Aさんは体育祭で大々的にハミケツを披露してしまった恥ずかしさから、家に帰ると部屋で大泣きしたそうです
学校に行きたくない、死んでしまいたいとまで思い詰めていたそうです
前世でとんでもない罪を犯したのか私は?
次の日は体育の授業もあるし、もうブルマなんか履きたくないから仮病を使って休もうとしました
しかし、お小遣いあげないよと母親に怒鳴られ、渋々学校に行きました
校舎に入り下駄箱を開けると、中に手紙が入っていました
「放課後、屋上に来て下さい」
差出人は不明でしたが、なかなかの達筆でした
字がキレイな人に悪い人は居ないはずとAさんは放課後、屋上に行きました
そこにはメガネをかけたガリガリで背もAさんより少し高いくらいで、髪がボサボサの色白な男の子が立っていました
彼は下級生で、前に廊下ですれ違った時に一目惚れしたので付き合って下さいと告白して来ました
びっくりしたけど、何かピンと来るものを感じて、思い切って付き合ってみる事にしたそうです
それから10年後、彼はAさんを自分のアパートに呼び出すと、深刻な顔で突然こんな事を言い出しました
「実は、あなたを好きになった理由は、廊下ですれ違ったというのはウソでした」

続く