「ニャル子……こんな感じでいい?」
「はい、気持ちいいです。それにとっても嬉しいですよ?」
「そうかよ」
真尋にはマッサージの心得はないものの、それでもニャルラトホテプは喜んでくれているようだ。
むしろそれ以上に真尋がしてくれていることに喜びを感じているらしい。

しかし彼女の視線を気にせず、後ろからまじまじとニャルラトホテプの身体を見る機会も珍しい。
くすみ一つない真っ白な美しい肌。
うつ伏せで押しつぶされて柔らかく形を変える豊かな膨らみの乳房。
きゅっと括れた腰回りにしっかりと肉の乗ったおしり。
バスタオルの裾から覗く健康的な脚。
元気な赤ちゃんを産んでくれそうなしっかりとした安産型の骨盤。
おまけに肌は布一枚隔てても分かるくらいどこに触れても柔らかい。
触っているだけでむしろこちらが気持ちいいくらい。
女性らしい肉体に目を奪われるものの、真尋は必死に邪念を取り払う。
見惚れていたなどということをニャルラトホテプに見られたらと思うと気が気でない。