世界や常識がエロくなる話 part9
世界や常識がエロく変わってしまう系統の小説や雑談をするスレッドです
倫理観もめちゃくちゃが好みな派や恥じらいは残して欲しい派など
まだまだ新ジャンルなので、さまざまな議論を呼びますが、投稿者さん大歓迎です!!
■前スレ
世界や常識がエロくなる話 part8
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1569631038/
過去スレッドは>>2 第1章 誓いの言葉、揺れる鼓動
朝の教室は、異様な熱気に包まれていた。
黒板には「公有実習開始」の文字が刻まれ、担任の山田教師が無機質な声でルールを説明する。
「実習期間は一週間。割り当てられたパートナーと共同生活を営む。互いの役割を理解し、理念を体感しろ」
教師の声は淡々としていたが、教室はざわめきに満ちていた。
男子生徒たちは期待と緊張で目を輝かせ、女子生徒たちは硬い表情で机を見つめる。
成瀬恭也、十四歳。中学二年生。平凡な顔に平凡な体、成績は中の上、バスケ部に所属するがレギュラーには届かない。
そんな彼が、今日、人生で初めて「結婚」を体験する。
いや、「結婚実習」と呼ばれる社会体験学習だ。この世界では、それが常識だった。
女性公有制度。
「女性の肉体は男性の共有財産であり、その好意は平等に分配されるべき」。
この理念は、社会の礎として深く根付いている。
子供の頃は抽象的な言葉に過ぎなかったが、年を重ねるごとに、その意味は恭也の心に重く響くようになった。
女性は特定の誰かのものではない。全ての男性に開かれた存在だ。
この理念を体現するため、数年ごとに全国の中学校で実施されるのが「公有実習」だ。
学生たちは、模擬的な共同生活を通じて、社会の仕組みを肌で学ぶ。
恭也の隣に座る佐藤が、ニヤニヤしながら囁いた。
「お前、誰が来ると思う? 俺は彩花ちゃんがいいな」
その声に、周囲の男子がクスクスと笑う。恭也は肩をすくめ、「知らねえよ」とそっけなく返す。
だが、心の奥ではかすかな期待が芽生えていた。
どんな子が来るのだろう。クラスの目立たない子だったら…いや、考えるのはやめよう。
名簿が配られ、割り当てが発表される瞬間、教室は水をかけたように静まり返った。
山田教師が名前を読み上げるたびに、どよめきとため息が交錯する。
佐藤は「彩花ちゃんじゃねえ…」と肩を落とし、別の男子は小さくガッツポーズをした。
恭也の心臓は、名前が呼ばれるたびに激しく脈打つ。そして、ついに。
「成瀬恭也、久野氷乃」 教室の後ろから、静かな足音が響いた。
久野氷乃、クラスの委員長。
二つ結びにした黒髪が揺れ、銀縁のメガネの奥の鋭い目が一瞬、恭也を捉える。
整った顔立ちだが、いつも無表情で、笑顔を見せたことなどない。
クラスでは「鉄面皮の委員長」と陰で囁かれる存在だ。
成績は優秀、教師からの信頼も厚いが、近寄りがたい雰囲気を漂わせている。
恭也は、彼女を少し怖いと感じていた。
氷乃は教卓の前まで進み、恭也に向き直ると軽く頭を下げた。
「成瀬君、よろしく」。声は低く、抑揚がない。
事務的な口調に、恭也は慌てて「う、うん、よろしく、委員長」と答える。
教室の視線が二人に集中し、恭也の背中がむず痒くなった。
佐藤が「マジか、委員長かよ」と小声でつぶやくのが耳に届く。
恭也は内心で舌打ちした。うるさい、黙れ。
公有実習のルールでは、女子生徒は男子生徒に対し、宣誓を行うことが定められている。
女性公有制度の理念を再確認し、パートナーへの奉仕を誓う儀式だ。
山田教師の合図で、教室にいる全ての女子生徒が一斉に立ち上がった。
氷乃を含む女子たちは、それぞれのパートナーと向き合い、背筋を伸ばす。
教室は厳粛な空気に包まれた。教師が「宣誓、始め」と告げると、女子たちの声が一斉に響き合う。
氷乃は恭也を見つめ、静かに口を開いた。
「私は、女性公有制度の理念に基づき、成瀬君に対し、この実習期間中、肉体と好意を捧げます。
女性の肉体が男性の共有財産であることは、全ての女性の総意です。
女性の好意は男性に平等に分配されるべきであることも、全ての女性の総意です。
私はこの理念を信じ、誠実に実習に取り組みます」
彼女の声は、敬体で厳かだった。教科書通りの完璧な宣誓。
だが、その言葉を口にする彼女の頬は、ほのかに赤らんでいた。
メガネの奥の目は、ほんの一瞬、揺れた。
恭也は息を呑んだ。氷乃の宣誓は、優等生らしい堂々としたものだった。
彼女は女性公有制度の理念に心から賛同している。
だが、その硬い口調の裏に、微かな照れが隠れていることに、恭也は気づいてしまった。
いつも鉄面皮の委員長が、こんな風に頬を染めるなんて。
恭也の胸の奥で、何か小さな火花が散った。
宣誓が終わり、教室が再びざわめき始める中、氷乃は恭也に近づいた。
「成瀬君、実習中は私のことを『氷乃』と呼んでほしい」
彼女の声は、さっきの敬体から普段の口調に戻っていたが、どこか柔らかい。
恭也は驚き、「え、いいのか? 委員長…じゃなくて、氷乃」と答える。
氷乃は小さく頷き、「それでいい。実習なんだから、親しみやすくした方がいいよね」
その言葉に、彼女の頬がまたわずかに赤らんだ。 コピペ長文と同じだね、一生懸命貼り付けてるのに誰も読んでない