俺は、その体勢のまま、今度は、腰をゆっくりと上下に動かした。

「う…」

さらにはっきりとした快感が、下からせり上がってくる。
その感覚はせつなくて、俺はあまりの気持ちの良さに涙ぐみそうになった。

さらに強い刺激がほしくなり、右の内股を竿の上にぴったりと合わせてみる。
亀頭の鈴口のあたりに、いい感じで体重がかかり、ジーンとした感覚が尿道を伝わるのがわかる。
だが、この体勢だと腰の上下運動ができない。
俺は数秒ごとに、内股による加重と、腰の上下運動による摩擦で、亀頭に二種類の刺激を交互に送ってみた。

い・け・る…。

手を使わないオナニーは、初めてだった。
だが、ざらついたマットレスの刺激がこれほどのものとは、こんな状況下でなければ気がつかなかっただろう。