あれは夏合宿中の時のこと。
トイレに入って、用を済ませ、手を洗っていると、
憧れの先輩が入ってきました。
自分は先輩に話しかけて自然さを装いながら、
先輩が用を足しているところを盗み見ては興奮していました。
やがて先輩も手を洗い、二人でトイレを出ようとしたその時、
先輩が突然自分の手を握り、耳元でささやいたのです。

「あれしよう…」

自分は興奮のあまり、返事もできず、ただ呆然と立ち尽くしていました。
でも勇気を振り絞って、「はい」と答えようとしたその時です。
先輩がまた自分の耳元でこうささやきました。




「おまえ、荒れ性?手がガサガサ。」

ちなみに自分たちは華道部に入ってます。