元嫁の立場からすると、いつでも誰はばかることなく泊まりに来れる形で、ひょっとしたらそれが彼女の理想系だったのかもと思
うこともあったが、俺には違和感があった。
またレスになりそうな気配もあったが、情けない話だが姪っ子に向けてはならない性欲の矛先、代用にしていた部分がこれっぽっ
ちもなかったかと問われれば嘘になり、そのことには今でも懺悔しかない。
妊娠させてしまえば先が開けるかという根拠のない思いも確かにあった。
子作りを積極的に推奨するのは誰でもない姪っ子だった。
代わりに産んであげようか?と耳元で囁くこともあったが、そんなことに30近い男が耳を貸してはいけない!と強く念じて自制。

確かその年の夏前だったと思うのだが、夜にジャージ姿にリュックという出で立ちでフラフラしている姪っ子ほか3名を拾った。
実はもうひとりいたのだが、新しいほうの車だったか古いほうだったか、あまり記憶にないのだが、とにかく車には定員というのが
あると察してくれて、一番家が近い子は乗らずに歩いて帰ってくれた。
これなら当たり前のように姪っ子が助手席に乗り込んできても拒めない。
かなり久し振りの事態だが二人きりではないし何ら臆する部分はなくて安堵。
姪っ子の友だちはどの子も幼い感じで、一人は小学生に見えるほどだった。
こうやって間近に比べてみると、ボーイッシュな髪型をしているってだけで、姪っ子は同世代ではかなり大人びた感じに育ってい
るように思えた。
一人ずつ送り届ける。ありがとうございましたーっ!の声が気持ちいい。
林間とかそういうたぐいの行事か、泊まりがけの校外学習の帰りに同じ部の仲間で集ったらしい。、
俺も終始無言ってわけではなく、少女たちから問われれば快く対応したのだが、叔父さんて、結婚してるのに奥さんとは別々に住
でいるんですね、などと指摘され、どこまで喋っとんじゃー姪のヤツ!と驚いたが、冷静を装って、確か、色々あるんですよ、みた
いに答えたかな。
その質問の子が一番チビの子で、姪を除くと最後に送り届けた娘だった。

「今日は人通りが多いなあ」独り言めかして牽制しておく。もう姪っ子の家のすぐそばまで来た。
「へへ、浮気厳禁か」みたいに返されたような気がする。この時だっか少し怪しいが真意はどういうつもりなんだか・・・。