「マスクにチューブを接続したら体を折り曲げて」
 摂食と呼吸のためのチューブを取り付け、その先をBOXに設けられた穴から外に出すと体を折り曲げて土下座をしているような体勢にする。
 そしてチューブの弛みが無くなるまで、チューブを引っ張った。
 「BOXの溝にこの板を差し込んで首を固定する」
 BOXと同じ素材の透明な板を溝に差し込み、ギロチンにかけられた罪人の様に首を固定した。
 「後は股間にも同じように排泄用のチューブを挿入したら後は、樹脂を流し込むだけ」
 股間へのチューブ接続が終了すると、私は黒い人形に語りかけるように言った。
 「あなたはクラブの役に立った。これはそのお礼だから堪能すれば良い」
 「もう会えないだろうけど元気でね」
 「テスターとしては最高だったわ」
 「本当に有難う」
 他の3人の言葉が終わると、BOX全体に透明な樹脂を入れて行った。BOXが樹脂で満たされると、蓋をして接着。それですべてが完成した。
 「後はこれをロビーに運んで、設置すれば・・・」
 私はそう呟いた。