ネットで知り合ってオフ会で意気投合したそいつらは皆オレより年上で
普通の会社員や院生やフリーターだったりした
オレの素性と計画を打ち明けたら連中は法人設立に関わる雑事を進んで熟(コナ)し
なけなしの生活費から寄付までくれた

念願かなって王墓の中に足を踏み入れた時オレが一番嬉しかったのは
ずっと願ってた王墓の「真実」を目の当たりにした事じゃなく
いっしょに中へ入った連中と顔を見合わせて握手した瞬間だった

そいつらは今も無償で役員をしながらオレに生きた情報をくれる
この連中と比べたら王墓の「真実」はただのおまけさ

大切なものは
ほしいものより先に来た