サラッと結果だけ書くが、ディルド挿入には何の面白みもなかった。
第一ナリミ自体に入ってきたとの実感が乏しく、俺の知らぬ短期間に膣が拡張されたってことでもないのだろうが単に物体が入ってくるだけでは何の反応
もできないってことなのかもしれず、ホレホレ〜みたいな感じでいたぶるテンションに俺が持って行けなかったが大きな要因かとは自覚できた。
実務作業ではなくて、所詮は言葉で犯す部分がないと・・・・。
なので何というか“ディルドとのお別れの儀式”みたいなことになってしまった。
俺が送別会にも行けていないし車での別れ際にも、じゃあね、なんて感じに軽く流したせいなのかもしれないが、ナリミに男の影を感じた以上は積極的に
絡むのもためらわれたし、その男とのことがあるから今日に至ってディルドを返しにきたのであろうとは容易に想像できたのでノリ切れないことに関しては
弁解は山ほど浮かんだ。
別れ際、駐車場にまで行って紙袋を車内に放り込んでから旧館を見上げ、
「取り壊すんだよ旧館、近いうちにね」とだけ告げた。ナリミが何と返したのかは覚えていない。彼女とはそれきりになった。
まぁそれはそれでよかったのだが、ヒサタの退職に関しては知っていたようなので他に会社の人間とのつながりは続いていたのだろう。

何年かの後にナリミとはショッピングモールだったかな?で偶然出逢った。
折り畳んだベビーカーを抱えた中国の体操選手みたいな雰囲気の男性と、その間にはまだ歩きがままならない女児?を連れていた。
あーあの狭いマンコから無事に出たかーとの変な感慨があって、俺はちょっと笑いそうになった。
こっちも姪っ子のユウと元嫁を連れていたので、ほんのちょっとした目配せだけですれ違っただけなのだが、ユウには気付かれていた。
「昔の彼女?」ときかれて否定はしたが、嘘ではないし…。
「ふ〜ん会社の人だったんだ。可愛かったね、子どもも…」と微妙なトゲと含みのある言葉の後にはもう触れてはこなかった。

今までに登場した女性に関してはたぶん全員に似た有名人を充ててきたと思うが、ナリミにだけ見つけられていないことが引っかかっていて、そうだあの
中になら(何百人もいるわけだし)と折を見てせっせと探した結果、須藤凜々花という子の、髪が長かった頃のちょっと壇蜜にも似たショットが結構似ていた
と締めくくろう。