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妻になって子供を産んで欲しい、と店長さんは言いました
もう商売に関わらせないし、もちろん自分以外の男性には指一本触れさせない
今後は良き妻、良き母親としての生活を送って欲しい、というような話でした
いったい何を言いだすんだろうと思って聞いていましたが
どんな風に子供を育てたいかとか、どの学校に入れたいといった話に及ぶに至って
店長さんが大真面目にそれを話していることがわかりました
店長さんみたいな人の子供を産むだなんて、そして二人で子供を育てるだなんて
そんなのは考えただけでも恐ろしいことです
なによりも、あんな人を父親に持ったら子供が可哀想です
わたしは、それは絶対にできない、ときっぱり拒絶するしかありませんでした
それで、今にして思えば
そのときわたしは店長さんを傷付けてしまったのだと思います