しかし愛人はいる
対外的にはこの子を彼女として人には紹介している

愛人と言っても俺が金持ちとかそういうことではない
俺をこの地方に飛ばした元嫁の祖父が手を回して俺の、言ってみれば性欲処理用にプロの女性と契約していただけこのとだ
水商売の子で、20代前半と若く、そこそこ美人、ベッドでも積極的、頭のいい子で会話も楽しい
ただ、どちらも契約上の関係ということは理解しているので深くは踏み込まない
相手の家にはいったことがあるし、合い鍵も持っている(ので、相手にほかの男の影は見ていない)
だけど、相手が俺の家に来たことは無い
俺が泊まりに行く日は、姉が家にいない日と決めていたので問題はなかった

普通のデートもするのだが、そのときにもし知人に見られたりしたら彼女として紹介する、ということになっている
ただ、知人レベルならそれで済むが、姉にこの子を彼女として紹介すると、家に呼んだりしていろいろボロが出る可能性がある

だから返答に困ったが、ここでいないと答えると姉に迫られるとの恐怖心もあり、とっさに「いる」と答えてしまった
そして案の定、会わせろ、ということになった
愛人にはあらかじめ言い含めておいたが、結局はうまくいかなかった
姉は俺と結婚する気が無いのか?といきなり核心に触れたから
あいまいに答えて、彼女もまだ若いから、とその場は逃げたが、姉を納得させることはできなかった
三人で会っている間、俺は脂汗をダラダラ流していた

その日から姉は「あの子とできるんだから、おねえちゃんともできるよね?」と裸で俺の布団に入ってくるようになった
日によってはは「しなくてもいいから精子(子種)だけちょうだい」などと言い出す始末
ちょっとメンヘラ発動してた
単に性的欲求不満なのかもしれない
姉に彼氏でもできればいいんだろうけど

ちなみに今も修羅場の真っ最中
愛人宅に行った時も、姉を思い出して勃たない始末(愛人は笑って許してくれたが)
元嫁の時と違って、今度は逃げるわけにもいかないからな〜

今回は以上です