■有田聖孝の凋落 ― ■4.沙羅の思い出 (4/7)

明るい光の中で裸身を晒させられた恥ずかしさのためか沙羅は顔を両手で隠
した。全く手入れをしていないと思われるワイルドなアンダーヘアが見えて
いる。男に見られるときのためにアンダーヘアを整えなければなどとはこん
な状況になるまでは考えたこともなかったのだろう。

胸のふくらみに手をやると沙羅はビクッと反応して手で胸を隠す。
(予想はしていたがこれは処女なのかもしれないな)
心の中でそう思ったが、あえて聖孝から処女なのかどうかを問いかけること
はしない。これはビジネスの取引の一環としての行為なのだ。沙羅がビジネ
スパーソンとして決断したことなのだからそれを聖孝がどうこう言うことで
はない。

聖孝が沙羅の割れ目に指を這わせるとまたビクッと反応し、もう一方の手で
股間を隠して邪魔をする。聖孝は触ろうとする自分の手をさえぎる沙羅の両
方の手首を持ち、頭のほうに引き上げてバンザイの形にさせる。そして手首
をクロスさせて左手だけで掴むと頭の上でベッドに押し付ける。鍛え抜かれ
た聖孝の腕力をもってすれば片手で女の自由を奪うのはたやすいことだ。