「あはっ、惚れ直しちゃいました?」
直すも何も。
「な、なんですか急に。なにか言ってくださいよぅ……あぅ」
自分本位なように見えてちゃんと真尋のことも考えてくれているニャルラトホテプ。
とたんに彼女のことを愛おしく思えた真尋は頭を優しく撫でる。
最初はそれに戸惑う彼女だったが、すぐに気持ちよさそうにうっとりと目を細める。





「ふふふ、既に真尋さんは手に入れたようなもんですからね。もう既成事実は必要ありませんから」
「ん?何か言ったか」
「い、いえ何も」