思い出すと、また一から読みたくなってしまった。

 >8は、今日の余暇の過ごし方を決めた。帰りにビールと、弁当
を買いにコンビニに寄って……。

「あの」

 後ろから声が聞こえた。

 ……俺か?

 >8は振り返った……すでに若者とスーツ女からは十分に離れて
いたが、それでも少しの照れと躊躇いがあった。

 ひとりの少女がそこに立っていた。セミロングの黒髪に、縁の
太い冗談みたいなメガネ。背は>8より随分と低い。コートを着て
いるが、この子が学生であることは間違いなかった。小動物めい
た印象の、可愛い顔をしている。

「ええと、何でしょうか?」

 ついうっかり敬語を使ってしまい、>8は凹んだ。く、こんな
年下の小娘にかしこまって……まあいいけど。

 少女が、コートの前を、おずおずと開いた。ボタンは閉じられ
ておらず、両手で、カーテンを開くように。

 その下は全裸だった。形の良い乳房が、細い腰が、震える太腿
が、なだらかな下腹と鼠蹊部が、手入れされていない生えるにま
かせた黒々とした恥毛が……綺麗な割れ目が曝け出される。そこ
は、既に濡れていた。

「な。なな。ええっ。えええっ?」>8は驚いた。

 少女は首を傾げた。メガネで気づかなかったが、あどけない顔
は紅潮し、目はギラギラとした情欲がグルグルと渦を巻いていた。

「さっきですね」少女は早口でまくし立てた。「スーツのお姉さ
んが、男の人を誘ってレイプしてたんです。あ、あんなの、あん
なの見せられたら、わたし、ずっと我慢してたのに、もう、我慢
とか無理じゃないですか……」

 少女は>8に、ずいと迫った。もしかして、俺は、この子に、
レイプされようとしているのか。この子は、さっきのアレに当て
られてしまったようだ。無理も無いが……まさか自分自身が、性
の捌け口にされるとは。

「……ですので、あなたを、おお犯します」

 発情した……としか言えない少女の圧に押される。一歩、二歩、
>8はよろけて尻餅をついた。