あれは去年の3月ごろだったかな。
急に日中の気温が上がってね。
新幹線に乗ってたら車内販売にくる黒のストッキングを履いた新幹線パーサーのお嬢さんを見て、ムラムラきてね。
しかもあくる度に、履いているパンプスから踵のあたりが半分ほど見えてね。
「この気温だから股間も足も蒸れて臭いんだろうナァ、臭ったらクサいんだろうナァ」
そう思ってつい、呼びかけてしまってね。
ビールとつまみを買うついでに
「貴女のを匂わせてくれませんか?」
と言ってしまったんだよ。
完全に変質者ですよ。
「しまった、これで社会人としての人生は思った」
そう後悔しましたよ。
でもね、そのお嬢さんは、一瞬顔を顰めながらも、しばらくしてから私をワゴン基地に私連れて行ってくれて恥らいながらパンプスを抜いて黒のストッキングの履いた足を臭わせてくれた。
そら(臭いは)強烈でしたよ、想像以上でしたよ。
パンプスなんて昇天すると思いましたよ。
でも、男ののぞみが通じた、妄想を現実にすることができた、この嬉しさで股間はいっぱいいっぱいでしたよ。

あれ以来、これまでの人生を失う事が怖いのか、思い出を大事にしたいのか「新幹線パーサーの黒のストッキングを臭わせて欲しい」とお願いした事は一度もない。
あの出来事は白昼夢ですわ。
まさに黒のストッキングに対するのぞみが叶った瞬間でしたわ。