■有田聖孝の凋落 ― 11.もう一枚の契約書 (6/9)

もう逝くことはないと思っていた聖孝だったが、沙羅に犯される時に
いつも経験するアナルの奥がピクリピクリと痙攣を始める感覚に気が付いた。
「えっ? ウソだろ? あぁん・・・」
その波動はすぐにアナルの周辺に拡がっていき、そして全身を電流が走ったような
衝撃が襲った。
「あーー、イグゥーーー・・・・・」
聖孝は沙羅からの『逝くときは「イク」というように』という命令を無意識に
実行した後、気絶してしまった。

聖孝はまだ気が付いていなかったが今日は2回目以降の射精ではペニスが
勃たないままドロドロと精液を垂れ流すようになっていた。
射精の快感と言うよりは、アナルの奥からの快感で絶頂し、おまけとして
精液が流れ出しているようだった。

聖孝は股間に冷たい感触がして目を覚ました。テーブルに寄りかかるよう姿勢で
絶頂したはずなのにあおむけの姿勢で床に寝ているようだった。
意識がはっきりするにつれて、股間の冷たさが何か金属のようなものに
起因するものではないかと感じた。