自宅ベッドの中。
反芻するかのように、今日のお漏らしの出来事が
何度も何度も頭の中を駆け巡る。
どうして、あの時、“トイレ”の一言が言えなかったのか。
どうして、あの時、あとちょっとの我慢ができなかったか。
悔やんでも悔やみきれない思いがまた、目頭を熱くする。

我慢して、我慢して、我慢して、一生懸命お股をぎゅっ、と
締めて我慢してたのに、気付いた時には
お股からは熱い泉が湧いて出ていた。
しかし、正直、オモラシした瞬間は嫌いではなかった。
我慢に我慢した尿意が解放されて、
ぴったりと閉じた割れ目をくすぐりながら出ていく
オシッコは気持ち良くもあった。
パンツとお股を熱く濡らしながら、シューーーッ、と
勢い良く出ていくオシッコ。
(やだ、やだ、出てる!)
「やっちゃった、間に合わなかった」という焦り。
「今ならまだ間に合うかも」と一生懸命止めようとするが、
そんな努力をあざ笑うが如く、放尿の勢いが衰える事は無かった。
やがて、パンツとスカートで吸収仕切れなくなった
オシッコがポタポタと床に落ち始める。
(お願い、誰も気付かないで…)
必至の願いも虚しく、ざわつき始める教室。
「せんせー、飯田さんがオシッコオモラシしてまーす」
そして、下された審判。
“教室でオモラシした飯田さん”という見えない烙印が押されてしまった。
恥ずかしさと悔しさに滲む涙。