0751名無しさん@ピンキー
2019/10/22(火) 23:34:47.63ID:lM6Y1CzO0とてもどの強そうな近視のメガネをかけ、やっと涼しくなったと言えども不自然なほどグルグル巻きのマフラーをしていた。
よく見るとそのマフラーの中に白い頸椎カラーをしている。
汚れ具合から察するに最近つけ始めたのだろう。
おそらくごく最近に、事故などでムチ打ちになったものと思われる。
発車ベルギリギリで乗り込んだその女性は、なぜかリュックを背中側ではなく胸側に下げていた。ムチ打ちの身にはリュックを背中に背負うのが辛かったのかもしれない。
そこで事件は起きた。
ドアが閉まる時にそのリュックが引っかかって、もう一度開いてしまったのだ。
彼女はとても焦った様子で、慌ててリュックを俯きながら抱きしめる様な体勢で対処しようとした。
そこで再びドアが閉まる。
今度はそのドアが最も前に迫り出している彼女のメガネと額の横に直撃したのだ。
ゴンという結構な音がした。おそらくムチ打ち症の彼女の首にとってはかなりのダメージだっただろう。
とその直後、衝撃ともしかしたら走ったかもしれない激痛によって、彼女の頭は思い切って後ろに反り返った。
再びその動きは彼女の首にダメージを与えたと思われる。
なぜならその瞬間に、彼女は私が聞いたことのない悲鳴とも、呻きとも、はたまたしゃっくりの様に聞こえるような、なんとも言えない悲痛な声を結構な音量であげたのだ。
その後、彼女は、10分程度離れた駅まで首の左側を押さえながら、うめきと嗚咽が混ざったような感じで泣きながら乗車していた。
非情にもその頃には電車も完全に満員になり、苦しい体勢の中で、ドアにぶつかった時に曲がってズレたメガネを直す余裕すらなく、泣きながら痛みに耐えていた女性に朝から萌えたというお話しです。
どうか彼女には、今回の事で首が大きなダメージを受け、後遺症でコルセットが手放せなくなりますよう、神様にお祈り申し上げます。