子供の頃、ゴミコンテナに入ってみたかった。
8割ぐらいゴミ袋が入っていて汁が出てないコンテナを選び、入ってみた。
中はひんやりとして、臭くはなかったけど独特のにおいがした。
そのままゴミ袋たちの中に体を沈めてみた。燃えるゴミはやわらかくて、1袋抱きしめてもふもふした。
このままこの子たちと一緒に反転されて回転板に巻き込まれるのを想像したらとても興奮した。
次の日、コンテナは空っぽになっていた。当たり前なのに、なんだか切なかった。