うずまきヒナタは洗い終えた食器を棚に戻しながら、今の時計に視線を向けた。時刻は21時を過ぎようとしている。
「ナルトくん、今日も火影塔から帰って来ないみたいね…」
ナルトが火影としての任務のため、火影塔に泊まり込むのは珍しい事ではなかった。
それでなくてもナルトは昔から忙しい忍だった。
忍界最強の忍、里の英雄。人々からの大きな期待を背負い世界中から知られた存在のナルトにプライベートな時間などあってないようなものだった。
ナルトと付き合っていた頃、ヒナタと恋人としてデートした回数は数える程もない。
行った場所も一楽ばかり。
最初は憧れの人と付き合えた事に満足していたヒナタだったが、次第にそれだけでは物足りなく思うようになっていった。
ナルトとの間には子供が二人いるが、女として愛された記憶が殆どない。
ボルトとヒマワリに歳の差があるのも、ボルトが産まれて以降長く続いたセックスレスが原因だ。
ある日に肉欲が抑えきれなくなったヒナタが、深夜に帰宅し熟睡していたナルトの上に自らのし掛かった日に受精されたのがヒマワリだった。
そんな生活も長くは続かなかった。
ヒナタは里にはいても家には殆どいないナルトに不満を抱くようになった。ヒナタの苛立ちを感じ取ったボルトも、ナルトに反発するようになっていったが、ヒナタはそれを抑えられずにいた。
そんなことよりも男が欲しい。
男の熱い肉棒に犯しつくしてもらいたい。
ヒナタの熟れた体が男の逞しい身体を欲して悲鳴をあげていた。
「ナルトくん、どうせ今夜も帰って来ないし…いいよね」
ボルトとヒマワリも今日はヒナタの自宅である日向の家に泊まってくる予定だ。
ヒナタは口元だけで薄く笑い、電話を手に取った。


10分ほどして、うずまき宅にチャイムが鳴りひびいた。
ヒナタが扉を開けた先には草臥れた60代ほどの男が立っていた。
「いらっしゃい♡待っていたわ、あなたの事」
ヒナタはにこりと微笑むと、慣れた手つきで男を家に招き入れた。
「奥さん、いくらなんでもこんなに頻繁じゃ、旦那に怪しまれません?」
男はニヤニヤしながらヒナタの後に続いた。
夫とは殆ど過ごすことのないこの家で、テレクラで知り合った男達との逢い引きの回数だけが更新されていく。
「大丈夫。あの人、私への関心薄いから。それに、家にはたまに寝るためにしか帰って来ないから」
「へー。もったいねえ。こんな、立派なものを持った奥さんほっとくなんてよ!!」
男が廊下の途中で背後からヒナタの乳房を鷲掴みにする。
「あんっ!待って、寝室まで、我慢、して♡」
「そうは言ってもこのデカパイを前にこれ以上は耐えられねえよ!」
「もぉ〜♡んふふ…」
寝室まであと数歩の距離で男はヒナタを壁に押し付けて服越しに乳房を揉みしだく。すでにちんぽがビンビンになった下半身もヒナタの柔らかい尻にグリグリ押し付けてきた。
「もう、寝室までいい子にできたら、たっぷりサービスしてあげるから」
「わーったよ」
ヒナタの言葉に男はぐふっと笑い、手と身体をパッと離した。
寝室に入ると男とヒナタはベッドに雪崩れ込んだ。
お互いの唇をべちょべちょと音をたてながら激しく舐め合いそ 舌を絡め合う。
「あふっ♡ん♡あはっ♡んうっ」
男の舌を啜るヒナタから漏れる声は既に快楽と歓喜に染まっていた。
(おじさんの、くっさい唾液、たまんない…!)
幼少期に父親に思うように甘えられなかったヒナタはファザーコンプレックスを拗らせていた。
これまでに大勢の夫ではない男達と交わってきたが、ヒナタと同年代の男よりも20歳〜30歳程年上の方が心も体も燃え上がる事に気がついた。
ヒナタの口の中をじゅるると音を立てて啜りながら、男がヒナタの服を脱がしていく。
手の甲にまでムダ毛がびっしり生えた中高年の手はかさついていて、ヒナタのふくよかな肌を時々ひっかいていく。
その荒々しさにヒナタの胸はますます踊った。