六本木にあるにぎやかなイングリッシュパブ。
カウンターで大輔は高校時代からの友人、直人と飲んでいた。
「へー、そりゃ誰も知らないな、週刊誌に売ったらどうだ」
大輔からスーパーガールの酒グセを聞かされると、得意の笑顔で答えた。
「だめだめ、彼女から誰にも言うなって、きつく言われているんだ」
小声で言いながら、直人に合掌する。
ガチャン!
パブのドアが開くと、客の多くが、そちらを見る。
「スーパーガールさん!!」
大輔が思わず声を出すと、スーパーガールは大輔の隣に座った。
「あら、珍しいわね。今日はお友達とご一緒?」
「うん、高校時代の、、、」
といいながら、大輔はさっきの話が彼女に聞かれていたのではないかと、気をもんでいた。
彼女の能力である「スーパーヒアリング」は、店の外からでも2人の話を十分に把握できる。
その後、3人の話を盛り上がった。スーパーガールはいつものように英国のビールであるバスペールエールを飲み続けた。