ケース2 久松嘉人 18歳 高校生 の場合

選挙から3日後の放課後、校内のプールで部活に精を出していた嘉人を白雪は訪れていた。
「久松嘉人君ですね?あなたを国政選挙法違反の罪で逮捕します」
すると嘉人は白雪の後ろに控えていた警察官に手錠をかけられてしまった。

「え?なんでですか?ちゃんと投票しましたよ?」
わけがわからないという表情の久松に白雪が投票用紙を突き出した。
「これは久松君の投票用紙なんだけど、小選挙区と比例代表を逆に書いちゃってるのよ」
「で、これは無効票ってことになるので投票したことにならないの」
「なっ!?」

「まぁでも私たちも鬼じゃないわ。初めての選挙でその辺のルールもわかってなかったかもしれないから他の人達に比べると軽めの処置にしてあるわ」
「じゃ、始めるわね」
そう言って白雪が指を鳴らすと辺りが眩い光に包まれた。