遠い昔の話を書かせて下さい。
高校の時、すごい好きな女の子がいた。俺の高校は男女比8:5くらいで8クラスのうち
3クラスは男子のみのクラス。不幸なことに一年で男子クラスになった俺はバンド仲間の
連れのクラスに行き、彼女に出会った。
可愛いと評判で当時大人気だったアイドルにちょっと似てた。抜けるように色白で
黒目勝ちのちょっと潤んだ目をしててそれでいてちょっとエッチな感じがする。
俺は一発で惚れてしまった。しかし縁もないまま時はすぎた。ただ俺もバンドやってて目立つほうだったので
彼女が俺を知ってるのは人から聞いてた。そして3年、とうとう彼女と同じクラスになった。
俺は友達から始めようと、彼女に接近。彼女もまんざらではないようで次第に仲良くなり
周りから冷やかされるくらいになった。しかし・・・。あろうことか俺の親友が俺に言ってきた
「Y子(彼女)のことが好きなんだ。お前仲いいだろう?紹介してくれよ」
冗談じゃない!と思ったが俺はY子といい感じなことに根拠もなく自信を持ってしまっていた。
紹介したからといって、とられるわけじゃあるまい。若気の至り、アホな選択・・・

諸兄の予想通り2人は付き合うことになってしまった。
俺は彼女への思いは秘めたまま親友の彼女として接し続け、そして卒業。
親友と彼女は地元に残り、俺は遠くの街の大学へ進学した。(つづく)