分別がつくようになってから厳しい訓練をしてもモノにならないという言い伝えがあって、物心がつかないうちから深い風呂桶で潜らせる、姉妹で競争させる、これはモノになりそうだと見たら唇が紫になるまで抑えつけるという事は本当にやったようです。
それで小さい頃から海へ連れ出して平気で放り出してその反応を確かめたりしてた。
それが当然といった習慣で余所者は近づけないような閉鎖的な社会、厳しい訓練に耐えられた子のみが選ばれた海士、女ではなくて尊敬の念を持たれる士というプロ職業となっていったそうです。
そしてプロだから失神して引き上げられるのが最大の恥という不文律は本当だった。
実際に大海士になるとそこらの役人や村長を上回る稼ぎを叩き出していたそうですから。
それで深場を追ってゴーグルのような二眼式眼鏡の風船の数は2つから4つへと増やされ、腰へつける錘は更に増やされて競争していったそうです。