>>49続き
自分も子供の頃、泣く場面によって涙の触感や、頬の伝い方が変わるのに気づいた。
4年生くらいまで、叱られるたびに反射的にわあわあ号泣してた頃は、水っぽい特大の涙がすぐにぽろぽろ。
手でぬぐうと、頬がすぐぐしょぐしょになって、首筋や腕にもすぐ濡れた筋が次々にできた。
>>15に書いた、ピアノの練習中に大泣きした時は、鍵盤に夕立の降り始めみたいな滴がぽたぽた落ちたのが、今でも印象に残ってる。

5年生くらいから、状況次第で少し涙をこらえるようになると、1粒目がたいてい目頭からゆっくりあふれて、鼻筋を伝って口元に流れるようになった。
ほんの2〜3分でも、息を飲んでしゃくり上げをこらえているうちは、熱くなった目からこぼれる涙は、少しゆっくり頬を伝って、顎の先にたまって落ちた。
結局すぐに泣きじゃくりに入ってしまうと、涙も水っぽくなって次々にぽたぽた。
あごで滴にならずに首筋まで伝わったり、逆に頬に広がって滴にならなかったりすることも多かった。
鏡を見て大泣きしてる間は、少しうつむいてるから、涙を拭わなければ頬の途中や顎から滴が次々に落ちた。
泣き止もうとして、短くひく、ひくとしゃくり上げる頃には、またねっとりした涙に変わった。

激しく嗚咽してる最中は、涙を拭うときにむせて涙に唾液が混じることもあって、ねっとりした触感になることがあった。
同級生が大泣きしてるのを見ながら、無意識のうちに涙の感触を想像していた。