馬鹿馬鹿しい。そんなことがあるはずない。仮にもジオールは法治国家なのだ。
その娘の話は、そこで終わった。
ただ、件の○○ちゃんの姿をその後、見かけることはなかった。
私達はつい最近、世界の裏側に巨大な闇が存在していることを知った。
世界を裏から支配するもの、マギウスと101人評議会。
マギウスの存在は、アキラとエルエルフ達の手によって、世界に暴かれた。
しかし、マギウスの他にも、闇の勢力が存在しているとしたら…
私は、芸能界の深淵を覗き込んでしまったのかもしれない。 −−−−
太いすりこぎが、あまり濡れていない私の秘所に、無造作に突き立てられる。
ブチッ!
「ぎいぃぃぃぃ!」
痛い!あの時、ハルトに奪われたときより、遥かに痛い!柔らかさのない棒が膣を無理やり押し広げ、処女膜を破り去る。
肉が裂かれる鋭い痛みと、押し広げられる鈍い痛みとが同時に上がってくる。
私の頬を、新たな涙が流れ落ちる。
『悔しい!』
これは演技ではない、私の本心。私の性器が、こんな風に弄ばれるのが、心底悔しかった。
けど、ちょうど良い。私は「処女を失って」悔し涙を流している、そう見えるはずだ。
スクリーンに映る表情、悲痛な色を浮かべる私の表情は、望みどおりの印象を醸し出している。
「うぐっ!かはっ!」
その間も、男はすりこぎを前後させ、私の中を蹂躙していく。
単に往復させるだけでなく、ねじ回したり、腹や奥に斜めに押し込んだする。
これは、快楽ではなく苦痛を与えるための抽挿。そして、
「ふぐっ!」
すりこぎが最奥に押し込まれ、勢いよく引き抜かれる。
破瓜の鮮血と僅かな愛液が纏わり付いたすりこぎを、男は眼前に晒す。
「こいつは、記念に取っておいてやる。」
そう言うと、部下が用意したビニール袋に入れ、丁重に封止する。
あのすりこぎ、どうするつもりだろう?オークションにでも掛けるつもりだろうか?
そんなどうでもいいことことを考えていると、二人の人影が近づいてくる。
一人は漆黒の肌の背の高い男、もう一人は、相方よりやや背が低いが恰幅が大きい褐色の肌の男。
どちらもほぼ全裸だった。彼らが身に纏っているのは、軍靴と篭手、それに軍用のベレー帽だけだ。
漆黒の男が、その一物をいきり立てながら、私の前へ歩いてくる。褐色の男は、私の後ろへ回り込む。
何をしようとしているのか、私でも分かる。私を、前後から犯そうとしているのだ。
だが、それよりも不気味だったのは、男達の「篭手」だ。
手の甲を覆う金属より先、指の上に当たる部分に、鋭利な「爪」が付いている。
それがどういう効果をもたらすか、私はすぐにこの身で知ることになる。
漆黒の男が私の両腿を鷲掴みにする。
ズブリ!
「くぐっ!」
男は途中から篭手の爪を立て、腿の肉に爪を突き刺した。
腿にはそれぞれ五つの穴が穿たれ、鈍い痛みがジンジンと上がってくる。
男はそのまま腕を引き、私の身体を持ち上げる。
「くぅぅ!」
私の体重が、腿に食い込んだ爪に掛かる。爪は私の骨まで達し、きりきりと骨を軋ませる。
漆黒の男は、私の下に腰を突き出し、その一物の上に、私の身体を落とし込んだ。
ブチッ!
「きああぁぁぁぁ!」
私の「二度目」の破瓜が訪れた。痛みに苛まれながら、私は驚きの表情を作る。
そう、私は「驚かなくてはならない」、いまの苦痛に、破瓜の痛みに。
「う、そ!」
漆黒の男も気付いたようで、軍服男のほうを仰ぎ見る。
「どうした!」
流石に不審に思ったのか、軍服男が問いただす。
「こいつ、処女膜が残ってやがる。」
そう言うと、己の性器を引き抜き、絡みつく破瓜の血を見せ付ける。
「ほう。」
軍服男は感嘆の息を漏らすと、私の脇にやってくる。そして私のあごに手を掛けると、芝居がかった台詞を吐く。
「便利なものだな、カミツキというのは、処女膜まで再生するとはな。」
「くっ!」
私はあせりの表情を作る。今、初めて知ったというふりをする、これから、陵辱のたびに同じ痛みを味わうということを。
「なら、こちらはどうかな?」
私のお尻の穴に、暖かい塊が当たる。後ろの男が間近までせまっていた。
ズグッ
「ひいいぃぃぃぃ!」
なんの準備もなく、私のアナルに肉棒が突き刺さった。破瓜とは別の、鈍く重い痛みがせり上がってくる。そして… −−−−
撮影所に用意されていたのは、重そうな緞帳と、その裏に立つ二本の柱だった。
それを見て私は、ここでどういう撮影が行われるのか、大体察した。
『あの時の再現をしようというのね。』
あの時、私が公開処刑されたとき、全世界に流された、あの映像を再現しようとしている。
「よく来たな流木野サキ!」
私に声をかけたのは、禿頭の大男だった。プロデューサー同様、丸いサングラスを掛けているが、そのガタイは一回り大きい。
堀の深い顔と、滲み出る野獣のような雰囲気から、今すぐに悪役俳優としてデビューできそうだ。というより、
『AV男優?』
プロデューサーから、その男が監督だと紹介された。
「いいか流木野、俺は貴様に演技など要求しない。貴様はただ、泣き喚いていればいい。」
彼はピデオ撮影としては、ひどい暴論を吐く。私に、女優としての役割を期待していないと言っているのだから。
「ただし、ひとつだけ言っておく。撮影中に、こいつがビデオだと、フィクションだと分かることは発言するな!
その場合、リテークに掛かる時間は撮影時間から省くからそのつもりでな。」
それだけ言うと、監督は撮影スタッフへの指示へ戻っていった。
この男達は、あくまで私を蹂躙、虐待する映像を、実際にあったかのように見せかけたいのだ。
確かに私は、ドルシア軍から「実験」という名の虐待を受けた。カミツキの能力を調べるためと、身体を切り刻まれた。
公開処刑を見た男達も、私がどんな処遇を受けていたか、妄想を掻き立てているのだろう。
このビデオはそれを満たすもの。男達の欲望のままに、私が受けていたであろう仕打ちを「再現」する。
確かに需要はあるだろう。私の処刑を目撃した、何十億もの男達、その1%、いや1万分の1でも、採算は取れそうだ。
「それではまず、コレを着てもらおうか。」
監督の脇のスタッフから手渡されたのは、粗末な貫頭衣。あの、公開処刑のときに纏っていたものと酷似していた。
「それで、控え室はどこ?」
手短に言われただけで、具体的な説明がない。私は、着替えのための場所を尋ねる。
「奥に共同の休憩室はあるが、控え室はない。」
それは、プライバシーが確保できないということ?
「今すぐ、この場で着替えるんだ!」
私は監督を睨みつける。「あのシーン」を再現するなら、当然衣装もあのときと同じ。監督は、私にここで裸になれ、と言っている。
私は靴とソックス、時計とブレスレットを外し、背中のファスナーに手を掛ける。
ここまで来た以上、どうせ私の裸は衆目に晒される。遅いか早いかの違いでしかない。
ファスナーをおろすと、私の足元にワンピースが抜け落ちる。あと、纏っているのは上下の下着だけ。
ブラを外すと、私は左手で胸を隠す。しかし私の胸は、細い左手一本では隠せない。
腕の上下から覗く肉厚、普段は誇らしく思うそれも、今は疎ましい。
監督は他の作業をせず、私を凝視している。まるで、私を値踏みでもしているかのように。
私は羞恥に顔を染めながら、パンティを下ろす。もう、私が身に纏っているものは、何もない。
「まて!」
私が急いで貫頭衣を纏おうとしたところ、監督に止められた。
「まずはその身体を、しっかりと見せてもらおう。」
監督が一歩、私のほうに近づいてくる。私は貫頭衣を前に翳し、肌を隠す。
「ちょっとまって、これは、撮影の一環なの?」
私の裸を、タダで見せる訳にはいかない。
監督は一瞬、不快感を示したが、すぐにスタッフに指示した。
「タイムキーパー!」
監督の言葉に、ストップウォッチを持った男が答える。
「よかろう、撮影時間にしてやる。その代わり、こっちの言うことにしたがってもらう。スタート!」
監督の声に、タイムキーパーと呼ばれた男が反応する。
「両手を左右に下ろし、足を少し開け。」
貫頭衣を床に落とし、言われたとおりに裸を晒す。
監督は正面から胸を、そして下肢へと視線を降ろす。そしてしゃがみ込むと、私の性器を凝視する。
手は出さない。ただ見るだけ。
次に立ち上がると、私の周りをぐるぐると回りだす。時折、カメラマンのように指で枠を作り、私の裸体を隅々まで視姦する。
他のスタッフも作業の手を止め、私の裸を凝視していた。
『こんなに大勢に、視られている…』
私は羞恥心に耐え、身体を強張らせる。今は耐えるしかない。この後、もっと恥ずかしいことをされるのだから。
「カット!」
「3分21秒です。」
監督の声に、タイムキーパーが答える。
「ふん、いたぶり甲斐のある、いい身体してるじゃないか。」
私はすぐに貫頭衣を纏う。あとはスタッフが私の両手に縄を縛り付けると、撮影の準備は整った。 −−−−
ブチッ!
「きいいぃぃぃ!」
漆黒の男が再度、男根を膣へ押し込んでくる。「三度」、破瓜の痛みが私を襲った。
「うぐぅぅぅ!」
前後の穴で、太い肉棒が抽挿される。薄い壁を境に、二つの肉棒が私の中で暴れている。
鈍く重く、圧迫される痛みが襲ってくる。そして腿からも、ジンジンとした痺れのような痛みが伝わってくる。更に、
「くきっ!」
後ろの男が、私の胸を揉み始めた、篭手に付いた爪を喰い込ませながら。
血染めの乳房に、新たな流血が加わる。
後ろの男は、深く喰い込んだ爪を、そのまま掻き毟るように引き裂く。
「ぎいぃ!」
常人ならば、乳房がもぎ取られてもおかしくない。それでも、私はカミツキ、やがて傷は塞がる。
男は傷が塞がる前に、今度は爪を立てず指の腹で揉みしだく。普段なら感じる愛撫も、ずたずたになった乳房では拷問と同じ。
そして愛撫の間も、男達のピストン運動は続いている。同時に衝かれることもあれば、交互に衝かれることもある。
受け入れることなんてできない。快楽なんて何もない、ただ拷問であるだけのセックス。
それでも男達は、勝手に快楽を感じている。男達の息が、徐々に荒くなっていくのが分かる。そして、
どくっ!どくっ!どくっ!どくっ!
「うおおおぉぉぉぉぉ!」
「いやああぁぁぁぁぁ!」
後ろの男が雄たけびを上げて、爪で、私の胸を引き裂きながら、お尻の穴に精を放つ。
どぴゅっ!どぴゅっ!どぴゅっ!どぴゅっ!
「ふんんんんん!」
前の男も、腿の骨を軋ませながら、私の膣内に射精してくる。
「あああぁ、いやあぁぁぁ…」
力ない私の嘆きが、遅れて響く。スクリーンには、泣き腫らした私の憂い顔が映し出される。
男達が体を離すと、私の、だらしなく開かれた性器から、白濁と破瓜の血が零れ落ちた。
バシャーン!
男達が離れると、冷たい水が頭上から降り注ぐ。見ると、部下の男がバケツで水を浴びせたようだ。
それで、私の纏っていた出血は、大部分洗い流された。おそらく、男達の汚液を洗い流す意味もあるのだろう。
虚ろな目で前を見ると、軍服の男は白木の杭と木槌を持っていた。
『吸血鬼ものの定番ね。』
カミツキやマギウスは、厳密には吸血鬼ではない。しかし世間では、私たちを吸血鬼に準える人も多い。
かく言う私も、かつて自分をヴァンパイヤだと思ったことがある。カミツキに成りたての頃、カミツキの名称が定まっていないときだ。
しかし男は、私が思っていたこととは異なる方法で、白木の杭を使った。私の左の腿の上に杭を立てると、
ガンッ!ガンッ!ガンッ!
「くうっ!うっ!ふっ!」
杭が左腿に打ち付けられる。肉を裂き骨を貫通した杭は、そのままベンチの板まで貫く。
そして同じように、右の腿もベンチに打ち付けられる。熱を帯びたような鈍い痛みが、両腿から上がってくる。
そして、私を動けないようにしてから、男は部下から別のものを受け取る。
それは先ほど、私のお尻をグチャグチャに叩き潰した、血染めの釘バットだった。
男はそれを手に、私の前へ、股間へ近づいてくる。
「うそ!そんな…」
『そんなものが、入るはずない!』私がとっさに叫ぼうとしたとき、
ズシャ!
「ひぐっ!」
私の股間に、金属辺の塊がねじ込まれる。
イ!タ!イ!
頭の芯が、痛みの感覚が全て塗りつぶされたかのよう、切り裂かれ、押し広げられ、押しつぶされ、引き裂かれる。
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ
痛みが痛みとして知覚できないほど、股間から痛みが奔流のように流れ込んでくる。
「がああああああああああああああ!」
私は、獣のように吼えた。何も考えられない、痛い!痛い!痛い!痛みで思考が回らなくなる。
「ぎあああああああああああ!」
さらに、釘バットが引き抜かれる、私の膣を、性器を、陰唇を引き裂きながら。
私の血と肉片をべっとりと纏った釘バット、男は部下に、それを手渡す。
痛みでぼろぼろになった私は、視界の隅で、軍服の男がサーベルを手にするのを見た。 今度は部下の男が、釘バットを持って私の前に来る。軍服の男は、私の背後に回りこんでいる。
部下の男は、再び釘バットを私の股間にあてがう。
「お願い!もうやめて!」
そんな願いなど聞き入れられる訳もなく、
ズチャ!
「きゃああああああああああ!」
再び、釘バットが挿入される。しかも部下の男は、釘バットを引き抜かず、半分ぐらいでの抽挿を繰り返す。
肉を引き裂き、こそぎ、穿ち、抉る。痛みが湧水のように溢れ出て、私の心を蝕んでいく。そして、
ザシュ!
「かはっ!」
別の痛みで、意識が覚醒する。これは以前感じた痛み。
私は背後から、心臓を串刺しにされている!
これはそう、ドルシア軍につかまり、公開処刑されたときと同じ。
そして、しばし私の意識は落ちる。
意識を取り戻してすぐ、私は痛みに苛まれた。股間にはいまだ釘バットが突き刺さり、心臓にもサーベルが刺さったままだ。
「ふぐっ!」
心臓も動かない、なのに意識だけは戻る。そして程なく、再び意識が落ちる。
二度三度、意識が戻っては落ちるを繰り返す。男達は、サーベルを抜くつもりがない。
『私、ここで死ぬのかな?』
そんな弱気になったとき、ふと、声が聞こえた気がした。
「流木野さん。」
私を優しく呼ぶ声、私の大好きな人の声!
「ハルト!」
そこには、もう会えないと思っていた、優しい笑みを浮かべたハルトが立っていた。
「流木野さんは頑張ったよ。もう、無理しなくていんだよ。」
「ああ、ハルト、ハルト!」
私はハルトの胸に飛び込もうとして、駆け出した。だが、
「待って!」
私を引き止める人影、それは、
「私には、まだできることがあるでしょう。それに、」
私自身だった。
「私は『約束』したのでしょう、ハルトと。」
そうだった、私はハルトと約束したのだ。
たとえ、私の想いが叶わないと知っても、私は『約束』を守る。
だから、
『絶対に、諦めない!』
気が付くと、私は全裸で立ち尽くしてた。
男達は前後に吹き飛ばされ、サーベルも釘バットも、腿の杭も抜け落ちている。
ベンチはひしゃげて、足元に転がっている。
そして血染めの私の身体は、淡い光と纏っていた。
『これって、ルーンの光?』
エルエルフから聞いたハルトの力、ルーンを操る能力。
あの、命の際の体験で、私もルーンの力に目覚めたというの?
「カーット!」
「46分34秒。」
私の意識が、不意に現実に引き戻される。
「ようし流木野、休憩をやる。休憩室でシャワーを浴びて来い。」
監督はそう言うと、編集スタッフ達と打ち合わせを開始した。
私はADからタオルをもらうと、言われたとおり、休憩室に入った。 シャワーを浴び、血を洗い流しながら、先ほどの出来事を思い出す。
『あれはやはり、ルーンの光…』
ハルトが目覚めたという、ルーンの力。マギウス達と同様、呪文を媒介に、ルーンの力を引き出す。
アレがルーンの力かどうか、もう一度試してみようと思う。幸い、周りには人はいない。
念のためシャンプーなどの小物はシャワールームの外に出し、カーテンも開け放しにする。そして、
『絶対に、諦めない!』
呪文など唱えるまでもなく、私が念じたとおり、ルーンの光が周囲に広がる。
シャワーの水滴がルーンにはじかれ、ぱちゃぱちゃと音を立てている。
いまは単なる防護壁、硬質残光のようなもの。マギウス達のように複雑な術は使えない。
それでも私にとっては、貴重な武器を得たようなものだ。
そして私は、自分の身体の「ある変化」に気付いた。
『この腿の痣…』
左の腿に、赤い痣が浮かんでいる。最初は、杭を打たれたあとの名残かと思ったけど、一向に消える気配がない。
そして、鏡でその形を見て、驚愕した。三つの棘、崩れた三角形、あるいはV3つ。
『これって、ハルトの…』
ハルトの胸にあった痣と、同じ形をしている!
−−−−
ハルトの遺体を制服に着替えさせようと、エルエルフがハルトのパイロットスーツを脱がしにかかる。
私はその手伝いをして、ハルトのインナーシャツをめくりあげたとき、その痣に気付いた。
「エルエルフ、これって!」
「それはだいぶ前から時縞の胸に刻まれている。おそらく、カミツキ化の影響だろう。」
カミツキ化といっても、私にはそんな痣、刻まれていない。
おそらく、ハルトだけが背負ったもの。ハルトが背負った、カミツキの業のようなものだろうか?
私はそのとき、ハルトが背負っていた業を、少しでも肩代わりできたらと思っていた。
…そうすれば、ハルトを失うことはなかったかもしれない。
−−−−
「ああ、ハルト、ハルト!」
私は、シャワールームの中で泣き崩れる。
ハルトと、同じ痣。ハルトと、同じ力。
もう何も残っていないと思っていた、ハルトとの絆。
ハルトにだけ許したこの身体も、今日、男達に汚されてしまった。
それでも、この痣が、ルーンの力が、私とハルトとを繋いでくれる。
私は、まだ戦える。私は誓ったのだ、絶対に諦めないと。
だから私は、この身の全てを捧げて、モジュールを、ハルトが築こうとした国を守ろう!
シャワールームから出ると、バスローブ一枚という格好でスタジオに戻る。
『バスローブ一枚で撮影所なんて、AV女優みたいね。』
そう思って、一人苦笑する。みたいじゃない、今は、AV女優そのものなのだから。
「いやー良かったよ流木野さん、すばらしいフィルムが取れた。」
プロデューサーが手を広げて感動を表現している。
「特に最後の光、あれ、あんなのがだせるなんて…」
「怪我の功名ね。」
私は謙遜して肩をすくめる。実際、あの光は偶然出せたものだ。
もし、あの光が出せなかったら、私は殺されていたかもしれない。
「その調子で、本番も頑張ってね。」
「本、番、?」
一瞬、何を言っているのか分からなかった。本番って、それじゃ今までのは?
「あー、今までのはパイロットフィルムだから。」
「カミツキがどこまで耐えられるか、テストしてみたのさ。」
監督が会話に割り込んでくる。
私は不意に、契約内容を思い出した。撮影時間はたしか24時間。今は、まだ1時間も経過していない。
残り23時間、私は、今までのような責め苦を受け続けなければならない。
「いやああああああああああああ!」
そう、私の地獄は、まだ始まったばかりだった。 それから23時間、私への虐待と陵辱の時間が続いた。それでも、私は耐え続けた。
監督達からは、ルーンの光を使わないよう注意された。ルーンを使った場合、撮影をリテークすると。
どんな拷問にも汚辱にも、ひたすら耐え続けた。2回の仮眠と4回の食事をあわせると、ほぼ2日の撮影になった。
トイレ休憩はない。その場でしろ、と言われたからだ。
日の光の見えない場所では、時間感覚がまひしてしまう。タイムキーパーの累計時間だけを頼りに、私は耐え忍んだ。
おぞましい拷問の数々、赤く焼けた鋼のディルドー、鋭利な刃物でできた三角木馬、ガラス張りの「鉄の処女」。
常軌を逸した責め苦を受け、泣き喚きながら、それでも私は耐えた。
ハルトとの絆が、私に力をくれた。ハルトが守った世界を、今度は私が守る番。
そうして、数多の責めに耐え、最後は監督の指示通り、ルーンの光を使ったところで、私の撮影は終わった。
魂をすり減らしながら、私は何とかホテルへ帰りついた。撮影中に取り上げられたスマホは、ちゃんと返却された。
スマホをみると、アキラからメールが届いている。
「サキちゃん、やったよ。多国籍ファンドの裏帳簿を見つけた。
調べてみるとあの会社、ずいぶんあくどい事にも手を出しているみたい。
コレだけ証拠がそろえば、賃貸料だけじゃなく、モジュールの所有権も取り返せる。
サキちゃんも、そんな怪しいビデオ撮影なんかキャンセルして、早く戻ってきて!」
「ふ、ふふふふ。」
私は、思わず笑いが零れてきた。乾いた、引きつるような笑いが。
「私の努力は、なんだったのよーーーーー!」
−−−−
その後、撮影前にスマホで撮った写真を元に、アキラに画像解析を依頼した。
アキラは、どこからか件の裏ビデオを入手して、撮影所にあった小道具の画像と照合。
両者が一致することを突き止めた。そして、裏ビデオの被写体の少女が、確実に殺されている事実も。
地元の警察に連絡して、撮影所と事務所を捜索してもらったが、どちらも既にもぬけの殻だったそうだ。
彼らは再び、闇に潜った、けっして表に出てくることのない深淵に。
だが、私のビデオだけは「善意の第三者」に譲渡済みだった。
私はビデオを、撮影データを取り返そうとしたが、無理だった。
そして結局、私のビデオは発売された。
私のビデオは発売直後から、そのいかがわしい内容故に、ドルシア、ジオール始め多くの国で発禁処分になった。
だがARUSでは「カミツキの異常性を示すもの」として、人権団体や女性団体の抗議を無視して販売が続けられた。
単純所持が禁止されていないため、ARUSから禁止地域への密輸入は後を絶たなかった。
そして私のビデオは、アダルトビデオの売り上げ記録を軒並み更新する、空前の記録を打ち立てた。
こうして、私、流木野サキの名声は、望まぬ形で、世界に刻まれた… 以上、サキ陵辱「パイロットフィルム」でした
元々は>>132の一発ネタだったんだけど、
当初はAV出たぐらいじゃモジュール運営資金は賄えないだろうとおもって
保留してたのだが、賃貸料というアイデアを思いついて、
あと、サキがルーンの力に目覚めるきっかけとからめてたら
面白そうだと思ったので、なんとか纏めました
あと、本編がひたすら痛々しいので、最後はギャグ落ちにしました しまった、ちょっとだけ訂正
>>308で、ルーンの光を使うシーンだけど、
杭やベンチだけでなく、両手の縄も吹き飛ばしてるつもりだったが
描写を忘れてしまった。
というわけで、ルーンの光を使えば、縄拘束も解けます。 ラブラブものはほぼ全カプもう既出だし陵辱新鮮でいいな
乙でした 乙
回されるかと思っていたので
自分にはグロが余りにもオーバー過ぎた
またハルト生存前提で何か書いてくれる人頼む リョナ属性はやはりニッチかな?
少数でも喜んでいただければ幸いです
次は何書こうかと、プロット考え中です
リクエストがあればどうぞ >>317
乙です。ハルト生存、小説で約束してた告白の
続きをするハルトショーコを見たいです
もしくは一から関係やり直した上での告白とか >>317
ハルト生存前提で戦後の「絶対に諦めない」約束を交わしたハルトとサキが見たいです
プラモコンテストの「サンライズ賞」を見て浮かんでいたネタです
プロットというか流れはこんな感じで
ハルト:最後まで戦い抜いたが、記憶の大半を失う(詳しくは下記で)
◆◇◆◇◆◇
先の戦いで、モジュール77初襲撃(アニメ第1話開始時)より以前の記憶を失ったハルト
それをサキに打ち明けた後、サキもハルトにプロポーズ時に自分の気持ちに嘘をついていたと告白
過去の記憶が消えたハルトにサキが自分の本当の想いを諦めたくない、
「もう一度チャンスが欲しい」と願い出る
ハルトもそれを承諾し、もう一度自分を見つめなおす考えを伝え、今度はサキともきちんと向き合い、後日に答えを出す約束を交わす
ハルトは最初の戦いから振り返り、自分を見つめなおす中、
ヴァルヴレイヴに乗ってからの自分の本当の苦しみ(発作の間隔など)を打ち明けられたのはサキだけだったと再認識する
その中でサキとの出会いを振り返り、本当の彼女を見出し、二度と「ひとりぼっち(+ドルシア捕虜のような目)」にしてはいけない、
「カミツキと人間が暮らせる国」を作る夢を描いていたハルトはサキと一緒に作っていきたい気持ちが芽生え、
二度と「ひとりぼっち」にはせず、「ふたりぼっち」になりたいと再度のプロポーズを決意する
約束の当日、ハルトはサキに再度のプロポーズ、戦いが始まって今まで気遣ってくれたことに感謝し、
今度は「責任」ではなく、二度と「ひとりぼっち」にはしない、サキと「ふたりぼっち」になりたい、「カミツキと人間が暮らせる国」を一緒に作って欲しい、
夢を絶対に諦めたくない、新たに芽生えた想いを絡めて自分の隣にいてほしいと伝える
サキもハルトの想いに今度は涙ながらに快諾し、ハルトに抱いていた本当の想いを伝え、いつか話した自分の過去が本当の話であったこと、
戦いの中でハルトを好きになり始めていたこと、一度目のプロポーズの時はハルトの気持ちが自分に向いてなかったのだと考えて断ったことを告白、謝罪する
2人は永遠の愛を誓い、国作りを絡めて、「カミツキと人間が暮らせる国作りを最後まで諦めない」約束を新たに交わす
(この前後から、ハルトのサキに対する呼び方も「流木野さん」ではなく「サキ」に変わる)
お互いの想いが届いた後は、今度は「カミツキの発作」ではなく、「ハルトの意思と想い」で抱いてほしいと願い出る
ハルトも了承し、ちゃんと優しく、想いを込めて抱くと伝え、真に身も心も結ばれる
-------------------------------------------------
(※あっても無くても良い挿入部分です)
数日後、まだカミツキに対する疑念が払われていない世界に対し、
ハルトは「カミツキと人間が暮らせる国」を作る、自分の想いを世界中に発信し、
カミツキの存在を世界に認めさせる
-------------------------------------------------
数カ月後、サトミとタカヒの結婚式の次の日に結婚式を挙げ、
豪華装飾を施した1号機、ウェディングドレス風にコーディネートされた4号機(カーミラ)の前に立ち、
「時縞ハルト」、そして「流木野サキ」改め、「時縞サキ」として未来を築く為に新たな目標に進み始める
◆◇◆◇◆◇
と、参考までにこんな感じで
これは>>317(>>311)氏だけで無く、他に見て書いて下さる方が出ていただければ幸いです ちょっと鬱なプロットが思い浮かんだ
22話で、アードライがサキを逃さなかった場合
月面でハルトとエルエルフはあぼーん
脱出組は抵抗虚しく捕縛され、
全員処刑と思いきや、
ソウイチのツルの一声で、
全員無理やりカミツキ化させられた後、
モルモットにされる
カミツキ女子は、実験以外にも、性欲のはけ口として…
なんてのを、誰か書いてくれんかな? >>320
ハルトはサキのことなんて全く相手にしてないからそれはない リオンとエルエルフの子作りセックルを書いてくれる神はおらんのか >>319か、外伝知ってたらジンとナオ書いてくれる神降臨を待つ >>318
小説版のハルト生存ルートも面白そうだけど
単純に告白ってのはどうかな?
むしろ小説版サキの「むりやりキスしてやろうかしら」で
修羅場ってくれた方が面白そう >>335
最終的にハルショコが読めれば途中
修羅場ってても何でもお任せします 1:ハルト生存後の修羅場のちはんぶんこED
2:319のアレ
3:空白の2ヶ月間
ある案で男子の賛成が足りないため、
自らの身体を差し出して支持を集めるショーコとか 4:ハルト生存後の別パターンプロットもどき(ハルト視点)
小説の告白の続きの約束を果たすために生きて戻ったが
記憶が一部欠けていて何の約束だったかを思い出せないハルト
何かを約束したはずが思い出せず、ショーコは何も言わない
時が経ちその後カミツキになったショーコと交代制で1号機のパイロットを務め
共に戦い共に過ごす時間が多くなっていく中で懐かしい以前にも知っていたような気持ちが
大きくなっていくのを感じ始めるハルト
そんな時、戦闘中敵の攻撃を受け1号機ごと近くの惑星に墜落し消息不明になるショーコ
まるで1話の光景がフラッシュバックしたかのような不安にかられつつ捜索に出るハルト
捜索後、墜落時の破損で動かなくなり山中の洞穴に隠してある1号機とショーコの無事を確認
ショーコの無事を知った際の感情、2人で洞穴という光景に何かを呼び起こされる感覚
応急修理と点検のためコックピットに入り墜落時の記録映像を見たハルト
そこには敵の攻撃を受けもうダメかと思った瞬間ハルトへの想いを口走ったショーコの映像が
これまでの感情、押し寄せる衝動、今ある気持ちが何なのか、理解と確信を得るハルト
約束を果たすためにショーコの元へ向かった後
コックピット画面にはピノの「HHHH」の文字。[終]
------------------------------------------------
小説の約束と1話と家出エピをきっかけにした話ですが
これに関係なく約束の話をどなたか書いて頂けたら幸いです 5:サンダーとアキラの課外授業
はじめての分度器講座 サンダーxアキラはなあ
サンダーは基本スケベだけど、根が優しいので、
アキラがちょっとでも怯えた態度見せたら、
そこで手出し止めてしまうだろうし、
アキラはアキラで元コミュ障だから
サンダーに迫られたら、あうあうして固まりそう
なんか、手握ったら、二人して1時間ぐらい固まってそう そもそもアキラとヤマダは仲間同士の絆であって恋愛感情ではない アキラちゃんは百合のイメージが強すぎてなあ
アキラちゃんの百合エロ下さい
ショーコ×アキラでもサキ×アキラでもいいです >>319や>>338みたいなプロットでも、
結構妄想を掻き立てられるな
しっかりしたSSも読みたいけど
こういうプロットも大歓迎 >>345
プロットが良いならしっかりしたSSで読みたいのも本音
共感して書いてくれる人望む プロットじゃなくてただの願望かよ
…まあ、書くのは勝手だけどな
あと>>348これすげー無理がある
ハルショコサキはまだ、ありえるかも?と思えるが
サトミはともかく、タカヒがイオリを認めるとは思えん 願望なんて今までいくらでも書き込みあったのに何を今更 >>352
有りだと自分が認められないから
文句言いたいだけの人は他行ってくれ >>354
いや、煽るつもりはなかったんだ
ただ、タカヒとイオリが仲良くしてるシチュが思い浮かばなかっただけで
お詫び代わりに、こんなプロットを考えてみた
基本は>>322で全員捕まってカミツキ化している状態
イオリは自分の私怨(ハルト射殺)が原因で皆が捕らえられたとの自責の念に加え
ドルシア兵に陵辱され、絶望のあまり自殺しようとするが、カミツキなので死ねない
そこをタカヒに叱咤され、絶望的な状況で、自身も陵辱されているのに気丈に振舞うタカヒを羨望の眼差しで見る
そこから二人の間に友情が芽生え、サトミに対する想いを確認
その後、いろいろあってなんとか脱出に成功し、二人してサトミに告白
サトミも、傷ついた二人を放っておけないのでそのまま3P
…なんてのを考えたが、需要はないかな? >>344
ショーコはアキラをバケモノ扱いして傷つけたので前者はやめろ ID:Y4vGeBp9
情報を隠せる有能な力があると思いこんでる妄想族「i」
-----
取り敢えず、男子の支持を集めるために身体でご奉仕するショーコってのはどう? ID:9hRz1vt/(>>366)は本社に通報済みらしいね
悪事と素性発覚するかね
まあともかくハルサキ物頼むわ >>370
ハルトとサキに「>>368>>370」が惨殺される話なら刑務所でやれ 通報したしたアピールハルサキカプヲタさんは毎回余裕無さ過ぎだろ
本当に通報したなら自らiに絡みに行って召喚するような事せず逮捕待ってなよ >>371
ハルトとサキがおまえとiを惨殺する話を自分で望むとは
スレの総意がよくわかってるじゃないか 自分がミスったのに指摘されたらi扱いって凄い思考だな とりあえず修羅場のち半分こエンド書き始めた
ただ、プロットがまとまりきってないので
結構時間がかかりそう >>378
指摘する奴もまた荒らし
これ以上は不毛になるから連鎖終了
>>379
おお、楽しみにしてる とんでもルール持ち出してるのはミスした本人なんじゃね >>380
連鎖終了どころか自分で連鎖増やしてますよ
>>379
乙です エルエルフ
↓
ハルト
↓
ショーコ
↓
サキ
↓
アキラ
↓
キューマ
↓
サンダー
↓
マリエ
↓
サトミ
↓
アイナ
↓
タカヒ
↓
リオン
↓
イオリ
↓
ミドリ 流木野サキ「ショーコさんにうっかり噛みついちゃった…しかもジャックしちゃった…」
ハルト「ショーコどうしたの?」
サキ「…」
サキ「…ハルト、私の部屋に来ない?」
ハルト「ショーコの部屋?いいよ」
サキ「えへへ…」 >>387
ジャックプレイか
カミツキならば男女入れ替えも可能だし、
いろいろとプレイの幅が広がりそうだな 「痛い!イタイイタイ!(女の子の初めてって、こんなに痛いものなのか…)」
「ふん、そうよ!私たちは、はっ、毎回、この、痛みにっ、耐えて、いるのよ!」
「流木野さん、それ、自分の体なんだから、もっと労わった方が…」
どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ
「ああ、男の子って楽しい!」 半分こエンド書いてるが、どーものりが悪い
息抜きに書き始めた陵辱ものの方が、なぜかのりが良い
こっちの方が先になるかもしれん >>394
グロリョナはやりようでは、エロとはかけ離れる内容(ヌケナイ内容)になるから心配
半分こ楽しみにしてます おまえがぬけるかどうかなんて394にはどうでもいい事だから 流星の乙女でも新情報なかったし、
妄想設定で200年後シナリオ書こうかな キモいグロリョナよりはそっちのほうがよっぽどいるわ ドラマCD聞くと、半年後でも結構、情勢緊迫してて
エロエロやってる暇はないような気がする 情勢不安定で、明日をもしれない
ならば、生きているうちに、ヤレルことヤっとこう
ということで
みんなエロエロになってそう クリムヒルトとエルエルフがありえる展開になってきたな クリムさんとはメガネの相方生存させて筆下ろしさせてやれ 「クリムヒルト、私はお前のことが…」
「申し訳ありません、殿下。私は、既にミハエルと…」
「…ミハエル?」 おっぱい大好きなエルエルフがクリムヒルトから
一晩中共に過ごす誘いを受けて何も起きないはずがない どっちも良いな
エルエルフは年上じゃないと難しそうだしな エルエルフは見た目ロリ中身BBAがお好みだからわりと幅広くいけるだろ
中の人的には某アニメでリオン先生とカップルだったからリオン先生でいい気もするがw エルエルフはクリムヒルトとリオン両方のオッパイに
顔をうずめてしっくり来た方と関係を持てばいい >>422
イク時はどうせリーゼロッテの名を叫ぶからそれを許せる女じゃないとな パロだしリーゼロッテ限定じゃなくてもおk
リオンでもクリムの名前でもいい リーゼロッテ以外のキャラとラブラブしてても別に良いだろ
他の女とやってる最中にリーゼロッテリーゼロッテ言ってるエルエルフ想像したら気持ち悪すぎてワロタ 「…リーゼロッテ…」
「(ミハエルはまだ、リーゼロッテ様のことを…
私ではやはり、リーゼロッテ様の代わりにはなれないのか)」
「ふんっ!くっ!」
「ミ、ミハエル!急に激しく…」
「俺はバカだ、こんな時まで、彼女の事を思い出すなんて!」
「うぅ、こ、これ以上は…」
「ああ、だ、出すぞ!」
どぴゅ、どぴゅ
「い、いくうぅぅ!」
「ああああ、アードライ!」 ホモプレイならリーゼロッテの部分をハルトに置き換えてもなんら違和感ないんだよなぁ(笑) クリムヒルトと二人で、リーゼロッテやハーノインの思い出を語りながら
慣れない酒を飲んで泥酔し
気づいたら、クリムヒルトとベッドを共にしていて
愕然とするエルエルフ、なんてのを見てみたい >>430
エルエルフにとっては一番気心の知れた女性だし
クリムヒルトからしても面倒見てた可愛い部下だった訳だしな クリムヒルトはツンデレクール属性がエルエルフとかぶっててなんだかな
リオンのがいい >>432
似たもの同士クリムヒルトも正反対タイプのリオンでも美味しい エルエルフの中の人「サキが一番好き、二番目はタカヒ」 アキラとタカヒじゃなかった?ってか何で急に中の人の話? 逢坂さんはサキ一途で二番目に好きなキャラとかいないんじゃなかったっけ
そんな事より唯一公式夫婦のサトミタカヒ夫妻人気なさ過ぎ >>439
前スレにあったよ
アキラちゃんのエロ読みたいが
相手が思いつかん
アキラxサンダーはフラグ立ってるけど
サンダーにとってアキラって、
もろにストライクゾーン外してるからなあ
あと、フラグ立ちそうなのは霊屋ぐらいだし
いっそ、アキラxサトミの禁断の兄妹愛とか? >>440
逢坂は最初から個人ではサキ、作品ではハルトはショーコと
くっついてほしいっていうのはブレてないよ
どっちの話も二番目のキャラは出てない
サトミタカヒは公式でもう幸せになってるからあえてパロで
やる必要もないから欲求もないのかもよ >>441
前スレ見てなかった有り難う
パロだからストライクゾーンとかまで気にしなくていいのでは 貴生川とリオンの再会エロ
サキとアードライの口付け実演講座
サトミとタカヒの初H >>443
いや、それはそうなんだが
なんか話が想像しにくい
「ア、アキラ(ちっちぇえ、Aカップおっぱいって、こんなもんなのか?)」
「…山田、なんかシツレイなこと考えてない?」
「いいいやいやいや、胸が小さいなんてそんなことはこれっぽちも…」
「…バカ」
なんか、エロにたどり着くのにスゲー時間がかかりそうだw アキラちゃんは百合でお願いします
ショーコ×アキラ
サキ×アキラ
ナオ×アキラ
マリエ×アキラ >>446
ショーコはマリエとだけまぐわってろ
アキラに手をだすな サキ×アキラ、ショーコ×アキラ好み
サンダー×タカヒもいい ショーコアンチとiは同類
ショーコアンチ×iでケンカップルになれそう(笑) キューマとアイナのルーンの欠片をくっ付けるとか
小説版で、リーゼロッテのルーンの欠片を
エルエルフに渡すシーンがあるから
ルーンの欠片をくっつけるぐらい
出来てもいい気がする タカヒとの結婚式直前の、
サトミのもとを訪ねるイオリ
「一度だけでいいんです!
抱いてください!」
イオリの切なる願いに負け
イオリを抱いてしまうサトミ
タカヒとの婚姻後、イオリの妊娠が発覚
タカヒに散々なじられるサトミと
タカヒとイオリの修羅場
…なんてのを誰か書いてくれんかな >>453
それまるっとサキとハルトとショーコじゃん アイナちゃんが好きだったのはハルトだったらしいからハルト×アイナで先輩も巻き込んだドロドロ修羅場も見てみたい >>461
それは今までにないパターンだな
エルエルフの中に、ハルトのルーンが残ってる
なんて展開かな? >>461
なにげにサキとエルエルフ気が合いそうだよな ハルト×アイナも実は結構相性良いと思う
恋愛面で泥沼になりそうな良い素材だったのに殺したのは勿体無い アイナちゃんは優しい子だから泥沼の争いなんかしない エルエルフがリオンかクリムヒルトとセックルする話まだー? 「アイナ!」
「犬塚先輩!」
中空でがっしりと、ほほを寄せ合うように抱きしめ合う二人。
二人の目尻から頬へ、涙が伝い落ち、やがてひとつに混じる。
「やっと、やっと逢えました。」
「ああ、待たせてしまった。」
抱擁をやめ、互いに見詰め合う二人。二人は衣類は身に着けていなかったが、少女は眼鏡を掛けていた。
その眼鏡越しに映る少年は、少女の記憶よりも逞しさを増しているようだ。
「先輩、カミツキになったんですね。」
「…俺はアイナを守れなかった。だから、みんなを守れるように、カミツキになったんだ。」
少しだけ、少女の表情に陰がさす。
「そう、ですよね、私はもう、死んじゃって…」
少女がうつむくと、新たな、別の意味の涙がその頬をぬらす。
「…先輩も、亡くなったんですね…」
「…だが、こうして、またアイナと逢えた。」
うな垂れる少女を、少年は再び抱き締める、両の手でその背中を、細い腰を、締め付けるほど強く。
「…アイナ、俺は君が好きだ。」
「先輩…」
それは、遅すぎた告白。
少年にとっては、告げられなかった言葉。
少女にとっては、告げられることのなかった言葉。
二人の間に、しばしの静寂が訪れる。
「でも、わたしたち、何時までこうしていられるか、分からないのに…」
「だからこそ、今、伝えたいんだ、俺達の存在が、消え去る前に!」
少年の瞳に宿るのは、嘗ての悔恨と、それ故の決意。
少年の意志に、眼鏡の奥の、少女の瞳が再び潤む。
「…先輩、わたしも、好きです!」
「アイナ!」
しばし見詰めあった二人は、そのまま唇を重ねる。
軽く触れるだけのキス。
「わたしの、ファーストキスです。」
「…俺もだ。」
そのまま、今度はより濃厚な口付けを交わす。
舌を差込み、絡め合う。口腔を、歯茎を舐め、唇を啄ばむ。
少年は口付けしたまま、少女の肩から胸へと右手を滑らす。少女の小さな膨らみが、右手にすっぽりと収まる。
「うんっ!」
口付けしたまま、少女は嬌声をあげる。
「ふぅ、アイナ…」
口付けをやめ、少女を見詰める少年。キスと胸への愛撫で、恍惚とした表情を浮かべる少女。
しかし少年は、そこで動きを止める、右手は少女の胸を覆ったままで。
「…先、輩?」
不安げに少女が見上げる。
「ごめん、余計なことを考えていた。」
「余計なこと?」
「…目の前にいるアイナが、ただの俺の欲望の残滓なんじゃないかって。」
少年は理解していた、自分が既に死んでいることを。
ならば、目の前にいる少女は、本当に死んだ彼女なのだろうか?
人が死の前に見る走馬灯と同じで、この少女も、自分の願望が生み出したのではないかと。
「そう、ですよね。おかしい、ですよね…」
少女の声も、消え入るように萎んでゆく。
少女も理解している、自分が既に死んでいることを。
二人はここに、居るはずのない存在、まがい物の命。ならばこの想いも…
その時、不意に、声が聞こえた。
『相手にどう思われるかなんか、どうでもいい、僕がどうしたいか、なんだ!』 「今のは!」
「…ハルトさん?」
それは微かに響く、懐かしい声。二人の間を取り持つ、共通の友。
「…そうだったな、ハルト。」
その声を聞き少年は、わだかまりを捨てる。
「誰かのためじゃない、俺自身のために、俺はカミツキになったんだ。」
そうして、再び少女を、強く抱き締める。
「アイナ、俺はもう迷わない。だから君を、俺のモノにする。」
少女も、自らもしがみつく様に、少年に抱きつく。
「…ハイ、先輩、よろこんで…」
抱き合っていた二人は、頬を寄せ合い、ふたたび口付けを交わす。
軽く唇同士で啄ばんだ後、少年の唇は、唇から頬へ、首筋から鎖骨へ、そして乳房から乳首へと降りてゆく。
「はぁうん、せんぱぁい。」
乳首を啄ばまれ、少女は甘く鳴く。初めての快感。少年から与えられる快楽に、戸惑いながらも喘ぐ。
少年は左手で背中を撫で回しながら、右手で再び乳房を揉む。
「うぅ、わたし胸、小さいから…」
少年の手には、物足りないサイズ。それでも少年は、小さな肉の山をやんわりと捏ねてゆく。
「小さくても可愛いよ、アイナの、おっぱい。」
そう言うと唇で乳首を吸うように覆い、舌で乳首の先端を舐める。
「くふぅん、それ、気持ち良いです!」
唇と手で胸を攻められ、少女は早くも軽い絶頂を感じていた。
「アイナって、意外と敏感なんだな。」
頬を片方の乳房に当て、舌先で反対の乳を舐める。顔を胸の谷間に埋めならが、左右の乳房を交互に舐める。
そして、開いた右手を、おへそから下へ、少女の淫裂へと導いていく。
「あぁん、そんな、恥ずかしいです…」
少女の秘唇には、何時しか愛液がにじみだしていた。
秘唇の左右、陰毛の生え際をなぞるように、少年は指を這わす。
そして右手で少女のスリットを擦りながら、左手を少女の臀部へと伸ばす。
「ひゃうん!」
お尻を軽く撫でられただけで、少女は悲鳴にも似た嬌声をあげる。
「…お尻も、弱いんだね。」
「あんっ、先輩の手が、気持ちよすぎるんです。」
そう言うと、今度は両方の手で尻肉を揉みはじめる。
「ひぃん、先輩、そんなにしちゃ…」
少女の止めるより早く、少年は舌先で少女のクレヴァスを舐める。
「うぁぁっ、そんなにされたら、わたし」
「…いっても、いいんだよ。」
少年は少しだけ意地悪な表情で笑うと、再び少女の秘唇を、尻肉を攻める。
「はあぁ、それじゃ、わたしも…」
上下の感覚のない空間で、少女の身体が、半回転する。
「うんぐっ!」
「うっ!」
少女の小さな手が、おずおずと、少年の竿を握り締める。
「うふっ、わたしも、攻めちゃいます。」
そう言うと少女は、唇で、少年の男根を包む。そして、唇と手を前後に擦り、一物を絞り込む。
「ふっ、じゃ、俺も!」
上下逆向きになった秘裂を、舌でなめあげる。
臀部の向きも逆になったが、手でこねる分には大差ない。
「うっぶ、ひもひひいへふ。」
男性器を銜えろれつが回らないながら、少女は答える。
少女も負けじと、唇をすぼめると頭ごと前後に竿を擦る。
左右の手は、少年の玉袋をやんわりと揉みあげる。
「ひゅふっ、アイナ、もう、出そうだ。」
スリットに舌を差し込んでいた少年は、急速に射精感を感じていた。
「ふえんふぁひ、はひへふあああい!」
一物を口に含んだまま、少女が答える。
「うっ、ア、アイナあぁ!」
どぶ、どぷ、どぷっ。
「きゃっ!」
少年の男性器から、白濁が放たれた。 放たれた精液は、少女の口に納まりきらず、その顔へと注がれる。
重力のない空間で、精液はそのまま鼻に、頬に、眼鏡に貼り付く。
「だ、だいじょうぶか?」
少年が慌てて問いかける。
「あはっ、だいじょうぶです、ちょっと、眼鏡が見えにくいけど。」
そういって眼鏡を外し、指で拭う。顔の方は、左手の甲で撫でる。
ただ其れだけのことなのに、少年の中では、蠱惑的な行為に見えてしまう。
射精した直後の男根に、再び血が巡り、欲望が滾ってくる。
「アイナ!」
再び少女のと正対すると、少女の両足を持ち上げ、少年はその腰を少女の間に割り込ませる。
「…先輩…」
精液で汚れた眼鏡越しに、不安そうに見詰める少女。
少年は一旦動きを止め、少女を見詰め返す、その想いを受け入れてもらうために。
「…アイナ、入れるよ。」
それは、簡潔な答え。シンプルに、その想いを伝える。
「はい、わたしの初めて、もらって下さい。」
少女の答えに頷くと、少年は腰を押し進める。少年の男根が少女の秘唇に触れ、割り込む。
「くっ!」
愛液で濡れているとはいえ、少女の秘裂は初めてで固い。
それでも、少年は少女の足を引き寄せるように、徐々に自分の性器を押し込んでいく。
「うくっ」
少女は、押し広げられる、鈍い痛みに耐える。
やがて少年の一物が、少女の薄い膜に突き当たる。
再び、見詰め合う二人。この先は、もう後戻りできない。
ぷちっ!
「いきぃぃ!」
「ぐっ!」
少年は強く腰を押し込み、強引に膜を破り去る。そして、少年の性器が、全て少女の膣内に納まった。
破瓜の痛みに、身を裂かれるような痛みにも、少女は耐える。少女の目尻に再び涙が浮かぶ。
それは、少年も同じ。彼の一物は痛いほど締め付けられていて、やはり目尻に涙を浮かべている。
だが、二人とも分かっている、その涙の意味が。
「先輩…」
「ああ、アイナを、俺のものにしたぞ!」
それは、歓喜の涙。二人はこの時、身も心も、ひとつになった。 それから、どれだけの時間が過ぎたか?
繋がったまま抱き合う二人は、お互いのぬくもりを肌で、そして敏感な箇所で、直に感じ取っていた。
「ふぅ、アイナの中は、温かくて、きつくって、気持ちいい。」
少年は、一度射精した所為か、男性器を包み込む肉壁の感触を堪能していた。
「…先輩、もう、だいじょうぶですから。」
そんな少年に安堵してか、少女が控えめに呟く。
本当はまだ、股間から伝わる鈍い痛みと、破瓜直後の鋭い痛みが残っている。
それでも、膣壁から伝わる一物の脈動が、女の性が、更なる快楽を求めている。
「…ああ、動くよ。」
少年は頷いて、少女の腰へ手を掛ける。
少女の細い腰を、両手で挟むように持つ。そして、
「アイナを、もっと気持ちよくさせたいから。」
少女の腰を持ち上げ、自分も腰を引く。
「くふうぅ!」
少年の性器が雁口近くまで引き抜かれ、秘唇が捲れかえる。
今度は少女の腰を引き付け、自身の腰を打ち付ける。
「うぁあん!」
僅か一往復だけで、少女の中に快楽が芽生えていた。
それが鈍く伝わる痛みと重なり、少女の心をかき乱す。
少年も、うごめく肉襞に新たな快感を覚える。
「うっ、アイナの中、締め付けられて…」
思わず、更に二度三度と、抽挿を繰り返す。繰り返すごとに、快楽が積み上げられる。
「ひうぅ!先輩、そんな激しく…」
少女は堪らず悲鳴を上げる。しかしそれには、甘い声色が混じっていた。
「アイナ、まだ痛いか?」
はっとして、少年は少女を気遣う。快楽に流され、つい、急ぎすぎてしまった、と。
「あのっ、まだ痛いですけど、それより!」
涙を浮かべつつも少女は、はにかみながら答える。
「…気持ちいいんです。」
「アイナ!」
こみ上げる愛おしさと、湧き上がる快感に、少年の腰の動きが加速する。
「ひゅん、くふっ、せっ、先輩!」
少年の抽挿に、徐々に早くなる腰の動きに、少女の身体は翻弄される。
だがその奥深く、膣洞から沸きあがる苦痛と快楽は、少女を別の意味で翻弄しようとしている。
そして少年も、膣洞を往復する毎に締め付けられ、急速に射精感を覚える。
「ア、アイナ、俺は、もう!」
「はっ、あっ、あふっ、先輩!中に!」
少女も甘く鳴きながら、湧き上がる快楽に流されていく。
少年は、絶頂をめざし、一心不乱に腰を振る。
少女は、ツーサイドアップの髪を振り乱し、少年の攻めを受け入れる。そして、
「アイナァァァ!」
どくっ、どくっ、どくっ、どくっ。
少年は、少女への想いと共に、少女の膣内に、熱い精液を直接放出した。
「ふわああぁぁぁぁぁ!」
同時に、少女も絶頂の頂に達していた。
二人して絶頂に達したまま、繋がったままで、二人は見つめあう。
「…アイナ、もう離さない。」
「うふっ、わたしもです、先輩。」
そして二人の身体は、心は、繋がったまま混じり合い、溶け合っていった。 それは、ただの幻想。
それは、ただの偶然。
ただ、それだけのはずなのに、
何故だろう、涙がとめどなく溢れてくる…
滲んだ視界の先、水滴の浮かぶバイザー越しに見えるのは、小さく輝く、ルーンの塊。
それは2つの塊が、絡み合い、混じり合い、繋がり合い、ひとつの結晶を形作っていた。
あたかも、それが元からひとつに繋がり合う塊であったかのように。
そしてそれは、睦み合う恋人同士が、互いを求め合い、まぐわう様にも似ていた。
まるで離れ離れになった恋人達が、ようやく巡り会い、ひとつになる。
そんな物語のような、小さな偶然。
アイナと、犬塚先輩の、二人の想いの欠片。
通常のルーンは物質に依存し、物質の変化とともに変容する。
しかし、何かの弾みで物質から切り離されたルーンは、物質からの干渉を受けない。
そうしたルーンは当初、周囲の空間に干渉し、淡い光を放つ。
だが、やがてルーンも不活性化し、空間への干渉力を、光を失う。
そうなると物質界からの検出は困難になり、ルーンの扱いに長けたマギウス以外には、存在そのものが認知されなくなる。
そして不活性化したルーンは、ルーン同士でも干渉しなくなる。
物質に組み込まれたルーンとも、ルーン同士がぶつかっても、ただ反発しあうだけ。
そうして不活性化したルーンの塊は、形を変えることなく、半永久的に虚空を漂う。
ただ、不活性化したルーンの間に、活性化したルーンが割り込んだ場合は?
二つのルーンの間を取り持つ、活性化されたルーン。
それを放った存在は、一人しか考えられない。
「ハルト、貴方なの?」
ヴァルヴレイヴによって奪われ、砕かれたハルトのルーン。
その、僅かなルーンの欠片が、二人のルーンを導き、巡り会わせた。
それは文字通り、起こりえない程の確率の、奇跡と呼んでいい、偶然の出来事。
「アイナ、犬塚先輩と、永遠に一緒ね!」
そう言って私は、ルーンの結晶を虚空へと放つ。
二人の結晶は、誰からも邪魔されることなく、虚空を漂い続けるだろう。
…もしかすると、いつの日か、誰かの心に、二人のルーンが宿るかもしれない。
リインカネーション、前世の記憶、自分の知らないはずの、もうひとつの想い。
その時、その人は、この二人の思いを受け継いでくれるだろうか?
そんなことを考えながら、私はカーミラを駆る。
私の大切な彼の、想いの欠片を求めて。
起こりえるはずのない、奇跡を信じて。 以上、キューマxアイナ「想いの欠片」でした。
>>452のネタを膨らませただけなのですが
こういう「救い」があってもいいかな?と思って書きました。
…本当は、修羅場が掛けなくてスランプぎみだったので
気分転換に書いてみたのですが 保守ついでに報告
色々方針変更してたら、修羅場からどんどん遠ざかっていくw
このペースだとお盆休みいっぱい掛かりそう お盆休み中に書き上げるといったのに、いろいろ方針転換してたら、
修羅場が始まるところにたどり着けなかったw
まあ、ひとつ切りが良いとこなので、いったん「前編」としてうpします。
前編というより、ハルト君のリア充日記になってますが…
今回は、いろいろとオリジナル設定(カミツキの不妊設定とか)が入ってますので
そういうのが嫌いな人は、ご容赦ください。 僕はダメな男だ。
ぷちっ!
「うくっ!」
ベッドに手を衝いた流木野さんの秘唇に、バックから、抉るように突き入れる。
僕の一物が、微かな抵抗を突き破り、秘奥に届く。
痛みを堪える流木野さんの声。
そのまま動かず、背中から彼女の細い腰を抱きしめる。背中に広がる流木野さんのしっとりした黒髪から、汗と柑橘系の匂いがした。
腰を抱いていた右手を肌を這わせるように徐々にあげ、流木野さんの豊満なおっぱいを揉みしだく。
指で乳首を挟むようにして擦り上げながら、弾力のあるおっぱいを包むように揉む。
そして、髪の間から覗く流木野さんの左肩に、首筋に、キスの雨を降らせる。
「ふうぅ、もう大丈夫よ、ハルト」
左右のおっぱいを交互に揉みながら、彼女の言葉に促されたように、ゆっくりと腰を動かし始める。
みっちりと絞り上げてくる流木野さんの狭い膣を、僕の性器で押し広げて、引きずるように下がる。
ひと突き毎に、締め上げるように反応する、流木野さんの膣洞に、僕も、男根も、興奮させられる。
「はぁ、はぁ、ふうっ!」
「あぁ、ハルト、そうよ!」
流木野さんに導かれるまま、僕は腰を、徐々に激しく打ち付けていく。
「はぁん!あぁん!」
長い黒髪を挟まないよう背中を密着させ、流木野さんのうなじから、耳たぶを銜える。
歯は立てない。唇だけで啄ばむように挟む。
「くふっ!」
流木野さんの中が、きゅっと締め付けられる。ただでさえきつい膣洞が、余計に僕の竿を銜え込む。
銜えて、絞り込まれて、すぐにもいきそうになる。
「ふぅ、流木野、さん、僕、もう!」
僕はもう限界に達しそうだ。腰を突くペースを上げ、ラストスパートを掛ける。
「はぁ、ハルト、そのまま、中に!」
「くっ!」
快楽とともに湧き上がる、喉の渇き、獣の欲望。僕はそれを受け入れ、絶頂を目指す。
「あぁ、流木野、さん!」
流木野さんを力強く抱きしめ、陰茎を膣の最奥に突き立てながら、
どどどぴゅ、どぴゅ、どぴゅ
流木野さんの中に、精液を注ぎ込んでいく。
精液と、快楽と、入り混じったルーンの奔流を感じながら。
「はあ、ハルトォ…」
甘い嬌声を上げて、流木野さんも果てる。
そのまま二人して、ベッドに倒れこむ。流木野さんの長い黒髪が、シーツの上に広がる。
二人を包み込むように、淡いルーンの光が狭い部屋を漂う。
髪が下敷きにならないよう、器用に寝返りを打って、流木野さんがこちらを向く。
「…やっぱり落ち着くわね、こうして、ハルトの傍に戻ってくると。」
少しはにかんだ笑顔を浮かべ、流木野さんは寄り添ってくる。右手が、僕の頬に触れる。
「えっと、一週間だったけ?」
「九日間よ!」
今度は、すねたような表情を浮かべ、僕の首筋に、うなじに手を回す。
それが合図だと思って、僕は流木野さんにキスをする。もう何度目になるか分からない、貪るようなキス。
「…ん!まだ言ってなかったわね?」
唇を離してすぐ、吐息がかかるほど近くで、流木野さんが見つめている。
「えっと…」
その瞳に吸い込まれそうになって、僕は言葉に詰まる。話って、さっきの宇宙港でのことかな?
「ただいま、ハルト。」
「…おかえり、流木野さん。」
そうして再び、キスを、身体を求め合う。 芸能活動を再開した流木野さんは、ジオールでの小ツアーを終え、今日、モジュールに戻ってきた。
彼女の出迎えが僕になったのは、僕がそうしたかったという理由もあるけど、実際のところ、
僕しか手が空いていなかったというのが実情だ。
僕は今、モジュールの雑用係をしている。
一応、国防大臣の肩書きが残っているけど、もともとはヴァルヴレイヴに乗るための、前線指揮をするための肩書きでしかない。
兵科や軍事教練などは、全てエルエルフまかせだ。
そして今、僕はヴァルヴレイヴに乗っていない、乗せてもらえない。
モジュール77奪還作戦で、僕は今までの短い人生の、ほとんどの記憶を失ってしまった。
このままヴァルヴレイヴに乗り続ければ、やがて全ての記憶を、そして命を落とす。
だから、僕はヴァルヴレイヴに乗せてもらえなくなった。
僕の変わりにショーコが、1号機のパイロットになった。
ショーコは、総理大臣の政務の合間に、ヴァルヴレイヴに乗って訓練をしている。
総理大臣だけでも激務なのに、ショーコはよくがんばっている。
僕はといえば、ピットで霊屋君たちの手伝いをしたり、市街地の復興作業を手伝ったりしている。
このモジュールでは、人手では常に足りない。だから、僕もできるだけ仕事を手伝っている。
今日も市街地の商店を修繕していて、作業後に宇宙港まで流木野さんを出迎えに行った。
「ハルト!」
宇宙港に着くと、咲森学園の制服の着た黒髪の少女が、小走りで向かってくる。
芸能人らしく大きめなサングラスをかけているけど、誰なのかは確かめるまでもない。
「流木野さん、地上はどうだった?」
流木野さんのトランクを受け取りながら、軽い挨拶程度の気持ちで尋ねる。
「えっ!うーん。」
少しだけ表情を曇らせて、流木野さんが言い澱む。
「ねえハルト、少し時間ある?」
「少しって?」
訳の分からない僕をそのまま引き連れて、流木野さんは市街地のこの空き部屋へと足を運んだ。
そこからは、いつものパターン。
流木野さんにリードされるまま、僕はまた彼女と関係を持ってしまった。
流木野さんは、綺麗でスタイルも良くて、ちょっと澄ましたところもあるけど、僕にはいろいろ尽くしてくれる。
ルーンの回復の仕方を教えてくれたのも彼女だ。
だから僕は、流木野さんに感謝している、感謝しているけど、だからといって、
こんな関係を、ズルズルと続ける訳にはいかない。
今度、流木野さんが帰ってきたとき、はっきりと話そうと思っていた、思っていたのに…
「それで、何があったの?」
ベッドの上、吐息がかかるほど近く、僕らはひとつのシーツに包まっている。
「ん、そうね…」
宇宙港で見せた曇った表情を見せると、すぐにいつもの、晴れやかな表情に戻る。
「コンサートは成功だったのよ、本当に。」
流木野さんのはにかんだ表情に、つい見とれてしまう。
「ファンの人たちは、みんな理解してくれた。私がカミツキでも、変わらず声援を送ってくれたわ。」
流木野さんは胸の前で両手を組んでいる。僕がその手に触れたとき、少し震えていた。
「けど、会場の外では…」
「やっぱり、拒否する人が多かったの?」
流木野さんは小さく頷く。やっぱり、まだカミツキに拒絶反応を示す人が多いのだろう。
「バケモノはジオールから出てけ!二度とジオールの土を踏むな!なんてプラカード持って、会場の周りを囲っていたわ。」
予想はされていた。僕達カミツキへの疑念は、完全には払拭されていない。
ファントムがマギウス達の船だと公表しても、カミツキが人を襲わない、という証明にはならない。
カミツキという異質な存在に、恐怖を感じるのは、仕方のないことだ。
だから僕達は、共存のために、カミツキの存在をもっと皆に知って貰わなければならない。
流木野さんの活動は、そのための一助になると思っている。
「けどそれはどうでも良いのよ。すぐに皆が理解してくれるとは思ってなかったから…」
そして再び、流木野さんの表情が曇る。微かに、目尻に光るものが浮かんでいる。
僕は、流木野さんが語るのをじっと待っていた。
「デモ隊の中から、一人のおばさんが現れてね…」
流木野さんは瞳を潤ませながら、僕を見つめてくる。
「私を、刺したの。」
「!」 「その人、すぐ警備の人に取り押さえられたわ。けどね、その人がこう言ったの
『お前の所為で息子は死んだのに、何故お前は生きているんだ!』って。」
「それって…」
「たぶん、学園生の父兄よね?その人。」
僕は何も言えなかった。その人が何を思ったのか、そして、流木野さんがどう思ったのか。
僕は憶えていないけど、流木野さんはドルシア軍に捕らえられ、公開処刑されたのだ。
そのときの映像が世界中に配信され、僕達の、カミツキの秘密が暴かれた。
その映像と、ファントムによる凄惨な映像が流されたことで、僕達モジュール77は、一時、世界の敵になってしまった。
その後のARUS軍による虐殺で、大勢の学生が殺された。
おそらく、流木野さんを襲った人も、その中で殺された学生の親御さんなんだろう。
僕は知っている、一連の謀略は、僕達カミツキの存在を危険視する、マギウスと101人評議会によって仕組まれたものだ。
流木野さんは、その謀略に利用されたに過ぎない。けれど今、流木野さんは責任を感じている。
『もしも自分が捕まらなかったら…』
彼女はきっと、そんなことを考えているに違いない。だから僕は、
「流木野さん、きみの所為じゃないよ。」
そう語りかけ、流木野さんの震える肩を抱きしめる。
この瞬間、僕は、彼女が例えようもなく愛おしかった。
−−−−
モジュール77奪還作戦の開始前、僕は流木野さんと、ある約束を交わした。
あの時、僕は、自分が生き延びることを、半ば諦めていた。
ヴァルヴレイヴに乗れば、ルーンを、記憶を失う。そして記憶の崩壊は、既に始まっていた。
あとどれだけ戦えるのか、生きていられるのか分からない。
けど、なんとなく、僕は死を予感していた。
もちろん、僕も死にたくない、生き延びたいと思った。
ショーコとも、最後があんな別れ方だなんて、悲しすぎる。
なんとか生き延びて、ショーコと分かり合いたい。
だから僕も、生きることを諦めたくなかった。
そして、それと同時に思ったのは、流木野さんのことだった。
僕を助けてくれた人、僕を心配してくれる人、僕の大切な人…
流木野さんには、いろいろと感謝している。
だからあの時、流木野さんだけは、生き延びて欲しいと思ったんだ。
山田君でもアキラちゃんでもなく、流木野さんだけは、と。
しかし、僕達の戦力は限られていて、彼女を戦線から外すことはできない。
だから僕は、流木野さんが最後まで戦い抜けるよう、約束を交わしたんだ。
『絶対に、諦めない』
それは半分、僕自身に向けた約束でもあった。
けど、なんで僕は、流木野さんを「大切な人」と思ったのだろう?
僕の「大切な人」「大好きな人」は、ショーコなのに…
おそらく流木野さんとは、一番長い間、カミツキの秘密を共有していた、はず。
流木野さんは、僕についで2番目にカミツキに、ヴァルヴレイヴのパイロットになった。
その間、僕がカミツキの能力や発作のことで、悩んでたのを知っていた、はず。
ルーンの補給についても、僕は彼女に協力してもらった、らしい。
それには、カミツキの秘密をショーコに話せなかったという事情もある、のだろう。
けど、僕はそのときも、たぶん、ショーコのことが好きだった、はず。
それって、僕は流木野さんと肉体関係を持っていて、なおかつ、ショーコのことを諦めていなかったことになる。
確かに、僕はショーコが好きだ。だけど、当時の僕は何故、流木野さんとの関係を続けたのだろう?
ちょうど今の、僕みたいに… 結局もう一度、僕は流木野さんを抱いた。彼女の心の痛みを、少しでも和らげられるのならば、と。
「私って、本当はマゾなのかもね?」
「流木野さん?」
シャワーを浴びた流木野さんは、バスタオルで身体を拭っている。それをチラ見して、慌てて視線をずらす。
3回も射精した後なのに、流木野さんの裸を見て、僕の性器は再び充血を始めてしまった。
カミツキの不死身の身体は、疲労とも無縁だった。
肉体が疲労を感じるとき、体内に老廃物が蓄積されたり、栄養素が不足したときは、ルーンがそれらを補ってしまうから。
僕は、極力流木野さんを意識しないよう、身体の向きを入れ替える。ベッドの反対側に足を下ろし、流木野さんに背を向ける。
「だって、毎回こんな痛い思いしてでも、ハルトのこと、求めてしまうんだから。」
「ぐっ!」
流木野さんがぴったりと僕の背中に張りついてくる。タオルを間に挟んでだが、他に衣類を纏っていない。
布越しに柔らかい感触が背中に広がり、微かな吐息が首筋にかかる。このまま迫られたら、もう一回ヤってしまいそうだ。
「それで、ショーコさんとはどうなの?」
「えっ!」
それは不意打ちだった。流木野さんに迫られる形で、ショーコのことを尋ねられるなんて。
「私が居ない間、毎日機会があったんでしょ?」
そう言われれば、そうだ。ショーコとは、毎日とは言わないけれど、折り合いが付けばいつでも、夜を共にしている。
そう、僕はショーコを、毎晩のように抱いている。
なのに僕は、流木野さんとも、こうして体の関係を続けている。
「…僕は…」
そうだ、僕は流木野さんに、話さなければいけない事がある。流木野さんを迎えにいったもの、その話をするためだ。
「その調子なら、そっちの方は問題ないわね。」
だが、僕が話し出す前に、流木野さんの方が話を切り上げてしまった。
流木野さんの身体が離れたあと、衣擦れの音が聞こえてくる。僕が慎重に振り返ると、流木野さんは粗方着替えを終えていた。
「心配しないで、ショーコさんにバレるような真似はしないわ。」
「いや、流木野さん!そのっ…」
「元気が出てきたわ、ありがとうね、ハルト!」
軽くウィンクをして、流木野さんは部屋から出て行ってしまった。僕は裸のまま、部屋に残される。
結局、今日も言えなかった。
−−−−
僕はショーコが好きだ。あの日、確かにそう思った。
けど、ショーコと結ばれて、想いが通じ合ったあの時、僕は、もう一人の女の子のことを考えていた。
流木野サキさん。
彼女には、返せないほどの恩がある。
彼女は、僕のルーンを回復させるために、自らの身体を差し出した。
セックスでルーンが回復できるのを教えてくれたのは、他ならぬ流木野さんだ。
そして僕は、流木野さんを抱いた。
幾らかの罪悪感に駆られながらも、彼女の真剣な思い、僕を助けたいという思いを受けて、僕たちは一線を越えた。
そしてその後も「ルーンを補充するため」と、流木野さんとの関係を続けた。
…いや、そんなのは言い訳だ。僕は流木野さんに欲情して、彼女を抱いていた。
流木野さんは、ショーコが発作を起こした時、それを教えてくれて、僕とショーコとの関係も後押ししてくれた。
でも、ショーコを好きだと気付いたとき、そしてショーコと結ばれたとき、
流木野さんとの関係をどうするか?僕は悩んでいた。
ショーコとセックスすることで、ルーン補充の目処は立ったけれど、
だからといって、流木野さんとの関係を止めるというのは、あまりにも自分勝手すぎる。
僕のために、毎回の苦痛に耐えて身体を差し出してくれた流木野さんに、僕は何も労うことが出来ない。
けど、ショーコを抱いた以上、流木野さんとの関係を続けるのは、良くないことだとも分かっている。
何とかしなければいけない。
放っておけばいずれ、ショーコと流木野さんを、二人を傷付けることになる。
分かっている、分かっているのに僕は、ショーコに隠れて、流木野さんを抱いている。
流木野さんの好意に甘え、流木野さんの身体に溺れ、こうして関係を続けている。
僕はダメな男だ。 僕もシャワーを浴びた後、流木野さんの鮮血や僕たちの体液で汚れたシーツ等を袋に入れて、空き部屋を後にする。
汚れ物は街中のコインランドリーで洗濯して、別の日に元に戻しておこう。
「随分と時間の掛かる出迎えだな、ハルト。」
そんなことを考えていたら、不意に後ろから声をかけられる。
「エ、エルエルフ…」
特徴的な銀髪が、建物の陰から現れる。おそらく、僕が出てくるのを待っていたのだろう。
「まったく何をやっているのだ、お前は。流木野サキはとっくに帰還報告を済ませているぞ。」
淡々と語る中に、何故か呆れられたような口調を混ぜて、エルエルフが詰問する。
「いや、その、僕は…」
僕はうまくしゃべれない。元々こういった突発的な事態に対処できないし、
それに、僕が宇宙港から今まで、何をやっていたかなんて、説明できるわけがない。
「…まあいい、想定された事態はなにも起こらず、流木野サキは無事帰還できたのだからな。」
そうだった、流木野さんのツアーには、もうひとつ、別の意義が存在していたんだ。
−−−−
世界にマギウスの存在を暴き、モジュール77を取り返したあの戦いの直後から、ARUSの態度は、明らかに硬化していた。
ファントムによる虐殺がマギウスたちの陰謀だと分かった後も、モジュール77を、カミツキを警戒している。
今ではマギウス同様、僕達カミツキを危険視する勢力が、ARUSの大勢を占めている。
アンダーソン大統領はモジュール77に、全てのマギウスとカミツキの身柄引き渡しを要求してきた。
要求が受け入れられない場合は、軍事行動も辞さないと表明している。
ショーコは勿論、引渡しを拒否したが、その後もARUSはモジュール77への圧力をかけてきた。
モジュール周囲に哨戒部隊を展開し、モジュールへの出入りを常に監視している。
モジュールから出たシャトルを、臨検と称して公域上で拿捕したり、逆にモジュールへ向かうシャトルを妨害したりする。
流木野さんが戻ってきたシャトルも、6号機のジャミングを使わなければ、ARUS軍に捕らえられてたかもしれない。
そんな情勢のため、流木野さんのコンサートの話が出たとき、彼女は、依頼を断ろうとしていた。
それを逆に推奨したのは、以外にもエルエルフだった。
「俺達は今、世界で孤立している。それを打開するには、人々の意識の変革が必要だ。」
「私の歌声ひとつで、世界が変わるとは思えないけどね。」
エルエルフの思惑は、それだけではなかった。
「それに、短期とはいえヴァルヴレイヴのパイロットがモジュールを離れるのだ。ARUSが軍事行動にでる可能性がある。」
「それじゃなおさら、流木野さんが居なくなったら…」
「問題ない。ヴァルヴレイヴは5機だが、カミツキは6人いる。」
「それって…」
「そのときはハルト、お前が4号機に乗れ!」
こうして僕は、4号機の予備パイロットとして、待機任務についていた。
待機といっても、非常時の備えで、普段の仕事に変わりがある訳ではないのだが。
−−−−
「とにかく、流木野サキの帰還を以て、お前の待機任務は解除された。」
あくまで事務口調で、エルエルフは告げる。けれど僕は、その言葉に、何かわだかまりのようなものを感じていた。
エルエルフは何も聞かない、僕と、流木野さんの関係についても。
以前にも、流木野さんと逢瀬を重ねた後、エルエルフに話しかけられたことがある。
エルエルフはたぶん、ううん、きっと僕の行動を、僕たちの関係を知っている。
「う、うん、そうだった。」
僕は、上の空で返事をしていた。今、エルエルフに何を話せば良いのか分からない。
「どうした?ハルトは仕事に戻らないのか?」
エルエルフの言葉で、ようやく僕は正気に戻る。流木野さんが戻ってきたのだから、僕の「作業」を再開できる。
「うん、それじゃ、僕はピットに向かうよ。」
そう言って、立ち去ろうとしたとき、
「ハルト!」
少しトーンを落とした口調で、エルエルフが問いかけてくる、心配そうな眼差しで。
「お前はまた、同じ過ちを繰り返そうとしているのか?」
「ぐっ!」
エルエルフの言葉が、剣のように心を突き刺す。
嘗ての僕の過ち、カミツキの秘密を抱え、嘘をつき続けたということ。
その所為で、学園生の多くが殺され、ショーコとの不和を生み出してしまった。
…そして僕はまた、同じ過ちを犯している。 −−−−
「勝ったのか?ハルト!」
エルエルフの問い掛けで、僕は意識を取り戻す。
僕はコックピットの、操縦席の傍らに、漂うように立っている。無重力でなければ、間違いなく転倒していただろう。
エルエルフは操縦席に座っている。さっきまで、僕が彼の身体で、1号機を操縦していたのだから。
「ああ。」
湧き上がる達成感と、沈み込む虚脱感に挟まれながら、僕は答えた。
モジュール77は、流木野さんの4号機の牽引で、ドルシアの制空圏を離脱していた。
ARUS軍もドルシア軍も、積極的に交戦する艦船は存在しない。
そして、僕とエルエルフはあの男を、改修された2号機を倒した。
それで、モジュール周囲の戦闘に終止符が打たれた。
僕達は、居場所を取り戻したんだ!
「それで、エルエルフ…」
操縦席に座りなおしてから、僕は問い掛ける。
「僕たちは何故、あんなところに居たんだ?」
「!、ハルト、お前…」
僕は改めて気付く、僕の記憶が、ほとんど残ってないことに。
僕が憶えていたのは、エルエルフと約束を交わす前、ルーンの光を使う直前の出来事だ。
あの時、確か僕は、幻覚を見ていた。
誰だかわからない人たち、けど、その面影に、懐かしさを感じる人たちから、僕は慰められていた。
そして全てを諦め、死を選ぼうとしたとき、それじゃダメだと気付いた。
「僕たちは、まだ死ねない!」
僕の中から湧き上がるルーンの光。僕とエルエルフは、このルーンの力で信号弾を射出し、救援を待った。
救援を待つ間、僕はエルエルフと「約束」を交わした。
人とカミツキの共存できる世界を創るため、世界を暴く。それが、僕たちの新しい約束だ。
「君との約束は憶えているよ。けど、その前のこと、ルーンの光を放つ前のことが、思い出せないんだ。」
「…運が良かった、と、言うべきなんだろうな。」
エルエルフは、いつものように澄ました口調で話す。けれど何故か、その表情に安堵の色が浮かんでいた。
運が良かった、つまり、運が悪ければ、僕は死んでいた。僕が生きているのは、本当に幸運なことなのだろう。
勝負事に弱い僕の、一生分の運を使い果たしてしまったのかもしれない。
それでも、生きてショーコの元へ戻れる。それだけで、僕には十分だった。そう、ショーコの元に…
「あの、エルエルフ!」
僕は、忘れていなかった、僕とショーコの、最後の別れの場面を。
ヴァルヴレイヴのコックピットから見たショーコの、その痛々しい表情を。
「お願いが、あるんだ。」
「…なんだ?」
エルエルフは、普段よりも柔らかな口調で問い返してくる。彼も、今は一時、気を緩めているのだろう。
「僕が憶えているのは、戦闘が始まった直後のことから、に、してくれないか?」
エルエルフが一瞬、いつものきつめの視線に戻る。
「それは、俺達の約束も、忘れたことにするのか?」
「…ごめん。」
僕は、素直に謝った。本当は、忘れてはいけないことなのだから。
「…指南のためか…」
僕の意図を察したのか、エルエルフはそれ以上、問いかけてこなかった。
「ハルト!無事なの?」
不意に4号機から、流木野さんから通信が入った。
「ああ、僕はだいじょうぶだから。」
「ハルト…良かった…」
流木野さんの涙声を聞いて、そこで気が付いた、流木野さんにも、話しておく必要があることを。
「流木野さんにも、お願いがあるんだ。」
僕は、流木野さんとの約束も憶えている。だから、流木野さんにも、僕の話に合わせてもらう必要がある。
「分かったわ。憶えているのは戦闘開始からでいいのね?」
こうして僕達三人は、新たな秘密を共有した。(アキラちゃんには、何も話していない。)
そう、僕はまた、隠し事をしてしまっていた。 −−−−
「ハルト!」
ピットでの作業を終え、寮へ戻る途中の中庭で、声をかけられる。
振り返ると、えんじ色のスーツ姿のショーコが、こちらへと駆けてくる。
「ああ、ショーコ、今日はもう上がり?」
「ええとね、ちょっと休憩、かな?」
チラッと舌を覗かせて、いたずらっぽく微笑む。その笑顔に、大きな安堵と、ほんのちょっとの罪悪感を抱く。
「休憩?」
「それがね、会議が真夜中になっちゃたの。」
ショーコの仕事のひとつに、各国代表との会談がある。
といっても、ショーコはモジュールを離れるわけにはいかない。そのため、ほとんどがビデオ会談だ。
会談の日時は普通、モジュール標準時を元に設定される。ただし、相手が地上の場合、その限りではない。
地球上では、いまだに時差が存在している。そのため、会談が夜中に設定されることも少なくない。
ショーコと折り合いが付かない場合は、たいてい会談が夜中に入っていたときで、それ以外は、僕はショーコと夜を共にしている。
「…そうか、それじゃ今晩は早めに休んだ方が良いね。」
昼間のこともあり、ちょっとショーコを抱くのを躊躇っていたため、僕はそれとなく、今夜は別々に休もうと言ってみる。
「あ、あのね、会議は夜中って言うより、早朝なの。」
少し頬を赤らめて、ショーコは囀るようにしゃべる。
「だから、今から休めば、十分な時間が取れるわ!」
そう言って、腕を絡めてくる。意味するところは、十分に分かっている。
そして、僕はショーコを拒絶できない。
今のショーコの笑顔、コレを見ると、ショーコを突き放すことが出来なくなる。
−−−−
僕は、嘗てのショーコの笑顔を知らない。
僕が最後に覚えているのは、僕を拒絶したときの、思いつめたような悲痛な表情だった。
「安全の確認できない貴方達を、受け入れる訳にはいきません!」
その台詞がショーコの強がりだったのを、僕はピノとの会話で知った。
ショーコが苦しんでいるのが、ショーコを苦しめているのが、分かってしまった。
戦いが終わって、みんなの下に戻ってきたとき、ショーコは泣きじゃくって謝るだけだった。
僕はショーコを、恨んでなどいないのに。
その後、ショーコも幾分落ち着き、笑顔も見せるようになったけど、その笑顔は、どこか無理しているように感じられた。
だからあの日、互いの想いが通じ合ったとき、ショーコは涙ながら、やっと笑顔を見せてくれた。
僕は、この笑顔を守りたい、もう失いたくないと、思ったんだ。
−−−−
ショーコの部屋は今は一人だし、傍の部屋も空き部屋になっている。だから、夜はショーコの部屋でスルことが多い。
男子生徒が女子寮で、女子生徒の部屋で夜を過ごすなんて、校則違反もいいところだが、今はそれを取り締まる教師はいない。
「んっ!」
ショーコの部屋に入ると、ドアを閉めるのももどかしく、僕はショーコの唇を奪う。
柔らかなショーコの唇を唇で挟み、啄ばみ、舌で唇を舐める。
ショーコも可愛く、舌を差し出してくる。そこから、お互いの舌を絡め合い、口の中を、歯茎を舐めあう。
息が続く限り舌と唇を貪りあった後、ゆっくりと、唇を離す。ショーコの頬は紅潮し、瞳もまどろんだようにとろんとしている。
僕は、そのまま押し倒したくなる衝動を堪え、ショーコの肩を抱いて部屋の奥へ、ベッドへと導く。
「ほんと、不思議よね!」
「えっ」
「ハルトとこうしてキスするだけで、疲れも悩みも、吹き飛んでしまうんだから。」
ショーコの感じている疲労、それはたぶん、他のカミツキにはないもの。1号機のパイロット故の疲労感。
ショーコには全てのヴァルヴレイヴの負荷がかかっている。たぶんルーンの供給も、ヴァルヴレイヴが優先されるのだろう。
僕にはなんとなく分かる、ショーコと僕の、ルーンの流れが。キスでも、肌を触れ合うだけでも、僅かだがルーンは交換される。
だから、ショーコが少しでも元気になってくれればと、ショーコにルーンを与えることを意識している。
もっとも、それ以上に『気持ちいいこと』が、心の疲れを癒しているようだけど。
ショーコはベッドに腰掛けると、おずおずと服を脱ぎだす。スーツの上着を折りたたみ、ブラウスに手を掛ける。
僕もジャケットを、アンダーシャツを脱いでいく。 服を脱ぎ終え、ショーコの方を見る。ショーコはまだ、恥ずかしそうにブラに手を掛けているところだった。
もう何度も肌を重ね、お互いの恥ずかしいところを晒しているのだけど、ショーコは未だに、服を脱ぐのを恥らう。
だから、下着を外すのは、僕の役目だったりする。
「!」
再びショーコにキスして、そのままベッドに押し倒す。
唇からあご先まで、嘗め回すように口付けしながら、両手を腋から背中へと回す。今日はスポーツブラのようで、ホックは後ろにある。
ショーコを抱きしめながらホックを外し、そのままショーコの身体を軽く持ち上げる。
口付けを続けながら手をショーコのなで肩に這わし、肩ひもを引っ掛けるようにしてブラをずらす。
キスを首筋から鎖骨へと降ろしながら、ショーコの腕からブラを引き抜くと、たわわな果実がその姿を現す。
「あん!もぅ…」
ショーコは、ちょっとだけ拗ねた声を上げながら、僕の背中にしがみつくように抱きつく。
胸に押し当てられた、ショーコのおっぱいの感触、柔らかな塊から、ちょっとだけ硬い粒が飛び出してる。
僕は首筋にキスしながら、ほんのちょっと身体をずらす。ショーコの乳首が、僕のと擦れあう位置にくる。
「うふっ!ハルトも、感じてる?」
「ああ!ショーコのおっぱい、気持ちいい。」
身体を抱き締め、全身で愛撫する。ショーコのおっぱいを、乳首の感触を、胸板で、乳首で感じる。
背中に回した右手を徐々に下ろす。背骨沿いに細い腰を抜け、お尻を覆う最後の布、パンティへと届かせる。
「…もう、ハルトはせっかちなんだから。」
ショーコの抗議は無視して、手をパンティの中、お尻へと伸ばす。おっぱいよりやや硬いお尻の肉を、こねるように撫でまわす。
「いやん!そこ、こそばゆい!」
ショーコが身をよじるのを利用して、お尻を愛撫しながら、パンティを少し摺り下げる。
左手でショーコの上体を支え、右手でお尻からショーコの身体を持ち上げるようにする。そしてお尻から腿の方へ、パンティを下ろす。
そこまでしてからショーコの身体をベッドに横たえると、僕はベッドの横から斜めに、ショーコの身体に覆いかぶさる。
左手は背中に回したまま、右手でパンティをひざの辺りまで引き抜く。ここまですれば、あとはショーコが自分で脱いでくれる。
そして再び口付けをすると、そのまま唇を這わせるように、ショーコの頬を舐め、首筋から鎖骨へ、そしておっぱいへと口付けしてゆく。
僕は唇で右の乳首を挟み、舌先で乳首の頭を舐める。
「はぁっ、ハルトに舐められる…」
今度は左の乳首を舐め、唇で銜え込むようにして、軽く歯を立てる。
ルーンの扱いに慣れた所為か、意識すれば、少し噛み付いてもジャックしないで済むようになっていた。
「ああん!それ、気持ちいい!」
まだ甘噛みに慣れていないからか、ショーコは過敏に反応してくれる。
口でおっぱいを攻めている間に、右手をショーコの股間に、秘裂にと伸ばす。
ショーコの秘裂は固く、陰唇が僅かに覗いてるだけだ。僅かに愛液を滲ませるその窪みを、ゆっくりと指でなぞる。
「くうん!」
襞を左右に広げつつ、中指を少しずつ差し込んでゆく。
不意に、暖かな感触が、僕のチ○コを包む。ショーコの手が、僕の性器を擦っている。
『前にも、こんなシチュがあったなか?』
たしか、初めてショーコと結ばれた日も、ショーコにしごいてもらったはずだ。
ただでさえ興奮して固くなってた一物が、ますます滾ってくる。
僕も負けじと、右手を蠢かす。秘裂に差し込んだ中指で浅くかき回し、人差し指と薬指で左右の襞を擦る。
「うぅ、ショーコ!」
「はぅ、ハルト!」
お互いに相手の性器を弄り、挿入の準備をする。いつもは交互に愛撫して、それぞれ準備していたのだけど
今日は同時に準備が整いそうだ。指に絡む愛液を確かめながら、ショーコの胸から表情を見る。
ショーコの潤んだ瞳は、心と身体の準備が出来ていることを伺わせる。
僕はそのままベッドの上に、ショーコの正面に立とうとしたとき、
「待って、ハルト!」
ショーコが、思い出したかのように話しかけてくる。
「今日は、ちょっと別のことがしたいの。」
「ん?」
ショーコはベッドの上で僕の前に座ると、やや屈み加減にして、上体を僕の股間へと押し当てる。
そのまま、僕のチ○コをおっぱいで挟み込む。そして、左右の手で自分のおっぱいを揉みながら、僕の一物を刷り上げる。
『これって、パイズリ!?』
「くんっ!どう?気持ち、いい?」 膣のような締め付けはないが、ショーコの柔らかい肉に包まれ、絞られる。
撫で回すような、こね回すような愛撫に、未知の快楽に、チ○コが熱くなっていく。
そして尻のほうから、もぞもぞと射精感が催してくる。
「ああぁ、き、気持ちよくって、で、でちゃいそう…」
「ふふっ、かけても、いいよ。」
そういって、ショーコがぺろりと亀頭を舐める。それが、呼び水になった。
「ああ、ショーコ!」
どぴゅっ、どぴゅどぴゅ、どぴゅう。
「きゃ!」
僕の竿から熱い精液が放たれ、ショーコの顔を、胸を汚していく。
「ご、ごめん…」
「ううん、平気。」
そう言うとショーコは、顔にかかった精液を指で拭い、口元に運ぶ。
「ん…やっぱり苦い。」
と言いつつ、ちょっとだけはにかんだショーコは、僕の精液で汚れて、妖しい美しさを帯びていた。
ごくっ!
さっき射精したばかりなのに、僕の中に欲望が湧き上がってくる。
そのまま、ベッドに座るショーコの股間に顔をうずめる。むせ返るほどの雌の匂い、さっき指で解したときより、少し蜜が多く出ている。
僕はその蜜を舌で舐め、左右の襞に塗り広げていく。
「あん!ハルト、そんな急に…」
舌で秘裂の下の方、お尻の方へと舐めながら、左手で襞の上側の、小さな肉の芽を摘む。
「ひゃん!」
かわいい悲鳴を上げながら、ショーコはのけぞる様にベッドに寝転ぶ。ちょっと力を入れすぎたか。
「痛かった?」
下腹から見上げる形で、ショーコの様子を伺う。豊満な胸の谷間から、ショーコの笑顔が覗く。
「ううん。ちょっと刺激が強すぎただけ。」
「…そっか」
僕は今度は、力をほとんどいれずに、撫でるように芽の皮を擦る。皮の中から肉芽の本体が勃起してくる。
陰裂を下から上えと舐めながら、徐々に舌をクリトリスに近づける。そして、溢れる蜜を舌に纏わり付かせ、軽く肉芽の先端を舐める。
これは、さっきの『おかえし』だ。
「ひぁ、それ!」
ショーコの身体が小刻みに震える。今の刺激で、軽く達したみたいだ。でも、これで終わりじゃない。
両手をベッドとショーコの間に割り込ませて、ショーコのお尻をこね回わす。
こね回しながら、今度は唇で肉の芽を啄ばむ、ちょうど、乳首を啄ばんだときのように。
「ふぅん、ハルト…そこばっかり攻めちゃ…」
そうは言いながらショーコは、僕の頭を押さえつけるように股間に、肉芽に導く。
僕は、今度はクリトリスに軽く歯を立てる。これは、今日初めてやってみることだ。
「くあぁん!ひあぁぁぁ!」
ショーコは大きく震えると、足を突っ張るように伸ばし、そのまま力なく崩れた。
乳首のときよりも、より弱く、ささやかな刺激のハズだけど、どうやらショーコをイカせられたみたいだ。
ショーコの襞からは、愛液がぴゅぴゅっと、吹き出るように流れ出てくる。
「は、はぁ、ハルトォ、わたし…」
荒い息遣いでショーコが囁く。ようやく準備が出来たと、僕も分かった。
そのまま挿入したくなるのを我慢し、ショーコの足を抱えると、ベッドの上へちゃんと乗せる。
そして僕もベッドの上に乗り、ショーコと正対する。
ショーコの痴態を見て、僕のチ○コは擦る必要もなく勃起している。
僕はゆっくりと、自分の性器をショーコの秘裂へと押し当てる。
「…いくよ。」
ショーコの瞳を見詰め、僕は告げる、これからまた、ショーコに苦痛を与えてしまうことを。
カミツキの女の子は、二つの呪いを受けている。
ひとつは、セックスの度に、破瓜の痛みに苛まれるという呪い。もうひとつは…
「うん、来て!ハルト。」
それでも、ショーコは僕を受け入れてくれる、少しだけ涙を滲ませた笑みを浮かべながら。
そして僕は、ショーコの固い膣を押し広げるように挿入していく。
これだけ濡れていても、ショーコの中はきつく、僕の男根を絞り上げる。ショーコも少し、苦痛に表情を歪ませる。
それでも、もう戻れない。
やがて僕の先端が、薄い抵抗に遮られる。そこで一旦腰を止め、呼吸を落ち着ける。
ここからは、苦痛を長引かせないほうがいい。今までの短い経験から、僕はそう学んだ。だから… ぷちっ!
「んっ!」
「きぃ!」
腰を一気に打ちつけ、膜を破り去る。それで僕の一物が全て、ショーコの中に納まった。
そうして挿入したまま、ショーコを抱きすくめる。ショーコもしがみつくように抱きついてくる。
「くぅん、ハルト…」
痛みに耐えながら、ショーコが甘い声を上げる。
ショーコの痛みを少しでも和らげようと、腰を動かさないように、上体と腕で愛撫する。
胸は少し汗ばんでいて、ちょっと粘りっ気があるけど、肌を擦りあうにはちょうど良い。
「うんっ」
ショーコに再び口付けする。ちょっとだけ自分の精液の味がしたけど、ショーコの唇の甘さに比べれば、些細なことだ。
「ぷはっ!」
息の続く限りの口付けを交わした後、ショーコの表情を伺う。
ショーコは、涙で潤んでいるけれど、切なげな、求めるような眼差しで僕を見ている。
「…動くよ。」
そうショーコに告げる。ショーコが拒まないのは分かっている。けど、どうしても言わないといけない。
「うん…」
小さく頷いたショーコの表情は、和らいでいるけれど、それでもまだ、少し痛みを耐えているように見える。
どのみちこのままでは、ショーコも気持ちよくなれない。僕はゆっくりと、腰を動かしだす。
ずっ、ずずっ、ずっ、ずっ。
「ふっ、くふっ、あはっ、あぁ。」
ショーコは声を押し殺している。鈍い音を立てて、狭い膣胴を僕の性器が抉っていく。
「うっ、シ、ショーコの、中が、熱くって、きつくって!」
いや、僕の方が絞られてるのかもしれない。
ショーコの中の熱い肉壁は、入れているだけで包み込むように快楽を与えてくれる。
そこを前後に突くと、僕を逃がさないようにと肉壁が狭まる。快楽を貪るよう、膣洞が蠢く。
「あはっ、ハルトのおち○ちんが、なかで擦れて…」
ショーコも痛みに耐えながら、湧き上がる快感を求めて、僕を、一物を締め上げる。
それでも破瓜の血と愛液で、少しづつ滑りが良くなり、その分、抽挿が速くできる。
ぐじゅ、ぐずっ、ぐちゅ。
僕も貪欲に快楽を求め、腰を振るペースを上げる。
「はん、ハルトォ、それ、いいのぉ!」
ショーコが、背中に回した手の爪を立てる。痛みに耐えながらも、快楽を感じてきている証拠だ。
僕も背中の痛みと共に、男根が絞り込まれるのを、痛いまでに味わっている。
「ふっ、ショーコ、僕も、気持ちよすぎて…」
やがて湧き上がる射精感をちょっとだけ押さえ、僕はラストスパートを掛ける。
「ふあぁ、ハルト!あんっ、あああ。」
ショーコも髪を振り乱して、僕を感じてくれている。
そして、僕が喉の渇きを覚える頃、ショーコの顔にも、その「兆し」が現れる。
切り刻まれた痕のような、赤い痣。僕達、1号機のパイロットにだけに現れる、発作の「兆し」。
「ぐっ、ショーコ、ショーコ!」
僕も、渇きと獣の欲望に苛まれながら、快楽の頂点を目指し、腰を激しく振る。
「はっ、ハルト、なっ、中に!」
充血した瞳を潤ませながら、ショーコは僕を求める。
僕も限界が訪れようとしていた。
僕の中では、理性と獣性とをせめぎあい、ぎりぎりのバランスを取っている。
しかし、竿から上がってくる快感と、押さえ込んでいた射精感が折り重なり、理性のダムは決壊寸前になっている。
それでも、あと少し、あと少しでショーコをいかせられる。
腰を更に速く、角度をつけて、抉るようにショーコを突く。
「んはっ!ハルトォォ!」
ショーコが歓喜の甘声を上げたころ、ショーコの中を、ひときわ深く突き刺して、
「ショーコ!!」
どぴゅっ!、どぴゅっ!、どぴゅぅ!
ショーコの中に、僕の欲望と精液を解き放つ。
「あああぁぁぁぁぁ!」
ショーコの嬌声があがる頃、僕達の欲望と快楽が混じり合い、ルーンの光が、淡く僕らを包んでいった。 「…あのね、ハルト。」
ベッドの上で、向かい会う形で横になっていると、僕の左のショーコが、潤んだ瞳で語りかけてくる。
「今度、七海先生が言ってたテスト、受けてみようと思うの。」
「それって…」
七海先生が提案してくれた「テスト」、それは、カミツキの女の子の、呪いに関わることだ。
−−−−
二人が結ばれたあの日からしばらくして、ショーコが思いつめたような表情で話しかけてきた。
「ハルト、あのね…」
しかし、伏せ目がちな沈み込んだ表情なのに、少しだけ、嬉しそうにはにかんでいるようにも見えた。
「…生理が、来ないの。」
僕はちょっとだけ驚いて、すぐに気付いた、生理の話は、流木野さんから聞いていたから。
カミツキは肉体的に安定化している。その所為か、肉体や精神が不安定になるような変化が、起こらなくなる。
女の子の場合、排卵周期が、生理が起こらなくなっている。
子供を産めない体になる、それが、カミツキの女の子の、もうひとつの呪い。
とりあえずその場では何も言わず、七海先生に見てもらうことにした。
「指南さんに時縞君、そろって、何?」
保健室では七海先生がくつろいでいた。以前と違い、けが人が何人も運び込まれることは、今はない。
「先生、わ、わたし、生理が、来ないんです。」
「あの、僕と、その…」
「…え?えーーーーー!」
先生はひとしきり驚いた後、テキパキと検査をしてくれた。
結果は分かっていた、流木野さんも以前(僕のことは伏せて)同じような相談をしたらしいから。
…その時のショーコの落ち込みようは、可哀想と言うほかなかった。
「ショーコ…」
うつむくショーコを、背中から抱き締める。胸の上で組んだ手に僕の手を重ねる。
「ハルト、わたしね、本当は、嬉しかったんだ、ハルトの、赤ちゃんが産めるって…」
すすり泣くショーコを落ち着かせるため、右手でショーコの頭を、髪を撫でる。
『これも、カミツキの呪いなのか…』
「あ、あのね、先生、用事思い出したんで、し、しばらく保健室空けるから…」
そう言うと、七海先生は、みえみえの嘘をついて、そそくさと保健室を出て行ってしまった。
先生の好意に感謝しつつ、僕はそのまま保健室でショーコを、ショーコの身体を、慰めた。
…その日から、毎日のように、僕はショーコを抱いている。
その後も何度か、七海先生の元で「検査」が行われた、らしい。
七海先生は、カミツキのホルモンバランスが、固定化していることに気付いた。
ならば、それを変化させれば、排卵が起こるかもしれない。
排卵誘発剤、
女の子のホルモンバランスを、無理やり変える薬だ。
−−−−
「いますぐに、子供が欲しいってわけじゃないの。けど…」
ショーコが言葉を区切る。ショーコの瞳は潤んでいるけれど、その奥には強い渇望が浮かんでいる。
「いつか、ハルトの赤ちゃんが産みたい!」
「ショーコ…」
ショーコの手を取り、思わず見詰め返す。ショーコはあくまで、普通の女の子として、普通の幸せを望んでいるんだ。
僕達カミツキは、人間じゃない。だけど、人間と同じ、普通の幸せを望んだって、いいじゃないか!
「あ、まずはね、排卵が起こるかどうかの確認だけだから。」
ショーコは、ちょっとだけおどけた表情を見せる。
「その間は、ちょっとね、ハルトには『おあずけ』かな?」
テストをしている間、排卵誘発剤の効果を確かめている間は、ショーコを抱けない、ということだろう。
もちろん、本来の効果を確かめるためなら、ショーコを抱くべきなのだろうが…
「それに、今は子育てどころじゃないしね。」
そう言ってショーコは、少し寂しく微笑んだ。 −−−−
「ハルト、この前のデータ、そのままでイイ?」
コックピットの中での作業中に、珍しくピノが話かけてきた。
ピットでは今、破壊された3号機と5号機の復元作業が佳境に入っていて、霊屋君たちメカニックチームは、
殆ど掛かりきりで作業に没頭している。なので、他の機体は手の空いているメンバー、主に僕が整備を行っている。
ちょうどいいタイミングだったので、以前から準備していた1号機の『改修工事』も合わせて行っている。
その調整作業中に、普段はモニターの隅でおとなしくしているピノが、中央に現れた。
「?前のデータって?」
僕には、すぐには話が分からなかった。
「ほら、あの『あんな別れじゃ、そんなのイヤだから〜』とかいうの。」
その言葉を聴いて、急に胸苦しさを感じた。
そう、その言葉は、僕の、遺言。
決戦前に、もしも戻れなかった時のためにと、ピノに記録してもらっていたんだ。
あの時僕は、死を覚悟していた。
流木野さんと『約束』したのに、それでも、生き延びれると思えなかった。
だから最後に、せめてショーコに謝りたいと思って、メッセージを録画したんだ。
あの時の想いが、苦しみと悲しみと後悔がない混ぜになった想いが蘇り、胸を締め付ける。
それと同時に、なにか違和感が湧き上がってくる。
僕はあの時、何を話そうとしていたのか?
話した事は憶えているのに、意図が、辻褄が合わない。
「ピノ、そのデータを再生してくれないか?」
「へ?ハルトのメッセージだよ?」
「いいんだ、そのまま表示して!」
「…ニンゲンって、良くわかんない…」
ピノは不満げに呟きながら、ファイルを再生してくれた。
『それに……ショーコにはもっと、謝りきれない…その、お父さんのことも…
本当に、償うことなんてできないけど…。』
僕の心に浮かんだ違和感、その正体が、ようやく分かった。
「お父さんのことも、償うこと…」
ショーコのお父さん、指南元総理は、たしか、亡くなっている。
最後の戦いで、僕は、ショーコの思いを、自らの願いに重ねた。
お父さんを失っても、総理大臣として気丈に振舞うショーコ。
彼女の思いを護るために、僕は勝たないといけなかった。
だけど、この時、ショーコへのメッセージに込めた僕の思いは、後悔と自責の念。
この言い回し、僕には、ショーコのお父さんの死について、責任がある?
「エルエルフ、教えてくれ!」
ピノにデータの消去を頼んだ後、執務室のエルエルフの元に行く。幸い、ショーコは不在だった。
「僕は、ショーコのお父さんの死と、関係があるのか?」
「…思い出したのか?」
相変わらずの無表情だったけど、ほんの少しだけ、驚いた様子をみせて、エルエルフが答える。
「思い出したんじゃないんだ。けど、そうでないと辻褄が合わない!」
「…世の中には、知らない方が良いこともある。だが…」
少しだけ悩む素振りをした後、エルエルフが説明してくれた。
「…俺はお前に『指南のことは諦めろ!』と言った。けど、お前は諦めなかった。」
エルエルフから聞いた話は、僕の頭と心を余計にかき回した。
僕は1号機のハラキリ・ブレードで、ドルシア艦隊ごと、ショーコのお父さんを殺している!
なのにショーコは、僕を恨むでもなく、僕のことを赦してくれている。
笑顔で僕のこと、好きと言ってくれる。
僕は、ショーコの気持ちを、分かったつもりになっていた。
少し、分からないことがあっても、それは、無くなった記憶の所為だと思っていた。
ショーコが、そんな深い悲しみを抱えていたなんて、思ってもいなかった。
僕はダメな男だ ショーコのお父さんの事を聞いた後、僕は頭の整理がつかず、呆然と立ち尽くしていた。
「指南は当初、ハルトには話すなと言っていた。話しても、お前を苦しめるだけだと。」
「ショーコが…」
自分の悲しみよりも、僕のことを心配してくれたショーコ。
僕は、ショーコに支えられていたんだと、改めて実感した。
なら僕は、どうすればいい、どう償えばいい。
いつしか、僕の頬に冷たいものが流れていた。
「ハルト…、あまり一人で抱え込むな。」
「…エルエルフ」
「お前は以前から、悩みを抱え込みすぎだ。だから『半分こ』だ。」
そう言ってエルエルフは、僕の両肩に手をかけ、ため息をつきつつも語りかけてくる。
「お前は何をすべきだ?いや、何がしたい?」
「僕が、したいこと?」
エルエルフの問いに、言葉が詰まる。僕がしたいこと?僕が望んでることって…
「お前は、指南と分かり合いたいんじゃないのか?」
そうだ、僕はショーコと、分かり合いたいんだ!
「ならばまず、指南に謝りに行く所から始めたらどうだ?」
ショーコに謝る、そう、まずは謝らなくっちゃ。ほかの事は、その後で考えればいい。
「…ありがとう、エルエルフ。そうするよ。」
エルエルフの助言で、幾分気持ちが落ち着いた。僕は執務室を後にする。
「あら、ハルトこんなところで…って」
執務室を出た廊下の先で、流木野さんとバッタリと出会う。
ダークグレーに緑縁のジャケットを着こなした流木野さんは、少し澄ました笑顔から、驚いたように目を瞬いた。
「ハルト、泣いているの?」
「…」
そうだった、まともに涙を拭ってなかった。
夕暮れ色に染まる空き教室に、流木野さんに促されるまま入った。
「それで、何かあったの?」
窓際の机に腰を下ろして、窓の外を見ながら、流木野さんがたずねてくる。
僕は、何も答えられない。
流木野さんが僕の方に振り返ると、長い髪がきれいな弧を描く。
「ショーコさんと、何かあったのね?」
僕はやはり、答えられない。これは、僕とショーコの問題。流木野さんを巻き込むわけにはいかない。
「もしかして、私たちの関係がバレた…ってわけじゃなさそうね。」
驚いた振りから、少し茶目っ気のある笑顔へと、流木野さんは忙しく表情を変える。
そして僕の方へ歩いてくると、右手の指で僕の頬を、流れている涙の後を拭う。
「何があったか知らないけど、辛いことなら、私が忘れさせてあげるわ。」
そう言うと、流木野さんは僕の右手を、自分の胸元に引き寄せる。
「私が、慰めてあげる。」
布越しに、ふくよかな流木野さんのおっぱいが手に広がる。
じかに触った時の感触が蘇り、右手は思わず胸を揉みはじめる。
「流木野さん…」
こうして流木野さんに誘われると、僕は断ることができない。
流木野さんの肉を、柔襞を思い出し、身体が、性器が反応してしまう。
けど、
今はそれよりも、僕はショーコのことを考えるべきだ。
理性をフル動員して、僕は何とか右手を離す。
「ハルト?」
「…ごめん…」
流木野さんは少しだけ驚いて、手を引っ込める。流木野さんの誘いを拒否したのは、たぶんこれが初めて。
空になった両手を後ろで組んで、流木野さんは上目使いで僕を見詰めてくる。
「…そっか、ハルトはやっぱり、ショーコさんを選ぶのね。」
「!」
流木野さんの言葉が、頭の中で反響する。
ショーコを選ぶ。
それは、僕が何度か話しかけようとしていたことだった。 僕はずっと悩んでいた。
流木野さんと僕の関係、これをショーコにどう説明するのか。そして、流木野さんとの関係をどうするのか。
けど、僕に出せる答えは、たぶんひとつしかない。
流木野さんに謝って、そして…
「私ね、ハルトと約束したこと、ちょっとだけ後悔しているんだ。」
僕が話し出せずにいると、流木野さんの方から話しかけくる。
「…後、悔?」
「そう。」
流木野さんは視線を逸らし、また窓側の方に歩いていく。
「だって、諦めないってことは、決して楽になれない、ってことじゃない。」
「えっ?」
流木野さんの言葉に、少し困惑する。楽になれないって、でも、僕達の約束は…
「諦めないで済むのは、願いが叶ったときか、死んだときだけ…」
「でも、僕たちはこうして、生き延びれたじゃないか。」
僕は、余計に流木野さんが分からなくなる。
なんとしても生き残る、最後まで諦めない。僕たちは、そう、約束したはずだ。
「そう、ハルトは生き延びてくれた。それだけで十分だったのにね。」
流木野さんは窓の方を見ながら、時折、横目使いで話しかけてくる。
「だから、ハルトが約束を忘れたことにして、と言ったとき、少しホッとしたんだ。」
約束を忘れる…、僕の記憶は、戦闘開始直後までなくなっている、ということなっている、
…ショーコとの別れを、ショーコの苦しみを忘れたことにするために。
だから僕は、流木野さんと交わした約束を、忘れたことになっている。
けど僕は、約束を憶えている。
その時、不意に思い出す。
流木野さんと約束したときにも、生き延びて欲しいという以外に、何か感じていなかったか?
ショーコへのメッセージと同じような感じを、後悔や罪悪感を感じていなかったか?
そして浮かび上がった疑念は、もうひとつの疑念へと繋がる。
なぜあのとき、僕は流木野さんを大切だと思ったのか?
「流木野さん、僕は…」
もしかすると、僕は、流木野さんも傷付けているのか?
あの約束は、流木野さんへの贖罪の意味があったのか?
「もっとも、これは私の思い込みなんだけどね。」
僕の頭の中が、疑惑や疑念に塗りつぶされているとき、流木野さんが肩越しに振り返る。
『あっ!』
流木野さんの目尻に、きらりと光るものが見えた。
…僕は、今また?流木野さんを傷付けている。
「流木野さん!」
僕は流木野さんに駆け寄り、背中から抱き締めた。細い腰に手を回し、耳の傍で、頬を擦りつけるようにして呟く。
「…ごめん…」
僕もまた、泣いていた。
「ハルトって、ずるいわね。」
嗚咽を漏らしながら、流木野さんが抗議する。
「こんなにされたら、怒る訳いかないじゃない。」
嘆息気味に呟いてから、流木野さんが僕の腕を解く。
「いつかはこうなるって、分かっていたけど…」
そして一歩距離をとってから、流木野さんが振り返る。目に涙を浮かべたまま、小首を傾げて尋ねる。
「ハルトは、いつから決めていたの?」
「…」
流木野さんの問い、それは僕が、彼女との関係をどうするか?
その答えに、いつ気付いたのか?と。
いつから決めていたか、それはたぶん、ショーコを抱いたときから。
ショーコと結ばれ、ショーコを愛しようと思ったとき、たぶん、答えは出ていた。
けど、それでは、流木野さんを、ただ、捨てることになる。
僕は流木野さんに、まだ何も、償ってないのに。
…だから僕は、答えを出すのを、引き伸ばしにしていた。 「結局こうなっちゃうのよね、まあ、分かっていたけど。」
流木野さんは、ちょっとだけおどけたように言うと、扉の方に歩いていく。
「…これからは、ピット以外では、あまり会わない方が良いわね。」
「待って!流木野さん!」
僕は彼女の手を引いて、流木野さんを留める。
「教えて、欲しいことが、あるんだ。」
その前に、どうしても確認しなくちゃいけないことがある。
「嘗ての僕は、流木野さんを傷付けている!」
流木野さんは、驚いたように目を見開いた。
「ハルト、あなた記憶が…」
「僕は、どうすれば罪を償えるんだ?」
僕はたぶん、流木野さんを傷付けている、今こうして、傷付けているように。
だから、僕は罪を償わないといけない。
僕の手を外すと、流木野さんは肩をすくめて言い放つ。
「償うことなんて、何もないわ、だって…」
「嘘だ!」
僕の思いは、疑念から確信に変わる。僕は、流木野さんを、傷付けていた。
それが何時、どういうことかは分からない。けど、そこに「罪」があるのは、間違いない。
「…だって、あれは私たちの、絆だから…」
流木野さんの頬を、あふれ出した涙がつたう。
重苦しい沈黙が流れる。僕はなるべくゆっくりと、声を出す。
「話して、くれないかな?」
たったこれだけの言葉を搾り出すのに、短距離走を走った後のような息苦しさを感じる。
「僕が犯した、罪を。」
僕は流木野さんを見詰めて、彼女に懇願する。僕は、知らなくちゃいけない!
しばし見詰めあった後、根負けしたかのように、流木野さんが視線を逸らす。
そうして、ちょっとうつむいた後、流木野さんは、机に腰掛けて話し始める。
「…あれはモジュールが月に着く前、まだルーンとかのことが、良く分かっていないころだったわ。」
「そんな、僕が…」
流木野さんが語ったこと、それが、僕の頭の中で反芻される。
『僕が、流木野さんを、レイプした!』
それが、嘗ての、僕の、罪。
ルーンの枯渇、発作と衝動、そしてセックス。全てが、繋がった。
流木野さんは知っていたんじゃない、無理やり、知らされたんだ。
「でも、そのおかげで、ハルトを助けることができた。」
流木野さんは、まるで昔を懐かしむかのように、遠い目で、微笑んだ。
僕は自分の罪の重さを、知ってしまった。
女の子の初めてを、無理やり奪ってしまったのだ。
たとえ処女膜が再生するからといって、その心に、一生残る傷を付けてしまった。
僕は、流木野さんに、何を償えば良いのだろう?どう償えば良いのだろう?
「ハルトに、罪はないわ。」
流木野さんは、優しく語りかけてくる。
優しく、僕の手を取って、顔を寄せて…
「!」
甘い口付けを、してくれる。
「…どう、して?」
どうしてこんなに、流木野さんは優しくしてくれるのだろう?
僕は、流木野さんを、捨てようとしていたのに!
「ハルトだって分かってるでしょう、カミツキの発作がどういうものか。」
カミツキの発作、それは純粋な、渇望。
枯渇したルーンを補うため、他人のルーンを求める。
その方法は、ジャックであったり、セックスであったりする。
共通するのは、それが、理性では抑えきれない代物だということ。 「…ハルトは、悩まなくて良いのよ。」
「でも、流木野さんは…」
流木野さんは、僕に、処女を奪われた、女の子にとって、大切な初めてを。
僕にはその時の記憶はない、けど、分かる。
セックスのときに感じる、性への渇望。発作の「兆し」と共に現れる、飢えと渇き。
それが、理性という箍を外して、襲い掛かる。
どれ程狂暴で凶悪なものか、想像しただけでも恐ろしい。
けど流木野さんは、僕の想像以上に、陰惨な目にあったのかも知れない。
…それなのに、流木野さんは、僕を赦すというのだろうか?
「言ったでしょう、あれは、私たちの、絆だって。」
「僕たちの、絆?」
流木野さんはそう言うと、僕の手を包むように握ってくる。
「そう、ハルトが罪を犯したように、私も、罪を犯している。」
「それって…」
流木野さんは包んでいた手を胸から前に、彼女の両頬にと導く。
「私は、ハルトを騙して、ルーンの補給を口実にして、ハルトに抱かれた…」
「!」
僕は思い出す、戦いの後、初めて僕が流木野さんを抱いたときのことを。
−−−−
あの時は最初、わけが分からなかった。
気が付いたとき、僕は全裸で、流木野さんを押し倒していた。
流木野さんの乱れた着衣、それを見ただけで、心臓がパンクしそうになった。
ブラウスの前を大きく開けて、大きなおっぱいから脱げかかるブラジャー。
まくりあがったスカートの中は、何も無く、パンティーは片足に掛かっている。
そう、まるで僕が、流木野さんをレイプしているように…
全ては、僕をジャックした流木野さんが仕組んだことだけど、
今ならば分かる、あれは、僕が流木野さんを襲ったときの「再現」なのだと。
そして僕は、流木野さんの言葉に導かれるまま、彼女を抱いた。
…いや、流木野さんの扇情的な姿に、僕の欲望が抑え切れなっただけだ。
そう、流木野さんは、何も悪くない。
たしかに、流木野さんは「嘘」をついていた。
けれどそれは、僕を助けるためのもので、僕を傷付けるためではない。
それに、僕は自分で、流木野さんを抱くと決めた。
流木野さんに、「罪」はない。
−−−−
「あの時、決断したのは、僕だ!」
添えられた両手で、僕はそのまま流木野さんの頭を手繰り寄せ、
今度は僕から、流木野さんにキスをする。
流木野さんは、すこしだけ目を見開いたが、そのままキスを受け入れると、すぐに舌を絡めてくる。
そして口腔を嘗め回しながら、息の続く限り、唇と舌を貪る。
「ふはっ!」
僕の唾液で汚れた、流木野さんの唇。それが、艶やかに笑みを浮かべているのが、分かる。
結局、こうなってしまう。
僕たちの絆は、結局は、身体の繋がり。
始まりとなった僕の「罪」から、それは変わっていない。
そして僕は、罪を償うことは、出来ない。
流木野さんを、捨てることは、出来ない。
僕に出来ることは、罪を重ねること、嘘をつき続けること。
それが、取り返しの付かない、深い澱みへ向かう道だとしても… 流木野さんのジャケットのボタンを外し、ジッパーを開ける。
そして、アンダーシャツを、下のブラジャーごと捲くり上げる。
ぷるん!
大きなおっぱいが、シャツの下から飛び出す。
僕はそのまま右の胸に、赤ん坊のようにむしゃぶりつく。
「ふっ」
流木野さんの吐息が漏れる。唇で乳首をつばみながら、右手で左のおっぱいをこねくり回す。
そして、左手を流木野さんの腰にあてようとしたとき、
ストン!
流木野さんのタイトスカートが、床に落ちる。
流木野さんの顔を見上げると、僅かに頬を染めながら、求めるような眼差しで僕を見詰めている。
僕はそのまま、左手を下に伸ばし、パンティの上から、お尻を揉みしだく。
「あぁん」
お尻の肉と胸の肉、二つの肉をこね回しながら、乳首の先端を、乳輪を舐め上げる。
そこでちょっと、いたずら心が湧き上がる。これは、流木野さんには、まだ試していないこと。
流木野さんの乳首に、軽く歯を立てる。
「はうあぁぁん!」
驚いたのか、流木野さんは、小さな悲鳴を上げる。
乳首をもう一度ぺろりと舐めた後、流木野さんを見えあげる。
「痛かった?」
流木野さんは熱っぽい眼差しで、僕を見返す。
「ううん…けど、驚いたわ。」
そして、今度はちょっと拗ねたように僕を見詰める。
「…こんなことも、出来るのね。」
僕は今度は、左の胸を唇と舌で攻めながら、両手でお尻を揉む。
左手でお尻を揉みながら、右手で徐々にパンティを下ろしていく。
左の乳首を舌で上下に舐め上げながら、お尻から前へ、秘裂へと指を伸ばす。
「あはぁ、ハルト、それ、いい!」
左手の指の先端が襞の縁にかかっただけだが、そこは既に蜜が垂れてきていた。
人差し指を伸ばして、浅く、襞に差し込むと、それだけで、襞がうごめくのが分かる。
そこでまた、ちょっとだけいたずらしたくなる。
親指を、お尻の穴のほうに這わして、穴の表面を撫でる。
「へ?ちょっと、そこ…」
くにゅ
ちょっとだけ、親指の先を、お尻の穴に埋め込んだ。
「いやぁ、そ、そんなのぉ」
突然の異物に、流木野さんは身体をよじるようにして悶える。
ちょっとの刺激で、秘唇のほうのうごめきも変わる。
羞恥に染まる流木野さんの表情を横目で見ながら、僕は次の攻め変える。
親指で、アナルの周りをなでながら、人差し指で秘裂をかき回す。
そして、今度は右手で前から、流木野さんの襞を撫でる。
襞の上側を右手で、下側を左手でかき回し、左の乳首を唇で啄ばむ。
「はぁ、ハ、ハルト、私…」
『いちゃって、いいんだよ。』
言葉はだせないので、僕はそのまま攻め続ける。
右手の指で、秘裂の上の肉茎をつまみ、そして、左の乳首にも、歯を立てる。
ついでに、アナルにもちょっと突っ込む。
「ひゃあああぁぁぁん…」
三つの刺激を同時に受けて、流木野さんの身体が突っ張る。
足がかくかく震えて、後ろの机に座り込む、後ろ手を机に着けていないと、身体が支えられないほどに。
「はぁ、は、ハルトォ」
甘い声をあげ、流木野さんが懇願の眼差しで見詰める。
それに答えて、僕はチャックを開ける。中のものは、既にギンギンにいきり立っている。
愛撫の必要も無いほど硬くなったそれを、腰掛ける流木野さんの性器にあてがう。
「いくよ。」
挿入前に一言、流木野さんにもまた、苦痛を与えることを告げる。
熱く浮かされたような目をして、流木野さんが頷く。
「来て!ハルト!」 ぷちっ!
「くぅうううん」
「うっくっ!」
秘裂に当てた一物を、ひざのばねを使って一気に突き上げる。
挿入から破瓜までを一息で行い、僕の性器は流木野さんを貫いた。
そのまま流木野さんの細い腰に手をあて、息を整える。
流木野さんは、目尻に涙を浮かべている。まだ痛みがあるだろうし、それに…
「ハ、ハルト、このまま、動いて!」
流木野さんが、珍しく急かす。いつもならば、しばらく愛撫して、痛みを紛らわせるのに…
「えっ、でもまだ痛いんじゃあ。」
「いいのよ、痛くても。ハルトとの絆を、もっと刻みつけたいから!それに…」
涙を浮かべた赤い目で、僕を見詰めながら、流木野さんは求める。
「前に言ったじゃない、私は、本当はマゾじゃないかしら?って」
それを聞いて、納得したわけじゃない。けど流木野さんは、荒々しいセックスを求めている。
僕は腰を、膝を動かし、抽挿を開始する。
「ふぐっ、ぐっ、ひぐっ、うぐっ」
流木野さんはいつもと違い、くぐもった悲鳴のような声を上げる。
いくら愛液と破瓜の血で濡れているからとはいえ、処女膜を破られたばかりなのだ。
抽挿のたびに、痛みに苛まれるはずだ。
流木野さんの顔に浮かぶ、苦痛の色。痛みを噛み殺し、悲鳴を上げないようにと、口元がわなわなと震えている。
何故、流木野さんは、こんな苦痛を求めるのか?
「うくっ、ふっ、くぅ」
僕も、きつい締め付けに思わずうめき声を上げてしまう。
それでも、痛々しいまでの流木野さんに比べれば、たいした苦痛でもない。
今の僕に出来るのは、少しでも速くいって、流木野さんの苦痛を長引かせないことだ。
「ふん!ふん!んん!」
可能かな限り、速く、深く、一物を突き立てる。痛いまでのきつい締め付けと、うごめく柔襞のせいで、
すぐにでもいきそうになる。そして、胸の締め付けと、喉の渇きが襲ってくる。発作の「兆し」だ。
「ハルト、速く、中に!」
流木野さんはこんな苦痛の中でも、僕を求めてくれる。
だから、だめだ!
このまま僕だけいくなんて!身勝手すぎる!
僕は「兆し」を無視し、極力落ち着こうと考える。竿から上がってくる快楽に耐え、射精感を抑える。
せめて流木野さんが、いけるまで、このまま持ちこたえたい。
「くうん、うん、ハルト、ハルト!」
流木野さんの声色に、少しずつあまい音色が混じってくる。
こんな荒々しいセックスでも、流木野さんが感じてくれている!
僕は射精感を抑え、必死に下から突き上げる。
「うう、流木野、さん…」
僕も限界が近づいてくる。否、限界なんてとっくに超えている。
いま僕が耐えているのは、妄執にも似た意地のせいだ。
僕は、流木野さんを傷付けてしまった。
だから、せめてこんなときだけは、流木野さんを気持ちよくさせてあげたい。
「兆し」と絶頂の狭間で、ぎりぎりの快楽に耐える。
「はぁ、ハルト、ハルトオオォォ!」
流木野さんの声が裏返る。そこが、僕の限界だった。
「うっ、流木野さん!」
どぴゅう、どぴゅう、どっぷう
「はあああああぁぁぁ」
僕の精液が、流木野さんの中に注ぎこまれる。
そして、二人の周りを、淡いルーンの光が漂う。 「はあ、はあ、流木野、さん…」
射精した後、倒れそうになった流木野さんを抱き寄せる形で立ち竦む。
性器は、まだ繋がったままだ。
「どうして、こんなことを?」
少し落ち着いたところで、流木野さんに尋ねる。なんでこんな、むちゃなセックスを望んだのか?
「…思い出したかったのよ。」
「思い出す?」
「そう」
流木野さんは、またあの遠い目をして、話してくれた。
「ハルトとの、絆を思い出そうとしてね。」
「!」
僕との、絆、それはたぶん、流木野さんが話してくれたこと。
僕が、流木野さんを、レイプしたとき、
そのときの、荒々しい、獣のようなセックスを、再現しようとしていたのか?
「どう、して?」
どうして流木野さんは、そんなものを思い出そうとしていたのか?
「どうしても何も、それが、私たちの絆だから…」
僕は、何も言葉が出なかった。
ただ、流木野さんを、再び抱き締めた。
はだけたままの流木野さんの胸が、僕の服の上から押し当てられる。
けど、その感触を楽しむゆとりは、僕には無かった。
「流木野さん、僕は…」
僕の頬を、また涙が伝っている。今日は、泣いてばかりだな。
そんなことを考えていたとき、
ぺたん!
なにか、柔らかいものが、倒れる音がした。
教室の中…ではない。見渡すと、ドアが僅かに開いている。
「!」
そのドアの先、廊下の上に、物陰があることに、気付く。
そして僕は見た、見えてしまった、
ドアの隙間から僅かに覗く、えんじ色のスーツを。
そして、驚きと戸惑い、そして悲しみに見開かれた瞳を。
「…ショーコ!」
...to be continued 以上、ハルショコサキの「鼎の絆 前編」でした。
まさか、前編だけで「罪と罰と償いの絆」の文量超えるとは思わなかった。
もともとは、修羅場での暴露合戦で、
レイプや親父殺しの話を入れるつもりだったのですが
それだと、ハルトが罪と向かい合う時間が取れないとおもったので
こんな感じの話になりました。
後編はいよいよ修羅場編ですが、
ちょっとだけ、ARUSとの決戦もあったりします
ただ、9月以降は、仕事のシフトが厳しそうなので
完成は遅れるかもしれません。
>>496>>505
二回も支援、感謝です >>488
カミツキ不妊は公式と言っても差し支えないと思う
どう考えても妊娠するはずないから >>489-495
>>497-504
>>506-510
おつでした
後編楽しみにお待ちしています おお、しばらく来なかったうちにいつの間にか作品投下が
ID:GTPoX5+pさん
作品読みました
スレメインのエロ方面での落とし所だけじゃなく、
ハルト達の周囲の国々に対しても
周囲の国々にエルエルフやアキラがジョーカーを切るような解決策を図ることを期待して
次回作をお待ちしています 予想以上に仕事がハードだ
あと、ちょっと方針変換して
後編の前に、ショーコ視点の話(裏事情)を入れる予定です
出来れば>>518さんの要望に答えて、開戦前の事情も盛り込みたいなあ >>524
カミツキが処女膜再生するなら、
マギウスも処女膜再生するよな!
ならば、リーゼロッテも膜あり非処女の可能性が微レ存 >>526
ギリギリのルーン量しかないから毎度の修復遅そう >>529
「リーゼロッテ!俺は、君が…」
「ミハエル…、今は、だめなの」
『まだ処女膜が再生していないから、
私が穢れていることが、ミハエルに知られてしまう…』
こうですか? 「時縞ハルト、なぜリーゼロッテは俺を避けるんだ?」
「さ、さあ、何故だろう?」
『言えない、コックピットで発作が起きて
姫様に襲い掛かったなんて言えない…』 ハルト(サキ)×タカヒなら、ありそう
つーか、前スレでなかったっけ?
サキ視点のやつが 発作が起きて、ジンを押し倒すショーコとか来ないかな
最初、エルエルフ相手にと思ったが
どう考えても、ショーコがエルエルフ押し倒せる
分けがないと思った 発作でリーゼロッテとやっちゃうハルト
エルエルフに体を使った特別授業をしてあげるリオンとか >>543
発作はピノの飢餓のせいだからハルトにしか起きねーよ >>545
ショーコは1号機を継ぐんだが
ご新規さんですか? そろそろ他の話題にしない?
何か燃料あればいいんだが >>547
自分が気に入らないネタだからって文句言い出す人は
パロスレなんて見なきゃいいのに >>548
今分割作品のハルトショーコサキの続きを書いてくれてる人がいるから
その人の投下待ちするぐらいしかないかな エロなしなら俺式後伝を書いてみたい気がないでもないなぁ。あの後どういう経過が起きたのかとかを想像するとある程度まで行きそうなきがするわー エロよりも、その後のショーコたちを見たいってのはあるな
まあ、本編でとことん不幸だったハルトを救済したいというのもあるが 舞台装置にされたハルトが救済されるルートなんかある訳ない エロとか関係なくただその後の事云々になると別の意味で荒れそう (しまった!繋ぎの話だからエロなしでいいか?と思ってたが)
(エロなしのままだと荒れそう…) エルエルフ、クリムヒルト、アードライの3P
もちろん、エルエルフとクリムヒルトで
アードライを攻めるやつ アキラと皇子のおねショタもの
アキラだとおねえさんに見えないか… 段ボールハウスに侵入したついでにアキラの処女も奪うエルエルフ パシャッ
パシャッ
「うっ、うぐぅ、うぅ」
「連坊小路アキラ、これから俺に逆らったり
監視カメラを勝手に動かしたりしたら
この写真をwiredにばら撒く
分かったな!」
「…」
「…なに、wiredの俺のアカウントが停止されてるだと!」 「連坊小路アキラ、まさか貴様がカミツキになるとはな。」
「…」
「だが、以前の写真はまだ俺の手元にある。そのことを忘れるな!」
「…できるの?」
「なに?」
「wiredに、アクセスできるの?」
「こいつ…、
<中略>
導き出される結論は、wiredの管理者権限!」
「…」
「今すぐ、俺のアカウント停止を解除しろ!」
「…いや…」
「ならば、その身体に、分からせるまでだ!」
「いっ、いや!」
「ふぅ、しかし便利なものだな、カミツキの身体は。
過去に受けた傷まで再生するとはな!」
「うぐっ、また、うぐぅ…」
「まあいい、貴様は貴重な戦力だ。
俺が黙っていれば、貴様が穢れていることは誰にも知られない。
だから、俺に逆らうな!」
「…」
「逆らうようなら、何度でもその身体に刻み込んでやる!」
「…うぅ、もういやぁ…」 「…いつの間にか俺が裸踊りをしている映像がwiredにアップされてるだと…」 「…導き出される結論は、闇だ…」
「エルエルフ…」
「連坊小路アキラ、俺を笑いに来たのか?」
シュルシュル
「…何をしている。」
「お、お仕置き、してもらおうと思って…」
「何のつもりだ?」
「…」
「俺にかまうな、うせろ!」
「だって、エルエルフが…」
「うるさい!」
がばっ!
「はぁ、はぁ、これ以上、俺に逆らうな!」
「…いいよ。」
「?」
「エルエルフの、気の済むまで。
私、がんばる!」
「お前、わざと逆らって…
ふふっ、みじめなものだな、
いままで散々利用してきた女に、慰められるとは!」 「エルエルフ、君はもう、僕に隠していることはない?」
「…ある!」
「ふふっ、僕もだ。」
「…俺はモジュールを占拠する際、一人の女学生をレイプした!」
「えっ!」
「あいつの行動が邪魔だった。だから行動と口封じのため、その身体に恐怖を刻み込んだ。」
「…」
「…なのにあいつは、俺のことを慰めた。
自分の殻に篭ってた俺を、その身体で慰めてくれた。」
「ふふふ!」
「可笑しいか?」
「違うよ、エルエルフ。
僕も、同じなんだ…」
「ハルト?」
「僕も、女の子をレイプしている…
カミツキの発作が抑えられなくなったとき、
その子を、酷く傷付けてしまった。」
「…俺達は案外、似たもの同士なのだな。」
「普段は、正反対なのにね。」
「ハルト、俺はモジュール内部に潜入する。
だが、作戦終了後、かならず合流する。
…俺はまだ、あいつに何も償っていない。」
「ああ、約束だ!」 「ハルト!うわあぁぁぁ!」
「連坊小路アキラ。お前に頼みがある。
これからシャトルに向かい、指南に、ハルトのことを伝えてくれ。」
「ショーコちゃんに?…わかった。」
「お前には、辛い任務ばかり、させてしまうな。」
「べつに…」
「…まってくれ。」
「なに?」
「戻ってきたら話そうと思ってたが…」
「?」
「連坊小路アキラ、俺と、結婚してくれ!」
「へっ?!」
「俺の人生をかけて、責任を取らせて欲しい。」
「あっ、あうあうあぁ…」
「ぷっ、あはははは!」
「流木野サキ、何が可笑しい!」
「ははは、ぐすっ、貴方達って、んっ、そっくり、なのね…」
「そっくり?貴方…達?まさか!
カミツキの発作、情報の隠蔽、行動不明な時間帯、
導き出される結論は…、そうか、そういうことか!」
「ふふっ、アキラ、チャンスは逃しちゃだめよ。」
「ふぇ?」
「かっこつけてばかりじゃ、幸せは手に入らないものよ。」
「あ、あぅ…」
「答えは後でいい。
それより、指南のことを、たのむ。」 「ショーコちゃん、めちゃめちゃ泣いてた。」
「…そうか。」
「…あぅ、そのぅ…」
「連坊小路アキラ、改めて言わせてもらう。
俺と、結婚してくれ。
俺に、今までの行いを、償わせてくれ。」
「…優しく、してくれる?」
「ああ、もちろんだ!」
「ぐすっ、ウソツキ!」
「…仕方が無いだろう、お前はカミツキなんだから。」
「でも、痛かった!優しくしてくれるって言ったのに!」
「…すまない、女の扱いには、慣れていないんだ。」
「うぅ、結局同じ…」
「だから、教えてくれ!」
「ふぇ?」
「どうすれば、優しくできるのか。」
「うぅ、そんなの、わからない。」
「…結局、場数を踏むしかないか。」
「えっ?えっえっ?」
「ぐすっ、やっぱり痛かった。」
「どうすれば、お前に償うことができるんだ?」
「ふふ、でも、変わらないね。」
「ん?」
「お仕置きされてた、あのころと…」
「ああ、あのころは、俺も余裕が無かったからな。」
「…みんな変わってしまったのに…」
「そうだな、みんな変わってしまった。
ハルトは、もう居ない。
俺は、あいつとの約束を果たさないといけない。
人とカミツキとの共存できる世界を作る。」
「…できるよ、エルエルフなら。」
「連坊小路アキラ、あいつとの約束を果たすためにも、俺に協力してくれ。」
「その、共存できるよ、エルエルフとなら…」
「アキラ!」 THX、なごんだ
エルエルフはアキラの才能をかなり頼りにしてたから結婚しても上手くいきそう 最初は>>569の一発ネタだったのに
(更に言えば>>568のネタを受けただけだったのに)
なぜかハッピーエンドっぽくなってしまった
しかし、まともなSS書こうとすると
スゲー文量になりそうなので、こんな形にしました。 ハルトの誕生日に、
「プレゼントは、わ、た、し!」
と、ベタなネタで迫るショーコ
そのショーコをジャックして、
「こういうプレーも、たまにはいいでしょ?」と迫るサキ
なんてのを思い浮かべた プレゼントにハルトとルーン交換する全裸リーゼロッテ 「ハルトさん、なぜ起たないんですか?」
「あの、僕、巨乳フェチなんです。
だから、その、貧乳だと…」 >>584
ショーコのことも、胸が大きくなってから意識し始めたとか
そういえば記憶パリーンで、中学の頃のショーコって
出てこないんだよな まぁ発作で自我ないし穴がありゃ胸のサイズなんてどうでもいいんだろうが
相手が男でも襲って掘ってたのかどうか エルエルフが女になるか
ピノが実体化してハルトが直接ルーン注入 >>591
ハルトがアキラをレイプして
プロポーズして
アキラがokしちゃうパターンかな?
それはそれでアリだな
あとはショーコがどう動くか? 中立地帯の月に到着してから、私たちは忙しかった。
辿り着くまでの道程で増やした犠牲者の埋葬。傷ついた校舎やヴァルヴレイヴの修理。公約だった文化祭に体育祭の実施。私たちが国として新たに立ち上がるまで色んな手順が必要だった。
それがようやくひと段落したころ、私は自分にだけわかるよう宣言した選挙公約を果たそうとした。しかし、
「僕には、君の気持ちに応えてあげられない。すまない、北川くん」
会長は本当に申し訳ない顔でそう告げた。そう告げられたなら、
「いえ、大丈夫です。ちょっと魔が差しただけですから。大丈夫ですから」
私はこう答える。なんとなく予想できたことだし、泣いてわめくのもみっともないから。
「忘れてください。明日も会議、がんばりましょうね!」
そう言って去る。走らないように。微塵も動揺なんて、悲しみなんて悟らせないように。
咲森学園女子寮内シャワー室。
あれから夕食も食べず、振られた足で辿り着いた。シャワーを出しっぱなしにして、それを頭からかぶり続ける。
普段なら水の出し過ぎは自分が注意すべきところなのだろうが、おかまいなしだ。
頭が、お腹が重い。それでも涙ひとつ出てこない。
シャワーヘッドから滴る雨は髪を、頬を、乳房を伝っていくが、その瞳は冷めながら濡れなかった。
あまりにあっけない恋だった。そして私はそのあっけなさを知りながら恋していたように思う。
「月に着いたら告白する」―なんて、多くの仲間が死んだ旅で、私なりに命を懸けて抱えたものだったはずなのに。
「会長……好きです。すき、すきでした……」俯いてひとりごちる。身体を伝う水流はへそを通り、筆のようにまとまった黒い毛から雫となり、タイルに音を立てる。
そこへ、わずかに人の気配を感じた。
「誰!?」
今の呟きを聞かれた?そんな恥ずかしさから顔を上げると、そこにはよく見知った顔が立っていた。
「あ……北川さん」
「指南さ……総理」
指南ショーコ、新生ジオール現総理大臣だった。
きゅっとシャワーの蛇口を締める。わずかな水滴の音。
ちょっとバツの悪そうな顔。小ぶりだが形の整った胸。細い腰に、あまり毛の生えてない股。
彼女のことは、あまり好きではない。彼女の言動は突拍子が無くて、楽観的過ぎて。けれど、その手で咲森学園の窮地を救い、会長を救い、会長の妹さんも助けてしまった。だからこそ。
けれど、私もあのとき彼女に託してしまった。希望を。
「うそつき……!」
「えっ」
「できるなんて嘘! やりたいこと全部叶えるなんて、無理じゃない!」
俯いたまま、彼女の顔も見ず、肩を掴んで揺らす。
「欲張りキングなんて、できるなんて、ちょっとでも信じちゃったじゃない! 馬鹿をみて、取り返しがつかない! なんてこと言ってくれたのよ……!」
言いがかりだ。わかっている。荒げる声を遠くに聞く頭の中の私はわかっている。筋違いだ。けれど、なぜだか当たらずにはいられなかった。
ひとしきりまくしたて、勢いに任せて掴む肩に爪を立てる。
怒るだろうか。それともまた笑うのか。あの寒い教室や、選挙演説のときみたいに。そっちのほうが想像に難くない。そっと私は顔を上げた。
「あ……」
違った。彼女は静かに涙を一筋流していた。表情も、眼に力はなく、唇は一文字に結ばれ、想像もできないことであったが、指南ショーコは後悔しているように映った。
「北川さんの、言うとおりだ。ごめんね、あれは嘘になっちゃった。全部できるなんて、全部守れるなんて甘かった」
彼女が掌を固く握る。
「私、子供だったんだね。最近ますますそう思うんだ。ちゃんと力になれるって、私でも、みんなを守れるって、隣に立てるって……」
途中から何を言ってるのかわからない。けれど、その切実さは、私の中の彼女のイメージを変えた。
「でも、結局欲張りすぎて、何も選べなくって……。結局守ってもらってばかりで、ごめん、ごめんね」
言葉は嗚咽に変わる。一糸まとわぬ姿で泣くあられもない姿だが、そこに私は大人を見た。いままで子供っぽいと侮蔑していた彼女に。
なんだか事情は分からないが、彼女もこの戦いでなにかを失い、傷ついているのだ。それはこの国の誰もがそう。けれど、指南さんはそれを一切気取らせずに、矢面に立ったのだ。
私は大変なものを見てしまった。見つけてしまった。最初に投げつけた怒りはなりを潜め、かわりに私の手は肩から背中へ、その身体を抱きしめた。
「ふぇっ、北川さん!?」
驚く。無理もない。私もだ。
「大丈夫です、総理。私たちがいます。これからだって、守れるものを守っていきましょう。新しいこと、きっとできますよ」
柔らかい肌が水を通してくっつく。そこに温度を感じる。指南さんは肩越しにさらに泣いた。私はその涙をちょびっとだけ、もらった。
ひとしきり泣いたと思ったら、太ももに違う温かさを感じた。なんだと思って身体を離すと、
「……ごめん、極まっちゃって」
小さい小さい声。泣いたから、というよりずっと赤くなってる彼女の顔があった。羞恥だった。
毛の少ない、よく見える彼女のそこから、ちょろちょろと滴が流れ出していた。
「いいですよ、もう」
私も、熱い、黄色がかった滴を放出した。ちょっと、我慢していたのだ。
彼女はさらに面食らって、私の顔とあそこを交互に見た。そんな顔しないでよ。そっちからでしょう。羞恥がつのり、私はもう一度抱き締めた。合わさった股の下からびしゃびしゃと、二人分のものがタイルをはじく音だけが響いた。
「なんで、あんなこと言っちゃったんだろう……?」
指南ショーコとひとしきり抱き締めあった後、身体を流して別れて、そして私はここにいる。
自分はただのいい子ちゃんなんじゃないだろうか。どんなに尽くしても、大丈夫だといっても、誰も私に振り向いたりなんてしないのに。空しさが胸に募る。
――――――――――――――
続きます 百合ものかな?
こういう切り口は新鮮だった
続き、期待してます 「trick or treat?」
「うっ!」
『流木野さんのイタズラだと、僕をジャックして、いろいろ変なことをして回りそう。
ここは、穏便に済ませないと…』
「い、いま、お菓子を持ってないんだ。」
「あらハルト、おもてなしはお菓子とは限らないわよ!」
『なんだか、墓穴を掘ったような…
』
「ふふ、たっぷりサービスしてくれるかしら?」
『でも、このあとショーコと約束が…』
「お、おもてなしは、また今度で!」
「待って、ハルト!」
「はあ、はあ、待たせたね、ショーコ。」
「あっハルト!」
「それで、用事って何?」
「trick or treat?」
「こっちもか!」 サンダー生存ルートか、
…実は、サンダーとアキラはすでにデキていて
とかだとすると、あのラストは切な過ぎる そう言えばどっかの小説でサンダー生存ルートで、最終的にはサンダーとアキラが一緒になる奴があったなあ。 すいません、同人ではないんです。(;´Д`)ピクシブの小説で作品名の名前は「if、君が生きていたのなら」という作品です。エロはありませんが、個人的には良い作品だと思いました。でもサンダー×アキラの同人は自分も見て見たいです。(´;ω;`)
あとよくを言えばサンダー×アキラのエロも…… 2ちゃん外での作品はできれば晒さないであげた方が… >>604
渋っすか、情報thx!
サンダーxアキラは、自分も読みたいけど
なり染めが、全然想像できない >>594続き。書いたとこまで。新たな名作が来るまでのつなぎ
――――――――――――――
「なんで、あんなこと言っちゃったんだろう……?」
指南ショーコとひとしきり抱き締めあった後、身体を流して別れて、そして私はここにいる。格納庫、ヴァルヴレイヴ一号機の巨大な姿の前。
自分はただのいい子ちゃんなんじゃないだろうか。どんなに尽くしても、大丈夫だといっても、誰も私に振り向いたりなんてしないのに。空しさが胸に募る。ここに来る前のこと。
「タカヒッ……! タカヒ……! 」
「……! ……!ッ いいですわ、そこ、ぁあっ」
暗い部屋で、二つの影が押したり引いたりしているのを見た。
敵の襲来がない中立地帯。ゆえに今の指令室は逢瀬には絶好の場所ということなのだろう。
溜まった仕事を片づけることで切り替えようとしていた気持ちがグッっと沈んだ。
中に乗り込んで、台無しにしてやることも出来たはず。なのに私はそうしなかった。
そんなに会長のことが大事? 私には目を向けてくれないくせに、あの二宮タカヒには愛の言葉を囁きながら自身を埋めている人のことが?
会長は、私の前ではいつも隙のない男の人だった。生徒会として、やるべきことが全て頭の中にあるようだった。私は安心して憧れていたのだ。
そんな会長の姿を揺さぶるのは二宮タカヒと指南ショーコだ。彼女たちの前では、彼は子供のようにうろたえ、困り、怒っていた。彼女たちが鬱陶しかった。羨ましかった。羨ましかった!
私も、そうしてやろうと思ったのだ。私のことを見て。私の言葉に、困ってよ。
「僕には、君の気持ちに応えてあげられない。すまない、北川くん」
会長は本当に申し訳ない顔でそう告げた。
いつもの会長だ。いつもの。
ガッ
私は強引にコクピットのハッチを開ける。乗り込み、コンソールの画面を起動する。
パイロットに、パイロットになれば。もはや倒錯しきっていることを告白せざるを得ない。
違う自分になれたらなんて悪あがきを、既にパイロットが埋まっているヴァルヴレイヴに縋っている。
かわいらしい少女が映る。そこに映っている「ニンゲンヤメマスカ?」の文字。
想像と違うお出迎えに心臓が締め付けられる。この文章にはとても不吉なものを覚える。熱さが一瞬掴まれる。
そこへ、上から手が伸びた。
「ダメだよ」
上から現れて、ボタンを指さす右手を抑えたのは、
「時縞、くん?」
彼の様子は見慣れないものだった。病院の検査着らしきローブを身につけ、髪はみだれ、眼は、やや疲れを帯び、血走っているように見えた。最近ほとんど姿を見ることはなかったけれど……。
「それはパイロットしか乗っちゃいけない。簡単にさわったら取り返しのつかないことになるんだ。さぁ出て」
やけに切迫した声でグッと手を引き抜かれる。
「いやよ。私は、こうでもしないと価値なんてないの!」
強引に彼ともどもコクピットにたてこもる。もつれあい、狭いコクピットの座席で浮いている。
「北川さん、言うことを聞いて。ホントにまずいんだ。それに僕も……ウッ」
急に時縞くんはうずくまる。その眼が暗闇の中、赤く光った。
思えばここはヴァルヴレイヴの心臓だ。知らない女の子、不吉な文字、そしてパイロットの時縞くんは、顔に真紅のスティグマを浮かび上がらせて、私を捕食しようとした。
「やっ!きゃあああっ!!」
「アアアッ……アウアアアッ!」
その顔が迫る。獣のように引きつった顔、寒気のする叫び声。その異常さから逃れようとして、私は檻の外へ身体を出す。上半身が機体の胸から飛び出したが、中にいる獣は私の足をとらえ、ふくらはぎを掴んで引く。 「いやっ……嫌ああ!! 」
(化け物ッ……!)
左手がふくらはぎから太もも、そしてパンツを掴み、強引にちぎる。大事なところが外気に晒される。下半身から熱が引く感覚。しかし、追手はこなかった。
パンツを破ったことで、左手は一瞬掴むものを見失い、その隙に身体は上へ逃げ、ばたつく踵が獣の顔をヒットしたのだ。
私は下をみる。痛みにうずくまる時縞くん。暗いコクピットに輝く赤は、輝きを失っていた。
もとの時縞くんの顔が私を見上げた。無防備の、私の下半身が目に入ったのか、頬を赤く染め、目をそらし、俯いた。
「ごめ、ん。ちゃんと説明はできないけど、こういうことになるんだ。お願いだから、乗ろうなんて思わないで」
私の脇をすり抜け、機体を出る。
「本当にごめん。もう、北川さんには顔を見せないから。おとなしくしてるから」
去っていく。その足を私は逆に掴む。反射で手が出た。
「え?」
驚きに振り返る顔。そりゃそうだろう。さっきから、私は私じゃないみたいなことを繰り返している。
だから、これから出てくる言葉も、私のものじゃない。
「なんでやめるの? 襲えば、襲えばいいじゃない!」
何を言っているのだろう。でも、もう止まらないのだ。止まるつもりもない。
「私、そんなに魅力ない? 通りすぎちゃって構わないような存在? わかってる、わかってるわよそんなこと!」
スカートの端を握る。握って握って、生地が駄目になるくらいまで潰して。
「ねえ、私これからどうすればいい? 気づいちゃったよ、会長の傍にいたって、誰の傍にいたって……私はいつだって誰かの便利なだけの女なんだもん! 誰にも振り向かれないし、気づかれないし、人じゃないんだもん!
時縞くん、さっき私を襲ったよね? それって何? 私になにか感じてそうなったの? それとも、病気か何か? たまたまそこにいたのが私だった? 傍にいたから、それだけでまた誰かの都合のいいものになるなんて、耐えられない!」
私は制服の上着を脱ぎ捨てる。リボンをとって放る。ブラウスのボタンを外す。
「ちょ、ちょっと、北川さん」
「うるさい! 私は証明するんだ、私は」
ブラウスを宙へ投げる。ブラジャーを外す。スカートをとり、靴と靴下も落とす。
全裸。重力の影響を受けずにやや上向きに浮く乳房。その先にある突起は張って、固くなっているのがわかる。
余分に膨らんだところのない、真っ白で綺麗なお腹。小さな切れ目からのぞく臍。そして、薄すぎず、濃すぎもしない黒い陰毛はやや天を指して浮かび、その中に秘める切れ目。その奥のものをわずかに見せている。
「好きにしていいわ。好きにして。……私のこと、求めたんでしょう? そうでしょ? だったら、責任を取ってよ」
何も隠さず、相手の目を見て真正面から告げる。顔が真っ赤になって、下の方から液体が溢れんばかりなのがわかる。対する男は、言葉に虚を突かれ、ひどく苦々しい顔をして、黙っていた。しかし十数秒の後、
「そう、だよ。僕は北川さんが前から気になってたんだ。ヤリたくて、正直たまらなかったんだ」
「そう」笑う。
「そうだよ」
彼は、私を抱きしめると、強引に唇を奪った。ぐいぐいと舌を絡める。それに応じる。
呼吸困難気味になりながら、やがて唇を離すと、私は彼の服も脱がせてしまう。簡単な検査着を取ってしまうと、下着はなく、あっさり彼の産まれたままが現われた。華奢ながら締まった身体と、それに不釣り合いに見える大きなモノ。それは天を指し、長く太く固まっている。
手に触れて、にぎってみる。手の中で小さく震える。彼は赤く、うろたえた顔を見せる。それを見て私は笑う。
上下に擦る。彼は私の肩を掴み、快楽に震える。そしてお返しのように、私の秘所へ右手を延ばす。
「あっ」
モジュールを守ってきたその手が、中に入ってかき回す。指をしめつけ、全身から汗が噴き出す。
思わず彼自身を握ったその手を放す。掌に粘性の高い液体がくっついているのを感じる。
一旦体と体は離れる。しかし、磁石のようにたえず繋がろうとするのだ。
―――――――――――――――――
ここまで。ネタは死ぬほど溢れてくるのに文章にするのがトロくて歯がゆい。 >>593-594
>>608-609
続き。完結。
彼は私の腰を掴み、引き寄せて、顔を近づける。急に不安になる。最初に襲い掛かられた体勢と同じ。
お尻をつかまれる。その奥にある穴に視線が刺さる。
「あああ」
白い白いおしり。男の子はおろか、同性の友人にもほとんど見せたことのない恥部。その表面をキスでなぞる。
「……! や、あああ」
それはあまりに無防備な自分を感じさせた。全神経がそこに集まって、私は叱られる子供のように無力で罪深い
存在だった。その曲面を蹂躙する唇は何の罰? それともご褒美? すべてを預ける潔さのようにさらに尻を突き出していく。いや、これは“もっと”を欲しがる子供だ。
「むっ……ん……」
唾液と汗の絡まる音を立てて彼の唇と舌は這いずり回る。その軌跡が尾てい骨のあたりまで来たのを感じると、それが止まった。彼の鼻先が当たる感覚。なんでもない吐息が、すぐそこの肛門に触ってくる。とてつもなく征服される感触。
「やぁっ……ああんっ!あっ」
羞恥と恍惚で、髪が、胸が、背中が、足が、制御を失って暴れる。
さらに、今度は意図的に息を吹きかけてくる。たまらず、よがる。
時縞くんの腕は、おしりから腰にまわり、側面を滑ってツタのように太ももを愛した。その腕は開かれ、つれて私の両足もその角度を広げた。
「そ、それは……ッ」
私は見下ろす。下腹部、黒い毛が無重力に揺れる花。ふとももはそれを支える葉となって鈍角に広がり、その葉をうけとめる男の腕。見えなくてもわかる。その下にある膣はぱっくりと開いて、何もかもを彼にさらけ出す蜜になっている。
ちろっ
電撃が走る。開き切ったそこを軽く舐められた。もう一度、二度、舌で弄くられ、反応する間もなく、彼の腕は私の太ももを降ろし、そこには違うものが触っていた。
舌でこじ開けられた隙間にぴったりと、先の方が埋まっている。
「いくよ」耳元でささやかれる声。
「きて……」振り向かず答える。
ズボッ、彼のものが入ってくる。快楽より痛みが勝つ。
「うあ、ああああっ」
「北川さんっ」
「いいの……! きて!」
遠慮ぎみに、さらにじりじりと進んでくる。痛い。痛い。でも、私たち繋がってる。それが嬉しい。
根元まで埋まると、お互い肩の力が抜けた感じがした。彼の腕が前へ伸びて、私の乳房をつかむ。
「んんっ」
浮き上がる身体。その勢いで、乳首を責められながら、上下に動く。
「あっあっあっ、あっ」
「ハァ、ハァ、ハァ」
水の中で溺れるみたいだった。下に下に、いやらしい引力が働いて、たまらず息を荒げる。頭が霞む。ただ貫かれる生き物になって、気持ちよさだけが本能になる。
「あ、あ、あ、か」
「会長っ!」 陸地に戻った、気がした。
なぜ今? このタイミングであの人の。
快楽だけになっていた体がこわばる。えにもいわれぬ罪の意識で、たまらず彼から逃げた。どろっと繋がっていたものが抜かれていく。
私、代わりにしてた。私も、結局……!
後ろを振り向くのが怖い。気まずさに耐えられず、言葉は走り出す。
「違うの、これは、とっさに」
「違わないよ」
びくっ、とする。否定の言葉に。ただ、それは言葉とは裏腹に、不思議と穏やかな口調だった。おそるおそる振り向く。
彼は、元気がなくなっていた。上向きだったそれはやや力をなくしていた。しかし、彼の表情は、何かを気付いたような瞳と、意思があった。
「告白すると、ね。僕も同じなんだ。北川さんに、違う娘のことを重ねてた。似てるんだ、彼女たちに」
? 時縞くんにも、別の想い人がいたということなのだろうか。とはいえそれを私は責められない。私が巻き込んだのだ。
「北川さんじゃなくて、あの娘とヤッてる気分だったんだ。結局、僕もキミをちゃんと見てあげられなかった。そういうことばっかりなんだ」
苦悶に歪む顔。どうか、そんな顔をしないで。
「嘘つきは、お互い様よ。私も、馬鹿みたいだけど、捨てられてなかった」
再び彼の目の前に滑る。
「私たち、頭では嘘ばっかりだけど、でも、それでも気持ちよかった。それで、私はいいんだ。……ダメかな?」
「僕を、許しちゃだめだよ……」
「許すも許さないもないわ、私たち。それでも、あなたは私に触ってくれたから、いいの」
彼の唇をふさぐ。これだけは、本当のような真心で。
と、唇を離すと、驚き、赤くなる顔。
「北川、さん」
「続きをしましょう。私たち、身体だけは信じられるから。欲しいの、ハルト!」
「イオリっ」
抱き締められる。彼の胸を、彼の唇を、彼の性器を、その体温を感じる。触ってる。それがとても心地のいいものだと実感する。
あの事件が起こってから、いいえ、咲森学園に入ってから、いいえ、あるいは、生まれてはじめて、体の芯まで安心に包まれたような気がした。 乳首を、お腹を、おへそを、足を、髪を、頬を、性器を、おしりを、掌を、彼の手が触る。
肩を、胸板を、腹を、髪を、足を、お尻を、背中を、おちんちんを、私の手が感じる。
今度は、正面から、彼を受け入れた。下腹部が、ぴったりと繋がってるのを愛おしく思う。
まだ足りないと言わんばかりに、彼は私を抱きしめ、身体を合わせた。
「うっ、あっ、あっ、あっ、あん!」
激しく動かされる。動いている。
「すきっ、大好きっ……ハルトッ」
放出される。私はそれをすべて受け入れる。
ぐっしょりと濡れた体と体。その合わさった体温にまだエロスを感じながら、
「幸せよ、ハルト」
そう言った。
彼はそれに応えず、肩口に顔を近づけた。
気づくと、私は自分の部屋のベッドに横たわっていた。脱ぎ捨てた制服を着けて、寝ていたのだ。
そして、それ以来、地球への威力偵察出発の日まで、彼と会うことはなかった。
*
1年後、咲森学園だった場所。
夢ではないか、と思うことがあった。実際そう思おうとした。落胆と、怒りを、抱えながら忘れようとして、それまで通りのいい副会長、総理のいい部下として振る舞った。それは今までより苦痛ではなくなっていた。
一度この手で殺したあなたが、物言わぬ姿となって帰ってきたとき、指南さんや流木野さんはその身体に縋りついて泣いていたけれど、私はもう触れる資格はないと思った。何も抱く資格はないし、言葉をかける資格もない。泣く資格だってない。
それでもあの夜のことは、信じてもいいよね。ルーンなどではなく、この身体が憶えているから。それがあなたとの全部だったのだから。
左手が裸の胸を触り、右手が膣をまさぐる。もう何にもとらわれることなく、私は彼の体温を感じていた。
―――――――――――――――――――
以上、長々と失礼しました。イオリは1期の頃からずっと好きだったので書けて嬉しい。
レス本当にありがたいです。まだ書きたいネタはあるのでそのうちまた投下しますわ。 >>593-594
>>608-609
>>612-614
乙です
最初、何故イオリとハルト?と思ったが
そうか、思いのすれ違いだったのか
なんだか、この話読むと
ハルト射殺のシーンが
違った意味に見えてくる
次も期待してます たった今、気付いたこと
スーツ姿のショーコって、ストッキング穿いてるよな
足の色が、他の肌色と違うし
…ストッキング脱がす描写なんて、いれてなかったなあ 二期のタカヒは
紫ストッキング+黒オーバーニーソ+ガーターベルト
だから、一期の生足ハイソと比べると格段に脱がしにくくなってる
その代わり、上半身はジャケットの下はシャツとか着てない
(たぶんブラだけ)
どんだけ両極端なんだよ 流星の乙女だと、サキもジャケットの下にシャツ着てなかった
女子は全員、ブラの上に直接ジャケット着てるんじゃないかな?
だとすると、ブラをつけてないキャラは…
マリエやアキラの、ジャケの下がどうなってるか見たい 唐突に、マリエ生存ルート&マリエヒロイン化とか思い付いたが
需要は無いだろうな 名ありの男性キャラが死にすぎた所為で、
カップルの組み合わせが極端に少ない気がする
オタクトリオとかでエロ描いても誰得だろうし 3号機や5号機の残骸を回収してたら
仮死状態のサンダーや犬塚を発見した
とかなら、普通に生存ルート作れるな
ハルトと違って、ルーン使い果たしたわけじゃないし dat落ちしたかと思ったら
鯖落ちしてたようだ
復活してよかった ろくでなし子は置いといて↓
年越し前にとんでもないことやらかした結果
奇跡が起きた!
ワイルドだろぉ
dak(感&&激)kun★.net/c11/1227moe.jpg
(感&&激)と★をワイルドに消し去る ハルトと穴兄弟になりたいエルエルフがサキで脱童するエロくれ コックピット入った時にハルトで脱処女するリーゼロッテくれ マリエのテストパイロット時代のエロを妄想してしまった
エロいこと色々されても
記憶パリーンで全て忘れてしまうとか
ピノの偏った知識も、マリエの境遇が影響してたとか モジュールを維持するために
枕営業ならぬ枕外交をするショーコとか 書きたいことは色々あるのに
なぜか全然書けない
せめてハルト生存ルートだけでも
完結させたいのだが… サキスレに書いたついでに、
サキの公開処刑直後のエロい妄想
公開処刑の場と、サミット会場で双方向通信が繋がっていたならば…
「今のはトリックじゃないのか?」
「ならば、もう一回実演して見せましょうか?」
「待て、刀が刺さっているか、よく分からん」
「ならば、刺さっているのがよく見えるようにしましょう」
ビリッ ~~~~~~~~~~
ぐさっ
「きゃああああああ」
「ほら、胸に刺さってるのが、よく見えるでしょう」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ようやくヴァルヴレイヴフルインパクトのプラモをゲットした!
残るは3号機だけなんだが・・・SSを奉納すれば願いは叶うだろうか? ショーコが最高の糞ヒロイン
スタッフの倫理観がぶっ壊れてるだけというか
ネタにもできない気持ち悪いアニメだった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています