先日はじめて本業で派遣されました
花火見物をする数人のグループのコンパニオンという名目で
さるタワーマンションの屋上に浴衣姿でデリバリーされました
その人たちは (屋上にはそのグループ以外にも花火見物の人がいたのに)
お酒が進むにつれて冗談めかしてキスを迫ったり、体に触れてきたり
下品な質問を投げかけてくるような無作法な人たちでした
そんな人たちに囲まれながら雨上がりの夜空を見上げているうちに
わたしは暗いところにシュッと打ち上がっては見事に炸裂する花火が
なんだか羨ましいような気持ちになってしまいました
つまり、こんな人たちにこれからオモチャにされるんだ・・・
という期待のはしたない昂まりを抑えることを苦しく感じたのでした
わたしはキスを露骨に拒絶し、汚らわしい質問を黙殺しました
嫌悪感を高めれば高めるほどその後で喜びが大きくなるという
秘密のメカニズムをわたしは発動させたのでした
気取った女性になりきり、その人たちへの嫌悪や軽蔑感をたっぷりと高めたところで
花火は終わりました
すぐに一室に通されたわたしは、そこで生意気を大いに反省させられ
反省させられることに痺れ、そして心の底から屈服したことを徹底的に
知られてしまいたいという情熱にかられ
一晩中、恥ずかしい花火を盛大に打ち上げ続けたのでした