実は元カノのミウが2年遅れで入学してくるのだが、それを書いていたらまた大変なことになるので悶着はバッサリ省く。
変な言い方だが、この時の彼女の存在のお陰で元嫁と続いたって側面も確かにあると言える、とだけ。

「エッチから始まる恋愛ってあると思う?」
元嫁の言葉でいちばんはっきり覚えているセリフで、一番嫌悪するセリフでもある。
元嫁の性技・スキルに関しては最初のほうで書いたので省く。
俺にとってはエロイメージが優先しているのでヌードを晒していたビビン・リーのイメージに、より被るのかもしれない。
書いてから日が経って、もう一か月半に近いか、改めて考えてみると、似てるような似てないような・・・・。
完全に別れていたと言えるレベルの倦怠期が10年の間には3回以上あって、義姉に仲を取り繕ってもらったこともあった。
そのポジション、役目?へも、やがては姪っ子が据わってくることになるといえば俺としても理解がしやすい。
色んな意味で育ってくる姪っ子にとっても、完全に血縁・身内ではないが、まったくの他人ではないという俺の存在は都合がよかっ
たのかもしれない。

ようやくにも新居の目処がついたのは、もう年の瀬が迫った頃だったと思うが、それも先住者が退去する見込みというだけだった。
年度替わりの更新までには何とかしてもらいたいものだと、まるで他人事のように考えていた。
会社からは車通勤がようやく許されて、それまでも完全禁止というわけではなかったが、建前として誰々の代わりにといったユルい
理由付けが必要だったので、これはまあ助かった。
同時に、会社としては決して夜勤とは呼ばないようにしているみたいなのだが、フレックスの超遅番がとうとう俺にも巡ってくるって
布石に違いなく、かつて義兄の夜勤におののいていた俺が、準ずる立場になるとは、ちょっとした皮肉に似て。
まあそっちのほうは新年度からだろうとたかをくくり、というのも予定している新居は駅へのアクセス時間が長くなり、代わりに路線
バスは充実しているのだが、普段乗り付けないものでちょっと抵抗があった。
その点では元嫁が圧倒的に有利だった。