ぼっちゃんと番頭さん

僕は高校を卒業後、隣町の造り酒屋に見習いとして勤め始めました。
夏休み。ぼっちゃんが東京の大学から、戻ってこられました。
初めてぼっちゃんにお会いした時、その澄んだ目、逞しい身体、黒い髪、という凛々しい姿に胸が熱くなりました。
小学校の頃から、剣道をやってこられ、大学でも続けておられるという。
あさ、コットンのボクサーパンツで素振りをされているぼっちゃんを見ると僕の股間はもう・・。

ある日の昼休み、見習いの先輩が、「おい!来いよ!いいもんみしてやるぞ。」というので付いていきました。
夏の暑い午後1時。先輩はお屋敷の表に僕を連れ出したのですが、ぐるっとお屋敷の裏手に・・。
細い路地に入り、お屋敷の生垣の隙間から中を覗くように先輩は導いたのです。

生垣の隙間からは、番頭さんが寝起きしている小さな「離れ」が建っているのですが
真夏の午後裏手の戸障子は全開で中が丸見え。
薄暗い部屋の中、番頭さんとぼっちゃんは剣道の防具を着け、「お手合わせ」をしていました。
軽い稽古の後、番頭さんは仁王立ちになっているぼっちゃんの前にかがみこみ・・・・