醜悪な個人、醜悪な社会、醜悪な概念。
言い逃れはできない。同胞からして同胞を悪と見なせる生き物は、そも在り方を間違えている。

ああ、けれど――


「――それでも、命には価値がある。
悪を成す生き物でも。
人間に価値がなくとも、今まで積み上げてきた歴史には意味がある。
いつまでも間違えたままでも――
その手で何かが出来る以上、必ず、救えるものがあるだろう」

彼方(ほし)を目指す旅のようだ。
遠い遠いソラを目指して、長い長い階段を上っていく。


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