※(>90からのIFストーリー)
(…今日はちょっと冷やかしが過ぎた、かな?)
佐々木は会社から帰宅し、自宅で着替え始める。少しばかり、慌てた安中の顔を思いだし、小さくほくそ笑む。
と―
「?」
佐々木は自宅内に、違和感を感じた。
(こ、この臭いは……血?!…)
ごろん。
目の前に何かが転がって、
「イ、イヤあああああああああああああッ?!」
それは―
安中の生首だった。
つい、さっきまで会社で雑談していたのに。
(ど、どど、どういう事ッ?!…安中には、尋常じゃない面があるのを垣間見る時が
あったけど!…いくらなんで…もッ?!―ぐッ!!?)
佐々木は、いつの間にか背後いた黒ずくめの姿の男に、その腹部を大きなナイフでザックリ刺されて。
「ッ?!ぎゃあああッ!!」
性別不明な悲鳴をあげ、鮮血を吹き出していた。
「お前は秘密に迫りすぎた」
(ひ、秘密ッ?!…って、何だ?!そんな事よ―り!いてえッ!やめ!やめ、て!いてえ!いたい、いたい!いたい!いてえ!いたああぁ……ぁ…)
グリグリとナイフが佐々木の腹部を抉り、全身の着物を真っ赤にする頃。
佐々木はその場に倒れ―
安中の生首の前に、その頭を向かい合わせるようにし、生を終えた視線を送っていた。
(や、安中…お前、何者だったんだ?――)
そんな疑問を感じさせるような表情を浮かべながら
BAD.END 「刺客」