十分くらい説教が続いて、女子が五分くらいかけて謝罪の言葉を口にした。
そのころはうぇっうぇっって感じの激しい嗚咽に変わっていた。
教師が出て行ってからも女子はその場に立ったまま泣き続けていた。
両手で口と鼻を覆った状態で掃除用具のロッカーに額をつけてきた。女子は目を瞑っていたからロッカーに俺が潜んでいることは全く気付いていなかった。
俺は女子の目から涙が滲み出るのがはっきりと見えているわけで、まさにマジックミラー越しに観察している状態。
当然、嗚咽がもろに響いてきたわけで、女の子を抱いているような錯覚を覚えた。
そんな状態が五分くらい続いて、嗚咽が収まったところでティッシュを取り出して鼻をかんで頬の涙を拭いていた。
その後で、教室を出て行ったから、俺はすぐにロッカーから出てごみ箱を覗き込むと、女子のティッシュだけだったから、全部回収した。
全部で六枚。かなり湿っていてべっとりした鼻水が残っていた。
我慢できなくてそのままトイレに駆け込んで、抜きまくった。
出てきた時に、手洗い場でその女子とばったり会った。多分、女子もトイレにいたんだろう。
鼻がテカテカしていて、目が少し赤い状態で、恥ずかしそうに教室に走っていった。
恥ずかしがったってばっちり泣き顔を見ちゃったんだからなって思ってまた興奮してしまった。