>>525
正直、半分くらい冗談のつもりだったんだがなぁw…まあ折角だから半構想中のSSでも書いてくか

はたらく魔王さま!(死神と少女)


佐々木千穂が…死んだ。

「…」
「…」
真奥と恵美が二人して沈黙する。
考えてみればこの結果、事態はごく当たり前な事だった。
佐々木千穂という少女の、普段の元気の良さや快活さ、いざという時の肝のすわり方が一般的な女子高生のそれとは
あまりにもかけ離れたいたものがあった故に、いつしか二人も彼女を異世界のエンテ・イスラ的な分野においても
何事もそつなくこなせる超人の扱いをしている事を、「普通」にしてしまっていた。

「おそらく、でしかないけど…」
先に口を開いたのは恵美。
「千穂ちゃんを殺したのは、やはり第一蒼帝の手勢の者でしょうね」
「…まあ無難な推測だよな。俺もそれは同意だ。そもそも奴等ほど力で、戦いにおける功績しか認めない派閥はないし
そこに千穂のあの提案だ。戦いをしたがる者には目の上の瘤、くらいにしか見えなかったんだろう」

そして恵美のその憶測の言葉に応じるように、真奥もまた自らの憶測を加えた内容を語る。

「迂闊だったわね、私たち」
「中立の舞台(サミット)を、てのが逆に仇になったかな…しかしあの場では
だからこそ前もって必要以上の武装、魔力だなんだでの警戒をするわけにもいかなかったし」

佐々木千穂は、あのサミットにおいて、何者かが放った凶弾に心臓を貫かれて死んだ。

「一番取り乱したのが私やあなたじゃなく、あのお婆さんだったのは意外だったわ」
「…俺は少し裏で事情は聞いてたから、そこまで意外とは思わなかったがな」

「へえ?千穂ちゃん、そんなに仲良かったんだあの人と…異世界側でも屈指のクセ者なのに、ね」
当然、その後のサミットは荒れた――