「どうって…わかんないな〜。使ったことないし。
最初から普通の洗濯バサミとか、事務用の目玉クリップとかつけられてたから」
「だよねー。私も初めっからいきなり洗濯バサミで、それが当たり間になってて」
「あれのバネを3本に改造したやつがあってさ。強さも3倍強力なの」
「鉄の黒クリップみたいな?」
「あ、そこまではいかないけど。いやもうアレは別格よ」
「ほんと反則よね。乳首ねじ切れるかと思ったもん」
「だけど…ね?」
「ね」
「それでも、時々どうしようもなく欲しくなる…でしょ?」
「それそれ!」
「私、最初にルミさんからそれ聞いてさ。実際つけた姿も見せてもらって。こんなの絶対ムリ!って思ったのね。
でも、リリカさんにも『いいから、お家に持ってなさい。いずれ絶対、必要になるから』って渡されて」
「こんなの持ってても使わないよ!って思うよねーやっぱ」
「そ。だから私も、部屋の机にしまったままでさ」
「それが…来るんだよねー」
「ね。まさかの、必要な時が」
「ほんとそれw」
「連続4日か5日目ぐらいだったかな。
夜、股縄がどうしようもなく痛くてたまらなくなった時、乳首クリップしたらちょっと紛れるわよって言われたの思い出して…
けどさ、普通の洗濯バサミじゃ全然きかないの。
それで慌てて机の引き出し探しまくって…
つけたら『え、何これ?』ってなるよね。もう全然予想外の感覚。メチャクチャ痛いのにさ」
「痛すぎて思いっきり叫んじゃったら、お母さんがどうしたの!って飛び起きてきて。
『なんかいたー!変な虫みたいなやつ!』とかテキトーに言い訳して何とかごまかした」
「きゃははは☆」
「で、それから、ハンカチ咥えて必死でこらえながらまた着けて。
なんか劇薬?麻薬?みたいな感覚よね。1度つけたらもう次からないと困っちゃう」
「ね。あの1分間のトランス状態、絶対必要になる」
「わかるわかる〜」
「こうやって、私達、どんどん変態M女になってくのね☆」