「別に。今日び教え子が先生に告白するなんて珍しいことでもないでしょ」
由香が大悟に負けない勢いでコップの中の酒をあおる。
「そりゃ珍しくねえだろうよ。女子から告られたんならな」
「は?」
大悟の言葉に由香が怪訝な顔をする。
「いいか、よーく思い出してみろ。俺が就職したのは?」
「確か、男子高だったわよね・・・ってまさか!」
由香が思わず声をあげた。
「そ。相撲部の部員から告られたんだよ」
大悟がばつが悪そうに言った。