中学の時、後に彼女になる子と一緒に教室に居残りさせられて説教を食らった時のこと。
教師に叱られている間に彼女が泣いた。
泣き始めは、目がじわっと赤くなって、涙も盛り上がる。鼻孔がサクランボ色になる。と言う感じ。
それから涙が、目の真ん中あたりから、ぽろっとこぼれて鼻の穴の高さまで来て、頬から机の上に落ちた。
ちなみに、説教されているときは、机に座っていた。コの字型に机が並んでいて、教師が端、彼女と俺は向かい合ってるから彼女の顔がチラチラ見れた。
両目とも三粒までは、途中で机に落ちたけど、四粒目からは、あごの先まで流れて、まとまる。それからリボンのところにぽたぽた落ちて、シミになる。
声は、ふえっ、ふえっと小さくしゃくりあげる感じで、時々、鼻水をズズッとすすり上げる音を出していた。
彼女は説教されている間、涙をまったく拭かなかった
五分くらい涙を落して、それからしばらく、収まる。話はまだ続いて、十分くらいしてから、俺と彼女が謝罪して説教が終わる。
教師が出ていったとき、彼女が、顔をゆがませながら、ううっ、ううっと声を漏らして、涙を流し始めた。
このままじっくり観察したいところだけど、廊下はまだ生徒がチラチラしていたから、人がいないベランダに女子を誘った。
手を引くと、素直についてきて、ベランダに出たところで、しゃがんだ。
膝に顔をうずめる格好になって、十分くらい泣く。その間隣に座って背中を撫でてやった。
膝に涙が伝っていて、太ももに伝っているのが見えて、それがまた興奮した。
その時はまだ、付き合っていなかったから、太ももの涙に触れるとかはできなかった。