自分でそんなことするものではない
そう言いかけて気が変わった
この妖艶きわまりない女が自分の足をなぐさめながら
どう高まり、どう胸を上下させ、どんなおさえた吐息を漏らすものか
しかと観察してやりたくなったのだ。
「続けなさい」
「さあ。そのくつを脱いで みなさんの前で」
私はつとめて事務的な声音で女のみみ元で語りかける。
女はぃゃ…と小さくかぶりを振るが、俺の目に射すくめられたように
足なぶりオナニーを開始した。
「どんな匂いか報告しなさい」「…革と汗の…においがします」
ほどなくその耳は上気し、綺麗に整えた髪の幾本かが
乱れて朱に染まっていく額にはり付いていく