■「地獄」と呼ばれるスパルタ練習

 その井村HCが14年に復帰した途端、日本は再びメダル常連国に浮上するのだから大したものだが、それを可能にするのは選手が「地獄」と口を揃えるスパルタ練習だ。

「食べる、寝る、トイレ以外は練習」がモットーで、1日12時間以上の練習は日常茶飯事。休日は正月の数日のみで、今年6月のグアム合宿では朝5時半から夜8時まで練習を繰り返した。

長く美しく見える脚づくりにも時間を割き、浮かせた足の指先で靴下をつかませ、両脚の間にボールを挟ませながら腹筋や背筋のトレーニングをさせた。

 選手が最も音を上げたのは、酸欠状態になるまで泳がせた直後、通しの演技をさせて心肺機能を高める通称「ハイポ」。
あまりのつらさにその場で倒れ込んだり泣き出す選手もいた。練習の過酷さに代表候補2人が離脱するほどだった。

こりゃあすごい!