0088名無しさん@ピンキー
2019/10/14(月) 15:51:37.50ID:R5Gu2PTc0(誰かが入れてくれたんだ・・・)
私は、今着ている服とブーツを脱ぎ、ラバースーツの上からその服を着て、靴を履きなおした。さらにゴーグルとマスク、コルセットを偽装する器具を装着して、最後に帽子を被った。
そして壁にかかっている鏡で自分の姿を確認した。
(これなら、大丈夫かな・・・。でも、近くに来られたら気づかれるかも・・・)
少し不安に思いながらも、私は空の紙袋も服やブーツと共にロッカーに入れて、扉を閉めた。
(他の人達もここを利用しているのかな・・・)
ふと、そんなことを考えて他のロッカーを見てみると、私のロッカー以外のプレートには何も書かれていなかった。
(ここを使っているのは、私だけ・・・?)
そう思いながらも、私は流動食が入った紙袋と持って来たショルダーバックを持ちロッカールームを後にした。
(そうだ・・・。あれだけ持ってれば・・・)
下にエレベーターで降りる途中、私はショルダーバックからお財布取り出し、電子マネーのカードだけを服のポケットに入れた。
(ある程度、チャージしてるからこれさえあれば・・・)
エレベーターで1階に降りると、結月さんがいた。
「お疲れ様。ごめんなさいね。今日は仕事が忙しくてあなたのことを見れなかったわ」
「どう?今日一日過ごしてみて」
「千晶さんにも言いましたけど、何とかやっていけそうです。気を遣わせてしまってすみません」
「そう。それじゃあ、気をつけて帰って。また明日」
「はい。お疲れ様です」
そんな会話をして、私はクラブを後にした。