煩悩の十二国記*十五冊目 [無断転載禁止]©bbspink.com
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●お約束●
1 投下の際は、カップリング(A×B)と特殊な場合は傾向(レイープ、鬼畜など)を事前申告のこと.
見やすいところに『続く』『終わり』等の区切りを入れることを推奨。
基本はsage進行で。
2 エロなしSSはスレ違いです。直接行為がなくてもエロい雰囲気であれば可。
3 カップリングや作風など、自分の趣味嗜好に合わないSSに対して、
文句を言うのは止めましょう。
4 鯖に優しい5ch専用ブラウザ導入推奨。人大杉でも閲覧可。
5 スレ容量は500KBです。近くなったら書き込み自重するか、スレ立てをお願いします。
絡みや煽り、荒らしにはスルーの精神で、マターリ
●前スレ●
煩悩の十二国記*十四冊目
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1296610551/
前スレより前の過去スレは >>2
●SS書庫●
元祖 http://red.ribbon.to/~giraffe/
第二 http://2ch.12kokuki.net/eroparo/
●関連スレ●
・小野不由美&十二国記
https://phoebe.bbspink.com/test/read.cgi/801saloon/1384165380/
・【王様】801十二国記【麒麟】 別館
https://jbbs.shitaraba.net/otaku/32/ ●過去スレ●
煩悩の十二国記*十三冊目
ht tps://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263636688/
煩悩の十二国記*十二冊目
ht tps://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1206630340/
煩悩の十二国記*十一冊目
ht tps://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173104903/
煩悩の十二国記*十冊目
ht tps://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142685190/ ※鯖落ちで喪失
煩悩の十二国記*九冊目
ht tps://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1115651592/ ※鯖落ちで喪失
煩悩の十二国記 *八冊目*
ht tps://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1095702589/
煩悩の十二国記*七冊目*
ht tps://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1083500601/
煩悩の十二国記*六冊目*
ht tps://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1070237472/
煩悩の十二国記*五冊目*
ht tps://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1064166623/
煩悩の十二国記*四冊目*
ht tps://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1060548574/
煩悩の十二国記*三冊目*
ht tps://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1054895757/
煩悩の十二国記*二冊目*
ht tps://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1041946583/
煩悩の十二国記
ht tps://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1029553806/ >>2
テンプレ貼りありがとうございます
前スレの初めの方でスレ容量のことが書かれていたので、>>1に加えました 普段眠る牀とは比べ物にならないくらい質素なそれの上に、陽子は座り込んでいた。そして、ひとつ息を吐く。
背後では、灯りがひとつ、またひとつと消されていく。
わずかに残った灯りが、長い影を作る。そして、近づく気配。
それはゆっくりと牀に乗り、陽子に近づいてくる。
両肩に触れられ、陽子は小さく息をのみ、肩を竦めた。
「待たせたか、陽子」
「……いいえ、延王」
呼びかけた声の主に対して振り返らず、陽子は返した。
尚隆はそんな陽子を気にするでもなく、肩に置いた手を滑らせ、陽子を抱きすくめ、紅い髪越しにうなじへと唇を這わせた。
「……っ」
陽子は抵抗することなく、尚隆にされるがまま、そっと目を伏せた。
尚隆の手は衫の上から陽子の胸のふくらみに触れ、柔らかさを確かめ堪能するように揉みしだいている。
やがてその手は衫の合わせを割り、直に肌に触れてきた。
固く立ち上がった胸の先を指先で転がされ、陽子の体が反応する。
「あっ」
思わず陽子は声を漏らす。何度も胸を揉まれ先を摘まみ転がされ、息が乱れていく。
「え……んお……」
陽子は布越しに尚隆の手に触れた。すると、尚隆の手が動きを止める。
「嫌か?」
静かだが、熱を帯びた声が陽子の耳元に振る。
陽子はふるふると首を横に振り、尚隆の腕の中で振り返り彼の顔を見上げた。
視線が、絡まる。
それぞれの瞳に映るのは近づく互いの顔。
先に目を閉じたのはどちらだっただろうか。 一度重ねられた唇は、何度も互いを貪るように求め合う。初めは触れるだけだった口づけは激しさを増し、尚隆の舌が陽子の歯列を割り舌を絡め取る。陽子もまた尚隆の舌に絡めて返し、彼の首に腕を回した。
「んっ……」
ふ、と尚隆が口づけたまま笑ったような気がして、陽子は瞼を上げた。尚隆は目を閉じたまま、だがやはり笑っているように見える。陽子が一瞬、尚隆の表情に気を取られていると、口中の舌の動きが早くなった。
「は、……あ」
口づけだけで、頭の中が真っ白になりそうだと陽子は思った。
何かを思うことも考えることも放棄させられてしまうような気がした。
舌が、唇が離れ解放されて、陽子は、は、と息を吐いた。そうして、尚隆の肩から彼の衣服を落としにかかる。
「今日は何やら積極的だな」
陽子に下紐を解かれながら、尚隆がにやりと笑って陽子の頬を撫でる。
「欲しいなら手を伸ばせと言ったのは貴方だ」
陽子が尚隆を睨めつける。
軽く上がった息、紅く染まった頬。その目は、表情は俺を煽っているだけだと尚隆は笑った。
「違いない」
言うと尚隆は陽子の背をするりと撫でた。
陽子は小さく身じろぎし、尚隆の首を抱くように再度腕を回し、彼に口づけた。
「そう教えたのは俺だったな」
尚隆はそう呟くと、陽子の頬に口づけて返し、唇をそのまま首筋へと降ろしていく。無防備な首筋をきつく吸えば、陽子は体を震わせた。
その反応に尚隆は気を良くし、陽子の体を横たえる。陽子の衫の帯を解き、乱れていた胸元を完全にはだけさせ、覆いかぶさった。
胸元に何度も口づけを落とし、空いている胸に、その先にそっと触れると陽子の口から声が漏れる。
「ああっ……んぅ」
もう一方の胸の先を口に含み舌先で転がせば、陽子の体が小さく跳ね、さらに切なげな声が聞こえる。
「あ、あっ」
陽子は尚隆の頭を抱いた。
尚隆が動くたびに、黒い髪が陽子の肌を撫でるのがくすぐったくて、陽子は身を捩りながら笑う。
「どうした」
陽子が笑うのを不思議に思った尚隆が顔を上げようとするのを、陽子は彼の頭を抱く手の力を強めて止めた。
自分の心の中を、浅ましさを見られてしまうような気がしたのだ。 「陽子」
名を呼ばれて、陽子はぎくりと身をこわばらせた。
最中に、ほかのことを考えていたと気づかれてしまったのだろうか、と。
だが、そうではなかったらしい。尚隆が身を起こし、陽子に向かって手を差し出した。陽子はその手を取り、促され手を引かれるまま、彼女もまた身を起こす。
尚隆が、くい、と陽子の顎を上げる。
唇が重なり、尚隆は陽子の腰を撫でた。
「ん……」
腰を撫でた手は脇腹を通り、陽子の胸にたどり着くと柔らかく愛撫を始める。
重なったままの唇の隙間から、陽子のくぐもった声が聞こえた。
尚隆の手の中で柔らかな乳房が形を変えるたびに、陽子の体が揺れる。
触れては離れ、離れては触れる唇。
漏れる吐息ですら、切なげな声に聞こえてしまう。
「ひゃっ」
陽子が高い声を上げ、身を捩った。
尚隆が空いた手で陽子の太腿を撫で、繁みに指を這わせたのだ。
「あっ、そこは」
陽子は尚隆の手を押しやろうとするが、尚隆は止めようとしない。
「嫌ではないだろう?」
尚隆は笑いながら言うと、すでに意味をなくした己の衣服を脱ぎ捨て、素早く陽子の衫も取り払った。
「あっ」
「着ていても邪魔なだけだ」
陽子は肌を隠すものがなくなり、心許なく思った。思わず、己の腕と手で隠そうとするが、尚隆に容易く阻まれてしまった。それどころか。
「あのっ」
尚隆は陽子の手を取り、ゆるく勃ち上がった己の肉棒に宛がう。
そうして、陽子の耳元で囁いた。
「お前の口でしてくれ」
「え……?」
陽子は目を見開いた。口で、する――?
どうしたら良いのかと陽子が戸惑っていると、尚隆は陽子の肩を押して転がし、自分も陽子の脚に頭を向け横になった。
なおもどうすれば良いのか考えこむ陽子の腰を引き寄せ、脚を開かせて潤む花弁に口づけた。
「や、ああん!」
尚隆の舌が割れ目を這う。まだ隠れている花芽を舌先で転がされ、陽子はひときわ甲高い声を上げた。 「あっああっ! だめ、そこぉ……!」
「本当にだめか?」
尚隆は問いかけ、花弁からこぼれる蜜を啜る。
「ああ、だって、それ以上されたら、おかしくなりそう……あ、はぁんっ!」
尚隆が花芽を指で転がしながら蜜を吸う。
舌を花弁に挿し込めば、新たな蜜があふれてくる。
「やぁん!」
陽子が脚を閉じようとするのを尚隆は止め、胸の上へと抱き上げた。
「あぅ、んっ」
指先で花弁をなぞり、入り口で蜜を指になじませるように動かしていたが、ゆっくりと奥へと進ませる。
花弁はぐちゅ、と水音を立てて尚隆の指を飲み込んでいく。
「もっとおかしくしてやるから、お前の口でしてくれ」
尚隆に言われて陽子は目を開く。
目の前には尚隆の肉棒。
まだ完全に固くなり切っていないそれを、陽子は両手でそっと包んだ。
どうしたらいいのかはわからない。
初めて直に触れるそれは、陽子の手の中で脈打つように動いた。
陽子は与えられる快楽の中、意を決して肉棒の先に口づける。そうして、小さく舌を出してぺろりと舐めた。
自分の尻の向こうで、は、とこぼれる声を聞き、これでいいのか? と唇を寄せ、ゆっくりと肉棒を舐めあげる。
――こんなに大きいなんて知らなかった。
初めて抱かれてから今まで、陽子は尚隆にされるがままだった。感じるところを探られ、教え込まれ、ただ与えられる快楽と乱れることを覚えさせられた。
陽子は思い切って肉棒の先を口に含んだ。
だめなら、間違っているのなら、彼が何か言うだろう。それよりも、どうやったら彼は気持ちいいと思うのだろうかという疑問と興味が、頭をもたげてくる。
「んん……」
ゆっくりと奥まで含み、唇で愛撫するように吸い上げる。口から出し切らずまた奥まで含み、口中で舌を蠢かせた。口に含み切らない分は、手で優しく扱く。
拙く、ぎこちない動き。しかし、肉棒は固くなっていく。
陽子はそれを感じ取り、薄く笑った。
「そうだ……それでいい。……噛んでくれるなよ」
尚隆はそう言うと、陽子の中に挿れていた指を動かした。
「えっ、やあっ!」
思わず口を離してしまった陽子に、尚隆が続けるよう促す。
「続けろ、陽子」
そんな、と思いながらも陽子は含みなおす。
尚隆の指が、陽子の中を蹂躙する。陽子は必死で尚隆の肉棒にしがみつくように舌を這わせ、愛撫した. ――いつからこんな関係になったのだったか。
間に、愛だとか恋だとか、そういったものがないことは確かだと陽子は思った。ただし、彼にとっては、だ。
ぐちゅぐちゅとかき混ぜる水音とくぐもった陽子の喘ぎ声が、臥室に響く。尚隆が混ぜるたび、舐めるたび、陽子の腰が浮き揺らめいた。
「んっ、ふぅ」
指では嫌だ、もっと、これ以上は無理、と陽子は動きを止め尚隆を振り向いた。
「延王……わたし、もう……」
「なんだ、仕方のないやつだな」
切なげに懇願する声に、呆れたように返しながら尚隆は笑った。
陽子の体を下ろして起き上がると、尚隆は息を整えようとしている細い体を膝の上に座らせた。
向かい合わせで抱き合うような格好。
陽子は脚を大きく開かされ、濡れそぼった花弁には固くなった肉棒の先が当たる。
「延お……」
男の号を呼ぼうとすると、やんわりと唇が重ねられた。
陽子も口づけて返す。
陽子は己に宛がわれた肉棒が少しずつ侵入してくるのを感じながら、尚隆にしがみついた。
――この人は、わたしがこの人にキスする意味を知っているのだろうか。
「ん……あぁ」
キスだけじゃない。他の誰ともキスもセックスもできない。したいのは、貴方とだけなのを。
最初に誘ったのは、延王。他の誰にも吐き出すことができないのなら聞いてやる。解消する方法を教えてやる。その誘いに乗ったのはわたし。その言葉を言い訳にして、わたしは延王に抱かれている。この人は、わたしのことなど何とも思っていないのに。
陽子は想いを隠すように、尚隆の首元に顔を埋めた。
尚隆は自分にしがみついたまま動かない陽子の腰を支えて揺らめかす。
「あっ、あ、やっ」
動くたびに中のみならず花芽にも刺激が与えられ、陽子は思わず声を上げる。
「いいぞ……陽子、そうやって動くんだ。自分のイイところに当たるように」
尚隆が少しだけ体を動かすと、陽子の体がぴくんと反応する。
「ああん!」
――好き。だけど、この腕を失うくらいなら、言わない方がいい。
陽子は応えるように腰を揺らす。
陽子が動くのに合わせ、尚隆も緩やかに動く。花芽は自然とこすられ、中は混ぜられ、陽子は尚隆にしがみつく腕に力を込めた。
「あ、あっ」
中と外と同時に快感が押し寄せる。苦しいくらいなのに、陽子は腰の動きを止められない。止めたくても、尚隆がそれを許さない。
陽子の頬を涙が伝う。尚隆はそれを唇で拭い、耳元で囁いた。
「もっと、おかしくなってしまえ」
「いやぁ」
尚隆の言葉にさえ、陽子は反応してしまう。
「あっあっ」
陽子の声が一段と高くなる。
尚隆は陽子の感じる場所に当たるように腰を動かした。
「ひゃ、ああ、だめ、あ――」 尚隆にしがみついていた陽子の力が、くたりと抜ける。
投げ出された体を抱きとめてやり、尚隆がくつりと笑った。
「先に一人でイってしまうとは、ひどいではないか」
乱れた息をなかなか整えられない陽子は、ただ睨めつけることしかできない。
牀に横たえられ、陽子は尚隆を見上げた。
達したのに、未だ抜いてもらえない。
尚隆は、自分は満足していないのだから、陽子に合わせてやる気はさらさらなかった。
「もう少し付き合ってもらうぞ」
尚隆の言葉に陽子が聞き返す間もなく、尚隆は動き始めた。
「あっ、やっ、わた、し」
突かれて苦しいながらも、陽子は嬌声をあげてしまう。快感がひき切らないまま、追うようにさらに快楽を与えられ、待ってほしいと言いたいのに言葉にならない。このままでは、本当におかしくなってしまいそうだと陽子は思った。
尚隆は快楽に顔を歪ませる陽子を見下ろしほくそ笑む。ああ、本当に教えがいがある。
「あっ、あっ、あんっ!」
「苦しいなら、俺にしがみついていろ」
浅く深く突かれて、陽子は覆いかぶさる尚隆の背に腕を回した。
「ひっ、あっ」
気持ちいいのに苦しくて、陽子は思わず尚隆の背に爪を立てる。
苦しいけれど離したくなくて、腕だけではなく脚でもしがみついた。
尚隆の律動が早くなる。
肉襞が肉棒に絡みつき締め上げる。
陽子が腕の中で喘ぎ乱れるその様に、尚隆は笑った。
「俺を、イかせてくれ、陽子」
「あ、あ、ああっ!」
きゅ、と陽子の中が締まる。
同時に尚隆は陽子の体を抱きしめ、中に精を放った――。 尚隆は隣で眠る陽子の頬にかかる紅い髪を払った。
良い夢を見ているのだろうか、穏やかに笑っているように見える。
胸元に、己が散らした印を認め、尚隆は眉根を寄せた。
――お前は、俺がお前の首筋や胸元に散らす印に、その意味に気づいているのだろうか。
衾から出る陽子の手を取り、指先に、掌に口づけ、嗤う。
最初に、半ば騙すような形で抱いたのは自分だ。尚隆は自嘲した。
誰にも言えないことがあるのなら聞いてやる。解消する方法を教えてやる。そんなことを言って、抱いた。それからも、皆に黙って自分に抱かれているという罪悪感と、いろいろなことを教えてやるという言葉で縛り付けた。
尚隆がくっと嗤うと、陽子がうっすらと目を開ける。
起こしてしまったかと尚隆が陽子の手を置こうとすると、逆に陽子に手を掴まれた。
しかし陽子が目を覚ました様子はなく、すうすうと寝息を立てている。
尚隆はため息をつき目を閉じた。
恋情とも愛情とも言えない独占欲を、お前が知る日がくるのだろうか。
そんなことを考えながら。
おわり お目汚し失礼いたしました
あと途中のタイトルもおかしいところあってすみません
新刊発売されて職人さんたちの作品が投下されますように 乙っしたー
尚隆×陽子はやっぱ王道だよな
だが果たして新刊に彼らの活躍はあるのか……!
それとも弱々しくなった李斎と
それを庇う青年泰麒の下剋上がメインなのか……! 祝新スレ&祝SS投稿
新刊出たら賑わうだろうと思ってたが
よくよく考えたら
本当のご新規さんはここまでたどり着けないよな…
過去の職人さん達が戻ってきますように
( ̄人 ̄)なんまいだー >>13
ありがとうございます
かっこよさはあんまり考えてなかったというか
話の内容的にダメな人にならないように気を付けていたので
ダメな人になるのは食い止められていたようで良かったです
コミカルなのもダメな人も読むの好きですがw ラノベ板が新刊発売決まって発売日も近くなって賑わっているので
こちらも職人さんや思い出す方やご新規さんが増えたらいいなーなんて思ってます
新刊も楽しみですね
戴が舞台だから泰主従や周りの人たちメインなんだろうけど
陽子や尚隆たちがどれだけ出るのかとか
前スレにもありましたが楽俊はまた誰か拾うのかとか気になります
読んで下さった方ありがとうございました
名無しに戻ります 突如湧いて出た新規が投下します。
テンプレは拝見しましたが、マナー違反等ありましたらご指導くださると幸いです。
漣の王、農夫青年の鴨世卓(おうせいたく)と廉麟によるほのぼのお間抜け初エッチです。
注)サブキャラ同士・ファンタジックエロ・ぬるい。 廉麟の主はしきりに心配をしていた。
「台輔は、その、初めてなんだろう?破瓜の血が流れてしまう。血なんて台輔の身体に悪いぞ。……本当に平気なのかな?」
人の良さそうな顔を引き締め、着物を解く廉麟に向かってしつこく問うのだ。
自らを案じてくれるその心が嬉しく、そして、主上のいつになく真剣な様子が微笑ましくて、廉麟は清楚な美貌を花のようにほころばせた。
「ふふ、そんな心配はいりません。私も詳しくはありませんが、血は流れないかと」
軽やかな声で王に言い聞かせる。
実のところ、王の言うように初めての行為なので、廉麟も自らの肉体がどうなるのかは分からない。
ただ、漠然とした確信があった。己の肉体は、決して血など流さないと。
自らは雌で、普段は人の女性の形に転変しており、王は神籍に入られたとはいえ形は人の男性のままだ。
その二人がまぐわう際に使用する、膣と陰茎。元々が異性と繋がるためにある器官なのだし、何より麒麟は王の物だ。
麒麟が主をそこに受け入れたとして、不浄な血などが流れるはずはないと、そう廉麟は思っている。
「そうか。うん。……でも、初めてだと、すごく痛いと思うんだよ」
野良仕事で鍛えられた裸の体を屈めて、王はまだ自らの麒麟を心配してくれる。
もう、と廉麟は笑ってしまった。
「本当に困った方ね。何度も申し上げているでしょう。もし痛くても、私はいいのです」
廉麟の苦笑まじりの顔を見て、ようやく王にーー世卓に、いつもの笑顔が戻った。
元はと言えば、世卓の一言が始まりだった。
「まるで、めおとのようだな」 後宮の四阿で、世卓はそう言った。
おそらく自分でも無意識に出た独り言だったのだろう。ただ、それが明瞭かつ大きな声だったというだけで。
世卓に湯呑みを差し出していた廉麟が「めおと?」と小首を傾げるのを見て、慌てたように顔を赤らめた。
「ああ、俺は本当に迂闊だな。まいった……。うん。その、畑を耕して、台輔が昼餉を持って来てくれて、そしてお茶を一緒に飲んでるとーー」
照れ隠しのように、ぐいっと茶を飲み干す。
「ーーまるで、俺と台輔は夫婦のようだと、そう感じたんだよ」
朴訥な言葉で、世卓は廉麟にはにかんで言った。
「まあ」
廉麟は反射的に喜びに笑んで、ふと我にかえった。嬉しいと、率直に思ってしまった自分に自分自身で驚いたのだ。
主と僕。たとえ半身であろうとも、王と麒麟には絶対の差がある。
夫婦という対等な関係と、主従の関係を重ねているこの主に対して、いつものように「困ったお方」と苦笑するのが本当ではないのだろうか。
なぜ自分は、喜んでいるのか。
(……でも、嬉しい)
廉麟は自らの面に白魚のような手をやった。触れれば、頬がふわりと緩んでいる。
世卓が廉麟を、自分の妻のように感じてくれたことが嬉しい。
その不思議な感情を身の底に深く刻むように、長い睫毛を伏せて廉麟は静かに俯く。
「そうだね。ごめん、ごめんなさい。ははは。ああ、あれだな」
廉麟の沈黙を一体どう解釈したのやら、焦りだした世卓は、意味のない事を言いながら茶を土瓶から注いでは何杯も飲む。
思わず苦笑して廉麟は世卓から湯呑みを取り上げた。
「主上、夫婦のようだとしても私はかまいません。これからもそう過ごしましょう。ーーいいえ、もっと。めおとがどのように過ごすのか私に教えてくださいまし」 廉麟は世卓の前に立って微笑む。
滑らかな絹糸を垂らしたような廉麟の金の髪が眩しく、世卓は目を細めながらも気まずそうに言う。
「……本当に、夫婦の生活をしていいのかなあ?」
その夫婦の生活が、男女の性交を指すと廉麟に告白するまで、いかに大抵のことにけろりとしている世卓にさえ時間が必要だった。
そして、こうして今二人は、王のための広い褥の上で向かい合っているのだ。
平素は常に袍子でいる世卓はすぐに全裸となり、廉麟はするすると幾重にも纏った絹を身から落としている最中だった。
徐々に露わになる廉麟の肉体は人と形こそ似ていたが、人間達とはかけ離れて美しかった。
いかな宝玉すら敵わない艶めきを放つ肌。見る者に淫猥な感情を起こさせぬほどに整った乳房の形、腰のくびれ。
麒麟は本来聖なる物だから、優美な姿をしているのは当然なのだが、世卓は廉麟の裸体を見てぽかんと口を開けてしまった。
「台輔は綺麗だなあ……」
そんな風に素直に言う主にまた苦笑してしまう。本当に、困った方と。
「うーん。……ええと、梨。いや、いい香りだから桃かなあ?うん……かぶ……ではないなあ、白いけど……」
世卓が胡座をかいて何やら変な事をぶつぶつ言い出したので、廉麟は身を伏せ主に近付いた。
「まあ、何のお話?」
「うん。初夜に裸の妻を見たら、何か綺麗な物に例えて褒めるんだ。花のようだとか月だとか……。でも、俺は農夫だから果物か野菜しか頭に浮かんでこなくて、今すごく困ってる」
思わず廉麟は両手で口を覆い笑ってしまった。
「でも、農作物で例えようとしても、台輔に例えられるほど美しい物を俺は知らないんだよ。これじゃ農夫として情けないな」
まったく、素朴でまるで色気がないのに、こんな口説き文句を出してしまうなんて本当になんて困ったお方なのだろう。廉麟はまた喜びに笑んだ。 「主上」
「うん?」
「私は幸せです」
「そうか……良かった。なら、俺と同じだ」
世卓が、裏表のない笑顔で廉麟に手を差し伸べ、廉麟は吸い寄せられるようにその手をとった。
日に焼けた逞しい体に抱き寄せられる。緊張が世卓の腕から伝わってきた。
毎日土や枝に触れて働く世卓の肌は固く、ざらついていた。触れる廉麟の柔肌が傷付いてしまいそうなほどに。
廉麟はうっとりと瞳を閉じて世卓の胸に頬を埋める。世卓の肌は、大地そのもののようだ。
世卓はこの緑に恵まれた国土の象徴であり、廉麟のたった一人の主であり、そして今は、夫なのだ。
「俺は、こういうことにあまり慣れてないから……苦しかったり痛かったら、すぐに言ってほしい」
真摯な声に頷く。そのまま廉麟は顎をぎこちなく持ち上げられ、主の唇を己の柔らかなそれで受け止めた。
なんの技巧もない、ただ互いの唇を合わせるだけの拙い接吻。
それだけで、廉麟の身の内に喜びが雨のように降り注ぐ。
(心地いい)
唇を離した後、世卓のざらつく手が廉麟の背中を撫で臀部を撫で、乳房を揉んでいく。
その稚拙な愛撫で、廉麟の体内は甘い蜜で満たされる。気が付けば我知らず吐息を漏らしていた。
(なんて、心地いいーー)
崩れるように二人は褥に倒れこんだ。廉麟の上で世卓はその薄紅の乳首を吸う。
優しく吸い上げられると自然と廉麟の体が弓なりになる。濡れた舌の感触を両の乳首に与えられ、四肢が褥の上でくねる。
廉麟の可憐な媚態や湿った吐息が、世卓の男の本能を刺激していく。 廉麟に触れてもらうまでもなく、世卓はすでに自身を硬く勃たせていた。
「ま、まだ、濡れていないかな?」
そう焦れたように聞かれても、廉麟には何のことだか分からなかった。困惑して見上げると、同じように困った顔をした世卓と目が合う。
「ええと、うん。触れていいかな」
どこに、とは何となく分かったので、廉麟は微笑んで頷いた。
「ごめんなさい」となぜか謝りながら両膝を手で割り広げられると、さらに困ったような唸り声が世卓から上がった。
「台輔……これは、俺のを挿れてしまっても大丈夫なのだろうか?」
「まあ、何かおかしくて?」
「いや、おかしくはないんだ。あの、綺麗すぎるというか……台輔の、ここが」
顔を赤くして廉麟の膝の間から顔を覗かせる世卓に、廉麟は首を傾げるしかない。
そこは一度も何かに使用したことがない箇所だし、他人に見せたことも自分で見たこともない。
だから世卓の知識に頼るしかないのだが、肝心の世卓も性交には不慣れだというから、これは本当に困ったお方、いや、困った二人だ。
廉麟は笑う。
「どうぞ貴方の好きになさって」
「わかった。……俺、下手でごめんなさい」
「あら、私は気持ちが良いのに」
でも全然濡れてないぞ……とよく分からない事を言いつつ、世卓は廉麟の股間に顔をうずめた。
廉麟にはその場所がどういう形状をしているのか分からなかったが、世卓の舌でなぞられて初めて割れ目のようなものが縦に入っているのだと知った。
そして、そこを軽く舐められるだけで、強い波が体を攫って行きそうになることも、知った。
麒麟の性質のためか嬌声こそ出ないが、それは間違いなく快楽だった。廉麟は世卓の舌がそこを弄る度に白い喉を反らせてそれを堪能した。 (ああ、ずっとこうされていたいーー)
うっとりとこの甘美な感覚に浸りたいのに、
「濡れないな……。あ、もしかして、麒麟っていうのはそもそも濡れないのか?なるほど」
と股間から至極真面目に思案している声が聞こえてきて、どうにも脱力して笑ってしまう。まったく、本当に色気のない。
「これは、どうしよう。一応俺の舌で濡らしたけど、やっぱり内側から濡れてないととても痛いんだろうなぁ」
「うふふ……。もういいから、早く主上をくださいまし。痛くてもいいのです。貴方のものなら」
笑い涙を拭きながら、廉麟は互いの股間を寄せるように褥の上で体を滑らせた。
「……うん。そうだね。台輔ーー廉麟、夫婦というのは、いいものだね」
「はい」
そう微笑みあうと、世卓はふうと息をつき、一変して緊張した面持ちで廉麟の秘所に己を当てがった。
熱いものが、慎重に廉麟の割れ目の奥に押し込まれる。
「っ!!」
瞬間、廉麟は思わず鳴き声をあげそうになった。
廉麟の想像通り、王の陰茎はなんの苦痛も与えずに麒麟を貫いていく。血など出ない。
その代わり、耐えきれぬほどの巨大な悦楽が廉麟の体を割って注がれる。主が刺さった箇所から角のあるはずの額までを凄まじい熱が駆け抜けた。
麒麟が転変をする生き物だからだろうか、廉麟の膣はまるで世卓のためだけにあるもののように、柔らかにしなやかに形を変えた。
「れ、廉、麟……大丈夫か?痛く……ないか?」
全身を強張らせた世卓の腹筋が、ひくひくと見て分かるほどに戦慄いている。
主のために弛まずに変化し、甘く締め上げ、絡みついて陰茎を悦ばせる廉麟の膣に、世卓は自身を埋めただけですでに達しそうになっていた。
それなのに、世卓は己の快楽よりも何よりも、廉麟の身体を気遣っているのだ。廉麟の心が震えた。 「ごめん、なさい……お、俺、もう……」
「主上、私は……とても、とても幸せです。だから貴方もーー」
廉麟が最後まで言い切る前に、世卓が覆い被さって乱暴な程に強く抱き締めてきた。
そして、逞しい体をブルルッと痙攣させる。
(ああーーーーー)
主の精を体内に受けることが、心身をここまで美しい何かで満たしてくれるものなのかと、廉麟は歓喜の涙を零した。
それは、神聖な儀式のようにすら思えた。
「……廉麟っ……廉、麟っ……」
廉麟を掻き抱いて荒い息を吐いている世卓の背中を、しなやかな手で抱き締め返す。まるで、太い木の幹に、か細い花の蔓が絡まっているように。
「……もっと貴方をください。私の主上」
「俺、止められなくなってしまう……。すごく、気持ちいいんだ……」
「止めなくていいんです」
「……いいのかな?」
「いいの。ーーもう」
肘をついて上体を起こす世卓の日に焼けた困り顔を、白い手で両側から包む。
「本当に、困った旦那様」
苦笑する廉麟を見て、世卓にいつもの笑顔が戻った。
何度でもしていい。明日も、明後日も、幾度でも繋がっていい。
この困った二人は、主と僕で、めおとで、天の定めたつがいなのだから。
終わり 新スレ&投下きてたああああ!
尚隆×陽子も初々しい世卓×廉麟も楽しませて貰いました
ありがとうありがとう お久しぶりです。
2ch/5ch、およびpink板が転載禁止になってから書庫に収録していませんが、
著作権の関係上、投下したご本人が許可してくれた場合は可能です。
その場合は投下時にその旨を明記してください。
議論はこの辺。わかりやすいよう、>>1にアンカーつけておきますね。
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1296610551/682-688n
684 : 名無しさん@ピンキー [sage] 2014/03/23(日) 22:52:25.51 ID:Whq8t20+
横から質問ですが。
したらばとか、転載OKな板に移るのはどうでしょうか?
686 : 名無しさん@ピンキー [sage] 2014/03/24(月) 07:36:17.50 ID:gT3OKL/A
801スレみたいに
雑談はスレでSSだけしたらば投下って形もあるけど
人がいないとねぇ
687 : 名無しさん@ピンキー [sage] 2014/03/27(木) 22:32:27.67 ID:PtvRCar0
個人的にはスマホの規制のないしたらばに行ってくれるならとてもうれしい
しかし、今まで頑張って下さった中の方にも
区切りを付けるのにちょうど良い機会なのかもしれないな
新刊がもし出ればにぎわうかも?そのときにまた考えるのでもいいかもね
688 : 名無しさん@ピンキー [sage] 2014/03/29(土) 10:38:27.98 ID:BYBwJziD
著作権を持つのは投下した当人だから
投下時に”書庫に入れるのはおk”と注記しとけば問題ないはず
でないと当人も自分のサイトとかで使えなくなる
しかしニュース等大量に無断転載しまくりの2chが
自分では転載禁止とか・・ >>29
司書様ありがとうございます
次回からテンプレ入れた方が良さそうですね
自分は>>4ですが、書庫に入れていただけたら嬉しいです
よろしくお願いします さっそくのご希望ありがとうございます。
これでしばらくぶりに更新できます。 十二国記VS十二大戦対十二大戦
十二国記VS十二大戦対十二大戦
十二国記vs十二大戦対十二大戦
十二国記対十二大戦対十二大戦
十二国記のキャラクターと十二大戦対十二大戦のキャラクターが戦ったらどっちが勝ちますか?
十二国記のキャラと十二大戦対十二大戦のキャラが大戦争したらどっちが勝ちますか?
十二国記の登場人物と十二大戦対十二大戦の登場人物が全面戦争したらどっちが勝ちますか?
十二国記の作中人物と十二大戦対十二大戦の作中人物が合戦したらどっちが勝ちますか?
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