俺はアゴ髭の腕力で揺さぶられるのに任せ、堅い大腿の弾力を楽しんでいた。
怪しまれないように少しずつ上へ、上へと攻めていったのだが、ふと、小さな違和感に気づいて神経を右親指に集中させた。親指の周囲が生温かい。
それがなんだかわからず、下を向いたままその部分を親指の腹でさすっていたら、シコリのような小さな段差が出来てきた。
アゴ髭が綿パンの下に穿いているトランクスの裾の縫い目かなと思っていたのだが、みるみるうちにその段差は大きくなり、全体的に堅く膨れてきた。

「足の筋肉、すごいですね」

俺はしらばっくれて、段差の部分を刺激しながら言ってみた。

「暇をみつけてはジムでウェイトやってるんですよ」

アゴ髭は意に介さないフリで言ってのけたが、その部分は大腿の堅い筋肉ときつい綿パンに挟まれながらも、ますます膨れていった。
アゴ髭が不快感を示さないのでさらに大胆に触れる。
これ、もしや既に本体?亀頭?カリ?なんかむやみにデカいな。

親指の爪を当てて段差部分を上下に刺激すると、アゴ髭の動きが一瞬止まる。
身体が反応しているらしかった。

アゴ髭は俺の手を取り、そっとどけた。
気持ちよかったのか悪かったのか知らないが、耐えられなくなってきたんだろう。

「それでは仰向けになってください」

アゴ髭はいきなり反撃に出た。
この状況、このタイミングでそれは、ある意味、ある種の判定テストの結果判定に等しかった。