「何が出るかなー何が出るかなー」
床に転がる俺を横目に一機は無邪気に歌った。そして、壁に当たって
動きを止めた俺の体を抱え上げて客席に向かってこう言い放った。

「恥ずかしい話、略して?」

客席から一斉に返ってきた「ハズハナー」の声は俺の全身から力を奪った。