そして・・・

わたしの顔の辺りを「プ〜〜ン」と飛ぶ蚊の音で、目が覚めた。
そばには、ゆっくりと煙を昇らせる蚊取り線香があったのである。
そのとき、わたしは蚊取り線香はなんの「防具」の役目をしないのだと悟った。

もし・・・あのとき蚊がわたしの顔の周りを飛んでいなかったら・・・・
きっと・・。