撮影3日目の夜。
いつものように、鎖に繋がれて眠ろうとした俺は、ある切実な問題に直面した。
それは…その…出したく…なったのだ。

東京を出てから、3日間。これだけ毎日、肉棒を充血させているのに、俺はまったく吐き出すことができない生活を送っていた。
最初の日に逃亡を企てて以来、風呂やトイレにも監視がつくようになっており、夜眠る時は、手を拘束されている。
俺が股間に手をくだせるのは、撮影の間だけなのだ。

しかも、俺以外の誰かが、俺のモノに触れることもいまだになかった。
時々、小林がねっとりとした物欲しそうな視線を、俺の股間に注いでいるのを感じるが、俺のそれに手を触れることは、後藤から固く禁じられているらしい。

「良平には、一週間我慢してもらって、ファイナルカットで、頭上を越えるくらい高く吹き上げてもらう」
後藤がうっとりと語り、俺自身もオナニーを固く禁じられているのだ。

しかし、十七歳の男の体にそれは、あまりに酷な要求だとは言えないか。

夜中、俺は妙にもやもやとした感覚でふと目が覚める。
反射的に、股間に手が伸びるが…鈍い金属音と共に、俺の右手はへそのあたりで止められてしまう。

「あぁ、抜きて〜。」

俺は、アイドルとは思えない呻き声をあげる。
だが、ペニスに手が届かない状況下で、それを実現するのは不可能なことだった。