海パン刑事 真夏のビーチで活躍中 福岡、置き引き警戒
毎日新聞2017年8月16日 10時36分(最終更新 8月16日 10時51分)
https://mainichi.jp/articles/20170816/k00/00e/040/213000c

 海水浴客を狙った置き引きが多発し、福岡・東署が福岡市東区の奈多海岸に水着姿の私服警察官を初めて投入している。これまでに窃盗未遂容疑で男2人を現行犯逮捕するなど成果は上々で、真夏のビーチで“海パン刑事”が活躍中だ。

 8月11日午後、奈多海岸では、バーベキューや海水浴を楽しむ家族連れらでごった返していた。その中に水着やタンクトップ姿で音楽を聞きながら日光浴をする若者グループの姿があった。
一見海水浴客のようだが、実は東署の捜査員。この日は14人が、不審者がいないか周囲に警戒の目を光らせていた。

 同署によると、奈多海岸では昨年7〜8月に18件の置き引きがあり、現金被害額は計約11万円。今年も7月1日〜8月10日に15件(被害額計約13万円)の置き引きが発生。
そこで、同署の警察官が休日を返上して5日から水着姿などでビーチでの警戒を開始した。活動初日には、パラソルの下に置かれたバッグを物色していたスリランカ人の男2人を窃盗未遂容疑で現行犯逮捕した。
 奈多海岸は市中心部から近く、地元住民を中心に人気の穴場スポットだが、監視員がいないなど警戒の目が行き届きにくい。砂浜には無防備に放置された海水浴客の荷物も目に付く。
同署の正木一博生活安全課長は「夏の楽しい思い出が犯罪被害に遭って台無しにならないよう全力を尽くしたい」とした上で「貴重品は防水ポーチに入れて身に着けたり、見張り役を置いたりしてほしい」と注意を呼びかける。【柿崎誠】

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