二日目の夜。最後だということで盛り上がりまくった。
テンションが上がる。上がる。我を忘れるほどに。
おかしいほどに熱く、欲情的になった。
夜三時。もちろん、あのコドモのような後輩は寝ている。
俺はアイツの布団に走りこんだ。…今でもあの時の勢いは何だったのか分からない。
アイツの細い体。腕なんてすぐに折れてしまいそうだ。愛しい。愛しい。愛している。
抱きしめた。アイツが起きる。しかし、寝起きなので動きが鈍い。
アイツの顔を無理矢理こっちに向かせた。
そして即行キス。アイツの口の中に無理矢理舌を入れる。
温かい。甘い。とろけてしまいそうだ。
そんな俺を、アイツは枕で殴って「あっち行け」と怒鳴る。

俺は我に返った。どうしようもない後悔の念。しかし忘れられないアイツの味。
混乱の中、俺は別室の押入れの中で寝た。

朝になる。
「…怒ってるか?」
「当たり前でしょう。」
「ごめんな…でも昨日のことよく覚えてない…昨日はホントおかしかった」
「覚えてないんですか?…ウチ(後輩の一人称)も覚えてないんですけど。。」
…え?覚えてない…?俺が何したか知らないのか?
「そっか…ごめん。」
「いいですよ。はい。」

それ以降も俺らは普通に先輩後輩の関係に戻ることができた。
たまに抱きつくと怒られるが…アイツが怒るのは俺にだけ。
アイツがタメ口になる先輩も俺だけ。
俺はアイツを愛している。間違いなく。アイツはどうだろう…?