【ダメ恋】ダメな私に恋してくださいでエロパロ [無断転載禁止]©bbspink.com
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0001名無しさん@ピンキー2016/03/05(土) 14:19:43.78ID:nj/+Vjht
ドラマも佳境に入り、ミチコと主任への萌えが止まらないので立てました
最上派も原作派も一緒に萌えませんか?

職人様お待ちしております
0021名無しさん@ピンキー2016/03/22(火) 02:53:47.18ID:mzjmQxzE
職人さんが投下するまで妄想でもして待つか

主任は元カノが女豹だから経験豊富でエロそう
ミチコは初心者だけど主任によってエロに目覚めそう

中の人が色っぽいからエロい妄想ばっかりしてしまう
0022名無しさん@ピンキー2016/03/22(火) 02:57:45.95ID:4mCM3u46
>>19
いいっすね〜
試合がみたいというより、そこまでの過程がみたい!
0023名無しさん@ピンキー2016/03/22(火) 19:36:18.91ID:4mCM3u46
職人さ〜ん
0024名無しさん@ピンキー2016/03/23(水) 19:15:05.34ID:9XNrO4PV
某所見てきたけど、文章お花畑なのが多いのかな?過去にエロパロにあった別のドラマの二次創作の方が文章もしっかりしてて面白かったかも。なんでだろ。
0025B52016/03/24(木) 13:45:14.09ID:/c4ki0pr
原作は読んでなくてドラマ視聴のみですが、書いてみたので置いていきます
【主任×ミチコ】【エロなし、ドラマ最終回のキスシーン部分】

***** *****

「お前、うるさい…」

そう言って半ば強引ともとれる動作で重ねられた唇は、しかしその言葉とは裏腹にひどく優しく甘い感覚をミチコにもたらした。
そう、主任はいつもそうなのだ。
一見、粗雑で横暴ともとれる言葉や態度を投げかけ、相手の中の痛い部分をこれでもかと自覚させる。
金なし、職なし、彼氏なし…その上、貢ぎ体質で隙あらば現実逃避な趣味へと逃げ込んでしまう。
そうやって何の計画性も持たずにただ無為な時間を過ごしてきた、ダメな自分。
そんな誰がどう見ても面倒くさいアラサー女に、厳しい言葉を吐きながらも同時に相反する穏やかな目線と包容力をもって関わり続けてくれた人。
いったい何がどう転んでこんな状況に至ったのか、混乱した今は咄嗟に把握することもできなかったけれど。
とにかく、この腕は反則的に温かくて居心地が良い―

 主任、しゅにん…大好きです

自分が欲しくて欲しくて堪らなかった全てをさらけ出してもなお包み込んでくれる、ただそこにある落ち着ける場所。
それが黒沢歩の腕の中だと、ミチコはようやく理解することができた。

「…ふぅ」

どれくらいの時間、そうやって唇を重ねていたのだろう。
どちらからともなく顔を離したその瞬間、唇から洩れた自身の息遣いが思いのほか大きく聞こえてミチコはひとり頬を赤らめ目を泳がせた。

「あ、主任…その、これって…」

こういう時、どんな顔をして相手を見ればいいのか。
最上君との時はそこまで意識しなかった気がするのに、今は何故か主任の目をまともに見ることができない。

 恥ずかし過ぎるぅ…!

そんな風にひとり目を白黒させてどぎまぎしている様子のミチコを見て、黒沢はフッと微笑んだ。

「お前…キス魔で噛み付き魔じゃなかったのかよ? こんなんで動揺しすぎ」
「はぁ?」
「ていうか、こないだお前んちでは自分から仕掛けてきたくせに。なぁに照れてんだか―」
「…はぁぁ?」

そう言って茶化すように笑う黒沢に、ミチコは今度は違う意味で顔を赤くしなければならなかった。

 しゅ、主任? なんですか、その言い草は! 人がせっかくいい気分で甘い空気に浸っているというのに、あなたは何を言い出すんです!? もうっ、初カウントが台無しだよぉ〜
0026B52016/03/24(木) 13:46:29.79ID:/c4ki0pr
いくら31歳ダメ女でも、乙女チックな心は人並み以上に持ち合わせている。
いや、むしろそれがあるから今まで自分を大事に清く生きてきたというのに。
主任は全く、そんな女心を分かっていないようだった。
たとえ既にカウントなしを2回も済ませていたとしても、今この時の両想いになれたであろう瞬間の初めてのキスは何ものにも変えがたい大切なものとして自身の記憶へ刻まれるというのに。
余りにもKY。

 ほんと、主任っ空気読めてないですよっ…! とんだKY野郎ですよっ!

余りの残念な心持ちに思わずそう口に出しそうになるミチコの身体を、だが黒沢の腕が優しく抱き寄せた。

「でも、そういうところがまた…可愛い」

言いながら、先ほどとは違う角度で軽く唇を重ねてくる。

 え…?

「主任、いま…」
「ん?」
「私のこと、可愛いって…」

 言いましたよね?

とても欲しかった最後のその一言が本心なのかどうかを確認したくて、ふいと目を覗き込む。
その瞬間、少し潤んだような黒目がちの優しい瞳がいたずらっぽく細められるのが分かった。

「だから、お前うるさいって…」

いつも通り、答えは口に出さない。
でも、自分を包み込むその腕の温かさが気持ちを雄弁に物語っていた。

 主任…ずるい。キスまで上手いなんて、ずるいですよっ…

そうして、今度はもう何も言い返せなかった。
ミチコの言葉を塞ぐように覆い被さってきた黒沢の唇が、問いかけも気持ちも持て余した熱も何もかもを呑み込んでしまうように強くその場へ浸透していく―

 主任、しゅにん…

まっすぐ過ぎて不器用で応用も利かなくて、でもしっかりとそんな自分を見ていて方向を誤りそうになった時は手を差し伸べてくれる。
その気持ちが溢れたキスだと、ミチコは熱くなる胸の高波に翻弄される一方で頭の中に感じ取ることができた。
ついばむように少し離れてはまた押し付けられる唇が、自分と同じように相手も何かを少しづつ確認しているのかもしれないと思わせる。
そう考えると、余計に黒沢が愛おしくて切なくて堪らなくなった。

 いいんですよね? こんな私だけど。こんなダメな私だけど…主任が好きです…

決して押し付けがましくなく、それでいて確固たる気持ちの強さと甘さを含んだそのキスは…
紛れもなく二人にとって恋人同士のキスとなった。

―終―
0027名無しさん@ピンキー2016/03/24(木) 19:16:16.52ID:bhP7UJoT
つ づ き っ つ づ き っ !!!!!ををを
0028名無しさん@ピンキー2016/03/24(木) 21:15:39.26ID:eES6NlR/
「ハゲな僕にキスしてください」:「君―、いい体してるねー」とか
「デブな私に恋してください」:「今夜こそ悩殺して結婚の2文字言わせる」ならどうかな?
0029名無しさん@ピンキー2016/03/24(木) 21:19:17.37ID:labEyTQs
>>19
可愛い!ほかのシチュも見たいです

>>25
雰囲気がすごくいいです!
ミチコが可愛い
0031B52016/03/28(月) 02:48:13.35ID:2g/effT6
コメくださった方、ありがとうです(^人^)
ミチコ、ドラマでしか見てないから自分の中でめっちゃ可愛くていい子です
また、置きにきます
0032B52016/03/29(火) 21:37:52.42ID:zxbLcCr2
相変わらずな二人で、ほのぼの(汗)
置いていきます
【主任×ミチコ】【エロなし、ドラマ最終回のオムライスシーン】

***** *****

「しゅに〜ん、そういえば夜ご飯まだでしたよね? あたし…お腹すいちゃってて…」

そう言って悪びれた風もなく照れ笑いを浮かべる柴田を見ていると、さっきまでのロマンチックな雰囲気が嘘のように感じられた。
二人っきりの夜のひまわりで、初めてのカウントありのキスの余韻に浸っていた筈が―
遠慮も何もあったもんじゃない。
その腹の虫が鳴る音で唐突に現実へ引き戻されたのは、もはやギャグとも思えない顛末だった。

「あのなぁ…お前には、少しはTPOをわきまえるって概念がないのか?」
「はい? TPOって?」
「だから、Time・Place・Occasionって言ってだなぁ…」

こういう恋する男女のシチュエーションの真っ只中にあれば、普通の女子は空腹よりムードとかもっとこう胸のときめきとかいったものを優先すると思っていたが。

「んー、ちょっと何言ってるのかよく分かりませんけど」
「はっ?」

それは、こいつに限っては当てはまらないらしい。

「だって…、主任の顔見てたら」
「ぁあ? なんだよ」
「オムライス食べたいなぁ―って、思って」
「……」
「そしたら、自然に胃が反応しちゃったんですよ。…ダメでした?」

いたって真面目な顔で、そんな言葉を返してくるから。

「いや…ダメじゃねぇよ…」

俺はもう隠しようもない自分の心の内を前にして、ただあいつの頭をくしゃくしゃと掻き撫でるしかなかった。

「ばあちゃん…鯉田さんと看板猫三匹で、長野にひまわりの2号店オープンするつもりらしい―」
「今から?」
「うん」
「ていうか、猫三匹って…気が合いそうだな」

そんな他愛もない会話を交わしながら二人厨房に立っているこの空気感が、驚くほど肌に馴染む。

「さぁて…出来上がりですね、主任! 早く食べましょう!」

食べ物を前にしてそこまでテンションを上げられるのは、こいつのいいところだ。
だから俺は義務でもないのに、こうしてせっせとオムライスを出してしまうのかもしれない。
0033B52016/03/29(火) 21:40:24.46ID:zxbLcCr2
「もちろん、今日こそはLOV…ん…?」
「お前のは、これな」
「なんですか、これ」
「ダメライス!」
「…このやろぉ、美味そうじゃないかっ…!」

口を付いて出る乱暴なセリフとは裏腹に、これ以上なく幸せそうに料理を頬張る。
その顔をまた見られたことに、俺は心底安堵していた。
こいつに対していつからそういう感情を抱きはじめたのかは、自分でもよく分からない。
ただ…人に対していつでも真っ直ぐで親身であろうとするその姿は、とても心地が良く。
以前の会社で上司として働いていた頃にあった印象は、いまや思い出せないほどになっていた。
もちろん社会人としては不安になる振舞いもあるし、女としてそれはどうかと思う部分の方がまだ多いのだが。
それでも俺自身、こいつを傍で眺めていると―柴田に対してはもちろん、自然と周りとも向かい合うことが増え口数が増え、何より気分が上向くことが増えたのだった。
今なら頷ける。
晶が言った「黒沢君、明るくなったよね」という言葉も、テリーが言った「黒沢さんがそんな風に笑ってるの、初めて見ました」という言葉も。
充分に、的を得ていたのだと。

 そういうところ、あいつらほんっと目ざといんだよな…

だから、咄嗟にはぐらかした自分に二人とも何かを含んだ表情を見せたのだろう。
付き合いが長い分だけ、本心を見抜かれてしまっていたのだとしたら―
正直、ばつが悪いどころの話じゃなかった。

「…じゃ、俺も」
「ちょっ? やめてくださいよぉ、主任のはあっちにあるじゃないですか!」

食べている横からスプーンを奪ってオムライスを口に運ぶと、柴田が不満げに口を尖らせる。

「お前の方が、肉が多いんだよ―」
「へ? 主任も肉好きだったんですか?」
「まぁな」

そう答えると、あいつはそれは面白いことを聞いたと言わんばかりに不敵な笑みを浮かべた。
へぇぇと知ったような顔をして、ひとりで皿を取り込もうとする。

 こいつは…

甘やかすと、すぐにつけ上がる。
だから、背後から腕を取ってその上半身の自由を奪うと、見せつけるようにして二口目も食べてやった。

「あぁっ、また! に、肉好きなら負けませんよっ! 肉への愛は私の方がっ―」

言って、柴田は今度こそ大盛りに盛った状態のオムライスを口へと入れる。

 ったく、なんの争いだよ…

もぐもぐと食べ物を頬張ってドヤ顔を見せるその様子は、とても妙齢の女性がするものとは思えない。
0034B52016/03/29(火) 21:42:31.79ID:zxbLcCr2
「柴田、お前…」
「ひ…ひゅにん…」
「…てか、話すならちゃんと飲み込んでからにしろよ」
「…む…」

でも、自分の前だからこそそういう計算のない姿を見せていると捉えれば、男としての自尊心をくすぐられるのだから不思議だった。

「…はぁ、ほんとお前ってブレないな」
「?」
「しかも、また…ここ付けてるし」

だから、つい探してしまう。
もっと自分が入り込める隙がありはしないかと…。

「付けてるって?」
「だから、ここ―」

言いながら背後から覗き込んで掴んだ顎をくいと持ち上げると、俺はあいつの口元に付いた米粒をそのまま唇で掠め取った。

「しゅ、主任…」
「ん?」

驚いた目で、柴田が見つめてくる。

「…お肉…付いてました?」

この期に及んでそんな切り返しができるとは、さすがと言わざるを得ない。

「だな」

でも、だからこそ…
俺自身も焦ることなく、これから先も距離を詰めていける気がしていた。

「そっかぁ、主任もそんな肉好きだったとは…。じゃあ、また今度一緒に焼肉食べに行きましょうね?」

そう言って無邪気に笑う柴田の横にカップをもって腰を下ろすと、俺は答える代わりに少しだけ目を細めてみせた。

「はい、コーヒー」
「ありがとうございます! いい香り〜」

屈託のないその笑顔に、自然と心が引き寄せられていく。

 でも、本当はどっちかっていうと「肉好きなお前」が好きなんだけどな―

まぁ…そんな肝心なこと、今はまだこいつに教えてなんてやるつもりはなかった。

―終―
0035名無しさん@ピンキー2016/03/29(火) 22:12:07.90ID:rKaUFvlK
>>34
イヤー、幸せな気分になりました!感謝です!
0037名無しさん@ピンキー2016/03/30(水) 01:07:48.87ID:seh90si/
ミチコが幸せになって嬉しいので投下
頑張る女の人大好きだ
雰囲気が違ってたらすみません
(エロなし、初試合まだ)

1
主任と、キス…しちゃった!
本当の両思いキスですよ。
でも、その日それ以上何もなかったのは、主任の優しさなのかも…

翌日私は会社で失敗をしてしまった。
決して浮かれてたわけじゃない。単なるケアレスミスってみんなは言う。
上司もいいよと言ってくれたけど、私自身はかなりの自己嫌悪。
私、主任なのに。

会社の帰り、足は勝手に「ひまわり」に向く。遅い時間だけど、暖かい明かりが見えた。
ドアを開ける前に深呼吸…ニコッ!よしOK!
「こんばんは〜今日も来ちゃいました!オムライス一人前!」
ひとりでグラスを磨いていた主任が私を見た。ぎゅううと眉間にしわを寄せる。
「あぁ?」
…あ、あれ?私、恋してもらってますよね?キス…したよね?
一人前、で突き出した人差し指が宙を泳ぐ。
「あ、あの…主任…」
「マスターだ。いや、呼び名なんか…別に名前でも何でも…」
あ、良かった。
後半部分はほとんど発声してなかったけど、ミチコ、読唇術レベルで聞き逃しませんでした!
やっぱり、恋してもらってた…
「何マヌケづらしてるんだ」
「だから…主任のオムライス食べに来ました」
「今日は俺は食わねえぞ」
そう言いながら卵を割り始める。
昨日二人でオムライス食べたんだっけ…背中に感じた主任のあったかさ。声、吐息。
味なんて覚えて…いや、確かに美味しくいただきました。
そして今、手際よく調理するのを眺めて…フライパンを見つめる主任を、私もまた見つめる。
ドジしたことなんて、忘れられそう。

目の前にお皿を置かれた。
「ええぇっ?」
黄色いオムライスに赤いケチャップで…
“ドジ”
「主任!ちょっと直球すぎるって言うか、せめてアルファベットで…」
「…ど〜せ、仕事でなんかやらかしたんだろうが」
0038名無しさん@ピンキー2016/03/30(水) 01:08:46.22ID:seh90si/
2
「なんで…わかったんですか」
「入って来てすぐわかった。顔に書いてあったからな」
「え〜っ?!笑顔にしたはずなのに」
「バカ。俺を甘く見るなよ。さあ、食うのは得意だろ。それ平らげて失敗も血肉に変えろ」
「主任…」
だめ、嬉しくて涙が出そう。出るな、涙。
いつの間にか主任が隣に立っていた。
「泣くと小じわが増えるぞ」
そう言って私の髪をなでる。
「まだありませんよ〜多分…そんなに」
こらえきれずポロッとひとしずく落ちてしまう。
「柴田…このタイミングで泣いたら、まるで俺が泣かしたみたいじゃ…」
「泣いてませんよっ。私だって、もう主任なんですから。食いまーす」
強がりはバレバレのはず。でもいい。スプーンで口に運ぶオムライスは、いつも通り美味しい。
「ありがとうございます!元気、出てきました」
水を一口飲んで、主任の方を見た。

あっ…
近い!顔が、まばたきで風を感じそうなくらいに。
メガネ、はずしてるんだ…
「おい…もう元気出たのか。早すぎだよ、お前。まだこれから…」
唇が重なる。昨日と違うキス。
椅子に座る私に合わせて、主任はかがんで椅子の背に手を置く。
そこに体重をかけて、私に被さってくる。
「あ、あのぅ…」
しゃべった隙に、主任の舌が…
こ、これは大人のキス!
…私は、もっとちゃんとした大人になれるかな…きっと…きっと大丈夫…
ああ、自分がキャンディになって溶けてしまいそう。
心臓の音ばかり聞こえて、もう、何がどうなってるんだー。

「目くらい閉じろよ」
主任の声で我に帰る。
「すっすみません!何しろビギナーで」
「…嘘だろ、三十路女に一から教えてやらなきゃいけねぇのか?」
「ご教授ください、主任」
「やだよ。自分で何度も体験して学べ。
Persistence pays off.継続は力なりだ」
何度も…何度も?これから、この恋を継続していいんですよね!主任と一緒に。嬉しい…
「それ食ったら帰れよ」
えーっ、そんな。急降下。
「なんて顔してる。送ってやるよ、危ないしな。そして、明日はドジライスの効果を報告に来いよ」
再浮上!!
「はいっ」
大げさに敬礼すると、主任は私の頭をぽんぽん、と叩いて、
「よし、いい子だ」
と言った。
…もう、私はA5じゃないんですよぉ!

終わり
0039B52016/03/30(水) 02:01:50.07ID:P1PyvVrH
>>37
他にも投下してくれる方がいて、嬉しい!
ミチコと同じ気持ちになって、ドキドキしちゃいました(≧∇≦)
0040名無しさん@ピンキー2016/03/30(水) 06:48:04.87ID:JWVVCNyE
ちくしょーかいと可愛いじゃねーか
0041名無しさん@ピンキー2016/03/30(水) 06:49:00.21ID:JWVVCNyE
ごめん 謎のかいと君がまざった…誰だおまえ
0042名無しさん@ピンキー2016/03/30(水) 12:27:01.43ID:LKXtifX5
ロス辛いけどここみてがんばる。
0043名無しさん@ピンキー2016/04/02(土) 01:05:07.26ID:/NY0MNWO
エロです。なんかスレの空気読めてませんが
まあエロパロ板だから妄想という事でスミマセン
___

1
「やっ、主任…」
「…まだ、暗くないと無理か」
主任は手を伸ばし、明かりを最弱にしてくれた。
本日は第4試合。
主任は普段ドSのくせして、初試合はとっても優しかった。
いつかは、エロとか変態とか言ってごめんなさい!
痛かったけど、幸せで。
ここまでいろいろあったけど、ようやく体が慣れてきて。
主任もそれはよくわかってくれてる。だから今日は求められた。
だけど!やっぱり、明るいと恥ずかしいんだよ〜!
「消したぞ…これでいいんだろ。面倒くせえやつだな」
手を引き誘われた主任の部屋のベッドは、まるごとほのかな主任の匂い。全身黒沢歩に包まれてる…

このまえ晶さんが、店で“普段使いできる、初級者向けセクシーぱんつ”を7つチョイスしてくれた。
…つまり1週間分。
『セットアップブラも、お買い上げお待ちしてま〜す』
なんて言われちゃったけど!あー、貯金しなきゃ。
でも、暗すぎて見えないかな…
そんなことを考える。
主任の手が私のルームウェアを脱がせて…
「柴田…お前、Tシャツ何枚着てるんだよ」
「だって廊下が寒くて!」
「ババアかよ。まあ木造だからな…つま先、冷えちまってるな」
「か弱い乙女なんですよ〜だ」
「そうか。虚弱ババアか。パンツだけは無駄にセクシーだが」
「そこは、ほめろよ!」

そんな軽口をたたきながら、二人とも裸だなんてまだ信じられない。
されるまま、言われるままでいるしかできなくて…
晶さんは、自分からガンガン行ったんだろうな…
両手を胸の前で隠すように合わせ、小さくなる。
「私は…何もできないよ」
そう、つぶやいたとき。
0044名無しさん@ピンキー2016/04/02(土) 01:10:23.92ID:/NY0MNWO
2
「おい」
主任が私の両手首をつかんで開かせた。
結局かすかな明かりに目が慣れ、肌が白っぽく浮かび上がるのが見えてしまう。
主任の揺れる瞳も見える…
「しゅに…」
バン、とシーツに手が押し付けられる。
「余計なこと考えんな。柴田は、柴田だ」
そのままキスされる。返事も許されないディープキス。
そして、唇は耳から首筋をたどり、胸の間におりる。
音をたて吸い付かれ、多分キスマーク付けられた…よね。
そして唇が胸をじりじりと上り…
「あ、あんっ!や…やっぱり主任エロメガネ…」
いや、メガネははずしてるか…
「フン、言いやがったな…」
そんな風に口では言うけど。
私の髪を踏まないように撫でつけてくれたり、毛布からはみ出ないように引いたり…
紳士なドSなんてあり?
ん…感じる、もう…すごく!柔らかい唇が、私の固くなった胸の先をほぐすように動いて…
…全身の感覚がそこに集中して…
「嫌ぁ、ああん…しゅ…にん」
「…嫌なのかよ。やめるか?」
「ちがう、やめないで…気持ちいい…」
「そうか…」
主任は黙って、また舌や唇を使い濡れた音をたてる。
「うン、あっ…」
私はバカみたいに、あえいでばっかり。

「柴田…」
「はぁいっ」
変な声になる。やだもう。でも、主任が急に足の間をさわるから!
いよいよなの?今日のメインイベント?
「もう、辛くないって言ってたが…ほんとか」
「ほんとですっ。私、すごく気持ちいいから…主任も気持ちよくならなきゃ」
「嘘はつくなよ?」
早く来て。あの時の主任の無防備な表情が、けっこう可愛くて好きなんだ。
「大丈夫…連れてって」
暗がりの中でも主任がハッとして目もとを赤くしたのがわかる。
「お前みたいなやつ…初めてだよ、くそっ」
やだ私、勝ったのかな?


終わり
0045名無しさん@ピンキー2016/04/03(日) 09:20:13.23ID:duWE5Fm+
>>44
キタコレ!ありがとうございます!
0047名無しさん@ピンキー2016/04/09(土) 01:29:52.47ID:YCK5g1Dx
可愛いお話が見たいー。そういうの書けない。

最終話よりあとの話。
エロなしです。

1
雑貨店を見回した時、ふと覚えのあるフラワーベースが目に入り、俺は思い出した。
最上と言う男。
始めの頃はぬるいやつだと思っていたのに、あの時は突き刺すような挑戦的な目をされたのだった。
そして俺に「残酷です」とまで言って。

「しゅに〜ん、顔が怖いですよ?ゴルゴってますよ?」
のぞきこむ瞳。
「何だよそれ。そんなことより、早く選べ」
俺と柴田は雑貨店でマグカップを見ている。
こいつがペアにしたいとか言うので、仕方なく夜まで開いている店に二人で滑り込んだんだ。

「カワイイ〜!このカフェオレボウル」
骨付き肉のイラストがでかでかと描かれている。ふん、おまえらしいな。
しかし柴田が手にしているのは…
「おい、それ…犬用だろ」
「ええっ!しまった」
「ハハ!肉となると、ほんと見境ねぇな。犬に失礼だぞ」
「お、同じシリーズで人間用もありますよ!ほらッ!これ好きだな〜」
薄いピンクとグリーンの肉柄ペアマグ…まあいい。

会計を済ませ店を出る。
「嬉しいです!まるで、恋人同士みたい」
「あぁ?あったり前だろ、恋人同士…」
なんだからな。と、言いかけて俺は柴田をにらむ。
「え〜?何ですか主任」
ニヤニヤと俺の顔を見やがって…その手には乗るかよ!
「恋人同士…だとでも思ったか!」
「それって文法的におかしいですよ!」
「うるせぇ妖怪ニク食イ婆ァ」
「肉を食って何が悪いんですか〜ニク食ワセ爺ィ」
歩く俺の腕に抱きつく。ふわふわピョンピョンして、まるでウサギかリスだ。
0048名無しさん@ピンキー2016/04/09(土) 01:33:07.45ID:YCK5g1Dx
2
「恋愛には、てんで草食だけどな…おまえは」
「えっ」
柴田は真顔で俺をしばらく見て、無言でうつむいた。
「お、おい…傷つくガラかよ」
俺は立ち止まり、柴田に顔を上げさせようとアゴに指をあてる。
「…主任」
その手をそっと握られる。ゆっくりと顔を上げて。
ハッとした。
柴田は潤んだ瞳で何かをこらえるように俺を見つめて…薄く開いた唇の上のグロスが艶をはなつ。
「食べちゃいたいくらい…好き」
「柴田、おまえ…」

「なあ〜んちゃってぇ!テレビで見た女優さんのまねでーす!イケてました?」
「あぁ?!」
「赤くなってますよぉ」
「くそっ!てめえ…ふざけんなよ。俺を手玉にとったつもりか?」
両肩をつかみ、暗がりの街路樹を背にさせ顔を近づける。
「あっ…壁ドンですね」
「まだ未遂だ」
「ドンしてないからですか?
そういえば…天井にドンしたら、やっぱり天ドンですよねぇ。あり得ないけど」
くすくすと笑って言う、そんなセリフにこちらもつられて笑ってしまう。
「ははっ、やっぱり色気より食い気じゃねぇか」
――少しの沈黙。
…何か言おうとした柴田の言葉を奪うように唇を重ねた。
けれど、ただそれだけでは済ませない。
「……しゅ…に…」
逃げる舌を追う。捕らえ、絡ませる。

確かにあの時の俺は残酷だっただろう。春子さんへの思いに決着がつけられなくて。
…待たせたよな。俺の気持ちは、とっくにおまえにあったのに…
唇を離しても、柔らかく波うつ髪に顔をうずめ、抱きしめる腕に力を込めた。
「主任…苦しいですよ」
柴田の手が俺の背をポンポンと、あやすように叩く。
その甘い振動に、しばらく身をまかせた。


終わり
0049名無しさん@ピンキー2016/04/09(土) 03:37:42.90ID:IA+tgPSs
>>47
ありがとうございます!
脳内再生感ハンパない!主任目線良いですね
0050名無しさん@ピンキー2016/04/09(土) 14:43:55.81ID:kfwK2PMh
>>48
いやぁ、ごちそうさまです!
0051名無しさん@ピンキー2016/04/09(土) 22:17:03.36ID:YCK5g1Dx
>>49,>>50
ありがとうございます
主任目線は難しいです
キルフェボンのホールタルトどうぞ○
0052名無しさん@ピンキー2016/04/17(日) 12:33:18.69ID:DEcNWWwI
寝ぼけてミチコにキスした時、春子…てさん付けしてないのが切なくてリアルだった
どんな思いで晶とずっと付き合っていたのやら
晶も割りきって抱かれてたんだろうけど
カニ雑炊以降、心をすっきり片付けてからの「もうしてる」
で、視聴者側としてはやっと安心してキュンできる
なのにそれが最終回なんて
0054ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:08:34.32ID:Ze8BQ/9q
ちょっとスレお借りします。
原作でもドラマでもダメ恋にはまっています。
ここには同志のみなさんがいて嬉しい…
いつか何か書きたいと思って原作の進行を待っていましたが、次号発売までどうにも待てなくなってしまったのでちょっと書いてしまいました。
未熟な点もあり恐縮ですが、主任とミチコが好きな方に読んで頂けたら、ちょこっとでも楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。

5月号の続き妄想なので、6月号が出た後は、アナザー妄想的に受け取って頂ければ。
エロ有りです。若干主任が早い感じがありますが、尺の都合上ということで…。
連続投下制限がかからない限りは続けて投下するつもりです。
よろしくお願いします。
0055ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:18:57.51ID:Ze8BQ/9q
勝負


■■01
「…主任、ほんとに、私のこと好きなんですか…?」
そっと唇を離すと、ミチコは問いかけた。
零れ落ちた涙を拭うこともしない、ためらいがちな瞳。
頭に手を乗せてやると、一瞬閉じられた瞳から、また一筋、頬を伝う。
黒沢は、そっとその頭を撫でてやり、少しの間見つめ…微笑んだ。
そうして、ゆっくりと言った。
「うん」
その瞬間。ミチコの唇がへの字に強く引き結ばれ、反動でその瞳からまた一筋、零れ落ちた。
そして…、その唇は力なく開かれ、彼女がよくする、タコのような形が取られた。
頼りなげによせられた眉根。
「…ほんとですかぁぁぁ………」
あとからあとから零れ落ちる涙もそのままに、一心に見上げてくるその様は、迷子になった子供のようで。
けれど黒沢はもう彼女の保護者ではなかった。
ずっと、保護者のつもりでいたけれど。
……保護されてたのはどっちなんだろうな。
そんなことが一瞬だけ頭を掠めたが。
「ほんとだって言ってんだろ。人の話聞けよ」
「だってぇ…」
なおも埒の明かない様子の彼女の背を再び抱き寄せると、ひゃ、と情けない声が漏れた。
華奢な身体を腕の中に閉じ込めて。
「…………」
何かを、言おうとはした。
けれど、大事なことほど、言葉にするのは難しい。形にしてしまうと、自分が思っているよりずっと小さなものになってしまう気がするから。何を言うべきなのかはわかっているが、言葉にしてしまうのが惜しいほどに、あたたかなこの気持ち。この腕の中の小さな存在。
黒沢はひとつ大きく息をつくと、その背をポンポンと撫で、やっとのことで搾り出した言葉を紡ぐ。
「……風呂なんていいよ」
少し、掠れてしまった声で。
0056ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:19:51.79ID:Ze8BQ/9q
■■02

   *   *   *

ほっそりとした手を引いて階段を上り、自分の部屋の襖に手をかける。
その瞬間、つないだ手に少しの力が込められたのがわかったが、もう後戻りするつもりなどさらさらなかった。
そのまま部屋に引き入れ襖を閉めると、何かを言いかけた彼女を待たずに唇を重ねた。
襖に押し付けるような形になってしまったミチコの身体を押しつぶさないよう柱に手をつき、短く息をつきながら、何度も。
彼女の喉奥からくぐもったような声が漏れる。
「…っん、…ん……ぅん……」
二度、三度と重ねるうちに、舌を差し入れた。
両手を彼女の頬に宛て、深く。
すると、彼女の細い肩がびくりと震え、逃げ場などないのに、逃げるように身体をよじろうとする。
そんなミチコの反応に、黒沢の背筋は、ぞわり、と、粟立つ。
もっと、もっと。
舌を絡ませ、歯列をなぞる。
そのたびに、ミチコの何かを我慢をするような、声にならない声の断片のようなものが聴こえ、華奢な身体が大きく震える。
……いいんだろうか。俺は、このまま。
頭のどこかでそう思ったが、奪うように触れるその唇の柔らかさと口内の熱さに思考がどんどん流されていく。
舌を絡ませたままぼんやりと目を開けると、眉根を寄せてなすがままにされているミチコ。
苦しそうな息づかいには嗜虐心さえ煽られて、止めるという選択肢はぼやけて、やがて霞のように消えていき、一心にその口内を蹂躙する。
「…っと、あぶね」
執拗な口内への愛撫にとうとう彼女の力が抜け、フラリとバランスを崩したその背を支えた。
ミチコの顔を覗き込もうとするが、暗がりの中で自分に縋り付くような格好になっているため、その表情は読み取れない。
黒沢は、観念したようにひとつ息をつくと、そのままベッドまで手を引き、ミチコをそっと腰掛けさせた。
0057ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:20:43.82ID:Ze8BQ/9q
■■03

ミチコをベッドに腰掛けさせると、自身は床に膝をつき、今度こそ、彼女の顔を見つめた。
真正面から見つめられ、逃げることもかわすことも叶わず、ミチコは黒沢の視線に捕らえられる。
彼女のいつもの勝気な視線が、ぼんやりと、戸惑いつつも熱を帯びているのがわかる。すっかり息が上がり、紅潮した頬。
のろのろと目線を上げてきたところで、まっすぐに見つめる黒沢の視線とぶつかり、パッと逸らした。
タコのようにわずかにすぼめられた唇、先ほど黒沢自身が何度も舐めあげたその柔らかな唇は、薄闇の中で艶やかさを増す。
「……あ、あの。…主任」
ためらいがちに小さな声が聞こえる。
「…………なに」
その声に、ミチコはビクリと小さく肩を震わせた。
正直自分でも、驚いた。
自分の声なのに、自分でも驚くほど甘ったるい低い声。
バツが悪くて小さく咳払いをすると、「なんだよ」と言い直す。
「…えっと。あの、わたし」
ミチコが意を決したふうに勢いよく顔を上げると、真正面の黒沢の視線とぶつかる。
やっぱりまだ気恥ずかしくて、少し視線を外しつつ、熱くなった頬と唇を両手で隠すように触れながら、言った。
「…あの……わたし……」
言おうとして、言えない。そんな様子がじれったくて、まさか煽ってるんじゃないだろうなと疑いたくなる。
言いづらそうに中々その先を言わないミチコに業を煮やして、そっとその前髪に触れる。
「…主任。ずるいです……」
くすぐったそうに目を細めたミチコが身体を縮こませるのを見て、また、胸のうちの黒い何かが頭をもたげる。
ゆっくりと微笑みながら、前髪を遊ばせた指先を頬に移動させ、何度かそのつるんとした肌をなぞると、ミチコの目がキュッと瞑られた。
軽く触れるだけのキスを落として、できる限りそっと、ミチコをベッドに押し倒した。
0058ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:22:17.36ID:Ze8BQ/9q
■■04
 
黒沢のベッド。黒沢にのしかかられ、その視線から逃げるように視線をさまよわせるミチコ。
「…あ、あと…できればその、もうちょっと、…初心者向けなカンジでお願いしたいんですけど」
「ダメ」
即答しつつ、そっとその頬に触れる。
「でも」
「うるさいって」
……ダメだ。
戸惑うミチコがなんだかとても可愛く見えて、でもそんなこと絶対に言えなくて。
横たえられ、黒沢の影に覆われて、観念したかのように目を瞑り、静かに、大きく息をつくミチコ。
それを同意と受け取った黒沢は、彼女の頬を撫でながら、その白い首筋に唇を落とした。
「…っぁん……」
途端になまめかしく高い声が発せられ、ミチコは反射的に自身の唇を手で覆った。
それを横目で見ながら、そっとその手を外してやる。
もっと、もっと。
「…っあ、…ん、…っぅん…」
力なく転がるネックレスを避けながら、その白く柔らかい肌を食む。
口付けて、舌を落として。
少しひんやりとして、柔らかなミチコの肌。
ふるふると震え、時折びくりと波打つ身体。
耳許から首筋、広めに開いたデコルテへと唇を這わせながら、器用にジャケットを脱がす。
抵抗はない。
薄いカットソーを押し上げる膨らみに手を這わせると、「あ、」と喉に絡まったような掠れた声が聴こえ、ミチコの身体がひときわ大きく波打った。
「柴田」
特に意味はない。
ただ、なんとなく呼びたくなってその名前を呼ぶと、ミチコはのろのろと目を開け、黒沢を見上げた。
 
0059ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:23:32.83ID:Ze8BQ/9q
■■05

「…はい」
おずおずとした小動物のような視線を受け取ると、目を細めながら、腰のあたりでたぐれた端からカットソーの中に手を差し入れる。
「…あっ、ダメ……」
呼ばれて目を開けたものの、その感触にまた目を強く瞑ってしまうミチコ。
僅かな抵抗を見せた両腕を片手でまとめあげ、彼女の頭上で白いシーツに縫い留める。
彼女が息を飲んだのがわかった。
片手で背中のホックを外し、下着ごとカットソーを首元まで大きくたくし上げると、ミチコは、浅く息をついた。
その反応に、思わず笑みを零してしまう。
「…な、なんで笑うんですかぁ……」
ミチコは抗議の声を漏らすが、抵抗はない。されるがまま、両腕を黒沢に拘束されたまま。
黒沢は、答える代わりに、あらわになったミチコの胸の膨らみに唇を落とす。
「…んっ」
浅い息で上下するふくらみに掌を這わせ、指先を遊ばせる。
小さくも大きくもない、ミチコらしい、マシュマロみたいに柔らかいふくらみ。
そのままふくらみを辿り、胸の頂に舌を這わすと、ミチコの身体がいっそう大きく震えた。
「…ぁん…っ……」
腕の拘束を解いても、もう抵抗はない。
代わりに、弓なりに反ったミチコの背を片腕で支えながら、突き出される格好となった胸に執拗に唇を落とす。
その柔らかさを愉しみ、頂を舐め上げ、愛撫を繰り返す。
執拗に。
「…や、しゅ、しゅに……んっ……、あ、あんっ…」

やわやわと掌で柔らかさを愉しめば、押し殺したようなくぐもった吐息が響く。
硬くなった頂を舌で押し込めばいっそう声は高くなり、両のつま先が頼りなく何度もシーツの上を滑る。
そうして暫くの間その反応と声を愉しみ、ミチコの身体からくったりと力が抜けたところで、ふくらみに唇をそっと落としながら、スカートのホックを探った。
0060ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:24:29.76ID:Ze8BQ/9q
 
■■06
 
「…あ、あの、主任……」
「なに」
手探りでスカートのホックをさがすが、抵抗は、ない。
「あの…わたし、うるさいですか……?」
恥ずかしそうに顔を背けながらそっとそう問うミチコ。
少うし唇をとがらせて。黒沢の視線から逃げるように顔を背けて。
薄闇の中、窓から差し込む街灯の光で頬に映る、まつげの影。
……こいつこんなにまつげ長かったっけ。
予想していなかった問いかけに一瞬驚いて、そんな、関係ないことが頭をよぎった。
次の瞬間、ハッと我に返り、「いや」と否定してから、大きな手でミチコの髪をくしゃりとかきまぜて頭を撫でてやった後、その耳に唇を寄せて、ささやいた。
今度は意図的に、とびきり甘く、意地悪な声で。
「……もっとうるさくしていいよ」
「…ひゃ、ゃぁん……っ」
甘く低い、耳許へのささやき。
耳たぶに触れた黒沢の唇も、吐息も、…熱くて。思わず声が出てしまった。
同時に、いつの間にか外されていたホックにより黒沢の手がスカートの中に進入した感触に、身を硬くした。
 
0061ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:25:12.59ID:Ze8BQ/9q
 
■■07
 
「…あ、…んっ……あの……」
黒沢は答えず、その長い指先は、紐ではないが腹巻でもないシンプルなショーツのフチを辿っていく。
「…あ、あの、何度も言ったんですけど、…こういうの、慣れてなくて……」
「うん」
黒沢の指先が、布の面を伝ってゆく。
モゴモゴと小声で話すミチコの声を遠くに聴きながら、黒沢は、感触を愉しむように指を滑らせた。
「だから…ぁんっ……」
たどりついた、両の脚の間。
ゆっくりと、何度もショーツ越しに指を滑らす。
「…っあ…、や、しゅにん、そんなのダメ…ッ」
はぁ、はぁ、と息をつくミチコの腰が無意識なのか黒沢の指から逃げるように引かれるが。
「やだぁ、恥ずかしい……」
そんなミチコの腰を黒沢は引き寄せ、いっそう丁寧に往復させる。
きつく閉じられた両脚を、冷たい北風ではなく、あたたかな熱で溶かすように。
「…大丈夫だよ」
そうしてショーツの隙間からその長い指を差し入れた。
「俺が。……慣らしてやるから」
 
0062ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:25:46.27ID:Ze8BQ/9q
 
■■08
 
再び耳許でささやかれた甘い声色に息を飲むと同時に、黒沢の指がゆっくりとミチコの中に挿入(はい)っていく。
静かな部屋に響く、粘着質な水音と、途切れ途切れのミチコの高い声。
「……やっ、やぁ…っ」
「痛むか?」
ふるふると首を振るものの、目をきゅっと瞑り、黒沢の指を受け入れたまま、つま先までこわばらせている。
「力抜け、ほら、脚も。もっと開け」
そう言いながら黒沢は、片手でミチコの背を抱きこみ、指先で天を向いた胸の頂に触れた。
「…ひゃんっ…や、ダメ、しゅにん……」
差し入れられた黒沢の指の感触が身体の内側に強烈に響いて。
胸だって、触られていて。
背はその胸に抱え込まれていて。
その大きな手、長い指から与えられる感触に、こわばっていた身体はくったりと力を失って沈み込む。
「ゃ…ん、ダメ…主任、わたし、…んっ、ダメ…です……」
与えられる愛撫にびくりびくりと反応しながら、息も絶え絶えにそう訴えるミチコに。
「柴田」
久しぶりに呼んだ気がする名前。
呼ばれて、焦点の合わない目で黒沢を見遣るミチコ。
今までなぜ、我慢してこれたのか不思議にすら思った。
「そういう時は『ダメ』じゃない」
黒沢はニヤリと口の端で微笑み、彼女の耳に口づけながら、掠れそうなほどごく小さな声でささやいた。
「『もっと』って言うんだ」
 
0063ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:26:21.60ID:Ze8BQ/9q
 
■■09
 
「…んっ……」
目の端に涙をにじませながら、聴覚さえも黒沢に支配されて、ミチコは、息を飲む。
そんな彼女の様子に、背筋から快感が這い上がってくる。
背後から抱き留めていた身体を再び横たえると、口づけながら、先ほどよりも少しずつ深く、ミチコの膣内(なか)を探る。
「…ぅ、ん…ッ、ゃ、ぅん……」
唇をふさがれ、指を差し入れられ、はじめての感覚をどこにも逃がせずに、苦しそうに眉根を寄せるミチコ。
そっと探るたびに、黒沢の指が柔らかい内壁(なか)と粘性の水にからめとられていく。
「…ぁんっ…しゅにん……」
つと、唇を離すと、途端に漏れる高い声。
「……ぅん…っ」
蜜を絡ませながらゆっくりと指を引き抜くと、ミチコの身体がふるりと震えた。
性急かとも思ったが、色を含んだミチコの痴態に、もはや我慢できるものでもなかった。
「待ってろ」
意識が朦朧とした様子のミチコの頭を撫で、閉じたままの目に更に蓋をするように瞼の上を撫でると、短くそう言ってベッドを離れた。
 
0064ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:26:56.66ID:Ze8BQ/9q
 
■■10
 
自身も服を脱ぎ去り、適当に放る。
断じて、こんな状況は予想していなかったと言える。いうなれば、使う予定なんてなかった。ただ、他のものと一緒に引っ越しの時に運ばれてきただけ。
言い訳するつもりもないが、なんとなくそんな言い訳が頭に浮かび、自嘲気味に取り出した、それ。
四角いパッケージから取り出し、嵌めると、そっと振り返る。
何も身に着けずに横たえられていることに抵抗を感じたのか、ミチコは、わずかに身をよじって、自身の身体を抱え込むようにしていた。
「柴田」
頬に手を宛てこちらを向かせると、ゆっくりと薄く開いた瞳が、一瞬で大きく開かれた。
「…しゅ、主任!ふ、服……」
目を白黒させながら不自然に視線をさまよわせるミチコに、黒沢は笑みを零す。
「お前だってハダカだろーが」
その言葉に、ハッとした顔をし、慌てて両手で隠そうとするが、その前に黒沢がその身体にのしかかり、唇を奪った。
「……ん、…んっ……」
ひとしきり口内に舌を這わせてから黒沢が顔を上げると、心なしか不安気な瞳で見つけてくるミチコの視線とぶつかり、なんだか悪いことをしているみたいな気になりつつも、自身が、もう、あとに引けない状態になっていることをも痛感させられる。
「……痛かったら言えよ。やめないけど、善処はする」
「…善処ってなんですかぁぁ……」
脚を開かせ、手を添えて、探る。
先端がミチコのその部分に到達すると、ほんの一瞬、息を飲んだ。
されるがままのミチコは、目を硬く瞑り、唇を引き結んでいる。
「力、抜いてろよ」
 
0065ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:27:29.81ID:Ze8BQ/9q
 
■■11
 
ぐ、と腰を押し進めると、意外にもすんなり飲み込まれた。
同時に、ぞくりと背徳的な快感が這い上がってくる。
「…ん、大丈夫か……」
止められない。ミチコは唇を強く引いて、声を出さない。おそらくはじめてだろうから、痛みがあるんだろう。
けれど、止められなかった。
「おい、力抜けって。深呼吸しろ」
中ほどまで入った状態で、額に張り付いた髪をのけてやり、頬に唇を落とす。
僅かに頷こうとするミチコだが、身体をこわばらせたまま。黒沢に促され、どうにか、短く浅く、息をつく。
息をついてそっと伸ばされた腕を、黒沢は、自身の背にまわさせた。
一方黒沢も、久しぶりの感覚、しかもことさらゆっくりと進め、中途半端に締め付けられているせいで、不覚にも想像以上の快感に苛まれていた。
「…大丈夫か。痛いとか、怖いとか」
言いながら、またゆっくりと押し進める。
ミチコの眉根が強く寄せられ、黒沢の背をかき抱く腕に力が籠められる。
その表情から相当無理させているらしいことは見て取れたが、越えさせてやらなければいけない。けれど、ただ自分の我慢が足りないだけなのではないかという罪悪感もわずかに頭をもたげる。
「…今日はもうやめるか?」
そんな余裕なんて全くないけれど。しかし、何も今夜全てをクリアしなくてはいけないわけではないのだ。その限界を決めるのは自分ではない。
どうにか掻き集めた理性でそう尋ねると。
「……ん、…しゅにん…………」
そのせつなげな声にハッとして、その顔を見遣った。
 
0066ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:28:31.43ID:Ze8BQ/9q
 
■■12
 
幾筋も涙の跡をつけた紅潮した頬が、痛々しくもあり、煽られるようでもあり。
「…無理、しなくていい。今日は、ここまででも。…ゆっくり慣れて……」
目を合わせた途端、また、みるみるうちにその瞳が潤んで、閉じられた。
「痛いけど、だいじょうぶ、たぶん。怖いとか、も、ないです。…あの、…わたし、」
荒い息づかいに上下する胸のふくらみ。
自身も荒くなっていた息を静めながら、じっと耳を傾ける。
「……なんか。さっきも言ったんですけど」
涙をたたえてゆっくりと開かれた双眸が、じっと黒沢を見つめた。
「知ってるとは思うんですけど、なんかまた言いたくなって……」
「いいから言えよ」
黒沢はミチコの頬をそっと撫でた。
その感触に笑みを零しながら、ミチコは、目を細めて、言った。
「主任のこと、好きだなって……」
その途端、ミチコの中がきゅうと狭まり、黒沢は、眩暈のするほどの快感に立ち返る。
急に眉根を寄せ、苦しそうに息をつきながらも頷く黒沢の頬を、今度はミチコが撫でる。
「……主任」
……知らなかった。
好きな人から好かれるということがこんなふうだなんて。
好きな人と身体を重ねることが、こんなふうだなんて。
今にも爆ぜてしまいそうな気持ちを押し込めながら、腰を押し進める。
あ、というミチコの高い声が漏れるが、その唇を、自身の唇でふさぐ。
なるたけゆっくりを心掛けながら、でももう、止められなくて。
細い身体をこれ以上ないくらいきつく抱きしめて、爆ぜた。
息絶え絶えにささやきながら。
「……俺も」
 
0067ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:29:22.00ID:Ze8BQ/9q
 
■■13
 
   *   *   *
 
「ホラ、とっとと寝ろよ。また寝坊すんぞ」
すっかり穏やかになった、どこかとろけるような表情で抗議の視線を送るミチコを胸に抱き、あやすようにその頭を撫でてやる。
「…またそうやって。寝れるわけないでしょう……」
拗ねたように唇を尖らすミチコだがその頬はまだほんのり染まっている。
唇の端に笑みを零しつつ、その耳に唇を寄せ、黒沢は小さな声で言った。
「……大丈夫か?」
突然の甘い声色に、くすぐったそうに眼を瞑るミチコ。小さく頷くと、その胸に頬を摺り寄せた。
「…寝れるわけないとか言ってなあ、こないだあっという間に爆睡した奴がいたからな」
「…な、今日は完全に主任のせいでしょー?!もう…今日は、…勝負パンツじゃなかったのに……」
「あ、それか、何か言いかけてたやつ」
ミチコが何かを言いかけていたことを思い出す。
「そうですよ!だって、…だってこんなふうになるって、全然思ってなかったから……」
語尾はどんどん小さく、独り言のようにゴニョゴニョと言い訳するミチコは、バツが悪そうに黒沢の胸に顔をうずめる。
「いいんだよ、今日は」
黒沢は、その髪をくしゃりとかきまぜながら、笑みを零した。
「今日はお前じゃなくて、俺が勝負する日だったから」
え、と小さく言って顔を上げたミチコは、穏やかに微笑む黒沢の視線とぶつかり、ん、と言葉を詰まらせる。頬は真っ赤だ。
そんなミチコの様子に笑みを零すと、その唇に軽くキス。
そしてまたその小さな頭を抱え込み、そっと撫でてやった。
「ほら、…とっとと寝ろ」
そうして、耳許で、ささやいた。
「勝負仕掛けてくれるの、…楽しみにしてるよ」


<「勝負」END and To Be Continued...>
 
 
0068ピアノ ◆QvuLenpyEs 2016/05/07(土) 13:30:25.61ID:Ze8BQ/9q
以上です。お付き合いいただきありがとうございました。
8巻から先月号までの流れは本当に嬉しかった…
今後の展開も楽しみですね!
0069名無しさん@ピンキー2016/05/07(土) 16:40:44.29ID:sBM1yfxC
88888
俺が勝負、いいね!ありがとう
0070名無しさん@ピンキー2016/05/07(土) 21:17:23.53ID:RsM+t2KN
どうもありがとう!
原作の続きが、もしそういう展開になったとしても、
描写はサラッと流すはずだから、
ありがたく妄想させてもらいました。
0071名無しさん@ピンキー2016/05/12(木) 18:22:29.85ID:/wzHj3sw
>>54
GJです!甘くてエロくて可愛い〜
当方ドラマ視聴のみですが、雰囲気十分です
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